ページ数が多いとSEOに有利なのか?インデックス数の目安と順位の関係について
「ページ数が多いとSEOで有利なのか」「どのくらいのページ数だと検索上位表示されやすくなるのか」など、お悩みではないでしょうか?本記事では、ページ数が多い方がSEOで効果的な理由から、SEOに効果的なページの増やし方、やってはいけないページの増やし方、ページ数を増やす上での注意点まで、初心者にも分かりやすく解説します。
ページ数の多いサイトはSEOに有利か?
結論から言えば、ページ数の多いサイトはページ数の少ないサイトよりSEOで有利です。
ただし、問い合わせページやプライバシーポリシー、インタビュー記事、お知らせページなど、オーガニック検索からの流入を前提としていないページや、Googleにインデックスされていないページが多いだけでは、SEOに有利になるわけではありません。
さらに、単純にページ数を増やしただけではSEOで有利になるわけではなく、ユーザーにとって高品質なページを増やす必要があります。ページ数を増やす目的で低品質なページを量産した場合はサイト全体の評価が下がり、SEOで逆効果となります。
つまり、「ページ数が多いサイト」というより、「検索エンジンから高く評価されているページ」が多いサイトが、SEOで有利だと言えます。
ページ数よりもインデックス数がSEOでは重要
前述したように、ページ数が多いサイトはSEOに有利になりますが、正確にはインデックス数が多いサイトがSEOで有利となります。
ページ数と検索順位との関係について解説する前に、「ページ数とインデックス数の違い」について説明します。
- ページ数とはサイト内にあるページの数(URLの数)のことです。
- インデックス数とは、検索エンジンにインデックスされたURLの数のことです。
検索エンジンにインデックスされることで、はじめて検索結果に順位が付くのです。つまり、ページ数自体が多くてもGoogleにインデックスされていなければSEO効果はありません。
【例】
- サイト内にあるページの総数:100
- インデックスされているページ数:70
- インデックスされていないページ数:30
上記の場合、SEO効果があるのはインデックスされている、70ページのみとなります。
そのため、一般的なSEO対策はインデックスされたページを対象に対策します。インデックスされているページ数の調べ方は後ほど紹介致します。
インデックスについては別記事で詳しく解説しているので、興味がある方は以下ページをご確認ください。
低品質なページの量産は逆効果
ページ数が多い方がSEOで効果的ですが、低品質なページを量産しページ数を水増ししただけでは、SEO効果が得られるわけではありません。反対に、Googleからペナルティを受けて逆効果になる可能性もあります。
「低品質なページ」とは、情報量が少ないページや検索意図を満たしていないページなどを指すわけではありません。
以下のように、意図的に検索順位を操作しようとするような、悪意のあるページが「低品質なページ」です。
▼ 具体的には、以下のようなコンテンツが含まれるページを指します。
- 自動生成コンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイトページ
- 無断複製されたコンテンツ
- 誘導ページ
上記のようなページはGoogleからペナルティを受けたり、インデックスから除外されたりする恐れがあります。
ページ数が多い方がSEOで効果的な理由
▼ ページ数が多い方がSEOで効果的な理由は以下の5つです。
- トップページ以外のページもGoogleの評価対象になる
- サイト全体でユーザーの検索意図に応えることができる
- 被リンク獲得のチャンスが増えるためドメインパワーが高まる
- テーマに関連するページを増やす事でサイトの専門性が高まる
- 対策キーワードが増えるためロングテールSEO戦略になる
トップページ以外のページもGoogleの評価対象になる
Googleはトップページ以外のページも巡回しており、そこで得た情報も評価対象にしているためページ数が多いほどSEOに効果的です。
検索結果にどのようなページを表示させるかは、Googleの検索エンジンが決めます。検索順位を決める判断基準はいろいろありますが、検索エンジンはトップページだけでなく下層ページも巡回して情報を蓄積しています。
その為、ページ数自体が多く、より多くのインデックス数があるWEBサイトは評価される機会が増えるので、検索順位が上がりやすくアルゴリズムの変更にも強い傾向にあります。
サイト全体でユーザーの検索意図に応えることができる
ページ数が多い方がSEOで効果的な理由の2つ目は、サイト全体でユーザーの検索意図に応えることができるからです。
Googleは、より多くの検索意図を満たすサイトを高く評価する傾向にあります。ユーザーの検索意図にはさまざまなものがあるため、ひとつのページだけではユーザーを十分に満足させることはできません。
検索意図ごとにページを個別に作成し、サイト全体でユーザーの検索意図を満たすことで、網羅性の高いサイトを作成することができます。結果、Googleから高く評価されるようになります。
検索意図については、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
被リンク獲得のチャンスが増えるためドメインパワーが高まる
被リンク獲得のチャンスが増えるためドメインパワーが高まることも、ページ数が多い方がSEOで効果的な理由のひとつです。被リンクは、トップページだけでなく個別のページに対して貼られるケースもあるため、ページ数が多いほど、被リンクを獲得できる機会も増加します。
被リンクは数が多いほどSEO効果が高くなるため、ページ数が多い方がドメインパワーを高められる可能性も増えるということです。ただし、関連の無いサイトや低品質なサイトからの被リンクの数を増やしてもSEO効果は期待出来ません。
被リンクについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
テーマに関連するページを増やす事でサイトの専門性が高まる
テーマに関連するページを増やす事でサイトの専門性が高まることも、ページ数が多い方がSEOで効果的な理由のひとつです。
サイトの専門性はGoogleがコンテンツの質を評価する要素のひとつなので、テーマに関連するページを増やす事でサイトの専門性を高めることができれば、Googleからサイトが高く評価されます。
対策キーワードが増えるためロングテールSEO戦略になる
対策キーワードが増えるためロングテールSEO戦略になることも、ページ数が多い方がSEOで効果的な理由のひとつです。ロングテールSEO戦略とは、ロングテールキーワードからの流入を増やし、アクセス増加やCV獲得などを狙う戦略です。
ページ数が多いほど、ロングテールキーワードで上位表示を狙うページ数を増やすことができます。
ロングテールSEOについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
SEOに効果的なページ数の目安
SEOに効果的なページの目安数は、具体的に存在しません。「300ページあれば検索上位表示されやすい」「100ページしかない場合は検索上位表示は難しい」といったように、数値の目安はないのです。
なぜなら、検索エンジンはサイト同士を総合的かつ相対的に評価して検索順位を決定する仕組みになっており、より多くの検索意図を満たしているサイトを高く評価する傾向にあるからです。
例えば、SEOについて10ページしか扱っていないサイトより、300ページ・500ページ扱っているサイトの方が、SEOに関連したキーワードで検索上位表示しやすいです。また、ジャンルや狙っているキーワードによっても、上位表示が期待できるページ数は異なります。
検索ニーズが大きいジャンルや検索ボリュームが大きいキーワードの場合、検索上位表示を狙うWEBサイトが多く競争が激しいため、投入されるページも多くなりやすいです。逆に、需要が少ないテーマを扱うサイトの場合、競合サイトが少ないため、少ないページ数でも上位表示できる場合があります。
自サイトが検索上位表示されるようになるために、どのくらいのページを作成すればよいかの目安となるのは、ターゲットキーワードで上位表示できている競合サイトのインデックス数です。
具体的なターゲットキーワードが決まっていない場合は、自社と同じテーマと扱うサイトのインデックス数を参考にしましょう。自サイト及び競合サイトのインデックス数を調べる方法は、記事の後半でご紹介します。
SEOに効果的なページの増やし方
▼ SEOに効果的なページを増やす方法は以下の4つです。
- 1ページ1キーワードを原則に増やしていく
- サイトのテーマに関連するページを作成する
- 検索意図を満たすページを作成する
- E-E-A-Tを意識したページを作成する
1ページ1キーワードを原則に増やしていく
1ページ1キーワードを原則にページを増やしていくことで、SEOに効果的なページを増やすことができます。ひとつのページで複数のキーワードの上位表示を狙おうとすると、Googleはどのキーワードについて書かれたページなのか正確に判断できず、適正にページが評価されなくなる恐れがあります。
例えば、パンケーキとラーメンの作り方を解説したページを作成し、「パンケーキ 作り方」と「ラーメン 作り方」の両方で上位表示を狙おうとしても上手くいかないということです。
ただし、「1ページ1キーワード」はメインキーワードに対するものであり、「SEOとは」「SEO メリット」といったように、メインターゲットが同じキーワードを同時に狙うケースはあります。
また、「SEOとは」と「SEO 意味」のように、検索意図が同じあるいは似た検索意図のキーワードについては、それぞれのキーワードでページを作成すると、キーワードカニバリゼーションが発生する恐れもあります。
サイトのテーマに関連するページを作成する
サイトのテーマに関連するページを作成することで、SEOに効果的なページを増やすことができます。
前述したように、サイトの専門性はGoogleがコンテンツの質を評価する要素のひとつなので、テーマに関連するページを増やす事でサイトの専門性を高めることができれば、Googleからサイトが高く評価されるからです。
例えば、サイトのテーマがSEOの場合、パンの作り方を解説したページを作成しても、SEOに詳しいサイトだと思ってもらうことはできません。サイトのテーマに関連するページを作成することで、サイト全体の専門性を高め、Googleから高く評価されるようになります。
検索意図を満たすページを作成する
検索意図を満たすページを作成することで、SEOに効果的なページを増やすことができます。
前述したように、Googleはより多くの検索意図を満たすサイトを高く評価する傾向にあるため、検索意図ごとにページを個別に作成し、サイト全体でユーザーの検索意図を満たすことで、網羅性の高いサイトを作成することができ、Googleから高く評価されるようになるからです。
問い合わせページやプライバシーポリシー、お知らせページなどのようにサイトを運営する上で欠かせないページ、インタビュー記事やお客様の声などのようにユーザーの利便性を高めるページについては、検索意図を満たすページではないので、ページ数を増やしたからといってSEOで効果的なわけではありません。
オーガニック検索からの集客を狙う場合には、検索意図を満たすページを作成する必要があります。
E-E-A-Tを意識したページを作成する
E-E-A-Tを意識したページを作成することで、SEOに効果的なページを増やすことができます。なぜなら、E-E-A-TはGoogle検索品質評価ガイドラインで重要と定義されている評価基準だからです。
特に、ページを作成する上ではExperience(経験)を意識して作成します。著者が実際に経験・体験した内容をコンテンツに含めることでページを見たユーザーに取って有益なコンテンツとなり、Googleに評価されやすくなります。
E-E-A-Tについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
SEOでやってはいけないページの増やし方
▼ SEOでやってはいけないページの増やし方は以下の2点です。
- 他サイトのコンテンツをコピーする
- 自動生成ツールを使ってページを作成する
他サイトのコンテンツをコピーする
他サイトのコンテンツをコピーする形でページ数を増やしても、SEO効果は得られません。そもそも、自サイト以外のサイトに記述されたテキストをコピーして、許可を得ずに自サイトでそのまま記述する行為は、著作権違反です。
また、完全なコピペでなかったとしても、他のサイトと類似した内容のページは、検索結果に表示されない恐れがあります。なぜなら、Googleは検索結果に多様性も持たせるようにしているからです。
他サイトのコンテンツをコピーしてページ数を増やすのではなく、オリジナルコンテンツを増やすことでページ数を増やすようにしましょう。
オリジナルコンテンツについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
自動生成ツールを使ってページを作成する
自動生成ツールを使ってページを作成する形でページ数を増やしても、SEO効果は得られません。ここで言う「自動生成ツール」とはChatGPTなどのAIツールではなく、形態素解析とマルコフ連鎖という手法により、正しい文法であるにも関わらず意味が分からないテキストを出力するツールです。
大量のサテライトサイトを作成し被リンクを獲得する、ブラックハットSEOが流行していた時代に使用されていましたが、Googleの検索アルゴリズムがアップデートにより、現在では自動生成ツールを使ってページを作成するとGoogleから品質ガイドライン違反と判断されます。
自動生成ツールについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
ページ数を増やす上での注意点
▼ ページ数を増やす際には、以下の2点に注意しましょう。
- 重複コンテンツを作らない
- titleタグやdescriptionタグを重複させない
重複コンテンツを作らない
ページ数を増やす際には、重複コンテンツを作らないように注意する必要があります。「重複コンテンツ」とは、他社のページをコピーしたページのことではなく、自サイト内で内容が全く同じ、あるいはほぼ同じ内容のページを指します。
▼ 具体的には以下のようなページが該当します。
- 「www」や「index.html」、「/」が付いているページと付いていないページ
- 「https」で始まるページと「http」で始まるページ
- 内容が全く同じであるスマホ用とPC用のページ
- 他のページと全く同じテキストが使用されているページ
- 同じ検索意図のキーワードで上位表示を狙ったページ
「www」や「index.html」、「/」の有無や「https」で始まるページと「http」で始まるページ、内容が全く同じであるスマホ用とPC用のページなどの重複コンテンツについては、URL正規化を行えば問題ありません。
同じ検索意図のキーワードで上位表示を狙ったページについては、削除かテーマを変更してリライトを行い重複コンテンツを解消する必要があります。
重複コンテンツについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
titleタグやdescriptionタグを重複させない
ページ数を増やす際には、titleタグやdescriptionタグに同じテキストを記述しないように注意する必要があります。
titleタグやdescriptionタグには、Googleにページのテーマやどのキーワードで上位表示を狙っているのかを伝える役割があります。そのため、titleタグに同じテキストを使用してしまうとGoogleがページごとのテーマを正確に把握できなくなり、検索順位が低下する恐れがあるからです。
titleタグ・descriptionタグについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
インデックスされているページ数の調べ方
自サイトでインデックスされているページ数は、Googleサーチコンソールのインデックスレポートで確認することができます。
【自サイトのインデックス数を調べる手順】
- Googleサーチコンソールにログイン
- 「インデックス作成」の「ページ」をクリック
インデックスされたページ数だけでなく、インデックス未登録のページ数やURL、インデックスされなかった理由も確認できます。
一方、Googleサーチコンソールのインデックスレポートでは、競合サイトのインデックス数を確認することはできません。Google検索の「site:」コマンドで調べる必要があります。Googleの検索窓に「site:」に続けてサイトURLを入力することで、インデックスされているページ数が表示されます。
▼ 例)site:example.com
ただし、確認できるのはおおまかなインデックス数であり、正確なインデックス数は分かりません。
まとめ
今回は、ページ数が多い方がSEOで効果的な理由から、SEOに効果的なページの増やし方、やってはいけないページの増やし方、ページ数を増やす上での注意点まで解説しました。
ページ数が少ないサイトよりページ数が多いサイトの方がSEOで有利な傾向にあるのは確かですが、Googleなどの検索エンジンはページ数だけでサイトを評価しているわけではなく、ただページ数を増やせば良いわけではありません。
重要なことは検索エンジンから高く評価されるページであり、検索エンジンにインデックスされないページや、低品質なコンテンツとみなされるページを作成しても、SEO効果は得られません。
今回ご紹介したページ数の増やし方・注意点を確認し、ユーザーと検索エンジンから評価されるページを作成しましょう。
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