サーチコンソールとは?初心者でもできる使い方と設定手順

GoogleサーチコンソールはGoogleの検索結果において、サイトのパフォーマンスを確認することができるツールです。使い方を理解することで、SEO対策やサイトのCV改善に役立てることができます。本記事は初心者から既に利用しているユーザーに向けて設定方法・各種機能でできること・基本的な使い方について解説します。
サーチコンソールとは?
Googleサーチコンソール(Google Search Console)とは、WEBサイトの問題点やパフォーマンスを分析できる無料のツールです。
具体的には、Google検索で自サイトに流入したキーワードや、表示された数・インデックス状況の確認と、促進・サイトに起きているエラー・問題点の原因を把握することができます。
リリース当初はSEOスキルの高い一部のWEBマスターが使うことを想定したツールだったため、「WEBマスターツール」という名称でした。
しかし、サイト運営者のSEOスキルのレベルに関わらず幅広く利用されていたため、2015年の5月20日に全てのユーザーを対象にした「サーチコンソール」という名称に変更され、一部機能の見直しなどがおこなわれました。
サーチコンソールは、自社サイトが検索結果上で露出を高めるために必要な情報を知る事ができるため、WEBサイトを運用する上では必須のツールです。
サーチコンソールのダッシュボードには多くの機能があるため、どこを見て良いか分からないというユーザーも多いと思いますが、使い方を覚えてしまえば難しいツールではありません。
例えば、機能の1つである「検索パフォーマンス」を使えば、「流入があった検索クエリ」「クリック率」「平均順位」「検索での表示回数」などSEO対策での検索順位や、検索流入数、コンバージョンのパフォーマンス改善に必要なデータを簡単に確認することができます。
上記以外にも、WEBサイトのパフォーマンスに関する様々なレポートがあるため、1つ1つの機能を覚えるには時間がかかりますが、本記事を読めば必ず全ての機能を理解できるので、WEBサイトの運用担当者の方は是非最後までご確認ください。
まずは、サーチコンソールではどのようなことができるのかを次の項目で説明します。
サーチコンソールでできること
はじめにサーチコンソールでできることについて解説していきます。
前提として、サーチコンソールに表示されるデータはGoogle検索エンジンでのパフォーマンスデータになります。
そのため、「ChatGPT」の搭載で注目が集まっているBingや他の検索エンジン上のパフォーマンスは対象外になります。
【補足解説】
- Googleサーチコンソール:Google検索結果でのパフォーマンスのデータを表示
- Bing WEBマスターツール:Bingの検索結果でのパフォーマンスのデータを表示
【サーチコンソールで出来る主な機能一覧】
検索キーワードのパフォーマンスが分かる | ・流入キーワード・表示回数・クリック数・平均CTR ・平均順位 ・URLごとの流入キーワードレポ―ト ・キーワードごとの平均順位推移データ |
インデックス状況が分かる | ・インデックスされなかった原因を表示 ・URLごとにインデックス登録状況の確認 ・URLごとにクロール状況の確認 |
クロール・インデックスの促進ができる | ・XMLサイトマップの送信 ・URLごとにインデックスリクエストの送信 |
リンクされているURLが分かる | ・外部サイトからのリンクデータ ・内部リンクデータ |
サイト・ページで発生したエラー・問題点が分かる | ・モバイルユーザビリティの確認 ・Googleペナルティ通知の確認 ・Webページのユーザー体験に関連する状況の確認 (LCP・FID・CLS) |
次の項目でそれぞれの項目を詳しく解説します。
サーチコンソールで主にできること5項目
① 検索キーワードのパフォーマンスが分かる

サーチコンソールでは検索結果から流入のあった、
- キーワード
- キーワードの表示回数
- クリック数
- 平均CTR(表示回数に対してのクリック率)
- 平均掲載順位
を折れ線グラフ形式でレポート表示します。
この機能を使うことで、
- どういったキーワードからの流入があるのか
- 時間の経過とともに検索パフォーマンスがどのように変化したのか
- デバイスごとのクリック数の違い
- 検索結果からの流入が多い国はどこか
などのデータを確認することができるため、SEO対策をおこなった際の効果検証や、対策キーワードの選定・施策方針の決定に役立てることができます。
② クロール・インデックス状況が分かる

サーチコンソールでは、サイト全体のインデックス状況や、URLごとのインデックス状況をレポ―トで確認することができます。
それにより
- インデックス登録させたくないページが検索結果に表示されていないかの確認
- インデックス登録されなかった原因
- インデックス登録されているURLの数
などインデックス登録に関しての管理や問題点の把握をおこなうことができます。
例えば、大規模なサイトの場合は全てのページがクロール対象ではなくなるため、インデックス状況を把握することでユーザーに見せたいページを検索結果に表示させる場合に役立ちます。
また、URL検査機能を使えば、個別のURLごとにクロール状況とインデックス状況を確認できるため、ページごとの問題を把握することもできます。
③ クロール・インデックスの促進ができる

新規にサイトを立ち上げた場合や、新しいページを公開した際、早く検索結果にページを表示させるためには、GooglebotにURLを発見してもらいページをクローリングしてもらう必要があります。
サーチコンソールの、「URL検査」ツールや「サイトマップ」を活用することで、Googlebotに新しいURLの存在を伝えることができます。
これらの機能を活用することでページのインデックスを早めることができます。
新規に公開したページの存在を伝える以外にも
- オウンドメディアを運用しているため、日々リライトしている
- WEBサイトのリニューアルをおこなった
このような場合にも、サーチコンソールを活用することで、更新されたページの内容をGooglebotに伝え、読み込んでもらうことができます。
④ リンクされているURLが分かる

サーチコンソールの「リンク」機能を使うと内部リンクと外部リンク(被リンク)を確認することができます。
リンク機能では、自社サイトに向けて「どのサイト」から「どのくらいの数」のリンクが貼られているのかを把握することができます。
また、被リンクの数だけではなく、
- 被リンクのアンカーテキスト
- 被リンクが多く集まっているページ
など獲得した被リンクについての詳細を確認することができます。
評価の高いサイトからの被リンクは、SEO対策上の評価を高める上で重要な指標になるため、外部対策をおこなう場合に役立ちます。
⑤ サイト、ページで発生したエラー・問題点が分かる

サーチコンソールは、WEBサイト上に起きている様々な問題やエラーを確認することができます。
具体的には
- ページの表示速度が良好な値になっているかどうか
- 検索ランキングを上げるための施策がスパム行為と判断されペナルティになっていないか
- 構造化データが正しく検索エンジンに認識されているか
など、WEBサイトやページ単位で発生している各種エラーを把握できます。
サーチコンソールに登録していない場合は、これらの問題に気づくことができないため、サイトを健全な状態に保つためにもサーチコンソールの登録は必須となります。
サーチコンソールの設定・登録方法
サーチコンソールを使うためには、サーチコンソールにWEBサイトを登録する必要があります。まだ導入していない方向けに、この項目ではサーチコンソールにWEBサイトを登録する手順を解説します。
サーチコンソールに登録するための事前準備
サーチコンソールに登録するには以下2点を事前に用意する必要があります。
- Googleアカウント
- WEBサイトの編集権限・もしくはサーバーの権限
Googleアカウントはサーチコンソールにログインする際に必要となります。
WEBサイトやサーバーの編集権限・サーバーの権限は、サーチコンソールとWEBサイトを紐づける際に、サーチコンソールの管理画面上で指定されたタグやファイルを認証情報として、WEBサイトもしくはサーバーにアップロードして承認するため必要となります。
上記2点を、登録手順に進む前に必ず用意しましょう。
それでは実際の登録手順を説明します。
サーチコンソールの登録手順
STEP1. サーチコンソールにログインする
下記URLをクリックしてGoogleサーチコンソールのサイトを開きます。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
- サイトにアクセスしたら「今すぐ開始」をクリックします。
- Googleアカウントの入力画面が出たら「メールアドレス」「パスワード」を入力します。
- 「次へ」をクリックするとログインできます。

STEP2. プロパティタイプを選択してサイトを登録する
ログインするとプロパティタイプの選択画面が表示されます。
- 「ドメイン」もしくは「URLプレフィックス」にいずれかにURLを入力
- 「続行」をクリック
選択する項目によって次の手順が異なるため、初心者やサイトが1つしかない場合は「URLプレフィックス」を選択すると良いでしょう。

詳しく知りたい方向けに「ドメイン」と「URLプレフィックス」を簡単に説明します。
【ドメインプロパティ】
対象となるドメインを含む全てのURLが対象となります。
つまり、ドメインプロパティを選択すると「サブドメイン」「wwwの有無」「https、http」「/の有無」などが対象となります。
▼ ドメインプロパティを「sem-plus.com」とした場合に含まれるURL例
- http://sem-plus.com
- https://white-link.com/sem-plus
- http://m.sem-plus.com
- http://www.sem-plus.com
WEBサイトをサブドメインで複数管理している場合はこちらを選択します。
【URLプレフィックス】
対象となるドメインから始まるURLが対象となります。
こちらは「サブドメイン」「wwwの有無」「https、http」「/の有無」は含まれないため、登録する際は、正規のURLを指定する必要があります。
▼ URLプレフィックスを「https://white-link.com/sem-plus」とした場合に含まれるURL例
- https://white-link.com/sem-plus/aaa
- https://white-link.com/sem-plus/aaa/bbb
▼ URLプレフィックスを「https://white-link.com/sem-plus」とした場合に対象外となるURL
- http://sem-plus.com/(httpのため)
- https://seo.sem-plus.com(サブドメインのため)
- http://www.sem-plus.com(wwwが無いため)
「ドメイン」「URLプレフィックス」どちらを選択するかで設定手順が変わるため、次の項目でそれぞれ説明します。
STEP3-1. 「URLプレフィックス」を選択して所有権を確認する
「URLプレフィックス」を選択した場合は、おすすめの確認方法として「HTMLファイル」が表示されます。
今回は、Googleが推奨する「HTMLファイル」での確認方法と、「HTMLタグ」での確認方法の他、弊社おすすめの「タグマネージャー」を利用した所有権の確認方法を解説します。
解説を確認し、やりやすい方法で進めてください。
■「HTMLファイル」での所有権の確認手順
必要なもの:FTPサーバー情報
- ダウンロードボタンをクリックしてHTMLファイルをダウンロードします。
- HTMLファイルをサーバー上のドメインルートディレクトリの直下にアップロード
- 画面に戻って確認ボタンを押し「所有権を自動確認しました」と表示されたら完了です。

■ 「HTMLタグ」での所有権の確認手順
サーバーの権限が無い場合はHTMLタグを選択して認証させましょう。
必要なもの:WEBサイトの編集権限
- HTMLタグをコピーする
- <head>セクション内、最初の <body> セクションの前に貼り付ける
- 画面に戻り確認ボタンを押し、「所有権を自動確認しました」と表示されたら完了
■ 「タグマネージャーを利用した」所有権の確認
Googleタグマネージャーで設定されたコンテナが、サーチコンソールを設定するアカウントと同一である場合、「確認」ボタンをクリックすれば所有権の確認がはじまります。

確認が完了し、所有者に認識されるとサーチコンソールが利用できるようになります。サーチコンソール設定時、Googleタグマネージャーを利用した所有権の確認は、メタタグの設置と並んで最も簡単な方法と言えるでしょう。
■ その他の確認方法
- Google Anarytics:アナリティクスを先に設置して連携する
- ドメイン名プロバイダ:DNSレコードをGoogleに関連付ける
STEP3-2. 「ドメインプロパティ」を選択して所有権を確認する
ドメインプロパティの場合は、以下の手順で所有権の確認をおこないます。
- DNSレコードでのドメイン所有権の確認:DNSサーバーにTXTレコードを設定する
- DNSサーバーのコントロールパネルにログインして作業する
- ドメインのDNSのカスタム設定を行う(サーチコンソールで発行されたTXTレコードを設置する作業が必要)
DNSの設定変更に時間がかかることがあるため、すぐに所有権の確認が取れない場合があります。

【エラーが返った時の例】

【所有権の確認が取れた時の例】

STEP4. 所有権確認のステータス
所有権の設定が完了したら、正しく設定出来ているか確認しましょう。
確認方法は、サーチコンソールの「設定>所有権の確認」で、確認方法ごとのステータスを見ることができます。

所有権の確認方法が、ひとつでも「確認が完了しました」のステータスになっていれば、サーチコンソールの導入が無事完了です。
データが表示されるまでには、最低1日かかるため翌日まで待ちましょう。
次の項目では実際の使い方を各機能ごとに説明します。
サーチコンソールの使い方【初心者用】
サーチコンソールには多くの機能があるため、初めて使う方はサーチコンソールでどのような情報を確認することができるのかを、はじめに覚えましょう。
その際、メニューから「サマリー」を選択するとサーチコンソールでどういった情報が確認できるのかを覚えることができます。
「サマリー」について簡単に説明します。
サーチコンソール「サマリー」について
サマリーにはサーチコンソールにある各レポ―ト内容の概要がまとめて表示されます。
簡単に言うとサーチコンソールのデータが集約された概要ページになります。

▼ 表示される項目は以下になります。
表示される項目 | 詳細 |
検索パフォーマンス | 直近3ヵ月にサイトがクリックされた数が表示されます。 |
インデックス作成 | Googleにインデックスされたページ数とされていないページ数が表示されます。 |
エクスペリエンス | ・ページの表示速度や反応速度に問題が無いぺージの数と問題があるページの数 ・モバイルページが快適に使える状態のぺージの数と問題があるページの数 |
拡張 | ・サイト上で確認された構造化データ ・AMPページ |
定期的にサマリーを確認して、検索パフォーマンスのグラフが伸びている場合は、順調に検索結果上で露出できています。
「エクスペリエンス」や「拡張」にエラーが発生している場合は、サイトのパフォーマンスが下がっている可能性があるため、レポ―トを開き詳細を確認しましょう。
サーチコンソールの使い方【各機能説明】
サーチコンソールのサマリーに表示されるデータは機能のごく一部です。
サーチコンソールの全ての機能を、全部理解する必要はありませんが、WEBサイトやオウンドメディアを運用する上で、どのような機能があり、どのような時に使うのかはしっかりと理解すべきです。
ここからは、サーチコンソールの各種機能と使い方について詳しく説明します。
URL検査
URL検査は、ページのインデックス促進をおこなう場合やインデックス状況を調べる時に使う機能です。
具体的には以下の機能があります。
URL検査でできること | ・インデックス登録のリクエスト ・インデックス登録ステータスの確認 ・公開URLのテスト ・レンダリングされたページの確認 ・対象URLの拡張機能 |
「URL検索」で最もよく使う機能は「インデックス登録のリクエスト」です。
新しくページを追加した場合や、ページの更新をおこなった際に「インデックス登録のリクエスト」をおこなうことで、クローラーに新しいURLの存在やページを更新したことを伝えることができます。
基本的にはクローラーは自動で定期的にページを巡回してくれますが、早くページを読み込んで欲しい場合は、インデックス登録リクエストをおこなうことで、クロールを促進し検索結果への反映を早めることができます。
「インデックス登録のリクエスト」使い方の手順は
- メニューから「URL検索」をクリック
- 検索窓に調べたいURLを入力してクリック
- 「インデックス登録をリクエスト」をクリック
これで完了です。
次に使う機能は「インデックス登録ステータスの確認」です。
この機能は、ぺージがインデックスされているかどうかの確認と、インデックスされていない場合の原因を確認することができます。
【インデックスされている場合】

【インデックスされていない場合】

▼ インデックスされていない場合は以下のようにインデックス未登録の原因を確認できます。

上記画像の場合は、「noindexタグ」が原因でインデックスを拒否していることが分かります。
このようにインデックスされていない原因が分かるため、新規にアップしたページがなかなか検索結果に表示されない場合は「URL検査」を使って確認しましょう。
▼「URL検査」について詳しく知りたい方は、別記事にて更に詳しく解説しているのでこちらをご確認ください。
検索パフォーマンス
検索パフォーマンス:検索結果レポート
検索パフォーマンスの「検索結果レポ―ト」では、Googleの検索結果で自サイトがどのようなパフォーマンスを発揮しているかを分析・確認することができます。
▼ 具体的には検索パフォーマンスで以下のことが分かります。
検索パフォーマンスでわかること | ・WEBサイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されているか ・ページごとの検索結果の表示回数 ・ページごとのクリック数 ・ページごとのクリック率(CTR) ・WEBサイトの掲載順位 ・デバイスごとの検索データ ・国ごとの検索データ ・検索タイプごとの検索データ ・期間ごとの検索データ |
▼ 検索結果レポ―トは、サイト全体のパフォーマンスと個別ページのパフォーマンスをそれぞれ確認できます。
サイト全体のパフォーマンス確認方法 | 「検索パフォーマンス」→「検索結果」をクリック |
個別ページのパフォーマンス確認方法 | 「検索パフォーマンス」→「検索結果」→「+新規」→「ぺージ」→確認したいURLを入力 |
検索パフォーマンスレポ―トでは、「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」が折れ線グラフで表示されます。項目をクリックすることでグラフをオンオフできるので、線が重なって見づらい場合は調整してください。

パフォーマンスデータの下には、「クエリ」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」「日付」が表示されます。それぞれの意味は以下になります。
クエリ | ユーザーが検索したキーワードを表示 |
ページ | パフォーマンスが高いページ順に表示 |
国 | クリックが発生した国を多い順に表示 |
デバイス | 検索デバイスごとのパフォーマンスを表示 |
検索での見え方 | 検索結果に何回表示されたか構造化データの種類ごとに表示 |
日付 | 日付順にパフォーマンスを表示 |

検索パフォーマンスレポ―トのデータを分析することで、
- リライトすべき記事の選定
- リライトした記事のパフォーマンスの検証
- titleタグに入れるべきキーワードの発見
- どのページがどのキーワードで評価されているのか
など、SEO対策をおこなう上で重要な指標が分かります。
▼ 検索パフォーマンスレポ―トの具体的な活用方法は、別記事にて解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
検索パフォーマンス:Discoverレポート
Discoverは、モバイルデバイスでGoogle chromeを開いた際に表示されるDiscoverでのパフォーマンスを確認できます。
確認できる項目は、「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」になります。
Discoverは検索結果に表示されるわけではないため、平均順位や検索クエリの項目はありません。
Discoverレポ―トは、インプレッション数がある一定の数値に達した場合に表示されます。
通常のサイトではあまり使うことがない機能ですが、ニュースメディアを運用している場合などはDiscoverレポ―トからパフォーマンスを確認してみましょう。

インデックス作成
「インデックス作成」では主にサイトのインデックスに関する情報を確認することができます。
「インデックス作成」内のメニューには、「ぺージ」「サイトマップ」「削除」「動画ページ」がありそれぞれ以下のことができます。
【インデックス作成】
ぺージ | ・サイト全体のインデックス状況 ・ページがインデックスされなかった理由 ・インデックス未登録の原因を改善した際に送る「修正を検証」リクエスト |
動画ぺージ | ・動画ページのインデックス状況 ・ページ内の動画がインデックス登録されない理由 |
サイトマップ | ・XMLサイトマップの送信 ・送信したサイトマップのステータス確認 |
インデックスの削除申請 | ・インデックスの削除申請(一時的な削除) ・インデックスの削除送信履歴 |
それぞれ簡単に説明します。
インデックス作成:ぺージ(インデックス状況の確認)

「インデックス作成」→「ページ」には、「ページのインデックス登録レポ―ト」が表示され、サイトのインデックス登録状況を知ることができます。
インデックスエラーが起きている場合は、サーチコンソールからのメール、またはこのページ上で確認できます。
意図的に、noindexタグやrobots.txtの設定でページインデックスさせていない場合は問題ないですが、意図せずインデックスエラーが発生している場合は早急に対応が必要になります。
レポ―トでは登録されていないページの件数と理由の数が「未登録」の項目に表示されます。

▼ インデックスに関するエラーの詳細と対処法は、別記事にてまとめてあるため詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
インデックス作成:サイトマップ (XMLサイトマップの送信)

サイトマップでは、作成したXMLサイトをサーチコンソールから送信することができます。
XMLサイトマップとは、WEBサイトのページ構成や階層関係などの情報を、XML形式で記述したものです。サーチコンソールから送信することで、WEBサイトのクロールとインデックスを効率的におこなうことができます。
使い方は
- XMLサイトマップを作成する
- サーチコンソールのメニューから「サイトマップ」をクリック
- サイトマップのURLを入力する
- 送信をクリック
以上となります。
正しく送信された場合は、「スタータス」に「成功しました」と表示されます。

失敗した場合は、「エラーがあります」もしくは「取得に失敗した」と表示されます。
この場合はxmlファイル内のエラー項目を修正して再度送信しましょう。
▼ サーチコンソールからサイトマップを送信する方法や、エラーに関しては別記事にてまとめてあるため、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
インデックス作成:削除

インデックス作成の「削除」機能は、Googleの検索結果からWEBページのインデックスまたはキャッシュを一時的に削除するために使用する機能です。
注意点として、この機能はあくまで「一時的な削除」となるため、WEBページをインデックスから完全に削除するには、インデックスから削除したページに対して「noindexタグを使う」「サーバーから404が返ってくるように設定する」などの設定が必要になります。
【削除ツールの使い方】
メニューから「インデックス作成」の中にある「削除」をクリック
- 「新しいリクエスト」をクリック
- 削除したいURLを入力
- 次へをクリック
- 「リクエストを送信」をクリックして完了
また、あくまでGoogleの検索エンジンから削除するだけであり、その他の検索エンジンからは削除されません。
▼ サーチコンソール「削除」機能に関しては、別記事にてまとめてあるため、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
エクスペリエンス
エクスペリエンスでは、ユーザーがモバイルとデスクトップから操作した際に、快適にページを閲覧できるかどうかを確認できます。
具体的にはページの読み込み速度や安全性、モバイルユーザビリティなどの項目について、評価や改善のためのアドバイスが表示されます。
▼ 確認できる項目は以下になります。
ページエクスペリエンス | ・ウェブに関する主な指標・モバイルユーザビリティをまとめたレポ―トを表示 |
ウェブに関する主な指標 | ・モバイルで「不良」「改善が必要」「良好」それぞれのURLの数を把握 ・デスクトップで「不良」「改善が必要」「良好」それぞれのURLの数を把握 |
モバイルユーザビリティ | ・モバイルユーザビリティで問題のないURL数 ・モバイルユーザビリティで問題が発生しているURL数 |
エクスペリエンス:ページエクスペリエンス

ページエクスペリエンスでは、モバイルページ・デスクトップページの「WEBに関する主な指標」と「モバイルユーザビリティ」「httpsの使用有無」の状況をレポ―トで一覧表示します。
項目をクリックすると、「ウェブに関する指標」「モバイルユーザビリティ」「https」それぞれのレポ―ト画面へ遷移し詳細を確認することができます。
基本的には、ページエクスペリエンスレポ―トの項目が全て「良好」であれば、サイトの操作性において問題はないため気にする必要はありません。
良好ではない場合は、該当する項目をクリックして原因を確認しましょう。
エクスペリエンス:ウェブに関する主な指標
ウェブに関する主な指標では、WEBサイトの表示速度・ページ内で操作した際の応答速度・レイアウトシフトに関する状況がレポ―トで表示されます。
このレポートでは「ユーザーが快適に閲覧・操作することができないぺージ」を見つけることができます。

モバイル・PCそれぞれ「不良なURL」「改善が必要なURL」「良好URL」の3種類あり、それぞれ該当するURLの数が表示されます。
▼ 各ステータスについては以下のようになります。
- 不良なURL:今すぐ改善が必要
- 改善が必要なURL:内容によっては改善が必要
- 良好URL:問題なし
問題の詳細を確認したい場合は、「レポ―トを開く」をクリックすることで詳細なレポ―トページへ遷移します。

「不良なURL」もしくは「改善が必要なURL」がある場合は、レポ―ト上に良好なURLと判断されなかった理由が表示されるため、更に「改善が必要」をクリックして詳細ページへ進み、改善すべきページのURLを確認しましょう。
▼ この項目で表示される指標は以下の3つです。
LCP (Largest Contentful Paint) | ウェブページの応答が遅延した時間 |
FID(First Input Delay) | ページ内で何かしらの操作した際に、応答するまでの時間 |
CLS(Cumulative Layout Shift) | レイアウトシフトが発生した合計値 |
どの項目もユーザビリティに関わる項目のため、問題がある場合は詳細から問題を確認して、全て「良好」になるように改善しましょう。
モバイルユーザビリティ

モバイルユーザビリティでは、モバイルデバイス(スマートフォンやタブレット)からWEBサイトを閲覧するユーザーが、快適かつ円滑な閲覧体験を得られる状態になっているかを確認することができます。
簡単に言うと、「スマホページが使いやすく作られているかどうか」です。
この項目では
- 使用不可:モバイルユーザビリティの基準を満たしていない
- 使用可能:モバイルユーザビリティの基準を満たしている
に分けて、それぞれのステータスに該当するURLの数が表示されます。
問題がある場合は、レポ―トからモバイル上の問題を確認することができます。
スマートフォンの利用者の増加に伴い、Googleはモバイルページの快適性も重要視しています。問題がある場合は改善しましょう。
▼ モバイルユーザビリティに関する詳細や、エラーの対応方法については、別記事にてまとめていますのでご確認ください。
セキュリティと手動による対策
この項目では、自サイトにぺナルティやセキュリティ上の大きな問題が起きているかどうかを確認することができます。
▼ 確認できる項目は以下になります。
手動による対策 | ・Googleから手動ぺナルティを与えられた場合に警告メッセージを通知 ・ペナルティがある場合は、リンク否認・再審査リクエストをおこなう |
セキュリティ | ・ハッキングなどセキュリティに問題が発生した場合に警告メッセージを通知 ・セキュリティに関する問題の詳細を表示 |
この項目に何らかの通知が来ている場合、「検索結果から自サイトが表示されない」「検索結果画面に警告ラベルが貼られる」などアクセス数などに大きな影響があるため、早急に対応が必要となります。
それぞれ解説していきます。
セキュリティと手動による対策:手動による対策
手動による対策とはガイドライン(ウェブマスター向けガイドライン/品質に関するガイドライン)上で禁止されているやり方で検索順位を操作しようとした場合にGoogleから与えられるペナルティです。
このペナルティを「手動ぺナルティ」と呼びます。
手動ペナルティが与えられた場合は、サーチコンソールのメニュー「手動による対策」に「1件の問題を検出しました」と通知が来ます。
通知されたメッセージにはどのような問題があるのか原因が記載されているため、問題を改善した上で再審査リクエストを送りペナルティを解除してもらう必要があります。
【問題がない場合】

【問題があり、通知が来た場合】

手動ペナルティの通知を放置した場合、サイトが以下のような状態になります。
- 特定の検索キーワードで検索結果に表示されなくなる
- すべてのキーワードで検索結果に表示されなくなる
- インデックスからサイトが削除される
このようにサイトを運営する上では、かなり厳しい状態となるため検索順位が大きく下落した場合は、サーチコンソールの「手動による対策」に通知が来ていないか確認し、メッセージがある場合は早急に対応しましょう。
▼ 手動ぺナルティに関する詳細や、ペナルティの詳しい解除方法については、別記事にてまとめていますのでご確認ください。
セキュリティと手動による対策:セキュリティの問題
セキュリティの問題とは自サイトがハッキングされた場合や、サイトに訪問するユーザーに損害が発生するような状態になっている場合、セキュリティの問題レポ―トに現在起きている問題が表示されます。
▼ 確認できる項目は以下になります。
ハッキングされたコンテンツ | 管理画面がハッキングされ、サイト運営者の許可なくサイト上にコンテンツを置かれている場合が該当します。 |
マルウェアや望ましくないソフトウェア | サイトにアクセスすると、ユーザーに悪影響を及ぼすソフトウェア(ウィルスソフト)がインストールされる状態が該当します。 |
ソーシャルエンジニアリング | ユーザーを騙して個人情報等の機密情報などをダウンロードする。 主にフィッシングサイトなどが該当します。 |
「手動による対策」と違い、これらは悪意のある第三者によってサイトをハッキングされた場合に起きます。
▼ セキュリティの問題が発生した際、Googleはユーザーを保護するため以下の事をおこないます。
- サイトを検索結果に表示させない
- 検索結果に警告ラベルを貼る
- アクセスした際にブラウザ上に警告を表示させる
このような状態になった場合、サイトのアクセス数が減少するだけでなく、ユーザーからサービス・会社自体の信頼も大幅に低下します。
そのため、「セキュリティの問題レポ―ト」に問題が表示された場合は早急に対応する必要があります。
▼ 対処方法は以下になります。
1. 「セキュリティの問題」から問題をクリック
2. 「詳細」をクリックして修正手順を確認
3. 問題を修正する
4. 「セキュリティの問題」から「審査リクエスト」を行う
5. 「審査リクエスト」をおこなう際は以下3点を記載する
- 品質に関する問題点の説明
- 問題を修正した手順を記載
- 修正した結果を記載
6. 以上で完了です。送信後、数日から数週間で審査完了のメールが届きます。
※尚、審査中に何度も同じリクエストを送らないよう注意してください。
リンク

リンクレポ―トでは、自サイトに対して貼られている「被リンク」の詳細や、自サイト内で集まっている内部リンクを確認することができます。
▼ 確認できる項目は以下になります。
外部リンク | ・上位のリンクされているページ:被リンク集まっているURLを表示 ・上位のリンク元サイト:被リンクをしているサイトのURLを表示 ・上位のリンク元テキスト:被リンクのアンカーテキストを表示 |
内部リンク | ・上位のリンクされているページ:サイト内で内部リンクされているURLを表示 |
リンクレポ―トではどのぺージに対して、どのサイトから、どのようなアンカーテキストで、どのくらいの数の被リンクが集まっているか詳細を確認することができます。
自サイトが獲得した被リンクについて詳細に確認することができるため、
- SEO対策で被リンク獲得施策をおこなっている場合の効果検証
- リンクが原因で手動による対策を受けた際におこなう否認するリンクの選定作業
などで利用することができます。
また、内部リンクレポ―トでは、URLごとに内部リンクが集まっているURLの数を確認することができるため、トピッククラスター型でブログやメディアを運営している場合に、ピラーページに正しく内部リンクが集まっているかを確認することができます。
▼ サーチコンソールの「リンク」に関する詳細は、別記事にてまとめていますのでご確認ください。
サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールとの違いですが、大まかに分けると以下のようになります。
Googleアナリティクス:ユーザーがサイトに入った後の動き
Googleサーチコンソール:ユーザーがサイトに入るまでの動き
サーチコンソールは、キーワードの順位やユーザーがどのキーワードで流入しているかの確認が出来ますが、WEBサイトに来たユーザーが、その後どのような行動を取ったかは分かりません。
アナリティクスは、サイトに来たユーザーがどうような行動を取ったか詳細を知る事が出来るツールです。この2つを連携する事によって、訪問前のユーザーの行動と訪問後のユーザーの行動を知る事が出来ます。
サーチコンソールでよくある質問
サーチコンソールを使うのに費用はかかりますか?
サーチコンソールは無料で利用することができます。
サーチコンソールで出来ることはなんですか?
主な機能は「検索結果でのパフォーマンス」「インデックス状況の把握」「サイト上で発生したエラーの確認」になります。
サーチコンソールを利用するためには何が必要ですか?
サーチコンソールを利用するためには、Googleアカウントが必要です。
Googleアカウントは、無料で作成できるため事前に準備しておきましょう。
まとめ
今回はサーチコンソールの登録方法から具体的な機能について解説しました。
サーチコンソールを活用することで、サイトのパフォーマンス改善や、SEOの分析・課題解決をおこなうことができます。
全ての機能の詳細を覚える必要はないですが、「検索パフォーマンス」「インデックス作成」「リンク」に関しては、サイトの運用やSEO対策をする上で重要な項目のためしっかり覚えておきましょう。
以上、サーチコンソールの登録方法と使い方に関する解説でした。

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