オーガニック検索の流入をSEOで上位表示させて増やす方法
1クリックごとに費用が発生するリスティング広告からの流入ではなく、オーガニック検索からの流入数を増やしたいと考えているサイト運営者の方は多いのではないでしょうか?オーガニック検索の流入数を増やすためには、SEOを行い検索結果画面での表示回数とクリック率を高める必要があります。今回は具体的な方法について詳しく解説します。
オーガニック検索からの流入とは
オーガニック検索からの流入とは、検索エンジンでキーワード検索をした際に表示される検索結果画面の中で、広告枠に表示されているWEBページ以外からの流入のことです。
広告からの流入と違い、オーガニック検索からの流入は費用が発生しないため、コストパフォーマンスよくコンバージョンを増やすには自社のWEBサイトに対してSEO対策を行い、露出を増やしていく必要があります。
オーガニック検索の流入をSEOで増やす方法は3つ
オーガニック検索の流入数をSEO対策で増やすには、大きく3つの方法があります。
- 検索順位を上げて表示回数を増やす
- クリック率を高める
- コンテンツの数を増やす
オーガニック検索からの流入数を増やすためには、まずは自社のWEBサイトを検索結果画面の上部に表示させる必要があります。そのためには、SEOを行いGoogleから評価されるWEBサイトを構築する必要があります。
次に、検索結果に表示された際のクリック率を高めることです。ユーザーは、検索結果画面に表示された様々な情報を元にクリックをしてぺージを見るか判断します。ユーザーがクリックしたくなるように検索結果に表示される項目を最適化することで、クリック率を高めることができます。
最後にコンテンツの数(ページの数)を増やします。ユーザーが検索するキーワードに該当するコンテンツ(ぺージ)を増やせばその分、オーガニック検索に表示される回数が増加するため流入を増加させることができます。
検索順位を上げて表示回数を増やす
前述した通り、オーガニック検索の流入を増やすためには、WEBサイトを上位表示させ検索結果画面上での表示回数を増やす必要があります。
SEO対策で上位表示させるやり方の基本は、以下4つです。
- キーワードと関連性の高いコンテンツを作成する
- コンテンツの品質を高める
- 被リンクを獲得する
- ページエクスペリエンスを高める
SEO対策に取り組む前に、まずはサーチコンソールから現在の表示回数を把握しておきましょう。
【表示回数の確認方法】
- サーチコンソールにログイン
- 検索パフォーマンスの中の検索結果をクリック
- 合計表示回数を確認
事前に直近1ヵ月間の表示回数を確認しておくことで、後々効果検証をおこなう事ができます。
それでは実際に、SEO対策で上位表示させるための基本を解説します。
キーワードと関連性の高いコンテンツを作成する
Googleは、検索ユーザーが入力した検索キーワードと最も関連性の高いページを検索結果画面に表示します。そのため、重要なのはユーザーが検索したキーワードの検索意図を汲み取り、ユーザーの知りたいことのベストな回答となる関連性の高いコンテンツを作成することです。
例えば、「オーガニック検索 増やす」と検索するユーザーが知りたいことは、オーガニック検索の流入数を増やす方法のため、見出しや本文に回答となるコンテンツを入れたり、それらに関連する画像や動画などを設定しコンテンツを作成します。
キーワードをテキスト内で繰り返し使用したり、関連キーワードや共起語を多くテキスト内に入れれば関連性が高くなる訳ではないので注意しましょう。
コンテンツの品質を高める
検索結果の上部に表示させるためには関連性だけではなく、ページを読んだ多くのユーザーが満足する高品質なコンテンツである必要があります。
品質を高めるためには、Google検索品質評価ガイドラインに記載のあるE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼)を意識するのが効果的です。
E-E-A-Tはアルゴリズムではありませんが、Googleがコンテンツの品質を評価する際に重視する基準であり、これらを満たすコンテンツは、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても価値が高いコンテンツと認識されます。
- 経験(Experience)
実際に体験に基づく知識や情報を反映させます。 - 専門性(Expertise)
専門知識を持つ著者だけが作成できる知識や情報を反映します。 - 権威性(Authoritativeness)
その分野における著者やWEBサイトの信頼性が認められていることを指します。他の専門家や信頼できる情報源からの引用を入れましょう。 - 信頼性(Trust)
WEBサイトやコンテンツが提供する情報の正確性や信頼性です。
E-E-A-Tを意識したコンテンツを作成することで、検索エンジンはコンテンツをより価値があると評価し、結果的に検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。
E-E-A-Tについては、別記事で詳しく解説しています。
被リンクを獲得する
Googleは、WEBサイトの価値を図る要素のひとつとして、第三者からの評価も判断基準にしています。具体的には、被リンクを第三者からの投票と考え、被リンクを多く獲得しているサイトやぺージを評価するランキングアルゴリズム「Page Rank」を導入しています。
▼ 被リンクを獲得するための具体的な作業は、以下の通りです。
- 誰もが認める高品質なコンテンツを作成する
- オリジナル画像・動画を作成する
- 独自アンケート・インタビュー
- 自社の事例紹介
- ソーシャルボタンを設置する
- リンク切れしているサイトに連絡する
- その他の被リンク獲得手法
具体的な被リンクの獲得方法については、別の記事で詳しく解説しています。
ページエクスペリエンスを高める
Googleはページの操作性や見やすさなどユーザビリティに関する項目も評価の対象にしています。特にモバイルデバイスでの操作性や使い勝手を考慮して、ボタンの間隔やクリックのしやすいWEBデザインを取り入れたモバイルフレンドリーなサイト作成が重要です。
ページの読み込み速度もページエクスペリエンスを高めるためには重要な要素です。ページの読み込み速度を改善するためには、画像の最適化、キャッシュの利用、不必要なJavaScriptの削減などの技術的な施策をおこないます。
また、視覚的な安定性も考慮する必要があります。ページ上の要素が予期せず動くことは、ユーザーにとってストレスの原因となるため、画像や広告などの要素のサイズを事前に定義し、ページのレイアウトが読み込み中に変化することを最小限に抑えます。
クリック率を高める方法
SEO対策によって表示回数が増加したら、次はクリック率を高めてオーガニック検索からの流入を増やしましょう。
具体的な手法は以下3点です。
- タイトル・説明文を最適化する
- 構造化データマークアップをおこなう
- 強調スニペットを表示させる
こちらも取組む前に、現状のクリック率を事前に把握しておきましょう。
【クリック率(CTR)の確認方法】
- サーチコンソールにログイン
- 検索パフォーマンスの中の検索結果をクリック
- 平均CTRを確認
タイトル・説明文を最適化する
クリック率を高めるためには、検索結果画面に表示されるタイトルと説明文を最適化します。タイトルや説明文は検索結果ページに表示されるため、ユーザーがクリックを決定する際の重要な判断材料となります。
タイトルに関しては、検索キーワードを含めることが基本です。しかし、単にキーワードを羅列するのではなく、ユーザーが検索結果を見たときに、そのページが何を提供しているのか、どのような価値があるのかを瞬時に理解できるような表現を心がけます。尚、文字数は30文字前後にまとめます。
説明文も、キーワードを自然に織り交ぜつつ、そのページが解決できる問題や提供できる情報、ユーザーにとってのメリットを具体的な数字や結果を含めて約100文字前後で作成します。
構造化データマークアップをおこなう
構造化データとは、WEBページのコンテンツを検索エンジンが理解しやすい形式でマークアップするためのコードであり、実装するとGoogleの検索結果にリッチリザルトが表示されやすくなります。
リッチリザルトには、評価の星、製品の価格、在庫状況、レシピの調理時間など、通常の検索結果よりも多くの情報が含まれるため、ユーザーの注意を引き、クリック率を向上させる要因になります。
構造化データの実装には、schema.orgが提供する多様なマークアップタイプを利用します。例えば、記事、イベント、商品、レシピなど、特定のコンテンツタイプに合わせたマークアップを選択し、そのページのHTMLに追加します。
Googleの検索結果に表示されるリッチリザルトの種類に関しては、別の記事で詳しく解説しています。
強調スニペットを表示させる
強調スニペットは、検索結果ページの1位のサイトの上部に表示される特別なフォーマットで、1位のサイト内から抜粋されたテキストが検索結果画面に表示されます。
強調スニペットはオーガニック検索の2位以下のページと比較して検索結果上で目立つため、クリック率の向上が期待できます。
検索エンジンは、ユーザーの質問に最も適切に答えるコンテンツを強調スニペットとして選択しようとします。そのため、ユーザーの質問に関連する見出しを作成し、その見出し直下のテキストに配置することが表示されやすくなります。
ただし、強調スニペットが常に保証されるわけではなく、検索エンジンのアルゴリズムの変更により表示が変わることもあります。
コンテンツの数を増やす
SEO対策でページを上位表示させ、クリック率を改善したら、次はコンテンツの数を増やしていきましょう。ユーザーは自身の悩みや疑問を解決するために、色々なキーワードで検索をおこない目的のぺージを探します。
それぞれの検索クエリに対して適切な情報を提供するページがあれば、それだけ多く検索結果画面に表示されることができるため、結果としてWEBサイトへの流入を増やすことが可能になります。
自社に関連するユーザーからの流入を増やすためにの、コンテンツの作成ではキーワードリサーチが不可欠で、ターゲットとするユーザーが実際に使用する言葉やフレーズを特定し、それらに基づいてコンテンツを作成します。
また、特定の分野に特化してコンテンツの数を増やすことはサイトの専門性を高めることにも繋がるため、SEO効果も期待できます。
その他:指名検索を増やすのもオーガニック検索の流入数増加に繋がる
指名検索を増加させることも、オーガニック検索での流入を増やす方法として有効です。
指名検索とは、ユーザーが特定の社名・サービス名・ブランド名・メディア名・WEBサイト名などを直接検索エンジンに入力することによって行われる検索のことを指します。
指名検索を増やすためには、まずブランドの認知度を高める必要があります。SNSやYouTubeの活用、他社メディアへの寄稿、プレスリリースなどが効果的です。
また、オンラインだけでなくオフラインでのマーケティング活動も含まれます。地域社会でのイベントの開催やスポンサーになることで、ブランドの認知度が高まり指名検索が増えていきます。
指名検索で流入するユーザーは既に自社の事を知っているユーザーのため、キーワード検索から流入したユーザーよりもコンバージョン率が高くなる傾向があるため、予算や活用できるリソースを考えながら積極的におこなっていきましょう。
尚、指名検索が増えたかどうかを確認するには、Googleキーワードプランナーを使うことで確認することが出来ます。
キーワードプランナーの使い方については、以下のページを参考に進めてみてください。
まとめ
オーガニック検索の流入数を増やすためには、自社のWEBサイトに対してSEO対策を行い、多くのキーワードで上位表示させる必要があります。
SEO対策で成果を出すポイントは、ユーザーの検索意図を満たす関連性と品質の高いページを作成することです。広告と違い、成果が出るまでには時間がかかりますが上位表示された場合は、費用をかけずに安定的に流入を獲得することができるため是非取り組んでみてください。
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