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MEO対策 2025/01/14

サイテーションとは?MEO・SEOでの効果と獲得するやり方を分かりやすく解説

サイテーションとは?のサムネイル画像です

サイテーションとは、「言及」や「引用」を意味しますが、SEOやMEOにおいては「サービス名」や「事業名」が他サイトに掲載されることを指します。特にMEO対策においてはサイテーションは重要な施策です。本記事では、サイテーションによるSEOやMEOの効果、サイテーションのやり方と調べ方、注意点について解説します。

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サイテーションとは

サイテーションとは、「引用」「言及」という意味を持つ言葉です。

MEO(Map Engine Optimization)やSEO(Search Engine Optimization)におけるサイテーションは、自社の「会社名」「住所」「電話番号」といった情報が、第三者が運営するWEBサイトやSNSで引用されることを指します。

会社名だけでなく、店舗名・ブランド名・著者名などの固有情報がインターネット上で多く引用されることで、検索エンジンに対して会社の実在性や、広く知られていることを証明できます。

特にMEOでは、サイテーションの獲得がSEO対策における被リンク獲得と同じくらい重要な役割をもち、Googleマップの検索ランキングを決める上での評価基準に影響を与えます。

例えば、他サイトで「渋谷でおすすめのラーメン屋」と紹介されても、Googleはこれをサイテーションとして認識しません。ただし、「渋谷でおすすめのラーメン屋:ホワイトマップ」と掲載されることで、初めてサイテーションと認識されます。

サイテーション
1-1

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションと被リンクの違いは、掲載されるページに「リンク」があるかどうかです。被リンクとは他サイトから自サイトに向けて設置されたリンクのことで、次のように掲載されます。

被リンク

MEO対策代行

Googleは、獲得した被リンクの数や質によってWEBぺージを評価するため、被リンクにはSEO効果があります。

一方、サイテーションは被リンクとは異なり、リンクが設置されている必要はありません。自社の会社名や住所・電話番号の企業情報などが他サイトに次のように記載されていれば認識されます。

サイテーション

オルグロー株式会社
東京都渋谷区神泉町10-10VORT神泉渋谷6F
03-5784-4330

サイテーションは、Googleが公式に使用している用語や指標ではないため、SEOにどの程度の効果があるのかは明確ではありません。

項目被リンク(バックリンク)サイテーション
定義他サイトから自サイトへのハイパーリンクビジネスの名前、住所、電話番号の言及
SEO効果Googleが公式に認めている
ランキングシグナルなので高い
Googleが公式に出している指標ではない
そのためSEO効果は被リンクよりも低い
MEO効果Googleが公式ページで記載している
「視認性の高さ」に影響するため効果ある
Googleが公式ページで記載している
「視認性の高さ」に影響するため効果ある
記述方法テキストで記述されれば良い「aタグのhref属性」で記述
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サイテーションのMEO効果

サイテーションを多く獲得することで、MEOの効果を高めることができます。

その理由は、Googleの公式サイトが示すローカル検索結果のランキングが決定される仕組みに「視認性の高さ」という項目が含まれており、オンライン上での知名度がランキングに反映されるためです。

Googleビジネスプロフィールのヘルプでは、「視認性の高さ」は以前「知名度」と表記されていました。

視認性の高さ

Googleは、GoogleマップやGoogle検索を利用するユーザーの信頼性を高めるために、知名度が高く、利用する際に安心できる店舗やビジネスをローカルパックやGoogleマップの検索結果で上位に表示しています。

そのため、オンライン上での視認性を向上させるサイテーションの獲得は、MEO効果を高めるための重要な施策となります。

【サイテーションを強化したことで順位に影響があった例】

サイテーションを強化したことで順位に影響があった例

施策前は、新規オープンして数か月のお店だったため、店舗名で検索しても自社サイトしか検索結果に表示されない状態でした。

しかし、サイテーションを獲得した結果、獲得後から約10日でランキングに変化が現れ、順位の上昇が確認されました。
※効果検証のため、サイテーション獲得後は投稿作業を停止しています。

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サイテーションのSEO効果

Googleは、サイテーションによるSEO効果について公式に言及をしたことはありません。しかし、サイテーションを多く獲得することで、SEOにも良い影響があると考えられています。

また、Googleは検索品質評価ガイドラインに含まれるE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼)の項目では、権威性について次のように記載されています。

Authoritativeness: Consider the extent to which the content creator or the website is known as a go-to source

検索品質評価ガイドライン

【和訳】
権威性: コンテンツ作成者または Web サイトが頼りになる情報源としてどの程度知られているかを考慮します。

つまり、WEBサイトを評価する際には、コンテンツの品質や被リンクだけでなく、「知名度」も重要視されていると解釈できます。

そのため、信頼性の高い多くのWEBサイトやメディアでブランドについて言及されることで、検索エンジンはそのブランドを「知名度が高く、権威ある存在」と判断し、検索順位を向上させます。

これは、ブランドについて多く言及されていることがユーザーにとっても有用な情報源であると検索エンジンが評価するためです。

3-1

著者情報がサイテーションされた場合のSEO効果

WEBページを作成した著者または監修者に関するサイテーションも、SEOには効果的です。

2024年5月にリークされたGoogleのドキュメントAPIに記載された次の文から、Googleが著者情報を重要視していることがわかります。

author (type: String.t, default: nil) - Beware: the author strings are not in fixed format..these can be comma separated or 'and' separated or have extra terms like 'et al' and sometimes have weird ones like 'no author' as these are fed in via a somewhat flexible free text tool.

簡単に言うと、著者名はさまざまな形式で提供されるため、その取り扱いに注意するよう記載されています。つまり、WEBページ上に記載された著者名をGoogleは見落とさず、WEBサイトの評価に活用していると考えられます。

そのため、多くのWEBサイトで著者名が言及され、サイテーションが増えることで、著者が特定のトピックにおける専門家であると検索エンジンが判断します。その結果、その著者が作成したコンテンツの信頼性が高いと判断され、SEO評価が向上します。

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サイテーション効果を高めるポイント

サイテーション効果を高めるには、自社について情報が言及されている事をGoogleの検索エンジンに正しく理解してもらう事が大切です。

Googleから自社についての言及であると認識してもらうためには、次の3つの事を意識して取組む事が大切です。

  1. 構造化されたサイテーションを獲得する
  2. NAP情報を統一させる
  3. 自サイトのNAP情報を構造化データでマークアップする

それぞれ詳しく解説します。

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構造化されたサイテーションを獲得する

サイテーションによるSEO効果やMEO効果を得るためには、構造化されたサイテーションを獲得する必要があります。

構造化されたサイテーションとは会社名やブランド名だけではなく、住所・電話番号などのその企業固有の情報が一緒に掲載されている状態です。

一方で、社名だけ掲載されている場合は「非構造化されたサイテーション」と言います。

非構造化されたサイテーションの場合は、社名や店舗だけのため世の中に同じ会社名や店舗名が存在している場合、どの会社についての記載なのかどうか検索エンジンが正しく判断する事ができない可能性があります。

また、複数店舗運営している場合は、店舗名だけではなく○○店まで記載してもらわないと、どの店舗について記載されているのか検索エンジンは分からないため、MEOをおこなう場合などは特に注意が必要です。

構造化されたサイテーションであれば、店舗名だけではなく、住所や電話番号も記載されているため、検索エンジンはどの会社の事について言及されているのか正確に理解できます。

そのため、サイテーションを獲得する場合は、構造化されたサイテーションを獲得する事を意識して取組みましょう。

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NAP情報を統一させる

サイテーションを獲得するためには、構造化されたサイテーションが大切だと述べましたが、検索エンジンが自社についての言及であると正しく理解するためにはNAP情報を統一する事が大切です。

NAP情報とは、「Name(店舗名・会社名)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」で3つの頭文字をとった言葉です。

Googleビジネスプロフィールに登録してあるビジネス名や、会社概要のページに記載されたNAP情報と、インターネットで言及されたNAP情報が異なる場合は、検索エンジンから同一のビジネスとして認識されずMEOやSEO効果が得られない可能性があります。

NAP情報を統一させておけば、会社名や店舗名で検索した際に検索結果にヒットするWEBサイトが増えるため、検索エンジンから「知名度が高い会社」と判断され、MEOやSEO効果が期待できます。

また、サイテーションのNAP情報が統一されていることで、第三者が自社について引用・言及する際に、正しい会社名やブランド名を記載してくれる確率が高まります。

NAPが統一されていない例(Name)
  • WEBサイトに記載されたの店舗名:中華料理ホワイトチャイナ
  • ポータルサイト上の店舗名:中華料理whitechina
  • 個人ブログに記載された店舗名:white china

※ カタカナ表記と英語表記で表記揺れや、店舗名が一部省略されています。

NAPが統一されていない例(Address)
  • ビジネスアカウント上の住所:〒150-0045 東京都渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉 6F
  • ポータルサイト上の住所:〒150-0045 東京都渋谷区神泉町10-10-6F

※「番地が半角表記」かつ「建物名の記載あり」、「番地が全角表記」かつ「建物名の記載なし」で表記揺れが起きている

上記のように、表記揺れなどはGoogleのクローラーが正確に認識できないと言われており、注意が必要です。

特に、サイテーション効果の高い食べログ・ぐるなび・ホットペッパービューティーなどのポータルサイト・Facebook・Twitter・Instagram・TikTokなどSNSのNAP情報は、正確に入力するようにしましょう。

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自サイトのNAP情報を構造化データでマークアップする

サイテーション効果を得るためには、「自社の会社名や店舗名が○○である」と検索エンジンに理解してもらう必要があります。そこで、大切なのが予め会社名や店舗名・住所・電話番号を構造化データでマークアップしておくことです。

構造化データとは、検索エンジンがWEBページの内容をより深く理解するためのデータのことで、構造化データを用いたマークアップをおこなうことで、検索エンジンに対してWEBページの内容をより明確に伝えることができます。

例えば「オルグロー」だけだとこれが何を意味しているのか検索エンジンは理解する事ができませんが、NAP情報を構造化データでマークアップしておくことで会社名であると言う事を検索エンジンに伝える事ができます。

MEO効果を高めるためには、Googleビジネスプロフィールに記載されているビジネス名や住所を自社サイトに構造化データを使って記述しておきましょう。

構造化データのマークアップをおこなうには、専門的な知識が必要になりますが、サイテーション効果を得るために以下のページを参考にチャレンジしてみてください。

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サイテーション獲得のやり方

サイテーションを獲得するための方法や、獲得しやすくするための方法を紹介します。

次の7つの項目を意識して取組む事で、自社についての言及数が増えていきサイテーション効果を得る事ができます。

  1. 無料掲載が可能なポータルサイトに登録する
  2. 地図アプリに登録する
  3. プレスリリースを活用する
  4. 口コミを獲得する
  5. 短く覚えやすいサービス名にする
  6. SNSの公式アカウントを作成する
  7. 広告媒体を利用する

それぞれ詳しく解説します。

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無料掲載が可能なポータルサイトに登録する

サイテーションは待っているだけでは、獲得するのに時間がかかるため自ら積極的に増やしていく事が大切です。そこで、無料で登録ができるまとめサイトや情報検索サイト、電話帳サイト、口コミサイトなどのポータルサイトに自社の情報を登録して、サイテーション数を増やしましょう。

無料で掲載できるポータルサイトは、以下のようなものがあります。

「エキテン」「NAVITIME」「Hotfrog」「Bizloop(ビズループ)サーチ」「お出かけタウン情報」「ビットストリート」「エブリタウン」「アレドコ?」「タウン情報」「タウンノート」「全国お店検索サイト」「PRtree(ピーアールツリー) 」「GIZUMO(キズモ)」「Yelp」「Bing Places for Business」「ホームメイト・リサーチ」

登録する媒体が多ければ多いほど、認知度が高まるため今後のサイテーションの獲得頻度が早まる可能性があります。

また、MEOやSEO効果も高まるため積極的に登録していきましょう。

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地図アプリに登録する

Googleビジネスプロフィールをはじめとした各種地図アプリに、自身のサービスの個別情報を登録することもサイテーションの獲得になります。

MEOに力を入れている場合は、Googleビジネスプロフィールに登録済みだと思いますが、Yahoo!マップやアップマップ・bing!マップにも登録しておく事で、サイテーション効果だけではなく、ユーザーの来店促進にも繋がります。

上記地図アプリは無料で登録ができるため、店舗ビジネスをおこなっている場合は必ず登録しておきましょう。

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プレスリリースを活用する

プレスリリースを活用することで、信頼性の高いメディアに引用されサイテーションを増やすことができます。プレスリリースとは、企業が製品やサービスを、新たにWEB上で告知やイベントを開催した際に報道メディア向けに発信する情報やコンテンツを指します。

プレスリリースを出す際や、メディアに取り上げてもらう場合は、記事の中にNAP情報となる「店舗名」「住所」「電話番号」を必ず入れてもらうようにしましょう。

記事の中にNAP情報が入ることで、オンライン上で引用されているWEBサイトが増えるためサイテーションを獲得したことになります。

知名度があるメディアや公的な機関が運用するサイトに掲載される方が効果は高いですが、知名度が低い地元の媒体やプレスリリースでも効果はあります。

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口コミを獲得する

Googleビジネスプロフィールや口コミサイト上でポジティブな口コミを獲得することで、間接的にサイテーション獲得に繋がります。ポジティブな口コミが多いビジネスの場合、第三者が安心して運営しているサイトに店舗の情報の掲載ができます。

逆にネガティブな口コミが多いビジネスは人に紹介しづらいため、、「引用」や「掲載」されづらい傾向にあります。評価の高い口コミの獲得はそれ自体が検索ランキングに影響するため、ビジネスプロフィールを運営する上では重要な施策になります。

良い口コミを獲得するために、サービス品質の向上を徹底しておこないましょう。

5-5

短く覚えやすいサービス名にする

ここまで、サイテーションの獲得には認知度が大切だと説明してきました。より多くのユーザーに、企業名・サービス名を知ってもらうためには、覚えやすいサービス名や企業名にすることが重要です。

会社名や店舗が覚えづらかったり、読みづらい名前の場合は、中々ブログやSNSで引用や言及されないため、サイテーションが獲得しづらい傾向があります。

長く覚えづらい例

chinese restaurant whitechina

〇 短く覚えやすい例

ホワイトチャイナ

英語表記のタイトルは、ユーザーへの誤認やせっかくクチコミを書いてもらえたときに、誤字・脱字の誘発などの機会損失を招いてしまう恐れがあります。

カタカナ表記を優先するか、英語表記だけでなくカタカナ表記(ひらがな表記)も添えることをおすすめします。

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SNSの公式アカウントを作成する

TwitterやinstagramなどのSNSも検索結果に表示されるため、公式アカウントを作成することでサイテーションを獲得した事になります。そのため、各種SNSで自社アカウントを作成し、社名・サービス名・ブランド名・住所や電話番号などの、NAP情報をその他媒体と統一させて記載しましょう。

利用者の多いTwitterやinstagram、TikTokなど、現在では多くのユーザーが日常的に利用しているため、公式アカウントで積極的に発信をおこない自社の認知度を高めることができれば、SNS上で言及されたり、URLがシェアされたりと多くのサイテーションを獲得できます。

SNSを活用してサイテーションを獲得するには次のように、投稿文に店舗名やサービス名を含めて投稿します。

この商品は~

この○○(商品名)は~

ブログを更新しました

○○(サイト名)でブログを更新しました

新たな機能が追加されました

○○(サービス名)に新たな機能が追加されました

今日からイベントが開催されます

今日から○○(店舗や事業名)でイベントが開催されます

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広告媒体を利用する

広告媒体を利用してサービス名や、会社名を拡散してサイテーションを獲得する手法もあります。繰り返しになりますが、サイテーション獲得のためには認知度を高めるのが一番効果的です。

例えば、テレビCMは不特定多数のユーザーに対してアプローチできるため、一気に認知を広めることができるため、自社についてのサイテーションが増加しやすくなります。

ただし、テレビCMをおこなうには、大きな費用がかかるため、全ての企業ができるわけではありません。予算的に難しい場合は、テレビCM以外にも「ディスプレイ広告」「SNS広告」「アフィリエイト広告」「交通広告」など、認知を拡大させるための広告がありますので、予算に合わせて出向形態を検討していきましょう。

広告自体にサイテーション効果はありませんが、認知度を高めることができるため間接的な効果が期待できます。

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サイテーションの調べ方

サイテーション獲得状況の調べ方をいくつか紹介します。自社の状況や競合会社の獲得状況を調べる際に、参考にしてみてください。

6-1

Googleで「”サイト名”-site:サイトURL」と検索

下記のような検索例でGoogle検索をして頂くと、検索結果にWebサイトが表示されます。

そのWebサイトには、自社サイトのサイト名やサービス名がURLを除いた状態(被リンクがない状態)で引用・言及されている可能性が高いため、サイテーション状況を確認できます。

検索例 : “オルグロー株式会社” -site:allgrow.co.jp
  1. 「”サイト名”」に、自社サイト名やビジネス名を入力
  2. 「-site:」(サイトコロン)の後に対象となるURLを記載

Google検索にかけることで、対象となるURLを除いた状態のサイトを指定して検索できます。-(マイナス)という記号を使用することで、URL形式のものを除外した検索方法になります。

6-2

Yahoo!リアルタイム検索機能で検索

Yahoo!リアルタイム検索を使うことで、X(旧Twitter)でどのくらい自社について言及されているかを調べることができるため、サイテーションの獲得状況を把握できます。

やり方は、Yahoo!リアルタイム検索にアクセスして自社の店舗名やサービス名を入力し検索するだけです。

調べた結果、X(旧Twitter)上で競合サイトよりも多く言及されている場合は、SNSからのサイテーションを獲得できているということになります。

ただし、FacebookやInstagram・TikTokでの投稿は表示されないため参考程度に考えておきましょう。

6-3

直接SNSで検索して調べる

上記の「Yahoo!リアルタイム検索機能で検索」と少し内容が重複しますが、直接X(旧Twitter)やFacebook・Instagramにログインして検索機能を使って、「ビジネス名(店舗名)」や「会社名」を検索することでサイテーション状況を確認できます。

ただし、Facebookをはじめとする一部のSNSはGoogleのクローラーを拒否しているため、多く言及されていても直接的なサイテーション効果はありません。

そのため、あくまで自社の認知度がどのくらいあるのかを調べて、サイテーションを獲得するために必要な認知度が高まっているかどうか確認するようにしましょう。

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サイテーションの注意点

サイテーション獲得に取り組む際は、以下3つの事に注意しましょう。

  1. 住所・電話番号を変更する際はWEB上の情報も変更する
  2. NAP情報を統一するだけではサイテーションをおこなったと言えない
  3. MEO会社に依頼する際はサイテーションの内容を確認しておく

それぞれ詳しく解説します。

7-1

住所・電話番号を変更する際はWEB上の情報も変更する

事業をおこなっていると、事業所の移転や移転に伴う電話番号の変更もあると思います。住所や電話番号が変わった場合、検索エンジンが自社について言及であると認識できなくなりサイテーション効果が弱まる可能性があります。

そのため、住所や電話番号を変更する際や屋号を変える場合は、インターネット上にある自社についての情報をできる限り最新の情報に変更する必要があります。

サイテーション効果を持続させるために、古い情報が記載されたWEBサイトを洗い出し、自社に関する情報を最新のものに修正をしていくようにしましょう。

7-2

NAP情報を統一するだけではサイテーションをおこなったと言えない

インターネット上にある自社についてのNAP情報を統一する事をサイテーション施策にしているMEO会社が一部いますが、NAP情報の統一はサイテーション効果を高める点では有効ですが、それだけでMEOやSEO効果が最大化される訳ではありません。

例えば、MEOで検索順位を高めるためには、Googleマップやローカルパック上で自社よりも上位に表示される競合店よりも多くサイテーションを獲得する必要があります。

まずは、競合他社が獲得しているサイテーションの把握をして、競合他社よりも多くのサイテーションを獲得するようにしましょう。

7-3

MEO会社に依頼する際はサイテーションの内容を確認しておく

MEO会社にMEO対策を依頼する際は、必ずサイテーションの内容を確認するようにしましょう。会社によってはただNAP情報を統一するだけの会社もあり、効果を出すための手法を提供できていない場合が多くあります。

確認事項は以下になります。

  • どういったサイトに掲載するのか?
  • 自社サイトとビジネス情報を紐づけるために内部修正を提案してもらえるか?
  • サイテーションを獲得するためのアドバイスや施策はあるのか?
  • 競合のサイテーション獲得状況を調査してくれるか?

上記のような質問をMEO会社の担当者にすることで、その会社のサイテーションの施策内容が分かります。回答を濁されたり、回答できない場合は依頼するのは避けた方が良いでしょう。

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サイテーションに関するよくある質問

8-1

自作自演でサイテーションをおこなうとペナルティになりますか?

Googleの公式ドキュメント内にあるスパムポリシーを見ても、自作自演のサイテーションについての記載はないため、現状ペナルティになる可能性はありません。

そもそもビジネス上、求人サイトや有料ポータルサイトに登録するのは企業として必要になる事が多いため、これを自作自演と判断しペナルティを与える事はGoogleとしてもおこなう事はないはずです。

ただし、Googleビジネスプロフィールの口コミに関しては、自作自演をおこなうと口コミが削除されたり、最悪の場合アカウントが停止になるため絶対におこなってはいけません。

8-2

ネガティブな言及が多いとサイテーションで逆効果になりますか?

詐欺やスパムサイトでない限り、インターネット上にネガティブな言及が多いからといってWEBサイトの検索順位が下がる事はありません。

ただし、MEOに関しては評価点の低い口コミが多い場合や、ネガティブな内容の口コミが多いとGoogleマップ内の検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。

2023年にwhitespark社がおこなった調査結果によると、MEOにおけるマイナス要因として影響が大きい順の中で、口コミの平均点が悪いが4位、ネガティブな口コミが5位にとなっています。

【参考データ】2023 Local Search Ranking Factors Report from Whitespark – Increase local SEO rankings | Whitespark

そのため、ネガティブな口コミが投稿されないようにサービス品質の向上に日頃から取組みましょう。

また、SEOには大きく影響しないといえ、ネガティブな言及は自社のブランドイメージを損なう可能性や、将来的にGoogleからの低評価に繋がる可能性もあるため、注意しておきましょう。

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まとめ

今回は、サイテーションの効果や獲得方法についてご紹介させて頂きました。

MEOでは、サイテーションがGoogleマップ内のランキング要因となるため店舗系ビジネスをおこなっている事業者の中で取組むケースが多かったですが、近年はWEBサイトの知名度やブランド力が検索順位に与える影響が多くなっている傾向にあるため、SEOでも注目されています。

サイテーション効果を得るポイントは大きく2つです。

  1. 自社についての言及を増やす
  2. 検索エンジンに自社についての言及という事を認識してもらう

この2つを意識して取組むことで、SEOやMEOに良い影響を与える事ができるため、サイト運営者の方は是非取組んでみてください。

なお、自社のサイテーション状況が分からない場合や、リソース不足で中々獲得できない場合は弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。

この記事を書いたライター

MEO施策部

オルグロー株式会社のMEO施策部は、地域の中小企業や地元の事業者がオンラインで成功するための専門的な支援を提供する組織です。クライアントのレビュー管理やオンライン評判の向上もサポートし、信頼性と信頼度を高めています。

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