検索ボリュームの調べ方│おすすめの無料ツールと最速で調べる方法を紹介

SEO対策において、検索ボリュームの調査は欠かせません。検索ボリュームはGoogleのキーワードプランナーをはじめ色々なツールで調べることが出来ます。今回は、各種ツールの紹介と「検索ボリュームを無料かつ最速で調べる方法」「検索ボリュームによるキーワードの特性」などを、初心者向けに分かりやすく解説します。
Googleのキーワードプランナーを使って検索ボリュームを調べる方法を知りたい方が多い為、検索ボリュームについて詳しく解説する前に調べ方を紹介します。
【検索ボリュームの調べ方】
1. Googleアカウントを取得する
2. キーワードプランナーにログイン
3. 左メニューのツールをクリックしてキーワードプランナーを選択
4. 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック
5. キーワードを入力して「結果を表示」をクリック
入力したキーワードの検索ボリュームが表示されます。
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!の検索エンジンで特定のキーワードが1ヵ月間に検索された回数のことです。例えば、1ヵ月に100回Googleで検索されたキーワードの検索ボリュームは「100」になります。
検索ボリュームは、上位表示難易度や競合性・トレンドの推移を予想することが出来るため、リスティング広告やSEOのキーワード選定をおこなう際の指標として利用されます。
検索ボリュームが大きいキーワードは、それだけ多くのユーザーが検索しているため広告やSEOで上位表示されるとWEBサイトのアクセス数が増加します。ただし、その分競合性も高くなるため広告のクリック単価が高かったり、SEOの上位表示難易度が高くなります。
また、検索ボリュームは季節や流行によって変化します。例えば、スキー場であれば冬場に検索ボリュームが増加し夏は減少します。オリンピックの開催期間中であればスポーツに関する検索ボリュームが増加します。
このように検索ボリュームの推移のデータに合わせて戦略的に広告費をかけたり、キャンペーンを打つことで費用対効果よく集客数を増加させることができます。
無料&最速で検索ボリュームを調べる方法
検索ボリュームを無料ですぐに調べる方法は、以下になります。
- Google chromeにプラグインを入れる
- メインキーワードを決めて検索窓に入力
- 関連キーワードの検索ボリュームを確認する
この方法は、時間をかけずにメインキーワードや関連キーワードの検索ボリュームを簡単に確認することができます。
具体的なやり方を解説します。
手順①:Google chromeにプラグイン を入れる
まずは、会員登録無し&無料で検索ボリュームを調べることが出来るツール「Keyword Sufer」をGoogle chromeのプラグインに追加します。
Google chromeでKeyword Suferを開き、「Chromeに追加」をクリックすれば完了です。

プラグインを追加すると、Google検索の検索窓に入力したキーワードの月間検索ボリュームが検索窓内に表示されます。
手順②:メインキーワードを決めて検索窓に入力
プラグインを導入したら、WEBサイトのテーマやページのテーマに合わせてメインキーワードを決めましょう。選択するメインキーワードは、テーマと関連性が高い1つの単語を選ぶようにしましょう。例えば、このページであれば「検索ボリューム」になります。
メインキーワードが決まったらGoogleで検索をおこないます。検索窓に先ほど追加した「Keyword Sufer」が月間検索ボリュームを表示してくれます。

WEBサイトを立ち上げたばかりの状態であれば、検索ボリュームが大きいキーワードでSEO対策をおこなっても上位表示される可能性は低いです。
その場合は、関連キーワードの検索ボリュームを調べます。
手順③:関連キーワードの検索ボリュームを確認する
「Keyword Sufer」の優れている所は、検索結果画面に関連キーワードと関連キーワードの検索ボリュームを表示してくれる所です。検索結果画面を少しスクロールすると、右側に関連キーワードが検索ボリューム付きで一覧で表示されます。

いかがでしょうか。
このやり方であれば、完全無料で会員登録などの手間もなく、メインキーワードと関連キーワードの検索ボリュームを調べることが出来ます。
尚、大量のキーワードの検索ボリュームを調べたい場合やYahoo!の検索ボリュームを調べたい場合は、次の項目で紹介するツールを使って調べてみてください。
検索ボリュームを調べるツール7選
検索ボリュームを調べることが出来るおすすめのツールは、以下の7つです。
- Googleキーワードプランナー
- Ubersugges
- aramakijake
- ネコノテツール
- ahrefs
- ラッコキーワード
- Keywordmap
それぞれのツールの特徴について詳しく解説します。
【無料】Googleキーワードプランナー

Googleのキーワードプランナーは、無料で月間平均検索ボリューム・3ヵ月の推移・前年比・競合性を確認することが出来ます。Googleが提供する日本語対応のSEOツールのため、データの正確性は高いと考えられます。
尚、使用するにはGoogleアカウントへの登録とログインが必要です。また、基本機能は無料で使用できますが、無料で使用する場合には、ざっくりとした一定の範囲の検索ボリュームしか分かりません。
【検索ボリュームの調べ方】
- Googleアカウントを取得する
- キーワードプランナーにログイン
- 左メニューのツールをクリックしてキーワードプランナーを選択
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック
- キーワードを入力して「結果を表示」をクリック
入力したキーワードの検索ボリュームが表示されます。
【無料】Ubersugges

Ubersuggestは、無料で検索ボリュームの調査ができるツールです。
キーワードを入力すると、デスクトップ・モバイルそれぞれの検索ボリューム・直近12ヵ月間の推移・SEO難易度・有料広告で上位表示させる難易度・関連するキーワード候補など、様々な情報が表示されます。
ただし、無料会員の場合は1日3回までと利用数に制限があるため、3回以上利用した場合は有料会員にアップグレードする必要があります。
尚、有料会員は払いきりプランがあるため、一度費用を払っておけばその後は課金されることなく利用出来ます。買い切りの費用は「29,990円」「49,990円」「99,900円」の3つのプランから選べます。
【検索ボリュームの調べ方】
- Ubersuggestに入って、無料会員登録をおこなう。
- ログイン後、左メニューの「キーワードリサーチ」をクリック
- 「キーワード概要」をクリック
- キーワードを入力して「検索」をクリックします。
入力したキーワードの検索ボリュームが表示されます。
【無料】aramakijake

aramakijakeは、無料で検索ボリュームの調査ができるツールです。
キーワードを入力することで、GoogleとYahoo!それぞれの検索ボリュームが表示されます。また、1位~50位までの検索順位別の月間検索アクセス予測数が確認できます。
会員登録やログイン無しでブラウザ上から簡単に検索ボリュームを調べることが出来るため、サクッと検索ボリュームを知りたい時に便利です。
ただし、他のツールのように、複数のキーワードの検索ボリュームを確認することはできません。
【検索ボリュームの調べ方】
- aramakijake.jpに入って、上部の検索窓にキーワードを入力します。
- 「チェックする」をクリック
入力したキーワードの検索ボリュームが表示されます。
【無料】ネコノテツール

ネコノテツールは、株式会社ブランディングワークスが提供している、無料で検索ボリュームの調査ができるツールです。
会員登録・ログインなど不要で、一度に20キーワードの検索ボリュームを調査することが出来ます。12ヶ月間の平均検索ボリュームを調査できます。
また、検索ボリュームの他にも月毎の検索数・検索数の推移・CPCを確認できます。
【検索ボリュームの調べ方】
- ネコノテツールにアクセス
- キーワードを入力
- チェックをクリック
入力したキーワードの検索ボリュームが表示されます。
【有料】ahrefs

ahrefsは、世界中で60万人が導入しているSEOツールです。
ahrefsの特徴は、自サイトや競合サイトのURLを入力すると、WEBサイトに流入があると推測されるキーワードが一覧で表示され、検索ボリュームと推定流入数・検索順位が表示される点です。
そのため、競合調査やキーワード選定をおこなうシーンで役に立ちます。
また、元々は被リンク分析ツールとして有名なツールのため、検索ボリュームの調査以外でも、被リンクの調査やサイト内のエラー監査などSEOに関する様々な機能があります。
【検索ボリュームの調べ方】
- ahrefsにログイン(有料会員登録が必要)
- 上部メニューから「Site Explorer」をクリック
- 調べたいWEBサイトのURLを入力
- 左メニューから「オーガニックキーワード」をクリック
入力したURLに関するキーワードと、検索ボリュームが一覧で表示されます。
【有料】ラッコキーワード

ラッコキーワードとは、ラッコ株式会社が提供するキーワードリサーチツールです。
入力したキーワードと、関連するキーワードの検索ボリュームや変化率・CPC・競合性が表示されます。有料ですが、440円から利用が可能で、各検索エンジンのサジェストや共起語などキーワードに関する様々な情報を取得することができます。
【検索ボリュームの調べ方】
- ラッコキーワードにログイン(有料会員登録が必要)
- 左メニューから「月間検索数(検索ボリューム)」をクリック
- キーワードを入力
【有料】Keywordmap

Keywordmapは、株式会社CINCが提供するSEOツールです。
有料ですが、特定のキーワードの検索ボリュームだけでなく、競合サイトに流入があるキーワードの検索ボリュームの把握を把握することができます。
元々はコンテンツマーケティングに特化したツールのため、検索数の把握だけではなく様々な機能を利用することができます。利用料金は公開されておらず、見積もりを取ることで要望に応じた最適なプランを提案してもらえます。7日間の無料トライアル期間では、すべての機能が利用可能です。
検索ボリュームを調べるメリット
SEO対策で検索ボリュームを調べるメリットは、以下の2つになります。
- キーワードの難易度を把握することができる
- 流入数の予測を立てることができる
それぞれ解説します。
キーワードの難易度を把握することができる
検索ボリュームを調べておくことで、SEO対策をおこなうキーワードの上位表示難易度を把握することが出来ます。
例えば、検索ボリュームが10,000を超えるキーワードは人気のキーワードのため競合性が高く、多くのサイト運営社が狙っているキーワードです。そのため、上位表示の難易度が高くドメインパワーや専門性が高いWEBサイトでないと、狙うのは難しいキーワードと言えます。
一方、検索ボリュームが100以下のキーワードは競合性が低いため、すぐに上位表示できる可能性があります。
このように、検索ボリュームを把握することで、どのキーワードからSEO対策を始めるか戦略を立てることが出来ます。
流入数の予測を立てることができる
検索ボリュームを調べておくことで、SEO対策やリスティング広告を出稿した際にWEBサイトにどのくらいのアクセスが集まるかを予測することが出来ます。
▼ 自サイトへの流入数は、以下の計算式を使って予測します。
月間検索ボリューム×CTR=アクセス数
例えば、コンバージョン率が1%のWEBサイトで、毎月10件の問合せが欲しい場合は1,000アクセス必要になります。1位のCTRが10%だとした場合、検索ボリュームが10,000あるキーワードを1位にすれば毎月10件の問合せを獲得出来る計算となります。
このように、検索ボリュームを調べることで事業の目標を達成するために、どのようなキーワードで上位表示すれば必要なアクセス数が集まるのか予測できます。
検索ボリュームが多いキーワードと少ないキーワードの違い
検索ボリュームが多いキーワードと、少ないキーワードの違いは以下になります。
特性 | 検索ボリュームが多いキーワード | 検索ボリュームが少ないキーワード |
---|---|---|
競合性 | 非常に高い | 比較的低い |
ユーザーの検索意図 | 広範囲の意図を含む | より具体的またはニッチな需要 |
SEO難易度 | 高い | 低い |
コンバージョン率 | 低い可能性がある | 高い可能性がある |
広告コスト(CPC) | 高い | 低い |
想定されるアクセス数 | 非常に高い | 比較的低い |
検索ボリュームが多いキーワードは、多くのユーザーが検索するため上位表示された際にアクセス数の大幅な増加が見込めます。
ただし、競合性が高いためSEO難易度が高く上位表示には時間がかかります。また、検索意図が広い場合は問合せや購入に繋がりづらい傾向があります。
【キーワード例】
SEOキーワード | 「弁護士」 | 「弁護士 離婚相談 渋谷」 |
検索ボリューム | 多い | 少ない |
上位表示難易度 | 高い | 低い |
問い合わせに繋がる可能性 | 低い | 高い |
このように、検索ボリュームが少ないキーワードはコンバージョン率が高い傾向があります。ただし、全ての検索ボリュームが少ないキーワードがコンバージョン率が高いわけではありません。
潜在キーワードの場合は、コンバージョン率が低いことが多いので注意が必要です。
検索ボリュームを調べる際の5つのポイント
検索ボリュームを調べる際のポイントは、以下の5つになります。
- 検索ボリュームが少なくてもSEO難易度が高いケースがある
- 検索ボリュームよりもコンバージョンに近いキーワードを選ぶ
- 季節・トレンドで大きく変動する場合がある
- YMYLに該当するキーワードは検索ボリュームに限らず難易度が高い
- WEBサイトの成長度に合わせてキーワードを選定する
それぞれ詳しく解説します。
検索ボリュームが少なくてもSEO難易度が高いケースがある
検索ボリュームが少ないキーワードでも、実際にはSEO難易度が高いケースがあります。
例えば、下記のキーワードの検索ボリュームには大きな差がありますが、実際に検索すると検索画面に表示されるサイトはほとんど同じのため、キーワードの上位表示難易度も同じように高くなります。
- 「seo会社」:検索ボリューム 4,800
- 「seo会社 おすすめ」:検索ボリューム 20
このように、検索ボリュームが少ないから検索順位を上げやすいと思って対策すると、実際には競合が多く難易度が高いケースがあるので注意が必要です。
検索ボリュームよりもコンバージョンに近いキーワードを選ぶ
SEO対策の目的は、来店や購入の数を増やして売上を上げることです。そのため、検索ボリュームだけでキーワード選定するのではなく、売上に繋がるキーワードかどうかで判断しましょう。
例えば、動画編集が出来るパソコンを販売している場合、以下の2つのキーワードであれば月間検索数は少なくても、「動画編集できるパソコンを探している」のキーワードで上位表示を狙った方が売上は増える可能性があります。
- 「動画編集できるアプリを探している」:検索ボリューム 103,900
- 「動画編集できるパソコンを探している」:検索ボリューム 25,800
なぜなら、動画編集できるアプリを探しているユーザーは既にパソコンを持っている可能性が高いからです。
このように、SEO対策でキーワード選定をおこなう際は、検索ボリュームだけではなくキーワードの検索意図を読み解き、コンバージョンに近いキーワードを選ぶようにしましょう。
季節・トレンドで大きく変動する場合がある
キーワードによっては、季節やトレンドで検索ボリュームが大きく変動することがあります。

上記の画像は、「カニ」の検索ボリュームの1年間の推移です。12月末から年始にかけて、検索ボリュームが大きく増加していることが分かります。ピーク時以外の検索ボリュームは、10~40%程度です。

また、新たに登場したトレンドキーワードの場合、検索ボリュームが大きく増加することがあります。上記の画像は、2017年12月~2022年11月における5年間の「インボイス」の検索ボリュームの推移です。
上記のように、キーワードによっては検索ボリュームが季節・トレンドで大きく変動するものもあるため、キーワード選定をおこなう際は単月の数字だけを見るのではなく、年間推移も確認するように注意しましょう。
YMYLに該当するキーワードは検索ボリュームに限らず難易度が高い
YMYLに該当するキーワードの場合は、WEBサイトに高い専門性や権威性が求められるため、検索ボリュームの大小に関わらず上位表示難易度が高くなります。
YMYLとは、主にお金や健康など人々の生活や人生に関するジャンルの事です。YMYLに該当するキーワードでは間違った情報や、信頼性の低い情報が掲載されたページを検索結果に表示させるとユーザーに害を与える可能性が高いため、Googleは厳しい基準を設けています。
そのため、検索ボリュームが少ないキーワードでも、YMYLに該当するキーワードの場合はキーワードに関連した分野の専門家が運用しているドメイン(医療系なら病院のドメインなど)でなければ上位表示は困難です。
WEBサイトの成長度に合わせてキーワードを選定する
検索ボリュームを元にキーワード選定を行う場合には、WEBサイトの成長度に合わせて上位表示が可能なキーワードなのか判断します。サイトを立ち上げた直後はWEBサイトの信頼性が低いため、検索ボリュームの多いキーワードでSEO対策をおこなっても、中々ランキングは上がりません。
最初は検索ボリュームの少ないキーワードで上位を狙いながら、サイトの規模の拡大や被リンク獲得をおこない、WEBサイトのドメインパワーが高まり成長してきたら検索ボリュームの多いキーワードを狙っていきましょう。
【WEBサイトの成長度に合わせた検索ボリュームの目安とキーワード戦略】
成長度 | サイトの状態 | 検索ボリュームの目安 | 推奨されるキーワード戦略 |
---|---|---|---|
立ち上げ直後 | ページ数が少なく、被リンクが殆ど無い | 100~500程度の検索ボリューム | ニッチで競争が低いキーワードで施策 |
成長期 | ぺージ数が100を超え、被リンクも増加している | 500~5,000程度の検索ボリューム | ロングテールキーワードを中心に施策 |
成熟期 | ページ数・被リンク数共に競合サイトと同等 | 5,000以上の検索ボリューム | ミドル・ビッグキーワードで施策 |
まとめ
今回は、検索ボリュームの調べ方やキーワード選定でどのようなポイントを意識すれば良いのか解説しました。
「検索ボリュームが多いキーワードで対策したほうが良い」と考えるかもしれませんが、検索ボリュームの大小だけでSEO対策をするかどうかを判断すると、期待しているような効果が出ない可能性があるため、サイトの状況に合わせて、ターゲットキーワードを選定することが重要です。
自サイトのSEO対策をおこなう際に、どの程度の検索ボリュームのキーワードを選べば良いのか分からない方は弊社まで気軽にご相談ください。

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