リンクファームとは?SEO効果と見つけ方を解説
リンクファームとは、検索順位を意図的に操作する目的で相互リンクを過剰に行っているリンクネットワークのことです。以前は自サイトのPageRankを高めるために、SEO外部対策で使われていましたがGoogleのガイドライン違反になるスパム行為となります。今回は「リンクファーム」の意味や見つけ方・対策について解説します。
リンクファームとは?
「リンクファーム」とは、SEOを目的として過剰に相互リンクをおこない、ランキングを不正に操作するWEBサイト群のことを指します。
具体的には、インターネット上にある相互リンク用のWEBサイトと自サイト間で相互リンクをおこないます。リンクファームに利用される相互リンク集はコンテンツの中身がなく、PageRankを高めるために作成されたユーザーにとって価値の無いWEBサイトが多く利用されました。
その殆どが、プログラムによって自動生成されたリンク集だったため、SEOの観点からは「ブラックハットSEO」に分類され、Google検索エンジンからペナルティの対象とされているスパム手法になります。
リンクファームのSEO効果
2024年現在、リンクファームを使ったSEO外部対策をおこなってもSEO効果はありません。
以前の検索エンジンは今よりもコンテンツの内容を理解する精度が高くなかったため、被リンクを多く獲得することで、検索エンジンから人気のページと判断され、検索結果の上位に表示させることが出来ました。
そのため、リンクファームを使った被リンク手法や、大量の被リンクを生成するSEO対策が広く用いられていました。
これに対し、Googleはリンクファームを使って検索順位を操作するWEBサイトに対して、ガイドラインに反する行為と判断し手動ペナルティを与えたり、ペンギンアップデートやパンダアップデートなどGoogleのアルゴリズムのアップデートをおこない検索結果から排除しています。
また、2024年現在のGoogle検索エンジンは、リンクファームに限らず、スパムリンクや不自然なリンクを使った被リンクのSEO効果を無効化(無視)する仕様になっているため、SEO効果はありません。
リンクファームの見つけ方
リンクファームを見つけるには、以下の特徴を持つサイトから多く相互リンクをしているかどうかを確認します。
- コンテンツの関連性が低い相互リンク集から多くリンクされている
- 上記に該当するリンク集と繋がりがある別のリンク集からも多くリンクされている
上記の条件に該当するWEBサイト群から被リンクを受けている場合は、リンクファームの可能性が高いと言えます。
また、ツールを使ってリンクファームを見つけることも出来ます。例えば、majestic SEOのLink Graph機能を使うと、自サイトのリンクネットワークを視覚的に確認することが出来ます。
以下の画像は、Link Graph機能を使ってとあるWEBサイトのリンクネットワークを可視化したものです。
全体像を見ると問題無さそうに見えますが、下の方をクローズアップすると、
このように、不自然に相互にリンクをしあっているWEBサイト群があります。実際にページを見てみると、コンテンツの無い相互リンク集の集まりだったため、リンクファームということが分かりました。
このように、ツールを使う事で短時間でリンクファームを特定することが可能です。
リンクファームによるペナルティの回避方法
意図せず自サイトにリンクファームから大量のリンクを設置された場合でも、基本的には無視して問題ありません。2016年におこなったペンギンアップデート4.0以降、リンクファームを含め、スパムリンクや不自然なリンクは無効化(無視)される仕様になっております。
ただし、どうしても気になる場合は、Googleサーチコンソールからリンクファームの可能性がある被リンクに対して否認申請を行いましょう。
Googleサーチコンソールで被リンクからリンクファームを否認する方法
Googleが提供する無料ツール「Googleサーチコンソール」では、WEBサイト上に貼られた被リンクの状況を簡単に確認することができます。まずは、左メニューのリンクをクリックして外部リンクリストをエクスポートして、自サイトに向けて貼ってある被リンクを確認しましょう。
否認したいリンクを抽出したらメモ帳にURLを1行づつ記載してUTF-8ファイルで保存します。次に否認ツールを開き、ファイルをアップロードして否認申請をおこないます。
リンクの否認方法については、別の記事で詳しく解説しています。
注意点として、明らかに低品質と判断出来るリンクは否認してもよいですが、曖昧なものはリンクとして資産になっている可能性があるので、否認するとWEBサイトの評価を下げる可能性があります。
まとめ
SEOにおいて被リンクを多く集めることは今でも効果的な施策とされていますが、かつてのようにリンクファームを使った被リンク施策ではSEO効果は無く、逆にペナルティの対象となる可能性があります。
現在のSEO外部対策は、関連のあるページからのリンクや権威性の高いサイトからリンクなど、質や関連度などを重視したリンク施策が求められています。
相互リンク集を使って自社ドメインの被リンク数を増やすといった施策をおこなうのではなく、自社のコンテンツ品質を高めナチュラルリンクの獲得を目指しましょう。
以上、「リンクファーム」の意味や対策についての解説でした。
尚、SEO効果の高い被リンクの獲得方法については別記事で詳しく紹介しているので、興味がある方は是非ご覧ください。
また、社内のリソース不足やノウハウが無く被リンク獲得が難しい場合は、弊社の被リンク獲得代行サービスに気軽にお問合せくださいませ。
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