nofollowとは?設定すべき3つのケースと設定方法・確認方法について解説
nofollowは、外部サイトへリンクする際に、自サイトとリンク先のサイトの関係性を検索エンジンに示すために利用する属性値です。nofollowを設定すると検索エンジンはリンクをフォローしないため、リンク先ページの評価とクロールを行いません。今回はnofollowを使用するケースや設定方法、注意点について解説します。
特徴 | 説明 |
---|---|
意味 | ・検索エンジンにリンク先のページをクロールしないよう指示する ・検索エンジンにリンク先ページを評価しないように指示する |
使用方法① | <a href='URL' rel='nofollow'>リンクテキスト</a> を使用 |
使用方法② | <meta name=”robots” content=” nofollow”> |
確認方法 | ソースコードから直接確認、SEOツールで確認、Google Search ConsoleのURL検索で確認 |
よくある使用例 | 信頼できないページ、低品質ページへのリンクに対して使用 |
注意点 | 重要な内部リンクや信頼できるリンクには使用しない |
SEOへの影響 | nofollowが付いた被リンクの場合は、リンク先のページへリンクジュースが流れないためSEO効果が半減する可能性がある |
nofollowとは
nofollowとは、ページ上のリンクとリンク先ぺージとの関係性をGoogleに伝えるための属性値の事です。
外部サイトにリンクする際に、リンク先ぺージを評価したくない場合やGooglebotにリンク先ページのクロールをしてほしくない場合など、自サイトと関連付けたくない場合にnofollowを設定します。
▼ nofollowリンクと通常リンクの違いは以下になります。
nofollowあり | nofollowなし | |
---|---|---|
Googlebotの動き | リンク先ページをクロールしない | リンク先ページをクロールする |
SEO評価 | リンク先にSEO評価を受け渡さない ※ ただしヒントとして使用される | リンク先にSEO評価を受け渡す |
- WEBページ上にあるすべてのリンクに対してnofollowの設定をしたい場合は、metaタグにnofollowを設定します。
- WEBぺージ上にある特定のリンクに対してだけnofollowの設定をしたい場合は、aタグにrel属性として設定します。
では、nofollowはどのようなケースで使用するのでしょうか?
次の項目でnofollowを使用する3つのケースについて具体的に解説します。
nofollowを設定すべき3つのケース
nofollowを設定すべきケースは、以下3つです。
- 低品質なサイトへのリンク
- ユーザーが自由に投稿できるコメント欄
- 有料リンク
それぞれ詳しく解説します。
低品質なサイトへのリンク
低品質なコンテンツが含まれるサイトに向けてリンクを設置する場合は、nofollowを設置します。
低品質なコンテンツとは、無断複製されたページや自動生成されたコンテンツ、内容の薄いアフィリエイトページなどが該当します。
上記に該当するページはユーザーにとって役に立たないページである可能性が高く、そのようなサイトに向けてリンクを設置する行為は、ユーザーに不利益を与えるサイトと判断される可能性があります。
自らこのようなサイトへリンクする事は通常ありませんが、例えば取引先企業や知り合いからリンク付きで紹介してほしいと言われた場合など、何らかの事情でどうしてもリンクを設置する場合にはnofollowを設定しておきましょう。
ユーザーが自由に投稿できるコメント欄
ユーザーが自由に投稿できるコメント欄には、nofollowを使用します。
ブログや口コミサイトのコメント欄やECサイトに投稿できるレビューは、ユーザーが自由にコンテンツを投稿できるため、スパマーが検索順位向上を狙ってコメント欄に自分のサイトへのリンクを設置する可能性があります。
被リンク獲得目的でコメント欄にリンクを設定されてしまうと、他のユーザーには関係のないサイトへのリンクを含むコメントが増えてしまい、自サイトの信頼が損なわれます。
そこで役に立つのがnofollowです。nofollowを設定することで、コメント欄に設置したリンクの効果は0になるため、スパマーがコメント欄にリンクを投稿する意味がなくなります。
このように、nofollowを使用することでコメントスパムへの対策をおこなう事ができます。
尚、2020年以降Googleは、UGCコンテンツの場合はnofollow値ではなくugc値を推奨しています。
※ すでにnofollowを設定している場合は引き続き適用されるため、nofollowから「ugc値」へ変更する必要はありません。
rel="ugc": UGC は User Generated Content(ユーザー作成コンテンツ)の略で、ugc という属性値はコメントやフォーラムの投稿など、ユーザー作成コンテンツ内のリンクに推奨されます。
進化する nofollow - リンクの性質を識別する新しい方法
有料リンク
アフィリエイトやアドセンスなど、自社サイトに掲載する有料広告へのリンクにはnofollowを使用します。Googleは金銭を払ってリンクを獲得する行為をガイドラインで禁止しています。
有料広告へのリンクも金銭的な取引に基づいており、必ずしもリンク先の品質や関連性を正確に反映している訳ではありません。そのため、広告の依頼元は広告掲載元にnofollowを付けるように指示をしておかないとGoogleから有料でリンクを購入していると見なされ、ペナルティを与えられる可能性があります。
また、広告掲載をおこなっているサイトも、関連のないサイトへ多くリンクをしていると検索エンジンから判断され、SEO評価を落とす可能性があります。
ただし、Googleもインターネット広告の特性上、有料広告へのリンクに金銭が発生してしまう事については理解しています。そのため、nofollowを使用して広告やスポンサーシップに関するリンクである事を示していれば、ガイドライン違反として扱わないようにしています。
尚、2020年以降Googleは有料広告リンクの場合はnofollow値ではなく「sponsored値」を推奨しています。
※ すでにnofollowを設定している場合は引き続き適用されるため、nofollowから「sponsored値」へ変更する必要はありません。
Google は、リンクの売買も、広告やスポンサー活動を目的として行われる限り、ウェブ上での通常の経済活動の一環だということを理解しています。こうしたリンクは、rel="nofollow" 属性や rel="sponsored" 属性を <a> タグに設定している限り、Google ポリシーに対する違反にはなりません。
リンクスパム:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
nofollowの設定方法
nofollowは、HTMLソースコード内に設定します。設定できる箇所は、<a>タグ内と<meta >タグ内の2ヵ所です。
設置箇所による違いは、以下になります。
- aタグ:特定のリンクに対してのみnofollowを設定する
- metaタグ:ページ内のリンク全てに対してnofollowの役割を設定する
それぞれの設定方法を詳しく解説します。
<a>タグ内にnofollowを設定する方法
特定のリンクに対してnofollowを設定したい場合は、該当するリンクが記述されている<a>タグ内に「rel=”nofollow”」を追加します。
<a rel="nofollow" href="https://〇△□.com/">このページはnofollowです</a>
尚、aタグ内はnofollowと同時にsponsoredやugcを使用することも可能です。
これで、nofollowの設定は完了です。ページ内でaタグ内にnofollowを設定したリンクだけ、nofollowの効果が適応されます。
ページ上にあるリンク全てのnofollowを設定したい場合は、次の方法をおこないます。
metaタグ内にnofollowを設定する方法
ページ内にある全てのリンクに対してnofollowを設定したい場合は、個別に設定をおこなうのではなく、metaタグ内にnofollowを記述することで同様の指令を検索エンジンに対して出すことができます。
やり方は、head内に以下のように記述します。
<meta name=”robots” content=” nofollow”>
ページ内に複数のリンクがある場合でも、すべてのリンクに対してnofollowが適用されます。尚、尚aタグであれば、nofollowと同様にsponsored・ugcを設定できますが、metaタグ内の場合はsponsored・ugcは使用できません。
nofollowを設定する際の2つの注意点
nofollowを設定する際に注意すべき点は、以下の2つです。
- 内部リンクには設定しない
- 過度にnofollowを設定しない
それぞれ詳しく解説します。
内部リンクには設定しない
nofollowは、リンクした外部サイトと自サイトの関係を検索エンジンに示すために設定するため、内部リンクには使用しません。もし、サイトの内に検索エンジンにクロールしてほしくないページがある場合は、nofollowではなくrobots.txtを使ってクロールを拒否するのが一番確実な方法となります。
また、SEO効果を高めるために意図的に内部リンクにnofollowを使ってサイト内の特定のページに、リンクジュースを流す手法も現在は殆ど効果がありません。
過度にnofollowを設定しない
SEO評価を気にして外部サイトへの発リンクに全てnofollowを設定する必要はありません。SEOをおこなっている方であれば、一度は「外部サイトへのリンクに全てnofollowを設置した方が良い」と聞いた事があるのではないでしょうか?
これは、nofollowを設定しないと自サイトの評価がリンク先ページに流れてしまい、自サイトのSEO評価が下がると考えられていた時代の話であり、現在では間違った考え方になります。nofollowを設定したからと言って自社のSEO評価が上がる事は基本的にありません。
むしろ、過度にnofollowを設定することで、信頼できないぺージを多く掲載しているページとしてマイナスの評価を受けてしまう可能性があります。nofollowの役割をよく理解した上で、必要なリンクにだけ設定するようにしましょう。
nofollowリンクを確認する方法
nofollowリンクを設定したら、正しく設定できているかどうか確認してみましょう。
▼ 確認方法は以下の2つです。
- 目視でnofollowを確認する方法
- 拡張機能を使ってnofollowを確認する方法
どちらの方法も、自サイトだけではなく競合サイトのnofollowも確認できるため覚えておきましょう。
目視でnofollowを確認する方法
nofollowが設定されているかどうかは、ソースコードを直接見る事で確認できます。
▼ 手順は以下になります。
- ブラウザを右クリックし、「ページのソースを表示」をクリックしてソースコードを開きます。
※ キーボードの「Ctrl」+「U」でソースコードを開く事もできます。 - 「Ctrl」+「F」で検索窓を出します。
- 検索窓に、rel=”nofollow” と入力します。
検索にヒットした場合は、nofollowリンクが設定されています。
拡張機能を使ってnofollowを確認する方法
Google Chrome拡張機能「NoFollow」をインストールすれば、手動でソースを確認しなくてもnofollowリンクを簡単に見つけることができます。
▼ 使い方は以下になります。
- Google ChromeにNoFollwのプラグインをインストール
- nofollowリンクがあるか調べたいWEBページを開きます。
- nofollowリンクの場所が赤線で囲われます。
上記画像のように、ページ内にあるnofollowリンクを視覚的に確認できるため便利です。
nofollowができた経緯と役割の変化
nofollowタグができた経緯
nofollowは元々、2005年にGoogleが口コミサイトのコメント欄やユーザー生成型の投稿欄へのコメントスパム対策として誕生しました。コメントスパムとは、WEBサイトや掲示板サイト、ブログサイトのコメント欄に、WEBサイトのURLを投稿して被リンクを集め、不正にランキングを操作するブラックハットSEOの手法です。
スパマーからコメントスパムをおこなわれると、ページのテーマに関係のないサイトへのリンクがコメント欄に設置されるため、サイト運営者の意図とは無関係なコンテンツが投稿が生成されてしまいユーザーの利便性や信頼性が低下してしまいます。
また、コメントスパムによってSEO評価を受けたスパムサイトが検索結果に表示されれば、Googleを利用する検索ユーザーの利便性を損なう可能性があります。nofollowはこのようなスパムを防止する役割で作られました。
2023年3月:nofollowがヒントモデルへ変更される
元々コメントスパムへの対策として誕生したnofollowでしたが、リンク先に自サイトの評価(リンクジュース)を渡さないために、外部サイトへの発リンクには全てnofollowを設定するサイト管理者が増えてしまい、Googleが考える本来のnofollowの目的とは異なる利用方法が一般的になってしまいました。
Googleはユーザーが検索したキーワードと関連するページを検索結果に表示させる際に、リンクに含まれるキーワードなども参考にしているため、従来のnofollowの役割では不十分と判断しnofollowリンクでもリンクに含まれる情報をヒントとして扱うように変更しました。
【参考記事】:進化する「nofollow」–リンクの性質を識別する新しい方法
ヒントモデル変更後に追加された「ucg」と「sponsored」について解説
nofollowがヒントとして扱われるように変更された事に伴い、検索エンジンが従来よりもリンクの性質を理解できるように、以下2つのリンク属性が追加されました。
- rel="ugc"
- rel="sponsored"
rel="ugc"は、ブログのコメント欄や口コミサイトのレビュー投稿欄に設定する属性値です。rel="sponsored"はアドセンスや、アフィリエイト広告などの有料広告のリンクに設定する属性値です。
既にnofollowを設定している場合はそのままでも問題はありませんが、これから設定する場合はnofollowではなく、上記の属性値を設定するようにしましょう。
それぞれの使い分け方法は、以下になります。
属性 | rel="ugc" | rel="sponsored" | rel="nofollow" |
---|---|---|---|
役割 | ユーザー生成コンテンツを示す | 有料広告リンクを示す | リンクの評価を検索エンジンに伝えないように指示する |
使用例 | ブログコメント、 フォーラム投稿など | アフィリエイトリンク アドセンスリンク | 信頼できないサイトへのリンク |
【参考記事】:Google に外部リンクの関係性を伝える
nofollowの被リンクでも獲得した方が良い3つの理由
nofollowの被リンクでも獲得することで、以下の3つメリットがあります。
- nofollowの被リンクでも一定のSEO効果がある
- dofollowの被リンク獲得に繋がる
- アクセスの増加に繋がる
nofollowの被リンクでも一定のSEO効果がある
nofollowが導入された当時は、nofollowリンクの場合はランキングシグナルをリンク先ページに渡さないためSEOの効果はありませんでしたが、2020年3月にヒントモデルに変更された以降は一定のSEO効果が期待できます。
ahrefs社が発表した、「トラフィックのある被リンクの効果について」にはGoogleはドメインの評価が低いサイトからのdofollowリンクよりも、ドメイン評価の高いnofollowリンクを重要視している可能性があると言及しています。
実際に、弊社が複数のnofollowリンクを獲得したページは以下の画像のように順位が上昇しています。
【nofollowリンク獲得ページの検索順位推移】
■ nofollowリンク獲得期間:2023年12月1日~2024年1月20日
■ nofollowリンク獲得数:13
この時獲得したnofollowリンクのアンカーテキストにはキーワードが含まれていることと、権威性の高いサイトからのリンクだったため一定の効果があったと考えられます。
dofollowの被リンク獲得に繋がる
nofollowが付与されている被リンクでも、獲得していく事でdofollowの被リンク獲得に繋がります。見た目ではnofollow・dofollowの区別は付きません。
そのため、nofollowのリンクであっても、参照元や引用元として多くのサイトからリンクされている場合、それを見た別のサイト運営者が同じように自サイトにリンクしてくれる可能性があります。
つまり、nofollowのリンクでもdofollowリンクと同様にユーザーの目には止まるため、自サイトの認知度が高まりdofollowの被リンクが増える可能性があるというわけです。
アクセスの増加に繋がる
nofollowの被リンクでもブラウザ上のリンクは機能するため、ユーザーはリンクをクリックして自社のWEBサイトに移動できます。そのため、nofollowリンクやdofollowのリンク問わず、他サイトからリンクをされると自社サイトのアクセス数の増加に繋がります。
リンク元サイトの利用者が多ければその分、遷移してくるユーザーの数も増えるでしょう。そのため、他サイトからのリンクはnofollowでも積極的に獲得するべきです。
nofollowに関するよくある質問
noindexとnofollowの違いは何ですか?
nofollowがリンク先ぺージを辿らせないようにする役割を持つのに対して、noidexの役割は設定したページをインデックスさせない事です。
そのため、noindexを設定した場合はページのインデックスはおこなわれませんが、そのページ上にあるリンク先をGoogleはクロールし評価します。一方nofollowを設定した場合はインデックスをおこないますが、ページにあるリンク先をクロールしません。
nofollow | noindex | |
---|---|---|
設定したページのインデックス | インデックスを拒否しない | インデックスを拒否する |
リンク先のクロール | リンク先ページのクロールを拒否する | リンク先ページのクロールを拒否しない |
このように、名前は似ていますが役割が全く違うという事を理解しておきましょう。
noindexタグについては、別の記事で詳しく解説しています。
まとめ
nofollowは信頼できないページの場合や、クロールしてほしくないページに対してリンクを設定する場合に使用します。設置することで、Googleのクローラーはリンク先のページのクロールをおこなわなくなるため、dofollowのリンクに比べてランキングアルゴリズムで使用されるリンクのシグナルは弱くなります。
ただし、以下のように利用するのは間違いです。
- nofollowを設置しないと自社のSEO評価を渡してしまう
- 外部サイトへのすべてのリンクに対してnofollowを設定する
- 外部サイトからnofollowリンクを設置されると自社のWEBサイトの評価が下がる
コンテンツの性質上、低品質なコンテンツや関連性の低いページへリンクを貼る必要がある場合にだけnofollowを使用しましょう。
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