SEO外部対策とは?やり方と注意点を徹底解説
SEO外部対策とは、サイト外部からの要因によってWEBサイトの評価を高め検索順位を高める施策のことです。WEBサイトの検索順位を上げるには、高品質なコンテンツの作成だけではなく第三者からの評価も必要なため外部対策はSEOで重要な施策となります。今回は、外部対策の重要性やメリット、被リンクの獲得方法について解説します。
SEOの外部対策とは?
SEOの外部対策とはWEBサイト外部におこなう施策のことで、「被リンク」や「サイテーション」「指名検索」を増やして、自サイトのSEO評価を高める方法のことです。
Googleの検索エンジンはコンテンツの品質だけを見てWEBサイトを評価しているわけではなく、WEBサイトの権威性や知名度、人気度といった第三者からの評価もスコアリングしてランキングを決定しています。
例えば、PageRankアルゴリズムでは第三者が運営するWEBサイトから多くリンクされているWEBサイトを「人気である」と判断するため、同じ品質のページ同士であれば多くリンクされているページを上位に表示します。
外部対策はこのような外部(第三者)からの評価を高めて、WEBサイトを上位表示させる施策です。
内部対策と外部対策、どちらが大切か?
内部対策とはWEBサイト内でおこなう施策のことで、コンテンツ品質の改善や、titleタグや見出しタグの最適化、ページの読み込み速度の改善などをおこないます。
では、外部対策と内部対策どちらが大切なのでしょうか?
結論としては「どちらも大切」となりますが、優先順位を付けるのであれば内部対策を優先するべきです。
というのも、Googleはユーザーファーストを掲げているため、検索するユーザーにとって回答となる最適なページがなければ、いくら外部対策をおこなっても検索順位が上がることはありません。
また、高品質なコンテンツを用意しても検索エンジンがクロールした際に正しく認識されなければ、検索結果に表示されません。
検索結果の上部に表示されなければユーザーにWEBサイトを見られないため、被リンクやサイテーションを集めることが難しくなります。また、認知度が高まらなければ指名検索も増加しません。
どちらも並行しておこなう事ができればそれがベストですが、予算やリソースの問題で片方しかできない場合は内部対策を優先的におこなった上で外部対策に取り組むようにしましょう。
SNSのリンクや「いいね」は外部対策の効果があるのか?
SNSからのリンクや、「いいね」の数も外部対策として有効なのでしょうか?結論から言うと、SNS内でのリンクや「いいね」の数、フォロワー数は直接的なSEO効果がないと言われています。
Googleのジョン・ミュラー氏はSNSでのフォロワー数や、いいねなどのソーシャルシグナルについて英語版のGoogleオフィスアワー内で以下のように発言しています。
ソーシャルシグナルはGoogleのオーガニックランキングに影響を与えることがあるものの、その影響は直接的ではありません。つまり、特定のランキング効果があるわけではないということです。
また、多くのソーシャルネットワークは提供するリンクに「nofollow」属性をつけているので、これらのリンクが直接的に検索ランキングに影響を与えることはありません。
このように、直接的なSEOの影響はないと明言しているため、SNSのフォロワーやいいねを増やしたからといってSEO効果が高まることはないと考えられます。
ただし、SNSを積極的に活用することで、コンテンツがシェアされページの流入数が増えて認知度が高まれば、被リンクやサイテーションの獲得に繋がりやすくなり、間接的なSEO効果が期待できます。そのため、外部対策を進める速度を早めるためにもSNSを積極的に活用しましょう。
外部対策の種類│施策内容
外部対策でおこなう施策は、以下の3つです。
- 被リンクの獲得
- サイテーションの獲得
- 指名検索を増やす
外部対策では、上記3つがそれぞれ増えるように施策をおこなっていく必要があります。
3つとも自身でコントロールするのが難しいため獲得する難易度は高いですが、企業としてマーケティング活動やPR活動を積極的におこなっていくことで、それぞれの項目を増やしていくことができます。
被リンクの獲得
被リンクとは、外部サイトから自サイトに貼られているリンクの事です。
被リンクの獲得は外部対策で最も効果的な施策ですが、自作自演で集めたり、費用を払って有料リンクを購入するとペナルティの対象となるため、第三者から自然にリンクして貰えるようにする必要があります。
自然なリンク(ナチュラルリンク)を獲得するためには、積極的なPR活動が重要です。
例えば、オンライン・オフライン問わずイベントに参加したり、セミナーを開催することでプレスリリースサイトやイベントを紹介するサイトに自然に掲載され被リンクを獲得できます。
また、SNSやYouTubeで積極的に情報発信をおこなうことで、ユーザーからの認知度が高まれば信頼できる情報源として、自社のコンテンツが引用元としてリンクされる可能性が高くなります。
お互いのメディアで紹介し合うことを提案する相互リンク営業で被リンクを増やすこともできますが、いずれ獲得できるリンク数の限界が来るため、企業活動と連動させた被リンク獲得方法も並行して考えてみてください。
サイテーションの獲得
サイテーションとは、他サイトに自社のブランド名や会社名・住所・電話番号などの情報が言及されることを指します。
サイテーションを獲得することで、Googleがその企業についてのエンティティ(実体)をより正確に理解するため、検索結果での評価を高めることができます。
外部対策によるSEO効果を高めるためには、サービス名や会社名と合わせて住所や電話番号も一緒に掲載された、構造化されたサイテーションを獲得することが大切です。住所や電話番号への言及がない非構造化のサイテーションの場合は、自社についての言及であることを検索エンジンが理解できない可能性があるためです。
そのため、まずはGoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイスといった地図サービスや、求人サイトやポータルサイトなど企業情報が掲載される媒体に登録をおこないサイテーションを増やしましょう。
また、Facebook、Instagram、Xといった各種SNS各種SNSで公式アカウントを作成し、プロフィール欄に社名、住所、電話番号を明記します。そうすることでSNSが拡散された際に、自社についての言及であることを検索エンジンが理解できます。
SEOに効果的なサイテーションを獲得するには、自社についての言及と検索エンジンが理解できるような仕組みが何か考えて施策をおこなってみてください。
指名検索を増やす
指名検索とは、会社名・サービス名・商品名・ブランド名・製品名など、固有名詞を含むキーワードで検索することです。
Googleの特許検索結果のランキング(特許番号US8682892B1)によると、Googleがブランド名での検索頻度を被リンクと同じように評価する仕組みについて記載されています。
この特許が、実際にランキングシグナルとして実装されているかどうかはGoogleが公式に発表していないため不明ですが、自社に関する指名検索の頻度が多いサイトの方が上位表示されやすいことはほぼ間違いないでしょう。
指名検索を増やすためのポイントは、以下になります。
- SNSを活用する
- コンテンツマーケティングに取り組む
話題性のあるトピックについて発信するだけではなく、SNSでシェアしやすいように記事にシェアボタンを設置したり、有名なインフルエンサーを起用して拡散してもらうといった取組みをおこなうことで指名検索を増やすことができます。
また、ユーザーの問題解決に役立つ高品質なコンテンツを作成したり、YouTubeや自社サイトでの動画配信など、コンテンツマーケティングに取組むことで認知度が向上し指名検索を増やすことができます。
今後は、外部対策の一環として自社のブランド力を高め指名検索を増やしていきましょう。
外部対策の注意点│ペナルティの危険性
外部対策をおこなう際に、間違ったやり方で被リンクを獲得すると効果が出なかったり、ペナルティになる可能性があります。
被リンクの獲得は、以下2つの注意点を守った上でおこないましょう。
- 不自然な被リンク
- 低品質な被リンク
それぞれ具体的に解説します。
不自然なリンク
外部対策をおこなう際に、不自然なリンクを獲得をしてはいけません。
不自然なリンクとは、Googleのガイドラインに反するSEO目的で獲得した自作自演の被リンクのことを指し、最悪の場合、Googleから手動による対策(手動ペナルティ)を与えられてしまい検索順位が大幅に下落する可能性があります。
不自然なリンクの具体例は、以下になります。
有料リンク | 金銭を払ったり、サービスを提供する対価として被リンクを獲得する行為 |
自動化されたプログラム | ワードサラダ等のテキストを自動生成するツールを使ってWEBページを作成し、自サイトへリンクする行為 |
過剰な相互リンク | PageRankを高める目的で過剰にリンクを交換しあったり、相互リンクを目的としてパートナー用のページを作成するといった行為 |
上記に該当していない場合でも、Googleは検索ランキングを意図的に操作することを目的としたリンクについては、全てスパム行為として禁止しています。
一方で、Googleから評価される被リンクとは、高品質なコンテンツを作成した事によって第三者から自然に設置されたナチュラルリンクです。
ナチュラルリンクの獲得方法については、別の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
低品質な被リンク
外部対策の2つ目の注意点は、低品質なページからの被リンクの獲得です。
低品質な被リンクとは、以下のようにユーザーにとって価値が低いページからの被リンクです。
- メインコンテンツがリンクだけで構成されたページ
- 他社のWEBページのテキストをコピーして作成されたページ
- 内容が薄く役に立たないページ
上記に共通するのは、「ユーザーにとって価値がないページからのリンク」と言うことです。このようなページからリンクをされても、SEO効果は一切ありません。外部対策で効果的な被リンクとは、自サイトのテーマと関連性が高く、品質の高いページからの被リンクという事を意識して被リンクを獲得する必要があります。
尚、このような低品質なページから被リンクは自然発生する可能性もあるため、GoogleのアルゴリズムによってSEO効果は無効化されます。
そのため、低品質な被リンクを獲得したからといってGoogleペナルティの対象になるわけではありませんが、どうしても気になるようであれば「リンク否認ツール」から否認申請をおこない、リンクの効果を拒否しましょう。
外部対策によってペナルティになった場合の対処法
SEO外部対策によってGoogleからペナルティを受けた場合の対処法は、ペナルティの種類によって異なります。
- パターン①
手動ペナルティ:再審査リクエスト
- パターン②
自動ペナルティ:アップデートの内容を元に改善
手動ペナルティとは、Googleの社員がWEBサイトを目視で確認して直接ペナルティを与える重い処罰です。手動ペナルティを与えられた場合は、Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」の項目に通知が届くので、通知内容に記載された原因に対応した上で再審査リクエストをおこなう必要があります。
- Google Search Consoleにログイン
- ペナルティになった原因を確認する
- リンク否認ツールからスパムリンクの削除申請
- Google Search Consoleから再審査リクエストの送信
- Googleの承認を待つ
一方、自動ペナルティはGoogleから通知が来ることはないため、何が原因で順位が下がった原因を特定するのが難しく対処しづらいといった特徴があります。
基本的には、Googleのスパムを検知するアルゴリズムやアルゴリズムアップデートの影響を受けた事が原因で順位が下落するため、直近のGoogleアップデートの内容を確認して原因を調査します。
例えば、直近のアップデートの内容がリンクスパムアップデートであれば、外部対策で獲得した被リンクに原因があると仮説を立てることができます。
Googleのペナルティの原因や解除方法については、別記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
外部対策のやり方│被リンクの獲得
SEO外部対策で、被リンクを獲得するための方法を紹介します。
実際に試してみて効果があった施策は、以下の14個です。
- 高品質なコンテンツを作成する
- 寄稿をおこなう
- 逆ゲストブログ
- スカイスクレイパーテクニック
- リンク切れ施策をおこなう
- PR活動
- 比較記事を作成する
- 成功事例記事を作成する
- 無料で使えるWEBツールをリリースする
- イベントに協賛する
- トレンド記事の作成
- プレスリリースを配信する
- 自社で運用しているサイトからリンクする
- インフォグラフィックスを作成する
それぞれ詳しく解説します。
高品質なコンテンツを作成する
被リンクを獲得するための第一ステップは、多くのユーザーが引用したくなるコンテンツを作成することです。
高品質なコンテンツを作成し、それが他のWEBサイトから自然にリンクされる環境を作ります。すぐに成果が出る外部対策の方法ではありませんが、継続的にコンテンツを作成し続けることで認知度が高まり高品質なナチュラルリンクの獲得に繋がります。
- ユーザーが求めるコンテンツの調査
- 価値のあるコンテンツを制作
- コンテンツをWEBサイトやブログに公開
- ソーシャルメディアやメルマガでコンテンツを拡散する
寄稿をおこなう
第三者が運営するメディアサイトに寄稿することで、被リンクを獲得できます。
寄稿をおこなう際に、執筆者として自社のWEBサイトへのリンクを記事内や著者情報の欄に設置します。寄稿するメディアの信頼性や権威性が高ければ高いほど自サイトへのSEO効果が高くなります。
- 寄稿が可能なメディアサイトを探す
- 提案メールを送信
- 寄稿の許可が下りたら、リンク付きの記事を作成し納品します
寄稿をおこなう場合は、自サイトのテーマと関連性の高いメディアを選択するようにしましょう。関連性が低いメディアに寄稿しても、外部対策のSEO効果は低くなります。
逆ゲストブログ
逆ゲストブログとは、寄稿と逆の方法で被リンクを獲得する手法です。
この方法は、自分が寄稿するのではなく、有名な専門家に自社のメディア内に寄稿の依頼をおこない記事を作成してもらいます。寄稿してくれた専門家が自分のサイトを持っている場合は、寄稿のお知らせとしてリンク付きで紹介してもらえれば成功です。
また、認知度や発信力が高い専門家に寄稿してもらうことで、その記事をみたユーザーが自身のサイトでリンク付きで引用してくれる可能性もあります。
スカイスクレイパーテクニック
スカイスクレイパーテクニックとは、海外では有名なSEO外部対策の方法です。既存の優れたコンテンツを見つけたら、それより質の高いコンテンツを作成してリンク先の貼り替え営業をおこなう方法です。
- 人気のある、よくリンクされている業界関連のコンテンツを見つける
- その内容を圧倒的に上回るコンテンツを作成する
- 改良したコンテンツを公開し、元のコンテンツにリンクしていたWEBサイトにリンクの貼り替え依頼をおこなう
日本では、ハードルの高い施策となりますが、自社の知名度が高い場合は成功する確率が高いため、積極的に取り入れたい外部対策手法の一つです。
リンク切れ施策をおこなう
リンク切れ施策をおこなうことで、被リンクを獲得できます。リンク切れ施策とは、WEBページ内でリンク切れが発生しているWEBサイトに対して連絡をおこない、自サイトの関連するページにリンク先を置き換えるよう提案する手法です。
- 自社のテーマに関連のするWEBサイトやブログでリンク切れを探す
- リンク切れを見つけたらWEBサイトのオーナーに連絡し、自分のページを代わりのリンクとして提案する
被リンクを多く獲得しているWEBサイトが閉鎖したタイミングで、そのサイトが獲得していた被リンク元を調べて貼り替え依頼の営業をおこなうと効果的です。
PR活動
自社に関するPR活動をおこなうことで被リンクを獲得できます。PR活動とは、新製品のローンチ、イベント、或いは大きな会社の変更(例:新役員の任命)などのニュースを発表し、それを報道してもらうことでメディアからの被リンクを獲得する方法です。
- プレスリリースを作成
- プレスリリースサイトで配信またはメディアリストを作り、関連する報道機関に送る
企業の規模が大きい場合や、有名な企業限定の手法にはなりますが、大量に被リンクを獲得できる外部対策の方法となります。
比較記事を作成する
比較記事を作成することで、効率よく被リンクを獲得できます。比較記事とは、「SEO外部対策でおすすめの企業10選」といった、特定のテーマに関してのおすすめのサービスや企業を紹介する記事です。
比較記事作成時に、同業者に連絡をおこない、作成する比較記事に無料で掲載する代わりにコーポレートサイトのお知らせ欄などからリンク付きで紹介して欲しいと交渉します。
相手にとってデメリットがないため、比較的成功確率の高い被リンク獲得方法になります。
成功事例記事を作成する
成功事例記事を作成することで、自社のコンテンツを充実させながら被リンクを獲得できます。成功事例記事とは、自社のクライアントに関する成功事例を作成し、事例で紹介した企業のお知らせ欄からリンク付きで引用してもらう被リンク獲得方法です。
- クライアントに成功事例になってもらう交渉をおこなう
- クライアントに成功事例のページをお知らせ欄で紹介してほしいと提案する
- 成功事例を作成する
この方法も相手にデメリットがないため、比較的成功しやすい被リンク獲得方法です。
クライアントの事業内容や、サービスの強みを事例記事に盛り込めば、クライアント側の企業イメージアップにも繋がります。このような成功事例記事を作成すれば喜んで引用してくれるため、お互いにとってメリットの高い被リンク獲得手法です。
無料で使えるWEBツールをリリースする
多くのユーザーにとって役に立つ無料ツールをリリースすることで、自然に被リンクを獲得できます。
無料ツールとは、WEBブラウザで使うことができるツールのことで、SEO関連だと以下のようなものが該当します。
- 無料順位計測ツール
- 文字数チェッカー
このようなツールをリリースすることで他社が作成するおすすめツールの比較記事に掲載されやすいため、自然に関連性の高いサイトから被リンクを獲得できます。
弊社の例だと、MEO無料順位チェッカーをリリースしたことで数十サイトからナチュラルリンクを獲得しています。
イベントに協賛する
オンラインや地域のイベントに協賛することで、被リンクを獲得できます。
イベントに協賛すると、イベント主催者のホームページにスポンサー企業としてリンク付きで紹介されます。また、イベントに出演する企業に対しても自社のホームページでイベント告知をおこなうように指示することも可能です。
協賛するには費用がかかりますが、大規模なイベントであればプレスリリースが配信され多くのメディアに掲載されるため、自社の知名度アップにも繋がります。
トレンド記事の作成
トレンド記事の作成をおこなうことで、ニュースメディアから被リンクを獲得できます。トレンド記事とは、話題のニュースや最新情報に関するコンテンツを作成し、自社への注目度を高めて被リンクを獲得する手法です。
- 他社がまだコンテンツを作成していない最新情報を探す
- 最新情報を掲載した記事を作成する
- SNSを使って拡散する
Googleは、最新情報やインターネット上にないコンテンツを評価するアルゴリズムがあるため、最新の情報を競合サイトよりもいち早く記事にすることで、ランキング1位を獲得しやすくなります。
その結果、多くのユーザーの目に留まり引用元としてリンクされる確率が高くなります。
プレスリリースを配信する
PRタイムズなどのプレスリリースを配信することで、信頼性の高いメディアから被リンクを獲得できます。プレスリリースで配信する内容は、業界内のユーザーが興味のあるデータや調査結果をまとめた一次情報を配信すると、多くのメディアに掲載されます。
プレスリリースの多くはnofollowのため、直接的な被リンク効果はありませんが信頼性の高いサイトからのリンクは、自サイトの信頼性を高めることができるため有効な外部対策です。
自社で運用しているサイトからリンクする
自社で運用しているサイトが複数ある場合は、外部対策をおこないたいWEBサイトにリンクすることが重要です。サービスサイトや採用サイト、メディアサイトのドメインを分けて運用している場合は、それぞれのWEBサイトにリンクを設置することで被リンク効果を得ることができます。
特にコーポレートサイトはドメインの信頼性が高いことが多いため、リンクされたサイトの信頼性向上に繋がります。WEBサイトを複数運営していることが条件となるため、効果的な外部対策とは言えませんが、効果は0ではないため必ずリンクしておきましょう。
インフォグラフィックスを作成する
分かりやすいインフォグラフィックスを作成することで、多く引用されるため被リンク獲得に繋がります。インフォグラフィックとは、情報やデータを視覚的に表現する方法です。
テキストだけだと分かりづらい内容や専門的で難しい内容を視覚的に表現することで、ユーザーに分かりやすく伝えることができるため、ユーザーからリンク付きで引用されやすくなります。
インフォグラフィックスを作成したら、埋め込みコードや共有ボタンを設置して気軽に引用できるようにしておくと効果的です。canvaを使って作成すれば、デザインの素人でも分かりやすいインフォグラフィックを作成することができるためチャレンジしてみましょう。
尚、被リンクの獲得方法については、別記事で52個紹介していますので興味がある方は確認してみてください。
外部対策のやり方│サイテーションの獲得
SEO外部対策でサイテーションを獲得するための方法は、以下の7つです。
- NAP情報を統一しておく
- 企業情報をまとめたディレクトリサービスに登録する
- 地図サービスに登録する
- ポータルサイトに登録する
- SNSを活用する
- ソーシャルボタンを設置する
- OGPを設置する
それぞれ詳しく解説します。
NAP情報を統一しておく
サイテーションを獲得するための基本は、事前にインターネット上にあるNAP情報を揃えておくことです。NAP情報とは、企業名(サービス名・屋号)・住所・電話番号がインターネット上で一貫しているかどうかを意味します。
NAP情報が統一されていなければ、検索エンジンが自社に関する言及と認識してくれない可能性があります。そのため、サイテーションの獲得をおこなう際は、検索エンジンが同じビジネスという事を認識するようにNAP情報を揃えておきましょう。
企業情報をまとめたディレクトリサービスに登録する
業界や地域に特化したディレクトリサービスに登録することで、サイテーションを獲得できます。ディレクトリサービスとは、企業や店舗の電話番号や住所を掲載しているマピオンやナビタイム、タウンページなどのことです。
基本的には無料で登録ができるため、知名度が高い媒体に積極的に自社の情報を登録しましょう。サイテーションの獲得方法の中では、基本的な外部対策の方法となります。
地図サービスに登録する
地図サービスへの登録もサイテーションの獲得になります。地図サービスとは、GoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイス、bingマップなど地図アプリのことを指します。
特にGoogleビジネスプロフィールは、Googleのナレッジグラフと繋がっているため企業が実在していることをGoogleに伝えることができます。
また、地図サービスに登録することで店舗や企業情報が地図に掲載されるため、認知度拡大にも繋がります。地図サービスはどれも無料で登録できるため、必ず登録をおこないサイテーション効果を高めておきましょう。
ポータルサイトに登録する
ポータルサイトへの登録もサイテーションの獲得になります。ポータルサイトとは、ぐるなびやホットペッパー、エキテンなど、店舗情報を纏めているWEBサイトのことを指します。
ポータルサイトはリンクの掲載が不可だったり、nofollowが設置してあるため被リンク効果はありませんが、電話番号や住所など店舗や企業情報が掲載されるため、サイテーション効果が期待できます。
サービス利用者が多い有名ポータルサイトから地域に特化したポータルサイトまで、自社に関連するサイトに掲載してサイテーション効果を高めましょう。
SNSを活用する
SNSを活用して自社に関する情報発信を積極的にすることも、サイテーションを増やすために有効な方法です。
FacebookやTwitter、Instagramなどでビジネス情報を定期的に更新し、フォロワーとのコミュニケーションを活発におこなうことで、コンテンツをWEBサイトにアップした際にシェアされる可能性が高くなります。
SNSを積極的に更新してフォロワー数が増えればその分、有益なコンテンツを発信した際に自社のコンテンツが引用され被リンク獲得に繋がりやすくなります。
ソーシャルボタンを設置する
ソーシャルボタンを設置することで、サイテーションを獲得しやすくなります。ソーシャルボタンとは、WEBサイトのコンテンツをSNSで簡単にシェアできるボタンのことです。
SNSで共有しやすい仕組みを作っておくことで、コンテンツが拡散されサイテーションや被リンクを獲得する可能性が高まります。
ソーシャルボタンは通常、SNSプラットフォームから提供されるスクリプトまたはプラグインを使用して設置します。WordPressを使用している場合であれば、専用のプラグインをインストールするだけでソーシャルボタンを追加できます。
また、手作業で設定する場合は、各SNSから提供される埋め込みコードをWEBページのHTMLに追加するだけです。
OGPを設置する
OGPを設定することで、視覚的にコンテンツをアピールできるためサイテーションを獲得しやすくなります。OGPとは、(Open Graph Protocol)の略でSNSでシェアされた際にページのタイトル、説明文、サムネイル画像が表示される仕組みです。
URLだけを記載するよりもページの内容を事前に理解でき、シェアされたコンテンツがより多くのクリックを集めやすくなるため、拡散されやすく被リンクやサイテーションが増加します。
外部対策の効果検証ができるツール
SEO外部対策をおこなったら、リンクの獲得数やサイテーションの獲得数を定期的に調査し外部対策の効果検証をおこないましょう。
外部対策の効果検証ができるツールは、以下の2つです。
- Google Search Console│獲得した被リンク数の調査
- ahrefs│獲得した被リンクの品質の調査
それぞれのツールについて詳しく解説します。
Google Search Console│獲得した被リンク数の調査
Google Search Consoleとは、Googleが無料で提供しているツールです。
Googleサーチコンソールを利用することで、自社サイトに向けて貼られている被リンクの量やアンカーテキストを確認できます。また、抽出した被リンクの中に低品質なリンクを見つけたときはGoogleに対してリンク否認の申請もおこなえます。
Google Search Consoleから被リンクを確認する方法は、別の記事で詳しく解説しています。
ahrefs│獲得した被リンクの品質の調査
ahrefsを使うことで自サイトだけではなく、競合退社の被リンク数とドメインパワーを確認できます。また、ahrefsが独自に算出しているドメインの評価「ドメインレーティング「DomainRating(DR)」を確認することで、自サイトのドメインパワーを調べることができます。
ドメインレーティングは、ドメインレーティングの高いサイトから多くリンクしてもらうことで高まるため、取組んでいるSEO外部対策が上手くいっているかどうかの基準にできます。
サードパーティツールを使った被リンクの調査方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事に詳しくまとめていますのでご確認ください。
【番外編】サイテーションの獲得数を調べる方法
SEO外部対策の効果検証は被リンクだけではなく、サイテーションの獲得数を調べることが大切です。自社の社名やサービス名が他サイトに掲載されたのかを調べるために「site:」を使って検索します。
- Googleの検索窓に会社名、もしくはサービス名を入力します。
- 次に自社サイトが表示されないように検索クエリに「-site:自社のURL」を追加します。
このように検索をおこなうことで、自社サイト以外のWEBサイトが検索結果に表示されるため、会社名やサービス名がどの程度言及されているか、サイテーションの獲得状況を調べることができます。
尚、SNSでの言及数を調べるには、Yahoo!リアルタイム検索を使って自社名やサービス名を入力すると、X(旧Twitter)内でどのくらい言及されているか調べることができます。
SEO外部対策の効果検証は、被リンクの獲得状況だけではなくサイテーションの獲得状況も調べましょう。
外部対策を依頼できる会社3選
自社で外部対策をおこなうのが難しい場合は、外部対策を得意としているSEO会社に相談してみましょう。
外部対策を外注した場合は主に被リンク獲得に関する支援が中心となります。
オススメの外注先は弊社を含め、以下の3社です。
- オルグロー株式会社│被リンク獲得代行
- COUNTER株式会社│被リンク獲得運用代行
- 株式会社ニュートラルワークス│被リンク獲得運用代行
簡単に紹介するので詳しく知りたい方は各社のサービスページをご確認ください。
オルグロー株式会社│被リンク獲得代行
- 事業やWEBサイトの状態に合わせた被リンク獲得施策を提案することが可能
- 10年以上の被リンク獲得支援の実績
【説明】
オルグロー株式会社は、2012年の創業当時から外部対策をおこなっている会社です。クライアントの事業内容に合わせてナチュラルリンクを獲得する方法についての戦略立案や実行支援をおこなうことができます。
また、被リンクを獲得するためのアンケートや調査の代行や、被リンク獲得営業についても代行できます。
サービスサイトURL | https://white-link.com/seo/external-link/ |
実績 | 12年間で累計2,000社以上の外部対策を支援 |
費用 | ・払いきり240,000円~(施策内容によって異なる) ・月額60,000円~(施策内容によって異なる) |
COUNTER株式会社│被リンク獲得運用代行
- 外部対策や被リンクについての専門的な情報発信をおこなっている会社
- ウェビナーは毎回100社以上が参加
【説明】
COUNTER株式会社は、デジタルマーケティングをおこなっている会社で、SEOコンサルティングから被リンク獲得の支援まで幅広い知見があります。
外部対策については、自社メディアでの情報発信に加えウェビナー・YouTube等で積極的に情報を発信しており、高い専門性を持つ数少ない会社の1つと言えます。
外部対策をおこなうための戦略設計から依頼することが可能です。
サービスサイトURL | https://counter-digital.jp/counter-media/interview-counter-miyata/ |
実績 | 被リンクに関するウェビナーでは100社以上が参加 |
費用 | 月額150,000円~ |
株式会社ニュートラルワークス│被リンク獲得運用代行
- ホワイトハットな外部対策をおこなっている
- DRを伸ばすための施策が得意
【説明】
株式会社ニュートラルワークスは、WEB制作やWEBマーケティングに関する支援実績が3000社以上ある会社です。
被リンク獲得代行に関する業務全般を依頼できるため、相互リンク営業をおこなうリソースやノウハウがない企業にオススメの会社です。
被リンク獲得代行以外にも、WEBマーケティングに関するサービスを複数提供しています。
サービスサイトURL | https://n-works.link/whiteha |
実績 | 自社で運用するメディアのDRを3年間で33から66へ上昇させている |
費用 | 月額198,000円~ |
今後の外部対策で必要になる施策とは
最後に、今後のSEO外部対策についてどのような施策が必要になるのかを解説します。
本記事で解説した通り「被リンク」や「サイテーション」「指名検索」を増やしていくことが、外部対策の主な施策でしたが、今後はGoogleがインターネット上の評判も、評価の対象にしていくと考えられます。
実際に、「Googleの検索品質評価ガイドライン」では口コミについて以下のように説明されています。
▼ 検索品質評価ガイドライン 3.3.2 Customer Reviews as Reputation Information
カスタマーレビューは、製品やサービスをユーザーに提供する店舗、企業、または Webサイトの評判を評価するのに役立ちます。詳細で信頼できる肯定的なユーザーレビューが多数あることは、店舗やビジネスに対する肯定的な評判の証拠と考えることができます。
検索品質評価ガイドラインはアルゴリズムではないため、インターネット上の評判がランキングシグナルとしてアルゴリズムに反映されているかは不明ですが、Googleが重要視していることは間違いありません。
そのため、今後は良いコンテンツを作成するだけではなく、良いサービスや製品を提供し続けてブランド力を高め、評価の高い口コミを集めるようにしましょう。
まとめ
今回は、SEO外部対策について解説しました。SEOにおける外部対策とは、「被リンク」「サイテーション」の獲得を指します。
以前よりも効果は薄れていると言われている被リンクですが、現在もGoogle検索アルゴリズムの評価に組み込まれているため重要なことには変わりありません。
実際に、ジャンルによっては上場企業や大手サイトなど被リンクを多く獲得しているドメインパワーの強いサイトが、検索結果の上部を占めていることから未だに効果的と考えられます。そのため、SEOを取り組む際は、内部対策と平行して外部対策もおこないましょう。
尚、弊社は社内にSEO外部対策のノウハウやリソースがない企業に向けて、被リンク獲得代行サービスを提供しています。
ご興味がある方は、気軽にお問合せくださいませ。
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- 被リンク精査方法
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