オリジナルコンテンツとは?SEO効果と作成のポイント8選
今回は、オリジナルコンテンツについて解説します。「オリジナルコンテンツと他のコンテンツとの違い」「作成することで検索順位が上がるのか」「どのように作成するのか」など気になっている方も多いのではないでしょうか?本記事では、オリジナルコンテンツの概要からSEO効果、作成するコツについて初心者にも分かりやすく解説します。
オリジナルコンテンツとは?
WEBサイトにおけるオリジナルコンテンツとは、他社サイトには掲載がなく、独自で調査したオリジナルデータや、自社サイトにしかない機能が含まれたコンテンツです。
インターネットが普及した現代においては、ネット検索で様々な情報を得ることができますが、ページに掲載されている多くの情報は似たような内容が多く、ネット上の記事を参考にしたコピーコンテンツの場合もあります。
オリジナルコンテンツに注目する企業が増加しているのは、インターネット上に同じような情報を提供するWEBサイトが日々増加し、差別化が必要だからです。
検索して表示されるページの内容は、場合によってはどのページを読んでも大差ないケースもあります。究極的には、ネットで得られた情報を参考に記事を書くとすれば、すべてのページが同じ内容になるでしょう。
他のページと大きな差がなければユーザーはどれを読んでも同じですし、コンテンツの品質に大きな差がなければGoogleからの評価にも繋がりにくいです。
一方で、ページにオリジナル情報を盛り込むことができれば、すでに他のページを読んだユーザーに対しても、新たな情報を提供できます。
その結果、似たようなページやサイトが多い中で目立つ存在として認識され、サイトのリピーターになってくれるかもしれません。
オリジナルコンテンツのSEO効果
オリジナルコンテンツを作成した場合の、SEO効果について解説していきます。
そもそもGoogleは、以下の要素を持たせたコンテンツ作成が重要であると言及をしています。
・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
・コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
・コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
・コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
このことから、オリジナル要素を持たせたコンテンツを作成することで、Googleからの評価に繋がり検索の順位が上がりやすくなると言えるでしょう。
また、Googleがオリジナルコンテンツを高く評価しているのは、検索結果に多様性のあるページを表示しようとしているからです。
似たような情報が書かれたページを検索結果に表示するのではなく、検索結果に多様性を持たせるために、オリジナルコンテンツが重視されているわけです。
さらに、オリジナルコンテンツは独自の調査結果であるなどの理由から真似されにくいため、コンテンツ内容を引用する形で、外部のサイトから紹介してもらえる機会が多くなります。
同じテーマを扱うサイトや、ドメインランクの高いサイトから自社のオリジナルコンテンツが紹介され被リンクを獲得できれば、質の高いコンテンツとしての評価に繋がり、SEO効果もプラスに働くでしょう。
オリジナルコンテンツを作成するメリット
オリジナルコンテンツを自サイト内に作成し、ユーザーに閲覧してもらうことで、以下のような効果が期待できます。
- 検索順位に良い影響がある
- 競合サイトと差別化ができる
- コンバージョンが高くなる
検索順位に良い影響がある
前述したように、オリジナルコンテンツはGoogleから高く評価されるため、検索上位に表示されやすい傾向にあります。
なぜなら、独自に調査したデータや自身が経験した体験談を記載することは、ユーザーにとっても価値の高い情報となるためです。
ただし、コンテンツの質はE-E-A-Tの高さや被リンクの数と質、ユーザビリティなどさまざまな要因から判断されるため、オリジナルコンテンツだという理由だけで上位表示できるわけではありません。
競合サイトと差別化ができる
現在のGoogle検索では似たような内容のページが表示される機会が多くなっており、オリジナル性の高い情報を盛り込むことで、競合サイトとは違うと認識してもらえるようになります。
また、オーガニック検索からだけでなく、外部サイトやSNSからの流入、ブックマークなどからの直接流入も期待できます。
オリジナルコンテンツは一次情報としての価値が非常に高く、第三者から紹介される機会が多いからです。ユーザーから競合サイトよりも役に立つと判断されれば、ブックマークしてもらえることもあるでしょう。
コンバージョンが高くなる
オリジナルコンテンツを提供することで、ユーザーからサイトの専門性や信頼性が高く評価され、成約や問い合わせなどのコンバージョンが増加する効果も期待できます。
似たような情報しか書かれていないサイトや、新たな発見が得られないようなサイトでは、ユーザーの記憶にも残りづらく、具体的なアクションを起こしてもらえません。
競合サイトとの競争を勝ち抜きコンバージョンを獲得するためにも、オリジナルコンテンツを作成することは重要です。
オリジナルコンテンツを作成するデメリット
オリジナルコンテンツを作成することはメリットに繋がりますが、得られる効果より必要なコストが上回ってしまうと本末転倒になってしまいます。
以下で紹介するデメリットを意識したうえで、作成するべきかどうかや、どの程度のコストをかけるべきかを検討しましょう。
作成に時間と手間がかかる
オリジナルコンテンツを作成する上で、自社で独自に情報を集めたり、外部へ調査を依頼する場合には、単純なページを作成するときに比べ時間と手数がかかります。
▼ 例えば、20代~60代の男女1,000人へのアンケートを行う場合には、以下のような工程が必要です。
- アンケート内容を決める
- アンケートを依頼するユーザーの集め方を検討する
- 世代別・性別にアンケートを実施する
- 結果を集計する
- 集計結果をデータ化する
アンケートをお願いしてすぐに結果が得られるわけではないので、完成するまでに数週間かかることもあるでしょう。また、調査結果を編集し結果をコンテンツへ反映するだけでも手数と時間が必要になります。
調査費用や監修費用がかかる場合がある
オリジナルコンテンツを作成する際の調査や、専門家の監修を入れる場合には費用が発生します。そのため、ページを作成する前に競合調査をおこない、「本当に調査結果を掲載する必要があるのか?」「専門家に監修をしてもらう必要があるか?」を事前に把握しておく必要があります。
▼ 例えば、インタビュー記事を作成する場合には以下の費用が発生します。
- インタビューする相手への謝礼
- インタビュー風景を撮影するカメラマンの人件費
- 撮影用機材の購入・レンタル費用
また、アンケート会社にアンケートを依頼した場合は、100名へ5問程度のアンケートを実施すると5万円程度の費用が発生します。
専門家の監修に関しては、知名度が高い専門家であれば、費用が高額になっていきます。このように外部委託すると通常よりもコストがかかるため、記事の独自性がどこまで必要かをしっかりと考えた上で、オリジナルコンテンツの作成に取り組みましょう。
オリジナル性のないコンテンツとは?
第三者が書いた情報や、第三者がおこなった調査を元に書かれたページにはオリジナル性はありません。表現方法や使用する語句を工夫したとしても、情報自体は同じだからです。
オリジナル性のないコンテンツの、具体的な例を紹介します。
自動生成されたコンテンツ
サイトの運営者が自ら生み出したものという意味では、ツールやプログラムなどを使用して作成されたテキストにもオリジナル性があります。
しかし、生成したテキストに情報としての価値や信頼性がなければオリジナルコンテンツとは言えないでしょう。
「ChatGPT」などの、AIによってテキストを自動的に作成した場合には価値のある情報を提供できるケースもありますが、オリジナル性があるのかは内容次第です。AIなどによる自動生成されたコンテンツを使用する場合は、生成内容に自身の経験や意見を付け加え、オリジナリティを出すようにしましょう。
コピーコンテンツ
第三者が執筆した文章に全く手を加えることなく掲載したり、文章の一部に手を加えたりした文章だけでなく、参考にして自分で書いた文章であっても、コンテンツにオリジナル性があるとは言えません。
コピペチェックツールを使用して重複率を下げたとしても、情報そのものにオリジナル性がないからです。
また、テキストをリスト化したりデータを表やグラフで表示する、画像や動画で説明するといった行為をおこなっても、オリジナル性が生まれるわけではありません。
一方、記事に独自性がないからといってコピーコンテンツだと判断されるわけではなく、ガイドラインに違反しているとみなされたり、ペナルティを受けたりすることはありません。
客観的な事実をまとめて紹介するページにオリジナル性があるとは言えませんが、ユーザーにとっての価値は高く、ペナルティを受ける理由はないからです。
オリジナルコンテンツの作成ポイント8選
オリジナルコンテンツを作成する上で、どのような点に注意するべきかを実際の例を挙げて紹介します。
実際の経験を反映させる
自身(自社)の経験や体験談を紹介することで、コンテンツのオリジナル性を高めることができます。具体的には、実際に使ってみたサービスや商品の特徴をコンテンツ内で紹介することです。
記載する内容は、使った感想や特徴、メリットの他、使いづらい点などデメリットにも言及することです。デメリットを記載することで、ユーザーにとっても価値のある情報提供に繋がります。
さらに、実際に試した際の特徴を、画像や動画などを用いて紹介すれば、商品・サービス内容がより伝わるコンテンツに仕上がります。
経験や体験をコンテンツに追加することは、E-E-A-Tの「経験」に該当するため、Googleから評価される上でも重要となります。
このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加
オリジナルの画像や動画を掲載する
実際の経験を反映させると同様、サイトの運営者自身が撮影した画像や動画を紹介することで、オリジナル性を高めることができます。
観光地を紹介するコンテンツであれば、特に気になった場所や特徴が分かる場所を撮影してみましょう。ポイントは、ただオリジナルの写真や動画を掲載することではなく、ページに訪れたユーザーにとって価値が高い写真や動画を掲載することです。
また、第三者が撮影した画像や動画を設置したり、フリー素材を使った画像はオリジナルコンテンツとは言えません。独自の情報が盛り込まれた画像や動画を、自社で作成する必要があります。
アンケート結果や調査結果を掲載する
サイトの運営者が実際に調査・検証した情報は、オリジナル性が非常に高いです。
例えば、「検索画面に表示されるディスクリプションの文字数」を紹介する場合、実際に様々なキーワードで検索し、表示結果のテキスト文字数をカウントして紹介することで納得してもらえるでしょう。
また、アンケート結果も効果的なオリジナルコンテンツです。テーマに合う方に対してアンケートを行い、結果をグラフなどで紹介すれば、貴重なデータとして参考になります。
ただし、外部のサイトがおこなったアンケート結果を紹介するだけではオリジナル性が高いとは言えません。自社スタッフがアンケートの手配をおこなうか、アンケート専門の会社に依頼しましょう。
自身の意見や主観を入れる
筆者独自の意見や主張を盛り込むことでオリジナル性を高めることができます。
ただし、意見や主張の裏付けが無い場合は品質の高いオリジナルコンテンツとは言えません。前述したように、アンケートの結果や、専門家の意見を掲載した上でオリジナルコンテンツを作成する必要があります。
信憑性や根拠の無い意見は独自性が評価されることはなく、逆に評価を落とす可能性があることを覚えておきましょう。
インターネット以外からリサーチをする
誰でも容易に入手できるインターネット情報ではなく、書籍や論文などからアイデアを見つけることで、オリジナル性が高いコンテンツを作成できます。
WEBサイトは、ユーザーの離脱を防ぐために短時間で読めるようにある程度要約されていることが多いため、書籍や論文と比べると情報が不足していることがあります。
そのため、トピックに関連する書籍から情報収集をおこなうことで、競合他社には掲載されていないコンテンツを見つけることができる可能性があります。
ただし、書籍に書いてある文章をそのまま掲載するのは、著作権を侵害することになるため自身で纏めなおして掲載しましょう。
最新情報をキャッチしておく
新たに登場したサービスや話題になっているトピックは、常に情報収集しておきましょう。最新情報が更新されたタイミングで、自社コンテンツの見直しや作成をすることで、よりオリジナル性が高く、他サイトと差別化を図ったコンテンツの作成が可能です。
最新情報に敏感なユーザーも多いため、他サイトより早く情報を発信することで、上位表示させることにも繋がり結果的にSEOにも好影響があるでしょう。
【最新情報を掲載して順位が上がった事例】
Googleビジネスプロフィールマネージャーの管理画面が変更されたため、新しい管理画面の使い方を説明する記事をアップした所、「Googleビジネスプロフィール 管理画面」で5位から2位に順位が上昇しました。
このように、最新の情報を競合他社よりも早くページにアップすることで、オリジナルコンテンツとGoogleから認識されSEOに良い影響を与えます。
自社の事例を紹介する
BtoB企業を中心に、自社がおこなった実績を事例としてサイト上で紹介することもオリジナルコンテンツの作成に繋がります。
一般消費者向けの商品であれば口コミを参考にできますが、企業向けの商材の場合は、買い手側の意見を目にする機会は少ないです。
自社の商品やサービスを利用してもらった相手にインタビューを行い、お客様の声として紹介することで、実際に利用したユーザーの意見や本音を提供できます。
「〇〇 事例」などのキーワードで検索するユーザーが多いため、検索上位表示できればコンバージョンの獲得にも繋がりやすいでしょう。
独自の機能をページ内に設置する
オリジナルコンテンツにはテキスト情報だけでなく、独自の機能も含まれます。
例えば、マイナビ転職の履歴書の書き方を解説したページでは、見本や書き方の解説の他に、Word・Excel・PDF形式の履歴書がダウンロードできる機能や、入学・卒業年度を自動で計算してくれる機能も付いています。
【参考ページ】履歴書の書き方マニュアル完全版! 履歴書の見本(サンプル)・作成方法
また、転職サイト「doda」ではプロフィールや職務経歴を入力することで適正年収や理想のキャリアを提示してくれるページが用意されており、平均年収を知りたいユーザーに対して独自の情報を提供しています。
【参考ページ】平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
上記のように自社で開発しページに組み込んだ機能についても、オリジナルコンテンツと言えるでしょう。
オリジナルコンテンツを作成する際の注意点
今まで解説したように、オリジナル性があり、ガイドラインに抵触しないコンテンツであっても、検索ユーザーに対して価値を提供できなければ意味がありません。
▼ 以下の3点を意識し、ユーザーから支持されるコンテンツを作成しましょう。
- 正しい情報を紹介する
- 検索ニーズを外さない
- 自身の主観に頼りすぎない
正しい情報を紹介する
オリジナルコンテンツを作成する上で、オリジナリティに拘りすぎて情報に誤りがあってはコンテンツ作成自体に意味がなくなってしまいます。
Googleの検索アルゴリズムは、ページに書かれた情報が正しいかを正確に判断することは難しいです。その為、自社の調査結果を紹介したページ内の数値が、意図的に操作されたものだとしても、検索結果に悪影響はありません。
しかし、ウソの情報を提供したことが後で発覚すれば、サイトを閲覧したユーザーからだけでなく社会的な信用を失うことになるでしょう。
自社で行った情報を提供する際には、間違いがないかを確認しましょう。
検索ニーズを外さない
独自の情報を盛り込んでも検索意図を満たしていなければ、ユーザーを満足させることはできないですし、Googleから評価されることはありません。
例えば、インボイス登録をする方法が知りたいと考えているユーザーに対し、インボイス反対派へのインタビューを紹介しても、余計な情報だと思われるでしょう。検索意図を読み取り、ユーザーが求める情報が何かを意識することが重要です。
オリジナルコンテンツに関するよくある質問
オリジナルコンテンツに関するよくある質問をまとめました。
オリジナルコンテンツを作成する際の参考にしてみてください。
独自性のないコンテンツとはどのようなコンテンツですか?
他サイトのコピーや、他サイトの内容を組み合わせて作成しただけのコンテンツは独自性がないと言えるでしょう。文章自動作成ツールで作成されたコンテンツも、手を加えなければ独自性がないため、自身の主張や調査結果をコンテンツに足すのがおすすめです。
オリジナルコンテンツ作成が難しい場合はどうすればいい?
オリジナリティを出すのが難しい場合は、実体験に基づく感想や、自社で行ったアンケート結果の掲載、オリジナルの画像や動画の挿入などから始めるのがおすすめです。また、一般論であっても自身の言葉を使い作成することを心掛けましょう。
まとめ
今回は、オリジナル性があるコンテンツとはどのようなものなのか、SEO効果はあるのか、どのように作成すれば良いのかについて解説しました。
オリジナルコンテンツは、競合ページを真似するだけでは作成できません。Googleがコンテンツを評価する仕組みを理解し、ユーザーに対して他のサイトでは得られない情報を提供することが重要です。
コストや時間がかかりますが、正しい方法で作成すれば高いSEO効果が期待できます。
本記事で解説したポイントや、注意点を参考にしてオリジナルコンテンツを作成し、競合サイトとの差別化を図りましょう。
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