サーチコンソール「検索パフォーマンス」の見方と活用法を解説
「検索パフォーマンス」はWEBサイトの分析に欠かせない、様々な情報を得られるGoogleサーチコンソールのレポ―トです。検索パフォーマンスレポ―トでは「表示回数」「クリック数」「CTR」「掲載順位」を確認することができるため、SEOの効果測定や施策改善に役立ちます。本記事では検索パフォーマンスの活用法について解説します。
Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスとは?
「検索パフォーマンス」は、Googleサーチコンソールのレポ―ト機能の1つでWEBサイトのクリック数や流入があったクエリ、表示された回数を確認することができます。
検索パフォーマンスレポートを活用することで、SEO対策で強化すべきページやキーワードを把握することができるため、ユーザーの訪問数を増加させるためにどのような施策をすれば良いか指標を作ることができます。
検索パフォーマンスレポ―トでわかること
検索パフォーマンスを使うと、以下のようなデータを確認することができます。
- WEBサイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されているか
- ページごとの検索結果の表示回数
- ページごとのクリック数
- ページごとのクリック率(CTR)
- WEBサイトの掲載順位
- デバイスごとの検索データ
- 国ごとの検索データ
- 検索タイプごとの検索データ
- 期間ごとの検索データ
このように、検索パフォーマンスを使うと、ユーザーは、「どのようなキーワードで検索をしているのか」「どのページに流入されているか」といったことが分かり、他にもフィルタを使って条件を絞ることでクリック率の改善などに役立つ様々なデータを取得することが可能です。
パフォーマンスレポ―トは2種類
2023年現在、パフォーマンスレポ―トは「検索パフォーマンス」「Discover」の2種類に分かれています。それぞれ簡単にご説明します。
【検索結果】
Google検索でのWEBサイトのパフォーマンスを確認することができます。
【discover】
スマートフォンでGoogle検索アプリを起動した際に設定できる「discover」においてどれだけ表示されたのかパフォーマンスを確認することができます。
本記事では利用することの多い「検索結果」を中心に解説していきます。
検索パフォーマンスの見方【検索結果】
検索パフォーマンスの見方について解説します。
【検索パフォーマンスを確認する手順】
STEP1. Googleサーチコンソールのログイン
Googleサーチコンソールに登録した上で使える機能です。
未登録の方は、以下の記事を参考にまずはGoogleサーチコンソールにご登録ください。
STEP2. ダッシュボード内の【検索パフォーマンス】をクリックする
STEP3. 「検索結果」をクリックする
※指標は、クリック数・表示回数・CTR・掲載順位の4つです。
STEP4. フィルタを設定する
検索タイプ・日付・検索キーワード・ページ・国・端末・検索での見え方を設定することが出来ます。
Googleサーチコンソールから検索パフォーマンスを確認する場合、最大過去16ヵ月までの履歴データを確認することができます。
以下では、検索パフォーマンスの「指標」や「フィルタ」に関する基本的な見方について解説します。
検索パフォーマンスから確認できる項目【検索結果】
検索パフォーマンスの基本的な見方として、それぞれの指標やフィルタが意味することを把握しておきましょう。
まず、検索パフォーマンスを使って確認できる項目は以下の4つです。
- クリック数
- 表示回数
- CTR
- 掲載順位
それぞれの指標について次の項目でそれぞれ説明します。
クリック数
自社サイトがGoogleの検索結果画面に表示された上で、ユーザーにクリックされた回数の合計を指します。つまり、Googleの検索結果から自社サイトに移動した回数のことです。
クリック数=サイトへのアクセス数となるため、WEBサイトのパフォーマンスを確認する上で重要な項目となります。
合計表示回数
Googleの検索結果画面に自社サイト、つまり自社サイトへのリンクが表示された回数のことを指します。
クリックされたかどうかは関係なく、表示されるだけで回数にカウントされます。尚、ナレッジパネルや強調スニペットに表示された分も含まれます。
CTR
クリック率の平均を示しています。Googleの検索結果画面に表示された回数のうち、ユーザーがクリックに至った回数の割合です。検索結果の1ページ目のCTRは高く、それ以降は1%以下になる傾向があります。
検索順位が高いにもかかわらずCTRが低い場合は、タイトルタグやディスクリプションタグを見直してみましょう。
掲載順位
Googleの検索結果画面における自社サイトの平均掲載順位です。
掲載順位が10位と表示されていることがありますが、ナレッジパネルに表示されるページにも順位が割り当てられているため、場合によっては検索結果の下部ではなく、ナレッジパネルの部分に表示されている可能性もあります。
検索パフォーマンスレポ―トの活用法
ここまでは検索パフォーマンスの基本的な見方について解説してきましたが、続いてはこれらの機能を使った「検索パフォーマンスの活用法」についてご紹介します。
検索パフォーマンスのデータは、他サイトによる影響を受けやすい項目であるため、定期的に確認するようにしましょう。
特に各キーワードの掲載順位やCTRのデータを確認することで、ユーザーがどのようにして、どのページにたどり着いたかなど、動線を把握することができます。
ユーザーの動線が分かると、ページの課題を推測することができ、注力すべきキーワードや情報量を増やさなければいけないページなど、サイトへの流入を増やすための様々な課題を抽出することができます。
▼ 検索パフォーマンスのデータを参考に改善ができるキーワードは、以下のとおりです。
- 掲載順位は低いが、表示回数は多いキーワード
- 掲載順位は高いが、CTRは低いキーワード
- 掲載順位は低いが、CTRは高いキーワード
- 狙っていなかったのに、表示回数が多いキーワード
掲載順位は低いが、表示回数は多いキーワード
あるキーワードで掲載順位が低いにもかかわらず表示回数が多い場合、ユーザーは2~3ページ目まで調べている可能性が高いため、「ユーザーが検索上位に表示されたページに満足していない」、あるいは「ユーザーが求めている情報が書かれたコンテンツが上位表示されていない」ということが推測されます。
このような場合、しっかりとユーザーが求める情報を提供するページを用意できれば流入を増やすチャンスです。
【改善方法】
- そのキーワードで検索をして、どのようなページが上位表示されているのかを確認する
- 上位表示されている他サイトと自社サイトの情報やコンテンツを比較する
- 上位サイトにはあって、自社サイトにはない不足しているコンテンツを考える
- 不足している情報を追加することで、ユーザーの需要に応えるページにする
掲載順位は高いが、CTRは低いキーワード
検索結果に掲載される順位は高いにもかかわらず、CTR(クリック率)が低いキーワードの場合、「このページを見てみたいと思わない」「求めている情報はなさそう」というようにユーザーが判断している可能性があります。
この場合は、ユーザーが検索したキーワードに対してどのような情報を求めているのかを推測しながら、検索結果に表示される「タイトル」や「ディスクリプション」を修正して、クリック回数やCTRの改善をすることが大切です。
【改善方法】
- クリックしたい!と思わせる魅力的なタイトルやディスクリプションを設定する
- 記事の内容に合った最適なタイトルやディスクリプションを設定する
- 上位表示されている他サイトのタイトルやディスクリプションを参考にしてみる
掲載順位は低いが、CTRは高いキーワード
検索順位は低いのに、CTR(クリック率)が高いキーワードは、ユーザーが求める記事が「1ページ目に表示されず、2ページ目以降までチェックして、ようやく情報を見つけた」というように、非常に需要の高いキーワードであることが伺えます。
「4-1」と同様に、このような需要のあるキーワードはSEO対策を強化して上位表示させることで、より多くの流入数を見込むことができます。
【改善方法】
- 上位表示されている他サイトのコンテンツと、自サイトのコンテンツを比較する
- 不足しているコンテンツを追加する
- ユーザーが求める情報を増やす
狙っていなかったのに、表示回数が多いキーワード
サイトを運営していると意識して対策したわけではないのに、表示回数が想定外に多いキーワードなどが出てきます。
こういった場合は、そのキーワードはライバルとなる競合サイトが少ない可能性が考えられるので、きちんと対策をすれば、自身では気付いていなかった層のユーザーを獲得できるチャンスとなり得ます。
【改善方法】
- そのキーワードで検索をして、どのようなページが上位表示されているのは自社サイトのどのページなのかを確認する
- そのキーワードをタイトルに組み込む(あくまでも自然な感じになるように)
- そのキーワードをコンテンツ内に不自然にならないように入れ込む
- 「そのキーワードで検索するユーザーは何を知りたいのか」を推測しながらライティングを行う
まとめ
今回は、Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンスレポート」について解説しました。
Googleサーチコンソールの便利な機能の中でも、検索パフォーマンスは特に重要な機能です。WEBサイトを改善してアクセス数を効率的に増加させるためにも、検索パフォーマンスを活用してWEBサイトの強化を進めていきましょう。
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