発リンクとは?SEOの効果を高める貼り方とチェック方法を解説
発リンクとは、自サイトに設置された、他のページへ移動するためのリンクです。サイト内のページに移動する内部リンクと、サイト外に移動するリンクの2種類があります。この記事では、発リンクの概要と設置するメリット、SEO効果、設置時の注意点、発リンクチェックツールについて解説します。
発リンクとは
発リンクとは、自サイトに設置された、他のページへ移動するためのリンクです。アウトバウンドリンク(OBL)と呼ばれることもあります。
発リンクには、サイト内のページに移動する内部リンクと、サイト外に移動するリンクの2種類があります。単に発リンクと表現する場合は、サイト外に移動するリンクを指すケースが多いです。違いを明確にするために、内部発リンク・外部発リンクと表現することもあります。
発リンクとは逆に、外部のサイトに設置された、自サイトへ移動するためのリンクは被リンクです。外部リンク、インバウンドリンクと呼ばれることもあります。
発リンクや外部リンクの定義はサイトによって異なるケースがあります。
▼ 当サイトにおける各種リンクの定義は以下の通りです。
発リンク・アウトバウンドリンク | 自サイトに設置された、別のページに移動するリンク。 内部リンクも含む。 |
内部リンク | 自サイトに設置された、サイト内部のページに移動するリンク |
被リンク・外部リンク・インバウンドリンク | 外部サイトに設置された、自サイトに移動するリンク |
サイト内のページに移動する発リンク
自サイトに設置された、サイト内のページに移動するリンクが発リンクです。内部リンクとも言われます。
▼ サイト内の以下の箇所に設置され、同サイト内の別のページなどに移動できるようになります。
- パンくずリスト
- グローバルメニュー
- ヘッダー・フッター・サイドバー
- コンテンツ内の本文
サイト外に移動する発リンク
自サイトに設置された、サイト外に移動するリンクも発リンクです。主に、記事コンテンツ内の本文に設置されます。
記事の内容によっては、根拠を提示していなければ読者は本当のことが書かれているのか分からない、判断できない場合もあります。
公的機関や専門家が運営するサイトの記事を紹介し、記事コンテンツに書かれた内容の根拠となる外部サイトの記事を紹介することが、サイト外に移動する発リンクを設置する目的です。また、他のサイトに書かれた文章を引用する際にも発リンクが設置されます。
読者に正確な情報を提供し、利便性を高めるためにも、発リンクの設置は重要な施策です。
被リンクとの違い
発リンクと被リンクの違いは、リンクが誰のサイトに設置されているかです。
発リンクは自サイトに設置されます。一方、被リンクが設置されるのは、自サイトではなく外部のサイトです。
どちらもユーザーが自サイトへ移動できる点では同じですが、設置する人が異なります。発リンクは自サイトを運営している人が自由に設置できますが、被リンクを設置することはできません。
【SEOの効果として見た場合】
- 発リンク
リンク先のサイトを評価しているため、基本的にはSEO効果はありません。ただし、評価の高いサイトへの発リンクはユーザーにとって利便性が高く、ユーザビリティも向上するため長期的に見るとSEO効果があります。
- 被リンク
被リンクは、相手のサイトから自社のサイトへリンクしてもらうため、検索エンジンからは「良いサイトだからリンクしている」と判断されるため自社サイトのドメイン評価が高まります。そのため、発リンクを行うより、被リンクをしてもらう方がSEO効果があります。
発リンクを設置するメリット
サイト外に移動する発リンクを設置することは自サイトからユーザーが離脱する可能性があるため敬遠するケースもありますが、以下のようなメリットが期待できます。
- クローラーの巡回促進
- ユーザーの滞在時間増加
- ユーザーの満足度・利便性向上
クローラーの巡回促進
自サイトに発リンクを設置することで、クローラーの巡回を促進します。
クローラーとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンがインターネット上の情報を周期的に集め、自動的にデータベース化するプログラムのことです。
クローラーは、サイト・記事に設置されたリンクを辿ってインターネット上を巡回しています。自サイトに設置されたリンクが多いほど、クローラーはサイト内を巡回しやすくなります。
逆に、全くリンクが設置されていないページは、クローラーがサイトを巡回していても、そのページだけ巡回してもらえないことがあります。
ユーザーの滞在時間増加
発リンクには、ユーザーの滞在時間を増加させる効果があります。
ページに発リンクが設置されていなければ、読み終わったユーザーはそのまま離脱するかもしれません。発リンクでページの内容と関連した別のページへ誘導すれば、ユーザーの滞在時間を長くすることができます。
ユーザーの満足度・利便性向上
サイト外に移動する発リンクを自サイトに設置すると、離脱されやすくなると思われがちです。しかし、ページの内容に書かれた根拠となる情報が提示されていなければ、ユーザーはページの内容を信用できず他のサイトのページを見てみようと考えるかもしれません。
発リンクを設置することでページの信憑性が高まり、最後まで見てもらえたり、別のページも見てみようと思われたりすることが期待できます。
発リンクと被リンクはどちらの方がSEO効果があるのか
SEO効果としては、発リンクより被リンクの方が効果が高いです。発リンクのSEO効果は間接的なものですが、被リンクはサイトの順位を決定する上での評価基準に含まれています。
Googleの検索アルゴリズムは、信頼度の高いWEBサイトや関連性の高いサイトからの被リンクを獲得しているサイトを、ユーザーからの支持率が高いと評価する仕組みです。
200以上あると言われているGoogleアルゴリズムの評価基準の指標の中でも、被リンクが与える影響度は高いと考えられています。
一方、発リンクはユーザーに価値を提供するものの、ランキング指標ではないという考え方が一般的です。
【参考資料】
Google: アウトバウンドリンクはランキング要因ではない
発リンクを設置するコツ・注意点
発リンクを設置する際には以下の3点に注意しましょう。
- アンカーテキストを最適化する
- 必要に応じてnofollow設定する
- 発リンクを設置する数
アンカーテキストを最適化する
発リンクの設置において重要なことは、アンカーテキストがリンク先の内容が分かるものになっているかです。アンカーテキストはリンクのテキスト部分を指します。
下の文章は、「アンカーテキストとは?SEOに効果的な書き方を解説」のテキスト部分が青くアンダーラインが入っていますが、これがアンカーテキストにあたる部分です。
アンカーテキストの内容を読むだけでリンク先の内容が把握できるため、ユーザーはリンクをクリックするかを判断できます。
一方、下記のようにURLだけだったり、「こちら」の部分にリンクを設置していたりすると、ページの内容が分かりません。
【✕】 https://white-link.com/sem-plus/anchortext/
【✕】 こちらをご覧ください
発リンクを設置する際には、リンク内のページの内容が分かるアンカーテキストにすることが重要です。
また、検索エンジンのクローラーはHTMLソースのリンクタグを軸にWEBサイトを評価しているため、検索エンジンのクローラーに遷移先のページの内容を予測させる役割もあります。
必要に応じてnofollow設定する
アンカーテキストの内容とリンク先の内容が異なっている場合や、過剰に発リンクを設置している場合には、Googleから発リンクが質の低いリンクと判断される可能性があります。
関連性が低いサイトへの発リンクや、発リンク数が多い場合は、発リンクに「nofollow」を設定しましょう。
nofollowとは、リンク先として貼ったページのリンクを検索エンジンに辿らせないようにするリンク設定です。
aタグに「rel=”nofollow”」という記述をすることで、発リンク先のWEBサイトにページ評価が受け渡らないように設定でき、マイナス評価を受けにくくなります。
発リンクを設置する数
以前のGoogleのガイドラインには「最大で数千個」「ページのリンクを妥当な数に抑える」といった表記がありましたが、現在は削除されています。
一方、Googleは自然なリンクを掲載することを推奨しており、スパムリンクとみなされるような不自然なリンクは避けるべきでしょう。
Googleは、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。Google検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
ページと関連性のない不自然な発リンクを大量に設置すると、検索エンジンからマイナス評価を受けてしまう可能性があります。
発リンクのSEO効果を高めるためには、良質な発リンクを増やすことを意識しましょう。良質な発リンクとは、ユーザーにとって有益となる情報を提供するために設定されたリンクです。
WEBサイトを訪問するユーザーは、目的としている疑問に対して答えが欲しい、あるいはもっと詳しい情報を知りたいと思っています。
上記のようなニーズを踏まえて、ユーザーにとって有益な情報が含まれているページへの発リンクを設定することが大切です。
発リンクをチェックするツール7選
自サイトに貼られている発リンクをチェックできるツールは以下の7つです。
- 発リンクチェック
- 発リンク比率評価チェックツール
- Googleサーチコンソール
- ahrefs
- 発リンクチェックツール
- 発リンク調査チェックツール
- 発リンクチェックサイト
発リンクチェック
【SEOチェキ!の「発リンクチェック」で発リンクをチェックする手順】
- 「発リンクチェック」ページへアクセス
- URLを入力
- 「チェック!」をクリック
▼ 入力したURLの下記情報が一覧表示されます。
- 外部リンク数
- 内部リンク数
- nofollowリンク数
- リンク先URL
- アンカーテキスト
発リンク比率評価チェックツール
【SEOラボの「発リンク比率評価チェックツール」で発リンクをチェックする手順】
- 「発リンク比率評価チェックツール」ページへアクセス
- URLとキーワードを入力
- 「発リンク比率をチェックする」をクリック
▼ 入力したURLと検索上位10サイトの下記情報が表示されます。
- 発リンク比率
- 外部発リンク比率
- 内部発リンク比率
- 発リンクのアンカーテキスト状況
Googleサーチコンソール
【Googleサーチコンソールで発リンクを確認する手順】
- 「Googleサーチコンソール」にログイン
- 画面左メニュー【リンク】をクリック
- 【上位のリンクされているページ】をクリック
表示されたリンクのデータはダウンロードすることも可能です。
ahrefs
【ahrefsで発リンクを確認する手順】
- 「ahrefs」にログイン
- メニューから内部被リンクをクリック
発リンクチェックツール
【「発リンクチェックツール」で発リンクをチェックする手順】
- 「発リンクチェックツール」にアクセス
- URLを入力
- パソコンかモバイルを選択
- 送信をクリック
▼ 入力したURLの下記情報が表示されます。
- URL
- アンカーテキスト
- 重複リンク
- nofollowリンク
- 外部リンク
- 画像リンクとALT
発リンク調査チェックツール
【「発リンク調査チェックツール」で発リンクをチェックする手順】
- 「発リンク調査チェックツール」にアクセス
- URLを入力
- 「調査する」をクリック
▼ 入力したURLの下記情報が表示されます。
- 内部リンク数
- 外部リンク数
- nofollowリンク数
- リンク先URLとアンカーテキスト
発リンクチェックサイト
【「発リンクチェックサイト」で発リンクをチェックする手順】
- 「発リンクチェックサイト」にアクセス
- URLを入力
- 「検索」をクリック
▼ 入力したURLの下記情報が表示されます。
- リンク先URLとアンカーテキスト
- フォローORノーフォロー
- 全リンク数
まとめ
自サイトに発リンクを設置することで、クローラーの巡回促進、読者の滞在時間増加、ユーザーの満足度・利便性向上などのメリットが期待できます。一方、SEO効果については間接的に影響するものの、被リンクと比較すると効果が高いわけではありません。
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