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MEO対策 2024/07/22

MEOとは?MEO対策のやり方と上位表示のポイントを分かりやすく解説

MEOとは?対策方法と意味・上位表示のやり方をわかりやすく解説のサムネイル画像です

MEOとはMap Engine Optimizationの頭文字をとった略称で、Google map検索エンジンに対してGoogleビジネスプロフィールの最適化を行う事を指します。本記事では、SEOとの違い、MEOで順位が決まる仕組み・基本的なMEOの対策方法・上位表示のポイントについて分かりやすく徹底解説します。

1

MEOとは

MEO(エムイーオー)とは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略で、Googleマップ内で店舗情報の検索順位を上げる施策のことです。

海外では地域集客に特化したSEOということで、「ローカルSEO」と呼ばれます。

具体的にはGoogleビジネスプロフィールの情報を充実させたり、口コミやインターネット上の引用を増やすなど、Googleマップ検索エンジンのアルゴリズムに合わせた施策をおこない上位表示を狙います。

以前は一部の店舗オーナーだけが取組んでいる施策でしたが、Googleマップで店舗や施設を探すユーザーの増加と、通常の検索に比べて地図アプリを利用するユーザーの来店率の高さが注目され、現在では大手企業も含め、店舗集客をおこなっている多くの事業者がMEOに取り組んでいます。

Googleマップは機能追加が定期的におこなわれ、利便性がどんどん高まっているため今後更に多くの利用者が増えることが予想されます。それに伴い、マップ内の競合性は高くなるので、今のうちからMEOに取組んでおく必要があります。

MEOとは
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MEOでビジネスプロフィールが表示される場所

MEOをおこなうことで、ビジネスプロフィール(店舗情報)が表示される場所は以下になります。

  1. Googleマップの検索結果画面
  2. Google検索の検索結果画面

キーワードによっては2.のGoogle検索の検索結果画面上で、自然検索結果よりも上部にローカルパックが表示され、Googleマップ内の上位3つのビジネスプロフィールの情報が掲載されます。

Google検索結果の表示例

※ キーワードによっては、ローカルパックが表示されない場合や自然検索結果の中部や下部に表示されることがあります。

1-2

MEOとSEOの違い

MEOとSEOの違いは、施策をおこなう対象と検索エンジンが異なります。SEOは、Google検索エンジンで上位表示させるためにWEBサイトを最適化するのに対して、MEOは、Googleマップ検索エンジンで上位表示させるためにGoogleビジネスプロフィールを最適化します。

具体的には、以下のような違いがあります。

項目SEOMEO
施策対象WEBサイトGoogleビジネスプロフィール
対象検索エンジンGoogle検索エンジンGoogleマップ検索エンジン
主な目的オーガニック検索での上位表示Googleマップ内での上位表示
主な施策・高品質なコンテンツ作成
・ぺージテーマに合わせたキーワード設定
・シンプルなサイト構造の設計
・URLの正規化
・関連する被リンクの獲得
・Googleビジネスプロフィールの情報充実
・サイテーション(引用 言及)の獲得
・Googleビジネスプロフィールの口コミ獲得
・関連するWEBサイトとの連携
ランクインの定義10位以内(1ページ目)3位以内(ローカルパックに表示)
上位表示難易度難しいSEOに比べると易しい
集客可能範囲全国事業所・店舗がある周辺エリア
ターゲット層顕在層~潜在層まで幅広い顕在層が中心
費用月額5万~100万月額1万~5万
効果が出るまでの期間3ヵ月~12ヵ月2週間~3ヵ月


MEOとSEOの違いについては、別記事で更に詳細に解説しています。

1-3

MEOとローカルSEOの違い

MEOとローカルSEOは殆ど同じ意味で利用されるため、大きな違いはありません。

ただし、文脈によってはローカルSEOはMEOだけではなく、地域キーワードや特定のエリア集客を目的としたSEOも含まれることがあります。そのため、広義の意味では特定の地域での検索エンジンマーケティング全般を指し、狭義の意味ではMEOを指します。

このようにローカルSEOには明確な定義は無いため、人によって意味が異なる可能性があります。

2

Googleマップで検索順位が決まる仕組み

MEOのやり方を説明する前に、Googleマップで検索順位が決まる仕組みを解説します。

Google公式ガイドライン「ビジネスプロフィールヘルプ」には、Googleマップ検索エンジンのアルゴリズムは「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3項目から検索順位を決定していると説明されています。

ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み
【参考記事】:Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法

以下のように言い換えると、より具体的にイメージできるのではないでしょうか?

  • ユーザーが検索したキーワードとビジネスの「関連性」
  • ユーザーが検索した場所と店舗の「距離」
  • オンライン、オフライン問わず店舗の「知名度の高さ」

それぞれ詳しく解説します。

2-1

関連性

「関連性」とは、ユーザーが検索したキーワードとビジネスのマッチング度合のことです。

例えば、ユーザーが「パーソナルジム」と検索した場合、Googleはスポーツジムやトレーニングジムよりも、パーソナルトレーニングを専門に行っているジムを検索キーワードと関連性が高いビジネスであると判断します。

後程詳しく解説しますが、関連性を高めるためには「登録カテゴリ」「ビジネスプロフィール内のテキスト」などを最適化する必要があります。

2-2

距離

「距離」とは、ユーザーが検索している場所やキーワードで指定した場所と店舗の近さのことです。

ユーザーがいる場所との距離が近い店舗が優先的にGoogleマップの上位に表示されるため、これに関してはMEOの施策でできることはありません。

例えば、新宿にいるユーザーが「パーソナルジム 東京」と検索した場合、新宿近隣のパーソナルジムがGoogleマップに表示され、渋谷にいるユーザーが同様のキーワードで検索した場合は、渋谷近隣のパーソナルジムが表示されます。

MEOの林先生

ユーザーがいる位置によってマップ内の順位が変わります♪

2-3

視認性の高さ

「視認性の高さ」とは、店舗やビジネスの「知名度や認知度の高さ」のことです。Googleは、知名度が高いビジネス=多くのユーザーが利用している信頼性の高いビジネスと判断し評価します。

例えば、店舗数が多いビジネスや口コミが多いビジネス、WEB上で多くのWEBサイトに掲載されているビジネス、自サイトが被リンクを多く獲得しているビジネスの場合は、Googleから視認性が高いと判断されます。

3

MEOを始める前の事前準備

MEOを始める前の事前準備として、

  • Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー認証
  • キーワード選定

を完了させておきましょう。

それぞれの手順は以下になります。

3-1

Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー認証の手順

MEOを始めるには、まず自店舗をGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録し、オーナー認証を完了させておく必要があります。

手順は以下になります。【所要時間:5分程度】

  1. Googleビジネスプロフィールにログインします。
    ※ ログインにはGoogleアカウントが必要になります。
  2. 今すぐ開始をクリックします。
  3. ビジネス名(店舗または施設名)を正確に入力します。
  4. ビジネスの種類(店舗・非店舗・オンライン小売店)を選択します。
  5. ビジネスが属するカテゴリを選択します。※ ビジネスカテゴリ一覧
  6. 店舗がある住所を入力します。
  7. 地図上にあるピンの位置を店舗の所在地に正確に合わせます。
  8. 電話番号・WEBサイトのURLを入力します。
  9. メニュー・サービス・商品を入力します。
  10. オーナー認証の方法を選択します。
  11. オーナー認証を行います。

登録時にオーナー認証をスキップすることもできますが、オーナー認証をおこなわない場合はMEOをおこなう上で、重要な店舗情報に関する詳細情報の入力や一部の機能が制限されるため、必ずオーナー認証まで済ませるようにしてください。

尚、間違った情報を登録してしまっても後から修正することができます。

3-2

キーワード選定

Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー認証が完了したら、次にMEOで上位表示を狙うキーワードの選定をおこないます。

MEOでキーワードを設定するポイントは、以下の3点です。

  1. 「地域名+サービス名」の掛け合わせキーワードを設定する
  2. エリアを広げすぎない
  3. 自社の強みをキーワードに入れる

より広範囲で集客するために、隣の駅や隣の市をキーワードに設定するのはNGです。

なぜなら、Googleマップは仕様上、そのエリアに店舗があるビジネスを優先的に表示するため、近隣エリアでキーワードを設定しても上位表示されない可能性が高いからです。

キーワードで設定する地域名は、具体的に店舗がある市区町村や駅名を選択しましょう。また、競合他社に比べて優位性がある自社の強みをキーワードに設定しましょう。

例えば、修理業であれば「即日」「24時間」「安い」などが該当し、飲食店であれば「個室」「大人数」「飲み放題」などが該当します。

MEOキーワードの選び方については、別記事で詳しく解説しています。

4

MEOの施策方法10選

MEOの施策方法は以下になります。

  1. ビジネスのテーマにマッチしたカテゴリを登録する
  2. ビジネスプロフィール内の情報を充実させる
  3. 定期的に最新情報を投稿する
  4. 写真や動画を追加する 
  5. 評価の高い口コミを継続的に獲得する
  6. 口コミに返信する
  7. WEBサイトの情報を充実させる
  8. サイテーションを獲得する
  9. NAP情報を統一する
  10. 関連するサイトから被リンクを獲得する

それぞれ詳しく解説するので、自分でできる内容があれば是非取組んでみてください。

4-1

ビジネスのテーマにマッチしたカテゴリを登録する

MEOで効果的な施策の1つ目は、ビジネスのテーマにマッチしたカテゴリを登録することです。

Googleは、ユーザーが検索したキーワードと店舗の関連性を登録したカテゴリから判断します。そのため、登録するカテゴリを間違えるとユーザーが探しているサービスと関連性の低いビジネスと判断され、MEOの効果に悪影響が出る可能性があります。

適切なカテゴリを選択するために、GoogleMap上で既に上位に表示されている競合他社が設定しているメインカテゴリを参考にしましょう。

カテゴリ選択のポイント


適切なカテゴリを登録したら、忘れずにサブカテゴリの登録もおこないましょう。

例えば、メインカテゴリを「写真館」に設定し、サブカテゴリを「ブライダルカメラマン」「パスポート用写真業者」で設定すると、検索エンジンから「結婚式カメラマン」や「パスポート写真」といったキーワードと関連度の高いビジネスと判断されやすくなります。

サブカテゴリは最大9つまで登録することができるため、ビジネスに関連するサブカテゴリがあれば必ず登録するようにしましょう。

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ビジネスプロフィール内の情報を充実させる

MEOで効果的な施策の2つ目は、ビジネスプロフィール内の情報を充実させることです。ビジネスプロフィール内の情報を正しく入力することで、関連性を高めたり検索順位へ良い影響を与えることができます。

例えば、店舗で提供しているサービスが詳細に記載されているWEBサイトのURLを入力することで、検索エンジンはよりビジネスのテーマを理解するようになります。

また、ユーザーが来店する際の参考となる、住所・営業時間・説明文などの項目は誤字脱字や記載ミスが無いように正確に登録することで、アクション率を高めることに繋がります。

住所・営業時間・URL・説明文の設定


【ビジネスプロフィール内の項目を登録する際のポイント】

項目設定する際のポイント
住所大文字・小文字や表記揺れに気を付けて住所を正確に登録します。
営業時間正しい営業時間を設定します。
お盆やお正月など、営業時間が変更される場合は特別営業時間を利用してください。
WEBサイト自社で運用しているWEBサイトのURLを記載します。
店舗情報やサービス内容が網羅されているページのURLを記載します。
予約URL自社サイトの予約フォームもしくは、サードパーティーツールの予約フォームのURLを入力します。
ビジネスの説明文ユーザーにビジネスの内容が分かりやすく、正確に伝わるように記載します。
また、自然な形で対策キーワードを埋め込みます。
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定期的に最新情報を投稿する

MEOで効果的な施策の3つ目は、定期的に最新情報を投稿することです。

投稿機能を使うことで、最新情報やイベントの告知など情報発信をすることができます。直接検索順位への影響はありませんが、ユーザーにとって役立つ投稿を定期的に行うことで、アクション率の向上や、店舗イメージの向上に役立ちます。

【投稿のポイント】

ポイントポイントの詳細
クーポンや特典の投稿を行うユーザーにとってメリットが大きいクーポンや特典に関する投稿を行いましょう。
投稿文章にキーワードを含める投稿文の中にキーワードを自然に入れましょう。
関連するキーワードを入れることで、ランキングに影響がある「関連性」を高めることに繋がります。
ユーザーの関心が高い内容を投稿する居酒屋であれば、新メニューや季節限定のメニュー・週末の予約の空き状況など、ユーザーにとって関心の高い内容について投稿しましょう。
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写真や動画を追加する

MEOで効果的な施策の4つ目は、高品質な写真や動画を追加することです。高品質な写真や動画を投稿することで、ビジネスプロフィールの情報が充実するため間接的に検索順位への影響があります。

また、ユーザーがアクションを起こすかどうか意思決定する上で重要な判断材料となるため、写真を投稿する際は、画質や撮り方にも拘り美しく魅力的な写真を投稿しましょう。

写真を掲載しているビジネスは、掲載していないビジネスに比べて、ユーザーが店舗までの運転ルートを検索する回数や、ウェブサイトへのリンクをクリックする回数が増える可能性が高くなります。

Googleビジネスプロフィールヘルプ:ビジネス プロフィールの質を高める

【写真を投稿したことでランキングが上昇した事例】

写真を投稿したことでランキングが上昇した事例

  • 投稿枚数:5枚→50枚
  • 実施期間:2022/8/22~2022/9/2
  • 結果:4位→2位

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評価の高い口コミを継続的に獲得する

MEOで効果的な施策の5つ目は、評価の高い口コミを継続的に獲得することです。

ユーザーから高評価の口コミが多く投稿されると「ユーザーから人気の店舗」と検索エンジンから判断され、検索順位が高くなります。つまり、「視認性の高い」ビジネスと評価されます。

クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法

口コミは、

  • 口コミ投稿のURLをQRコードに変換してレジやテーブルに置いておく
  • お会計の際に直接依頼する

など、獲得できる仕組みや業務フローを予め作っておくと安定的に増やすことができます。

口コミは被リンクと同じように、第三者からの投票です。継続的に高評価の口コミを獲得できるように積極的に取組みましょう。

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口コミに返信する

MEOで効果的な施策の6つ目は、口コミへの返信です。

口コミの返信や、口コミの返信文にキーワードを入れてもMEO効果はありませんが、口コミの返信を行うことでお店の印象が良くなり、「他のユーザーからの口コミが集まりやすくなる」「アクション率が高くなる」といった間接的な効果があります。

口コミの返信は口コミを投稿したユーザーだけではなく、お店を探しているユーザーも見るため、丁寧かつお店の魅力が更に伝わるような内容を投稿すると効果的です。

このように口コミの返信は、検索順位に関節的な影響を与えるだけではなく、来店数・来店率の向上が期待できます。

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WEBサイトの情報を充実させる

MEOで効果的な施策の7つ目は、GoogleビジネスプロフィールのURL欄に掲載したWEBサイト(WEBページ)の情報を充実させることです。Googleマップの検索エンジンはビジネスプロフィールの情報だけではなく、WEB上の情報も収集した上で総合的に関連性や視認性の高さを評価しています。

ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法 視認性の高さ

そのため、店舗の情報や提供しているサービスの内容や料金、お客様の声や実績などに関するコンテンツを充実させましょう。

▼ MEOにも効果的なWEBサイトへのSEOは以下になります。

  1. サービスの内容を詳細に記載したページを作成する
  2. 店舗を紹介するページや店舗一覧ページを作成する
  3. サービスの内容を表すキーワードをページタイトルや見出しに入れる
  4. サービスに関する実績やお客様の声を記載する
  5. サービスに関する情報発信をおこなう
  6. 店舗情報を構造化データでマークアップする

このように、MEOとSEOは別々の取り組みとして考えられがちですが、実際には密接に関連しており、一方の取り組みがもう一方の成果を高める役割を果たしています。

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サイテーションを獲得する

MEOで効果的な施策の8つ目は、サイテーションの獲得をおこなうことです。

サイテーションとは、Googleビジネスプロフィールに記載された自社のビジネス名が、他のWEBサイトに引用・言及されることを指します。被リンクとの違いは自サイトへのリンクがあるか無いかの違いです。

Googleマップの検索エンジンは、多くのWEBサイトから引用や言及されているビジネスを「視認性が高いビジネス」と判断しランキングを高めます。

具体的には、利用者数の多いエキテンやEPARKなどの大手ポータルサイト、NAVITIMEやMAPIONといった住所や電話番号を掲載するサイト、さらにはYahoo!マップやApple mapなどの地図アプリに自社の情報を掲載し、WEB上での露出を増やします。

4-9

NAP情報を統一する

MEOで効果的な施策の9つ目は、NAP情報を統一することです。

NAP情報とは、

  • Name:会社名/屋号/店舗名
  • Address:住所
  • Phone:電話番号

の頭文字を取った言葉です。

Googleは、インターネット上でどの程度引用・言及されているか判断する際にNAP情報を元に確認します。GoogleビジネスプロフィールのNAP情報と一致するNAP情報がインターネット上に多くあれば、検索エンジンから視認性の高いビジネスと評価されます。

そのため、サイテーションを獲得する際は自社が管理しているWEBサイトやSNSの情報は勿論のこと、ポータルサイトや求人サイトのNAP情報を統一しましょう。

NAP情報を統一するには、「住所・電話番号の大文字、小文字の違い」や「株式会社〇〇と(株)〇〇の表記の違い」「ひらがなとカタカナの使い分け」などの細かな表記揺れを排除し、情報が完全に一致するよう心掛けましょう。

4-10

関連するサイトから被リンクを獲得する

MEOで効果的な施策の10つ目は、関連するサイトから被リンクを獲得することです。

GoogleビジネスプロフィールのURL欄に記載したWEBサイトの被リンクが増えることで、自サイトの評価だけではなく、Googleビジネスプロフィールの評価も間接的に高くなります。

店舗があるエリアに関連するWEBサイトから、キーワードが入ったアンカーテキスト付きの被リンクを多く集めると、検索エンジンが関連性を評価してMEO効果が高くなります。

関連するサイトからの被リンクを増やすためには、地域イベントへの出展やスポンサーになるなど様々な獲得方法があります。

被リンクの増やし方は、別の記事で詳しく解説しています。

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ガイドラインに反したMEO手法

MEOをおこなう際は、Googleビジネスプロフィールのガイドラインに遵守した施策をおこなう必要があります。ガイドライン違反をした場合は、ビジネスプロフィールの停止や削除といったペナルティが与えられるため注意が必要です。

Googleのガイドラインに反するブラックハットのMEO施策は、以下になります。

  1. ビジネス名や住所にキーワードを埋め込む
  2. 費用を払って口コミを獲得する
5-1

ビジネス名や住所にキーワードを埋め込む

Googleビジネスプロフィールのビジネス名や住所にキーワードを埋め込む行為は、ガイドライン違反となります。具体的には、居酒屋の店舗名が「居酒屋オルグロー」の場合、ビジネス名に「個室 大人数 鍋 居酒屋オルグロー」など、店舗名以外の単語やキーワードを入れる行為を指します。

Googleは、実際のビジネス名以外のキーワードを入れることを禁止しているため、こちらもビジネスプロフィールの停止や削除の対象となります。

ビジネス名や住所にキーワードを埋め込む ガイドライン違反
5-2

費用を払って口コミを獲得する

費用を払って口コミを増やす行為は、Googleのガイドライン違反になります。

口コミの投稿代行をおこなう業者にお金を払って口コミを増やしたり、口コミを書いてもらう代わりにクーポンの発行やサービス提供をおこなう行為は全てNGです。

偽装エンゲージメント
【画像引用元】:虚偽のコンテンツ、偽装行為

このような自作自演の口コミが蔓延するとGoogleマップの利用価値が低下するため、Googleは違反しているビジネスプロフィールに対して、一部機能の停止やアカウントの削除といった厳しいペナルティを与えています。

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MEOの効果を検証する方法

MEOをおこなったらどのくらい効果があったのか、以下3つの視点から効果検証をおこないます。

  1. 検索順位の検証方法
  2. GoogleMap経由での集客数
  3. 表示回数に対してのアクション率

それぞれ、効果測定のやり方を解説します。

6-1

検索順位の検証方法

MEOの施策前と施策後で、どのくらい検索順位が変わったのか確認します。MEOを始める前に店舗を探すユーザーが検索する可能性が高いキーワードを、5〜10個程度ピックアップして順位を把握しておきましょう。

日々検索順位を計測しておくことで、どのような施策が効果があったのか把握したり、検索順位によって来店数やアクション数がどのようになるのか把握することができます。

Googleマップ内で順位を計測する方法は、以下3つの方法があります。

目視での確認計測対象となるキーワードが少ない時は、直接目視で検索をおこない順位を確認します。
無料順位ツール「MEO無料順位チェックツール」で順位をチェックします。
無料会員登録をおこなって順位推移を見れるようにしましょう。
有料順位ツール多くのキーワードを一度に計測したい場合や順位の推移を把握する場合は、各社が提供している有料ツールを利用します。


MEOの順位計測ツールについては、別記事で紹介しています。

6-2

Googleマップ経由での集客数

MEOをおこなった結果、実際の来店数にどれだけ繋がったのかを確認します。

Googleマップ経由で、どのくらい集客ができたのかを確認するには、Googleビジネスプロフィールマネージャーの「パフォーマンス」機能から確認することができます。

Googleビジネスプロフィール経由からの電話やルート検索、予約などのアクション数が確認できるだけではなく、どのようなキーワードで店舗が表示されたかなど詳しく把握することができます。

MEOの効果測定をおこなう上で重要な指標となるため、必ず定期的に確認しましょう。

尚、パフォーマンスの確認方法や見方については、別記事で詳しく解説しています。

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表示回数に対してのアクション率

ビジネス情報が検索結果に表示された回数に対してのアクション率を把握することで、魅力的なビジネスプロフィールになっているかどうか検証することができます。

MEOで検索順位を上げて表示回数が増えても、実際のアクションに繋がらなければ意味がありません。どのような情報発信や写真を投稿すればアクションに結びつくのか検証するために、アクション率を把握することが重要です。

ただし、Googleビジネスプロフィールにはアクション率を計測する機能がないため、以下の式を使用して自分で計算します。

【計算式】 アクション数÷表示回数×100 = アクション率


尚、アクション率を自動的に算出したい場合は、弊社が提供するMEOアナリティクスをご利用ください。アクション率をレポートで表示する機能があるため、簡単に把握することができます。

MEOアナリティクス アクション率のレポート化
7

MEOのメリット

MEOを行うことで得られるメリットは、以下の4つです。

  1. 来店意欲の高いユーザーにアプローチできる
  2. ユーザーに見られやすい
  3. コストを抑えて集客できる
  4. 上位表示の難易度が低い

それぞれ解説します。

7-1

来店意欲の高いユーザーにアプローチできる

MEOのメリットの1つ目は、来店意欲の高いユーザーにアプローチできることです。

Googleマップで検索するユーザーは、お店の場所を確認しながらサービス内容を比較しているため、すぐ行けるお店を探しているユーザーであると言えます。

例えば、旅行先でGoogleマップを使って近くの飲食店を探すユーザーは、どこかのお店に行くことが決まっている状態で「美味しそうなお店」や「予算に合うお店」を探しています。

そのため、「地域名+サービス名」の掛け合わせキーワードで自店舗を上位表示させることで、来店意欲の高いユーザーを集客することができます。

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ユーザーに見られやすい

MEOのメリットの2つ目は、自然検索結果よりも上部に表示されるためユーザーに見られやすいことです。

「地域名+サービス名」のキーワードで検索した際に、Googleはユーザーにとって地図情報が表示された方が利便性が高いと判断した場合、SERPs(検索結果画面)の機能の1つとして地図情報を表示します。

MEO対策枠 自然検索結果よりも上部に表示

上記画像のように、自然検索結果の1位よりも上部はユーザーが一番最初に目にすることになるため、地図情報が表示された場合は、多くのユーザーに自店舗の情報を見てもらうことができます。

7-3

コストを抑えて集客できる

MEOのメリットの3つ目は、コストを抑えて集客できることです。

前述した通り、Googleビジネスプロフィールは無料で利用することができるため、WEBサイトやポータルサイトと比較するとコストを抑えて集客することができます。

WEBサイト・初期費用:制作費用
・運営費用:サーバー代・ドメイン代・その他
ポータルサイト・月額費用:1万円~5万円
・その他費用:問い合わせごとに費用が発生
Googleビジネスプロフィール・初期費用:0円
・運営費用:0円
7-4

上位表示の難易度が低い

MEOのメリットの4つ目は、上位表示難易度が低いことです。

SEO対策の場合は、店舗のWEBサイトだけではなく大手が運営するポータルサイトやまとめサイトが検索結果に表示されるため、サイト規模や獲得している被リンク数で大きな差がある場合は、上位表示の難易度が高くなります。

一方、MEOをおこなうGoogleビジネスプロフィールの場合は、実際にそのエリアで店舗運営をおこなっている企業だけが競合になるため、上位表示の難易度が低くなります。

また、SEOのようにHTML等の専門知識が無くても施策をおこなうことができるため、施策の難易度も低くなります。

8

MEOのデメリット

MEOをおこなう前にどのようなデメリットがあるのか把握しておきましょう。

主に、以下3つのデメリットがあります。

  1. 業種によっては効果が無い
  2. 近隣のエリアでしか表示されない
  3. 第三者からの改ざんによって順位が下がる

それぞれ詳しく解説します。

8-1

業種によっては効果が無い

MEOのデメリットの1つ目は、業種によっては効果が無いことです。

MEOはあくまでGoogleマップ内で順位を上げる施策のため、そもそも地図で検索されることが少ない業種の場合は順位を上げても効果がありません。

また、店舗の住所がバーチャルオフィスやレンタルオフィスの場合は、そもそもGoogleビジネスプロフィールの登録自体が出来ないためMEOをおこなうことが出来ません。

自社の業種や業界がGoogleマップ内で検索されるかどうかを見極めた上で、MEOをおこないましょう。

8-2

近隣のエリアでしか表示されない

MEOのデメリットの2つ目は、近隣エリアでしか表示されないことです。

GoogleMapはユーザーの位置情報を元に近くの店舗を表示するため、店舗の所在地から遠いエリアで検索したユーザーには異なる検索結果が表示されます。

そのため、集客範囲を広げるために隣の町名を入れたキーワードでMEOをおこなっても、表示される可能性が低くなります。商圏が広い場合はMEOではなく、SEO対策を優先的におこなうようにしましょう。

8-3

第三者からの改ざんによって順位が下がる

MEOのデメリットの4つ目は、ビジネスプロフィールの情報を改ざんされると順位が下がることです。MEOで順位を上げるためには、ビジネスプロフィールの情報を正しく記載する必要がありますが、ビジネス情報は、第三者からの申請で勝手に書き換えられてしまう場合があります。

例えば、営業時間が改ざんされたり廃業していることにされた場合は、Googleから営業していないお店と判断されGoogleマップ内の順位が大幅に低下します。

また、Googleビジネスプロフィールの情報が正確じゃない場合、ユーザーからの信頼を失う可能性もあるため、常に正しい情報になっているか定期的にチェックする必要があります。

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MEOに効果的なツール

MEO対策をおこなう上で役に立つツールを紹介します。

  • GoogleマップMEO検索順位チェッカー
  • MEOアナリティクス
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GoogleマップMEO検索順位チェッカー

GoogleマップMEO検索順位チェッカー


GoogleマップMEO検索順位チェッカーは、誰でも完全無料でGoogleマップ内の検索順位を取得できるツールです。

▼ 具体的には以下のことができます。

  • 無料で制限なくGoogleマップ内の順位計測ができる
  • 会員登録をすれば無料で順位の推移を確認することができる

使い方はシンプルで、ビジネス名とエリアを選択して順位計測をおこないたいキーワードを入力するだけで、Googleマップ内で自店舗が何位に表示されるのか確認することができます。

また、無料の会員登録をおこなうことで順位の推移を記録することができるため、MEOの施策をおこなった結果どのような効果があったのか効果検証をおこなうことができます。

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MEOアナリティクス

MEOアナリティクス


MEOアナリティクスは、Googleビジネスプロフィールの運用をサポートするためのツールです。

▼ 具体的には以下のことができます。

  • 過去18ヵ月分のパフォーマンスデータの取得
  • 口コミの自動返信、返信文の作成
  • 予約投稿、自動投稿
  • 第三者によるビジネス情報の改ざん防止
  • Instagramとの投稿連携
  • 複数店舗の一括管理

1店舗であれば直接ビジネスプロフィールマネージャーから管理することができますが、管理する店舗数が多い場合はMEOの作業をおこなうのに時間と手間がかかります。

MEOアナリティクスを利用すれば複数店舗の情報を一括で書き換えたり、一括で投稿することができるため効率よくMEO対策をおこなうことができます。

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MEO対策の成功事例

弊社が実際にMEOをおこなったお客様の例を、2つご紹介します。

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成功事例①【美容クリニック様の例】

美容クリニック様へのMEOをおこない、開始から2ヵ月後に主要キーワードの検索順位が3位以内にランクイン、Googleマップ経由の予約が200%増加した成功事例です。

■ MEOの目的:広告費の削減

■ 状況:近隣に大手美容クリニックが数社あったため、自社の強みを生かしたターゲットキーワードを設定しロングテールキーワード中心に対策

■ 行った施策

  • ビジネスプロフィールの充実(写真・投稿・口コミ獲得と返信)
  • 公式サイトの医院紹介ページの強化、被リンク獲得
  • 病院、クリニックを紹介するポータルサイトへの掲載(サイテーション施策)

MEO成功事例 美容クリニック
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成功事例②【買取店様の例】

検索順位が下落し、問い合わせ数も減少していたビジネス情報を改善したMEO施策例です。
改善後「ルート検索」の数値が8倍以上に増加しました。

■ MEOの目的:屋号を変更した事でGoogleMap内の順位が下落、元の順位に戻したい

■ 状況:ビジネス名が何度も変更され正しいビジネス名に設定できない

■ 行った施策

  • 公式サイト、他サイトのNAP情報の統一
  • 口コミ返信
  • ビジネス情報にサービス、商品の追加 など

MEO成功事例 買取店
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まとめ

ここまでMEOについて解説しましたが、まとめるとMEOをおこなう上で重要なポイントは大きく8つです。

  1. 検索順位が決定される仕組みを理解する
  2. 検索順位に影響がある項目を理解する
  3. Googleビジネスプロフィールのビジネス情報を充実させる
  4. 高評価の口コミを継続して獲得する
  5. サイテーションを獲得する
  6. 自社サイトのSEO対策を強化する
  7. Googleガイドラインを遵守する
  8. 効果測定は「順位」「CV数」「CVR」を指標にする

自分でMEO対策を行う場合は、これが基本となるため必ず覚えてください。

繰り返しになりますが、MEO対策で最も大事な事は、「どうすれば順位が上がるのか?」を意識するよりも、「検索ユーザーにとって一番大事なものは何か?」を意識することが重要です。

MEO対策を行い、問い合わせや集客を増やす手法は、店舗運営において効果的な手段の1つです。効果的な施策方法を理解して店舗の集客を増やしましょう。

最後に、自分でMEOを行っても成果が出ない方や、MEO会社に依頼していて成果が出ていない方は弊社のMEOサービスを是非ご検討ください。1000以上のアカウントデータを元に、最適なMEOをご提案させていただきます。

この記事を書いたライター

MEO施策部

オルグロー株式会社のMEO施策部は、地域の中小企業や地元の事業者がオンラインで成功するための専門的な支援を提供する組織です。クライアントのレビュー管理やオンライン評判の向上もサポートし、信頼性と信頼度を高めています。

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