サイトリニューアルのSEO対策12選|順位が下がる原因と影響を解説
サイトリニューアルは検索順位や問い合わせ数を増やすために行う施策の一つです。しかしSEOを考慮せずにリニューアルを行うと検索エンジンからの評価が変わり、かえって検索順位や自然検索からの流入が下がる可能性があります。そこで今回はサイトリニューアルで順位が下がる原因、SEOで失敗しないための対策ポイントについて解説します。

サイトリニューアルがSEO評価に与える影響
サイトリニューアルでサイト構造やコンテンツを変更すると、検索エンジンからのSEO評価が見直され、検索順位が変動する可能性があります。
例えば、リニューアルによってコンテンツの内容が充実したり、サイト構造が整理されたりすれば、検索順位が上がる可能性があります。
一方で、デザイン性を重視するあまり、ユーザーにとって必要な情報が不足したり、サイト内で情報を探しにくくなったりすると、検索エンジンからの評価が下がり、検索順位に悪影響が出る可能性があります。

サイトリニューアルでSEOの順位が下がる原因
サイトリニューアルで検索順位が下がる主な原因は、リニューアルによってページの評価が正しく引き継がれなかったり、サイトの品質や使いやすさが下がってしまうことです。
具体的には、以下のようなケースが検索順位を下げる原因となります。
URLを変更したのに301リダイレクトを設定していない
titleタグや見出し、本文などの重要な要素を大きく変更する
検索流入の多いページのコンテンツ量や質が低下する
内部リンク構造が変わり、重要ページにリンクが集まりにくくなる
サイト構造が複雑になり、ユーザーや検索エンジンがページを見つけにくくなる
noindexやrobots.txtなどの設定ミスで、ページが検索エンジンに認識されなくなる
サイトリニューアルではデザインや見た目だけを重視してしまうと、これまで蓄積してきたSEO評価を失う可能性があります。
特に、URL変更時のリダイレクト設定漏れや、noindex・robots.txtなどのインデックス制御のミスは検索順位の大幅な下落につながりやすいため注意が必要です。
サイトリニューアルでSEOの順位が上がる要因
サイトリニューアルで検索順位が上がるのは、リニューアルによってWebサイトの品質や使いやすさが改善された場合です。
具体的には、リニューアル時に以下のような改善を行うと、SEO評価の向上につながりやすくなります。
ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを追加・改善する
メインテーマに関連するページを増やし、サイト全体の専門性を高める
低品質なページや、テーマとの関連性が低いページを削除・整理する
サイト構造やデザインを改善し、ユーザーが情報を探しやすくする
ページ表示速度やCore Web Vitalsを改善する
サイトリニューアルでは、見た目を変えるだけでなく、コンテンツ品質やサイト構造もあわせて改善することが重要です。
ユーザーが求めている情報を見つけやすく、安心して利用できるWebサイトに改善できれば、検索エンジンからも評価されやすくなり、検索順位の上昇につながります。
サイトリニューアルの前に押さえるべきSEOのポイント
サイトリニューアルで検索順位や自然検索からの流入を下げないためには、公開前やサイトの作成段階でSEOに大きく影響するポイントを押さえておくことが重要です。
なぜなら、サイトの公開後に修正できるSEO施策もありますが、設計段階で決めておかないと後から大きな修正が必要になる施策があるためです。
サイトリニューアル前に絶対に押さえたいSEOのポイントは以下になります。
現在のSEO課題を明確にする
残すページ・改善するページ・削除するページを整理する
対策キーワードに対応するページを作成する
SEOに適したサイト構造にする
SEO要件を満たしているCMSを使用する
クローラーがページ内容を読み込める仕様にする
モバイルフレンドリーなサイトを制作する
上記の項目は後から修正・変更しようとすると大きな費用がかかったり、場合によっては修正できない項目になるため必ず押さえておくようにしましょう。
それぞれ詳しく解説します。
現在のSEO課題を明確にする
サイトリニューアルを行う前に、まずは現在のWebサイトが抱えているSEO課題を明確にしておきましょう。
例えば、検索順位や流入が伸びない原因が「サイト構造の問題」なのか、「コンテンツの質」なのか、「技術的なエラー」なのかを把握しないままリニューアルを進めても、根本的な改善にはつながりません。

そのため、Google Search Console やアクセス解析データ、検索順位、CV状況などを確認し、リニューアル前にSEO上の課題を洗い出しておきましょう。
残すページ・改善するページ・削除するページを整理する
サイトリニューアルでは、既存ページをそのまま残すのか、改善するのか、削除するのかを事前に整理しておくことが重要です。
検索流入やCVにつながっているページを不用意に削除してしまうと、リニューアル後に検索順位や自然検索からの流入が下がる可能性があります。一方で、品質が低いページや、現在の事業内容と関連性が低いページを整理することで、サイト全体の品質改善につながる場合もあります。
具体的には、以下のように分類しておくと管理しやすくなります。
| 分類 | 該当するページの条件 |
|---|---|
| 残すページ | ・検索流入やCVがあるページ ・検索意図を満たせているページ |
| 内容を改善するページ | ・順位が低いページ ・情報が古いページ ・離脱率が高いページ |
| 統合するページ | ・テーマや検索意図が似ているページ ・内容が重複しているページ |
| 削除するページ | ・ユーザーにとって必要性が低いページ ・現在の事業内容と関連性が低いページ |
この整理を行わずにリニューアルを進めると、重要なページの削除や評価の分散が起こりやすくなるため注意が必要です。
また、既存ページを整理することで、リニューアル時に新たに作成すべきページや、追加すべきコンテンツも明確になります。
対策キーワードに対応するページを作成する
サイトリニューアル時は、対策したいキーワードごとに適切なページを用意することが重要です。
検索上位を目指したいキーワードがあるにもかかわらず、その検索意図に対応するページがない場合、リニューアル後にSEO評価を高めることが難しくなります。
例えば、サービスサイトであれば「サービス内容」「料金」「導入事例」「業種別ページ」「地域別ページ」など、ユーザーが検索するキーワードに応じたページが必要になります。

SEOに適したサイト構造にする
サイトリニューアルを行う際は、SEOに適したサイト構造にすることが重要です。
ディレクトリ階層が深すぎたり、カテゴリ分類が複雑すぎるなど、サイト構造が整理されていないと、ユーザーが目的のページにたどり着きにくくなるだけでなく、検索エンジンもページ同士の関係性や、サイト内で重要なページを理解しにくくなります。
サイトのタイプによりますが、一般的なサービスサイトやECサイトであればおすすめはトップページを起点に主要カテゴリ、下層ページへと整理されたツリー構造です。

ツリー構造であれば、トップページから主要カテゴリ、下層ページへとページ同士の関係性を整理でき、検索エンジンにもサイト構造を伝えやすくなるため、SEOの観点でも有効です。
SEO要件を満たしているCMSを使用する
サイトリニューアルでCMSを変更する場合は、SEOに必要な設定や運用ができるCMSを使用することが重要です。
CMSとは、Webサイトのページ作成や更新、画像の追加などを管理できるシステムのことです。
特に、ECサイトのリニューアルでショッピングカートを変更する場合は注意が必要です。
カートシステムの仕様によっては、旧サイトと同じカテゴリ構造やURL構造を再現できず、検索順位や自然検索からの流入に影響するケースがあります。
そのため、CMSを選定する際は、デザインや更新のしやすさだけでなく、SEOに必要な設定を柔軟に行えるかを事前に確認しておきましょう。
クローラーがページ内容を読み込める仕様にする
サイトリニューアル時は、検索エンジンのクローラーがページ内容を正しく読み込める仕様でサイトを制作することが重要です。

例えば、SPAで構築されたサイトや、JavaScriptでコンテンツを動的に表示するサイトでは、ユーザーの画面上では内容が表示されていても、検索エンジンが重要なテキストを正しく認識できない場合があります。
検索エンジンに重要なテキストや内部リンクが認識されなければ、リニューアル後に検索順位が下がったり、ページが適切にインデックスされなかったりする可能性があるため、リニューアル前の段階で、以下の点を確認しておきましょう。
SEOで重要なページは、SPAのみで構築しない
サーバーサイドレンダリングを採用する
JavaScriptを無効にしても、ページの主要な情報が確認できるようにする
重要なテキストや内部リンクが、HTML上で確認できるようにする
モバイルフレンドリーなサイトを制作する
サイトリニューアル時は、スマートフォンで見やすく操作しやすいモバイルフレンドリーな設計でサイトを制作するようにしましょう。
パソコンでは見やすいデザインでも、スマートフォンでは文字が小さい、ボタンが押しにくい、メニューが分かりにくいといった問題が起こる場合があります。このような状態では、ユーザーが必要な情報にたどり着きにくくなり、SEOにも悪影響を与える可能性があります。
また、Googleはモバイル版ページを主な評価対象とするモバイルファーストインデックスを採用しているため、パソコン版にはある重要なコンテンツが、スマートフォン版で非表示になっていないかも確認しましょう。
スマートフォン版で確認できない情報は、SEO評価に反映されにくくなる可能性があります。

サイトリニューアルのSEOで失敗しないための対策12選
サイトリニューアルでは、公開前の設計だけでなく、公開時・公開後の確認も重要です。
どれだけ事前にSEOを考慮していても、公開時の設定ミスや移行漏れがあると、検索順位や自然検索からの流入が下がる原因になります。
サイトリニューアルのSEOで失敗しないためのポイントは以下になります。
titleや見出しタグの削除・設定ミスをしない
コンテンツの量を減らさない
URLを変更する場合はリダイレクトの設定をする
内部リンクをつなぎなおす
評価されているページを大幅に削除しない
XMLサイトマップを送信する
404エラーが発生しているページを確認する
ページの表示速度を確認する
ドメイン変更時はGoogle Search Console でアドレス変更を行う
robots.txtでクロールを拒否しない
noindexでインデックスを拒否しない
canonicalタグの設定ミスをしない
それぞれ詳しく解説します。
titleや見出しタグの削除・設定ミスをしない
titleタグや見出しタグ(hタグ)は検索エンジンがページのテーマを理解する上で重要な役割を持つため、サイトリニューアル時にtitleタグや見出しタグに設定されていたキーワードを削除したり、異なる内容のtitleタグに設定すると順位に影響がする場合があります。
そのため、旧ページの検索順位が高く、流入を獲得しているのであれば新ページのtitleタグは、旧ページのtitleタグをそのまま引き継ぐことをオススメします。
もし新たに設定しなおす必要がある場合は以下のポイントに注意して設定しましょう。
対策キーワードをtitleタグに含める
ページ内容を表す文章をtitleタグに設定する
各ページで同じtitleタグを使い回さない
titleタグを極端に長くしすぎない
h1タグにはページの主題が分かる文言を設定する
h2、h3タグは本文構成に合わせて自然に設定する
▼ titleタグの設定方法については別の記事で詳しく解説しています。
コンテンツの量を減らさない
デザイン性を求めるあまり、コンテンツの量を減らしてしまうと、検索エンジンからの評価が変わってしまい順位が下落する可能性があります。

検索エンジンは画像や装飾だけでなく、テキストの内容も重視して ユーザーのニーズにマッチしたページかどうかを判断しています。
そのため、リニューアル前に評価されていたコンテンツを大幅に削除すると、検索意図に対して情報が不足しているページと判断され、SEO評価が下がる可能性があります。
ただし、コンテンツ量が多ければ良いというわけではありません。適切なコンテンツ量を確保できているかどうかは、以下のチェックリストを参考に確認してください。
対策キーワードの検索意図に答える情報がページ内に含まれているか
サービス内容や商品の特徴が十分に説明されているか
料金、対応範囲、導入までの流れ、実績、事例など、比較検討に必要な情報があるか
よくある質問やユーザーの不安を解消する情報が用意されているか
画像だけで説明せず、重要な内容をテキストでも記載しているか
競合上位ページと比べて、必要な情報が大きく不足していないか
URLを変更する場合はリダイレクトの設定をする
サイトリニューアル時にURLを変更する場合は、旧URLから新URLへ301リダイレクトの設定を必ず行いましょう。
301リダイレクトを設定しないと、旧ページで蓄積していたSEO評価を新ページへ正しく引き継げない可能性があります。また、ユーザーが旧URLにアクセスした際にページが表示されず、機会損失につながる場合もあります。
リダイレクトを設定する際は、テーマが同じページへ転送することが重要です。関連性の低いページやトップページへ一括でリダイレクトしてしまうと、旧ページの評価を適切に引き継ぐことができない可能性があります。
そのため、リニューアル前に旧URLと新URLの対応表を作成し、各ページの内容に合った転送先を設定しておきましょう。

▼ 301リダイレクトについては、別の記事でやり方について詳しく解説しています。
内部リンクをつなぎなおす
内部リンクは、ユーザーや検索エンジンがサイト内のページを見つけるための重要な導線であり、サイト内の回遊しやすさにも影響します。
関連するページへ移動しやすい導線が整っていれば、ユーザーが必要な情報を見つけやすくなり、ユーザビリティの向上にもつながります。
内部リンクを適切に設置するためのポイントは、以下のとおりです。
旧URLへの内部リンクが残っていないか確認する
新しく作成したページへ内部リンクを設置する
削除したページへの内部リンクを別の関連ページへ変更する
検索順位を上げたい重要ページへ内部リンクを集める
関連性の高いページ同士を内部リンクでつなぐ
コラムページやメディアの場合はトピッククラスターを意識する
評価されているページを大幅に削除しない
サイトリニューアル時は、既存ページを大幅に削除しないように注意しましょう。

検索流入やCVを獲得しているページ、外部サイトから被リンクを獲得しているページを削除してしまうと、自然検索からの流入やSEO評価が下がる可能性があります。
また、関連ページへの内部リンクが減り、重要ページにSEO評価が集まりにくくなる場合もあります。
そのため、ページを削除する際は、Google Search Console やアクセス解析データを確認し、検索流入・CV・被リンクの有無を確認したうえで削除するか判断しましょう。
一方で、低品質なページや、現在の事業内容と関連性が低いページを整理すること自体は問題ありません。不要なページを整理することで、サイト全体の品質改善につながる場合もあります。
XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップとは、検索エンジンにサイト内のページを伝えるためのファイルです。
サイトリニューアルによって新規ページの追加やURL変更、ページ削除を行った場合、XMLサイトマップを送信することで、検索エンジンが新しいサイト構造を把握しやすくなります。
XMLサイトマップを送信するメリットは、以下のとおりです。
新規ページを検索エンジンに見つけてもらいやすくなる
変更後のURLを検索エンジンに伝えやすくなる
重要なページを検索エンジンに認識してもらいやすくなる
なお、サイトリニューアル時にXMLサイトマップを作成する際は、インデックスさせたい正規URLのみを記載し、削除したページ、リダイレクト元の旧URL、noindexを設定したページを記載しないようにしましょう。
▼ XMLサイトマップの作り方や送信方法については別の記事で詳しく解説しています。
404エラーが発生しているページを確認する
404エラーとは、アクセスしたURLにページが存在しない状態のことです。
リニューアル時にページを削除したり、URLを変更したりすると、旧URLにアクセスしたユーザーが404ページに到達してしまう場合があります。
また、クローラーも404エラーが多いサイトでは、重要なページを見つけにくくなったり、クロールの効率が下がったりするため、SEOに悪影響が出る可能性があります。

そのため、削除したページやURLを変更したページは、関連性の高い新ページへ301リダイレクトを設定しましょう。
一方で、関連性の高いリダイレクト先がない場合は、無理にトップページなどへ転送するのではなく、ユーザーが次の行動を取りやすいカスタム404ページを用意して対応しましょう。
▼ 404エラーやカスタム404ページについては別の記事で詳しく解説しています。
ページの表示速度を確認する
サイトリニューアル後は、ページの読み込み速度が悪化していないか確認しましょう。
リニューアルによって画像や動画、動的なコンテンツなどが増えると、ページの読み込み速度が遅くなる場合があります。表示速度が遅いサイトは、ユーザーが離脱しやすくなるだけでなく、SEOにも悪影響を与える可能性があります。
表示速度は、Googleが提供しているPageSpeed InsightsにURLを入力するだけで確認できます。
表示速度が遅い場合は以下の点をチェックして改善しましょう。
画像や動画のファイルサイズが大きすぎないか
不要なJavaScriptやCSSを読み込んでいないか
使用していないプラグインや外部タグが多すぎないか
広告タグや計測タグが増えすぎていないか
サーバーの応答速度が遅くなっていないか
▼ PageSpeed Insightsの見方や改善方法については別の記事で詳しく解説しています。
ドメイン変更時はSearch Consoleでアドレス変更を行う
サイトリニューアルにあわせてドメインを変更する場合は、Google Search Consoleの「アドレス変更ツール」を使用して、Googleにドメイン変更を伝えましょう。
サイトリニューアルでドメイン変更を行うと、サイトのURLが大きく変わるため、検索エンジンが新しいサイトを正しく認識するまでに時間がかかる場合があります。
そのため、旧ドメインから新ドメインへ301リダイレクトを設定したうえで、以下の手順でGoogle Search Console のアドレス変更ツールを使い、サイト移転をGoogleに伝えます。
元のホームページから新しいホームページに対する301リダイレクトを実装します。
Google Search Consoleにログインします。
メニューの「設定」から「アドレス変更」を選択します。
プルダウンから新しいサイトを選択します。
「他のサイトがこのサイトに移転しています」というメッセージを確認します。
参考:アドレス変更ツール

ドメインが変わったことを迅速に伝えることで、検索順位への影響を最小限に押さえながら新しいドメインに移行することができます。
robots.txtでクロールを拒否しない
ここからはサイト公開後にチェックするポイントを紹介します。
サイトリニューアル中は、テスト環境のページが検索結果に表示されないように、robots.txtを利用して検索エンジンのアクセスを制限することがあります。
しかし、テスト環境で使用していたrobots.txtの設定をそのまま本番環境に反映してしまうと、Googleなどの検索エンジンがサイトをクロールできなくなる可能性があります。
検索エンジンがページをクロールできない状態が続くと、新しいページがインデックスされなかったり、既存ページがインデックスから外れるなどするため、検索順位が下落する可能性があります。
サイト公開後に順位が大きく下がった場合や、新規ページがなかなかインデックスされない場合は、robots.txtでクロールを拒否する設定が残っていないか確認しましょう。

テスト環境を検索結果に表示させたくない場合は、robots.txtだけで制御するのではなく、ベーシック認証を設定して外部からアクセスできないようにする方法が安全です。
noindexでインデックスを拒否しない
サイトリニューアル中はテスト環境にあるサイトをGoogleにインデックスさせないために、noindexタグを設定することがあります。
noindexタグは、検索エンジンに「このページはインデックスしない」と伝える指令を出すタグのため、テスト環境や公開前のページに設定していたnoindexタグが本番環境に残っていると、検索エンジンにインデックスされず、検索結果に表示されなくなります。
そのため、サイト公開後は、重要ページにnoindexが設定されていないか必ず確認しましょう。

▼ noindexが設定されているかどうかを確認する方法は、別の記事で詳しく解説しています。
canonicalタグの設定ミスをしない
canonicalタグとは、内容が重複または類似しているページがある場合に、検索エンジンへ正規URLを伝えるためのタグです。
URL変更やCMS変更を行った場合、canonicalタグが旧URLを向いたままになっていたり、意図しない別ページを指定していたりするケースがあります。

そのため、リニューアル後は、各ページのcanonicalタグが正しいURLを指しているか確認し、検索エンジンに評価させたいページを正しく伝えられる状態にしておきましょう。
SEOの観点からリニューアルを検討すべきタイミング
SEOの観点から、サイトをリニューアルを検討するタイミングは以下になります。
サイトに訪れたユーザーニーズに応えるページがない場合
ページの品質が低い場合
CMSやシステムが古く、施策実行が困難なとき
UI/UXに問題がある場合
サイト構造が最適化されていないとき
サイト内に重複ページが大量に存在するとき
スマホ用のぺージが存在しないもしくは、スマホとPCでURLが分かれている時
それぞれ詳しく解説します。
サイトに訪れたユーザーニーズに応えるページがない場合
自社のサービスや商品を探しているユーザーが必要とするコンテンツが記載されたぺージがない場合は、リニューアルを検討しましょう。ユーザーが必要としているコンテンツがないということは、ユーザーのニーズを満たしていないWebサイトとGoogleから判断され、SEOで評価されづらいためです。
また、サービスに関する具体的な説明・料金体系・導入事例・よくある質問といった情報がサイト内に存在しないと、ユーザーは「この会社で本当に依頼して良いのか」という判断ができず、すぐに離脱してしまいます。
特にBtoBサービスや単価の高いサービスの場合、ユーザーは複数のサイトを比較しているため、Webサイトの情報が不足している場合は選択肢から外される可能性があります。
ページの品質が低い場合
Googleはページの品質によって検索順位を決定しているため、サイト全体のコンテンツ品質が低い場合は、Googleからサイト内にあるページを評価してもらえず検索順位が上がりづらくなります。
狙っているキーワードで上位に表示される競合他社のページと比較を行い、ページの品質が明らかに劣っている場合はリニューアルを検討すべきタイミングです。
このような状態で内部対策や外部対策を行ってもSEO効果は限定的になってしまうため、サイト全体のリニューアルを行って、各ページの品質を改善しましょう。
CMSやシステムが古く、施策実行が困難なとき
サイトリニューアルを検討するべきタイミングの1つ目は、CMSやシステムが古かったり、Webサイトの仕様上の問題でGoogleが推奨するテクニカルな施策を実行できない場合です。
例えば、レンタルサーバーやブログサイトのサブドメインを使って運営している場合は、技術的な制約が多く発生するためテクニカルな施策の実行ができない場合があります。
具体的には、以下のような施策ができない場合はSEO上不利になることがあります。
パンくずリストの設定ができない
SSL化ができない
ページごとに個別のtitleタグやDescriptionタグの設定ができない
レスポンシブデザインに対応していない
コンテンツごとにURLが切り替わらない
動的ページに個別のtitleタグが設定できない
ページのクロールやインデックスに関連する問題、titleタグに関連する問題は、検索順位に大きく影響するため早期に改善が必要です。
UI/UXに問題がある場合
Webサイトが使いづらかったり、ページ表示速度が遅いなどUI/UXに問題がある場合は、Webサイトのコンバージョン率や検索順位に悪影響が出る可能性があります。
UIとは「見た目のわかりやすさ」を指し、UXとは「機能の使いやすさ」のことを指します。
Googleのサーチコンソールには、ユーザーエクスペリエンスに関する指標を確認できる項目があることからも、GoogleがUI/UXに優れたユーザーフレンドリーなWebサイトを評価していることがわかります。
例えば、Webサイトが以下のような状態になってしまっている場合は改善が必要です。
テキストが見づらい・読みにくい
スマートフォンでタップできる要素がわかりづらい
ユーザーにとって役に立たない不要な機能が多い
ユーザーにとって不要な広告が表示されている
ページの表示速度が極端に重い
UI/UXに問題があると、離脱や直帰が増えるなどユーザー行動にも悪影響が出るため、使い勝手が悪い場合は、サイトリニューアルを行い改善しましょう。
サイト構造が最適化されていないとき
サイト構造を見た時に「階層が深すぎたり」「論理的に整理されていない」場合は、SEOでマイナスになる可能性があります。
例えば、重要なコンテンツページがトップページから5クリック以上必要な位置に置かれている場合、Googleのクローラーがそのページに到達しにくくなります。また、ユーザーにとっても「目的の情報にたどり着きにくい」構造となり、直帰率や回遊率にも悪影響を及ぼします。
さらに、サイト構造が整理されていないことで内部リンクの設計も曖昧になり、リンクジュースの流れが偏ったり、無駄なクロールが発生したりするため、全体のSEO効率も悪化します。
このような状態では、個別のページをどれだけ最適化しても、サイト全体としての評価が高まりにくいため、構造面の見直しを行うためにサイトリニューアルを検討するタイミングとなります。
サイト内に重複ページが大量に存在するとき
テーマやページタイトル・コンテンツが似ているページがサイト内に多く存在している場合は、検索エンジンがどのページを評価して良いのか判断を迷ってしまい、結果的に検索順位が上がりづらくなることがあります。
また、重複ページが多い状態では、Googleのクローラーが同じような内容のページを何度も読み込むことになるためクロールバジェットが無駄に消費され、本来クロールしてほしい新規作成したページや重要なページのクロールが遅れる可能性があります。
ユーザーにとって必要なページである場合は、noindexやcanonicalタグを設置することでGoogleから重複と見られることを防ぐことができますが、ユーザーにとって不要なページの場合はリニューアルを行い削除するようにしましょう。
スマホ用のぺージが存在しないもしくは、スマホとPCでURLが分かれている時
現在のGoogleは、「モバイルファーストインデックス」を採用しており、PC版ではなくモバイル版のコンテンツを優先的に評価しています。そのため、スマホ用に最適化されたページがないWebサイトは、検索順位が上がりづらい傾向があります。
また、スマホとPCでURLが分かれている場合は、被リンクが分散するため、URLごとにSEO評価も分散してしまう上に、正しくrel="alternate"やrel="canonical"が設定されていないと、Googleが重複ページと判断するリスクがあります。
さらに、ページの更新をする際も、スマホ用とPC用それぞれのページを更新しないといけないため運用上の手間もかかります。
Googleは、同一URL・同一HTMLで端末ごとに最適化されたぺージが表示されるレスポンシブデザインを推奨しているため、リニューアルを検討しましょう。
SEOを含むリニューアルを外注する際の注意点
SEOを含むサイトリニューアルを外注する際は、依頼先の選び方によって成果が大きく変わります。
費用やデザインだけで判断してしまうと、リニューアル後に検索順位や自然検索からの流入が下がる可能性があるため注意が必要です。
外注先を選ぶ際は、以下の点を確認しておきましょう。
SEOコンサルティングの実績があるか
事前にSEO課題や競合比較を提示してくれるか
強みや特徴を踏まえてサイト設計してくれるか
それぞれ詳しく解説します。
SEOコンサルティングの実績があるか
ここまで解説した通り、サイトリニューアル時にSEOの順位を下げないためには、SEOを考慮した設計や公開前後のチェックが重要です。
そのため、外注先を選ぶ際は、SEOコンサルティングの実績がある会社か確認しましょう。
実績を確認する際は、支援社数や取引社数だけでなく、自社と近い業界・サイト規模での支援実績があるか、リニューアル前後で検索順位や自然検索からの流入がどのように変化したのかまで確認できると安心です。
また、支援会社や制作会社自身がSEOで集客できているかも確認しておきましょう。
例えば、「サイトリニューアル SEO」「SEO会社」「制作会社」など、自社サービスに関連するキーワードで上位表示されている会社であれば、SEOに関してのノウハウや実績が豊富にあると言えます。
事前にSEO課題や競合比較を提示してくれるか
サイトリニューアルを外注する際は、契約前や提案段階でSEO上の課題や競合比較を提示してくれる会社か確認しましょう。
例えば、競合サイトと比較して不足しているページ、検索意図を満たしていないページ、内部リンクやサイト構造の問題、表示速度やインデックス状況などを事前に分析してくれる会社であれば、リニューアルでSEO上の課題を解決してくれる可能性が高いと言えます。
一方で、デザインやブランディングの話ばかりの会社の場合は、SEO面の提案や知見が十分でない可能性があります。
現在のサイトが抱えている課題を把握しないままリニューアルを進めると、デザインは変わっても検索順位の改善につながらない可能性があるため、現状分析や競合調査をもとに、SEO上の改善案まで提案してくれる会社を選びましょう。
強みや特徴を踏まえてサイト設計してくれるか
サイトリニューアルでは、検索順位や自然検索からの流入を維持・改善することが重要ですが、最終的な目的はWebからのお問い合わせや購入を増やすことです。
そのため、サイトリニューアルを外注する際は、自社の強みや特徴を理解したうえで、サイト設計に反映してくれる会社を選ぶことが重要です。
自社の強みや選ばれる理由が整理されていないと、検索順位が上がってもCVにつながりにくくなります。また、自社の特徴や対応できる課題を明確に記載することは、LLMOの観点でも重要です。
例えば、以下のような項目をヒアリングしてくれる会社であれば、自社の強みをサイト設計に反映できる、コンバージョンにつながるサイト制作のノウハウが高い会社と言えます。
競合他社と比べた自社の強み
顧客から評価されているポイント
問い合わせや購入につながりやすいユーザーの特徴
よく相談される悩みや課題
成約前にユーザーが不安に感じやすいこと
対応できる業界、地域、サービス範囲
実績、事例、お客様の声として訴求できる内容
サイトリニューアル時のSEOチェックリスト
サイトリニューアルでSEO評価を下げないためには、公開前の準備と公開後の確認を分けて行うことが重要です。
以下のチェックリストを参考に、リニューアル時に確認すべきSEO項目を整理しておきましょう。
| チェック項目 | 確認内容 | |
|---|---|---|
| 現状分析 | Search Consoleやアクセス解析で、現在の流入・順位・CV状況を確認しているか | □ |
| 重要ページの把握 | 検索流入・CV・被リンクがあるページを洗い出しているか | □ |
| ページ整理 | 残すページ・改善するページ・統合するページ・削除するページを整理しているか | □ |
| キーワード設計 | 対策キーワードごとに対応するページを用意しているか | □ |
| 検索意図 | 各ページが対策キーワードの検索意図を満たしているか | □ |
| コンテンツ量 | 旧ページで評価されていた本文・FAQ・事例・料金情報などを削除していないか | □ |
| titleタグ・見出しタグ | 重要ページのtitleタグやhタグを不用意に変更していないか | □ |
| サイト構造 | 重要ページが上位階層に配置され、分かりやすい構造になっているか | □ |
| 内部リンク設計 | 重要ページへ内部リンクが集まりやすい構造になっているか | □ |
| CMS設定 | titleタグ、description、URL、カテゴリ構造などを柔軟に変更できるCMSか | □ |
| クローラーの読み込み | 重要なテキストや内部リンクがHTML上で確認できるか | □ |
| モバイル表示 | スマートフォンでも重要な情報が表示されているか | □ |
| CV導線 | 問い合わせ・購入・資料請求への導線が分かりやすいか | □ |
| XMLサイトマップ | 正規URLのみを記載したXMLサイトマップを用意しているか | □ |
| カスタム404 | 404ページに主要ページへの導線を設置しているか | □ |
| 表示速度 | PageSpeed Insightsで主要ページの速度を確認しているか | □ |
| チェック項目 | 確認内容 | |
|---|---|---|
| robots.txt | 本番環境でクロール拒否設定が残っていないか | □ |
| noindex | 重要ページにnoindexタグが設定されていないか | □ |
| canonical | canonicalタグが旧URLや意図しないURLを指していないか | □ |
| 301リダイレクト | 旧URLから新URLへ正しくリダイレクトされているか | □ |
| 旧URLリンク | サイト内に旧URLへの内部リンクが残っていないか | □ |
| リンク切れ | 内部リンク・外部リンクにリンク切れが発生していないか | □ |
| 404エラー | 削除ページやURL変更ページで不要な404エラーが発生していないか | □ |
| XMLサイトマップ送信 | Google Search ConsoleにXMLサイトマップを送信しているか | □ |
| インデックス状況 | 重要ページがインデックスされているか | □ |
| URL検査 | 主要ページをURL検査し、Googleがページ内容を認識できているか | □ |
| ドメイン変更 | ドメイン変更がある場合、Search Consoleのアドレス変更ツールを使用しているか | □ |
まとめ
サイトリニューアル時に行う、サイトの構造変更やコンテンツの変更などはSEO評価に影響します。
そのため、自然検索からの流入を増やしたい場合は、検索エンジンがWebサイトを評価するポイントを押さえたうえで、サイトリニューアルを進めることが重要です。
自社内にSEOの知見がない場合や、制作会社だけではSEO面の対応に不安がある場合は、リニューアルSEOの支援実績があるSEO会社やSEOコンサルタントに相談することで、検索順位や自然検索流入の下落リスクを押さえながらリニューアルを進めやすくなります。
弊社が提供するホワイトリンクでは、サイトリニューアル時のSEOコンサルティングにも対応しています。「リニューアル後に順位が下がった」「SEOを考慮してリニューアルしたい」「公開前にSEO面を監修してほしい」といった場合は、お気軽にお問い合わせください。

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