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SEO対策 2024/10/17

ブラックハットSEOとは?ホワイトハットSEOとの違いと手法一覧

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ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムの隙を付いた不正な施策によってランキングを操作する行為の事です。一方ホワイトハットSEOとはGoogleのガイドラインを遵守した方法でおこなうSEOのことです。本記事では、対極にある2つのSEO手法の違いやブラックハットSEOの手法について徹底解説します。

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ブラックハットSEOとは?

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのガイドラインに違反する手法を使って、WEBサイトを検索結果の上位に表示させようとするSEOのことです。

例えば、ドメインの評価を高めるために被リンクの売買サイトを利用して被リンクを購入するとします。この結果、一時的に評価は高まる可能性がありますが、リンクの購入はGoogleのガイドラインで禁止されているためスパム行為です。つまりブラックハットSEOをおこなっていることになります。

過去には、Googleのガイドラインに反する施策をしても一定期間SEO効果を得られていましたが、アルゴリズムの精度が上がってきた近年ではすぐにブラックハットSEOをおこなっていることが検知され、「検索順位が大幅な低下」「検索結果に表示されなくなる」などペナルティが与えられます。

そのため、ブラックハットSEOの施策内容がどのようなものか正しく理解していないと、意図せずブラックハットSEOをおこなってしまい、それまでに積み上げてきたWEBサイトの評価が台無しになってしまう可能性があります。

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ホワイトハットSEOとは?

ホワイトハットSEOとは、検索エンジンのガイドラインに準拠し、ユーザーに価値を提供することに焦点を当てたSEOのことです。そのため、ホワイトハットSEOでは、検索エンジンからの評価を高める事を意識するのではなく、ページにアクセスするユーザーの満足度を高める事を最優先に考え、コンテンツの作成をおこないます。

Googleは『ユーザーファースト』を掲げているため、Googleが公式に出しているGoogle検索の基本事項に記載された内容に沿った施策をおこない、コンテンツを作成することで検索エンジンとユーザー双方に対して魅力的なWEBページである事を伝えることができます。

また、短期な効果しかないブラックハットSEOとは異なり、ホワイトハットSEOを実践することで、長期的に検索結果に露出し続けるWEBサイトを作成できるため、WEBサイトの運用担当者であれば必ず理解しておく必要があります。

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ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い

WEBサイトを運営している多くのWEB担当者が、検索順位を向上させコンバージョンを増やしたいと考えているはずです。

そのため、多くの担当者がSEOに取り組んでいると思いますが、今取り組んでいる施策・これから取組む施策がブラックハットSEOに該当するのか判断するために、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いを正しく理解しておきましょう。

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ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い①:リンク

ホワイトハットSEOでは、引用元や参照元として自然に設置されたナチュラルリンクを増やす施策をおこないます。 具体的には役立つコンテンツの作成、イベントの協賛、寄稿、無料ツールのリリース、ウェビナーの開催など、企業活動を通して自然な形で被リンクを獲得していきます。

一方、ブラックハットSEOでは、短期的に被リンクを増やすためには自作自演で被リンクを集めます。具体的には、有料リンクの購入、リンクファームへの登録、プライベートブログネットワークの利用、ワードサラダを使ったリンク作成など、人工的に被リンクを獲得します。

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ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い②:コンテンツ

ホワイトハットSEOでは、『ユーザーファースト』を第一に掲げ、ユーザーにとって役に立つコンテンツを作成します。品質を高めるために、独自性が高く自身の経験や体験に基づいて分かりやすいコンテンツを作成する事が求められます。

一方、ブラックハットSEOでは、他サイトの内容をコピーしたコンテンツや、自動生成されたコンテンツ、見出しだけを変えて量産したコンテンツなど、検索エンジンに関連性だけを伝える低品質なページを作成します。

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ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い③:htmlタグ

ホワイトハットSEOでは、ユーザーがページの内容を理解しやすいように、最適な文字数でtitleタグやhタグを設定します。また、アクセシビリティを意識してaltタグには分かりやすい内容を記述します。

一方、ブラックハットSEOでは、クエリとの関連性を高める事だけを目的にユーザビリティを無視して、altタグやリンクタグに関連するキーワードを過度に詰め込みます。

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ブラックハットSEOの手法一覧

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムの評価を不正に得ることでWebサイトの検索順位を意図的に上げようとする行為、またはその手法を指した言葉です。

ブラックハットSEOの手法は、以下になります。

  • リンクスパム
  • 隠しリンク・隠しテキスト
  • キーワードスタッフィング
  • ドアウェイページ
  • コメントスパム
  • コピーコンテンツ
  • 自動生成されたコンテンツ
  • クローキング
  • ドメイン貸し

上記で紹介した手法は、アルゴリズムの進化によって検索エンジンに見抜かれるため、効果を発揮することはありません。ただし、意図せずおこなってしまった場合はペナルティになるため、次の項目で具体的に説明します。

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リンクスパム

リンクスパムとは、他のWEBサイトから自分のサイトへのリンクを金銭で購入する行為や、自作自演で被リンクを作成する行為のことです。

リンクスパムは被リンクの数と質によってWEBページを評価するPageRankアルゴリズムを操作するために、多くのWEBサイトがおこなっていたブラックハットSEOになります。

具体的には、以下のような行為がリンクスパムに該当します。

  • 過剰に相互リンクをおこなう
  • 金銭を払ってリンクを購入する
  • 自動化されたプログラムを使って自サイトへリンクする
  • ブログやフォーラムのコメント欄に自サイトへのリンクを大量に設置する
  • リンクファームに登録する
  • ワードサラダを利用して作成されたサテライトサイト

2012年までは、低品質なコンテンツでも被リンクを多く獲得しているWEBサイトが検索結果の上部に表示されていましたが、Googleがおこなった「ペンギンアップデート」により、現在はリンクスパムの効果は全て無効化されています。

現在は、自然にリンクされた「ナチュラルリンク」しか評価されないようになっています。

現在も、「クラウドワークス」「ココナラ」等の外部委託サービスや、一部のSEO会社が有料リンクの販売をおこなっているのを目にしますが、被リンクの購入をおこない大量にリンクを設置する行為は、ブラックハットSEOに該当しペナルティの対象となるため、注意しましょう。

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隠しテキスト・隠しリンク

隠しテキストは、WEBページ内に人間の目には見えない(検索エンジンには見える)ようにターゲットキーワードを記述する手法です。

隠しリンクとは、ページ内にリンクを設置しているにもかかわらずCSSを使って偽装したり、htmlの設定をおこなうことで、ユーザーにはリンクを見せず、クローラーにだけリンクを読み込ませる手法です。

隠しテキストや隠しリンクの具体的な設置方法としては、

  • 背景と同じ色でリンクを設定する
  • フォントサイズを極小にする
  • 「, 」や「。」などの1文字にリンクを設定する

などが挙げられます。

以前は、検索クエリに関するキーワードがWEBぺージ内で多く利用されている方が、関連性の高いページと検索エンジンから評価され、検索順位が上がったので多くのスパマーが利用しました。

隠しテキストも隠しリンクもペナルティの対象になる上、検索エンジンからすぐに見抜かれるため通用しないブラックハットSEOです。

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キーワードスタッフィング

キーワードスタッフィングとは、検索順位を上げたいキーワードをページのコンテンツ内に過剰に埋め込む行為のことです。キーワードスタッフィングは本文中ではなく、サイト下部のフッターエリアやtitleタグaltタグで多く利用されました。

以前は、隠しテキストと同じように、ページ内に関連する単語を多く埋め込んだり検索クエリとの関連性を高めることで、検索エンジンからの評価を上げることができましたが、現在では通用しなくなっています。

【キーワードスタッフィングの例】

カメラの販売ページに以下のように『カメラ』と言う単語を埋め込みます。

「カメラを買うならこのカメラ。カメラを安く買えるカメラ店は当店。カメラの購入を考えているならカメラの専門店である当店へ。」

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ドアウェイページ

ドアウェイぺージとは、WEBサイトにアクセスしたユーザーを、特定のページへ誘導するために作られたページのことです。

ドアウェイぺージは、ユーザーに見てもらいたい最終的なページへ誘導するための「入り口」として作成しますが、内容自体は有益ではなく、検索エンジンでの上位表示を狙って大量に作成されます。

ドアウェイぺージは、以下のようなWEBページが該当します。

  • 同じ内容のページを「東京の歯医者」「大阪の歯医者」「名古屋の歯医者」と複製して作成する
  • ページ自体は有用なコンテンツがなく、ユーザーがクリックすると別のサイトや異なるページにリダイレクトされる
  • 特定のページへのリンクを設置した低品詞なサテライトサイト

このようなページはユーザーにとって価値が低いページに該当するため、Googleのスパム行為に該当し、ペナルティの対象になります。

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コメントスパム

コメントスパム(スパムコメント)とは、自身とは全く関係のないブログや、掲示板にサイトコメント欄から自社サイトに向けてリンクを貼ることで、被リンクを獲得する手法です。

具体的には、以下のような文章をブログのコメント欄に投稿します。

「素晴らしい記事ですね!もっとお得に旅行するならこちらをクリックしてください:https://〇〇〇△△△.com」

コメントスパムをおこなうための自動ツールを導入することで、短時間でコストをかけずに被リンクを獲得することができたため、多くのスパマーがコメントスパムをおこなっていました。

現在は、プラットフォーム側が「rel="nofollow"」という属性を付けて、リンクを設置してもリンクジュースが流れなくなるように対応したため、コメントスパムをおこなってもSEO効果はなくなりました。

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コピーコンテンツ

コピーコンテンツとは、他サイトのページをコピーして語尾を少しだけ変えたり、言い回しだけを変更したコンテンツのことです。

無断で複製されたコンテンツはユーザーにとって価値がないばかりか、場合によっては著作権の侵害に当たってしまい、訴訟や賠償責任を負うリスクもあるため当然ペナルティの対象となります。

コンテンツ作成を外注している場合などは、コピペチェッカー等を利用してコピーコンテンツになっていないか確認の上WEBサイトにアップするようにしましょう。

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自動生成されたコンテンツ

自動生成されたコンテンツは、プログラムやツールで自動的に作られた文章のことです。以前のGoogleは、日本語の文法を正しく理解できなかったため、「ワードサラダ」を使って自動生成されたコンテンツを利用するブラックハットSEOが流行しました。

ChatGPT等のAIツールを使って作成したコンテンツも自動生成されたコンテンツですが、GoogleはAIを使って自動生成されたコンテンツであっても、ユーザーにとって価値の高いコンテンツであれば、ぺナルティの対象にはならないとGoogleは公言しています。

しかし、トラフィックを集める目的で、自動生成された価値の低いコンテンツを大量に作成した場合は、Googleからペナルティを課されるリスクがあるため、人間の監修をしないで自動生成されたコンテンツをサイトに載せるのは控えた方が良いでしょう。

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クローキング

クローキングは、検索エンジンのクローラーと実際のユーザーに対して異なるコンテンツを表示する手法です。

例えば、以下のような行為がクローキングに該当します。

  • 検索エンジンには料理に関するコンテンツを表示させて順位を上げて、ユーザーにはオンラインカジノのページを表示させる
  • ユーザーエージェントが検索エンジンの場合は、人間が見るページとは異なる検索エンジン向けのページを表示する

このように、人間と検索エンジンに別々のHTMLページを表示させるとクローキングに該当します。ユーザーがログインしないと見れない会員専用ページを検索エンジンが見れてしまう場合なども、クローキングに該当するため、意図せずおこなわないように注意してください。

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ドメイン貸し

ドメイン貸しは、2024年3月にGoogleのガイドラインに禁止行為として追加された新しいブラックハットSEOのことで、正式名称は「サイトの評判の不正使用」と言います。

一般的に大規模サイトや、長期間運営されているWEBサイトはドメイン評価やE-E-A-Tが高いため、WEBサイトのディレクトリ内にページを公開すると信頼性の高いコンテンツとして評価されます。

「ドメイン貸し」は、このようなドメインの信頼性を重要視するGoogleのアルゴリズムを利用するために、アフィリエイト収益を得ている事業者が、大手サイトや医療系のサイト内のディレクトリを「間借り」し、運営者になりすましてアフィリエイトページを公開します。

得られた報酬の一部を、対価としてドメインを貸している運営者に払うという仕組みになっているため、運営者側も気軽に貸してしまうことが多くドメイン貸しが一気に広まりました。

ただし、2024年5月以降ドメインを借りて運用しているページに対して手動ペナルティが与えられ、インデックスから削除されるという厳しい処置が取られています。

今後、貸し手側に対してもペナルティが与える可能性があるため、絶対にドメイン貸しをおこなうのはやめましょう。

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ブラックハットSEOをやってはいけない理由

ブラックハットSEOをやってはいけない理由は、以下の2点です。

  1. ブラックハットSEOは短期的な成果しか得られない
  2. Googleからペナルティを与えられる可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

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ブラックハットSEOは短期的な成果しか得られない

2024年現在、ブラックハットSEOで検索順位を上げていたWEBサイトはGoogleのコアアップデートやスパム対策に関するアップデートによって検索順位を大幅に下げられているか、インデックスから削除されています。

過去、様々なブラックハットSEOの手法がスパマーによっておこなわれてきましたが、Googleは検索結果の品質を良くするため繰り返しアップデートをおこない、低品質なWEBサイトを検索結果から排除してきました。

そのため、仮に、ブラックハットSEOをおこない順位が上がったとしても、それは一時的なものであり必ずGoogleに見つかり検索順位を下げられることになります。

自社のビジネスの集客方法の1つとして長期的にWEBサイトを運用していくためには、ホワイトハットSEOをおこなう必要があります。

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Googleからペナルティを与えられる可能性がある

ブラックハットSEOはGoogleのガイドライン「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に違反するため、Googleペナルティの対象となります。

Googleから手動ペナルティを与えられた場合は、WEBサイトに関連するキーワード全体の検索順位が大幅に低下し、100位以内に表示されなくなります。

また、最悪の場合はWEBサイトのインデックスごと削除され、URLで検索してもWEBサイトが表示されなくなる可能性があります。

手動ペナルティはGoogleサーチコンソールから再審査リクエストを送ることで、解除できますが、一度ペナルティを受けたサイトは元の順位に戻るまで数年かかるケースが多く、必ず元に戻る保証がないため注意が必要です。

実際に、過去リンクスパムによってペナルティを与えられた企業からのお問い合わせで、ペナルティ解除の支援を30社近くおこなってきましたが、その多くはビジネス面で大打撃を受けていました。

ブラックハットSEOは短期的な成果が出ない上に、ぺナルティのリスクがあるためどんな理由であれ、やってはいけない施策という事を覚えておいてください。

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ブラックハットSEOを排除するために実施されたアップデート

先述した通り、横行するブラックハットSEOに対応すべくGoogleはアルゴリズムのアップデートを繰り返してきました。

その中でも、ブラックハットSEOが衰退する大きな影響を与えた「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」を紹介します。

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2011年:パンダアップデート

2011年Googleは、低品質なコンテンツページの検索順位を下落させることを目的としたパンダアップデートをリリースしました。

パンダアップデートがリリースされたことで、無断複製されたコピーコンテンツや自動生成されたコンテンツを使ったコンテンツファームは評価されないようになり、低品質なコンテンツが掲載されたサイトは大きく順位を落とすことになります。

パンダアップデートはその後も、定期的に更新され2015年までの合計28回アップデートがおこなわれていましたが、現在はGoogleのコアアルゴリズムに組み込まれ自動で更新されています。

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2012年:ペンギンアップデート

2012年Googleは、低品質な被リンクの評価を下げるペンギンアップデートをリリースしました。ペンギンアップデートの実施によってリンクプログラムへの参加やリンクの購入、人工的な被リンクを使っているサイトが順位下落し、検索結果全体の3%に影響を与えました。

ブラックハットSEO業者の代名詞とも言える、被リンクの大量設置が取り締まりの対象となったため、ブラックハットSEOはその後衰退していきました。

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ホワイトハットSEOで重要な4つの施策

ユーザーファーストを第一に考えたホワイトハットSEOでは、主に以下4つの施策を重点的におこなう必要があります。

  1. ユーザーファーストなコンテンツを作成する
  2. ページの内容・サイトの構成を分かりやすく伝える
  3. ユーザーエクスペリエンスを高める
  4. ナチュラルリンクを獲得する

それぞれ詳しく解説します。

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ユーザーファーストなコンテンツを作成する

ホワイトハットSEOで一番重要なのが、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成することです。

Googleは、検索エンジン向けのコンテンツ(順位を上げる事を目的としたコンテンツ)を評価せず、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを評価すると明言しています。

検索順位を上げるためには、ページに訪れたユーザーにとって、役に立つユーザーファーストなコンテンツを作成する必要があります。

具体的には、以下を考慮したコンテンツを作成する必要があります。

  • ユーザーの疑問を解決するコンテンツを作る
    検索をおこなうユーザーは、何かを知りたくて検索をおこなっているため、その解答となるコンテンツを作る事が重要です。
  • 検索意図を満たすコンテンツを作成する
    特定のトピックに対して、ユーザーが知りたいことを網羅したコンテンツを作成します。作成したページを見れば全ての疑問を解決でき、他のWEBサイトを見なくて済むようにします。
  • 独自性の高いコンテンツを作る
    他社のコンテンツを参考にしてコンテンツを作るのではなく、経験やノウハウを元にしたオリジナリティの高いコンテンツを作る必要があります。
  • 最新の情報を記載する
    古くなり使えない情報や現状とは異なる情報を記載している場合、ユーザーの満足を下げる事に繋がるため最新情報を記載する必要があります。
  • 読みやすく分かりやすいコンテンツを作る
    文章だけでは理解しづらいトピックの場合は、図やイラストを利用してわかりやすくする事も重要です。また、改行や1つの文章が長くなり過ぎないようにして読みやすいコンテンツを作成します。

一方で、「大量にコンテンツを作成するためにAIライティングツールで作成したコンテンツ」や、アクセス数の増加を目的に「サイトのテーマとは異なるテーマを扱う」「既にインターネット上に情報をまとめただけのコンテンツ」などを作成しても、ホワイトハットSEOには該当せず検索順位も上がりません。

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ページの内容・サイトの構成を分かりやすく伝える

Googleはユーザーファーストを掲げているため、ユーザーにとって分かりやすく見やすいWEBサイトにする事も重要です。

まずは、ページの内容を表すキーワードを含めたテキストをtitleタグや、Descriptionタグに設定しましょう。

titleタグやDescriptionタグは検索結果に表示されるため、WEBページが検索結果画面に表示された際に、ユーザーがページの内容を理解しやすくなります。

検索エンジンも人間と同じように、titleタグなどのメタ情報からぺージの内容を理解するため、ユーザーにとって分かりやすいページにする事が、結果的に検索エンジンも理解しやすいページを作ることに繋がります。

ページの内容を検索エンジンに正しく理解してもらうために、「hタグ」や「alt属性」にも適切なキーワードを設定しておきましょう。

また、WEBサイトを訪問したユーザーが知りたい情報にたどり着きやすくするために、サイト内で関連するページに向けて内部リンクを追加します。内部リンクを追加することで、検索エンジンがサイト内を隅々までクロールできるようになり、WEBサイトの構造を理解したり新しいページを発見できるようになります。

WEBサイトを訪れた検索ユーザーが、見やすく分かりやすく使いやすいWEBサイトを目指し、目的とする情報にスムーズにたどり着けるようにすることが大切です。

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ユーザーエクスペリエンスを高める

ユーザーエクスペリエンスとは、WEBサイトを利用したユーザーの満足度のことを指します。Googleはユーザーエクスペリエンスの高いWEBサイトを評価すると明言しているため、ユーザーにとって安心で使い勝手の良いWEBサイトにすることもホワイトハットSEOの施策になります。

Googleが、ユーザーエクスペリエンスで評価している項目は、大きく以下の3つになります。

  1. 安全性:HTTPS対応
    WEBサイトがSSLを使用して暗号化されており、ユーザーが入力するデータが保護されている必要があります。
  2. 快適性:表示速度など
    ページの読み込み時間が遅い場合、ユーザーはストレスを感じるため読み込み速度を改善する必要があります。また速度だけではなく、ページにアクセスした際にレイアウトがズレたり不要な広告が表示される場合は、マイナス要因となります。
  3. 利便性モバイルフレンドリー
    WEBサイトは、スマートフォンの画面サイズに最適化されたページである必要があります。デスクトップ用のページしかない場合は、評価を下げられる可能性があります。

上記3つの項目に関する問題は、Googleサーチコンソールから確認できるため定期的に確認をおこない、問題がある場合は改善してページエクスペリエンスを高めていきましょう。

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ナチュラルリンクを獲得する

スパムリンクはペンギンアップデート以降、効果を無効化されましたが今でも被リンクは、サイトの権威性を検索エンジンに示すための重要な要素です。

そのため、ホワイトハットSEOでは、第三者から自然に設定されたナチュラルリンクの獲得を目指します。ナチュラルリンクを獲得するには、ぺージに訪れたユーザーから「他の人にも紹介したい」と思ってもらう必要があります。

例えば、

  • 多くの人々にとって役に立つ情報
  • 多くの人々にとって役に立つツール
  • 引用元として使えるデータ

などが紹介したい情報となります。

自身のサイトのテーマと関連性が高かったり、信頼性の高いWEBサイトから多くのナチュラルリンクを獲得することで、検索エンジンからの評判の良いWEBサイトと判断されSEO評価が向上します。

ナチュラルリンクを獲得するのは、想像以上に時間と労力がかかりますが、工夫する事で少しづつ増やしていく事ができるので積極的に取組みましょう。

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ホワイトハットSEOに取組む前に確認するべきGoogleのガイドライン

Googleが公式に提供しているガイドラインやガイドに目を通しておくことで、精度の高いホワイトハットSEOを実施できます。

確認しておくべきGoogleのガイドラインは、以下になります。

  • Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
    このページには、どのような行為がGoogleのガイドラインに反しているのかが解説されています。意図せずガイドライン違反にならないためにも、サイト運営者は必ず見るようにしましょう。
  • 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
    Googleが公開しているSEOについての公式なガイドです。このページには、ユーザーと検索エンジンが理解しやすいページ・サイトの作成方法が記載されています。
  • 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
    このページにはユーザーファーストなコンテンツを作成できているか、自己評価するための項目が記載されています。ユーザーファーストがホワイトハットSEOの基本となるため、サイト運営者だけではなく、ライター、SEO担当者も確認しておきましょう。
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ホワイトハットSEOのメリット

ホワイトハットSEOをおこなうことで、以下のメリットがあります。

  • Googleアップデートの影響を受けづらい
  • ユーザー行動の改善に繋がる
  • ファンの獲得に繋がる

それぞれ詳しく解説します。

9-1

Googleアップデートの影響を受けづらい

ホワイトハットSEOは、Googleのガイドラインに沿った運用をおこなうため、コアアルゴリズムアップデートなどの影響を受けにくく、検索順位が安定しやすくなります。

なぜなら、Googleが定期的におこなうアルゴリズムのアップデートは、ユーザーにとって利便性の高い検索結果を提供するためです。

そのため、ユーザーファーストを第一に考えたコンテンツを常に意識して作成しておくことで、検索エンジンから評価され、アルゴリズムアップデートによる順位変動が少ないWEBサイトにできます。

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ユーザー行動の改善に繋がる

ホワイトハットSEOは、高品質なコンテンツの作成やユーザーフレンドリーなWEBサイト設計に重点を置いているため、WEBサイト内のユーザー行動の改善に繋がります。

利用しやすく有益なコンテンツを提供することで、WEBサイトへ訪問したユーザーの滞在時間の延長や再訪問率の向上・コンバージョン数の増加が期待できます。

ユーザー行動データの分析を通じて、サイトの改善点を継続的に見つけ出し、最適化をおこなうことで、結果的に検索エンジンからの評価を向上させることができます。

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ファンの獲得に繋がる

ホワイトハットSEOは、ユーザーの目的を達成させる事ができるコンテンツ作成をおこないます。

高品質なコンテンツはユーザーに良い体験を提供するため、自然と訪問者の満足度が向上し、リピーターや「ファン」の獲得に繋がります。

ファンが増えていけば、指名検索(ブランド名やサイト名での検索)が増加します。指名検索が多くなることで、検索エンジンに対してサイトの信頼性や人気が高いと認識され、SEO評価も向上します。

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まとめ

ブラックハットSEOは短期的な効果しか期待できないだけでなく、ペナルティのリスクがあるためやってはいけない手法です。

文中で触れたように、ブラックハットSEOはGoogleからペナルティを与える可能性があるため、どのような手法なのかをしっかり理解しておかないと、自分でも気付かない内にペナルティの対象になりかねません。

長期的にWEBサイトを育てファンを獲得していくのであれば、ユーザーに焦点を充てたホワイトハットSEOをおこなう必要があります。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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