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SEO対策 2025/05/12

リフォーム会社のSEOガイド│SEO対策で集客数を増やす方法を解説

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リフォーム会社を探すユーザーの約3割がインターネット検索を利用している今、SEO対策は集客を左右する重要な施策です。特に「地域名+リフォーム」などのキーワードで上位表示されることで、安定した集客が可能になります。今回は、リフォーム業に特化したSEOの考え方や実践方法を、事例や公的データを交えてわかりやすく解説します。

地域・エリアSEO代行
本記事でわかること
  • リフォーム会社がSEOを行うべき理由と市場データ

  • 「地域名×リフォーム」で上位表示を狙うためのキーワード設計方法

  • SEOで集客を成功させるために必要なページ構成とコンテンツの具体例

  • 成果に繋げるための内部対策・外部対策の進め方

  • SEOと組み合わせて成果を高める集客施策

  • リフォーム業に強いSEOパートナーを選ぶ際のポイント

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リフォーム会社がSEOをすべき理由

リフォーム会社がSEOをすべき理由は、リフォームの施工業者を見つける際にインターネットを使って探しているユーザーが多いからです。

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会(J-Reform)の報告書によると、リフォーム会社に関する情報源として「インターネット」を挙げた人の割合は、リフォーム実施者全体で26.0%、リフォーム検討者全体ではさらに高い34.4%でした  

住宅リフォームに関する消費者・事業者に関する実態調査
引用元:「住宅リフォームに関する消費者・事業者に関する実態調査」について

また、国土交通省が実施する「住宅市場動向調査報告書(令和4年度)」では、リフォーム会社を探す方法として、「インターネット」を通じて見つけたと回答した人の割合は15.7%という結果になっています。これは「以前からつきあいのあった業者」(41.7%)に次いで2番目に多い数字となっています。

つまり、付き合いのある工務店やリフォーム会社が居ない場合、インターネットでリフォーム業者を探しているユーザーが多いため、SEOで上位表示することが効果的な集客方法となります。

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リフォーム会社がSEOを行うメリット

リフォーム会社を探す際に、インターネットで探すユーザーが全体の中で2.3割いることがわかりました。

次に、リフォーム会社がSEOを行うメリットについて解説します。
大きなメリットは次の3点です。

  1. 広告費をかけずに集客ができる

  2. 元請として仕事を獲得できる

  3. 地域でのブランド力が高まる

それぞれ詳しく解説します。

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広告費をかけずに集客ができる

リフォーム会社がSEOを行うメリットの1つ目は、広告費をかけずに継続的な集客ができることです。リフォーム会社の集客方法として、チラシやWEB広告、ポータルサイト掲載などが挙げられますが、これらの方法で集客を継続するためには定期的に広告費をかけ続ける必要があります。

一方SEOは、Googleで一度上位表示されるようになると、ユーザーが自然と自社のホームページにアクセスしてくる仕組みができるため、長期的に費用をかけずに集客ができます。

WEBサイトの作成費用、SEOに対しての初期投資や一定のメンテナンス費用はかかりますが、チラシやWEB広告に比べると集客コストを抑えることができます。

項目チラシ配布WEB広告(リスティング)SEO
効果の持続性△(短期間のみ)△(予算終了後に停止)◎(長期間続く)
費用の目安1回あたり数万円~数十万円月額数万円~数十万円以上初期費用数十万円~ 
以降低コスト
問合せ単価(CPA)高め(数万円以上の場合も)中程度(数千円~数万円)低め(中長期的にコスト低下)
注意点効果測定が難しいかけ続ける必要がある成果が出るまで時間がかかる
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元請として仕事を獲得できる

リフォーム会社がSEOを行うメリットの2つ目は、元請として仕事を獲得できることです。

SEOでWEBサイトが上位表示されることで、リフォームしたいユーザーから直接リフォームに関する問合せが来るようになるため、元請けやポータルサイトを経由せずに、自社で直接リフォーム工事の案件を受注できるようになります。

下請で仕事を獲得している場合、「単価を値切られる」「厳しい工期を要求される」など自社にとって有利な条件で仕事を受けられないことがあります。実際私のクライアントの中に元請の会社が未払いのまま倒産してしまい、トラブルになった例も複数あります。

自社で直接仕事を獲得できるようになれば、自社が提示した適正価格での受注が可能になり収益性が高まります。また、一度信頼を獲得できれば、リピート案件や知人への紹介といった新たな仕事の獲得につながる可能性もあります。

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地域でのブランド力が高まる

リフォーム会社がSEOを行うメリットの3つ目は、地域でのブランド力が高まることです。

地域密着型のビジネスであるリフォーム業において、「地域名+リフォーム」などの検索キーワードで常に上位表示されることで「地域で信頼されている会社」または、「地域で有名な会社」として認知度が高まる可能性があります。

また、SEOの一環として施工実績や、リフォームに関するノウハウを定期的に発信することで、自社の強みや実績をしっかりと地域のユーザーに伝えることができます。

ブランド力が付いて、その地域の中で選ばれる会社になれば指名検索も増えるため、SEOの評価も高くなっていきます。具体的にどのような情報を発信すれば良いかは、本記事の後半に詳しく解説します。

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リフォーム会社のSEOキーワード設計

SEOで集客を成功させるには、適切なキーワード選定が大切です。

リフォーム会社の場合は、次の4つのポイントを意識してキーワード選定を行いましょう。

  1. キーワード候補①:「地域名×リフォーム」

  2. キーワード候補②:「地域名×リフォーム種類」

  3. キーワード候補③:補助金に関するキーワード

  4. 特定の地域に限定して集客している場合、Knowクエリは原則SEOでは狙わない

それぞれ詳しく解説します。

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キーワード候補①:「地域名×リフォーム」

リフォーム工事は直接家を見た上で見積もりを出し施工を行うため、ユーザーも自身が住んでいるエリアに対応しているリフォーム会社を探します。

そのため、全国展開している場合を除き、集客エリアが限定されているリフォーム会社の場合は「地域名×リフォーム」の組み合わせキーワードがメインキーワードとなります。

キーワード例
商圏と事業内容メインキーワード
横浜を中心にリフォーム工事を行っている場合リフォーム 横浜
横浜を中心に水回りリフォーム工事を行っている場合水回りリフォーム 横浜
横浜で外壁のリフォーム工事を行っている場合外壁塗装 横浜
横浜を中心にマンションのリフォーム工事を行っている場合マンションリフォーム 横浜

上記例のように、自社が提供しているリフォームの内容と集客エリア(施工対応エリア)を組み合わせたキーワードを設定します。

集客エリアが複数ある場合は「各地域名×リフォーム」のキーワードを設定することも可能ですが、この場合はエリアページを別途作成する必要があります。これについては後述します。

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キーワード候補②:「地域名×リフォーム種類」

メインキーワードが決まったら、補助キーワードとして提供しているリフォーム内容を細分化したキーワードを設定します。

例えば、水回りリフォームを行っている会社であれば、以下のような補助キーワードを設定します。

メインキーワード補助キーワード
水回りリフォーム 横浜トイレリフォーム 横浜
キッチンリフォーム 横浜
台所リフォーム 横浜
浴室リフォーム 横浜
風呂リフォーム 横浜
洗面台リフォーム 横浜

「水回りリフォーム 横浜」よりも検索するユーザーの数は減りますが、その分ユーザーのニーズが明確になっているため、問合せに繋がりやすいキーワードと言えます。

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キーワード候補③:補助金に関するキーワード

リフォームに関する検索では、「補助金」に関する情報も一緒に調べるユーザーが非常に多く見られます。

サジェストにも候補として表示

リフォームは費用が高額になるため、補助金に関する情報を収集しているユーザーも多く、SEOで上位表示した際は、高い集客効果が見込めます。

補助金は「子育て支援」や、介護保険を利用した住宅リフォームを行う際に利用できるものが中心となるため、「リフォーム横浜 補助金」だけではなく、「手すりリフォーム横浜 補助金」や「高齢者リフォーム横浜 補助金」なども設定しておきましょう。

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特定の地域に限定して集客している場合、Knowクエリは原則SEOでは狙わない

特定の地域に限定して集客を行っている場合、Knowクエリを狙ったSEO施策は原則として優先度が低い、あるいは積極的に狙うべきではありません。

Knowクエリとは、「リフォームとは」「外壁塗装の種類」「キッチンリフォームの注意点」といった、ユーザーが情報を集めるために検索するキーワード群です。

このようなキーワードは検索ボリュームが大きく、全国的に流入を集めやすいという特徴がありますが、同時に地域性が薄く、実際の問い合わせや見積もりには繋がりにくいという弱点もあります。

例えば、横浜のリフォーム会社が「外壁塗装の種類」で検索1位を取ったとしても、このページを見たユーザーが大阪に住んでいる場合は依頼には繋がりません。

そのため、特定の地域に限定して集客している場合は、まずは地域名キーワードを中心に上位表示を目指しましょう。

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リフォーム会社のSEOで作成すべきぺージ

リフォーム会社のSEO対策では、地域キーワードでの流入が多いため、記事ページを作り込む前にサービスの内容に直接関係するページを用意する必要があります。

具体的には、次の6つのページを用意します。

  1. リフォーム種別ごとのサービスページ

  2. 施工事例ページ

  3. お客様の声

  4. 工事費用に関するコンテンツ

  5. 事業の強みに関するページ

  6. 地域別のエリアページ

それぞれ詳しく解説します。

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リフォーム種別ごとのサービスページ

リフォーム会社のWEBサイトでSEOを強化する際に、必ず必要なのが「リフォーム種別ごとのページ」です。

ユーザーが検索する可能性の高い「リフォームの種類」ごとに専用のページを作成することで、検索意図との一致率が高まり、上位表示されやすくなります。

種別カテゴリ想定されるキーワード例
キッチンリフォーム「キッチンリフォーム ×地域」「 キッチン交換×地域」
浴室リフォーム「浴室リフォーム ×地域」「 風呂リフォーム×地域」
トイレリフォーム「トイレリフォーム ×地域」「 トイレ交換×地域」

リフォームの種類別のページは、リフォームを具体的に検討しているユーザーが流入するページになるため、ユーザーが問合せをする上で参考になる情報を記載することが大切です。

リフォーム価格や工事期間に関する情報や、ビフォー・アフター、リフォーム後の保証内容などを具体的に記載して、そのページを見れば完成や費用感などがイメージできるようにページを作成しましょう。

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施工事例ページ

施工事例ページは、ユーザーが「自宅をリフォームするとどう変わるのか」を視覚的に把握できるため、問合せを増やすために必要なコンテンツです。

施工前後の写真を並べるだけではなく、「築30年の水回りを交換して家事動線を短縮」「在宅介護に合わせて段差を解消」などリフォームした背景を添えると、ユーザーが自分ごと化しやすくなります。

また、施工事例をデータベース化することで、ロングテールキーワードでのSEOを行うことができます。

例えば、事例を市区町村・建物種別・リフォーム箇所といった複数の軸で分類し、カテゴリページを作成すると、検索条件ごとにページが自然に量産されるため、ロングテールキーワードで検索結果に表示されやすくなります。

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お客様の声

お客様の声ページは、問い合わせ前に「信頼できる会社か」を確かめたいユーザーにとって役に立つコンテンツです。施工事例のページが“完成イメージ”を見せる場所だとすれば、お客様の声ページは“感情的な納得”を生む場所です。

具体的な内容が記載されているお客様の声が多くあれば、その分ユーザーも安心して問合せを行うことができます。お客様から頂いた感想をテキストで掲載するのが一般的ですが、動画インタビューとしてお客様の声を追加するのもおすすめです。

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工事費用に関するコンテンツ

工事費用に関するページを用意しておくと、「地域×◯◯リフォーム×費用」といった費用や予算に関するロングテールキーワードからの流入を獲得できます。

リフォームの場合は工事費用は数十万〜数千万になるため、ユーザーとしても一番気になる部分です。あらかじめリフォーム内容別に料金を明記しておくことで、ユーザーは施工を依頼した際の予算感を把握できるため問い合わせしやすくなります。

工事費用に関するページは、以下の2パターンで作成しておくとユーザーにとって費用感を伝えることができます。

施工事例の各ページにリフォームにかかった費用を掲載する

施工事例ページに費用を記載し、「リフォーム内容」×「費用」で絞り込み検索できるようにしておくと、ユーザーに工事内容ごとのおおよその費用感が伝わりやすくなります。

商品別で価格表を作成する

キッチンや浴槽は、使用するメーカーやモデルによって価格が大きく変わります。どのモデルを使ったらいくらくらいするのか価格表を作成しておくことで、自身にマッチしたモデルが何か伝えることができます。

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事業の強みに関するページ

事業の強みを伝えるページは、SEOの順位に直接影響を与えるものではないものの、サイトに訪問したユーザーからの問合せを増やすためには作成しておくべきページです。

なぜなら、リフォーム会社は高単価かつ比較検討されやすい業種になるため、「なぜこの会社に任せるべきなのか?」をしっかりとユーザーに伝えないと、問合せを増やすことができないためです。

記載した方が良い強みの例は、以下になります。

強みの例ページの内容例
アフターサービス体制「引き渡し後6ヶ月・1年・2年の無料点検」「不具合が出た場合は最短翌日訪問」など。
保証制度「水回り設備は5年保証」「外装リフォームは10年保証」など、部位や期間別に具体的に記載。
選ばれる理由「対応の丁寧さ」「わかりやすい説明」「施工の仕上がりの美しさ」など、実際に評価された点を“お客様の声”や“実例”と合わせて提示。
自社施工体制「打ち合わせから施工・アフターサポートまですべて自社一貫対応」などを記載。
スタッフ紹介資格(建築士、インテリアコーディネーターなど)、経験年数など。顔写真とともに紹介することで、ユーザーの心理的ハードルが下がる。
地域密着の実績「〇〇エリアで累計300件以上の施工実績」「リピーター率○○%」など、数字と具体的なエリア名を交えて記載。
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地域別のエリアページ

サービス展開しているエリアが複数あり、「横浜×リフォーム」「相模原 リフォーム」など異なる地域で集客する場合は、地域別の専用ページを設けることが基本戦略となります。

複数の地域で集客を狙っている場合、1ページ内に複数の地域をまとめて記載すると、ページとしてのテーマが分散し、検索エンジンが「どの地域をメインに扱っているのか」を正しく判断できなくなり、すべてのキーワードで中途半端な順位になる可能性があります。

そのため、エリアごとにリフォーム工事を紹介するページを作成し、ページのテーマを明確に検索エンジンに伝えるのが地域SEOのベストプラクティスです。

ただし、地域ごとに似たようなページを量産するとドアウェイページと判断され、ペナルティの対象となるため注意が必要です。

エリアページの考え方については、別の記事で詳しく解説しています。

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リフォーム会社のSEOで行うべき内部対策

リフォームを検討しているユーザーが閲覧することが多いページをしっかり作成したら、次に内部対策を行い、ページの内容を検索エンジンに正確に伝えるようにします。

ここでは基礎的な施策として、次の4つの施策を解説します。

  1. 検索ニーズに合わせたページの作成

  2. titleタグ・hタグの最適化

  3. 構造化データの活用

  4. 内部リンクの最適化

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検索ニーズに合わせたページの作成

「リフォーム×地域名」でトップページやサービスページを上位表示させるには、検索ニーズに合わせたページの作成が欠かせません。SEOの基本は、ユーザーが検索したキーワードの背後にある検索意図にマッチした関連性の高いページを作成することです。

例えば、「横浜市 リフォーム」で検索するユーザーは、自分に合ったリフォーム工事を行っている会社を探しています。そのため、「サービス概要」「特徴」「料金目安」「施工事例」「お客様の声」などを記載したページを作成し、リフォーム会社を探しているユーザーニーズを満たします。

なお、トップページやサービスページはデザインも関係するため、記事ページのように見出しと本文をリライトすれば良いわけではなく、ワイヤーフレームから見直しが必要です。

記事ページ

記事の構成を改善

トップ・サービスページ

ワイヤーフレームを改善

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titleタグ・hタグの最適化

titleタグとhタグは、検索エンジンが何のページなのかを判断する上で参考にしているため、ページの内容が一目で伝わるようなキーワードを含めることが大切です。

例えば、横浜市で水回りリフォームを行っている会社のトップページのtitleが

リフォーム工事専門店|ホワイトリンク工務店

となっている場合、地域名が入っていないため、検索エンジンに「横浜の会社」ということが伝わりません。

これを

横浜市でリフォーム工事なら|ホワイトリンク工務店

のように書き換えるだけで、「横浜 リフォーム」というキーワードで評価されやすくなります。

地域名・サービス内容・会社名を自然に組み合わせてtitleタグに設定することで、検索にも強くなり、ユーザーにも伝わりやすいタイトルになります。

titleタグほどの影響力はありませんが、hタグもページの構成を伝える上で重要な役割を持っています。検索エンジンに内容を正しく理解してもらうためにも、見出しには自然な形でキーワードを含めるようにしましょう。

titleタグの設定方法については、別の記事で詳しく解説しています。

5-3

構造化データの活用

構造化データとは、ページ内の情報を検索エンジンにとってわかりやすい形で記述する仕組みのことです。構造化データでマークアップすることで、Googleに「このページは会社情報を紹介している」「これはお客様の口コミである」といった意味を正確に伝えることができます。

例えば、「LocalBusiness」の構造化データを実装すれば、自社が特定の地域に実在するビジネスであることをGoogleに伝えることができるため、MEO対策にもプラスに働きます。

SEOに直接的な効果がある訳ではありませんが、住所や電話番号、営業時間などを構造化データでマークアップし、ローカルビジネスであることを検索エンジンに伝えるようにしておきましょう。

LocalBusinessの構造化データについては、Googleのサポートページを参考に進めてみてください。

5-4

内部リンクの最適化

リフォームを検討しているユーザーは、すぐに問い合わせをするのではなく、まずは「どんな工事ができるのか」「施工実績はあるのか」「料金はどのくらいかかるのか」など、情報を集めながらじっくりと会社を選びます。

ユーザーはサイト内を複数ページにわたって回遊する傾向が強くなるため、ユーザーの動きに合わせて、ページ同士を自然につなぐ内部リンクを設計することが大切です。

例えば、サービス紹介ページの中に「施工事例を見る」や「料金の目安はこちら」といったリンクを設置することで、ユーザーが次に知りたくなる情報へスムーズに誘導できます。

また、内部リンクは検索エンジンにもページ同士の関連性を明確に伝えることができるため、クロールとインデックスの促進にも繋がります。

内部リンク設定のポイント

内部リンクは、ユーザーの動線を考えて関連性の高いページ同士を繋ぐように設定しましょう。

6

リフォーム会社のSEO外部対策

GoogleはWEBサイトを評価する際に、第三者からの評価も重視しているため、内部対策と合わせて外部対策を行うことで更にSEO評価を高めることができます。

リフォーム会社のSEOで取り組むべき外部対策は、次の2つです。

  1. 被リンク獲得

  2. サイテーションの獲得

それぞれ詳しく解説します。

6-1

被リンク獲得

被リンクとは、外部サイトから自サイトに向けて設置されたリンクのことで、SEOにおいて非常に重要な評価指標の一つです。信頼性の高いWEBサイトから被リンクを獲得することで、Googleに対してWEBサイトの権威性や事業の実態を客観的に証明できます。

例えば、リフォーム会社のようなローカルサービスでは、以下のような地域性や関連性の高いWEBサイトからの被リンクを獲得することで、Googleに「この会社は地域に根ざした存在である」と示すことができます。

  • 工務店やリフォーム業者を紹介するポータルサイト

  • 同じ地域で活動している企業のWEBサイト

  • 建築業界に関連する情報サイトやニュースサイト

被リンクを獲得するためには、積極的な情報発信や企業のPR活動が欠かせません。また、取引先企業との相互リンクなどを行い増やすようにしましょう。

被リンクの獲得方法については、別の記事で詳しく解説しています。

6-2

サイテーションの獲得

サイテーションとは、WEB上で会社名やサービス名が掲載・引用されている状態を指します。被リンクがなくても、GoogleはWEBページ上の情報をクロールして照合するため、会社の実在性や地域との関係性を評価してもらうことができます。

リフォーム会社の場合、以下のような場所にサイテーションを整備するのが効果的です。

  • 建築業者専門の業種ポータルサイト

  • 地域商工会や市区町村の事業者一覧ページ

  • 登録制の口コミサイト

  • SNSプロフィールやYouTubeの概要欄など

サイテーションを獲得する際には、実在していることを証明するため、会社名だけではなく住所・電話番号もWEBサイトの記載に合わせておきましょう。

なお、Googleビジネスプロフィールの情報とサイテーションで掲載されたNAP(会社名・住所・電話番号)を一致させておくことで、ローカルパックやGoogleマップ内で上位表示される可能性が高くなります。

サイテーションについては、別の記事で詳しく解説しています。

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集客を増やすためにSEOと合わせて行っておきたい施策

リフォーム会社で集客数を増やすために、SEOと並行して取り組んでおきたい施策があります。

次の3つの施策は、SEOの効果や集客にも深く関係しているためぜひ取り組んでみてください。

  1. Googleビジネスプロフィールの最適化(MEO)

  2. ユーザーの役に立つコンテンツの作成

  3. ホワイトペーパーの作成

それぞれ具体的に解説します。

7-1

Googleビジネスプロフィールの最適化(MEO)

リフォーム会社の集客を伸ばすためには、Googleマップ上での露出を高めるMEOを行うのがおすすめです。

Googleは地図情報の需要があるキーワードと判断した場合に、検索結果にローカルパックとして地図と一緒に企業情報を表示します。実際に、「地域名×リフォーム系」のキーワードで実際に検索すると地図情報が表示されます。

「リフォーム×地域」でGoogleマップが表示

上記画像のように地図上に会社名が掲載されることで、流入数や認知度のアップに繋がります。また、口コミの件数や平均点も同時に表示されるため、良い口コミが多い場合は会社の信頼性向上も期待できます。

MEOで上位表示させるためには、Googleビジネスプロフィールの登録や情報の最適化を行った上で口コミやサイテーション数を増やしていく施策が効果的です。

SEOとMEOの施策には共通点も多いため、SEOと並行して取り組んでみましょう。

MEOについては、別の記事で詳しく解説しています。

7-2

ユーザーの役に立つコンテンツの作成

WEBサイト内に、リフォームを検討しているユーザーにとって役立つコンテンツを作成することで、問合せ数の増加に繋がります。

例えば、「ユニットバスの素材の違い」「ペアガラス 防犯ガラス 違い」「間取り変更 確認申請」などリフォームをする際に、ユーザーが知っておいた方が良い情報を中心にコンテンツを作成すれば、専門性が高く信頼できる会社というイメージを持ってもらいやすくなります。

実際に、風呂リフォーム専門の会社のコラムに次のようなコンテンツを追加した結果、CVRとCV数が改善しました。

テーマ内容
ユニットバスの素材の違いについて「FRP」「ホーロー」「人工大理石」の違い・メリットやデメリット
風呂のサイズについて風呂サイズごとの特徴や金額感の違いなど
風呂リフォームの際、窓はそのままか風呂をリフォームする際に、既存の窓をどうすれば良いのか

このようにリフォームに関連するテーマで役立つコンテンツを作成すれば、サイトの専門性も高くなるためSEO効果も期待できます。

コンテンツのテーマを考える方法
  1. ユーザーの立場になって、どんな情報があれば良いリフォームができるようになるのかを考える。

  2. 社内のノウハウや知識を元にテーマを考える。

前述した通り、「○○とは?」のようなキーワード(Knowクエリ)で上位表示を狙う必要はありません。WEBサイトに訪れたユーザーにとって、役立つコンテンツが何かを考えて作成しましょう。

7-3

ホワイトペーパーの作成

SEOで狙ったキーワードが上位表示されても、「すぐに問い合わせ」をするユーザーばかりではありません。リフォームのような高額なサービスでは、ユーザーは慎重に業者を比較し、情報を集めてから連絡する傾向があります。

そうした検討段階にある見込み客との接点を作るために効果的なのが、ホワイトペーパーの活用です。

例えば、「失敗しないリフォームのポイント」や「工事費用の相場と補助金の活用法」「リフォーム前に知っておくべき5つのチェック項目」など、ユーザーが検討段階で実際に調べている情報をわかりやすく整理した資料を用意します。

役立つ資料を用意していることで、ユーザーに会社に対しての信頼感や安心感を与えることができますし、資料の中でWEBでは表現しきれなかった、会社の魅力や実績などを伝えることができます。

SEOで獲得した流入をしっかりと活かすためにも、ユーザーにとって役立つ情報や会社の魅力が伝わるホワイトペーパーを用意しておきましょう。

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リフォーム会社がSEOを行う際の注意点

SEOはメリットだけではありません。リフォーム会社がSEOを行う際は、次の注意点を理解した上で取り組みましょう。

  • 成果が出るまでに時間がかかる

  • 競合性が高い地域ではSEOに関する専門的な知識が必要になる

  • 社内での体制構築が必要になる

それぞれ詳しく解説します。

8-1

成果が出るまでに時間がかかる

WEB広告とは違い、SEOは成果が出るまで一定期間の時間がかかります。特に新規でWEBサイトを立ち上げた場合や、SEOに本格的に取り組んだことがない会社の場合、ページが検索結果で上位に表示されるまでには数か月〜半年程度かかることが一般的です。

理由は以下になります。

理由①:Googleがページを評価するまで時間がかかるため

新しく作成したページは、Googleにクロールされて検索順位に反映されるまでに数週間〜数か月程度かかります。

理由②:サイト全体の品質が順位に影響するため

ページ単体の内容だけでなく、サイト全体の品質や信頼性も評価対象になるため、評価に時間がかかります。

理由③:被リンクやサイテーションが評価されるまで時間がかかるため

外部サイトからのリンクやネット上での会社情報がGoogleに認識され、順位に影響するまでには一定期間が必要です。

そのため、SEOを行えば「すぐに問い合わせが増える」といった過度な期待を持つのは危険です。

SEOはすぐに結果が出る即効性のある施策ではなく、3〜6ヶ月後に効果が見えてくる中長期型の施策ということを理解した上で取り組みましょう。

8-2

競合性が高い地域ではSEOに関する専門的な知識が必要になる

東京や大阪、名古屋などの人工の多い都市部ではリフォーム会社が多く存在するため、同じキーワードを狙う競合が多く、検索結果で上位を取る難易度が高くなります。

競合性が高い地域の場合は、ただページを作って内部対策と外部対策を行っても、競合も同じかそれ以上の対策を行っているため中々上位表示ができません。

後発でランキングを高めるには、競合サイトとの比較分析を行った上で、品質の高いコンテンツ作成や効果的な被リンク獲得、競合が注力していないキーワードでの対策など、より専門的なSEOの知識とノウハウが必要になります。

上位表示難易度が高い地域でSEOに取り組む際は、事前にSEOの専門家に相談してみましょう。

8-3

社内での体制構築が必要になる

繰り返しになりますが、SEOで成果を出すためには施工事例を増やしたり、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを継続的に用意することが重要です。

コンテンツの作成など、一部の作業は外部に依頼することも可能ですが、最終的に「どのような工事をしてきたか」といった施工事例や、ノウハウに関する専門的な情報は、自社でしか把握できません。

そのため、SEOに取り組む際には、社内でSEOで必要な業務を担える体制構築が必要です。

リソースが少ない会社の場合、社内に担当者を置くのは難しいですが、現場の知見や実績を活かした発信こそが他社との差別化につながるため、社内での体制構築は必須となります。

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まとめ:外注するならSEOと建築業界の経験があるSEOコンサルに

インターネットでリフォーム会社を探すユーザーが増加しているため、集客数を増やすための戦略としてSEOは必要不可欠です。SEOを成功させるためには、ユーザーが必要としている情報が何なのかをしっかりと考えてページを作成し、検索エンジンに正確にページの内容を伝えることが大切です。

ただし、どこのリフォーム会社もWEB集客に力を入れていることが多いため、専門的なSEOスキルが求められます。そのため、社内にSEOのノウハウがない場合や中々効果が出ない場合は外注も検討してみてください。

なお、外注する場合は単にSEOの知識があるだけでは不十分です。リフォーム業界や建築業界に詳しく、専門用語や顧客心理、地域密着型ビジネスならではのキーワード選定などを理解している会社を選ぶようにしましょう。

弊社には建築業界出身のSEOコンサルタントも在籍しているため、外注を検討する際はぜひご相談くださいませ。センチではなく“尺”でご相談いただくことも可能です!

リフォーム会社のSEOについての解説でした。

地域・エリアSEO代行

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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