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SEO対策 2025/03/24

ECサイトのSEO対策ガイド│商品ページを検索上位に上げる方法

ECサイトSEOとは?のサムネイル画像です

ECサイトを検索上位に表示するためには、最適なSEO対策を行うことが大切です。検索上位に表示できれば、アクセスアップ・売上アップにもつながります。この記事では、ECサイトの運用におけるSEO対策を解説します。基本的な対策からECサイト特有の施策まで、体系的に分かる内容となっているのでぜひ参考にしてください。

ECサイトSEOバナー
本記事で分かること
  • ECサイト特有のキーワード選定方法
  • 商品一覧ページの対策方法
  • 商品ページの対策方法
  • ECサイトの内部対策
  • ECサイトの外部対策
  • ECサイトで効果的なコンテンツSEO

本記事では、これからECサイトの運営を行う方から既にECサイトを運営している方に向けて、SEOの基本的な知識からECサイト特有のSEO対策手法まで網羅的に解説しています。

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SEOの基礎知識

これからインハウスでECサイトのSEOを初めて行う方に向けて、最初にSEOの基本的な知識について解説します。既に基本的な知識がある方は、飛ばして読み進めてください。

まずは、GoogleがどのようにWEBサイトを評価しているのか解説します。検索順位を上げるためにはSEOで以下を意識する必要があります。

  1. 検索クエリとの関連性
    ユーザーが検索したキーワードと関連性が高いページを検索結果に表示します。
  2. 品質
    ユーザーが検索する目的は、何かしらの疑問や悩みを解決するためです。検索するユーザーのニーズを満たすことができる、品質の高いページが評価されます。独自性や情報の正確性が考慮されます。
  3. 信頼性
    そのトピックにおいて、権威性や専門性が高いページを信頼できる情報源として評価します。被リンクの獲得や、専門性の高いコンテンツである必要があります。
  4. ユーザビリティ
    ユーザーにとって利便性が高いWEBサイトが評価されます。見やすいことは勿論のこと、表示速度やページの操作性などが考慮され使い勝手の良いサイトである必要があります。

▼ SEOで行う具体的な施策内容は、大きく次の3つに分けられます。

内部対策外部対策コンテンツ対策
・サイト構造の最適化
・メタタグの最適化
・クロール、インデックス対策
・URLの正規化
・ページ速度の改善
・構造化データの実装
・被リンクの獲得
・サイテーションの獲得
・ソーシャルシグナルの強化
・指名検索数の増加
・E-E-A-Tに準じた品質改善
・コンテンツの更新
・画像・動画の活用
・検索意図に沿った情報の整理

SEOを行う上での基本的な考え方は、ユーザーファーストを意識した高品質なページの作成と、検索エンジンにページの内容やサイトの構造を正しく伝えることです。

ECサイトのSEOでも基本的な考え方は同じになります。前置きが長くなりましたが、次の項目からECサイトのSEOについて本格的に解説していきます。

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ECサイトのSEOで効果的なキーワード選定方法

ECサイトのSEOを行う上で、最も重要なのが適切なキーワードを選ぶことです。ただ単に、検索ボリュームが大きいキーワードを狙っても、購入意欲の低いユーザーばかりでは売上につながりません。

一方で、検索ボリュームが小さくても購買意欲の高い顕在層向けのキーワードを適切に選ぶことができれば、コンバージョン率を向上させ、売上を増やすことができます。

また、競争の激しいキーワードを避け、自社が上位を狙える領域を見極めることで、無駄なリソースをかけることなく、効率的に集客を強化できます。

さらに、ECサイトのキーワードはWEBサイトの構成やSEOで対策するページにも影響するため、分析や調査を行い慎重に選ぶ必要があります。これについては後ほど詳しく解説します。

ここからは、商品の購買フェーズに応じた検索キーワードの傾向を解説した上で、キーワード選定の手順を解説します。

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購入フェーズに応じた検索キーワードの傾向

購入を前提としたユーザーの検索キーワードは、情報収集段階と購入直前では大きく異なるため、キーワード選定を行う前に、商品の購入フェーズごとにユーザーがどのようなキーワードで検索するのか理解しておきましょう。

例えば、最終的にスーツケースを購入したユーザーは、以下画像のような購買フェーズを得て購入に至っています。

購買フェーズ

このように、フェーズによって対策キーワードが異なるだけでなく、対策ページの種類、上位表示難易度、コンバージョン率も変わります。

フェーズごとにキーワードにどのような特徴があるのか解説します。

購買意欲が高い顕在層向けのキーワード例

購買意欲の高い顕在層向けのキーワードは、具体的に商品名やアイテム名を含むキーワードです。

キーワード例:「アイテム名+通販」「商品名+通販」「型番」など

購買意欲の高い顕在層は、商品名にプラスして価格や特典などを比較するキーワードも多く検索します。例えば、「安い」「公式」「セール」などのキーワードがよく使われます。

また、配送の速さや送料の有無など、購入を決める際の決定要因となるキーワードも重要です。例えば、「即日発送」「翌日配送」「送料無料」「返品無料」などがキーワードに含まれます。

コンバージョン率が高いため、ECサイトのSEOでは一番狙うべきキーワードですが、その分競合サイトも多く上位表示難しいキーワードです。

比較検討段階:準顕在向けのキーワード例

商品の比較検討段階のユーザー向けのキーワードは、商品名やアイテム名と、「違い」や「比較」「人気」といった単語を組み合わせたキーワードです。

キーワード例:「アイテム名+比較」「商品名+商品名+違い」「アイテム名 口コミ」など

準顕在層は、どのブランドやモデルを選ぶべきか迷っている段階にあります。そのため、機能・サイズ・価格帯・ブランド間の違いを調べる検索が多くなります。

記事ページが上位に表示されるため、顕在層向けキーワードに比べると上位表示難易度が低い傾向があります。

情報収集段階:潜在層向けのキーワード例

情報収集段階のユーザー向けのキーワードは、商品名やアイテム名と、「選び方」や「使い方」といった単語を組み合わせたキーワードです。また、アイテム名や商品名を含まない悩みや疑問に関するキーワードで検索することもあります。

キーワード例:「アイテム名+選び方」「商品名+使い方」「○○とは」「○○のやり方」など

記事ページが表示されるため大手ECモールとは競合しませんが、検索ボリュームの多いキーワードは、顕在層向けのキーワードと同じくらい競合性が高くなります。

キーワードによって難易度が大きく異なります。ある程度のドメインパワーがないと、上位表示が難しい場合があります。

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ECサイトのキーワード候補を洗い出す

購入フェーズごとにユーザーが検索するキーワードの違いを理解したら、早速対策キーワードの候補を洗い出してみましょう。

「キーワード数≠検索経由での最大流入数」となるため、自社で扱う商品に関連するキーワードをなるべく多く洗い出します。また、対策キーワードによってWEBサイトの構造や用意すべきページが決定するため、漏れがないようにしましょう。

キーワード候補を洗い出すためのおすすめの方法は、以下の2つです。

  1. ECモール内で検索されているキーワード
  2. 競合他社が対策しているキーワード

ECモール内で検索されているキーワード

顕在層向けのキーワードを洗い出すおすすめの方法は、「Amazon」や「楽天」「Yahoo!ショッピング」などのECモール内で検索されているキーワードを参考にすることです。

ECモール内で検索されているキーワードは、購入を前提に商品を探しているユーザーが検索するキーワードのため、ずばり購入率の高いキーワードと言えます。

ECモール内で検索されているキーワードをリストアップするために、モール内のサジェスト機能を利用します。

サジェスト機能とは、検索窓に入力したキーワードに関連するキーワードを検索候補として表示させる仕組みのことで、ラッコキーワードなどの無料ツールを使えば簡単に一覧で表示させることができます。

ラッコキーワード

自社商品に関するキーワードでサジェストキーワードを抽出してみましょう。

競合他社が対策しているキーワード

業界内での認知度や、ECサイト経由の売上が高い競合他社が対策しているキーワードを参考にすることで、Google検索から流入が多いキーワードを探すことができます。

インターネット通販の売上が高い競合サイトや、既に検索結果の上位に表示されている競合サイトに流入しているキーワードを調べておくことで、どのようなキーワードでSEO対策を行えば売上アップに繋がりやすいのか、ある程度予測を立てておくことができます。

競合他社が対策しているキーワードを調べるには、「ahrefs」や「Sem rush」というSEOの有料ツールを使うことで調査できます。

ahrefsに競合サイトのURLを入力し、メニューから「オーガニックキーワード」を選択すると、そのサイトの流入キーワード一覧が表示されます。

流入キーワード一覧

表示されたキーワード一覧の中から、顕在層向けのキーワードと潜在層向けのキーワードを拾い出しましょう。

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キーワードを精査する

キーワードを洗い出した後は、実際にどのキーワードを優先的に対策するかを決めるために精査を行います。キーワードを精査するためには大きく、「上位表示難易度」「検索ボリューム」「CV見込み」の3つの視点で判断します。

その中でも最も重要なのが上位表示難易度です。何故なら検索ボリュームが大きく、CV見込みが高いキーワードでも、検索結果の上部に表示されなければWEBサイトへの流入がないからです。

そのため、現実的に上位表示が可能なキーワードなのかを、実際の検索結果を確認して見極めることが重要です。

以下に該当するページが、検索結果の1ページ目を占めている場合は上位表示難易度が高いキーワードの可能性があります。

  • Amazon、楽天、ヨドバシなど大型のECモールや大規模ECサイトが1ページ目を占めている
  • 自社に比べて商品数が圧倒的に多い商品一覧ページが1ページ目を占めている

大手ECモールや商品数が多い一覧ページは、ドメイン自体のパワーやページの評価が高いため、上位表示難易度が高く避けるべきキーワードです。

一方、自社サイトと同じくらいの規模のWEBサイトが1ページ目に表示されている場合は、上位表示できる可能性があるため、狙い目のキーワードとなります。

また、ページの内容がキーワードにマッチしていないにも関わらず、1ページ目に表示されているWEBサイトがある場合は、検索意図に合致するページを作ることで比較的簡単に上位表示できるため、おすすめのキーワードです。

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キーワードに適したページを決定する

ECサイトは、キーワードに該当するページが「商品ページ」「商品一覧ページ」「記事ページ」の3種類あります。

上位に表示されているページの多くが記事ページにも関わらず、商品ページでSEO対策を行っても上位表示される可能性が低いため、精査したキーワードをどのぺージで対策するか事前に決めておくことが重要です。

例えば、カラコンに関連するキーワードの場合は以下のようになります。

キーワード例上位サイトの傾向
カラコン 通販商品一覧ページ
カラコン 益若つばさ  1ヶ月商品ページ
カラコン 選び方記事ページ

ECサイトの場合、顕在層向けのキーワードの場合は「商品一覧ページ」もしくは「商品ページ」が検索結果に表示され、潜在層向けキーワードの場合は「記事ページ」が検索結果に表示される傾向があります。

次の項目で解説するECサイト特有のSEOに大きく関係してくるため、必ずキーワードに対してどのようなページで対策するのが適切なのか把握しておいてください。

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ECサイト特有のSEO:商品一覧ページの最適化

ECサイトのSEOでは、「商品一覧ページ」を中心に対策を行います。

なぜなら、商品に関するキーワードで検索を行うと、検索結果には商品ぺージや記事ページではなく、商品一覧ページが表示されることが多いためです。

商品一覧ページが検索結果に表示されやすい理由は、次の2点です。

  1. ユーザーの検索ニーズにマッチしているから
  2. 商品ページからの内部リンクが集まっているから

Googleの検索アルゴリズムは、ユーザーの意図に合ったページを優先的に検索結果に表示します。そのため、「アイテム名  通販」など商品を探している検索意図を持つ検索クエリでは、個別の商品ページよりも複数の商品を比較できる商品一覧ページが上位に表示されやすくなっています。

また、ECサイトの構造上、商品ページから商品一覧ページに内部リンクを通してSEOの評価値が集約されているため、検索順位が上がりやすくなっています。

つまり、ECサイトのSEOでは上位表示させたいキーワードに該当する商品一覧ページを作成し、評価を高める施策を行うことが、ベストプラクティスとなります。

具体的に商品一覧ページの評価を高めるためには、以下2つの施策を行います。

  1. キーワードに該当するカテゴリページを作成する
  2. 商品一覧ページの情報を充実させる
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キーワードに該当するカテゴリページを作成する

前述した通り、アイテムに関連するキーワードでは商品一覧ページが検索結果に表示されやすいため、キーワードにマッチするカテゴリページを作成しなければ、狙ったキーワードで検索結果にヒットさせることができません。

そのため、ECサイトのSEOでは、対策キーワードに該当するカテゴリページを作成することが基本中の基本です。

ECサイトのカテゴリページとは、特定のカテゴリに紐づく商品が一覧で並んでいるページのことです。例えば、スニーカーを扱っているECサイトであれば「ランニングシューズ」「バスケットシューズ」といったキーワードが主要なキーワードになるため、これに該当するカテゴリページを作成します。

キーワードに合わせてカテゴリページを設定していない場合、以下のようなデメリットが発生します。

  • 検索順位が上位に上がりづらい(表示されない)
  • 商品ページが表示された場合は離脱率が高い(目的のページではないため)

そのため、事前に対策キーワードを洗い出し、該当するキーワードに合わせたカテゴリを作成することが大切です。

ただし、「jodan1 bred 2025」といった特定の商品を指すキーワードに関しては、カテゴリページを作る必要はなく商品ページでSEO対策を行います。

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商品一覧ページの情報を充実させる

商品一覧ページの情報を充実させることで、Googleからの評価が高まり検索結果に表示されやすくなります。

情報を充実させるためには、次の3点が重要です。

  1. 掲載商品数を増やす
  2. 商品一覧ページのテンプレートを改善する
  3. ページごとに独自のTDHを設定する

掲載商品数を増やす

Googleはキーワードと関連性が高いページを上位に表示させるため、商品数が一定数以上ないと関連性が低いページと見なされ上位表示が難しくなります。

そのため、商品一覧ページに表示させる商品数を一定数以上に増やして評価を高めることが重要です。

例えば、「ランニングシューズ 通販」と検索した際に商品一覧ページに表示される商品数が5商品と50商品では、後者の方がユーザーにとって利便性が高いページであり、「良い商品選びたい」というニーズにマッチしています。

商品数の多さだけが上位表示される要因ではありませんが、楽天やAmazonなど大手ショッピングモールの一覧ぺージが、色々なキーワードで上位表示されている大きな理由の1つです。

どの程度の商品数が必要になるのかは、上位に表示されている競合サイトが扱っている商品数を参考にしましょう。

商品一覧ページのテンプレートを改善する

商品一覧ページのテンプレートを改善することで、ECサイト内にある全ての商品一覧ページの評価を一括で改善できます。

商品一覧ページのテンプレートで改善すべき項目は、以下の2点です。

  1. 表示されている商品に関する情報
  2. サブコンテンツ

商品一覧ページに表示される各商品情報には、商品タイトルと金額、商品画像に加えて、レビュー数と平均点や発送日・在庫情報などユーザーが商品ページに遷移する上で役立つ情報を記載します。

また、ページネーションより下のサブコンテンツには、ランキング情報や新着商品の紹介、類似するカテゴリーページへのリンクなど、別の商品を探しやすくするためのコンテンツを設置します。

ページごとに独自のTDHを設定する

ページごとに独自のTDHを設定することで、各商品一覧ページのテーマを検索エンジンに正しく伝えることができます。

TDHとは、titleタグ・descriptionタグ・hタグの頭文字を取った用語で、検索エンジンがページのテーマを理解する際に、参考にする要素です。例えば、ランニングシューズのページであれば、以下のようにtitleタグh1タグの商品名に必ずキーワードを入れておきます。

<title> ランニングシューズ 商品一覧│スニーカー通販専門店ホワイトリンク <title>
<h1> ランニングシューズ 商品一覧</h1>

このように、ページ毎に独自のtitleタグやhタグを設定することで、検索エンジンが「ランニングシューズ」を紹介しているページと認識し、検索結果に表示されやすくなります。

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ECサイト特有のSEO:商品ページの最適化

ECサイトの中で大きな割合を占める商品ページに対してSEOを行うことで、サイト全体の評価を向上させることができます。

Googleはサイト全体の品質を重要視しているため、商品ページに対してSEOを行うことで以下のメリットがあります。

  • 商品ページがロングテールキーワードで検索結果に表示されやすくなる
  • 連動して商品一覧ページの評価が高くなる

商品ページに対しての具体的なSEO施策は、以下になります。

  1. 商品ページの情報を充実させる
  2. 構造化データを使用する
  3. 商品ページのtitleタグを最適化する

それぞれ詳しく解説します。

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商品ページの情報を充実させる

Googleは、ページ上のコンテンツがユーザーの役に立つかどうかを判断して評価しています。そのため、記事ページと同じようにユーザーが求めている情報を記載して、商品ページ内の情報を充実させることが重要です。

情報が不足しているケースとして、次のようなページが挙げられます。

  • メーカーの公式サイトに記載されている説明文などをそのまま使用している
  • ユーザーの疑問に答えるQ&Aがなく、不明点が解決できない
  • 実際の使用者の声やレビューが少なく、購入の参考情報が不足している
  • SEOを考慮したキーワードが適切に入っていない

具体的にユーザーが商品ページに求めている情報は、次のような情報です。

項目詳細
商品説明文素材・成分・サイズ重量・特徴など商品の説明を詳細に記載します。
使い方や注意点商品の正しい使用方法と注意点を明記します。
スタッフのレビュースタッフが実際に商品を使用した際の感想を掲載します。
Q&Aの記載よくある質問と回答を記載し、ユーザーの疑問を解消します。
返品・返金ポリシー返品と返金に関する情報を詳細に記載します。

このような情報を入れて商品ページの評価が高まれば、ロングテールキーワードで上位表示されたり、商品一覧ページの評価も連動して高まるためコンバージョン数の増加やSEO効果を高めることに繋がります。

商品数が多い場合は、全ての項目に対して情報を充実させるのに多くのリソースが必要になりますが、AIツールを使って商品情報を生成するなど工夫しながら取り組んでみてください。

商品レビューを増やす

中長期的に商品ページのSEO評価を高めるためには、商品を購入したユーザーから積極的に商品レビューを投稿してもらえるように工夫することが大切です。

商品レビューを増やすことで得られるメリットは、次の3つです。

  1. 商品ページにオリジナルコンテンツが増える
  2. 良いレビューが増えることでCVRが高まる
  3. レビューの数や平均点が検索結果に表示される

商品にレビューがあれば、ユーザーは第三者の客観的な意見を参考にしながら購入の判断ができます。そのため、Googleは商品レビューをユーザーにとって有益なオリジナルのコンテンツと判断し、多くのレビューが集まっているページのSEO評価を高めています。

また、総務省が行った調査によると20代~40代で約8割、50代〜60代で約7割の人がインターネットショッピングを行う際にレビューを参考にすると回答しています。

したがって、商品レビューを増やすことでユーザーが商品を購入を行う上での意思決定に繋がり、CVRの改善に繋がります。

レビューをどの程度参考にするか
画像引用元:総務省|平成28年版 情報通信白書|情報資産(レビュー(口コミ)等)

商品レビューを獲得するためには、

  • 商品受け取り後にメールでレビュー促進を行う
  • レビューを書いてくれたら次回使えるクーポンを発行する

といった、ユーザーがレビューを投稿したくなるような仕組み作りが必要です。

ランキングに与える影響としては即効性の低い施策になるため、後回しにする企業が多いですが、将来的な資産になるため、商品ページのSEO施策として必ず取り組むようにしましょう。

高品質な商品画像を用意する

商品ページにはなるべく沢山の商品画像をアップロードして、商品のイメージがユーザーに伝わるようにしましょう。

海外のEコマース情報メディア「digital commerce 360」の調査によると、ECサイト利用者がサイトに対して不満に思ったことの第1位が、「商品画像が少なく、商品イメージが分からない」でした。

【参考記事】:The Shopper Speaks: The pandemic is a gift to ecommerce

ECサイトで買い物をするユーザーは、どのような商品なのか具体的なイメージを持った上で購入したいと考えています。

実際に弊社のクライアントの商品ページ画像を改善したことで、次のような効果が出ています。

  • アパレルの商品画像を倍に増やした所、CVRが大幅に改善
  • オリジナルの画像を増やした所、CVRが1%改善

このように、商品ページの画像を増やすことで商品の購入率を向上させることができます。

画像の品質や枚数を増やすことで直接的なSEO効果はないものの、離脱率が低下したりサイト内の回遊が増えることでユーザー行動指標が改善され、間接的なSEO効果が期待できます。

商品ページの画像をアップロードする際は、次のポイントを意識して行いましょう。

  • 高画質の画像を使用する
  • オリジナル画像を使用する
  • alt属性を設定する
  • 分かりやすいファイル名にする

上記を行うことで、商品画像がGoogleの画像検索にも表示されるようになるため、画像SEOの効果も期待できます。

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構造化データを使用する

ECサイトにマッチした構造化データを使用することで、検索結果にリッチリザルトを表示させることができます。

例えば「Product」の構造化データを実装すると、以下の画像のように商品に関する情報(価格・在庫状況・レビューの星評価など)が表示され、検索結果画面上で自社のぺージを目立たせることができます。

商品に関する情報

Googleは、検索結果画面上でクリック率が高いページを、ユーザーが探しているページと判断し、ランキングを調整すると言われています。(厳密には、その後の再検索なども関係します)

構造化データを使用することでSEO効果が高まることはありませんが、CTRが改善することで間接的なSEO効果が期待できます。またアクセス数の増加も期待できるため、商品ページのSEO対策では必ずやっておきたい施策の1つとなります。

「Product」構造化データのマークアップ方法は、Googleの公式ガイドを参考に進めてみてください。

■「Product」構造化データのマークアップ方法
Product の構造化データについて

その他にもECサイト全体ではサイト内の階層を示す「パンくずリスト」や、「返品・返金ポリシー」の構造化データを使用しておきましょう。

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商品ページのtitleタグを最適化する

商品ページのtitleタグもページごとに独自の文言を設定しましょう。その商品を探しているユーザーが、どのようなキーワードで検索するのかを意識してtitleタグを設定することで、ロングテールキーワードで検索結果に表示させることができます。

例えば、商品名だけではなく「メーカー名」「品番」「カラー」「サイズ」など、一緒に検索される可能性が高いキーワードを入れておくと色々な検索キーワードで表示されやすくなります。

また、titleタグに設定したテキストは検索結果画面にページタイトルとして表示されるため、「安い」「送料無料」など、ユーザーの興味を惹きつけるキーワードをtitleタグに入れることでクリック率を高めることができます。

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ECサイトの内部対策

ECサイトは商品数によってはページ数が数千〜数十万になるため、サイト全体を適切にクロール・インデックスさせる施策を行います。また、ユーザーは購入前に商品を比較することが多いため、ユーザビリティの良いUI/UXが求められます。

これを踏まえて、ECサイトで行う内部対策は以下になります。

  1. クロール・インデックス対策
  2. ユーザービリティ対策
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クロール・インデックス対策

WEBサイト内にある商品ページや商品一覧ページを検索結果に表示させるためには、Googleのクローラーがページを適切にクロール・インデックスできるようにする必要があります。

クロール・インデックスを促進する対策として、以下3つの施策を行います。

  1. XMLサイトマップを送信する
  2. robots.txtで不要なページのクロールを拒否する
  3. canonicalでURLを正規化する

XMLサイトマップを送信する

大規模なECサイトの場合は、ページの管理が煩雑になりWEBサイト内のどのページからもリンクされていない孤立したページが発生しやすくなります。

Googleは内部リンクで繋がっていない孤立したページを発見できないため、クロールされず検索結果にページが表示されません。

これを防ぐために、XMLサイトマップを活用します。XMLサイトマップにWEBサイト内にあるURLを記載してサーチコンソールから送信することで、GoogleにWEBサイト内にあるページの存在を伝えることができます。

XMLサイトマップ

robots.txtで不要なページのクロールを拒否する

Googleのクローラーは、1つのWEBサイトに対してクロールできるページ数に上限を設けています。そのため、不要なページに対してのクロールが増えてしまうと、検索結果に表示させたいページへのクロール頻度が低下しSEOに悪影響がでます。

これを防ぐために、検索流入を狙っていないページのクロールをrobots.txtで拒否します。検索流入を狙っていないページとは、次のようなページです。

  • サイト内検索結果ページ
  • カート・購入手続きに関連するページ
  • ファセットナビゲーションによって生成される動的URL

クロールさせる必要がないページは、robots.txtでクロールを拒否して、検索結果に表示させたい商品一覧ページや商品ページなどが重点的にクロールされるようにしましょう。

canonicalでURLを正規化する

ECサイトでは、同一商品のカラー違いやサイズ違いを異なるURLで生成することがあります。

しかし、ページのコンテンツがほぼ同一であるにもかかわらず複数のURLが存在すると、Googleがどのページを正しく評価すべきか判断しづらくなり、ページの評価が分散してしまう可能性があります。

1つの商品に対して異なるURLが複数発生する場合の解決策は、canonicalタグを使ってURLの正規化を行うことです。canonicalタグを記述することで、クローラーは類似するページの中で正規ページがどれなのかを理解できるため、重複コンテンツや類似コンテンツを回避できます。

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ユーザビリティ対策

ユーザビリティの優れたWEBサイトはSEO評価が向上するだけではなく、サイト内の回遊率やCVRにも良い影響があります。

ユーザビリティ対策として、次の施策を行います。

  • モバイルフレンドリーなサイトにする
  • ページの表示速度の改善
  • パンくずリストを設置する
  • サイトのSSL化

モバイルフレンドリーなサイトにする

2015年4月21日に実施されたモバイルフレンドリーアップデート以降、Googleはスマートフォンの画面サイズに適したコンテンツを表示する、モバイルフレンドリーなWEBサイトを評価しています。

そのため、モバイルフレンドリーに対応していないWEBサイトは、検索順位が低下する可能性があります。

また、ECサイトの利用者の多くはスマートフォンから商品ページを閲覧し決済まで行うため、モバイルデバイスから見やすいUI/UXにすることが大切です。

モバイル用のページを用意するのは当然ながら、スマートフォンからでも見やすく操作しやすいように、フォントサイズ・行間・テキストの長さ調整や、ボタンやリンクをタップしやすいデザインにしておきましょう。

ページの表示速度の改善

ページの表示速度が遅い場合、ユーザビリティの低いWEBサイトと判断されGoogleからの評価が低下する可能性があるため改善が必要です。

また、ECサイトで買い物を行うユーザーは、多くのページを回遊しながら複数の商品を比較しながら購入するか意思決定を行うため、ページの読み込み速度が遅いとストレスに感じ、ページの離脱やカゴ落ちの原因となります。

ページ速度は、Googleが提供しているLighthouseやサーチコンソールを使って確認できます。

ツール上の数値が悪くても体感的に問題がないのであればそのままでも大丈夫ですが、体感的に表示速度が遅い場合は改善するようにしましょう。

パンくずリストを設置する

ECサイトを利用するユーザーの利便性を高めるためには、パンくずリストを設置し、目的の商品に辿り着きやすい動線を作ることが大切です。

全てのページにパンくずリストを設置することで、全ての商品ページとカテゴリページを内部リンクが繋がるため、Googleのクローラーがページを発見しやすくなりクロールとインデックスの促進に繋がります。

また、ユーザーはサイト内のどの階層を閲覧しているのかを直感的に理解できるため、回遊率が高まるなどユーザビリティの向上に役立ちます。

パンくずリストを設定する際は、アンカーテキストにキーワードを含めるとSEOに効果的です。

パンくずリスト

サイトのSSL化

ECサイトは決済時にクレジットカード情報や個人情報を入力するため、サイトのSSL化は必須となります。

SSL化とは、HTTPSセキュリティでWEBサイトの通信を暗号化しデータの安全性を強化する技術のことで、SSL化を実施することで、データの流出や個人情報の漏えい、悪意のあるアクセスを防ぐことに繋がります。

また、GoogleはHTTPSをランキングシグナルに使用すると明言しているため、SSL化の有無はSEOの評価にも影響します。今ではほとんどのサイトがSSL化を行っているため、直接的な検索順位への影響は殆どありませんが、ユーザーの安全性を確保するためにもECサイトのSSL化は必ず行っておきましょう。

サイトのSSL化
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ECサイトの外部対策

狙ったキーワードで上位表示を目指すには、内部対策だけでなく被リンク獲得を中心とした外部対策も大切です。

被リンクとは、他サイトから自サイトに向けられて設置されたリンクのことで、Googleは被リンクを多く獲得しているWEBサイトを人気のWEBサイトと判断し、ランキングを向上させます。

特に競合性が高いジャンルでは、質の高い被リンクを獲得して、ドメインの権威性や信頼性を高めることが欠かせません。実際に、競合性が高いキーワードで上位表示しているWEBサイトを見ると、関連性があり信頼性が高いサイトから多くの被リンクを獲得しています。

そのため、内部対策と並行して外部対策も強化していきましょう。

ECサイトで被リンクを獲得するための効果的な方法は、次の4つです。

  1. 取引先企業からリンク付きで紹介してもらう
  2. 商品のプロモーションを行う
  3. 商品に関連するイベントに協賛する
  4. 相互リンク営業

それぞれ詳しく解説します。

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取引先企業からリンク付きで紹介してもらう

ECサイトで被リンクを増やす1つ目の方法は、取引先企業からリンク付きで紹介してもらうことです。

商品の知名度が低かったり、WEB上での露出が少ないと中々被リンクを獲得できません。そこで効果的なのが、すでに取引のある企業に依頼してWEBサイトをリンク付きで紹介してもらう方法です。

例えば、メーカーの商品を代理で販売している場合は、メーカーのWEBサイトに正規販売業者としてリンク付きでWEBサイトを紹介してもらえるように依頼します。

自社がメーカーで卸先がある場合は、卸先のWEBサイトに製造元やメーカーとしてリンク付きで紹介してもらうように働きかけます。取引のない会社に相互リンク営業を行った場合の成功率は数%ですが、取引先であればリンクしてくれる可能性が高いため、被リンク獲得手法の中でも最も成功率の高いやり方です。

また、取引先企業であれば、関連性の高いテーマを扱うWEBサイトからのリンクが獲得できるためSEO効果も高くなります。

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商品のプロモーションを行う

ECサイトで被リンクを増やす2つ目の方法は、商品のプロモーションを積極的に行うことです。

プレスリリースや展示会で新製品の告知をしたり、Facebook・Instagram・PinterestなどSNSやWEB広告を使ってプロモーションを行うことで、商品の認知度が高まり他サイトの比較記事や個人ブログで紹介され被リンク獲得に繋がります。

また、インフルエンサーやブロガーを活用したプロモーションも被リンク獲得に効果的です。例えば、ECサイトの商品を実際に使用してもらい、レビュー記事を書いてもらうことで、自然な形でリンクを獲得できる可能性があります。

商品のプロモーション活動は被リンクの獲得だけではなく指名検索の増加にも繋がるため、積極的に行いましょう。

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商品に関連するイベントに協賛する

ECサイトで被リンクを増やす3つ目の方法は、商品に関連するイベントに協賛することです。

取り扱っている商品に関連するリアルイベントに協賛することで、協賛元としてイベントの公式サイトやプレスリリースサイトからリンクを獲得できます。

例えば、テントやキャンプ用品を扱っているECサイトであれば、アウトドアイベントや野外イベントにスポンサーとして参加します。アウトドアや野外イベントの公式サイトとテントやキャンプ用品のECサイトは関連性が高いため、Googleから評価されやすい被リンクを獲得できます。

現在、被リンク獲得方法は相互リンク営業が一般的ですが、このようにオフラインでの繋がりを活かしたり、日々のプロモーション活動を強化することで自然に被リンクを増やすことができます。

6-4

相互リンク営業

ECサイトで被リンクを増やす4つ目の方法は、相互リンク営業を行うことです。

ここまで、ナチュラルリンクの獲得のやり方を解説しましたが、更にリンクを増やすのであれば取引がない企業に向けてこちらから相互リンクの営業を行うことも検討してみてください。

ただし、ECサイト場合、商品ページや商品一覧ページで他社を紹介するのは不自然なため、相互リンクを行うページとしては適切ではありません。

そこでおすすめなのが、ECサイト内にコラムページを作成し、相互リンク営業を行う方法です。

例えば、アウトドア用品を扱うECサイトなら、「初心者でも簡単にできるキャンプの楽しみ方」や「キャンプで失敗しないための必需品リスト」といった記事を作成します。

次に同様のテーマを扱っているメディアやWEBサイトに連絡を行い、記事ページ同士で相互リンクの提案を行います。

また、自社が取り扱っている商品カテゴリでおすすめの商品10選のようなページを作成し、その記事内で商品を掲載する予定の企業に相互リンクの営業を行います。

相互リンク営業で重要なのは、相手にもメリットのある形でアプローチすることです。
相手にとってメリットのある提案を行うことができれば、それなりに被リンクを獲得できます。

本記事で紹介した方法以外にも被リンクを獲得するための方法は、アイディア次第で無限にあります。

その他の方法については、別の記事でまとめているので是非参考にしてみてください。

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やってはいけない被リンク獲得方法

被リンクを増やすことでSEOに良い影響を与えることができますが、被リンクの取得方法についてGoogleは厳格なルールを設けているため、Googleのガイドラインを理解した上で取り組むことが重要です。

Googleのガイドラインで禁止されている被リンクの獲得は、以下になります。

  • お金を払ってリンクを購入する行為
  • 何かしらのサービス提供の見返りにリンクを設置してもらう行為
  • 相互リンクを目的としたページを作り、過剰に相互リンクを行う
  • 自動化されたプログラムを使って自サイトにリンクを行う
  • ブログや掲示板のコメント欄にリンクを埋め込む行為

このように、ランキングを操作するために自作自演で被リンクを集める行為をGoogleは禁止しています。

Googleから自作自演のリンクと判断された場合は、WEBサイト全体の検索順位が大幅に下げられたり、検索結果からWEBサイトが削除されるなど、厳しいペナルティを与えられます。

ペナルティを受けた場合は、被リンクを獲得したページだけではなく商品ページや商品一覧ページの検索順位も100位近くまで下落するため、ECサイトからの売上がほぼなくなってしまう可能性があります。

そのため、被リンク獲得を行う際は、Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー:リンクスパムの内容をよく確認してGoogleのガイドラインに抵触しないようにしましょう。

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ECサイトのコンテンツSEO

コンテンツSEOとは、何かについて情報収集をしているユーザーに向けて記事型のページを作成して、上位表示を狙うSEO対策のことです。ECサイトの基本的なページ構成は、商品ページと商品一覧ページであるため流入してくるユーザーの多くは、購入を前提に特定の商品を探している顕在層となります。

この場合、ニーズがはっきりしているユーザーは取り込めますが、ニーズが曖昧なユーザーに向けた訴求ができません。

例えば、これから1人暮らしを始めるにあたって家電の購入を検討しているユーザーは、「一人暮らしに必要な家電」「エアコン 節電方法」「電子レンジ おすすめの機能」といったキーワードで情報収集を行い、自分にマッチした商品が何か調べます。

このようなニーズがハッキリしていない潜在層とのタッチポイントを作るためには、悩みや疑問に対しての解答となるコンテンツを作成し、記事ページで公開するコンテンツSEOが最適です。

ECサイトでコンテンツSEOを行うことで、以下のメリットがあります。

  • 将来商品を購入する可能性があるユーザーに向けて商品を訴求できる
  • 情報発信をすることで認知度が高くなる
  • ユーザーにとって役立つ情報を発信することでWEBサイトの信頼性が高くなる
  • Amazonや楽天など大手モールが検索結果に表示されないキーワードで上位表示できる

このようにコンテンツSEOを行うことで、SEO対策の効果だけでなく、将来の見込み客へのアプローチや自社の信頼性・認知度の向上につながります。

ECサイトのコンテンツSEOに取り組む際に、どのようなテーマの記事を作成すれば良いか、次の項目で詳しく解説します。

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ECサイトのコンテンツSEOで成果が出やすいテーマ

コンテンツSEOは、記事ページを1つ1つ作成する必要があるため、一定の成果が出るまでに時間やリソースがかかります。一般的に、数週間〜数カ月で成果が出る場合もありますが、競争が激しいジャンルでは半年以上かかることもあります。

また、潜在層向けのコンテンツになるため、テーマによっては流入数は増えるもののコンバージョンに繋がらない可能性もあります。事業に貢献しなければ作成する意味がないため、ECサイトの売上に直結するテーマを選び効率よく記事を作成することが大切です。

弊社がECサイトを支援してきた経験上、次のポイントを抑えたテーマを選ぶと売上に繋がりやすくなります。

  • 商品に関連するユーザーの疑問や悩みに沿ったテーマ
  • 商品を比較するテーマ

それぞれ詳しく解説します。

商品に関連するユーザーの疑問や悩みに沿ったテーマ

ECサイトのコンテンツSEOでは、商品の購入する目的の背景にある疑問や悩みに沿ったテーマで記事を作るのがおすすめです。

例えば、革靴のクリームを探しているユーザーは「革靴を綺麗にしたい」もしくは「綺麗に保ちたい」という悩みを抱えている可能性があります。このようなユーザーは、Google検索で「革靴の磨き方のコツ」や「革靴のシミを落とす方法」といったキーワードで検索を行います。

この疑問を解決する方法についての記事を作成し、記事内で革靴を磨く時に使うクリームやブラシなどサイト内で販売している商品を紹介しておけば、興味をもったユーザーが商品ページへ遷移して購入してくれる可能性が高まります。

このように、販売している商品で解決できるユーザーの悩みをテーマにした記事を作成することで、ECサイトの売上アップに繋げることができます。

商品を比較するテーマ

商品を購入する前に、商品Aと商品Bどちらが良いのか悩むことも多いのではないでしょうか?

ユーザーは商品を購入する時に、"失敗したくない"と考えます。そのため、商品を購入する前に情報収集を行い、複数の商品を比較した上で購入を決定します。

そのようなユーザーに向けた商品同士を比較するテーマで記事を作成しておくと、ユーザーの意思決定に繋がり購入に繋がりやすくなります。

具体的には「〇〇 比較」や「〇〇 おすすめ何選」など、複数の商品を比較する記事の作成です。具体的なデータや使用感、サイズ感などを詳細に比較したコンテンツを作成すれば、ユーザーからの信頼性も高まり商品の販売に繋がりやすくなります。

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コンテンツSEOのやり方

コンテンツSEOは、次の手順で行います。

  1. キーワード選定

    「○○方法」「○○コツ」「○○比較」といった、潜在層向けのキーワードを洗い出します。

  2. 記事構成の作成

    キーワードが決まったら、執筆する前の記事の骨子(記事構成)を作成します。
    そのキーワードで検索するユーザーの検索意図を満たす記事構成にするのがポイントです。

  3. 執筆

    記事構成の内容に沿って執筆します。他サイトのコピーにならないように、オリジナリティが高く読みやすい内容にすることを心掛けてください。

  4. 校正・校閲

    執筆が完了したら、誤字脱字や内容に誤りがないか細かく確認します。間違った情報が入っている場合はユーザーからの信頼を損なう可能性があるので、監修者や第三者に厳しくチェックしてもらいましょう。

  5. 公開

    校正・校閲が完了したら記事を公開して完了です。公開後は狙っているキーワードで何位になったかモニタリングを行い、順位が上がらなければ必要に応じてリライトを行いましょう。

コンテンツSEOに取り組む手順を簡単に解説しましたが、コンテンツSEOはページ単位で評価されるため、品質の高い記事を作成することがマストです。

手を抜いて低品質な記事を沢山作成した場合、サイト全体の評価が下がる可能性もあるため、記事構成の作り方や執筆の方法について取り組む前にしっかりと学んでおきましょう。

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まとめ

ECサイトのSEOを行う上で基本となるのは、購入に繋がるユーザーが検索するキーワードを選定し、対策する上で最適なページを用意することです。

また、サイトの中で占める割合の多い商品ページの品質を高めることで、サイトに関連するキーワード全体の検索順位を向上させることができます。

競争が厳しくなりつつあるEC市場で勝ち抜くためには、SEO対策はECサイトの特性に合わせたSEO対策を行うことが必須と言えるでしょう。ECサイトを検索上位に表示させられるように、少しずつSEO対策を行っていきましょう。

なお、弊社ではECサイト専用のSEO対策サービスを用意しています。社内のリソース不足で手が回らない場合、SEOのノウハウが無い場合は気軽のご相談ください。

ECサイトSEOバナー

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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