工務店のSEOガイド│SEO対策で集客数を増やす方法を解説

注文住宅を検討中のユーザーの約3〜5割がホームページ経由で工務店を検索しているため、工務店が広告費を抑えつつ継続的に集客するにはSEOを行い上位表示するのが効果的です。今回は、建築業界にいたSEOコンサルタントが工務店のSEOで成果を出すノウハウなどを詳しく解説します。これから取り組む方はぜひ最後までご覧ください。
注文住宅検討ユーザーの約3~5割がホームページ経由で工務店を探しているため、SEOが集客の要となる理由
工務店がSEOを行うメリット
「地域名×ニーズ」を軸にした顕在キーワード設計の方法とその効果
工務店サイトのSEOに必要な5ページ
工務店のSEO内部対策の基本
工務店のSEO外部対策の基本
工務店のSEOの注意点
工務店がSEOをやるべき理由
工務店がSEOをすべき理由は、注文住宅を検討しているユーザーが、工務店に関する情報をインターネットで探す割合が非常に高いからです。
株式会社アットホームが2024年に行った調査では、注文住宅の購入者が施工した工務店を探す方法として「ホームページから探す」と回答した割合が34.3%となっています。また、株式会社LIFULLの調査でも、「ハウスメーカー・工務店・設計事務所のホームページを見た」と回答した人が50.8%に上っています 。

つまり、工務店で注文住宅を建てるユーザーの多くは、インターネットで工務店の情報を収集し、比較検討を行っています。SEOで自社サイトを検索結果の上位に表示させることは、工務店の集客において重要な施策となります。
工務店がSEOを行うメリット
工務店がSEOを行うメリットは、次の3つです。
広告費を抑えて集客できる
角度の高い見込み客を呼び込むことができる
MEOとの相乗効果が期待できる
それぞれ詳しく解説します。
広告費を抑えて集客できる
工務店がSEOに取り組むメリットの1つ目は、広告費を抑えて集客できることです。SEOを行いGoogle検索で上位をキープできれば、継続的に広告費をかけなくても工務店を探しているユーザーに対してアプローチできます。
一方、チラシ折込や住宅情報誌広告、リスティング広告、ポータルサイトは、出稿を止めると反響がなくなってしまうため、継続的に広告費を掛け続けなければいけません。
SEOをインハウスで運用すれば、広告費は0で集客を行うことも可能です。

角度の高い見込み客を呼び込むことができる
工務店がSEOに取り組むメリットの2つ目は、見込み度の高いユーザーを自社サイトに呼び込めることです。例えば、「地域名×工務店」に「2世帯住宅」や「自然素材」を組み合わせた、ニーズが顕在化されたキーワードで上位表示できれば、検討意欲の高いユーザーの流入が期待できます。
また、潜在層向けのコンテンツを作成して将来の見込み客の育成を行えば、自社についての信頼度が高いユーザーからのお問合せを増やすことができます。

MEOとの相乗効果が期待できる
工務店がSEOに取り組むメリットの3つ目は、MEOとの相乗効果が期待できることです。
SEOを行い、地域名を含むキーワードで上位表示すると、Googleマップ内で自社のGoogleビジネスプロフィールも連動して上位表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
Googleビジネスプロフィールが上位表示されれば、ローカルパックの表示確率も高まり、Web検索と地図検索の2つからの流入が期待できます。

工務店のSEOキーワード設計
Google検索経由で問合せを増やすには、工務店を探しているユーザーや注文住宅を建てたいユーザーが検索するキーワードを選定することが大切です。
地域密着型の工務店であれば、下記4つの切り口を押さえてキーワードを選定しましょう。
キーワード① 「地域名 × 注文住宅 / 工務店」
キーワード② 「地域名 × 住宅タイプ・性能」
キーワード③ 「地域名 × デザイン」
キーワード④ 「サジェストキーワード」
キーワード① 「地域名 × 注文住宅 / 工務店」
注文住宅は現地確認や打ち合わせが必須のため、施主は 「その地域で建ててくれる工務店」 を探します。そのため「地域名+工務店」や「地域名+注文住宅」 が、集客の軸となるメインキーワードです。
商圏と主力サービス | メインKW例 |
---|---|
さいたま市中心の工務店 | さいたま市 工務店 |
横浜市で自由設計の家を建てる | 注文住宅 横浜 |
メインキーワードは検索ボリュームが多く、より多くのニーズを含むキーワードをなるべく設定するようにしましょう。
なお、地域に関しては会社のある市区町村または都道府県を設定します。
キーワード② 「地域名 × 住宅タイプ・性能」
メインキーワードが決まったら、次は住宅のタイプや性能など注文住宅に関するニーズを細分化します。注文住宅では、間取りや性能が具体的に定まっているユーザーほど問い合わせ率が高い傾向にあります。
例えば、ローコストを売りにしている会社であれば、「地域名+工務店+ローコスト住宅」自然素材を強みにしているのであれば「地域名+自然素材の家」をキーワードに設定します。
ニーズ | 補助KW例 |
---|---|
平屋を建てたい | 横浜 工務店 平屋 / 横浜 注文住宅 平屋 |
高性能な家にしたい | 横浜 工務店 耐震等級3 / 横浜 高気密高断熱住宅 |
ガレージハウスを建てたい | 横浜 工務店 ガレージハウス / 横浜 注文住宅 インナーガレージ |
横浜でローコスト住宅を手掛ける工務店 | 横浜 工務店 ローコスト |
狭小住宅を得意とする工務店 | 目黒 狭小住宅 |
上記のようなキーワードの場合、検索ボリュームは小さくなりますが、その分 「求める家のイメージがはっきりしている」顕在層 が流入するため、成約に近い問合せを獲得できます。
キーワード③ 「地域名 × デザイン」
注文住宅を検討してるユーザーは「デザインのこだわり」を持っているケースも多いため、デザインを掛け合わせたキーワードも入れておきましょう。
ニーズ同様、デザインに関する要望がある程度決まっているユーザー は問い合わせ率が高く、単価アップにもつながりやすい層です。
スタイル / テーマ | 補助KW例 |
---|---|
北欧風・ナチュラル | 横浜 工務店 北欧風 |
和モダン | 横浜 工務店 モダン住宅 |
ラグジュアリー | 横浜 高級住宅 工務店 |
サーファー | 湘南 工務店 サーファーズハウス |
自社で設計している住宅にデザイン上のコンセプトがある場合は、「地域名×デザイン」に関するキーワードもしっかりと設定しておきましょう。
キーワード④ 「サジェストキーワード」
キーワードを選定する際は、サジェストキーワードも参考に選定します。
サジェストとはGoogleの検索窓にキーワードを入力した際に表示される補助機能のことで、入力したキーワードと一緒に検索されることが多いキーワードが表示されます。
例えば「横浜 工務店」と打ち込むと、「坪単価」「おしゃれ」「評判」など関連するキーワードが表示されます。これは「横浜 工務店」と検索したユーザーが一緒に検索したキーワードになるため、上位表示させることでWebサイトの流入増加に繋がります。

サジェストについては、別の記事で詳しく解説しています。
工務店のSEOで作成すべきぺージ
工務店のメインキーワードである、「工務店×地域」や「注文住宅×地域」のキーワードはWebサイトのトップページを上位表示させる対策を行いますが、GoogleはWebサイト全体で品質や専門性を評価するため、工務店に関連するページ作りが欠かせません。
また、ロングテールキーワードに該当するページを作ることで、幅広いキーワードで上位表示が可能になるため、流入数を増やすだけではなくその地域における認知度を高めることができます。
工務店のSEOで作成すべきページは、以下になります。
家づくりの特徴
建築事例
住宅性能
価格・資金計画コンテンツ
お客様の声
それぞれ詳しく解説します。
家づくりの特徴
工務店で家を建てる人の多くは、「自然素材にこだわった家に住みたい」「平屋に住みたい」「光熱費のかからないZEH仕様の家にしたい」といった機能的なニーズや「北欧風の家に住みたい」「和風の家に住みたい」などデザイン的なニーズを持っています。
こうしたニーズに応えるため、自社の家作りに関する特徴を纏めたページを作成します。
例えば、ZEH住宅を得意している工務店であれば、断熱性能を高めるための具体的な施工方法、年間の光熱費シミュレーションなど、数字や事例を交えたページを作成します。
このようなページを作成することで、「ZEH住宅 工務店」というキーワードと関連性の高いページができるため、検索エンジンから評価され検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。
また、直接検索表示させるページではなくても自社の強みに関するページをテーマごとに作成しておくことで、Webサイトの専門性評価やユーザーからの信頼感が向上します。
二世帯住宅について
平屋について
自然素材の家
建築事例
建築事例はどのような家ができるのか一番イメージしやすいページとなるため、必ず用意しておくべきページです。
ただ、写真だけを掲載するのではなく、「土地や建物の平米数」「坪単価」「建築費用」「特徴」「お客様のご要望」など情報と一緒に記載することで、ユーザーは具体的なイメージを持つことができるため問い合わせに繋がりやすくなります。
また、ある程度の建築事例数がある場合はカテゴリ分けして調べられるようにしておくことで、検索事例ぺージを狙ったキーワードで検索結果にヒットさせることができます。
カテゴリ条件①:価格帯(2000万~/3000万~/5000万~/1億など)
カテゴリ条件②:階数(平屋・2階建て・3階建て・屋上・地下)など
カテゴリ条件③:建物特徴(ガレージ・吹き抜け・中庭・狭小など)
このようにカテゴリ分けしておけば「地域×工務店×狭小住宅」や「地域×工務店×平屋」といったロングテールキーワードで検索結果に表示されやすくなるため、工務店のSEO効果が高まります。
建築事例は多ければ多いほどSEO効果もCVRも高まるため、可能な限り詳細に掲載するようにしましょう。
住宅性能
耐震性や防火性、省エネ性能といった「住宅性能」は、ユーザーが家づくりの段階で必ず比較検討する重要な項目です。
住宅性能に関する独立したページとして作成することで、サイト全体の専門性が高まりGoogleに「このサイトは工務店に関する詳細な情報を扱っている」と認識させることができます。
また、住宅性能ページを作成することで、「地域 × 耐震工務店」や「地域 × 省エネ住宅 × 工務店」といった性能に関するロングテールキーワードをカバーできます。
こうした性能ページは、ユーザーが具体的に知りたい数値や制度(「長期優良住宅認定」「住宅ローン減税」など)の情報を詳細に載せるほど、安心感を提供できるため、性能に関する強みがある場合は必ず作成するようにしましょう。
価格・資金計画コンテンツ
工務店のSEOを強化するためには、工務店を探しているユーザーが知りたい情報を網羅的に掲載する必要があります。そこでおすすめなのが、Webサイト内に価格や資金計画に関するコンテンツを作成することです。
例えば、「30坪の木造平屋を建てる場合の総費用イメージ」や「自然素材を採用した場合に増減するコスト例」といった具体事例を挙げれば、ユーザーは家づくりにいくらかかるのか把握できます。
また、注文住宅で家を建てる時にかかる申請費用についてや、ローン・資金計画の手順などお金に関するノウハウコンテンツを作成しておくことで、Webサイトの専門性を高めるだけではなく、ユーザーに安心感を与えることができます。
お客様の声
「お客様の声」ページは直接SEOには関係ありませんが、問い合わせを増やすために必要な項目です。実際に家を建てた施主が、依頼した背景や満足したポイント、住み心地などを語ることで、自社サービスの信頼感が高くなります。
また、体験談と合わせて、氏名や住まいのエリア(例:横浜市在住・A様邸)とともに価格などを掲載すると、同じ地域の見込み客に対してこのエリアに強い工務店であるという印象を与えることができます。
工務店のSEOで取り組む内部施策の基本
内部対策とは、自社サイトの中で行うSEO対策のことを指します。内部対策の目的は、検索エンジンに「このサイトはユーザーが求める情報をわかりやすく提供している」と認識させ、自然検索からの流入を増やすことです。
工務店の内部対策の基本としては、次の4つに取り組みましょう。
ページ構成を最適化する
titleタグ・hタグの最適化
内部リンクの最適化
役立つコンテンツの作成
それぞれ詳しく解説します。
ページ構成を最適化する
工務店のSEOでは「地域×工務店」やその関連キーワードで対策を行いますが、検索結果に表示させるページはトップページや性能ページ、特徴のぺージです。
そのため、ユーザーが各ページに求めている情報は何なのか考えて、最適なページ構成を設計し検索エンジンからの評価を高める必要があります。
例えば、トップページであれば、工務店のWebサイトに求められる情報は次のような項目になります。
「コンセプト」「特徴や拘り」「イベント情報」「施工事例」「お客様の声」「受賞歴」「選ばれる理由」「Q&A」など
このように、ユーザーがトップページから知りたいページへ簡単に遷移できるように計算して構成を作成することで、Webサイト内の中心的なページとして検索エンジンから評価されます。
titleタグ・hタグの最適化
検索エンジンは、titleタグやhタグで設定したテキスト情報を見てページの内容を理解します。そのため、ページごとに対策キーワードを意識してtitleタグやhタグを設定することが大切です。
titleタグやhタグにページの内容を表すキーワードが含まれることで、Googleはユーザーが検索したキーワードと関連性が高いページと判断して検索結果に表示します。
また、タイトルタグは検索結果ページに表示されるため、魅力的なページタイトルを設定することで、検索結果画面のクリック率を高めることができます。
耐震ページ:「横浜市で耐震に強い工務店をお探しなら|○○株式会社」
建築事例ページ:「平屋 30坪 建築事例|横浜市の工務店○○株式会社」
このように、地域名・訴求したい特徴などを30文字前後に収めると、検索エンジンにもユーザーにもページの内容が伝わりやすくなります。
titleタグについては、別の記事で詳しく解説しています。
内部リンクの最適化
内部リンクとは、Webサイト内にあるページ同士を繋ぐリンクのことです。
内部リンクをページを設置する際は、サイト内のページを文脈に沿って繋ぎ、検索エンジンとユーザー双方に関連性を示すことが重要です。
例えば、トップページから施工事例ページへ内部リンクを設置する際は、「詳細はこちら」ではなく「施工事例はこちら」など、ページ内容を表すアンカーテキストを使って内部リンクを設置するのがポイントです。
このように、アンカーテキストを使って内部リンクを設置することで、ユーザーが迷わず次の情報へ進めるため、滞在時間延長や直帰率改善につながり、結果的にSEO効果が高まります。
内部リンクについては、別の記事で詳しく解説しています。
役立つコンテンツの作成
Googleは専門性が高いWebサイトを評価します。ユーザーが住宅を建てるにあたって、役立つコンテンツページ(コラム)を作成することで、工務店のWebサイトに求められる専門性が自然に高まり、SEO評価が向上する可能性があります。
役立つコンテンツを作成する際は、次の3つを意識します。
ニーズメットなコンテンツ
E-E-A-T評価の高いコンテンツ
独自性の高いコンテンツ
ニーズメットなコンテンツとは、そのテーマで検索したユーザーの検索意図を満たすコンテンツです。E-E-A-Tとは、経験・専門性・権威性・信頼の頭文字をとった言葉で、GoogleはE-E-A-Tの優れたページを評価すると明言しています。
独自性とはその名の通りで、Googleはオリジナリティの高いコンテンツを評価します。
この3つを満たすためには、ユーザーが何を知りたいのかをしっかりと分析した上で、社内の設計士や施工技術者が自らの経験を元に、専門的でオリジナリティの高い記事を作成する必要があります。
工務店のSEOで取り組む外部対策の基本
SEOの外部対策とは、サイト内部の評価ではなく、外的要因によってWebサイトの評価を高める施策のことで、主に次の3つの施策があります。
被リンクの獲得
サイテーションの獲得
評判の良い口コミの獲得
外部対策を行うことで、Webサイトのドメイン自体の評価が高まるため、関連するキーワード全体の検索順位を高めることができます。
工務店のSEOで取り組むべきSEO外部対策は、次の3つです。
地域メディア・業界メディアへのプレスリリース配信
取引先企業を活用した相互リンク
口コミの促進
それぞれ詳しく解説します。
地域メディア・業界メディアへのプレスリリース配信
完成見学会やオープンハウスの情報を地元新聞社や住宅専門サイトにプレスリリースを配信すると、自然な被リンク獲得とともに、そのエリアに住んでいるユーザーへの認知拡大が期待できます。
プレスリリースを配信できるニュースサイトは、Googleで「地域名×ニュースサイト」や「地域名×ポータルサイト」などで検索して探します。
ニュースメディアやポータルサイトは基本的にはnofollowリンクですが、Googleから信頼性が高いメディアとして認識されている場合が多いため、被リンクを獲得することで、検索エンジンから自社のWebサイトも信頼性の高いWebサイトと判断される可能性があります。
取引先企業を活用した相互リンク
工務店のWebサイトで被リンクを獲得するためには、関連する取引先企業との相互リンクを行うのが有効です。工務店の場合は、材木屋やサッシ屋、クロス屋など建築に関する様々な企業と取引をしているはずです。
基本的には仕事を発注している立場だと思うので、取引先の事例に協力したりすることで比較的簡単に被リンクを獲得できます。
口コミの促進
Googleは、インターネット上の評判も間接的にSEO評価の対象にしていると言われています。そのため、外部対策の一環として自社に関する口コミを集めてみましょう。
お引き渡し後のお客様に、口コミの投稿をお願いしてGoogleビジネスプロフィールや住宅のポータルサイトに投稿してもらいます。
実際の利用者による良い口コミが増えることで、検索エンジンは「ユーザーに評価されている有益なサイト」と判断するため、WebサイトやGoogleビジネスプロフィールが上位表示されやすくなります。
工務店がSEOを行う際の注意点
工務店がSEOを行う場合は、次の3つの点に注意して行いましょう。
キーワードによってはポータルサイトより上位表示するのが難しい
定期的な情報更新が必要
事業所がある地域以外での上位表示は難しい
それぞれ詳しく解説します。
キーワードによってはポータルサイトより上位表示するのが難しい
「地域名×注文住宅」や「地域名×工務店」といったキーワードでは、ドメインパワーの高い大手ポータルサイトが上位を独占しているため、工務店の自社サイトだと3位以内の上位表示が難しい場合があります。
そのため、「地域名×注文住宅」や「地域名×工務店」といったキーワードでは10位以内を目指し、3位以内は関連キーワードやロングテールキーワードなど、ポータルサイトが上位表示されづらいキーワードで上位表示を目指す必要があります。
ただし、工務店を探しているユーザー79.5%は、工務店の拘りやコンセプトに共感して依頼をしているため、自社の特徴に関するキーワードで上位表示できれば十分に集客に繋がる可能性があります。
定期的な情報更新が必要
工務店の場合、SEO効果や集客を持続させるためにはコンテンツの定期的な情報更新が必要不可欠です。
家づくりに関する法規制や補助金制度は変化するため、一度公開したページを放置すると、最新情報を求めるユーザーにとって価値が薄れてしまいます。
また、古い情報のまま掲載している場合はE-E-A-Tの観点からも良くないため、GoogleからのSEO評価が低下する可能性があります。
そのため、常に法規制や補助金に関する最新情報を取得してコンテンツに反映させる必要があります。
事業所がある地域以外での上位表示は難しい
工務店のSEOでは、自社オフィスがない地域では、Google が「実際にサービスを提供できる範囲」として判断しづらいため、隣接エリアや遠方では上位表示が難しくなります。
例えば、オフィスが世田谷にあり、施工範囲が東京全域だとしてもWebサイトの規模やドメインの強さによっては世田谷以外の地域キーワードでは順位が上がりづらくなります。
そのため、まずは事業所がある市区町村でしっかり検索上位を目指し、その後は都道府県で上位表示を目指すなど段階的な施策を行う必要があります。
まとめ
工務店で注文住宅を建てようとしているユーザーの多くはインターネットで情報収集を行っているため、問い合わせや依頼を増やすためには、SEOを行いWebでの露出を増やすことが大切です。
工務店がSEOで成果を上げるためには、次のことに取り組みましょう。
自社の商圏と顧客ニーズに合ったキーワード設計
トップページや特徴・性能ページの作成
役立つコンテンツや建築実績・お客様の声ページの作成
SEO内部対策(titleタグ、hタグ、内部リンクの最適化)
SEO外部対策(被リンク、サイテーション、口コミの獲得)
もし社内にSEOやWebマーケティングに詳しい担当者がいない場合は、外注も検討してみてください。ただし、工務店のSEOは専門的な職種になるため、SEOの知識だけではなく建築や工務店の集客などに詳しいSEOコンサルタントが在籍している会社に依頼することをおすすめします。
弊社には建築業界出身のSEOコンサルタントも在籍しているため、外注を検討する際はぜひご相談くださいませ。

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