SEO対策 検索ボリュームの調べ方!ツール紹介とSEOでの活用方法

SEO対策において、検索ボリュームの調査は欠かせません。ツールで検索ボリュームの大小だけを確認するのではなく、上位表示が可能か、サイトと関連性の高いキーワードかも確認しましょう。この記事では、検索ボリュームの調べ方とボリューム数に応じたキーワード選定方法について解説します。
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!、Youtubeの検索機能を使用して、特定のキーワードで検索した1か月間の回数です。
検索ボリュームが大きいキーワードでWEBサイトや動画が上位表示されると大きなアクセス数が見込めるため、SEO対策において重視されています。
検索ボリュームの数値は、実際に検索窓に入力されたキーワードで検索された回数です。
例えば、「インスタグラム」と「Instagram」では異なる検索ボリュームになります。「Instagram 広告」といったように複数のキーワードで検索した場合でも、語順・表記揺れ・スペースの有無かで、それぞれ別のキーワードとしてカウントされています。
Googleの検索ボリューム
Googleの検索ボリュームは、主にSEO対策とリスティング広告を出稿する際に活用されています。
検索される回数が多いということは、検索画面に表示される回数が多くなり、サイトがクリックされる回数も多くなることを意味します。1ヶ月に100回しか検索されないキーワードより、1万回検索されるキーワードで検索上位表示できた方が、より多くのアクセスが期待できます。
また、検索にはGoogleだけでなくYahoo!が使用されることもありますが、Yahoo!は2010年からGoogleの検索エンジンを採用しているため、検索ボリュームにはYahoo!で検索された回数も含まれています。
YouTubeの検索ボリューム
検索ボリュームが重視されるのは、Google検索だけに限りません。Youtube検索においても、検索ボリュームが多いキーワードで投稿した動画が上位表示できれば視聴回数が増加します。
新たに作成する動画のテーマを決める場合にも、検索ボリュームは重要なデータです。検索ボリュームが大きいキーワードが何か分かれば、視聴者がどんなことに興味を持っているかを推測することができます。
Youtube検索経由で動画を視聴する人は明確な目的を持って検索していることが多く、動画が最後まで視聴されやすいです。
Googleの検索ボリュームを調べる手順
SEO対策としてキーワードの検索ボリュームを調べる場合は、単一のキーワードの検索ボリュームを調べればよいわけではありません。
実際に検索される場合には複数のキーワードを組み合わせて検索されることが多く、それぞれ検索ユーザーが検索した目的は異なります。また、同じ目的であっても異なるキーワードで検索するケースもあるため、キーワードを分類して調査する必要があります。
▼ Googleの検索ボリュームを調べる手順は以下の通りです。
- メインキーワードを決める
- 関連キーワードを抽出する
- 検索意図別にキーワードを分類・集計する
メインキーワードを決める
WEBサイトの軸となるメインキーワードを決めます。
選択するメインキーワードは、検索時に使用されやすい誰でも思いつくような単一のキーワードが望ましいです。
検索で何か調べようと考える人は、専門家や扱うテーマに詳しい人しか使わないような単語で検索することはありません。例えば、インボイス制度について調べようとする人は、「適格請求書等保存方式」ではなく「インボイス」あるいは「インボイス制度」で検索するはずです。
検索する人がどんなキーワードで検索するかをイメージしながらメインキーワードを決めましょう。
関連キーワードを抽出する
メインキーワードを決めたら、メインキーワードの関連キーワードを抽出します。関連キーワードとは、メインキーワードと組み合わせて検索される機会が多い、2語あるいは3語で構成されたキーワードです。
▼ 例えば、「動画編集」の関連キーワードには以下のようなものがあります。
キーワード | 検索ボリューム |
動画編集 | 74,000 |
動画編集アプリ | 90,500 |
動画編集ソフト | 40,500 |
動画編集パソコン | 22,200 |
動画編集ソフト 無料 | 18,100 |
動画編集 仕事 | 9,900 |
動画編集ソフトおすすめ | 8,100 |
動画編集副業 | 6,600 |
動画編集 スマホ | 6,600 |
動画編集アプリ iphone | 4,400 |
関連キーワードの抽出と検索ボリュームは、後述する検索ボリューム調査ツールで行えます。
検索意図別にキーワードを分類・集計する
抽出した関連キーワードを、検索意図別に分類し、検索ボリュームを集計します。
検索意図とは、検索ユーザーがGoogleやYahoo!で検索するときの、知りたい情報や解決したい問題です。関連キーワードを調べることで、どのような目的で検索したのかがある程度把握できます。
▼「動画編集」の場合だと、大きく分けて以下の4つに分類できます。
- 動画編集できるアプリを探している
- 動画編集できるソフトを探している
- 動画編集できるパソコンを探している
- 動画編集の仕事内容について知りたい
▼ 上記それぞれに対応するキーワードの検索ボリュームを集計すると以下のようになります。
【アプリ】
動画編集アプリ | 90,500 |
動画編集 スマホ | 6,600 |
動画編集アプリ iphone | 4,400 |
動画編集アプリ android | 2,400 |
計 103,900 |
【ソフト】
動画編集ソフト | 40,500 |
動画編集ソフト 無料 | 18,100 |
動画編集ソフトおすすめ | 8,100 |
動画編集アプリ パソコン | 3,600 |
計 70,300 |
【パソコン】
動画編集パソコン | 22,200 |
動画編集ノートパソコン | 3,600 |
計 25,800 |
【仕事】
動画編集 仕事 | 9,900 |
動画編集副業 | 6,600 |
計 16,500 |
▼ まとめると、以下のようになります。
- 動画編集できるアプリを探している:103,900
- 動画編集できるソフトを探している:70,300
- 動画編集できるパソコンを探している:25,800
- 動画編集の仕事内容について知りたい:16,500
キーワード単位の検索ボリュームを調べると「動画編集パソコン」の検索ボリュームは22,200と3番目に多いですが、集計してみるとアプリやソフトを探している人と比べると、パソコンを探している人はかなり少ないことが分かります。
キーワード単位の検索ボリュームだけに着目するのではなく、検索意図でキーワードを分類し、検索ボリュームを集計することで、テーマに対する検索ボリュームを調査するようにしましょう。
無料ツールを利用する検索ボリュームの調べ方
検索ボリュームの調査に役立つ無料のツールは以下の5つです。
- キーワードプランナー
- Ubersuggest
- aramakijake.jp
- Googleトレンド
- Googleサーチコンソール
それぞれのツールで検索ボリュームを調べる方法をご紹介します。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、リスティング広告出稿やSEO対策に欠かせない、キーワードの検索ボリュームの調査やキーワード選定ができるツールです。
Googleが提供する日本語対応のSEOツールであり、使用するにはGoogleアカウントへの登録とログインが必要です。
特定のキーワードの検索ボリュームだけでなく、以下のようなキーワード選定に役立つさまざまな情報を調査できます。
- 特定のキーワードに対する競合性
- 関連するキーワードの抽出
- キーワードのトレンド推移
- 新しいキーワード候補の取得
基本機能は無料で使用できますが、無料で使用する場合には、下記のような一定の範囲の検索ボリュームしか分かりません。
- 1万~10万
- 1,000~1万
- 100~1,000
ただし、少額でもGoogle広告を出稿すれば、より正確な検索ボリュームを調べられます。
Ubersuggest
Ubersuggestは、無料で検索ボリュームの調査ができるツールです。アメリカのWEBマーケターNeilPatel氏がツールの開発・提供をおこなっています。
特定のキーワードの検索ボリュームだけでなく、以下のようなデータも確認できます。
- 関連キーワード
- SEOの難易度
- SNSシェア/ドメインスコア
- クリック単価
- データ保存(CSV形式)
- 上位にランクしている競合ページ
- 被リンクデータ
基本機能は無料で利用できますが、利用回数には制限があります。
▼ Ubersuggestでキーワードの検索ボリュームを調べる手順は以下の通りです。
1. Ubersuggestにアクセス
2. キーワードを入力
3. 【検索】をクリック
4. 【キーワード概要】を確認
aramakijake.jp
aramakijake.jpは、無料で検索ボリュームの調査ができるツールです。
画面上でキーワードを入力することで、1位から50位までの月間検索アクセス予測数が確認できます。
月間検索アクセス予測数だけでなく、以下のようなデータも確認できます。
- 関連語
- 月間推定検索数
- 検索順位別の月間検索アクセス予測数
- サイト流入の月間検索アクセス予測数
ただし、他のツールのように、複数のキーワードの検索ボリュームを確認することはできません。
Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードが検索された回数の推移が確認できるツールです。Googleが提供する日本語対応のSEOツールであり、ログインしなくても基本機能は利用できます。
検索ボリュームを数値で確認することはできませんが、指定した期間・地域における検索回数の推移がグラフで表示されます。時期や地域によって検索回数が変動するキーワードの調査で活用すると効果的です。
Googleサーチコンソール
すでに投稿した記事がある場合には、Googleサーチコンソールでもキーワードの検索ボリュームが確認できます。
▼ Googleサーチコンソールでキーワードの検索ボリュームを調べる手順は以下の通りです。
1. Googleサーチコンソールにログイン
2. 「検索パフォーマンス」メニューをクリック
3. 「クエリ」タブをクリック
指定した期間におけるキーワードのクリック数・表示回数・CTR・掲載順位が確認できます。実際の検索回数が正確に確認できますが、キーワードの順位が10位以下の場合には表示回数が少なく表示される点に注意が必要です。
他のツールのように指定したキーワードの検索ボリューム調査や関連キーワードの抽出はできませんが、既存記事のリライトを行う場合や、新規記事のキーワードを選定する場合に活用できます。
有料ツールを利用する検索ボリュームの調べ方
検索ボリュームの調査に役立つ有料のツールは以下の3つです。
- ahrefs
- Keywordmap
- ラッコキーワード
それぞれのツールで検索ボリュームを調べる方法と、無料ツールとの違いをご紹介します。
ahrefs
ahrefsは、世界中で60万人が導入しているSEOツールです。シンガポールに本社があるahrefs社がツールの開発・提供を行っていますが、日本語に対応しています。被リンク分析ツールとして有名なツールでしたが、検索ボリューム調査や競合調査などSEO対策に役立つさまざまな機能が利用できます。
キーワードの検索ボリュームを調査する場合には、「キーワードエクスプローラー」を使用します。キーワードを入力して検索をすると、検索ボリュームだけでなく以下のようなキーワード選定に役立つ情報も表示されます。
- 上位表示の難易度
- クリック率
- オーガニック検索数の割合
- リターン率
- 親トピック
- 関連キーワード
▼ ahrefsには以下の4つのプランが用意されており、それぞれ利用できる機能と月額料金が異なります。
- ライト:月額料金 99ドル~
- スタンダード:月額料金 199ドル~
- アドバンスド:月額料金 399ドル~
- エージェンシー:月額料金 999ドル~
Keywordmap
Keywordmapは、株式会社CINCが提供するSEOツールです。
特定のキーワードの検索ボリュームだけでなく、以下のようなさまざまな機能が利用できます。
- 流入キーワード分析
- 競合サイトの流入キーワード調査
- ユーザーニーズ・検索意図調査
- コンテンツの情報網羅度チェック
利用料金は公開されておらず、見積もりを取ることで要望に応じた最適なプランを提案してもらえます。7日間の無料トライアル期間では、すべての機能が利用可能です。
ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、ラッコ株式会社が提供するキーワードリサーチツールです。調査したいキーワードを画面に入力すると、月間検索数が表示されます。
特定のキーワードの検索ボリュームだけでなく、以下のようなさまざまなデータを確認できます。
- Googleサジェスト
- Bingサジェスト
- Youtubeサジェスト
- Google動画・画像サジェスト
- Googleショッピングサジェスト
- 共起語
- 周辺語・連想語
- 類語・同義語
無料でも一部の機能が回数制限内で利用できますが、「月間検索数取得」は利用できません。
SEO対策における検索ボリュームの活用法
検索ボリュームの目安
厳密に定義されているわけではありませんが、検索ボリュームの目安として以下のように分類されています。
- ビッグキーワード:1万回~
- ミドルキーワード:1,000~1万回
- スモールキーワード:100~1,000回
検索ボリュームが多いキーワードの特徴
検索ボリュームが多いキーワードには以下のような特徴があります。
- 検索上位表示できれば多数のアクセスが期待できる
- 競合するサイトが多い
- 検索上位表示する難易度が高い
- 単記事では上位表示が困難
- コンバージョンから遠い
検索上位表示できるかは、コンテンツの質だけでなく、ドメインパワーや被リンク数、EAT、関連記事数などさまざまな要因で左右されます。
ひとつの記事だけでは上位表示が困難なケースがほとんどなので、同じテーマで複数の記事を作成する必要があります。検索ボリュームが10万以上のキーワードの場合には、サイト全体で上位表示を目指すこともあります。
また、検索ボリュームが多いキーワードはコンバージョンから遠い傾向にあります。
検索ボリュームが少ないキーワードの特徴
検索ボリュームが少ないキーワードは、「ブログ 副業 始め方」といった複数のキーワードを組み合わせたキーワードの場合が多いです。複数のキーワードを組み合わせたキーワードを、ロングテールキーワードと呼ぶこともあります。
ただし、ロングテールキーワードの検索ボリュームは必ずしも少ないとは限りません。
「Twitter 動画 保存」の検索ボリュームは20万を超えており、上記の目安だとビッグキーワードに分類されます。
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ない傾向にあるため高いアクセス数は期待できないですが、単一のキーワードよりコンバージョンにつながりやすい、競合が少ないという特徴があります。
検索ボリュームが少ないからといって全く誰からも検索されない、というわけではありません。想定される検索回数やコンバージョン率に対して、競合が少ないキーワードを見つけられれば、検索ボリュームが多くて競合性の多いキーワードと比べて予算やコストを抑えながらSEOに取り組めます。
▼ ロングテールキーワードを選定する場合は、以下の点を考慮して選ぶようにしましょう。
- コンバージョンにつながりやすいかどうか
- コンテンツはユーザーに必要とされるかどうか
- コストがどのくらいかかるか
検索意図別に検索ボリュームを調べることが大事
ツール上では検索ボリュームが少ないキーワードでも、実際には多いケースもあります。
下記のキーワードの検索ボリュームには大きな差がありますが、実際に検索すると検索画面に表示されるサイトはほとんど同じです。
- 動画編集パソコン:検索ボリューム22,200
- 動画編集おすすめパソコン:検索ボリューム880
検索ボリュームが少ないから検索順位を上げやすいと思って対策すると、実際には競合が多く難易度が高いケースもあります。
季節・トレンドで大きく変動する場合もある
検索ボリュームは、毎月同じ数値になるとは限りません。1年を通して大きな変動がないキーワードばかりではなく、特定の月だけ突出して検索ボリュームが大きくなるキーワードもあります。

上記の画像は、「カニ」の検索ボリュームの1年間の推移です。12月末から年始にかけて検索ボリュームが大きく増加していることが分かります。ピーク時以外の検索ボリュームは、10~40%程度です。

また、新たに登場したトレンドキーワードの場合、検索ボリュームが大きく増加することがあります。上記の画像は、2017年12月から2022年11月における5年間の「インボイス」の検索ボリュームの推移です。2022年5月から急激に検索ボリュームが増加していることが分かります。
上記のように、キーワードによっては検索ボリュームが季節・トレンドで大きく変動するものもあります。
検索ボリュームよりコンバージョンが優先されるケースも
SEO対策を行う目的によっては、検索ボリュームよりコンバージョンが優先されるケースもあります。
前述した「動画編集」の検索ボリュームを例に解説します。
- 動画編集できるアプリを探している:103,900
- 動画編集できるソフトを探している:70,300
- 動画編集できるパソコンを探している:25,800
- 動画編集の仕事内容について知りたい:16,500
動画編集向けのパソコンを販売している企業の場合、集客する目的は自社パソコンを購入してもらうことです。動画編集できるソフトを探している人はすでにパソコンを持っている可能性が高く、自社サイトに集客してもパソコンを購入してもらえるとは限りません。
一方、動画編集できるパソコンを探している人を集客すれば、購入してもらえる可能性は高いでしょう。
つまり、アクセス数を期待して動画編集アプリのページを作成するより、検索ボリュームは低いものの動画編集できるパソコンについてのページを作成した方が、最終的に獲得できるコンバージョンが多くなるということです。
キーワードがコンバージョンから遠いか近いかについては、サイトを運営する企業によって異なります。
上記のように動画編集向けのパソコンを販売している企業であれば「動画編集アプリ」より「動画編集パソコン」の方がコンバーションに近いですが、動画編集用アプリを開発・販売している会社であれば「動画編集パソコン」より「動画編集アプリ」の方がコンバーションに近いです。
自社にとって、アクセス数を伸ばす方が良いのか、コンバージョンを獲得する方が重要なのかを検討してキーワードを選定しましょう。
検索ボリュームを元にキーワード選定を行う場合の注意点
検索ボリュームだけを参考にキーワードを選定すると、サイトの検索順位が思ったほど上がらないことがあります。
検索ボリュームを元にキーワード選定をおこなう場合には、以下の4点に注意しながら作業を行いましょう。
- 上位表示が可能なキーワードか
- 検索意図にマッチしたページがあるか
- サイトと関連性の高いキーワードか
- YMYLに該当するキーワードか
上位表示が可能かどうか検索結果を見て判断する
検索ボリュームを元にキーワード選定を行う場合には、上位表示が可能かどうか検索結果を見て判断するようにしましょう。
例えば、「インボイス制度」の検索ボリュームは約30万です。検索上位表示できれば、非常に多くのアクセス数が期待できるでしょう。しかし、実際に検索すると、国税庁のページや大手企業のページが上位を占めています。
大規模サイトや上場企業のサイトはドメインオーソリティが高く、Googleから高い評価を得ています。検索結果に大規模サイトや上場企業のサイトばかりが表示されるキーワードの場合、サイトを作成しても上位表示は困難です。
どれだけ検索ボリュームが大きいキーワードであっても、検索上位表示できなければ十分なアクセス数は確保できません。
自社が運営するサイトのドメインオーソリティが検索上位のサイトより低い場合には、別のキーワードで対策した方がよいでしょう。
上位サイトの競合の強さや上位表示の難易度、ドメインオーソリティはツールを活用して確認することが可能です。Ubersuggestでキーワード調査した結果を例に解説します。

「動画編集」を確認すると、
- 検索ボリューム:74,000
- SEO難易度:67
- ドメインオーソリティ:65
となっています。
SEO難易度は、オーガニック検索の競合分析結果です。数値が多いほど難易度が高く、67だとかなり難易度は高いと言えます。また、上位10サイトの平均ドメインオーソリティが65なので、大規模サイトや上場企業のサイトが多いことが分かります。
▼ 一般的なドメインオーソリティの目安は以下の通りです。
- 立ち上げたばかりのサイト:~10
- 運用歴3年程度のサイト:10~30
- 中規模サイト:30~60
- 大手サイト・上場企業:60~80
- GAFA・公的機関サイト:99
あくまでも目安であり、上位サイトにドメインオーソリティが高いサイトが多いからといって上位表示が不可能というわけではありません。
検索意図にマッチしたページ(もしくは記事ページ)があるかを確認する
検索ボリュームを元にキーワード選定を行う場合には、検索意図にマッチしたページ(もしくは記事ページ)があるかを確認しましょう。
検索意図とは、検索ユーザーがGoogleやYahoo!で検索するときの、知りたい情報や解決したい問題を指します。
検索意図にマッチしたページがあるかどうかは、Googleの「Site:」コマンドとGoogleサーチコンソールで確認できます。
「site:」コマンドは、指定したURLの調査ができるGoogleの検索機能です。検索窓に「site:https://white-link.com/sem-plus/〇〇〇」と入力することで、〇〇〇が含まれるページが検索結果に表示されます。
ページが表示されたら、Googleサーチコンソールを使ってどんなキーワードでランキングされているかを確認します。
上位表示を狙うキーワードですでにページを作成していた場合には、既存ページの改修で対応できるのか、新たにページや記事を追加しないといけないのか確認しましょう。
サイトと関連性の高いキーワードかどうか確認する
サイトと関連性の高いキーワードかどうか確認することも、検索ボリュームを元にキーワード選定を行う場合に重要な作業です。検索ボリュームが多いキーワードでも、サイトと関連性が薄ければ検索順位が上がる見込みはありません。
Googleは、既存ページの内容からそのサイトがどんなテーマを扱っているサイトなのかを判断しています。扱っているテーマの専門性が高いとGoogleから判断されている場合には、関連性の高いキーワードで上位表示されやすくなります。
SEO対策がテーマのサイトであれば、SEO対策に関連したキーワードで上位表示されやすいですが、「パンの作り方」というページを作成しても検索上位表示される見込みは低いです。
YMYLに該当するキーワードかどうか確認する
検索ボリュームを元にキーワード選定を行う場合には、YMYLに該当するキーワードかどうかを確認しましょう。
YMYLとは、主にお金や健康に関するジャンルです。Googleの品質評価ガイドラインに登場する項目のひとつで、他のジャンルと比べて検索上位表示が難しい点が特徴です。
▼ 具体的には、以下のジャンルがYMYLに該当します。
- ニュース、時事関連
- 政治・法律関連
- 金融関連
- ショッピング関連
- 健康関連
- 人権関連
- その他
▼ 以下のようなキーワードがYMYLに該当するキーワードに該当します。
- 健康保険
- 医療脱毛
- 不動産投資
検索ボリュームが多いキーワードでも、YMYLに該当するキーワードの場合はキーワードに関連した分野の専門家が運用しているドメイン(医療系なら病院のドメインなど)でなければ上位表示は困難です。
まとめ
検索ボリュームの調査は、SEO対策において重要な作業です。
「検索ボリュームが多いキーワードで対策したほうが良い」と考えるかもしれませんが、検索ボリュームの大小だけでSEO対策をするかどうかを判断すると、期待しているような効果が出ない恐れもあります。
サイトの状況に合わせて、ターゲットキーワードを選定することが重要です。