被リンクとは?増やす方法とSEO効果を初心者向けにわかりやすく解説
「被リンク」とは第三者のWEBページから自サイトに向けて貼られたリンクのことでGoogle検索で上位に表示させる上で重要な役割を持ちます。今回は、「被リンクがSEOで重要な理由」「被リンクの効果」「良い被リンクの条件」「悪い被リンクの条件」「被リンクを確認する方法」「よくある質問」など被リンクについて徹底解説します。
被リンクとは
被リンクとは、外部のWEBサイトから自社のWEBサイトへ向けて貼られたリンクの事です。「外部リンク」や「バックリンク」と呼ぶこともあります。尚、海外では「Back Link(バックリンク)」と言います。
例えば、このぺージを読んだユーザーが内容を気に入ってくれて、自分のブログでリンク付きで紹介してくれるとします。この場合、他サイトから自サイトへのリンクになるため、自サイトにとっての被リンクとなります。
被リンクは、GoogleやBing検索エンジンでの検索順位を高めるために必要な重要な要素です。Googleは被リンクを第三者からの「投票」と考えているため、関連性の高いページや信頼性の高いサイトから多く被リンクを獲得しているWEBサイトを人気のサイトだと判断し評価するためです。
そのため、SEO対策に取組む際は、品質の高いコンテンツ作成やWEBサイトを最適化する内部対策だけではなく、被リンクを増やす「外部対策」もおこなう必要があります。
被リンクがSEOで重要な理由
被リンクがSEOで重要な理由は、Googleのアルゴリズムの中にページの人気度によってWEBページを評価する仕組みがあるからです。検索エンジンは、ぺージの信頼性や情報の正確性をコンテンツの内容だけでは判断することができません。
そこで、Googleの創設者であるラリー・ペイジは1998年に、世界で初めてリンクの数によってページの人気度を計算しWEBページを評価する画期的なアルゴリズムを作りました。このアルゴリズムの名前をPage Rankと言います。
Googleは、PageRankアルゴリズムの開発により、コンテンツの内容だけでなくページの人気度も考慮し、ユーザーにとって価値の高いページを検索結果に表示することが出来るようになりました。
これ以降、Page Rankは現在もGoogleのランキングシグナルとして利用されています。
Google は、さまざまなシステムを導入してページ間の相互リンクを理解し、ページの内容と、検索クエリに対して最も有益な情報を提供するページを判断しています。その中でも PageRank は、Google がサービスを開始した当初から使用されているコア ランキング システムの一つです。
リンク分析システムと PageRank
このように、被リンクは検索エンジンにページの信頼性や人気度を伝えることが出来るためSEOで重要となります。
被リンクがGoogleから評価される仕組み
被リンクは数と質によって評価されるPageRankの仕組みが基になっています。
PageRankの計算式は数学の知識が必要になるため、本記事では、どのような仕組みによってSEO評価が高くなるのか概要を説明します。
被リンクがSEOで評価される仕組みで重要なポイントは、以下の4つです。
- 被リンクの数
- 被リンクの人気度
- 被リンクの関連性
- 被リンクの位置
それぞれ詳しく解説します。
被リンクの数
沢山のサイトから多くの被リンクを獲得すると、SEO評価が高くなります。
例えば、自サイトの中でURLの異なるページAとページBがあり、それぞれのページが被リンクを獲得していたとします。
- ページAは50サイトからリンクされています。
- ページBは1サイトからリンクされています。
この場合、ページAの方が多くのリンクを獲得しているため、Googleからの評価が高くなり上位に表示される可能性があります。
ただし、同じドメイン内のページから多くリンクを獲得しても、沢山リンクを獲得した事にはなりません。あくまで多くのドメインからリンクを獲得する必要があります。
被リンクの人気度
PageRankアルゴリズムは被リンクの数だけでページを評価するのではなく、被リンクの人気度(信頼度)も計算されます。
例えば、自サイトAはドメインの異なる2つのWEBサイトBとCからリンクされていたとします。
- サイトBは100サイトからリンクされています。
- サイトCは10サイトからリンクされています。
この場合、サイトBはサイトCよりも獲得しているリンク数が多いため、サイトBからリンクしてもらう方が自サイトAの評価は高くなります。
このように、人気のサイトから被リンクを獲得することで、SEO評価が高まる仕組みになっています。 このような多くのリンクを獲得しているWEBサイトのことをSEO用語でPageRankの高いサイト、もしくはドメインパワーの高いサイトと表現します。
被リンクの関連性
被リンクの評価は数と質だけで計算されるのではなく、ページ同士の関連性も重要視されます。
2004年にGoogleが申請をおこなったリーズナブルサーファーモデルに関する特許を見ると、「ページのテーマ」「サイトのテーマ」「アンカーテキスト」「アンカーテキスト前後のテキスト」などからGoogleは、被リンクの関連性を評価していることが分かります。
関連性の高い低いをどのように評価する仕組みなのか、分かりやすく表にしました。
サイトテーマの関連性 | ページテーマの関連性 | アンカーテキストの関連性 | 被リンクの評価 |
---|---|---|---|
同じ | 同じ | 高い | 非常に良い |
同じ | 同じ | 低い | 良い |
同じ | 異なる | 高い | 普通 |
同じ | 異なる | 低い | やや悪い |
異なる | 同じ | 高い | 普通 |
異なる | 同じ | 低い | やや悪い |
異なる | 異なる | 高い | 悪い |
異なる | 異なる | 低い | 非常に悪い |
例えば、SEO対策がテーマの本メディア「SEM Plus」に以下のようなサイトからリンクされたとします。
【リンクA】
- SEO対策やWEBマーケティングに関する人気のWEBサイト
- アンカーテキストのキーワードは「詳細はこちら」
- リンクが設置されたページのテーマは外部対策について
この場合、アンカーテキストに関連性はありませんが、WEBサイトのテーマとページのテーマは関連性が高いためSEOで効果的な被リンクと言えます。
次に、以下のようなサイトからリンクされました。リンクとしての価値が殆どありません。
【リンクB】
- アパレルを販売しているECサイト
- アンカーテキストのキーワードは「サービス詳細ページはこちら」
- リンクが設置されたページのテーマは「おすすめのスニーカー」
このページからのリンクは全ての要素に対して関連性が無いため、被リンクとしての価値は殆どありません。
このように自サイトと関連性の高いサイトからの被リンクはSEO評価が高くなる仕組みになっています。
被リンクの位置
被リンクが設置されたページ内の位置によっても、SEO評価が異なります。
PageRankアルゴリズムリンクでは、リンクが配置されている位置に応じて、そのリンクの重要性を判断します。これは、クリック率の高い場所にあるリンクはユーザーにとって価値が高いページへのリンクと考えることが出来るからです。
リンクの配置場所と、それがクリックされる確率について表にまとめました。
リンクの配置場所 | クリックされる確率 | 説明 |
---|---|---|
ページの上部(ヘッダー内) | 高い | ヘッダー内のリンクは常に見える位置にあるため、ユーザーがクリックする可能性が高い。 |
メインコンテンツ中 | 非常に高い | ユーザーの目的となるメインコンテンツ内にあるリンクは、特に関連性が高いためクリックされやすい。 |
サイドナビ | 中程度 | サイドナビにあるリンクは別ページへのリンクとして機能するが、メインコンテンツ程ではない。 |
フッター | 低い | ページの最下部にあるフッターは、ユーザーが閲覧する頻度が少ないため、クリックされる可能性が低い。 |
グローバルナビ | 高い | グローバルナビはユーザーがサイト内を移動する際によく利用されるため、クリックされやすい。 |
広告やプロモーションリンク | 低い | ユーザーは広告や明らかなプロモーションリンクを故意に避ける傾向にあるため、クリック率は低い。 |
このように、一言で被リンクといっても全て異なる条件でリンクされますが、関連性が低かったり、クリックされない場所からのリンクの場合はSEOでは殆ど評価されない仕組みとなっています。
被リンクによってSEO評価を高めるには、関連性が高く人気のサイトからリンクしてもらうようにしましょう。
SEOに効果的な被リンク
先ほど紹介した被リンクの仕組みを元に、良い被リンクの条件を紹介します。
良い被リンクの条件は、以下の7つです。
- 自然に獲得した被リンク
- 権威性の高いサイトからのリンク
- 被リンクを多く獲得しているサイトからのリンク
- 関連性の高いサイトからのリンク
- アンカーテキストに関連性があるリンク
- dofollowのリンク
- クリック率の高い位置に設置されたリンク
それぞれ詳しく解説します。
自然に獲得したリンク
外部サイトから自然発生的に設置されたリンクは、良い被リンクです。
このような被リンクをナチュラルリンクと呼び、最新の情報を掲載したコンテンツや独自の研究データを掲載した多くのユーザーにとって価値の高いコンテンツを作成することで獲得することができます。
Googleの検索エンジンは自然に集まったリンクを、「価値の高いコンテンツだから第三者からリンクされた」と考えてWEBページを評価します。
権威性の高いサイトからのリンク
知名度が高いサイトや、公的機関のサイトなど権威性の高いサイトからのリンクは良い被リンクです。
権威性が高いサイトは、以下に該当するWEBサイトのことです。
銀行・病院・大学・研究機関・上場企業・官公庁・自治体・その他公的機関
など
上記に該当するWEBサイトは信頼できるサイトと一般的に認知されているため、被リンクをしてもらうことで信頼できるサイトと検索エンジンから判断されやすくなります。
特に、通常のサイトよりも高い専門性を求められるYMYLに該当するジャンルでサイト運営をおこなっている場合は、権威性の高いサイトからの被リンク獲得が重要になります。
被リンクを多く獲得しているサイトからのリンク
被リンクを多く獲得しているWEBサイトからのリンクは、価値の高い被リンクです。
例えば、一般人がおすすめするサービスと、多くのユーザーから投票された政治家が推奨するサービスでは後者の方が価値が高いサービスと言えます。
被リンクも同じように、被リンクを多く獲得しているサイトはサイト自体の価値が高いため、リンクされることで自サイトの価値も高くなります。
関連性の高いサイトからのリンク
自サイトのテーマと関連性が高いサイトからのリンクは、良い被リンクです。
例えば、コスメの通販サイトを運用している場合、求人サイトや旅行サイトからのリンクとコスメに関連するサイトからのリンクでは、後者のリンクのほうが自社のテーマと関連性が高いため、SEOの評価が高まります。
被リンクを獲得する際は、自社と近い業界や業種のWEBサイトからリンクしてもらいましょう。
アンカーテキストに関連性があるリンク
アンカーテキストに含まれるキーワードが自サイトのテーマに関連している場合は、良い被リンクです。
例えば、自サイトのテーマが「SEO」だった場合、被リンクページのアンカーテキストが「詳細はこちら」よりも、「SEO対策についてはこちら」の方が検索エンジンが関連性が高いページへのリンクと判断するため、SEO評価が高くなります。
また、アンカーテキストの前後の文脈やテキストも、関連性が高い方がよりSEOで効果的となります。
dofollowのリンク
nofollowタグが設定されていないdofollowの被リンクも、良い被リンクです。
nofollowタグとは、Googleのクローラーに対して「リンク先のページをクロールしない」「リンク先のページを評価しない」という命令を出すタグです。
nofollowタグが設定されている被リンクは、リンク先ページをクロールしないため、0ではありませんが被リンクの効果も受け渡されません。
クリック率の高い位置に設置されたリンク
ユーザーがクリックする可能性の高い位置に設置されたリンクは、良い被リンクです。
検索エンジンは、ページ内で重要な位置(クリック率の高い場所)にあると想定されるリンクに多くのPageRankを分配します。この仕組みを、リーズナブルサーファーモデルと呼びます。
例えば、メインコンテンツ内からの被リンクは、フッターやヘッダー・サイドナビに比べてクリックされる確率が高いためSEO効果が向上します。また、メインコンテンツ内の中でもより上部に設置されたリンクの方が価値が高くなります。
被リンクによって得られる3つのメリット
良い被リンクを獲得することによって得られるSEOのメリットは、以下の3つです。
- 検索順位が上昇しやすくなる
- ドメインパワーが高くなる
- クローラビリティが向上する
それぞれ詳しく解説します。
検索順位が上昇しやすくなる
被リンクによって得られる1つ目のメリットは、検索順位が上昇しやすくなることです。
先ほど記載した通り、被リンクによってWEBサイトを評価する仕組みはGoogleのランキングシステムの一部のため、良質な被リンクを獲得することで自サイトの評価が高まり検索順位が上昇しやすくなります。
検索順位が上がって自サイトが自然検索結果の上位に表示されれば、アクセス数やコンバージョン数の増加が期待できます。
ドメインパワーが高くなる
被リンクがもたらす2つ目のメリットは、WEBサイトのドメインパワーが高くなることです。ドメインパワーとはWEBサイトの信頼性や権威性を数値化したもので、良い被リンクを多く獲得すると、ページだけではなくドメイン自体の評価が高くなります。
Googleが公式に使っている指標ではありませんが、ドメインパワーが高いサイトはGoogleからユーザーにとって信頼性の高いサイトと判断され、WEBサイト全体の検索順位が向上しやすくなります。
2020年4月28日にBACKLINKO社が行った調査では、ドメインパワーの高いサイトの方が検索結果で上位にランクされる傾向があることが発表されています。
【参考記事】:https://backlinko.com/search-engine-ranking
ドメインパワーについては、別のページで詳しく解説しています。
クローラビリティが向上する
被リンクがもたらす3つ目のメリットは、クローラビリティが向上することです。
クローラビリティとは、Googleのクローラーが「サイト内のページをどれだけ見つけやすいか」を意味する言葉です。検索結果にページを表示させるには、検索エンジンのクローラーにページの内容をクロール・インデックスしてもらう必要があります。
被リンクが多いWEBサイトは、検索エンジンから重要なWEBサイトと判断されページがクロールされる頻度が高くなるため、ページの評価を更新する速度やインデックスされるまでの速度が早くなる傾向があります。
つまり、多くのページを検索結果に表示しやすくなるということです。
クローラビリティについては、別のページで詳しく解説しています。
被リンクを増やす方法
被リンクの獲得方法は色々ありますが、本記事では初心者向けに難易度の低い被リンク獲得方法を7つに絞って紹介します。
- 高品質なコンテンツを作成する
- 寄稿する
- リンク切れの貼り替え依頼
- 自社について言及しているサイトに連絡をする
- ユーザーにとって役に立つツールを提供する
- プレスリリースを配信する
- 事例インタビュー記事を作成する
それぞれどのような被リンク獲得方法なのか、詳しく解説します。
尚、その他の被リンク獲得方法については別記事で詳しく解説しています。
高品質なコンテンツを作成する
被リンクの獲得において最も基本的な方法は、第三者が自然にリンクしたくなるような高品質なコンテンツを作成することです。
上位サイトの見出しや内容を集めて内容を少し変えたコンテンツを作成しても、被リンクを獲得することは出来ません。高品質なコンテンツとは、情報が正確で、独自性があり、ユーザーの悩みを解決することが出来るコンテンツです。
例えば、アメリカのSEOメディアBACKLINKO社が公開した「Googleの200のランキング要素:完全なリスト (2023)」は、Googleの特許や社員の発言から200個のランキング要素をまとめたページで、SEOに関わる多くのユーザーの役に立ちました。
その結果、このページだけで約6,000以上のドメインから被リンクを獲得しています。
寄稿する
自社と関連性の高いメディアに寄稿することで、被リンクを獲得することができます。
寄稿とは、作成したコンテンツをゲストとして他社が運営するメディアに投稿することです。コンテンツ作成者のプロフィール欄に自社サイトのリンクを埋め込むことで、確実に被リンクを獲得することが出来ます。
寄稿をおこなうためには、まずは同じ業界で寄稿を募集しているメディアを探して連絡をおこないましょう。 被リンクの獲得だけではなく自社の認知度向上にも繋がるため、サイトを立ち上げたばかりのユーザーにオススメの方法です。
リンク切れの貼り替え依頼
ページ内で発生したリンク切れを見つけて自社のURLに貼り替えてもらうことで、被リンクを獲得する方法です。
リンク切れとは、元々リンクしていたページが削除されてしまい、ページ内のリンクをクリックするとリンク先のページが存在しない状態のことです。リンク切れが起きていると、ユーザビリティやSEOの評価が低下する可能性があるため、連絡をおこない新しいリンク先のURLを提案すると高確率で貼り替えてくれます。
リンク切れしているぺージを探すのに時間が掛かるため、地道な作業が必要となりますが、有名なサイトが閉鎖した場合はそのサイトにリンクしているサイトが多いため、リンク切れの貼り替え依頼をおこなうチャンスです。
自社について言及しているサイトに連絡をする
自社の会社名やサービス名について言及しているサイトを見つけたら、被リンクを獲得するチャンスです。
Googleで社名やサービス名で検索をおこない、リンク無しで自社のことを紹介しているWEBサイトを見つけたら、メールや電話で連絡を取り、URL付きで紹介してもらえないか交渉します。
ある程度の認知度が無いとそもそも言及されていないため、スタートアップの企業には向きませんが、言及してくている場合は高い確率で被リンクを獲得することができます。
定期的に、会社名やサービス名で検索してみましょう。
ユーザーにとって役に立つツールを提供する
多くのユーザーが不便に感じているものを解決できるツールをWEB上でリリースすると、自然に被リンク獲得をおこなうことができます。
便利なツールを開発すれば、SNSでも拡散されやすく多くのユーザーが利用するため、オススメのツールとしてブログやオウンドメディア内でリンク付きで紹介され、ナチュラルリンクの獲得に繋がります。
例えば、弊社が提供している、無料でGoogleマップの検索順位を調べることができるツールは、同じ業界内のWEBサイトで紹介され良いリンクを40件近く獲得しています。
ツールを作成するには開発費や運営費は掛かりますが、自社の認知度向上や社会貢献性も高いため社内にリソースがある企業は取組んでみましょう。
プレスリリースを配信する
プレスリリースを配信することで、提携先のメディアにリンク付きで転載されるため被リンクを一気に増やすことが出来ます。プレスリリースで配信するコンテンツは、話題のトピックに関して独自に調査した統計データや、アンケート結果をまとめた一次情報を使ったコンテンツを作成するのがオススメです。
このようなコンテンツは、拡散されやすくプレスリリースを見たユーザーから引用されてdofollowのリンクを獲得できる可能性があります。
ただし、「PR TIMES」等の有名プレスリリースサイトと提携しているメディアは基本的にはnofollowのため、直接的なSEO効果はありません。
それでも、新聞社などの信頼性の高いメディアに掲載された場合は、自社の信頼性も高まり間接的なSEO効果が期待できます。
事例インタビュー記事を作成する
取引先の企業に事例インタビューをおこなった内容を記事にして、被リンクを獲得する方法です。
やり方はシンプルです。
まずは、事例インタビュー記事を作成する際に、相手の製品やサービスの特徴や強み、導入するメリットもコンテンツに掲載します。事例インタビュー記事が完成したら取引先企業に共有して、お知らせ欄からリンク付きで紹介して欲しいと依頼します。
紹介してもらうポイントは、取引先企業の魅力を多く含んだコンテンツを作成し、相手のブランディングの向上や、見込みユーザーへのアピールに繋がるような記事を作成することです。
取引先企業が自社のWEBサイトで紹介したくなるような記事を作成すれば、被リンクを獲得することが出来ます。
低品質な被リンクの種類
次に、低品質な被リンク(価値の低い被リンク)について解説します。低品質な被リンクとは、主にGoogleのガイドラインに違反する方法で獲得した被リンクのことを指します。
低品質なリンクは現在アルゴリズムによって自動で無効化されるため、SEO効果はありません。ただし、意図的に低品質な被リンクを増やして順位を操作しようとすると、Googleによって大幅に順位を低下させられたり、インデックスから削除されるため注意が必要です。
Googleのガイドライン違反となる代表的な被リンクは、以下になります。
- 金銭を払って売買されたリンク
- 過剰な相互リンク
- 自動化されたプログラムを使い自サイトへのリンクを作成する
それぞれ詳しく解説します。
購入したリンク
お金を払って業者から購入した被リンクは低品質な被リンクと判断され、Googleペナルティの対象となります。Googleは、意図的に被リンクを増やしてランキングを操作する行為全般をガイドラインで禁止しています。その中でも、特に多くのサイト運営者がおこなっていたのがリンクの購入です。
2000年代は、Google検索エンジンの精度が今よりも低かったため、購入したリンクかナチュラルリンクなのか判断するのが難しく、リンクを購入して上位表示させる手法が流行しました。
現在は、Googleのアルゴリズムが進化したため、業者がコストを掛けずに作成された有料リンクではSEOの効果は全くなく、それどころか手動による対策ペナルティが与えられる可能性があります。
過剰な相互リンク
ランキング操作を目的とした相互リンクによって獲得した被リンクも、Googleのガイドラインに反する低品質なリンクに該当します。例えば、相互リンクをおこなうためにWEBサイト内にリンク集ページを作成したり、相互リンク目的で価値の低いコンテンツを作成して獲得したリンクは、低品質な被リンクです。
現在も、ランキング操作目的で相互リンクの営業を多くの企業がおこなっていますが、ユーザーにとって価値のある相互リンクにならないのであれば辞めるべきです。
ワードサラダ
低品質な被リンクの代表的な例として、「ワードサラダ」があります。ワードサラダとは、文法的には正しいが、文章としての意味が通じないテキストを生成する手法です。
かつてのGoogle検索エンジンは文章を理解する能力が現在ほど高くなかったため、形態素解析とマルコフ連鎖を使い、自社に関連するキーワードを埋め込んだコンテンツを自動生成します。
この自動生成されたテキストを使って、被リンクを自作自演で作成するというわけです。
【ワードサラダを使った低品質な被リンク例】
上記に該当する被リンクは検索順位を意図的に操作するスパムリンクと呼ばれ、Googleの自然言語処理能力の向上により、手動による対策ペナルティの対象となり検索結果から排除されました。
被リンクに関するGoogleのアップデート履歴
Googleは、ランキングを操作する目的で不正に獲得した被リンクによって上位表示しているWEBサイトを検索結果から排除するために、これまで定期的にアップデートをおこなってきました。
代表的なものでは、2012年4月24日にスパムリンクや過度な被リンク構築をおこなっているサイトを対象にしたペンギンアップデートがあります。
ペンギンアップデート実施後に、「ワードサラダを使ったリンク」「価値の無い相互リンク集」「ブログサイトのフッターに埋め込まれたリンク」などを使ったWEBサイトの検索順位が低下しました。
また、最近では2022年12月14日にリンクスパムアップデートをおこなっています。
【参考ページ】:Google 検索のランキング アルゴリズムのアップデート履歴のリスト
こちらは、ペンギンアップデート以降に、スパムリンクを使ってランキング操作しているWEBサイトを排除するアップデートです。
被リンクに関するアップデートでWEBサイトの検索順位を落とした場合は、順位を回復するのに時間がかかり、最悪元の順位に戻らない可能性もあるため、絶対にスパムリンクや低品質な被リンクを使ってSEOをおこなうのはやめましょう。
被リンクを調べる方法
ここまでの説明で、自サイトや競合他社にどのような被リンクが貼られているのか気になった方は、以下の方法で被リンクを調べましょう。
- Google Search Consoleを使って調べる
- サードパーティツールを使って調べる
「ahrefs」「Moz」「Majestic」
GoogleSearch Consoleを使って調べる
Google Search Consoleは、無料で利用できるGoogleの公式ツールです。自サイトが獲得した被リンク数、URL・アンカーテキストを確認することができます。
▼ Googleサーチコンソールを使って被リンクを確認するには、以下の手順をおこないます。
- Google サーチコンソールにログイン
Google サーチコンソールにアクセスして、Googleアカウントでログインします。 - プロパティを選択
画面左上にあるドロップダウンから、被リンクを確認したいサイトのURLを選択します。 - 「リンク」メニューへ移動
画面左側のメニューから「リンク」をクリックします。 - 「上位のリンク元サイト」を確認
「上位のリンク元サイト」にある「詳細」をクリックすると、他のWEBサイトからのリンク(被リンク)が一覧表示されます。 - 被リンクの詳細を確認する
一覧からURLをクリックすると、どのページに対してリンクしているか表示されます。さらにURLをクリックすると、被リンク元ドメイン内のどのページからリンクされているのかも確認することができます。
取得した被リンクデータは、Excel・CSV形式またはGoogleドキュメント形式でまとめてダウンロード可能です。
サーチコンソールは、SEOの効果を測定・分析する上で非常に便利なツールなので、これを機に積極的に活用してみましょう。
サードパーティツールを使って調べる
有料ですが、サードパーティツールを使えば自サイトだけではなく、競合サイトが獲得している被リンクを調べることが出来ます。
各ツールの、被リンクの調べ方は以下になります。
■ ahrefs
ahrefsで被リンクを確認する方法は、以下になります。
- ahrefsにログインして「Site Explorer」を選びます。
- 分析したいWEBサイトのURLを入力し、検索ボタンをクリックします。
- 左側のメニューから「被リンク」をクリックします。
■ MOZ
MOZで被リンクを確認する方法は、以下になります。
- MOZにログインして、ダッシュボードから「Link Explorer」を選択します。
- 分析したいサイトのURLを入力し、「Analyze」ボタンをクリックします。
■ Majestic SEO
Majesticで被リンクを確認する方法は、以下になります。
- Majesticにログインして、ダッシュボードから「Site Explorer」を選びます。
- 調査したいドメインまたはURLを入力して「Search Explorer」ボタンをクリックします。
- 左メニュー内にある「被リンク」をクリックします。
全て有料のツールですが、被リンクを調べる以外にも様々な機能があるため、本格的にSEOをおこないたい方にはオススメです。
その他、サードパーティツールを使った被リンクの調べ方は別の記事で詳しく解説しています。
低品質な被リンクやスパムリンクが設置された場合の対処法
被リンクは一方的にすることが出来るため、低品質な被リンクやスパムリンクが悪意のある第三者から設置されることがありますが、基本的には放置で問題ありません。
理由は、スパムリンクを使って競合サイトの順位を落とす逆SEOを防ぐために、Googleが低品質な被リンクやスパムリンクの効果を自動的に無効化するアルゴリズムに変更したためです。
この変更は2016年にペンギンアップデート4.0で実施され、それ以降、Googleは公式のTwitterやブログ等で何度もスパムリンクは無視するので「何もする必要は無い」と公言しています。
ただしどうしても気になる場合は、Google Search Consoleから直接リンクを否認しましょう。
次の項目でやり方を解説します。
Google Search Consoleから被リンクを否認する方法
自サイトに貼られた被リンクの効果を直接無効化したい場合は、Google Search Consoleのリンク否認ツールを使ってリンクを否認します。
被リンクを否認する手順は、以下になります。
- Google Search Consoleにログインして、メニューからリンクをクリックする
- 「外部リンクをエクスポート」をクリックして、被リンクリストをダウンロードする
- 被リンクリストを確認して、否認したいURLリストをテキストファイルで作成する
- リンク否認ツールを開いてプロバティを選択する
- 「否認リストをアップロード」ボタンをクリックして、ファイルをアップロードして完了
リンク否認の詳細な手順は、別の記事で詳しく解説しています。
注意点として、実際には効果のある良い被リンクまで否認してしまった場合は検索順位が下落する可能性があるため、リンク否認をおこなう場合は事前にSEOの専門家に相談した上で作業をおこなうか決めましょう。
被リンクのSEO効果が無くなるページ
苦労して被リンクを獲得しても、以下の条件に該当するWEBページに向けて貼られた被リンクにはSEO効果はありません。
- noindexが設定されているページ
- 404エラーが表示されるページ
それぞれ詳しく解説します。
noindexタグが設定されているページ
被リンクを獲得しているページにnoindexタグを設定すると、SEO効果はなくなります。
noindexタグとは、検索エンジンに対して検索結果にページを表示させないように命令するタグです。そのため、noindexタグを設置するとページのクロールがおこなわれず被リンクのSEO効果も無効となります。
▼ Googleのジョン・ミュラー氏も、noindexのページのリンクシグナルについて以下のように解説しています。
「noindex や、robots.txt でブロックしたりすると、そのページに関連するシグナルはすべて失われる。たとえば誰かがページにリンクしてあなたがそのページに noindex を設定していたとすると、どこにもリンクしていないことになる。」
robots.txtファイルのDisaallowでGoogleのクロールを拒否しているWEBページも、noindexと同様に被リンク効果がなくなります。
404エラーが表示されるページ
被リンクを獲得しているページが404エラーページになった場合も、SEO効果がなくなります。404エラーページは、存在しないページにアクセスすると表示されるステータスコードです。
Googleは404エラーページを存在していないページとして扱うため、被リンクを獲得しているページを削除して404エラーページが表示されるようになった場合は、被リンクのSEO効果は無効になります。
ページを削除しても被リンクのSEO効果を維持したい場合は、301リダイレクトを使って別のページへ転送をおこないましょう。
被リンクに関する3つの注意点
ここまで読んだ方は、低品質な被リンクやスパムリンクの注意点についてはご理解頂けたと思いますが、被リンクに関するその他の注意点を3つ紹介します。
- 被リンクが減少するとSEOに悪影響がある
- 過去にリンクされた事があるドメインからのリンクはSEO効果が減少する
- 1つのページから、同じURLへ複数リンクしても効果は同じ
それぞれ詳しく解説します。
被リンクが減少するとSEOに悪影響がある
被リンクが減少すると、Googleはページの価値が低下していると認識しページの評価を下げます。これは、被リンクが減少しているページは鮮度が低い情報を扱っているか、ユーザーからの支持を失っていると検索エンジンから判断されるためです。
逆に「新規で獲得した被リンクの増加率が高まる」または「被リンクの減少率が低下する」と、ページの評価が高くなります。
過去にリンクされた事があるドメインからのリンクはSEO効果が減少する
過去にリンクされた事があるドメインから、新たにリンクされた場合SEO効果は減少します。
例えば、過去に被リンク営業をおこない自サイトにリンクしてくれたWEBサイトに再度提案をおこなっても、同一ドメインからの2本目のリンクに関しては1本目のリンクよりもSEO効果が減少するため、検索順位に影響を与える効果は殆どありません。
これはGoogleはサイトの人気度を評価する際に、新しいドメインからリンクを獲得しているかどうかを見て評価しているためです。
1つのページから同じURLへ複数リンクしても効果は同じ
同じページからのリンクが1つでも複数でも、SEO効果は同じです。
例えば、ページAからページBに3本リンクしたとします、この場合被リンクの効果は、ページAの中で一番上にあるリンクだけがランキングに影響し、その他のリンクの効果は全て無視されます。
そのため、1つのページからの複数リンクを設置してくれる場合は、リンク先のURLを変更してもらいましょう。同一ドメイン内の異なるページからそれぞれリンクがある場合は、それぞれランキングに利用されます。
まとめ
良質な被リンクは自サイトの信頼性や権威性を高め、ランキングを向上させる効果があります。ただし、金銭を払ってリンクを買ったり、自作自演でリンクを作成する行為はペナルティの対象となるため注意が必要です。
良質な被リンクを増やすためには、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを作成しそれを拡散させることが大切です。弊社では、被リンクの獲得方法が分からないサイト運営者や社内のリソースが不足している企業に対して、被リンク獲得代行サービスをおこなっています。
創業から10年以上被リンク獲得サービスをおこなってきたノウハウを元に、お客様のWEBサイトに最適な被リンク獲得の支援をおこないます。
気になる方やサービス資料を見たいサイト運営者様は、気軽にお問合せください。
【被リンクに関連する記事】
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- 被リンクの精査方法について:被リンクの精査方法を徹底解説
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