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SEO対策 2023/09/08

SNSのSEO効果とは?各SNSとSEOの関係性を解説

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「SNSってSEO効果はある?」と質問されることがよくあります。SNSで多くのユーザーに拡散されることでSEO効果に繋がるなら、今からでもSNSを取り入れたいという方も多いのではないでしょうか。本記事では、Googleの見解を踏まえながら、SNSとSEO効果の関係性について解説します。

1

SNSには直接的なSEO効果があるのか?

結論、SNSには直接SEO効果はありません。SNSをどれだけうまく活用しても、Googleの検索エンジンは上位検索に繋がるような評価をすることはありません。

効果がない理由については、Googleの言及と合わせて詳しく解説します。

また、SNSには直接的なSEO効果はありませんが、間接的なSEO効果は期待ができますので後ほどご紹介します。

1-1

Googleが「SNS拡散による直接的なSEO効果はない」と言及

2015年に開催されたGoogle公式のオンラインフォーラムで、Googleのジョン・ミューラー氏は「ソーシャルシグナル(SNSシェア)には直接的なSEO効果はない」と説明しています。

その理由は、SNSには大抵nofollowが設定されていて、リンクを貼られてもページ評価は渡さないような仕組みになっているためです。これによりSNS上でシェアされたりしても順位上昇効果は期待できないため、SEO効果との因果関係はないということです。

1-2

被リンクによる直接的なSEO効果がない理由

SNSは基本的にnofollow属性が付与されているため、InstagramやFacebook、TwitterなどのSNSサービスから外部サイトへのリンクは、被リンクとしてのSEO効果は全く見込めません。

SNSで自分のコンテンツが引用、シェア、リツイートされても、その共有リンクはnofollowで無効になるため、SEO効果はありません。

2

SNSがSEOに与える間接的な効果について

前述したようにSNSには、SEO対策の直接的な効果はありませんが、間接的な効果は見込めます。SNSを上手く活用することで、WEBサイトとのさまざまな相乗効果があります。

自社のコンテンツを拡散するためには間接的な効果は必須でもあるので、ここでは期待できる間接的効果について4つ解説します。

2-1

サイテーションを獲得できる

SNSを活用することで、サイテーション獲得に繋がる可能性があります。サイテーションとは「引用」や「言及」という意味を持つ言葉で、サイト名や事業者情報・店舗名・ブランド名・住所などが、他のサイトやSNSに書かれることを意味します。

サイテーションの獲得はMEO対策の一環でよく聞きますが、他にもメリットがあります。それはサイテーションを獲得することで知名度が上がり、直接企業名やサービス名(指名検索)で検索する割合が増える事が期待できます。

▼ サイテーションを増やす方法は以下になります。

  • SNSで拡散されやすい環境づくり
  • SNSでいろんなユーザーと交流する
  • ユーザーに価値のあるコンテンツを作る


以上のことを意識してサイトの運営をすることで、サイテーションの獲得に繋がり、自社サイトの流入を増やすことに期待ができます。

2-2

拡散されることで有効な被リンクを獲得できる可能性がある

SNSでリンクやサイテーションを獲得しても被リンク扱いにはならないので、SEO対策としての効果は期待できませんが、ユーザーが自身のWEBサイトや運営している媒体などに参照リンク等を貼ってくれることで、自然な形で良質な被リンクを獲得できる可能性があります。

ユーザーにとって価値があるようなコンテンツは参照される可能性が高いので、間接的なSEOの効果が期待できます。

またSNSでの投稿がバズることで、たくさんの人に拡散されます。目にした人のなかにメディアなどの運営者がいた場合は、リンク付きで投稿を取り上げてくれる可能性もあるため、バズるようなコンテンツを発信することも重要です。

2-3

ホームページの閲覧数が増える

SEO対策で上位表示ができず、WEBサイトを見てもらえない状況でもSNSを活用すればホームページの閲覧数を増やすことができます。

SNSの投稿などでユーザーが興味を示した場合、そこにサイトへのリンクがあれば検索以外のところから流入の期待ができます。

Instagram、Twitter、Facebookなどから流入窓口が増えれば、検索以外からも見てもらえる可能性が高まるのでホームページの閲覧数増加に繋がります。当然、閲覧数が多いサイトと少ないサイトでは多いサイトをGoogleは評価するので、間接的なSEO効果をもたらします。

特にサイトができたばかりで、検索からの流入がすぐに期待できない場合はSNSをうまく活用することをおすすめします。

2-4

サイトの認知度が上がり「指名検索」に繋がる

SNSで拡散をされると、多くの人が会社名やサイト名、ブランド名を知ってもらえるきっかけになるので、サイトの認知度が上がります。

サイトを認知したユーザーに興味を持ってもらえれば、Google検索で指名検索をしてもらえる可能性が高いです。指名検索が増えるメリットとして、「CVに繋がりやすいユーザーの流入が増える」「検索順位が影響されにくい」「E-A-Tの権威性の向上に繋がる」などが挙げられます。

当然ホームページの閲覧数も増えるので、Googleからの評価にも間接的ですが影響してきます。

つまりSNSを活用して、認知度を向上させることは直接SEO対策には繋がりませんが、間接的な要因でGoogleの評価向上に影響します。

以上のようなことも意識してSNSをうまく活用していきましょう。

3

各SNSとSEOの関係性

SNSとSEOの効果について説明してきましたが、SNSと一括りにしてもそれぞれ特徴が違います。
代表的に使われている3つのSNSについてSEOとの関係性を説明します。

3-1

Twitter

Twitter(ツイッター)とは「夜ご飯を〇〇で食べた」「〇〇に行ってきました」など、日々の出来事を140文字以内で投稿できるシステムです。

Twitterで投稿したり、自社サイトのリンクを貼ってもらうことで検索エンジンからはnofollowリンクとして処理されてしまうことからSEO効果はありません。ただし、Twitterを利用することで間接的な効果が期待できます。

それでは、TwitterでSEO効果を高めるポイントについて解説します。

自社サイトへ誘導させる

Twitterは前述したように、どれだけ運用しても直接的なSEO効果は見込めません。ただし、Twitter上で自社サイトに関することが紹介されれば、サイテーションの増加に繋がります。

Twitter運用の本懐は、サイテーション獲得とそれに伴ってのサイトの流入の増加になります。文字数の制限により、投稿だけだとユーザーに伝えられる内容が限られるため、最大限の効果を高めるためには、自社サイトのURLを設置してサイトへの流入の窓口を作り、本格的なアピールは自社サイト内ですることがベストです。

分かりやすいプロフィールを設定する

Twitterではプロフィールの設定が可能ですが、ただ社名や自社サイトをリンクさせるだけでは、どのようなサービスを提供しているのかユーザーにはわかりません。

取り扱っているサービス内容や、会社の場所、連絡先などの基本的な情報を見やすいように配置することで、ユーザーにわかりやすく自社サービスについて知ってもらうことができ、次に起こすアクションへと誘発することができます。

ハッシュタグを活用する

特定の文言をタグとして設定できるハッシュタグを使うことでより集客効果を高めることができます。発信したい内容にハッシュタグを設定することにより、同じハッシュタグのついた投稿を一覧で見ることができるのでアピールしたい情報を効率よくユーザーに伝えることができます。

またユーザーに対しては、「クーポンやお得な情報を、指定のハッシュタグをつけ投稿するとそのクーポンが付与される」などの施策を行うことで、コンバージョンが高いユーザーにアピールすることができるのでおすすめです。

ユーザーに共感してもらえるようなコンテンツを作成する

コンテンツを作成する際は、ただサービスに関する情報を発信するだけでなく、ターゲットユーザーが「どのようなことを知りたいか?」「何を求めているのか?」など、抱えてる悩みに対して解決できるようなコンテンツを提示することが重要です。

ユーザーの悩みに対してニーズを満たせるようなイメージを持たせることができればサービスを利用してもらえる確率が高まります。

気を付けないといけないことは事業とかけ離れた内容や、不適切な表現が含まれるとブランディングの低下に繋がりますので、使用する表現やキーワードには気を付ける必要があります。

以上のことを抑えて運用することが重要ですが、気を付けなければいけないこともあります。企業のスタッフが投稿する内容でも、ユーザーは企業の発信と捉えるため、内容によってはユーザーからの信頼を失い炎上するリスクもあります。

企業でTwitterを運用する際は、個人の意見を発信するところではないと理解しておきましょう。

3-2

Facebook

Facebook(フェイスブック)は、世界最大の実名登録制SNSで、2004年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグによって運営が開始されたサービスで、特徴としては他のSNSとは異なり、実名で利用します。

ただ実名制ということで他のSNSと比べて拡散力は弱いです。

利用者の年齢層が高いので、年齢層が高い人達に訴求するにはおすすめのSNSです。イベントの開催や、問い合わせの受信も可能で、既にいる固定客に向けて訴求するのに最適なSNSです。

▼ Facebookも直接的なSEO効果はありませんが、以下の間接的な効果があります。

  • ユーザーからの認知度が上がる
  • サイトへのトラフィックが増える
  • 自然な被リンクが増える
  • サイテーション効果が期待できる


上記、効果については下記の記事を参考にしてください。

3-3

Instagram

Instagram(インスタグラム)は若年層が多く利用する写真や動画投稿に特化したSNSです。美容室や飲食店などを探す際に、Instagramで探す若者も増えているのでGoogle検索以外からの流入を見込める可能性が高いです。

Instagramを活用し流入を増やすためには、ハッシュタグが重要になります。Instagramは他のSNSと比べてもハッシュタグの使用数が多く、拡散力が高いわけではありませんがフォロワーを増やしやすい他、インフルエンサーが生まれるなどの特徴があります。

Instagramは話題性を集めやすいので、以下のポイントを気を付けて運用することで間接的なSEO効果の期待ができます。

  • ハッシュタグの選定をする
  • 良質なコンテンツを投稿する
  • メンションの活用をする
  • ハッシュタグの選定をする


Instagramで投稿する際にハッシュタグを設定することはとても重要です。
商品やサービスをアピールする際は、投稿が刺さりやすいユーザーに見てもらうことが重要なのでハッシュタグの設定を忘れずにしましょう。

どれだけ良質なコンテンツを発信してもユーザーに届かなければ話題にもならないため、ユーザーに届く工夫と改善をしていくことで一つ一つの投稿が無駄にならずに済みます。

良質なコンテンツを投稿する

フォロワーを増やす方法はユーザーが求めている良質なコンテンツを発信することが重要です。SEO対策でも同様ですが良質なページであればあるほど上位表示されやすくなります。

商品やサービスなどをターゲットユーザーに、写真やストーリーで継続的にあげることでユーザーからのエンゲージメント率(ユーザーからの反応)向上に繋がります。

メンションの活用をする

メンションとは、特定のユーザーを指定してメッセージを送り、相手に通知する機能です。

フォロワーやエンゲージメントを増やすには、投稿の際にメンションを活用することが効果的です。フォロワーをメンションすることで自アカウントをメンションしてもらえる可能性があるため、フォロワーのフォロワーへ訴求ができます。

メンションを使うことでサイテーションの獲得にも繋がりますので、早い段階からの使用がSEO対策の効果をもたらします。

ここまで、それぞれのSNSの間接的なSEO効果や関係性について述べてきました。各SNSには特徴があり、全て運用することはかなり大変なため、どのSNSが自社サービスに合っているのかを見極める必要があります。

上記内容を参考に自社にあったSNSを活用して、集客やブランディング、SEO対策効果に期待しましょう。

4

SNSの活用でSEO対策の効果を高める方法

ここまでSNSとSEO対策の関係性や間接的な効果について述べてきました。

直接的な効果は見込めないことから、間接的にどれだけ効果を高めるかが重要になってきます。実際にSNSを活用することでどれだけSEO対策効果をもたらすのでしょうか。

ここでは、SNSの活用でSEO対策の効果を高める方法をご紹介します。

4-1

自社サービスに関心のあるフォロワーを増やす

まずは、自社サービスに興味を持ってくれるフォロワーを獲得する必要があります。

自社サイトやサービスに関心のないフォロワーへ情報を発信しても、コンテンツに興味ない可能性が高いため、サイテーションの獲得などの間接的効果が見込みづらいです。潜在的なユーザーが興味を持つ場合もありますが、効率を考えるとそれほど良くはありません。

また、自社サービスに関心のあるフォロワーを増やすと言っても容易ではないため、インフルエンサーに積極的にアピールするなど効率よくフォロワーを増やすほか、継続的なコンテンツ配信などで地道に自社サービスに関心のあるフォロワーを増やすことが大事です。

4-2

バズリを狙った良質なコンテンツ作成をする

バズるというのは多くの人に拡散され、注目を浴びるという意味です。フォロワーを増やすという能動的な動きだけでなく、ユーザーからフォローしてもらえるような受動的な動きも必要になるので、バズリを狙った良質なコンテンツを作成することが重要です。

一度でもバズると爆発的に情報が拡散されて多くのユーザーに知ってもらうことができます。ただし、フォロワーが他のユーザーにシェアしたいと思われるような良質なコンテンツを作らなければならないのでバズりを狙うというのはそう簡単ではありません。

最近では炎上という悪い意味でバズってしまうケースも多く、サービスのイメージやSEOにも悪い影響を与えてしまう場合もあるので注意が必要です。

4-3

SNSシェアボタン設定により拡散されやすくする

シェアしてもらうために重要なことは、ユーザーがシェアしたいと思えるコンテンツを発信することが大前提ですが、すぐにシェアしてもらいやすいような導線を作ることが大事です。

シェアしてもらいやすいようにするには、拡散させたいコンテンツページ内にシェアボタンを設置するなど、ユーザーが拡散しやすいような環境づくりを心がけましょう。

シェアボタンを設置する際も、下部に設置するだけでなく、ユーザーがシェアしやすいように複数設置してユーザーに見てもらいやすいようにしましょう。

5

コンテンツを拡散されやすくするポイント

拡散されやすいコンテンツを作成することは、SEO効果を高めることに繋がります。コンテンツは発信するだけでなく、たくさんのユーザーに見てもらうことが重要です。

ここではコンテンツを拡散されやすくするポイントを4つご紹介します。

5-1

テキスト以外のコンテンツ作成も考える

コンテンツといってもテキストだけではありません。SNSではテキスト以外のコンテンツを作成することができます。例えばYouTubeでは動画、Instagramでは画像といった、各SNSで発信できるコンテンツが異なってきます。

テキストだけだと視覚的なアプローチしかできませんが、動画や音楽などを使用することで視覚だけでなく聴覚にもアプローチすることができます。

テキストだけだとユーザーに伝わりづらいことも多いので、ユーザーにより伝わりやすいよう動画や音声、画像を使い、記憶に残るようなコンテンツ作成を考えましょう。

5-2

投稿する頻度を増やす

コンテンツを拡散してもらうためには質も大事ですが、見てもらう頻度を増やすことも重要になりますので、投稿の頻度を増やすことを意識しましょう。ユーザーによってどのようなコンテンツが刺さるかは様々なため、多くのコンテンツを見てもらうことが必要です。

その中で拡散してもらえるコンテンツがあれば、別のユーザーのアプローチに繋がりますし、仮にバズるようなことがあれば多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。フォロワーが少ないうちは特に投稿頻度を増やして新規フォロワーを増やすことを心がけましょう。

SNSで投稿することは費用が掛かることではないので、できるだけ投稿頻度を増やし、多くの人に自社の宣伝をしましょう。そうすることで新規フォロワーの獲得や潜在層のアプローチへ繋がるので活用していきましょう。

5-3

硬い文章よりも読みやすい軟らかい文章を目指す

SNSを見るユーザーのほとんどが隙間時間などのタイミングで見ることが多いので、硬い文章ではなく、ユーザーにとって馴染みやすい軟らかい文章で書くことを意識しましょう。

SNSを利用するユーザーは若年層のほうが多く、受動的な情報を収集することが多いので、論理的な硬い文章よりも読みやすい軟らかい文章のほうが、流れてきた投稿を見てシェアしてもらいやすいです。

5-4

影響力が強いメディアやインフルエンサーに取り上げてもらう

ニュースサイトや影響力があるメディアサイトにコンテンツを取り上げてもらえると多くの人が見ることになるので、情報を拡散できます。

ただし、強いメディアに取り上げてもらうのはそう簡単ではないので、予算があれば広告掲載してもらうのも一つの手です。また、SNSでは多くのフォロワーを抱えてるインフルエンサーも多いので、そこで取り上げてもらえるとたくさんのユーザーにコンテンツを拡散することができます。

閲覧数が高い媒体や、フォロワーが多いインフルエンサーに取り上げてもらえるように戦略を立てることも重要です。

6

まとめ

SNSによる拡散は、SEOに直接的な効果はありません。

しかし、今回紹介したようにコンテンツがSNSで多く拡散されれば、間接的なSEO効果が期待できると考えられています。検索順位に直接的な関係はなくても、SNSで拡散されてアクセスや外部リンクが増えれば、相関関係が作用してSEO効果に繋がりやすくなります。

以上、「SNSとSEO効果の関係性、その効果」についての解説でした。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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