SEO対策 h1タグとは?使い方とタイトルとの違い・SEO効果を解説

今回は、h1タグについて解説します。「h1タグにはどんな意味や効果があるのか」「h1タグとtitleタグの違いは?」「どんな書き方をすれば良いのか」など気になっている方も多いのではないでしょうか?本記事では、h1タグについて設置する場所や書き方のポイント、SEO効果について初心者にも分かりやすく解説します。
h1タグとは?
h1タグとは、見出しを記述するHTMLタグの1つで、titleタグの次に重要とされています。テキストだけでなく、画像に対してh1タグを設定することもでき、ページのbody要素内に記述します。
h1タグを使って記述したテキストや画像が表示されるのは、基本的にページ内部のみです。
一般的には、ページ全体の内容を伝える場合にh1タグが使用され、ページの最上部に表示されます。1ページに対して、h1タグをひとつだけ使用することが多く、h1タグとtitleタグに同じテキストを設定するサイトが多いです。
WordPressでは、投稿画面の上部にある「記事タイトル」の箇所に記載したテキストに対して、自動的にh1タグが設定されます。

そもそもhタグとは
hタグとは、ページの見出しを設定するタグで、標準のテキストよりも大きいサイズで文章に表示されます。その為、hタグを設定することでページに書かれている内容を、ユーザーに対して視覚的に理解させることができます。
hタグには、「h1・h2・h3・h4・h5・h6」の6種類があり、数字が小さいほど検索エンジンへ強いシグナルを発信します。また、多くのCMSではhタグの数字が小さいほど、フォントサイズが大きく表示される仕組みになっています。
hタグは以下のように入れ、子構造で使用するルールになっており、数字が小さいhタグを先に使用する必要があります。
H2 ◆◆◆◆◆
H3 △△△△△
H4 ・・・・・
H4 ・・・・・
H3 △△△△△
H4 ・・・・・
H4 ・・・・・
h1タグの役割
h1タグの役割は、ユーザーに対してページのタイトルや、大見出しとしてコンテンツの内容を端的に伝えることです。
また、大見出しである「hタグ」を設定することで検索エンジンに対しては、どのようなテーマについて記述されているページなのかを伝えることができます。
さらに「h1タグ」に含まれる語句は、「hタグ」の中でも最も重要な要素だとGoogleが認識するため、Googleにキーワードとページの関連性が高いと判断された場合はSEO効果に繋がります。
h1とタイトルタグの違い
h1タグと似たような印象を持つタグとして、titleタグがあります。どのような違いがあるのか分からないまま、同じテキストを設定しているサイトも多いようです。
h1タグとtitleタグとの違いは、役割や表示される場所、設置する場所、検索エンジンへの影響があります。
h1タグの役割は、他のhタグと同様にページに書かれた内容の一部を要約して伝えることです。一方、titleタグの役割はページ全体を要約して伝えることです。
hタグは、入れ子構造で使用するため、数字が最も小さいh1タグを1つだけ使用すると、ページ上ではtitleタグと同じ役割になります。
しかし、あくまでもh1タグはコンテンツの一部を要約する見出しとして使用するhタグの一種であり、必ずしもページ全体を要約して伝えるとは限りません。h1タグを複数使用した場合は、h1タグの下に書かれたテキストを伝える役割になります。
また、h1タグは基本的にページ内部に表示されますが、titleタグは主に検索画面のタイトルバーに表示されます。
つまり、h1タグはページにアクセスしたユーザーが目にするものであり、titleタグはページにアクセスする前のユーザーが目にするものだということです。
ただし、2021年8月よりGoogleの仕様が変更され、h1タグで指定したテキストが、検索画面にタイトルとして表示される場合があります。h1タグを含めたhタグや、本文、アンカーテキストなどからタイトルとしてふさわしいテキストが候補になるようです。
h1タグとtitleタグは、設置する場所も異なります。h1タグはページのbody要素内に設置し、titleタグはページのhead要素内に設置します。
検索エンジンへの影響の度合いについては、h1タグよりtitleタグの方が強いです。
h1タグ | titleタグ | |
設定する場所 | body要素内 | head要素内 |
記述方法 | <h1>〇〇〇〇〇〇</h1> ※〇の部分に記述 | <title>〇〇〇〇〇〇</title> ※〇の部分に記述 |
表示される場所 | ページ内に表示される | 検索結果上にタイトルとして表示される |
SEOでの重要度 | 高いがtitleタグの方が重要 | h1よりも重要度は高い |
文字数 | 決まり無し | 30文字程度 |
ユーザーにとっての役割 | ページ内に遷移した際にページの内容を伝える | ページ内に遷移する前にページの内容を伝える |
▼ titleタグについて別記事で詳しく解説しているので、興味がある方は以下ページをご確認ください。
h1タグの記述方法
h1タグは、<h1>と</h1>で挟む形で記述します。
テキストだけでなく、画像もh1タグに指定することが可能です。
h1タグに指定するテキストの文字数自体に制限はありません。
また、テキストのフォントサイズを変更する場合には、fontタグ(<font size=>)ではなく、CSSで指定します。
例1)h1タグにテキストを指定する
<h1>〇〇〇〇〇</h1>
例2)h1タグにテキストを指定して改行する
<h1>〇〇〇<br />〇〇〇</h1>
例3)h1タグに画像を指定する
<h1><img src=”(画像のファイル名)” alt=”(画像の内容が分かるテキスト)”></h1>
例4)h1タグを親要素としてリンクを指定する
<h1>
<a href=”/h1/”> 〇〇〇〇〇</a>
</h1>
例5)aタグを親要素としてh1タグを設置する
<a href=”/h1/”>
<h1>〇〇〇〇〇</h1>
</a>
例6)センタリング・左寄せ・右寄せする場合
センタリング:<h1 align=”center”>〇〇〇〇〇</h1>
左寄せ:<h1 align=”left”>〇〇〇〇〇</h1>
右寄せ:<h1 align=”right”>〇〇〇〇〇</h1>
h1タグの使い方・書き方のポイント
h1タグを使って記述するテキストの書き方のポイントを解説します。
▼ ポイントは以下になります。
- h1タグはhタグの中で一番上部に記述する
- 本文内容を簡潔に記述する
- ターゲットキーワードを含める
- ページごとに独自のh1タグを記述する
- h1タグの文字数は35文字以内にする
- h1タグに入れるメインキーワードは1個にする
それぞれ詳しく解説します。
h1タグはhタグの中で一番上部に記述する
h1タグは、hタグ(見出し)の中で一番最初に記述します。
また、h1タグをページのトップタイトルとして表示させたい場合も、ページの最上部に設置します。
hタグは、数字が小さいものから使用する決まりになっているため、以下記述例のように「h2~h6タグ」よりも前に「h1タグ」が設置されている必要があります。
以下記述例のように、SEOのメリットをh1タグに設定した場合は、その中で更に説明する見出しをh2、h3と階層を深くして記述します。
■ 記述例
【正】
<body>
<h1>SEOのメリットとは?</h1>
<h2>メリット① 広告よりも費用対効果を高めることができる</h2>
<h3>広告との違い</h3>
<h2>メリット② 検索結果の上部に表示されるとアクセスが増える</h2>
<h3>自然検索結果の順位ごとのクリック率について</h3>
</body>
下の例のように、h2~h6タグの間にh1タグを入れてしまうと、Googleがページの構造を間違って認識することになります。
【誤】
<body>
<h2>メリット① 広告よりも費用対効果を高めることができる</h2>
<h3>広告との違い</h3>
<h1>SEOのメリットとは?</h1>
<h2>メリット② 検索結果の上部に表示されるとアクセスが増える</h2>
<h3>自然検索結果の順位ごとのクリック率について</h3>
</body>
本文内容を簡潔に記述する
h1タグには、ページ全体を通して伝えたい内容を、できる限り短いテキストで簡潔に記述します。
ページにアクセスしたユーザーが、h1タグで指定されたテキストを目にしたときに、一目でページの概要を把握できなければ、検索意図にあったページなのか最後まで読む必要があるのか判断できません。
ターゲットキーワードを含める
該当ページのコンテンツの内容に沿うターゲットキーワードをh1タグに記述し、検索エンジンにコンテンツの内容を理解させることで、どのようなページなのかをクローラーに伝えることができます。
もちろん、コンテンツの内容をユーザーの検索キーワード(検索意図)に沿った内容にすることが前提です。
h1タグにターゲットキーワードを含めていなかった場合、h1タグに指定したテキストの中の別の語句が、ターゲットキーワードだとGoogleに誤認されやすくなります。
また、対策をしたい重要なキーワードはSEO効果を高めるためにも、h1タグの前半に設定しましょう。
ページごとに独自のh1タグを記述する
h1タグには、ページのタイトルやディスクリプションと同様に、オリジナリティを意識したテキストを設定する必要があります。
複数ページのh1タグで全く同じテキストを使用すると、Googleから重複したコンテンツだと認識されやすくなるからです。
また、h1タグを含めたhタグは、それぞれで使用するテキストに独自性を出すことが望ましいです。
ただし、同じページでh1タグとtitleタグで使用するテキストを変える必要はなく、完全に同じテキストであっても問題はありません。
h1タグの文字数は35文字以内にする
h1タグに設定する文字数の制限はありませんが、30文字~35程度が最適です。また、h1タグをtitleタグと同じ文章で設定する場合も、30~35文字が望ましいでしょう。
PC表示と、モバイル表示で検索結果へ表示される文字数の誤差はありますが、文字数が多すぎると末尾が途切れて表示される可能性があります。
h1タグに入れるメインキーワードは1個にする
h1タグに入れるメインキーワードは、原則として1つです。複数のメインキーワードをh1タグに入れてしまうと、どのキーワードについて書かれたページなのかGoogleが正確に認識できなくなるからです。
例えば、「美味しいパンと可愛いスカートの作り方」というテキストにすると、パンの作り方とスカートの作り方のどちらが重要なのか分かりにくくなります。
ただし、「パンダアップデート」のように語句を組み合わせることで全く別の意味を表すような語句の場合は、1つのキーワードとしてカウントします。
一方、「〇〇 メリット」や「〇〇 使い方」といったキーワードのように、複数の語句を組み合わせた複合キーワードで上位表示を目指す場合、h1タグに複数のキーワードを入れても問題はありません。
h1タグの注意点
h1タグの書き方によっては、SEOに悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
Googleは、h1タグを使用して重要なテキストを強調する際に避けるべき方法を、以下検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド内に記載しています。
概要を書く場合を想像する
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
長い論文の概要を書く場合と同様に、ページ上のコンテンツの主要なポイントと下位のポイントは何かを検討し、それに応じてどこに見出しを使用するか決定します。
避けるべき事項:
ページの構造を定義する際に、効果的でないテキストを見出しタグで囲む。
<em> や <strong> のような他のタグのほうが適している場所で見出しタグを使用する。
見出しタグのサイズを不規則に変える。
ページ全体で控えめに見出しを使用する
見出しタグは意味のある場所で使用してください。ページ上の見出しが多すぎると、ユーザーがコンテンツを読みにくくなり、1 つのトピックがどこで終了して次のトピックがどこから始まっているのか判断しにくくなります。
避けるべき事項:
ページで見出しタグを過度に使用する。
非常に長い見出しを使用する。
構造を示すためではなく、テキストの書式を整える目的で見出しタグを使用する。
キーワードを過度に詰め込む
前述したように、h1タグに含めるメインキーワードは原則として1つです。
複合キーワードの場合についても、キーワードを過度に詰め込んでしまうと、どのキーワードを重視しているのか、Googleが正確に認識できなくなる恐れがあります。
また、「Instagram」と「インスタグラム」のように同じ意味を表す単語や、検索意図が同じ類似したキーワードは、無理にh1タグに含める必要はありません。
h1タグにInstagramという表記を使用せず、インスタグラムという表記のみを使用した場合であっても、Instagramで上位表示することができます。
ただし、「通販サイトとECサイト」や「サイトマップとXMLサイトマップ」のように、検索ユーザーは同じ意味として使っているが、実際は別の意味となるキーワードの場合、Googleが別の検索意図とみなすケースもあります。
見出しのテキストが長い
h1タグの文字数に制限は設けられていません。ただし、h1タグに複数のワードが使用されているとどれが重要なのか分からなくなってしまいます。
どのような内容のページかを端的に分かるようにするには、長すぎる文章は避けた方がよいでしょう。
ただし、1つのキーワード自体の文字数が多い理由で、テキストが長くなる場合は特に意識する必要はありません。
ページの内容と無関係なテキストをh1タグに設定する
ページの内容とh1タグに設定したテキストに食い違いが生じると、サイトを閲覧しているユーザーの混乱を招く恐れがあります。
例えば、「h1タグはSEO対策として重要」とh1タグに書かれているのに対し、本文では「h1タグにSEO効果はない」と説明されていればユーザーに混乱が生じます。
また、ページの本文とh1タグに使用したテキストが全く関係のないものだと、Googleから検索順位を意図的に操作しようとする行為とみなされ、ペナルティを受ける恐れもあります。
h1タグをフォントサイズの変更として使う
本来であれば、h1タグで文字のサイズを大きくしたり装飾したりすることはできませんが、WordPressなどの一部のCMSでは、ページ内のテキストにh1タグを指定することで、フォントサイズが変更できてしまいます。
ページ全体の構造を意識せずに、h1タグをフォントサイズを変更する目的で使用してしまうと、Googleが構造を間違って認識する恐れがあります。
また、Googleはh1タグや見出し要素、本文のフォントサイズや装飾も考慮してページの内容をチェックしているため、h1タグと本文のフォントサイズが同じになっていると、混乱に繋がります。
h1タグは、他の見出しや本文と明確に区別でき、ユーザーの目を引くサイズ・装飾になっている必要があります。
テキストのフォントサイズを変更する場合は、h1タグを含めた見出しタグを使用するのではなく、CSSで変更しましょう。
h1タグをstrongタグ・emタグの代わりに使う
テキストを太字で表示し、重要性が高いことを示す「strongタグ」や文字を強調する「emタグ」の代用としてh1タグを使用するのは避けましょう。
前述したように、Googleが構造を間違って認識することにつながります。
Googleに対して、特定のテキストが重要であることを伝える場合はstrongタグを使用し、ユーザーの注意を引き付けることが目的の場合は、bタグ・emタグを使用するか、CSSで装飾しましょう。
過度にh1タグを利用する
他の見出しと同様に、ルールに従って適切な構造でhタグを使用するのであれば、h1タグをどれだけ使用しても問題はありません。
ただし、多くの見出しをh1タグにするといった過度な使い方をしてしまうと、h1タグに含まれるキーワードの重要性が正しく認識されなくなる恐れがあります。
SEOの観点でh1タグの最適化を行う場合は、h1タグは1ページに1つだけ使用することをおすすめします。
【悪い例:同じ内容のh1が複数のページで使われている】

h1タグを含めた見出し要素の大きさに規則性がない
h1タグを含めた見出し要素は、h1タグの文字サイズが最も大きく、数字が大きくなるにつれて文字サイズが小さくなるのが一般的です。検索エンジンはCSSなども読み込むため、見出し要素のサイズを不規則に変えないように気をつけましょう。
例えば、h1タグの文字サイズを小さくして、サイトの上部に設定することは、推奨できません。
【悪い例:h1タグを含めた見出し要素の大きさに規則性がない】

上図のように、見出し要素のレベルに応じて、規則性のある大きさが良い例です。
- h1・・・1番大きい
- h2・・・2番目に大きい
- h3・・・3番目に大きい
上記のような規則性が理想です。
ページの内容と無関係なテキストをh1タグにする
ページの内容とh1タグに設定したテキストに食い違いが生じると、サイトを閲覧しているユーザーの混乱を招く恐れがあります。
例えば、h1で指定した見出しが「パソコン製品について紹介」となっているのに本文の内容が「スマートフォン製品について」の内容だった場合、一体どういうサイトなのか?と混乱が生じます。
【悪い例:h1とページの本文に関連性が無い】

h1タグのSEO効果と影響について
Googleによると、h1タグによる直接的なSEO効果はないとされています。しかし、実際のSEOの内部対策において、h1タグによるSEO効果は多く見受けられます。
検索エンジンとユーザーにとって、「ページ内容を分かりやすく伝えるためにある」という目的があります。この目的に沿わない不適切なh1タグの設定は、SEOに逆効果になります。
弊社の統計的な情報では、h1タグの最適化はSEO影響度(効果)は強いです。ただし、「ページ全体を通してh1タグを適切に設置しているサイトの検索順位が上がりやすい傾向にある」ということなので、h1タグだけを最適化しても、効果は十分ではありません。
h1以外の内部対策・コンテンツ対策をし、その上でh1タグの最適化をおこなえば、SEO効果を得られやすくなります。
そのほかにも、h1タグを設定する場合に気になるSEOへの影響について解説します。
h1タグを複数設定した場合のSEOへの影響
SEO対策上h1は1つの方が良いと言われていますが、HTMLの仕様において、同じページの中でh1タグを複数回使用すること自体は問題はなく、SEOへ悪影響を及ぼすわけではありません。
Googleのジョン・ミューラー氏も、公式動画の中で「h1タグを複数使用しても問題ない」「HTML5では複数回使用しても良い」と述べています。
【参考動画】
本来、hタグはページに書かれた内容をGoogleとユーザーに対して簡潔なテキストで提示する見出し要素です。
そのため、以下のような構造であれば、h1タグを見出しとして複数使用しても、Googleは正しくページの構造を把握できます。
<body>
<h1>〇〇〇</h1>
<h2>〇〇〇</h2>
<h3>〇〇〇</h3>
<h1>△△△</h1>
<h2>△△△</h2>
<h3>△△△</h3>
<h1>◇◇◇</h1>
<h2>◇◇◇</h2>
<h3>◇◇◇</h3>
</body>
ただし、上記のような構造の場合、ページ全体の内容を表すタイトルがh1で設定できないため、titleタグをページ上部に表示させるなどして、ユーザーがどのようなページなのかをすぐに判断できるようにする工夫が必要になります。
h1タグを使わない場合のSEOへの影響
ページにh1タグを使用しなくても、SEOへ影響することはありません。MOZがおこなった、ページのタイトルをh1タグとh2タグで表示させるA/Bテストでは、オーガニック検索からのトラフィックに有意な差はなかったそうです。
hタグは、数字が小さいほど重要度が高いことを意味しますが、実際にh5タグ・h6タグはほとんどのサイトで使用されておらず、必ずしもすべてのhタグを使用しなければいけないわけではありません。
h1タグを使用せずにh2タグを使用していれば、Googleはh2タグに書かれたテキストが最も重要だと判断するだけです。
また、ページを閲覧するユーザーが、h1タグを使用しているかh2タグを使用しているかを意識することはありません。
h1タグに画像を使った場合のSEOへの影響について
一般的には、h1タグにテキストを指定するサイトの方が多い傾向にありますが、テキストではなく画像をh1タグで指定しても、SEO的な問題が発生したりペナルティを受けたりすることはありません。
▼ h1タグに画像を使う場合は、以下のように表記します。
<h1><img src=”(画像のファイル名)” alt=”(画像の内容が分かるテキスト)”></h1>
h1タグは画像よりテキストの方がSEO効果は高い
SEO効果としては、h1タグに画像を指定するより、テキストを指定した方が効果が高いです。
現在のGoogleアルゴリズムは、画像に表示された内容を正確に把握できるわけではなく、画像のalt属性に記述したテキストから画像がどのような内容なのかを判断しています。
h1タグに画像を指定した場合、alt属性に記述したテキストをh1タグに指定するテキストとして認識するのか、alt属性に記述したテキストはあくまで画像の内容だと認識するのかは不明です。
h1タグに指定した画像にalt属性を設定しなかったり、alt属性に記述したテキストがh1タグに対するテキストだとGoogleが認識しなかったりした場合、h1タグは空白だと認識されるかもしれません。
SEO効果を意識するのであれば、h1タグにはテキストを指定しましょう。
h1タグを改行することでのseoへの影響
Googleが明確に回答しているわけではありませんが、brタグ(<br />)でh1タグを改行してもSEO効果が変化することはありません。
▼ h1タグを改行する場合は以下のように表記します。
<h1>〇〇〇<br />〇〇〇</h1>
ただし、レスポンシブWEBデザインのサイトの場合は、パソコンで閲覧したときの見た目に合わせてh1タグを改行すると、モバイル端末でページが表示された時に意図していない箇所で改行され、読みづらくなるかもしれません。
h1タグに画像を設定する場合の注意点
alt属性を記述する
h1に画像を設置する場合は、alt属性にページの内容が分かるテキストを記述します。
alt属性とは、HTMLのimg要素でページに画像を表示する際に、画像の内容を検索エンジンへ伝えるための属性です。
検索エンジンは、ただ画像を設置するだけでは画像の内容を把握できないため、alt属性に画像の内容を説明するテキストを記述する必要があります。
画像に、alt属性を記述することで、以下のような効果やメリットが期待できます。
- 画像の表示が遅れた時に代わりにテキストが表示される
- 視覚障害者にも画像の内容が理解できる
- 画像検索からの流入が期待できる
▼ alt属性について別記事で詳しく解説しているので、興味がある方は以下ページをご確認ください。
複数ページで同じ画像を使い回さない
h1タグにテキストを指定する場合と同様に、画像を指定する場合でも複数のページに同じ画像を使用してはいけません。
複数ページのh1タグに同じ画像を使用すると、Googleはそれぞれのページの内容が同じだと認識し、重複コンテンツだとみなされる恐れがあります。
alt属性で異なるテキストを記述しても、同じ画像なのに異なる意味になるのはおかしいとGoogleから判断されるかもしれません。
ただし、会社やサービスのロゴなど複数のページに掲載しても違和感が無いものであれば問題ありません。
その場合は、altタグで会社・サービスのロゴということを記述しましょう。
hタグを簡単に確認できるおすすめのツール3選
自サイトで使用しているhタグは、CMSの管理画面から簡単に確認できますが、外部サイトのページを閲覧しただけでは、どのhタグが使用されているのかを判断することはできません。
また、ページのソースコードを表示して「Ctrl+F」キーでhタグを検索するのも手間がかかる作業です。
下記のツールを使用すれば、外部サイトで使用されているhタグを簡単に確認できます。
- 見出し(hタグ)抽出:ラッコツールズ
- SEO META in 1 CLIC
- Web ToolBox
見出し(hタグ)抽出:ラッコツールズ
ラッコ株式会社が提供しているWEBツール、「ラッコツールズ」の中の機能の1つです。
指定したキーワードで上位表示されるページもしくは指定したURLの、文字数、タイトル、見出しがまとめて確認できます。
見出しについては、h1~h6タグの中から選択して表示することが可能です。
また、抽出したデータはCSVファイルとしてダウンロードすることができ、ディスクリプションも確認できます。
▼ 「ラッコツールズ」では、以下のようなSEO対策で役に立つ機能も提供しています。
- リンク(href、src)抽出
- TITLE & META情報抽出
- 文字数カウント
- WEBページ画像抽出
- 一括URLオープン
SEO META in 1 CLIC
「SEO META in 1 CLIC」は、ページのhタグやmeta情報を確認できるChrome拡張機能です。
Chromeブラウザに拡張機能をインストールしておけば、確認したいページを画面に表示した状態で画面右上のボタンをクリックするだけで、タイトルやディスクリプション、カノニカルなどの情報が一覧表示されます。
さらに「HEADERS」項目をチェックすると、h1~h6までのタグの使用回数やテキスト、構造が表示されます。
他にも、画像の数やalt属性が確認できる「IMAGES」、SNSに対する設定が確認できる「SOCIAL」など、SEO対策で重要とされる項目を簡単に確認できます。
▼ Chrome拡張機能については、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
Web ToolBox
「Web ToolBox」は、Nuxt.jsを使用して構築された、個人開発の無料WEBツールです。
ブラウザ上で機能するためツールをインストールする必要はなく、モバイルデバイスからでも利用できます。
「見出し抽出(h1~h6)」では、URLを入力して「見出しを抽出」をクリックするだけで、ページのタイトルとディスクリプション、すべてのhタグが確認できます。
複数ページのデータを抽出したり、CSVファイルとしてダウンロードしたりすることも可能です。
▼ 他にも、以下のようなさまざまな機能が用意されています。
- サジェストキーワード抽出
- OGPチェッカー
- OGP画像シミュレーター
- 文字数カウンター
h1タグに関してよくある質問と回答
h1タグに関するよくある質問と回答を分かりやすくご紹介します。
h1タグの役割は?
h1タグの役割は、ユーザーにページのコンテンツの概要を提示し、検索エンジンにページの構造を示すことです。
一般的には1ページにつき1つのh1タグが使用されることが多く、ページ全体の概要を表すタイトルと同じ役割を担っています。
h1タグが複数使用されている場合の役割は、ページ全体ではなくページ内の見出しとしての役割を持たせるのが一般的でです。
h1タグの確認方法は?
個別のページで使用されているh1タグは、【Ctrl+U】を押し、ページのソースコードから確認ができます。ソースコードが表示されたら【Ctrl+F】を使い「h1」を検索し確認しましょう。
複数ページのh1タグをまとめて確認したり、データをダウンロードしたりする場合は、SEOツールやChromeの拡張機能の利用が便利です。
h1の位置は?
ページのどの位置にh1タグを記述しても問題はありませんが、ページの構造を示すためには他の見出し要素より先に設定しましょう。
h1タグより手前に他のhタグや文章が存在していると、検索エンジンは別のトピックだと認識します。
ページのタイトル表示として使用する場合は、ページの最上部に記述するようにしましょう。
titleタグとh1タグは重複してもいい?
同一ページであれば、titleタグとh1タグに同じテキストを指定しても低評価を受けたり重複コンテンツとみなされたりすることは無いため、重複しても問題ありません。
h1タグをリンクにしたいがどう記述するの?
h1タグで指定したテキストをリンクにする手順は以下の通りです。
・例1:h1タグを親要素としてリンクを指定する
<h1>
<a href=”/h1/”> h1タグとは?h1の意味とSEOとの関係性や設定方法を解説</a>
</h1>
・例2:aタグを親要素としてh1タグを設置する
<a href=”/h1/”>
<h1> h1タグとは?h1の意味とSEOとの関係性や設定方法を解説</h1>
</a>
h1タグの文字の大きさをfont sizeで変えていい?
文字の大きさをfontタグ(<font size=>)で変えることは可能ですが、HTML5ではfontタグが廃止されており、使用することは推奨されていません。h1タグの文字の大きさを変える場合は、CSSなどを用いて指定しましょう。
h1タグにキーワードは何個まで入れていいの?
h1タグに入れるターゲットキーワードは1つですが、サブキーワードを複数含める場合があります。
キーワードの詰め込みはh1タグに限らず、スパム扱いされる可能性があります。
h1は何の略?
h1の「h」は、「見出し」という意味を持つ「heading」を略したものです。
h1の「1」は、hタグの重要度の高さを示す数字であり、数字が小さくなるほど影響度が高くなり、h1タグはhタグの中で最重要タグを意味します。
h1は何を入れるのか?
タイトルとして使用する場合はページ全体の内容、複数のh1を使用する場合は該当する箇所の内容が分かるテキストを記述します。テキストには、そのページで狙うべきメインキーワードを1つだけ入れるようにしましょう。
画像を入れて表示することもできますが、ページと関連性が高いものを使用する他、alt属性に画像の内容が分かるテキストを記述して設置する必要があります。
まとめ
今回は、h1タグの役割やtitleタグとの違い、設置する位置、SEO効果などを解説しました。
h1タグは、ユーザーにページの概要を簡潔に伝え、検索エンジンにはページの構造を伝える効果が期待できます。
ただし、間違った使い方をするとSEOへ悪影響を及ぼす可能性があるため、使い方や注意点を確認し、適切に設置することを心掛けましょう。