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SEO対策 2023/09/29

CPCとは│計算方法と仕組み・改善方法を解説

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WEBマーケティング担当者やWEB広告担当者であれば、CPCという言葉を目にしたことがあると思います。しかし、「CPCとは何か」「どのように計算されるのか」など、疑問に感じているのではないでしょうか?この記事では、CPCの概要から計算方法や仕組み、改善方法まで、広告出稿を初めて経験する担当者にも分かりやすく解説します。

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CPCとは

CPCとは、WEB広告の費用に関する用語です。Cost Per Clickの頭文字をとってCPCと呼ばれており、「広告課金体系」としての意味と、「広告費用対効果」の分析指数の意味があります。

「広告課金体系」としてのCPCは、クリックされるたびに費用が発生する課金方式です。

WEB広告の分野では、クリックされるたびに費用が発生する課金方式で出稿した広告を、CPC広告と表現しています。

▼ WEB広告の課金方式には、CPC以外に以下のような方式があります。

CPM(Cost per Mile)広告が1,000回画面に表示されるたびに費用が発生する
vCPM(viewable Cost Per Mille)視聴できる状態で広告が1,000回画面に表示されるたびに費用が発生する
CPE(Cost Per Engagement)SNSで広告がシェア・フォロー・クリックされるたびに費用が発生する
CPA(Cost Per Action)コンバージョンが発生した場合に費用が発生する
CPV(Cost Per View)動画広告が視聴された場合に費用が発生する
PPC(Pay Per Click)クリックされるたびに費用が発生する


CPMと対比して検討されたり、混同されたりすることが多い課金方式は、CPM・CPA・PPCです。CPC課金方式との違いや、使い分け方については後述します。

「広告費用対効果」の分析指数としてのCPCは、広告を1回クリックしてもらうために必要な費用です。クリック単価と呼ばれることもあります。

前述したようにWEB広告にはさまざまな課金方式がありますが、広告にかかった費用を分析する場合には、課金方式に関わらず、出稿した広告が1回クリックされるためにどのくらいの費用がかかっていたのかを確認します。

上記CPC分析は、CPC広告だけではなくCPMなどの課金方式で出稿した広告に対してもおこなわれ、出稿した広告が効果的だったのか、適切に運用されていたのかを判断する指標として用いられます。

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上限CPCとは

上限CPCとは、CPC広告を出稿する際に設定する、1クリックに対して支払うことができる最大の入札単価です。Google広告では上限クリック単価と呼ばれています。

リスティング広告のオークションでは、品質スコアや上限CPCなどで広告が表示される順番や位置が決定されるため、上限CPCを高く設定するほど有利です。

一方で上限CPCを高く設定すると広告出稿費用が高額になってしまうため、「品質スコアを改善する」「除外キーワードを設定する」「競合性の低いキーワードを選ぶ」といった方法で、上限CPCを抑える工夫が必要になります。

CPC広告出稿時に上限CPCを改善する方法については後述します。

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CPCの計算方法

出稿した広告のCPCの計算式は、以下の通りです。

CPC=広告出稿にかかった費用÷広告がクリックされた回数


広告出稿にかかった費用が50,000円で、広告が200回表示された場合は、50,000円÷200回で250円となります。

また、CPCの金額からCPC広告出稿費用を算出することも可能です。

▼ CPCが250円のCPC広告を、3,000回表示させるためにかかる費用は以下の通りです。

CPC広告出稿費用=250円×3,000回=750,000円

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CPCの仕組み

「広告課金体系」としてのCPCは、リスティング広告(Google広告や検索広告)やディスプレイ広告(GDNやYDA)、SNS広告(Facebook広告やInstagram広告)などさまざまなWEB広告で採用されています。

リスティング広告のCPCは、前述した上限CPC(媒体ごとに呼び名は異なる)と、広告ランク(Google広告)もしくはオークションランク(Yahoo!の「検索広告」)から、広告がどこに表示されるのかがオークション形式で決まる仕組みです。

▼ 広告ランクは、以下の3つの要素から算出されます。

  • 入札単価
  • 品質スコア
  • 広告表示オプション

オークションランクは、入札価格と広告の品質から算出されます。ディスプレイ広告やSNS広告のCPCについても、上記と同様の仕組みで広告が表示されます。

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CPC広告のメリット・デメリット

CPC広告を出稿するメリット・デメリットを解説します。

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CPC広告のメリット

CPC広告を出稿するメリットは、CPM広告のように広告がユーザーに視認されただけでは費用が発生しないことです。なぜなら、CPC広告は広告がクリックされたタイミングで費用が発生するからです。

CPC広告がユーザーの画面に100万回表示されたとしても、クリックされない限り費用は発生しないので、広告が表示され続けます。

また、他の広告と比べてCPC広告の方が設定が簡単なわけではありません。

CPM広告と比べるとコンバージョンに近いポイントで費用が発生するため、効果が出ているかを判断しやすい点もメリットと言えるでしょう。

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CPC広告のデメリット

CPC広告を出稿するデメリットは、特定のキーワードが話題になった場合のように、なんらかの事情で広告がクリックされてしまうと、想定以上に広告予算が消化されてしまうことです。

コンバージョンが見込めるユーザーに広告がクリックされるのであれば問題ありませんが、興味本位で広告がクリックされたり、コンバージョンが期待できないユーザーからクリックされたりすると、せっかくの費用が無駄になってしまいます。

また、Instagram広告やTwitter広告などは、広告を誤ってクリックされてしまうことが多い点もデメリットと言えるでしょう。

リスティング広告では人気キーワードだと費用が高額になりますが、CPCだけでなくCPMでも同じです。CPC広告のデメリットというより、リスティング広告のデメリットと言えるでしょう。

また、ユーザーが広告をクリックしたからといって、確実に問い合わせなどのコンバージョンを獲得できるわけではない点も注意する必要があります。

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CPCと類似する用語と違いについて

CPCと類似する用語として以下の3つがあります。

  • CPM
  • CPA
  • PPC

それぞれの用語の意味と、CPCとの違いを解説します。

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CPMとの違い

CPMとは、広告を1,000回画面に表示するために必要な費用、もしくは広告が1,000回画面に表示されるたびに費用が発生する広告の課金方式です。

広告の分析指数としてのCPCとCPMの違いは、どの指数で広告の効果を分析するかです。CPCではクリック数を、CPMでは表示回数を指標として分析します。

課金方式としてのCPCとCPMの違いは、広告予算が消化されるタイミングです。CPCでは広告がクリックされたタイミング、CPMでは広告が1,000回表示されたタイミングで予算が消化されます。

▼ CPMについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。

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CPAとの違い

CPAとは、コンバージョンを1件獲得するために必要な広告の出稿費用、もしくはコンバージョンが獲得した場合に費用が発生する広告の課金方式です。

広告の分析指数としてのCPCとCPAの違いは、どの指数で広告の効果を分析するかです。CPCではクリック数を、CPAではコンバージョン数を指標として分析します。

課金方式としてのCPCとCPAの違いは、広告予算が消化されるタイミングです。CPCでは広告がクリックされたタイミング、CPMではコンバージョンを獲得したタイミングで予算が消化されます。

▼ CPAについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。

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PPCとの違い

PPCとは、クリックされるたびに費用が発生する課金方式です。「Pay Per Click」の頭文字を取ってPPCと呼ばれています。CPCとPPCの違いは、広告の分析指数として利用されるかどうかです。

課金方式としてのCPCとPPCはほぼ同義ですが、広告を分析する際にはPPCという用語が使用されることは多くありません。

また、CPCはリスティング広告を含めたさまざまなWEB広告で使用される用語ですが、PPCは主にリスティング広告に対して使用されることが多いです。

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SEO視点でのCPCの考え方

検索画面においてユーザーにページをクリックしてもらおうと考える場合、候補に上がる手法はSEOとリスティング広告のどちらかです。

リスティング広告ではコンバージョンが期待できるキーワードで出稿する場合、CPCが高い傾向にあります。つまり、ほぼ確実に検索結果にページを表示させることができる一方で、高額な費用が必要になるということです。また、広告出稿を停止すれば、検索画面にページは表示されなくなります。

一方、SEOによってページを検索画面に表示させる場合には、費用が発生することはありません。

ただし、検索上位表示するためには、「検索意図を満たすコンテンツを作成する」「Googleから評価される質の高さが求められる」といった対策が必要なため一定の費用は必要です。

長期的な視点で見れば、リスティング広告を出稿する場合よりコストパフォーマンスが高くなる可能性はありますが、狙うキーワードによってはリスティング広告の方が費用を抑えられるかもしれません。

総合的な視点から、SEOとリスティング広告のどちらが最適なのかを見極めることが重要です。

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CPCについてよくある質問

CPCについてよくある質問と回答をご紹介します。

CPC単価とは何ですか?

CPC単価とは、広告が1回クリックされるために必要な広告出稿費用です。

CPCが高い理由はなんですか?

CPCが高い理由は、広告を出稿しようとする競合企業が多いことです。

CPCを下げるには?

広告ランクを上げることで、CPCを下げることができます。

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CPCを改善する方法

リスティング広告のCPCを改善する方法は以下の3つです。

  • 品質スコアを改善する
  • 除外キーワードを設定する
  • 競合性の低いキーワードを選ぶ

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品質スコアを改善する

品質スコアを改善することで、リスティング広告のCPCを改善することができます。

なぜなら、前述したように、リスティング広告の掲載順位は、広告ランク(Google広告の場合)もしくはオークションランク(Yahoo!の「検索広告」の場合)で決まる仕組みだからです。

▼ Google広告の広告ランクは、以下の3つの要素から算出されます。

  • 「入札単価」
  • 「品質スコア」
  • 「広告表示オプション」

Yahoo!の「検索広告」のオークションランクは、「入札価格」と「広告の品質」から算出されます。

分かりやすく言えば、広告ランク(オークションランク)は以下の2つで決まるということです。

  • 品質スコア(広告の品質)
  • 入札単価(入札価格)

Google広告と、Yahoo!の「検索広告」で使用されている用語が異なるため混乱しやすいですが、基本的な意味は同じです。

品質スコア(広告の品質)を高くすれば、入札単価(入札価格)を下げても広告ランク(オークションランク)を維持することができます。逆に、品質スコア(広告の品質)が競合より低い場合、CPCを高く設定する必要があります。つまり、広告出稿費用が高くなるということです。

Google広告の品質スコアとYahoo!の「検索広告」の広告の品質は、以下の要素から算出されます。

品質スコア広告の品質
・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディング ページの利便性
・推定クリック率
・表示URLの過去のクリック率
・広告文と検索クエリーの関連性
・広告が掲載される地域別の掲載実績(アカウント全体)
・インターネットユーザーの検索クエリー
・各種デバイスでの広告の掲載実績
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除外キーワードを設定する

除外キーワードを設定することで、リスティング広告のCPCを改善することができます。なぜなら、コンバージョンに繋がらないキーワードで広告が表示されなくなり、無駄に予算が消化されなくなるからです。

「除外キーワード」とは、特定のキーワードを広告の表示対象から除外する、Google広告とYahoo!の「検索広告」の機能です。Yahoo!の「検索広告」の場合は、「対象外キーワード」と言います。

例えば、「SEO」の部分一致で入札し、「会社」を除外キーワードに設定した場合、「SEO会社」の検索結果には広告が表示されなくなります。

コンバージョンに繋がらないキーワードで広告が表示されなければ、広告はクリックされなくなり予算が消化されることもないので、CPC広告の費用対効果を高めることができます。

Facebook広告やInstagram広告などの場合は、すでにクリックしたユーザーやコンバージョンを獲得したユーザー、コンバージョンに繋がらない年代層・地域のユーザーをターゲットから除外することで、上記と同様の効果が期待できます。

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競合性の低いキーワードを選ぶ

競合性の低いキーワードを選ぶことで、リスティング広告のCPCを改善することができます。なぜなら、競合性の低いキーワードなら入札金額を低く設定しても、掲載順位を高くできるからです。

ただし、一般的に競合性の低いキーワードはコンバージョンが期待できないことが多く、逆にCPCが悪化する恐れもあります。競合他社ではコンバージョンが期待できず、自社だけはコンバージョンが期待できるようなキーワードが発見できれば、費用対効果の高いCPC広告を配信できるでしょう。

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まとめ

今回は、CPCの概要から仕組み、他の課金方式との違い、改善方法を解説しました。

課金方式としてのCPCは、リスティング広告だけでなくディスプレイ広告やSNS広告などさまざまなWEB広告で採用されており、広告の仕組みやメリット・デメリット、改善方法は媒体ごとに異なります。

出稿しようと考えている媒体でどの課金方式が採用されているかを確認し、CPCと他の課金方式との違いを理解したうえで、自社にとって最適な課金方式を選択しましょう。

また、広告分析指数としてCPCを算出することで、出稿した広告の費用対効果を確認できます。出稿している媒体で効果が出ているのか、他の課金方式の方が適していないかを確認し、広告出稿を最適化しましょう。

【その他のアクセス解析指標】

CVCPACPCCPMCTR
CVRPVUU直帰率離脱率
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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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