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SEO対策 2023/12/08

【2023年9月】ヘルプフルコンテンツアップデート完全ガイド│影響と対応策を解説

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「ヘルプフルコンテンツアップデートとは何か」「日本ではいつから導入されるのか」「どのように対応すれば良いのか」など、疑問に感じているのではないでしょうか?この記事では、ヘルプフルコンテンツアップデートの概要から導入された目的、仕組み、ランキングへの影響、影響を受けるサイト、対応策まで、初心者にも分かりやすく解説します。

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ヘルプフルコンテンツアップデートとは?

ヘルプフルコンテンツアップデートとはユーザーファーストなコンテンツを提供しているサイトを高く評価する一方で、ユーザーにとって価値のないコンテンツがあるサイトの評価を下げるGoogleのアルゴリズムを指します。

例えば、あるWEBサイトが流行のキーワードを無闇に取り入れた記事を大量に投稿している場合、それは単に検索エンジンのアルゴリズムを意識してコンテンツを作成したサイトかもしれません。しかし、そのような内容は実際のユーザーにとってはあまり役に立たない可能性が高いため、Googleからの評価が低下します。

反対に、ユーザーのニーズや疑問をしっかりと捉え、それに応じた情報提供を行っているサイト、つまりユーザー目線で作成されたコンテンツで構成されているサイトは、ヘルプフルコンテンツアップデートによりGoogleからの評価が上がるでしょう。

また、短い記事や表面的な情報だけを提供するサイトよりも、詳細で専門的な内容を持つサイトや、著者の経験や体験談が反映されたオリジナルのコンテンツを含むサイトの方が、ユーザーにとっての価値が高まります。

検索エンジンファーストなコンテンツ、いわゆる低品質なコンテンツについては過去のアップデートにおいても取り上げられていましたが、コンテンツとしての価値が無視されるだけで、サイト全体には影響を与えていませんでした。

低品質なコンテンツがサイト内に存在する影響は、クロールバジェットやリンクジュースを無駄に消費する程度だったわけです。一方、ヘルプフルコンテンツアップデートにおいては、低品質なコンテンツが存在すること自体が、サイト全体にとってのマイナス要因になります。

Googleからインデックスされていないコンテンツや重複コンテンツが大量に存在するサイトは、対策をしなければサイト全体で影響を受けます。

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ヘルプフルコンテンツアップデートの対象言語

ヘルプフルコンテンツアップデートの対象言語は、日本語を含めた全言語です。

2022年8月25日のアップデートでは、初期の段階として主に英語圏が対象とされました。英語はグローバルなビジネスやコミュニケーションの中心言語としての役割を持つため、まずはこの言語に焦点を当てることで、最も影響を受けるユーザーに対する改善が行われました。

しかし、2022年12月5日に行われた2回目のヘルプフルコンテンツアップデートでは英語だけでなく全言語が対象とされたため、現在では日本国内の全てのWEBサイトがヘルプフルコンテンツアップデートの影響を受けます。

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過去に行われたヘルプフルコンテンツアップデートの履歴

2022年8月25日に英語圏を対象として1回目が実施されました。2回目は2022年12月5日に実施され、日本を含めた全世界に対して適用されました。最新の3回目は2023年9月15日に実施され、約2週間後の9月28日に導入が完了しました。

【翻訳】
2023 年 9 月の役立つコンテンツ更新では、分類子が改善され、公開されます。完成までには2週間程度かかります。展開が完了したら、ランキングのリリース履歴ページを更新します。

【翻訳】
このアップデートはこれで完了です。


ヘルプフルコンテンツアップデートの開始日と完了日、完了までにかかった日数については、Google Search Status Dashboardから確認する事が出来ます。

このダッシュボードでは、Googleが行う重要なアップデートの履歴を確認する事が出来ます。

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ヘルプフルコンテンツアップデートの目的

Googleがヘルプフルコンテンツアップデートを実施した目的は、検索上位にユーザーが本当に知りたい情報が表示されない事によるユーザーの満足度の低下を防ぐためです。

Googleは、常にユーザーにとって役に立つコンテンツを上位に表示しようとアルゴリズムのアップデートを行っています。その中で、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを評価し、SEO目的で作られたコンテンツの評価を下げるために導入されたアップデートが、ヘルプフルコンテンツアップデートとなります。

Google 検索は、有用な情報を誰もがより簡単に見つけられるよう、常に改善に取り組んでいます。そのため、Google ではいわゆる「ヘルプフル コンテンツ アップデート」を導入しています。これは、有用なコンテンツのオリジナル版をユーザーが閲覧しやすくするための広範な取り組みの一環です。この記事では、最新情報と、コンテンツ作成者が考慮すべき事項を詳しく取り上げます。

2022 年 8 月の Google の有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと

特にオリジナル性の無いページ・サイトの評価を落とす目的が強いアップデートであり、SEOで順位を上げる事を目的に、インターネット上にある情報を網羅しただけのアフィリエイトぺージが多いジャンルは大きな影響を受けます。

このランキングの更新により、オリジナル性のない低品質のコンテンツが検索で上位に表示されないようにすることができます。また、特にオンライン教育、芸術やエンターテイメント、ショッピング、テクノロジー関連のコンテンツに関連した結果が向上することがテストで判明しました。

ユーザーによる、検索ユーザー向けのコンテンツの増加
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ヘルプフルコンテンツアップデートの仕組み

▼ ヘルプコンテンツアップデートの主な仕組みは以下になります。

  • ページ単体ではなくサイト全体で評価を受ける
  • 手動による対策やGoogleのペナルティではない
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ページ単体ではなくサイト全体で評価を受ける

ヘルプフルコンテンツアップデートは、ページ単体ではなくサイト全体に影響を与えます。過去のアップデートでは、特定のページの内容に対して影響を与えるものの、サイト内の他のページに影響を与えるケースはありませんでした。

一方、ヘルプフルコンテンツアップデートでは、サイト全体で評価を受けます。

例えば、以下のようなサイトAとサイトBの場合、検索エンジンファーストなコンテンツの割合が多いサイトAがヘルプフルコンテンツアップデートの影響を強く受けることになります。

ユーザーファーストなコンテンツ検索エンジンファーストなコンテンツ
サイトA100ページ500ページ
サイトB50ページ5ページ


つまり、ユーザーファーストなコンテンツがあったとしても、検索エンジンファーストなコンテンツが足枷となって評価されなくなってしまうということです。

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手動による対策やGoogleのペナルティではない

ヘルプフルコンテンツアップデートはコンテンツを評価するためのランキングシグナルであり、特定のページに対して手動でペナルティを与えたり、スパム対策として実施されたりするものではありません。

例えばGoogleから「手動による対策」ペナルティを受けた場合は、ペナルティの要因となった箇所の修正をおこなった上でGoogleサーチコンソールから再審査リクエストを行い、ペナルティを解除するための取り組みが必要になります。

この場合、順位が回復するまでに数週間~数ヶ月かかります。

一方、へルプフルコンテンツアップデートの影響でページの順位が低下した場合は、ページの内容を改善する事で順位を回復する事ができます。ただし、順位が改善されるまで数ヶ月かかる可能性があります。

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2023年9月15日からのヘルプフルコンテンツアップデートでの変更点

Googleは、2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートでヘルプページを更新し、次の4つに関するガイダンスを追加・変更しました。

  1. AI生成コンテンツに関するガイドラインの変更
  2. サブドメイン・サブディレクトリを第三者に貸している場合の対応
  3. 更新日についての言及を追加
  4. ヘルプフルコンテンツアップデートによりサイトのトラフィックが失われた場合の対処法を追加

それぞれ解説します。

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AI生成コンテンツに関するガイドラインの変更

元々、ヘルプフルコンテンツアップデートのガイドには人間が書いたコンテンツである事が重要と記載されていましたが、この点が変更されています。

変更前

AI生成コンテンツに関するガイドライン 変更前


変更後

AI生成コンテンツに関するガイドライン 変更後


この変更は、恐らくChat GPTなどAIによって書かれたコンテンツに対してGoogleが配慮していると考えられます。つまり、仮に一部AIによって書かれたコンテンツであってもユーザーにとって価値がある内容であれば問題は無いという事になります。

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サブドメイン・サブディレクトリを第三者に貸している場合の対応

サブドメインやサブディレクトを第三者へ貸し出しているケースについての言及が、ヘルプフルコンテンツアップデートのガイドラインに追加されました。

これは、大手サイトや規模が大きいサイトのサブドメインやサブディレクトリを借りて、ドメインパワーの強さを利用して検索上位表示を狙うアフィリエイトサイト、いわゆる寄生サイトが増加していることを意識した言及だと思われます。

追加された文章

メインサイトまたはサブドメインで第三者のコンテンツをホストしている場合は、Google が生成するサイト全体のシグナル(コンテンツの有用性など)にそのようなコンテンツが含まれる可能性があることをご理解ください。このため、そのコンテンツがメインサイトの目的から大きく外れている場合や、厳重な管理またはプライマリサイトの関与なしに制作されている場合は、Google によるインデックス登録をブロックすることをおすすめします。

Google 検索のヘルプフル コンテンツ システムとウェブサイト

例えば、ある大手のニュースサイトが、特定のアフィリエイト業者へサブドメインやサブディレクトリを提供して、そのスペースにコンテンツを投稿させている場合、そのコンテンツの質がヘルプフルコンテンツアップデートの基準を満たしていなければ、メインサイト全体の評価に影響を及ぼす恐れがあるということです。

そのため、サブドメインやサブディレクトリを貸しているメインコンテンツの運営者は、貸しているディレクト内のコンテンツの品質を監視し、低品質なコンテンツの場合は削除させる必要があります。

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更新日だけを最新の状態にする行為についての言及を追加

ページの更新日だけを最新にする事で、ランキングを操作しようとするハック施策に対しての言及がガイドラインに追加されました。

「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」⇒「検索エンジンを第一に考えたコンテンツを最新の状態に作成を回避する

更新日だけを最新の状態にする行為についての言及


後程詳しく解説しますが、コンテンツの内容を更新していないにも関わらず、意図的にページの日時を変更する事はユーザーにとって価値の無い行為となります。

そのため、このような行為は検索エンジン向けの施策と見られ、ヘルプフルコンテンツアップデートで低評価と判断される原因となります。

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ヘルプフルコンテンツアップデートによりサイトのトラフィックが失われた場合の対処法を追加

Googleはヘルプフルコンテンツアップデートによって、順位が下落しサイトへのアクセスが減少した場合の対処方法について、「Google検索のヘルプフルコンテンツシステムとウェブサイト」のドキュメントの項目名を変更し対応方法を追加しました。

元のドキュメント

ヘルプフルコンテンツアップデートについて 元のドキュメント


変更後のドキュメント

ヘルプフルコンテンツアップデートについて 変更後のドキュメント


ヘルプフルコンテンツアップデートへの対応方法については、後程詳しく解説します。

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ヘルプフルコンテンツアップデートで低評価と判断されるサイト

前述したように、ヘルプフルコンテンツアップデートはページ単体ではなくサイト全体に影響を与えるアップデートです。自サイトが影響を受けるかどうかは、個別のコンテンツの内容だけではなく、どのようなサイトなのかで判断する必要があります。

▼ ヘルプフルコンテンツアップデートで影響を受けるサイトは、以下の通りです。

  • コンテンツの内容に独自性が無く一般的な内容しか書いていないサイト
  • 他サイトから転載されたコンテンツの割合が多いサイト
  • ユーザビリティに多くの問題があるサイト
  • 日付だけを更新しているサイト
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コンテンツの内容に独自性が無く一般的な内容しか書いていないサイト

コンテンツの内容に独自性が無く一般的な内容しか書いていないサイトは、ヘルプフルコンテンツアップデートで影響を受ける恐れがあります。

Googleは、実体験に基づくコンテンツがユーザーファーストなコンテンツであり、独自性が無く一般的な内容しか書いていないような、検索エンジンファーストなコンテンツを作成しないようにする必要があると述べています。

例えば、健康に関するサイトを運営している場合、ネットから拾った一般的な情報や、既に多くのサイトで取り上げられているトピックの繰り返しではなく、実際の専門家や経験者のインタビューやリアルなケーススタディを取り入れたコンテンツを提供することが求められます。

実体験に基づいた情報や専門的な知識を共有することで、他の多くのサイトとは差別化され、より信頼性と価値のある情報源としてユーザーにとって価値の高いコンテンツになります。

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他サイトから転載されたコンテンツの割合が多いサイト

他サイトから転載されたコンテンツの割合が多いサイトは、ヘルプフルコンテンツアップデートで影響を受ける恐れがあります。

例えば、とあるニュースのまとめサイトが、多くの記事やニュースを他のメディアサイトから直接転載しているとしましょう。

このサイトは、独自の解説や追加情報を提供せず、単に他のサイトの情報を集約しているだけである場合、ヘルプフルコンテンツアップデートの影響を受け、検索エンジンのランキングで下落する可能性が高まります。

Googleは、ユーザーに新鮮で付加価値のある情報を提供するサイトを評価しますので、単なる転載の集積でオリジナリティがないサイトは不利になるでしょう。

ユーザーファーストなコンテンツを作成するには、コンテンツに付加価値とオリジナリティを加える必要があるとGoogleは述べています。

コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。

有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
5-3

ユーザビリティに多くの問題があるサイト

ユーザビリティに多くの問題があるサイトは、ヘルプフルコンテンツアップデートで影響を受ける恐れがあります。

例えば、オンラインショッピングサイトが商品の詳細ページへのリンクが切れていたり、ページの読み込み速度が非常に遅かったり、購入までのプロセスが複雑で分かりにくいなどのユーザビリティの問題を抱えているとしましょう。

このようにユーザーの体験が悪化するようなページ(サイト)は、ヘルプフルコンテンツアップデートの影響を受け検索エンジンのランキングで下落する可能性が高まります。

そのため、サーチコンソールのページエクスペリエンスレポ―トから常にサイトの状態を確認し、エラーや改善が必要と警告が出ている場合は、対応するようにしましょう。

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日付だけを更新しているサイト

2022年ごろ、ページの日付を最新の日付に更新すると検索エンジンはそれを更新された記事と判断し、順位が上昇するケースが見られました。

この手法は、Twitter(X)上、特にアフィリエイターの間でSEOのハック施策として拡散されましたが、その後Googleの対応により、更新日を最新にしただけではランキングに影響しなくなりました。


2023年9月のヘルプフルアップデートの実行に伴い、Googleのガイドラインに更新日を単に最新にする施策について「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成」であると言及されました。

そのため、検索上位表示させることを目的として日付だけを変更しているサイトは、低品質なコンテンツと判断されランキングに悪影響を及ぼす恐れがあります。

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ヘルプフルコンテンツアップデートへの対応策

ヘルプフルコンテンツアップデートに対して実施することは以下の2点です。

  • ユーザーファーストなコンテンツを増やす
  • 検索エンジンファーストなコンテンツを減らす

上記を徹底することでユーザーファーストなサイトだと判断され、ヘルプフルコンテンツアップデートを受けなくなります。

▼ 具体的な対応策は以下の通りです。

  • ユーザーにとって有用で信頼性の高いコンテンツを作成する
  • 低品質なページを削除する
  • ページの専門性を高める
6-1

ユーザーにとって有用で信頼性の高いコンテンツを作成する

ユーザーにとって有用で信頼性の高いコンテンツを作成することで、Googleからユーザーファーストなコンテンツが多いサイトだと判断されます。

例えば、健康と栄養に関する記事を考えてみましょう。この場合、最新の医学的研究や栄養学のデータを基に、独自の分析や洞察を取り入れた内容が求められます。

ただし、単に他のサイトや文献からの情報を再構築するのではなく、読者に新しい視点や深い理解を提供するためのオリジナルな分析を加えることが重要です。たとえば、「ビタミンDの摂取と骨密度の関係」について、最新の研究結果を元に、日常生活での具体的な摂取方法や効果的な食材の選び方を解説します。

また、タイトルや見出しは内容に正確に沿ったものであるべきです。たとえば、「ビタミンD摂取の7つのメリットと摂取方法」というタイトルならば、その7つのメリットと具体的な摂取方法を明確に伝えることが求められます。

そして、この内容は読者を誤解させるような誇張や不正確な情報を避け、真実に基づいたものでなければなりません。

さらに、このコンテンツが読者にとって有益であると感じられるように、文体、デザインにも気を配ることが必要です。読者が自らの健康や日常生活の知識として参考にしたいと思うように、見やすく、理解しやすい内容として提供することが求められます。

このように、ユーザー第一のコンテンツを作成する際には、情報の正確性と独自性、そして読者の利益を最優先に考えた構築が必要となります。

ユーザーにとって有益で信頼できるコンテンツかどうかは、以下の質問に対して回答することで判断できます。

【コンテンツと品質に関する自己評価】

・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
・コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
・コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
・コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
・メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
・メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
・自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
・コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
・検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
・コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
・コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
・コンテンツが(外部委託されるなどして)多数のクリエイターによって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していませんか。

有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
6-2

低品質なページを削除する

低品質なページを削除することで、検索エンジンファーストなコンテンツが少ないサイトだと判断されます。

▼ 低品質なページとは主に以下に該当するページです。

  • 低変質なページ例① 【重複コンテンツ】
     同じ内容がサイト内で複数回表示されているページや、他のサイトからの単純なコピー・ペーストによるコンテンツを持つページ。
  • 低変質なページ例② 【短すぎるコンテンツ】
    情報の価値が低く、内容が十分でないページ。例えば、100語以下の短い記事や説明が含まれているページなど。
  • 低変質なページ例③ 【古い情報】
    時間が経って古くなり、更新されていない情報を持つページ。特に、テクノロジーや法律、医療など、情報の正確さが重要な分野での古い情報はユーザーに誤解を与える恐れがあります。
  • 低変質なページ例④ 【明らかなスパム】
    キーワードの過剰な繰り返しや無関係なキーワードの挿入を多数含むページ。

上記に該当するようなページを削除する事が重要となります。

ページの削除方法は、

  • ページを削除し404/410 の HTTP ステータスコードを返す
  • ページをnoindex にする

上記2通りがありますが、ユーザーの利便性を考慮するとnoindexではなく、低品質なページ自体を削除して404もしくは410を返すようにする方がおすすめです。 

404ぺージにした場合は、そのページへの内部リンクがリンク切れしている状態にならないように別のページへのリンクへ切り替えるか、リンク自体を削除するようにしましょう。

6-3

ページの専門性を高める

Googleのヘルプページ:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成にはページの専門性を高める必要があると記載されています。

では、具体的に専門性を高めるにはどのようにすれば良いのかを、上記ページに記載のある専門性に関する質問を紹介し説明します。

Googleからの質問①

Q:コンテンツは、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供していますか。

取り組むべき施策

例えば、ある医学的トピックに関する記事の場合、その情報がどの医学誌や研究から引用されているのかを明示し、またその記事を書いた著者が実際に医師や研究者であることの証明として、彼らの履歴書や関連する資格を示すリンクをページ内に設置します。


Googleからの質問②

Q:コンテンツを制作しているサイトを誰かが調査したとしたら、対象トピックの権威としてサイトが信頼されている、または広く認知されているという印象を受けますか。

取り組むべき施策

例えば、 サイトが特定の業界の中で数々の賞を受賞していたり、主要な業界関連のカンファレンスやイベントでのプレゼンテーションの実績がある場合は、サイト内で紹介します。


Googleからの質問③

Q:このコンテンツは、確実にトピックを熟知している専門家または愛好家によって執筆され、レビューされていますか。

取り組むべき施策

例えば、野鳥観察に関する記事の場合、その分野で有名な鳥類学者によって書かれた事を執筆者情報として経歴や在籍している機関などをリンク付きで紹介します。さらに他の専門家によって校閲・レビューされていることを監修者情報として記載します。


Googleからの質問④

Q:コンテンツに明らかな事実誤認はありませんか。

取り組むべき施策

歴史に関する記事で、独立戦争が1775年に始まったと正確に記述されているが、間違って1800年と書いていないことを確認します。いくら専門家が監修・執筆していても一般的に広く知れ渡っている情報と異なる事実を書くのはミスでもNGとなります。


【Googleからの質問引用元】:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成:専門性に関する質問

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低価値なコンテンツを削除した場合に順位改善されるまでの時間

Googleは公式サイトの中で、「低価値なコンテンツを削除した場合、順位が改善されるまでに数ヶ月以上かかる」と述べています。

自然な疑問として、有用でないコンテンツを削除した場合に、サイトの掲載順位が改善されるまでにどれくらい時間がかかるのかが気になる方も多いでしょう。このシステムによって識別されるサイトでは、数か月にわたってシグナルが適用される場合があります。Google の判定は継続的に実行され、新たにリリースされたサイトと既存のサイトを監視します。有用でないコンテンツが長い間返されていないと判断されると、分類は適用されなくなります。

このシステムとシステムのアップデートは私のサイトにどのような影響を与えますか?

サイトに低価値なコンテンツが存在している場合、Googleは検索エンジンファーストなサイトだと認定します。

数ヶ月にわたる継続したGoogleからのチェックによりサイトが改善されたと判断された場合、検索エンジンファーストなサイトという認定が取り消され、検索順位が改善されるわけです。

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AIを使って作成したコンテンツはヘルプフルコンテンツアップデートで低評価になるのか?

AIを使用しコンテンツを作成したからと言って、必ずしもヘルプフルコンテンツアップデートで低評価になるわけではありません。

以前は自動生成されたコンテンツは低品質なコンテンツと判断されペナルティの対象となりましたが、現在は自動生成されたコンテンツであっても、それがユーザーにとって役に立つコンテンツであれば評価は高まる可能性があります。

Googleは「どのように作ったのかではなく、役に立つコンテンツかどうか」を重要視しています。
GoogleのDanny Sullivan氏は、AIによって自動生成されたコンテンツについて以下のように説明しています。

【翻訳】
私たちはAIコンテンツが悪いと言っているわけではありません。私たちは、人間ではなく主に検索エンジン向けに書かれたコンテンツが問題であるとかなり明確に述べてきました。それが私たちが焦点を当てていることですon.誰かがランク付けのためだけにコンテンツを書くために 100 人の人間を起動させたり、スピナーや AI を起動させたりしても、同じ問題が発生します...


また、検索セントラルのAI 生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンスには以下のように記載されています。

制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価

Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。この詳細については、検索の仕組みで説明しています。

コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く Google の姿勢は、信頼できる高品質な検索結果をユーザーに提供するうえで、長年にわたって有用な指針となってきました。

AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス

つまり、ヘルプフルコンテンツアップデートで低評価を受けるページやサイトは、作成方法を問わずページ自体の品質が低いと言う事です。

そのため、作成方法に関わらず、コンテンツの作成者または監修者がコンテンツの内容をチェックし、ユーザーの役に立つコンテンツにした上で公開する事が重要となります。

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まとめ

今回は、ヘルプフルコンテンツアップデートの概要から導入された目的、仕組み、ランキングへの影響、影響を受けるサイト、対応策について解説しました。

ヘルプフルコンテンツアップデートの導入により、サイト内に検索エンジンファーストなコンテンツがあると、そのコンテンツだけでなく他のコンテンツを含めたサイト全体で影響を受ける恐れがあります。

ユーザーファーストなコンテンツを作成するだけでなく、検索エンジンファーストなコンテンツを削減することも重要です。特定のページだけでなく、サイト全体でヘルプフルコンテンツアップデートに対応しましょう。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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