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SEO対策 2024/05/23

「サイト評判の不正使用」とは?該当する行為・対処法を解説

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今回は、2024年3月5日にGoogleウェブ検索のスパムに関するポリシーに新たに追加された「サイト評判の不正使用」について解説します。自社のWEBサイトを普通に運営している方にとっては殆ど関係が無いスパムになりますが、どのような内容なのかを覚えておくことで意図せずスパム行為を行ってしまう事を防ぐことが出来ます。

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「サイト評判の不正使用」とは

「サイト評判の不正使用」とは、Googleのスパムに関するポリシーに記載されているスパム行為の一つで、ドメインの評価(ドメインパワー)を利用する目的で、ドメインの運営者(ホスト)から別の運営者がサブディレクトリを借りてページを公開することを指します。

日本では、「ホスト貸し」「ドメイン貸し」「サブディレ貸し」
海外では、「パラサイトSEO」と呼ばれます。

検索ランキングを操作する目的で、「ホストの監修・運営への関与がない状態」「ホストサイトの本来の目的とは異なる内容」で第三者がぺージを公開する行為が、「サイト評判の不正使用」に該当します。

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「サイト評判の不正使用」に該当する行為

「サイト評判の不正使用」とは、どのような行為なのかを具体的に解説します。

Googleの公式ガイドラインには、以下のように説明されています。

サイトの評判の不正使用とは、ファーストパーティの監督や関与がほとんどまたはまったくない状態で、サードパーティのページを公開することを指します。

サイトの評判の不正使用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

英文をそのまま翻訳したのか、少し意味が伝わり辛い説明になっているので、分かりやすく解説します。

まず、「ファーストパーティ」とはドメイン自体の運営者の事を指し、「サードパーティ」とはドメインを借りる第三者のことを指しています。

▼ これを元に読みやすくすると、以下のようになります。

サイトの評判の不正使用とは、ドメインの運営者の監修や関与がない状態で、第三者が運営するページをサイト内に公開することを指します。

つまりこのような状態のことです。
・https://aaa.com ⇐ドメインのオーナーが運営
・https://aaa.com/medhia/ ⇐ /medhia以下のディレクトリを第三者が運営
※/medhia以下の運営にドメインのオーナーは関与せずディレクトリを貸しているだけ


また、具体的にどのような例が該当するのかも公開されています。

・サードパーティによって書かれた短期ローンのレビューに関するページが教育関連のサイトによってホストされている。検索ランキングの操作を主な目的として、同じページがウェブ上の他のサイトにも配信されている

・「最高のカジノ」に関するサードパーティ ページが医療サイトでホストされている。このページは検索ランキングの操作を主な目的として作成されており、ホストしている医療サイトはほとんどまたはまったく関与していない

・映画レビューサイトに表示されるとユーザーが困惑するようなトピック(「ソーシャル メディア サイトでフォロワーを購入する方法」、「優れた占いサイト」、「優れた小論文作成サービス」など)を扱うサードパーティ ページが、検索ランキングの操作を目的として映画レビューサイトでホストされている

・サードパーティが書いた「ワークアウト サプリメントのレビュー」ページがスポーツ関連のサイトでホストされている。スポーツ関連サイトの編集者はそのコンテンツにほとんどまたはまったく関与しておらず、検索ランキングの操作がページをホストする主な目的である

・サードパーティが提供するクーポンがニュースサイトでホストされている。ホストサイトによる監督、関与はほとんどまたはまったくなく、検索ランキングの操作を主な目的としている

サイトの評判の不正使用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

これらを纏めると、以下3つの条件に該当する行為が「サイト評判の不正使用」に該当すると考えられます。

  • ランキングを操作する目的でドメイン(サブディレクトリ)を借りている
  • ドメイン運営者が、貸し出したサブディレクトリに関与(監修)していない
  • ドメインのテーマと貸し出したサブディレクトリのテーマが異なる
2-1

「サイト評判の不正使用」には該当しない例

ドメイン(サブディレクトリ)を借りてページを公開する(運営する)行為全てが「サイト評判の不正使用」に該当するかと言うと、それは誤りです。

2024年3月5日に投稿された検索セントラルブログには、以下のように記載されています。

サードパーティ コンテンツがすべて違反であると見なされるわけではありません。新しいポリシーでは、検索ランキングの操作を目的として、十分な監視を受けずにホストされている場合のみ違反となります。

検索セントラルブログ

これだけだと少し分かりづらいので、Googleウェブ検索のスパムに関するポリシーページに記載されている具体例を紹介します。

  • ニュースサービスまたはプレスリリースサービス用のサイト
  • 他のニュースメディアからのニュースコンテンツをシンジケーションしているニュースメディア
  • フォーラムウェブサイトやコメントセクションなど、ユーザー作成コンテンツが可能なように設計されたサイト
  • コラム、意見記事、記事、その他の編集記事など、ホストサイトが十分に関与し確認しているもの
  • サードパーティのコンテンツ(「記事広告」や「ネイティブ広告」などのページ)で、ホストサイトの十分な関与のもと作成され、コンテンツを直接読者に共有することを目的としており(出版物内のプロモーションとしてなど)、コンテンツをホストしている目的が検索ランキングを操作するためではないもの
  • ページ全体でのサードパーティの広告ユニットの埋め込み、またはページ全体で適切に処理されたリンクでのアフィリエイトリンクの使用
  • ホストサイトの十分な関与のもと掲載されているクーポン

これらをまとめると、「第三者が公開したぺージであってもドメインの運営者がしっかりと管理をおこない、サイトの主な目的に合致している場合は問題が無い」と解釈できます。

気になるのは、実際には運営者が管理していないにも関わらず、Googleやユーザーに対しては運営者が管理しているように偽装した場合、Googleがどのように判断するのかと言う点です。

この辺りの線引きに関してはまだまだ情報が不足しているため、分かり次第追記していきたいと思います。

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「サイト評判の不正使用」がスパムになった経緯

弊社が把握している限りでは、元々ドメイン貸し自体は2018年頃から行われていましたが、当時はスパム行為には該当していませんでした。どのような時系列でドメイン貸しが「サイトの評判の不正使用」スパムになったのか、Googleの公式情報を元に解説します。

尚、分かりやすいように「サイトの評判の不正使用」を「ドメイン貸し」と記載します。

3-1

【2019年8月15日】Google Search Central

Googleの公式ツイートで、初めてドメイン貸しに触れられます。ただし、この時は「当社のガイドラインに違反するものではありません。」と投稿しています。

Google Search Central
【引用元】:https://x.com/googlesearchc/status/1161725709926182912

ただし、このツイートの後に「メインサイトからの厳密な監視や関与なしに、メインサイトの一部であるかのようにコンテンツが表示されるサブドメインまたはサブフォルダーを他のユーザーに使用させることはお勧めしません。」と投稿している事から、推奨はしていないことが分かります。

3-2

【2023年9月】Gary Illyes氏の投稿

2023年9月、Google検索チームのGary氏が自身のLinked inにドメイン貸しをおこなっているホストに対して、サードパーティが運営するページのインデックス登録をブロックするように呼びかける投稿をしました。

日本や海外のSEO専門家や、サイト運営者からの通報をおこなった事がきっかけで、ドメイン貸しに対してGoogleが動き出します。

Gary Illyes氏の投稿

【SEM Plus編集部 和訳】

「メインサイトまたはサブドメインでサードパーティのコンテンツをホストしている場合、コンテンツの有用性など、当社が生成するサイト全体のシグナルにそのようなコンテンツが含まれる可能性があることをご理解ください。
このため、そのコンテンツが主に独立している場合は、メインサイトの目的に反しているか、厳密な監督やメインサイトの関与なしに作成されている場合は、Googleによるインデックス登録をブロックすることをお勧めします。」


この時点ではまだ明確にスパムとは明言されていませんが、Googleもドメイン貸しに対して警戒感を持っていることが分かります。

実際に、これ以降のヘルプフルコンテンツアップデートや、コアアルゴリズムアップデートで、一部のドメインを借りて作成されていたアフィリエイトメディアの検索順位が低下していることが確認されています。

ただし、これがドメイン貸しによる影響かどうかについてはGoogleが公言していないため不明です。

3-3

【2024年3月5日】Google検索セントラル「スパムに関するポリシー」

2024年3月5日ドメイン貸しについてGoogle検索セントラルのブログを更新し、「サイトの評判の不正使用」がスパム行為であると明言しました。

同日、「スパムに関するポリシー」ページも更新されどのような行為が「サイトの評判の不正使用」に該当するのか、例を元に詳しく解説されています。

スパムに関するポリシー

元々は、大きく問題視していなかったドメイン貸しですが、多くの通報や内容が薄いぺージやアフィリエイトの収益目的で作成されたぺージなど、ユーザーにとって役に立たないぺージが上位表示されるケースが多くなったため、GoogleはSEOスパムと判断したと考えられます。

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「サイト評判の不正使用」は手動ペナルティの対象

2024年5月7日から、「サイトの評判の不正使用」に該当するWEBページに対してGoogleは手動ペナルティ(手動による対策)の通知をおこない、該当するページのインデックスを削除し検索結果から排除しています。

「サイト評判の不正使用」は手動ペナルティの対象

ただし、ドメイン全体に対してのペナルティではなく、第三者が借りているサブディレクトリに対してのみペナルティを与えています。

  • https://aaa.com ⇐ペナルティは無し
  • https://aaa.com/medhia/ ⇐ /medhia以下のディレクトリに対して手動ペナルティ

「サイト評判の不正使用」に該当するかどうか判断するのが難しいWEBサイトも多いため、今回は間違いが無いように、Googleのスタッフが目視でWEBサイトを確認した上でおこなう手動ペナルティが採用されたと考えられます。

ただし、GoogleのX公式アカウントによると今後はアルゴリズムによって対処すると発表しているため、今回手動ペナルティの通知が来なかったサイトでも、この先アルゴリズムによって自動ペナルティや順位を下落させられる可能性があります。

GoogleのX公式アカウント 「今後はアルゴリズムによって対処すると発表」
【引用】:https://x.com/searchliaison/status/1787654709802643910
5

「サイト評判の不正使用」によるペナルティの対処法

「サイト評判の不正使用」によって手動ペナルティの通知が来た場合の解除方法ですが、実際に弊社のクライアントの中に該当するWEBサイトが無いため、的確な対応方法は分かりません。

そのため、Googleのガイドラインや過去の経験を元に考えられる対処法を3つ紹介します。

5-1

ドメイン運営者(ホスト)に関与してもらい再審査リクエスト

Googleのガイドラインに抵触しないように実際にドメイン運営者に関与してもらい、そのことをGoogleに伝えて認めてもらう方法です。

ドメイン運営者が、サブディレクトリ内のページに関してもしっかりと関与している事をGoogleに伝えるために以下を行います。

  • ドメイン運営者が実際に管理しているトップページやカテゴリページから内部リンクをおこなう
  • ドメイン運営者をサブディレクトリ全体の監修者として各ページに記載する
  • 「サイト評判の不正使用」に該当していない事をサイト内に明記する
  • 大元のドメインとサブディレクトリのテーマを一致させる
  • 実際にドメイン運営者が関与している証拠をGoogleに提出する

上記をおこなった上でGoogleサーチコンソールから再審査リクエストを送信して、手動ペナルティの解除を待ちます。

ただし、この方法をおこなったからといって手動ペナルティが解除されるかどうかは本記事の執筆時点では分かりません。また、実際にドメイン運営者が関与している場合にのみおこないましょう。

5-2

新規ドメインを取り直して再度ページを公開する

ペナルティになったサブディレクトリから、新規で取得したドメインにコンテンツを移動させる方法です。この方法であれば、自身がドメインの運営者になるため「サイト評判の不正使用」に該当することはありません。

借りていたドメインのランキングシグナルを利用することができないため、順位を上げるために多くの労力とコストがかかりますが、インデックスから削除された状態よりはマシでしょう。

ちなみに、新規ドメインではなく、中古ドメインを利用する方法も考えられますが、ランキング操作目的で中古ドメインを利用する行為に対してもGoogleはスパム行為と判断するためオススメしません。

尚、URLを変更する際は、被リンクによる評価を受継ぐ事が出来る301リダイレクトをおこなうのがSEO対策の基本ですが、過去の経験上301リダイレクトはペナルティも引き継ぐため、新規ドメインに移行する際のリダイレクトには注意が必要です。

5-3

ディレクトリを変えて再度ページを公開する

ペナルティになったサブディレクトリから新たに別のサブディレクトリを作成し、ページを公開して順位回復を狙う方法です。今回は、ドメイン全体に対してのペナルティではなく特定のサブディレクトリに対してのペナルティのため、ドメイン内でURLを変えてしまえば順位が回復する可能性があるかもしれません。

ただし、この方法で仮に順位が回復したとしても新しいサブディレクトリに対して再度Googleからペナルティを与えられる可能性があります。また、悪質と判断された場合は大元のドメインごとペナルティの対象になる恐れがあるため危険な方法です。

第三者が全く関与していないにも関わらず、何らかの間違いで手動ペナルティを受けたWEBサイトかつ、再審査リクエストが通らない場合に限り、最終手段として検討してみてください。

ここまで、3つの方法を紹介しましたが、「サイト評判の不正使用」によってペナルティを与えられた場合、順位を回復させ長期間維持するのは現実的にかなり難しいと思われます。

そのため、スパム行為に該当する手法ではなく、ホワイトハットな手法でWEBサイトを運営しましょう。

6

まとめ

2024年3月5日以降、運営者の関与なくドメインを借りて第三者がページを公開する行為は「サイト評判の不正使用」という名称のスパムになりました。

これは、クローキングやリンクスパム・コピーコンテンツといったブラックハットSEOに該当する行為で、手動ペナルティが与えられ対象ページのURLがインデックスから削除されます。

アフィリエイト収益を得るためにサブディレクトリを借りて検索順位を操作しようとしても、一時的なものになる可能性が高いため、Googleのガイドラインを遵守したWEBサイト運営を心がけましょう。

尚、弊社では「サイト評判の不正使用」によるペナルティ解除はおこなっておりません。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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