コメントスパムとは?具体的な対策方法例と危険性を解説
今回はコメントスパムの対策方法と危険性、投稿する目的について解説します。コメントスパムはユーザーを危険なサイトに誘導するだけではなく、自サイトに対しても「ユーザーの離脱率アップ」「検索順位の低下」といった悪影響があるため迅速な対応が求められます。本記事を読むことで確実に防ぐことができるため是非最後までお読みください。
コメントスパムとは?
「コメントスパム」とは、ユーザースパムの中の代表的な1つで、ブログなどのコメントを投稿できるWEBサイトに対し、コメント欄に関連性のないメッセージや広告を大量に書き込む行為のことを指します。
具体的には、ニュース記事・SNS・ブログには閲覧したユーザーが書き込むことのできるコメント欄が設けられている場合がありますが、コメント欄にプログラムやbotを利用して、自動で無差別に大量にコメントやメッセージを投稿することがコメントスパムです。
コメントスパムの目的は、ユーザーをアダルトサイトやアフィリエイトサイト、詐欺サイトへ誘導させることです。
現状、コメントスパムが大量に公開された状態のブログはユーザーの利便性が低下するだけでなく、Googleからの評価が下がり検索順位も低下する可能性があります。
ユーザー生成スパムとは、ユーザー コンテンツを対象としたチャネルを経て、ユーザーによってサイトに追加されたスパム コンテンツです。多くの場合、サイト所有者はスパム コンテンツが追加されたことに気づいていません。ユーザー生成スパム コンテンツの例としては、次のようなものが挙げられます。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー:ユーザースパム
・誰でも登録できるホスティング サービスのスパム アカウント
・フォーラムのスレッドにおけるスパム投稿
・ブログへのスパムコメント
・ファイル ホスティング プラットフォームにアップロードされたスパムファイル
コメントスパムの影響と危険性
ブログを運営していると、毎日のようにコメントスパムが書きこまれるため処理が面倒で、放置したままになっている…という場合も多いでしょう。しかし、このようなコメントスパムを放置すると、サイトに様々な悪影響を与える可能性があるため危険です。
▼ 具体的な影響は以下になります。
- ユーザーの利便性が低下して離脱率が高くなる
- ユーザーが悪意のあるサイトに誘導される危険性がある
- Googleからのサイト評価が下がり検索順位が低下する可能性ある
特に注意すべきはせっかく訪問してくれたユーザーが架空請求詐欺のサイトなどに誘導され、最悪の場合損害が発生する危険性があることです。
また、検索順位の低下もサイト運営者にとっては大きな問題となります。
Google検索セントラルには、コメントスパムが多いとGoogleによるWEBサイトの評価に影響が及ぶことがあり、検索順位が下がる可能性があると書かれています。
ブログ内のコメント欄もコンテンツの一部と評価されることから、そこに含まれた内容の品質もコンテンツの評価対象になり、Googleから低評価を受ければSEO対策にも悪影響を及ぼします。コメントスパムが書きこまれたら必ず削除し、有効なコメントスパム対策を行うことが大切です。
コメントスパムの対策方法
コメントスパムに対しての対策方法を紹介します。対策方法はいくつかありますが、弊社が実際に行った方法の中でおすすめの方法は以下になります。
- キャプチャを追加する
- コメント欄を承認制にする
- リンクに「nofollow」属性を設定する
- WordPressの場合はプラグインを設定する
今回紹介するオススメの方法を組み合わせることで、より確実にコメントスパムを防ぐことができます。
それぞれ詳しく解説します。
キャプチャを追加する
キャプチャを追加することで、プログラムやbotからの書き込みを防ぐことができます。
キャプチャとは画像をクリックさせることで、人間がbotかどうかを判断するサービスです。botは、画像の内容を理解できないため導入することでbotからの書き込みを防ぐことができます。
キャプチャを使用すると、投稿しようとしているユーザーが自動化されたスクリプトやロボットではなく、人間であることを確認できます。このようなサービスとしては、reCAPTCHA、Securimage、Jcaptcha などがあります。
ユーザー生成スパムからサイトを守るには
コメントを承認制に設定する
コメントもブログのコンテンツの一部として評価されることから、コメント欄を完全に無効にしてしまうわけにはいきません。また、書きこまれたコメント数が大量であれば、その度に削除するにも手間や時間がかかってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、「コメントを承認制に設定する」ということです。WordPressを使っている場合は、ダッシュボード→設定→ディスカッションという順でクリックし、「コメントの手動承認を必須にする」にチェックを入れます。
そうすることで、書きこまれたコメントが承認制となり、承認したコメントのみブログに表示されるようになります。
コメント管理の各種の機能を有効にして、一定の評価を得ているユーザーのみがリンクを投稿できるようにするか、リンク付きのコメントの投稿を承認制にすることを検討してください。
ユーザー生成スパムからサイトを守るには
可能な場合は、設定を変更して、匿名の投稿を禁止することや、新規ユーザーの投稿の一般公開を承認制にすることもできます。
リンクに「nofollow」属性を設定する
コメントスパムをおこなう理由の1つに、被リンクを獲得するためにコメント欄に投稿しているケースがあります。
その場合は、リンク先にリンクジュースを渡さない指示を意味する「nofollow」属性を設定することでコメントスパムを防ぐことができます。ようは、「nofollowだから被リンク効果は無いので意味ないよ」とスパマーに伝えて諦めてもらうということです。
万が一スパムコメントが記載されていた場合も、この設定がされていればPageRankが渡されることを防げますし、Googleにマイナス評価をされずに済みます。
「nofollow」属性を設定する方法はいくつかありますが、特定のリンクに対して「nofollow」属性を設定するためには、<a>タグ内に rel=”nofollow”という記述をして設定します。
ただし、前述したようにユーザーを別のサイトへ誘導することを目的としたコメントスパムはこの方法で防ぐことはできません。
コメント欄のリンクに nofollow 属性を使用する: これにより、スパマーがサイトを標的にすることを阻止できます。Blogger を含む多くのブログサイトでは、投稿されたすべてのコメントに、この属性がデフォルトで自動的に追加されます。
ユーザー生成スパムからサイトを守るには
WordPressの場合はプラグインを設定する
WordPressを使ってブログなどのWEBサイトを運営している場合は、コメントスパム対策としてAkismetなどの「プラグインの設定」をおすすめします。導入時点ですでにプラグインは備わっていますが、その機能を有効化するための設定が必要です。
このような便利なプラグインを使うと、何十件、何百件という大量のスパムコメントを手動でスパムフォルダへ分類する手間を省くことができます。
ここまで3つの方法を紹介しましたが、他にも以下のような方法でコメントスパムを防ぐことができます。
- 匿名のコメントを許可しない
- コメント内にリンクを投稿できないようにする
コメントスパムはしっかりと対応すれば必ず防ぐことができるため、適切な対応をするようにしましょう。
本記事で紹介した対応方法以外を確認したい場合は、Google検索セントラルに記載してある方法を参考にしてみてください。
【参考サイト】
サイトまたはプラットフォームでのユーザー生成スパムを防止する
コメントスパムまとめ
コメントスパムを放置してしまうと、WEBサイトの検索順位を下げてしまう、SEO対策にも悪影響を及ぼすなどの危険があります。
書きこまれたスパムコメントは必ず削除したほうが良いですし、他にも今回紹介したような対策を実践するだけでも大きな効果が期待できるので、是非お試しください。
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