SEOの外部対策とは?重要な理由と効果的な21の対策方法
SEO外部対策とは、サイト外部からの要因によってWEBサイトの評価を高め検索順位を高める施策のことです。WEBサイトの検索順位を上げるには、高品質なコンテンツの作成だけではなく第三者からの評価も必要なため外部対策はSEOで重要な施策となります。今回は、外部対策の重要性やメリット、被リンクの獲得方法について解説します。
SEO外部対策とは
SEO外部対策とは、「被リンク」や「サイテーション」の獲得など、サイト外の活動で自サイトのSEO評価を高める施策のことです。SEO外部対策の目的は、検索エンジンのランキングを向上させるために、WEBサイトの信頼性と権威性を高めることです。
具体的には、第三者が引用やシェアしたくなる高品質なコンテンツを作成します。作成したコンテンツをX(旧Twitter)などのSNSに投稿したり、URL付きでメルマガで配信して被リンクの獲得を狙います。
ユーザーからの認知度が高まり、コンテンツの内容を気に入ってくれたユーザーが自社のWEBサイトで引用してくれたりSNSでのシェアしてくれると、自サイトの評価が高まりランキングが向上します。
このように、被リンクやサイテーションの獲得によって検索順位を高める取組みの事を「SEO外部対策」と呼びます。
SEO外部対策が重要な理由
SEO外部対策が重要な理由は、主に以下2つです。
- Googleは第三者からの評価を重要視しているから
- クローラーがページを発見しやすくなるから
それぞれの理由を詳しく解説します。
Googleは第三者からの評価を重要視しているから
外部対策がSEOで重要な理由の1つ目は、GoogleがWEBサイトを評価する時に第三者からの評価を重要視しているからです。Googleのランキングシステムは、サイト内部の評価だけではなくサイト外部からの評価も順位を決定するアルゴリズムに取り入れています。
そのため、Googleは「被リンク」や「サイテーション」を多く獲得しているサイトを、第三者から「人気のサイト」「信頼出来るサイト」と判断しWEBサイトを評価します。
このように、他サイトからのリンクによってWEBサイトを評価するアルゴリズムを「PageRank」と呼び、Googleが出来た初期からSEO対策で重要な仕組みとなっています。
【リンク分析システムと PageRank】
Google は、さまざまなシステムを導入してページ間の相互リンクを理解し、ページの内容と、検索クエリに対して最も有益な情報を提供するのはどのページかを判断しています。その中でも PageRank は、Google がサービスを開始した当初から使用されているコア ランキング システムの一つです。興味のある方は、オリジナルの PageRank の研究論文および特許をご覧になり、詳細をご確認ください。PageRank の仕組みは当時から大きく進化しており、コア ランキング システムの一部として機能し続けています。
Google 検索ランキング システムのご紹介
クローラーがページを発見しやすくなるから
外部対策がSEOで重要な理由の2つ目は、Google検索エンジンのクローラーがWEBページを発見しやすくなるからです。
Googleを始めとするロボット型の検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットがインターネット上のリンクを辿って新しいURLを発見し、クロール・インデックスをおこなっています。
SEO外部対策をおこない、第三者のページに自サイトのリンクが掲載されることで、クローラーに発見されやすくなります。
SEO外部対策をおこなうメリット
SEOで外部対策をおこなうメリットは、主に以下の2つです。
- WEBサイト全体のランキングが向上する
- クローラビリティが向上する
それぞれの理由を詳しく解説します。
WEBサイト全体のランキングが向上する
SEO外部対策をおこなうメリットの1つ目は、WEBサイト全体のランキングが向上することです。SEO外部対策をおこない被リンクを獲得すると自サイトのE-E-A-Tが向上します。
E-E-A-Tとは、検索品質評価者向けのマニュアル「検索品質評価ガイドライン」に載っているWEBサイトを評価する指標の一つで、経験、専門性、権威性、信頼の高いWEBサイトが評価されます。
例えば、法律に関する情報を探している人にとって、多くのサイトから引用またはリンクされているWEBサイトは、誰が作成者なのか不明なWEBサイトより権威性や信頼性が高いと見なされ、ランキングが向上します。
つまり、SEO外部対策をおこなうことで、サイト自体の評価が高まり、WEBサイトに関連するキーワードのランキングが全体的に向上します。
クローラビリティが向上する
SEO外部対策をおこなうメリットの2つ目は、クローラビリティが向上することです。クローラビリティとは、Googleのクローラーがページを巡回する頻度のことで、外部対策をおこない自サイトの評価が高まると、クローラーの巡回頻度が多くなります。
例えば、新しいページを作成したり既存のページをリライトした場合、内容が検索結果に反映されるまで一定の時間がかかります。
クローラービリティが高いWEBサイトであれば、ページの公開後にすぐにクローラーがページを巡回してくれるため、早期に検索結果にページが表示されたりランキングに反映されるというわけです。
SEOにおける外部対策と内部対策との違い
外部部対策とは前述したように、被リンクやサイテーションの獲得など、WEBサイトの外的要因に関する評価を高める施策のことです。
一方で、内部対策とはコンテンツ品質の改善や、titleタグや見出しタグの最適化、ページの読み込み速度の改善、SSL化など、サイト内で完結する施策をおこないます。
対策 | 内部対策 | 外部対策 |
---|---|---|
目的 | WEBサイト自体の最適化 | WEBサイト外部からの信頼性と権威の構築 |
施策内容 | コンテンツの作成、htmlタグの最適化、CWVの改善、重複削除、内部リンクの設置など | 被リンクの獲得、サイテーションの獲得、評判の良い口コミの獲得など |
影響範囲 | サイト内のページ単位での最適化 | サイト全体の評価が向上する |
効果の現れる速度 | 早い(サイト改善後すぐに効果が表れやすい) | 遅い(被リンクの獲得に時間がかかる) |
内部対策はサイト内部に対して行われる施策であり、施策後Googleのクローラーがページを読み込むと、すぐに効果が現れます。外部対策は被リンクを獲得するための施策をおこなっても、リンクをしてくれるかどうかは相手次第のため、内部対策に比べて成果が出るまで時間がかかります。
SEOにおいて内部対策と外部対策は、どちらかが重要ということは無くどちらも順位を上げるためには必要な施策です。
SEO外部対策の種類
SEO外部対策の種類は、大きく以下の2つです。
- 被リンクの獲得
- サイテーションの獲得
それぞれ詳しく解説します。
被リンクの獲得
被リンクとは、外部サイトから自サイトに貼られているリンクの事です。
以前は、自作自演で被リンクを作成したり、リンク集を使って被リンクを集めていましたが、2012年のペンギンアップデートで、多くのWEBサイトがペナルティになったため現在は自然にリンクを獲得する必要があります。
そのため、被リンクを獲得するためには、誰かに紹介したくなるような優れたコンテンツを継続して作成する必要があります。
また、SEO外部対策では被リンクの数と質が重要です。ただリンクの数だけを集めるのではなく、自サイトのテーマに関連するサイトや、被リンクを多く獲得しているサイト、一般的に知名度が高いサイトからの被リンクを獲得する必要があります。
被リンクを多く獲得するために、高品質なコンテンツを作成したら積極的に被リンク営業をおこないましょう。
企業やサービスを紹介するオススメ記事を作成し相互リンクの提案をおこなったり、引用元として利用できる独自の調査結果をプレスリリースで配信するなど、地道な営業活動をおこなうことで被リンクを獲得することが出来ます。
尚、SNS上に掲載されたリンクや、ハイパーリンクになっていないURL、メールに掲載されたリンクは被リンクとは呼びません。あくまで、WEBサイトにリンク付きで掲載されたURLを被リンクと呼びます。
サイテーションの獲得
サイテーションとは、他サイトに自社のブランド名・会社名・サービス名・住所・電話番号などの情報が掲載されることです。被リンクとの違いは、リンクになっているかテキストとして記載されているかの違いがあります。
ハイパーリンクではないため、被リンクに比べると外部対策のSEO効果は少なくなりますが、多くのWEBサイトにサービス名や企業情報が掲載されることで、Googleから知名度の高いサイトと判断されサイトの信頼性を高めることに繋がる可能性があります。
▼ サイテーションを獲得するには、以下のポイントがあります。
- 覚えやすいサービス名や会社名にする
- WEB上のNAP情報(名前・住所・電話番号)を統一する
- 自社サイトの情報を構造化データでマークアップする
- SNSで公式ページを作成する
このように、サイテーションを獲得するには引用された際に自社についての引用とGoogleが理解できるようにしておくのがポイントです。
また、サイテーションは知名度のあるサイトに掲載されることも大切です。利用者の少ないメディアと、利用者が多い有名なメディアに掲載されるのでは、後者の方が信頼出来る情報源として評価が高くなります。
そのため、ニュースメディアに掲載されるように面白いコンテンツを作成したり、話題性のあるトピックに関するアンケート結果や独自に調査したデータなどを公開します。
SNSでバズれば多くシェアされたり有名メディアに掲載してもらうことが出来るため、SNSでシェアしやすいように記事にシェアボタンを設置したり、有名なインフルエンサーを起用して拡散してもらうなど工夫しましょう。
尚、サイテーションの獲得はSEOだけではなく、MEO対策にも有効です。
MEOでは、ビジネスの知名度がランキングに影響するため、サイテーションを多く獲得している企業はGoogleMap検索エンジンから高く評価されます。ローカルビジネスをおこなっている企業の場合は、被リンクと同じようにサイテーションを獲得し外部対策を強化しましょう。
SEO外部対策で効果がない施策
SEO外部対策で、あまり効果のない施策を紹介します。
- SNSでの言及やいいね
- Googleマップの口コミ
どちらも「SEOで効果がありますか?」とよく質問があるため、それぞれ説明します。
SNSでの言及やいいね
現時点ではSNSでのフォロワー数や、いいねの数はSEO外部対策の効果に殆ど影響しません。
SNSでのフォロワー数や、いいねなどのサーシャルシグナルについてGoogleのジョン・ミュラー氏は以下のように発言しています。
【SEM Plus編集部 和訳】
ソーシャルシグナルはGoogleのオーガニックランキングに影響を与えることがあるものの、その影響は直接的ではありません。つまり、特定のランキング効果があるわけではないということです。
また、多くのソーシャルネットワークは提供するリンクに「nofollow」属性をつけているので、これらのリンクが直接的に検索ランキングに影響を与えることはありません。
このように、直接的なSEOの影響はないと明言しているため、SNSのフォロワーやいいねを増やしたからといってSEO効果が高まることは無いと言えます。
ただし、前述した通りSNSを積極的に活用することで被リンクやサイテーションの獲得に繋がりやすくなるため、拡散力の高いインフルエンサーマーケティングをおこなうなど、自社SNSの拡散力を高めておきましょう。
Googleマップの口コミ
Googleマップに投稿された口コミもSEO外部対策の効果はありません。
インターネット上にある評判の良い口コミ・評判は広義の意味ではサイテーションの獲得になりますが、サイテーションはあくまで、言及・引用された数を指すため、Googleマップに投稿された口コミは対象外と考えられます。
ただし、Googleマップの口コミはMEO対策ではランキングシグナルとなっているため、SEOとMEO対策を同時におこなう場合は、MEOの外部対策としてGoogleマップの口コミを集めるようにしましょう。
ペナルティの危険があるSEO外部対策について
ペナルティの危険があるSEO外部対策は以下3点です。
- 自作自演の被リンク
- 低品質な被リンク
- ワードサラダを使った被リンク
なぜペナルティになるのか、詳しく解説します。
自作自演の被リンク
自作自演での被リンク獲得はGoogleのガイドライン違反にあたる外部対策となり、Googleからペナルティを与えられるため注意が必要です。
▼ 自作自演のリンクとは、以下に該当するリンクになります。
- 自分でサイトを複数作り、自社サイトにリンクする
- 被リンクの購入(ペイドリンク)
- 相互リンク用のページを作り、過剰に相互リンクをおこなう
このような被リンクは「手動による対策」の対象となり、最悪のケースだと検索順位の大幅な低下や検索結果からindex削除されるなどのペナルティが与えられます。
例えば、被リンク用のサイトを作り、リンク集などに登録をおこない被リンクを集めます。被リンク用のサイトを301リダイレクトで自社のサイトに転送を掛けます。このようなやり方は順位操作目的のために作られた自作自演のリンクとしてペナルティの対象となります。
SEO外部対策をおこなう際は、絶対に自作自演の被リンク獲得はやめましょう。
低品質な被リンク
低品質な被リンクやスパムリンクの獲得をおこなう外部対策も、ペナルティの対象となるため注意が必要です。
▼ 低品質なサイトとは、以下のようなサイトになります。
- リンクだけを掲載しているリンク集
- 中身の無いブログ記事からのリンク
- サイトのフッターやサイドナビに埋め込まれたリンク(サイトワイドリンク)
このような、低品質な被リンクを意図的に集める行為はペナルティの対象となります。
ただし、こちらが意図しなくても一方的に低品質なサイトやスパムサイトからリンクを設置される可能性があります。その場合、Googleのアルゴリズムによって自動で無効化されるため放置で問題ありません。
どうしても気になるようであれば「リンク否認ツール」から否認申請を行い、リンクの効果を拒否しましょう。
ワードサラダを使った被リンク
ワードサラダを使って作成された被リンク獲得も、ペナルティの対象となる外部対策となります。ワードサラダとは機械によって自動生成された、文法的には正しくても、人間が読むと支離滅裂な文章のことを指します。
以前の検索エンジンは、今よりもコンテンツの意味や文章を理解する精度が低かったため、ワードサラダの文章を使ってコンテンツや被リンクを作成して検索順位を上げるブラックハットSEOの手法が流行しました。
現在は、「BERT」や「RankBrain」など自然言語処理に関するGoogleのアルゴリズムの進化により文章の意味を正しく理解できるようになったため、ワードサラダを使っても評価されることはありません。
そのため、利用した場合はペナルティの対象となるため、外部対策をおこなう際は注意しましょう。
SEO外部対策によってペナルティになった場合の対処法
SEO外部対策によってGoogleからペナルティを受けた場合の対処法は、ペナルティの種類によって異なります。
- パターン① 手動ペナルティ:再審査リクエスト
- パターン② 自動ペナルティ:コンテンツの品質改善など
それぞれの対処法について詳しく解説します。
手動ペナルティを受けた場合の対処法
手動ペナルティとは、Googleの社員がWEBサイトを目視で確認して直接ペナルティを与えます。手動ペナルティを与えられた場合は、Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」の項目に通知が届くので、以下の手順で復旧させる必要があります。
【手動ペナルティの解除方法】
- Google Search Consoleにログイン
- ペナルティになった原因を確認する
- リンク否認ツールからスパムリンクの削除申請
- Google Search Consoleから再審査リクエストの送信
- Googleの承認を待つ
順位が回復するまでには数週間〜数ヶ月の時間が掛かります。そのため、外部対策をおこなう際は自作自演で被リンクを集めないようにしましょう。
Googleのペナルティの原因や解除方法については、別記事で詳しく解説しています。
自動ペナルティを受けた場合の対処法
自動ペナルティとは、Googleのアルゴリズムのアップデートによって検索順位が大きく下落した状態を指します。
手動ペナルティとは異なり、Googleから通知が来ることはなく自然に順位が低下します。そのため、順位が下がった原因を特定するのが難しく対処しづらいといった特徴がありますが、直近のGoogleアップデートの内容を確認することで原因を特定できることがあります。
例えば、直近のアップデートの内容がヘルプフルコンテンツアップデートの場合は外部対策が原因ではなく、低品質なコンテンツがサイト内に多く存在するせいで検索順位が下落した可能性が高くなります。
もし、Googleのスパムアップデート直後に順位が低下したのであれば、外部対策が原因かもしれません。本記事で紹介したペナルティの危険がある外部対策をおこなっていないかどうか確認し、問題がある場合はリンクを削除するか、リンク否認ツールを使って否認申請をおこないましょう。
SEO外部対策で被リンクを獲得する方法
SEO外部対策で、被リンクを獲得するための方法を紹介します。
実際に試してみて効果があった施策は、以下の14個です。
- 高品質なコンテンツを作成する
- 寄稿をおこなう
- 逆ゲストブログ
- スカイスクレイパーテクニック
- リンク切れ施策をおこなう
- PR活動
- 比較記事を作成する
- 成功事例記事を作成する
- 無料で使えるWEBツールをリリースする
- イベントに協賛する
- トレンド記事の作成
- プレスリリースを配信する
- 自社で運用しているサイトからリンクする
- インフォグラフィックスを作成する
それぞれ詳しく解説します。
高品質なコンテンツを作成する
被リンクを獲得するための第一ステップは、多くのユーザーが引用したくなるコンテンツを作成することです。
高品質なコンテンツを作成し、それが他のWEBサイトから自然にリンクされる環境を作ります。すぐに成果が出る外部対策の方法ではありませんが、継続的にコンテンツを作成し続けることで認知度が高まり高品質なナチュラルリンクを獲得することに繋がります。
【具体的な手順】
- ユーザーが求めるコンテンツの調査
- 価値のあるコンテンツを制作
- コンテンツをWEBサイトやブログに公開
- ソーシャルメディアやメルマガでコンテンツを拡散する
寄稿をおこなう
第三者が運営するメディアサイトに寄稿することで、被リンクを獲得することができます。
寄稿をおこなう際に、執筆者として自社のWEBサイトへのリンクを記事内や著者情報の欄に設置します。寄稿するメディアの信頼性や権威性が高ければ高いほど自サイトへのSEO効果が高くなります。
【具体的な手順】
- 寄稿が可能なメディアサイトを探す
- 提案メールを送信
- 寄稿の許可がおりたら、リンク付きの記事を作成し納品します
寄稿をおこなう場合は、自サイトのテーマと関連性の高いメディアを選択するようにしましょう。関連性が低いメディアに寄稿しても、外部対策のSEO効果は低くなります。
逆ゲストブログ
逆ゲストブログとは、寄稿と逆の方法で被リンクを獲得する手法です。
この方法は、自分が寄稿するのではなく、有名な専門家に自社のメディア内に寄稿の依頼をおこない記事を作成してもらいます。寄稿してくれた専門家が自分のサイトを持っている場合は、寄稿のお知らせとしてリンク付きで紹介してもらえれば成功です。
また、認知度や発信力が高い専門家に寄稿してもらうことで、その記事をみたユーザーが自身のサイトでリンク付きで引用してくれる可能性もあります。
スカイスクレイパーテクニック
スカイスクレイパーテクニックとは、海外では有名なSEO外部対策の方法です。既存の優れたコンテンツを見つけたら、それより質の高いコンテンツを作成してリンク先の貼り替え営業をおこなう方法です。
【具体的な手順】
- 人気のある、よくリンクされている業界関連のコンテンツを見つける
- その内容を圧倒的に上回るコンテンツを作成する
- 改良したコンテンツを公開し、元のコンテンツにリンクしていたWEBサイトにリンクの貼り替え依頼をおこなう
日本では、ハードルの高い施策となりますが、自社の知名度が高い場合は成功する確率が高いため、積極的に取り入れたい外部対策手法の一つです。
リンク切れ施策をおこなう
リンク切れ施策をおこなうことで、被リンクを獲得することができます。リンク切れ施策とは、WEBページ内でリンク切れが発生しているWEBサイトに対して連絡をおこない、自サイトの関連するページにリンク先を置き換えるよう提案する手法です。
【具体的な手順】
- 自社のテーマに関連のするWEBサイトやブログでリンク切れを探す
- リンク切れを見つけたらWEBサイトのオーナーに連絡し、自分のページを代わりのリンクとして提案する
被リンクを多く獲得しているWEBサイトが閉鎖したタイミングで、そのサイトが獲得していた被リンク元を調べて貼り替え依頼の営業をおこなうと効果的です。
PR活動
自社に関するPR活動をおこなうことで被リンクを獲得することができます。PR活動とは、新製品のローンチ、イベント、或いは大きな会社の変更(例:新役員の任命)などのニュースを発表し、それを報道してもらうことでメディアからの被リンクを獲得する方法です。
【具体的な手順】
- プレスリリースを作成
- プレスリリースサイトで配信またはメディアリストを作り、関連する報道機関に送る
企業の規模が大きい場合や、有名な企業限定の手法にはなりますが、大量に被リンクを獲得することができる外部対策の方法となります。
比較記事を作成する
比較記事を作成することで、効率よく被リンクを獲得することができます。比較記事とは、「SEO外部対策でおすすめの企業10選」といった、特定のテーマに関してのおすすめのサービスや企業を紹介する記事です。
【具体的な手順】
比較記事作成時に、同業者に連絡をおこない、作成する比較記事に無料で掲載する代わりにコーポレートサイトのお知らせ欄などからリンク付きで紹介して欲しいと交渉します。
相手にとってデメリットが無いため、比較的成功確率の高い被リンク獲得方法になります。
成功事例記事を作成する
成功事例記事を作成することで、自社のコンテンツを充実させながら被リンクを獲得することができます。成功事例記事とは、自社のクライアントに関する成功事例を作成し、事例で紹介した企業のお知らせ欄からリンク付きで引用してもらう被リンク獲得方法です。
【具体的な手順】
- クライアントに成功事例になってもらう交渉をおこなう
- クライアントに成功事例のページをお知らせ欄で紹介して欲しいと提案する
- 成功事例を作成する
この方法も相手にデメリットがないため、比較的成功しやすい被リンク獲得方法です。
クライアントの事業内容や、サービスの強みを事例記事に盛り込めば、クライアント側の企業イメージアップにも繋がります。このような成功事例記事を作成すれば喜んで引用してくれるため、お互いにとってメリットの高い被リンク獲得手法です。
無料で使えるWEBツールをリリースする
多くのユーザーにとって役に立つ無料ツールをリリースすることで、自然に被リンクを獲得することができます。
無料ツールとは、WEBブラウザで使うことができるツールのことで、SEO関連だと以下のようなものが該当します。
- 無料順位計測ツール
- 文字数チェッカー
このようなツールをリリースすることで他社が作成するおすすめツールの比較記事に掲載されやすいため、自然に関連性の高いサイトから被リンクを獲得することができます。
弊社の例だと、MEO無料順位チェッカーをリリースしたことで数十サイトからナチュラルリンクを獲得しています。
イベントに協賛する
オンラインや地域のイベントに協賛することで、被リンクを獲得することが出来ます。
イベントに協賛すると、イベント主催者のホームページにスポンサー企業としてリンク付きで紹介されます。また、イベントに出演する企業に対しても自社のホームページでイベント告知をおこなうように指示することも可能です。
協賛するには費用がかかりますが、大規模なイベントであればプレスリリースが配信され多くのメディアに掲載されるため、自社の知名度アップにも繋がります。
トレンド記事の作成
トレンド記事の作成をおこなうことで、ニュースメディアから被リンクを獲得することが出来ます。トレンド記事とは、話題のニュースや最新情報に関するコンテンツを作成し、自社への注目度を高めて被リンクを獲得する手法です。
【具体的な手順】
- 他社がまだコンテンツを作成していない最新情報を探す
- 最新情報を掲載した記事を作成する
- SNSを使って拡散する
Googleは最新情報やインターネット上に無いコンテンツを評価するアルゴリズムがあるため、最新の情報を競合サイトよりもいち早く記事にすることで、ランキング1位を獲得しやすくなります。
その結果、多くのユーザーの目に留まり引用元としてリンクされる確率が高くなります。
プレスリリースを配信する
PRタイムズなどのプレスリリースを配信することで、信頼性の高いメディアから被リンクを獲得することが出来ます。プレスリリースで配信する内容は、業界内のユーザーが興味のあるデータや調査結果を纏めた一次情報を配信すると多くのメディアに掲載されます。
プレスリリースの多くはnofollowのため、直接的な被リンク効果はありませんが信頼性の高いサイトからのリンクは、自サイトの信頼性を高めることが出来るため有効な外部対策です。
自社で運用しているサイトからリンクする
自社で運用しているサイトが複数ある場合は、外部対策をおこないたいWEBサイトにリンクすることが重要です。サービスサイトや採用サイト、メディアサイトのドメインを分けて運用している場合は、それぞれのWEBサイトにリンクを設置することで被リンク効果を得ることが出来ます。
特にコーポレートサイトはドメインの信頼性が高いことが多いため、リンクされたサイトの信頼性向上に繋がります。WEBサイトを複数運営していることが条件となるため、効果的な外部対策とは言えませんが、効果は0では無いため必ずリンクしておきましょう。
インフォグラフィックスを作成する
分かりやすいインフォグラフィックスを作成することで、多く引用されるため被リンク獲得に繋がります。インフォグラフィックとは、情報やデータを視覚的に表現する方法です。
テキストだけだと分かりづらい内容や専門的で難しい内容を視覚的に表現することで、ユーザーに分かりやすく伝えることが出来るため、ユーザーからリンク付きで引用されやすくなります。
インフォグラフィックスを作成したら、埋め込みコードや共有ボタンを設置して気軽に引用できるようにしておくと効果的です。canvaを使って作成すればデザインの素人でも分かりやすいインフォグラフィックを作成することが出来るためチャレンジしてみましょう。
尚、被リンクの獲得方法については、別記事で52個紹介していますので興味がある方は確認してみてください。
SEO外部対策でサイテーションを獲得する方法
SEO外部対策でサイテーションを獲得するための方法は以下の7つです。
- NAP情報を統一しておく
- 企業情報を纏めたディレクトリサービスに登録する
- 地図サービスに登録する
- ポータルサイトに登録する
- SNSを活用する
- ソーシャルボタンを設置する
- OGPを設置する
それぞれ詳しく解説します。
NAP情報を統一しておく
サイテーションを獲得するための基本は、事前にインターネット上にあるNAP情報を揃えておくことです。NAP情報とは企業名(サービス名・屋号)、住所、電話番号がインターネット上で一貫しているかどうかを意味します。
NAP情報が統一されていなければ、検索エンジンが自社に関する言及と認識してくれない可能性があります。そのため、サイテーションの獲得をおこなう際は、検索エンジンが同じビジネスという事を認識するようにNAP情報を揃えておきましょう。
企業情報を纏めたディレクトリサービスに登録する
業界や地域に特化したディレクトリサービスに登録することで、サイテーションを獲得できます。ディレクトリサービスとは、企業や店舗の電話番号や住所を掲載しているマピオンやナビタイム、タウンページなどのことです。
基本的には無料で登録が出来るため、知名度が高い媒体に積極的に自社の情報を登録しましょう。サイテーションの獲得方法の中では、基本的な外部対策の方法となります。
地図サービスに登録する
地図サービスへの登録もサイテーションの獲得になります。地図サービスとは、GoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイス、bingマップなど地図アプリのことを指します。
特にGoogleビジネスプロフィールは、Googleのナレッジグラフと繋がっているため企業が実在していることをGoogleに伝えることができます。
また、地図サービスに登録することで店舗や企業情報が地図に掲載されるため、認知度拡大にも繋がります。地図サービスはどれも無料で登録することが出来るため、必ず登録をおこないサイテーション効果を高めておきましょう。
ポータルサイトに登録する
ポータルサイトへの登録もサイテーションの獲得になります。ポータルサイトとは、ぐるなびやホットペッパー、エキテンなど、店舗情報を纏めているWEBサイトのことを指します。
ポータルサイトはリンクの掲載が不可だったり、nofollowが設置してあるため被リンク効果はありませんが、電話番号や住所など店舗や企業情報が掲載されるため、サイテーション効果が期待出来ます。
サービス利用者が多い有名ポータルサイトから地域に特化したポータルサイトまで、自社に関連するサイトに掲載してサイテーション効果を高めましょう。
SNSを活用する
SNSを活用して自社に関する情報発信を積極的にすることもサイテーションを増やすために有効な方法です。
FacebookやTwitter、Instagramなどでビジネス情報を定期的に更新し、フォロワーとのコミュニケーションを活発に行うことで、コンテンツをWEBサイトにアップした際にシェアされる可能性が高くなります。
SNSを積極的に更新してフォロワー数が増えればその分、有益なコンテンツを発信した際に自社のコンテンツが引用され被リンク獲得に繋がりやすくなります。
ソーシャルボタンを設置する
ソーシャルボタンを設置することで、サイテーションを獲得しやすくなります。ソーシャルボタンとは、WEBサイトのコンテンツをSNSで簡単にシェアすることが出来るボタンのことです。
SNSで共有しやすい仕組みを作っておくことで、コンテンツが拡散されサイテーションや被リンクを獲得する可能性が高まります。
ソーシャルボタンは通常、SNSプラットフォームから提供されるスクリプトまたはプラグインを使用して設置します。WordPressを使用している場合であれば、専用のプラグインをインストールするだけでソーシャルボタンを追加できます。
また、手作業で設定する場合は、各SNSから提供される埋め込みコードをWEBページのHTMLに追加するだけです。
OGPを設置する
OGPを設定することで、視覚的にコンテンツをアピール出来るためサイテーションを獲得しやすくなります。OGPとは(Open Graph Protocol)の略でSNSでシェアされた際にページのタイトル、説明文、サムネイル画像が表示される仕組みです。
URLだけを記載するよりもページの内容を事前に理解することが出来るため、シェアされたコンテンツがより多くのクリックを集めやすくなるため、拡散されやすく被リンクやサイテーションが増加します。
SEO外部対策の効果検証ができるツール
SEO外部対策をおこなったら、リンクの獲得数やサイテーションの獲得数を定期的に調査し外部対策の効果検証をおこないましょう。
外部対策の効果検証が出来るツールは、以下の2つです。
- Google Search Console
- ahrefs
それぞれのツールについて詳しく解説します。
Google Search Console│獲得した被リンク数の調査
Google Search Consoleとは、Googleが無料で提供しているツールです。
Googleサーチコンソールを利用することで、自社サイトに向けて貼られている被リンクの量やアンカーテキストを確認することができます。また、抽出した被リンクの中に低品質なリンクを見つけたときはGoogleに対してリンク否認の申請もおこなえます。
Google Search Consoleから被リンクを確認する方法は、別の記事で詳しく解説しています。
ahrefs│獲得した被リンクの品質の調査
ahrefsを使うことで自サイトだけではなく、競合退社の被リンク数とドメインパワーを確認することができます。また、ahrefsが独自に算出しているドメインの評価「ドメインレーティング「DomainRating(DR)」を確認することで、自サイトのドメインパワーを調べることが出来ます。
ドメインレーティングは、ドメインレーティングの高いサイトから多くリンクしてもらうことで高まるため、取組んでいるSEO外部対策がうまくいっているかどうかの基準にすることができます。
サードパーティツールを使った被リンクの調査方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事に詳しくまとめていますのでご確認ください。
【番外編】サイテーションの獲得数を調べる方法
SEO外部対策の効果検証は被リンクだけではなく、サイテーションの獲得数を調べることが大切です。自社の社名やサービス名が他サイトに掲載されたのかを調べるために「site:」を使って検索します。
▼ やり方は以下になります。
- Googleの検索窓に会社名、もしくはサービス名を入力します。
- 次に自社サイトが表示されないように検索クエリに「-site:自社のURL」を追加します。
このように検索をおこなうことで、自社サイト以外のWEBサイトが検索結果に表示されるため、会社名やサービス名がどの程度言及されているか、サイテーションの獲得状況を調べることが出来ます。
尚、SNSでの言及数を調べるには、Yahoo!リアルタイム検索を使って自社名やサービス名を入力すると、X(旧Twitter)内でどのくらい言及されているか調べることが出来ます。
SEO外部対策の効果検証は、被リンクの獲得状況だけではなくサイテーションの獲得状況も調べましょう。
今後のSEO外部対策について
最後に、今後のSEO外部対策についてどのような施策が必要になるのかを解説します。
ここまで解説した通り、「被リンク」や「サイテーション」の獲得が外部対策の主な施策でしたが、Googleは今後インターネット上の評判も、評価の対象にしていくと考えられます。
実際に「Googleの検索品質評価ガイドライン」においても、以下のように説明されています。
【SEM Plus編集部 和訳】
■ 検索品質評価ガイドライン 3.3.2 Customer Reviews as Reputation Information
カスタマーレビューは、製品やサービスをユーザーに提供する店舗、企業、または Webサイトの評判を評価するのに役立ちます。詳細で信頼できる肯定的なユーザーレビューが多数あることは、店舗やビジネスに対する肯定的な評判の証拠と考えることができます。
検索品質評価ガイドラインはアルゴリズムではないため、評判によってWEBサイトを評価する仕組みが実際にランキングアルゴリズムに反映されているかは不明ですが、インターネット上の評判をGoogleが重要視していることは間違いありません。
そのため、今後のSEO外部対策においては、被リンクやサイテーションの獲得だけではなく、評価の高い口コミを集める施策が必要になるかもしれません。
まとめ
今回は、SEO外部対策について解説しました。SEOにおける外部対策とは、「被リンク」「サイテーション」の獲得を指します。
以前よりも効果は薄れていると言われている被リンクですが、現在もGoogle検索アルゴリズムの評価に組み込まれているため重要なことには変わりありません。
実際にジャンルによっては上場企業や大手サイトなど被リンクを多く獲得しているドメインパワーの強いサイトが、検索結果の上部を占めていることから未だに効果的と考えられます。そのため、SEOを取り組む際は、内部対策と平行して外部対策もおこないましょう。
尚、弊社は社内にSEO外部対策のノウハウやリソースが無い企業に向けて、被リンク獲得代行サービスを提供しています。
ご興味がある方は、気軽にお問合せくださいませ。
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