SEO対策 ホワイトハットSEOとは?ブラックハットSEOとの違いや主な対策例を解説

ホワイトハットSEOとは?ブラックハットSEOとの違いや主な対策例を解説のサムネイル画像

Googleのガイドラインに沿う形で行うSEO対策を「ホワイトハットSEO」と言います。今やホワイトハットSEOが主流になり、ブラックハットSEOは評価されない時代になりました。今回はホワイトハットSEOとブラックハットSEOの違いを解説しながら、具体的なホワイトハットSEOの手法を紹介いたします。

1

ホワイトハットSEOとは?

検索エンジンが推奨しているSEO対策が「ホワイトハットSEO」です。

ホワイトハットSEOを実施することでユーザービリティが向上されるほか、検索エンジンのクロールが最適化されインデックスされやすくなるなど、様々な効果が期待できます。

以前は、短期間で検索順位を上げられる手法としてブラックハットSEOが有利とされてきましたが、今では「Googleのガイドラインに沿わない不正な手法は評価されない」、あるいは「ペナルティを受けてしまう」など逆効果とされています。

1-1

ホワイトハットSEOの意味は?

「ホワイトハットSEO」とは、Google検索の基本事項における品質に関するガイドラインに沿って、WEBサイトを検索結果に上位表示させるために行う検索エンジン最適化の手法のことを指します。

検索エンジンが推奨するルールに沿う形で行われるホワイトハットSEOの手法は、Googleのガイドラインに記載された項目を実施するのが前提となります。

これはすなわち、Googleが掲げるユーザーファーストの方針を考慮して、ユーザーに対して役立つ情報、有益な情報を提供し、WEBサイト運営やSEO対策を実施するということです。

1-2

ホワイトハットSEO対策の主な例

ホワイトハットSEOで最も意識すべき点は、Googleの品質に関するガイドラインに沿った手法でSEO対策を行うことと、ブラックハットSEOなどの不正な手法をもちいないことです。

そこで以下では、ホワイトハットSEO対策の主な例をいくつかまとめています。

ユーザーの利便性を優先したWEBサイトを構築する

Googleでは、「ユーザーの利便性」を重要な理念の一つとしています。

このことから、WEBサイトを訪れた検索ユーザーが見やすくわかりやすい、そして使いやすいWEBページを増やし、目的とする情報にスムーズにたどり着けるようなWEBサイトを構築することが大切です。

特にGoogleがサブコンテンツと呼ぶグローバルメニューやサイドナビは、利用するユーザーにとって、サイトを使いやすくするためのナビゲーションとしてしっかりと機能させましょう。

ユーザーの動向の変化に対応したサイト運用をする

ユーザーの動向として、以前はPCが中心だったのが最近ではモバイルによる利用が非常に増えています。

そのため、モバイル専用のページ(モバイルで見やすいページ)、モバイルでの表示速度など、ユーザーの利用環境に応じた最適化が必要となります。

Googleは常にこのようにユーザーファーストの方針に則り、アルゴリズムを改良していくので、最新情報をチェックしながらユーザーにとって使い勝手の良いWEBサイトを探求することが大事です。

WEBサイトの構成を検索エンジンに正しく伝える

ユーザーにとってわかりやすく見やすいWEBサイトであることと同時に、検索エンジンに対してもWEBサイトの構成を正しく伝えることが重要です。

特に、WEBサイトのtitleタグやメタディスクリプションタグ、h1タグ(見出しタグ)などに、ターゲットとなる重要なキーワードを入れるようにします。

最近の傾向としては、タイトルタグとh1タグのテキストを同一にすることにより、Googleから評価を得て、順位が改善するといった報告をクライアントから受けることも増えています。

titleタグ メタディスクリプションタグ h1タグ


その他、WEBサイトを訪問したユーザーが知りたい情報にたどり着きやすくするためにも、WEBサイト内のページに内部リンクを貼ることはとても重要です。

リンク構造をしっかりさせることで検索ロボットによるWEBページ内の巡回がよりスムーズに行われ、WEBサイトの情報を正しく伝えられるようになります。

関連性の高いコンテンツを作る

検索したキーワードに対して、関係のないWEBページが検索結果に表示されればユーザーにとって利便性が低い検索エンジンになってしまいます。

それと同様に、サイトテーマや記事テーマなどがサイト全体や記事全体で見たときに、関連のない情報が多く含まれていると、コンテンツの評価が下がる場合があります。

そのため、検索キーワードやサイトテーマに関連したコンテンツを作成します。

コンテンツの質を高める

ユーザーファーストを意識したときに、検索ユーザーの意図を考慮したコンテンツを用意することが大切です。「検索キーワード」のことを「クエリ(質問)」とも言いますが、質問にしっかり答えているページを作ることが重要です。

特に専門的な情報を含めた「質の高いコンテンツ」は、信憑性とオリジナリティの高い情報であると高く評価されます。

最近だと、E-A-Tという指標が注目されています。

・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)


の頭文字を取った、「より信頼できる正確な情報を検索結果は求めている」という補助指標であり、「ユーザーに信用してもらえる情報なのか?」「その根拠があるのか?」という考え方がより重要になっています。

評価を集めて自然なリンクを獲得する

隠しリンクや相互リンク集のような、WEBサイトを検索上位に表示させるためだけに用いられるブラックハットSEOはペナルティを受けてしまう可能性が高くなります。

しかしながら、質の高い被リンクを集めることは現在も変わらず有効なSEOとされています。良いコンテンツを有する価値の高いWEBサイトだと第三者から評価されると、自然と被リンクが集まります。

そのため、自然なリンク(ナチュラルリンク)を獲得しやすい良質なコンテンツを作成したり、協力企業や提携企業とのリンクを促すなど、自然なリンクを獲得することも重要です。

2

ホワイトハットSEOとブラックハットSEOの違いとは?

先ほども述べましたが、現在Googleから推奨されているのはホワイトハットSEOです。以前はブラックハットSEOがホワイトハットSEOより有利とされていた時期もありました。

しかし、ブラックハットSEOはGoogleのガイドラインに沿わない不正行為として今は評価されていません。また、ペナルティを受ける可能性さえあり逆効果です。 

それでは、ブラックハットSEOとは何なのか?をこれから述べたいと思います。

2-1

ブラックハットSEOとは?

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムの評価を不正に得ることでWebサイトの検索順位を意図的に上げようとすること、またはその手法を指した言葉です。

ブラックハットSEOの詳細を以下にまとめているのでぜひ参考にしてください。

2-2

外部対策におけるブラックハットSEO

ペイドリンク

ペイドリンクとは、その名の通り被リンクを購入しメインサイトにリンクを貼ってもらう手法のことです。先述しましたが、被リンクによるSEO対策は、現在でもGoogleから評価されています。

と言うのも、他のWEBサイトからの被リンクは、「紹介されるほどの良質なWEBサイトである」とGoogleから判断されて高い評価を受けます。

しかし、良質な被リンクを増やすためには時間がかかります。

当時のアルゴリズムでは「多くの被リンクが貼られているサイトは、良質なサイトである」という評価だったためそのアルゴリズムを悪用し、リンク元サイトが販売した被リンクを不自然に獲得していく行為が多く見られました。

現在では、不自然な被リンクや、低品質なWEBサイトからの被リンクは評価されないだけではなく、手動ペナルティを受ける可能性があるので気をつけましょう。

サテライトサイトからの自作自演の被リンク

サテライトサイトからメインサイトへ被リンクを飛ばし、メインサイトが良質なサイトであるかのように自作自演することを指します。

サテライトサイトとは、メインサイトと別のドメインで作成された内容の類似したWEBサイトのことです。

しかし現在は、ペイドリンクと同じようにGoogleガイドラインの「リンクスパム」に記載されており、違反行為と判断されペナルティを課せられる可能性があります。

ワードサラダ(自動生成コンテンツ)を使った被リンク対策

ワードサラダとは、特定のキーワードを含んだ自動で生成された文章のことを指します。

テキストを認識する精度が低かった時代の手法で、特定のキーワードをたくさん含めて作成されたコンテンツが詰まったWEBサイトをGoogleが評価していたことを抜け道に、自動生成プログラムを悪用して文章を生成するというものでした。

そして、ワードサラダを使って作成したWEBサイトからの被リンクを大量生成するSEO手法が主流でした。

しかし、破綻しているコンテンツで作成されたサイトなので、現在のGoogleアルゴリズムでは低品質なWEBサイトと認識されペナルティ対象となります。

Googleガイドライン内にある自動生成されたコンテンツを確認し、良質なコンテンツ作成を心がけましょう。

2-3

内部対策におけるブラックハットSEO

隠しテキストの使用

テキストを検索エンジンには読み込ませつつ、ユーザーには認識させないように、文字を小さくしたり背景と同色にする手法のことです。

キーワード含有率の向上を目的とすることで、キーワード過多になりコンテンツ内容が不自然になってしまうということで利用されていました。

検索エンジンが得る情報とユーザーが得たい情報に相違が出てしまうと、検索エンジン側で公正な判断が難しくなるので、ガイドラインでの規制対象となっています。

コピーコンテンツの使用

コピーコンテンツとは、他サイトやページと全く同じか、かなり類似したコンテンツのことです。

NGパターンは以下です。

・語尾を少しだけ変える。例えば、「です」を「ます」に変えただけなど

・参照元を表記せずに他サイトのコンテンツをそのままコピペする

・コピーコンテンツで構成されたWEBサイト

現在の検索エンジンは、重複したコンテンツを精査する機能が向上したので、コピーコンテンツが見つかったWEBページはペナルティが課せられます。

また、自身のWEBサイト内においても、コンテンツを複数作成するとコピーコンテンツとみなされる可能性があるのでくれぐれも気を付けてください。

不自然なキーワードの乱用

キーワードスタッフィングという手法で、コンテンツ内にキーワードを多く詰め込みます。

以前は、「ユーザーの検索意図と関連性が高い=キーワードを多く入れているコンテンツ」という評価で上位表示されていました。

しかし、キーワードの乱用は、検索ユーザーにとってテキストが読みにくく、文章全体が理解に繋がらないために利便性が下がります。

キーワードをコンテンツに適度に入れ込むのは大切ですが、あくまでユーザーにとって読みやすく、有益なコンテンツを作ることが大切です。

2-4

ブラックハットSEOからホワイトハットSEOに切り替わった背景

2000年〜2010年頃のGoogleのアルゴリズムが、コンテンツの文脈を理解できなかったため、コンテンツの内容が評価されることはなく、先に述べたブラックハットSEOが一定の評価を得られた時期がありました。

その結果、無意味なサイトや質の低いコンテンツなどユーザビリティを無視したサイトが上位表示され、検索エンジンの価値そのものが疑われる事態になりました。

そこで、ペンギンアップデートやパンダアップデートなど、検索結果がユーザビリティーの高い、より公正で健全なものになるように定期的なアップデートが行われました。

Googleのスパム判定の精度が向上し、質の低いコンテンツやサイトが排除されるようになりました。



このように、これまでのSEO対策の背景により、ブラックハットSEOからGoogleのガイドラインに沿ってコンテンツの質を担保するホワイトハットSEOに切り替わったのです。

そのため悪質な行為をせずとも、意図せずスパム判定されてしまう可能性もゼロではないため、Google検索の基本事項を正確に理解し、Googleからのメッセージが常に確認できるようサーチコンソールに登録する必要もあります。

3

ホワイトハットSEOに関する間違えや気をつけるべきこと

最近のSEO対策は、ユーザーに役立つ情報や有益な情報を提供するWEBサイトを実施するためのホワイトハットSEOの手法が主流といわれています。

しかし、良質なコンテンツを作ったからといって、検索結果に上位表示されるわけではありません。

そこでまずは、ホワイトハットSEOに関するよくある間違いから「ホワイトハットSEOで検索順位が上がらない理由」、そして「ホワイトハットSEOを実践する上で気をつけるべきこと」を紹介します。

3-1

コンテンツを増やせばリンクの代わりになる

ホワイトハットSEOを実践しているのに、中々検索順位が上がらないという場合に多いのが、「コンテンツを増やせばリンクの代わりになる」と考えて単にコンテンツの数を増やしているだけのWEBサイトです。

ユーザーにとって有益なコンテンツを作ることは、情報量を増やしたり、新しい情報を保ったりという意味でも重要なことですが、作成したコンテンツが外部リンクの代わりになる、という訳ではありません。

検索結果に上位表示させたいと思ったら、ユーザーにとって有益と感じるコンテンツを作るだけでなく、検索エンジンから見ても有益なコンテンツであると判断されるように、「WEBサイトに良質な外部リンクを集める」ということが大切です。

3-2

コンテンツであれば何でも順位が上がる

コンテンツが多いと上位表示されやすい、というような言葉が行き交うようになりましたが、「コンテンツであれば何でも順位が上がる」というわけではありません。

例えば、構築してから間もないWEBサイトの場合、コンテンツの量を増やすことに集中し過ぎるあまり、ユーザーにとって役に立たない、価値の低いコンテンツを単に増やしているだけのケースもよく見かけられます。

コンテンツが多いからといって全てのコンテンツが高評価を受ける訳ではありません。それが価値のないコンテンツであれば、Googleのガイドラインに抵触する行為として判断され、検索順位に悪い影響を及ぼす可能性があるためです。

また、ホワイトハットSEOで対策をするキーワードの中には、良質なコンテンツを作成することに限界が生じてしまうことがあります。この場合は、コンテンツで他サイトと差別化を図ることが難しいため、リンクを増やすなどの対策を実施しなければ上位表示することはできません。

3-3

リンクを買わないこと=ホワイトハットSEO

ホワイトハットSEOの意味は、「リンクを買わないこと」ではありません。

ホワイトハットSEOは、Google検索の基本事項に沿ってWEBサイトを検索結果の上位に表示させるために行うSEO対策です。

リンクを買わないことはガイドラインに沿ったSEO対策を実施するための条件の一つであり、リンクを買わなければ検索順位が上がるのかといったら、決してそうではありません。

そして、外部リンクをもらうことは危険なことではありません。

むしろ、外部リンクは重要なランキング要因とされているため、他サイトから多くの外部リンクを獲得することで検索エンジンから評価されやすくなり、検索順位が上がりやすくなります。

Googleのガイドラインに抵触することを踏まえてリンクを購入せずに、より自然な形で外部リンクを獲得しやすい良質なコンテンツを作成するほか、協力企業とのリンクを促すなど、正当な方法で自然な外部リンクを獲得することが上位表示させるためには重要です。

4

まとめ

ホワイトハットSEOは、自然なリンクや良質なコンテンツを増やすなどの施策を続けながらWEBサイトの価値を高め、検索エンジンにアピールする必要があります。

ホワイトハットSEOとはなにかについて、正しい認識を持って今後のSEO対策について考えていきましょう。

ホワイトリンク 記事内用バナー


この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

CATEGORY

カテゴリー

SEO対策

WEBサイトを最適化し、Google、Yahoo!などの検索結果で上位に表示させる施策です。

SEO対策とは SEO対策とは イメージ画像
SEO対策の記事一覧

MEO対策

Googleビジネスプロフィールを最適化し、GoogleMapの検索結果で上位に表示させる施策です。

MEO対策とは MEO対策とは イメージ画像
MEO対策の記事一覧

コンテンツSEO

検索ユーザーの検索意図に合わせたコンテンツページを作成し、検索結果で上位に表示させる施策です。

コンテンツSEO コンテンツSEO イメージ画像
コンテンツSEOの記事一覧