キーワード出現率とは?チェックツール・SEOへの影響を解説
「キーワード出現率の目安はどのくらいなのか」「どうすればキーワード出現率を調べられるのか」「キーワード出現率はSEOや検索順位にどのくらい影響するのか」など、疑問に感じているのではないでしょうか?この記事では、キーワード出現率の概要から、数値の目安、調べ方、SEOへの影響を、初心者にも分かりやすく解説します。
キーワード出現率とは?
「キーワード出現率」とは、特定のページの総単語数に対する、特定のキーワードが出現する回数の割合です。キーワード密度やKeyword Densityとも呼ばれます。
あるページの総単語数が15,000で、キーワードAが450回、キーワードBが525回、キーワードCが750回使用されていた場合のキーワード出現率は以下のようになります。
・キーワードA:450回÷15,000×100=3.0%
・キーワードB:525回÷15,000×100=3.5%
・キーワードC:750回÷15,000×100=5.0%
また、日本語の文章においては単語数をカウントする基準が異なる場合があるため、注意する必要があります。
実際に、後述するキーワード出現率をチェックできるツールで、あるページのキーワード出現率と総単語数を確認した場合、以下のように異なる数値が出力されます。
ohotuku.jp | FunkeyRating | |
総単語数 | 2,541 | 1,071 |
キーワードA | 3.97% | 7.75% |
キーワードB | 1.93% | 4.76% |
キーワードC | 2.28% | 4.67% |
キーワード出現率はSEOに影響があるのか
SEOを行う上で、キーワード出現率はランキングに影響を与えますが、以前ほど大きな影響はありません。
以前はキーワード出現率によって検索キーワードとページの関連性を判断していたため、ページ内に対象キーワードを多く詰め込むことで検索エンジンからの認識が高まり、検索順位に大きな影響を与えていました。
現在はGoogleが文章の内容を理解できるようになったため、コンテンツの内容から検索したユーザーのニーズにマッチしたページかを判断してランキングを決定しています。そのため、SEOにおけるキーワード出現率の重要度は以前よりも低下しています。
ただし、Googleの検索エンジンは使用されているキーワードからページの内容や主要なテーマが何かを判断しているため、キーワード出現率が0%だと、そのキーワードでは検索上位表示されにくい傾向があります。
たとえば、「パンケーキ 作り方」というキーワードで上位表示を目指す場合、ページの中で「パンケーキ」というキーワードを全く使用していなければ、ユーザーだけでなくGoogleにとっても何の作り方を解説したページなのかが分かりません。
逆に、「SEOSEOSEOSEOSEOSEOSEO・・・」といったようにキーワードだけを羅列して出現率を100%にしても、「SEO」で検索するユーザーの検索意図を満たすことはできないので、Googleからは評価されません。
そのため、以前よりはキーワード出現率の影響が少なくなったものの、SEOで全く影響が無いとは言えません。
ちなみに、キーワード出現率がラインキングに与える影響が大きかった頃は、キーワード出現率を高めるSEOの手法が流行りました。「キーワードの詰め込み」「隠しテキスト」「ワードサラダ」などが代表的な例です。
現在は、検索アルゴリズムのアップデートが繰り返し実施されたことにより、キーワード出現率を過剰に高めても検索順位が上昇することはありません。
むしろ、検索順位を恣意的に操作する行為として、Googleからペナルティを受けたり、検索順位が下がったりする恐れがあるため注意しましょう。
キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。キーワードの乱用では、不自然にリストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があります。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー キーワードの乱用
キーワード出現率の目安
検索順位への影響とは関係なく、読者にとって読みやすく自然な文章と感じられるキーワード出現率の目安は、3%~5%です。
3%~5%をキーワード出現率の目安としているのは、読者にとって読みやすく自然な文章のキーワード出現率が3%~5%程度になっているという結果に基づくものであり、3%~5%にすれば必ず自然な文章となるわけではありません。
また、キーワード出現率を意識し過ぎると文章が不自然になってしまい、読みづらくなってしまうかもしれません。
そのため、キーワード出現率を気にしてコンテンツを作成するのではなく、ユーザーにとって読みやすいかどうかの視点でコンテンツを作成するようにしましょう。
キーワード出現率の目安を作りたい場合
SEO対策をおこなう際に、どうしてもキーワード出現率の目安が欲しいという場合は、後述するキーワード出現率をチェックできるツールを使用して検索上位ページのキーワード出現率を参考にしましょう。
ただし、検索上位表示されているページのキーワード出現率より自サイトのキーワード出現率を高めたからといって、Googleから高品質なコンテンツだと評価されることはありません。
繰り返しになりますが、Googleはキーワード出現率の数値だけでコンテンツの質を評価しているわけではないからです。
あくまで参考にする程度に留めておきましょう。
キーワード出現率チェックツール
▼ キーワード出現率をチェックできるツールは以下の2つです。
- キーワード出現率チェック ohotuku.jp
- ファンキーレイティング[FunkeyRating]
各ツールの特徴と使い方を解説します。
ohotuku.jp
「ohotuku.jp」は、SEO対策に欠かせないSEOツールを無料で提供しているサイトです。
SEOサービスを開発・リリースしている株式会社ディーボがサイトを運営しています。
【使い方】
「キーワード出現率チェック」の使い方は、ページのURLと対象キーワードを入力して【チェックする】をクリックするだけです。
ページ内で使用されているキーワードの出現数と出現率を、出現率が高い順に10個~50個の範囲で確認することができます。
キーワードと出現率目標も設定しておくことで、設定した出現率に到達するために必要な、キーワードの追加個数も確認できます。
利用回数に制限はなく、何度も無料でキーワード出現率をチェックできます。ブラウザ上で機能するツールなので、ツールをダウンロードする必要はありません。
FunkeyRating
「ファンキーレイティング[FunkeyRating]」とは、特定のページ及びテキストのキーワード出現率が無料で確認できるツールです。アンドバリュー株式会社がツールを提供しています。
前述した「キーワード出現率チェック」と同様に、ページのURLを入力することで、ページ内で使用されているキーワードの出現数と出現率を上位20まで確認できます。
キーワードと出現率目標も設定しておくことで、設定した出現率に到達するために必要なキーワードの追加個数も確認できる点も同様です。title・description・keywords・h1も確認できます。
「キーワード出現率チェック」と機能面ではほぼ同じですが、出力される結果は以下のように大きく異なります。
ohotuku.jp | FunkeyRating | |||
総単語数 | キーワード出現率 | 総単語数 | キーワード出現率 | |
ページA | 6,284 | 2.66% | 3,158 | 5.19% |
ページB | 2,559 | 3.95% | 1,081 | 7.68% |
ページC | 3,758 | 3.01% | 1,566 | 5.81% |
複数の担当者がキーワード出現率をチェックする場合は、どちらのツールを使用するか決めておくようにしましょう。
また、特定のページだけでなく、画面上にテキストを直接入力してキーワード出現率をチェックすることも可能です。
キーワード出現率を調べるタイミング
▼ キーワード出現率を調べるタイミングは以下の2点です。
- コンテンツのリライト前
- 競合サイトの分析をする際
コンテンツのリライト前
キーワード出現率を調べるタイミングは、コンテンツのリライト前です。
なぜなら、狙っているキーワードよりも他のキーワードの方が出現率が高いことでページのテーマ性や検索意図がずれていないかを確認できるからです。
例えば、canonicalタグについて解説したページでは301リダイレクトやURL正規化についても触れるケースが多いですが、他のテーマの解説が多すぎたり脱線しすぎたりすることで、canonicalタグについての解説が不十分になっているかもしれません。
「canonical」だけでなく、「リダイレクト」や「正規化」などのキーワード出現率とのバランスを確認することで、ページの内容がテーマに沿っているかや、検索意図からずれていないかを確認できます。
競合サイトの分析をする際
競合サイトの分析をする際にも、キーワード出現率を調べることがあります。
なぜなら、後述する「共起語」「関連キーワード」を発見でき、自サイトで満たしきれていない検索意図を確認できるからです。
キーワード出現率より「共起語」「関連キーワード」の方がSEOには重要
検索上位表示を目指す場合、ページに含まれているキーワードの「割合」より、ページ内にどのような「共起語」「関連キーワード」が含まれているかの方が重要になります。
「共起語」はターゲットキーワード周辺で使用される機会が多いキーワード、「関連キーワード」は検索画面の下部に表示されている8個のキーワードです。
共起語や関連キーワード、サジェストキーワードをページ内で使用することで検索エンジンに対してページのテーマを明確に伝えることができ、検索意図を網羅したページを作成できるようになります。
titleタグ・hタグのキーワード出現率はSEOで重要
SEOにおいては、ページ全体のキーワード出現率より、titleタグ・hタグにキーワードが含まれているかの方が大きく影響します。
ページ全体のキーワード出現率が他のサイトと同程度で、文章に不自然な点がなかったとしても、titleタグ・hタグのキーワード出現率が0%、つまり全く使用していなければ、検索上位表示される可能性は低いです。
また、titleタグに記述したテキストは検索画面に表示されるため、キーワードを含めたテキストを記述することで、検索ユーザーに対して検索意図を満たすページであることをアピールできます。
ただし、titleタグ・hタグに含めるキーワードは1回だけで十分であり、過剰にキーワード出現率を高める必要はありません。
「SEO メリット」で上位表示を目指す場合、以下のようにh2とh3の両方に繰り返しキーワードを含めてキーワード出現率を高めたからと言って、検索順位が上がるわけではありません。
h2 SEOのメリット
h3 SEOのメリットその1 サイトへの流入数が増加する
h3 SEOのメリットその2 ブランディング効果がある
h3 SEOのメリットその3 広告費用を抑えられる
無理にキーワード出現率を高めるのではなく、本文内容を簡潔に記述したタイトル・見出しになっているか、読者が読みやすい文章になっているかを意識するようにしましょう。
まとめ
今回は、キーワード出現率の概要から、数値の目安、調べ方、SEOへの影響を解説しました。
少し前までは「キーワード出現率は何%がベスト?」という議論が多くされていたため、キーワード出現率を3%あるいは5%にする必要があると言われることがありました。
Googleにおけるアルゴリズムの状況が刻々と変化しているため、現在ではキーワード出現率が評価に影響を与える可能性は少ない、という考え方が一般的です。
キーワード出現率を調整して検索順位を上げようとするのではなく、読者にとって有益なページになっているか、検索ニーズを満たす高品質なコンテンツになっているかを意識しましょう。
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