被リンクの精査・評価方法を徹底解説
被リンクは、検索順位を決める重要な要素の一つとされていますが、被リンクを増やせば良いというわけではありません。検索アルゴリズムは、数だけでなく質もWEBサイトの価値を測るための重要な指標としているためです。今回は、被リンク効果を最大化するために知っておきたい、被リンクのチェック方法とチェックすべきポイントを解説します。
被リンクとは
被リンクとはどういったものなのかを簡単に解説します。
被リンクとは、外部のサイトから自社のサイトへ設置されたリンクの事です。
呼び方は「被リンク」「外部リンク」「バックリンク」など様々ですが全て共通の意味となります。
例としては、
・ポータルサイトに自社サイトのURLが掲載される
・ブロガーがブログに自社サイトのURLを紹介してくれる
・まとめサイトに自社サイトのURLが掲載される
・プレスリリースサイトからアンカーテキストでリンクされる
これら全て外部のサイトからのリンクになるため「被リンク」となります。
似た内容で、自社のサイトから外部サイトへリンクする事を「発リンク」、自社サイト内のページ間でリンクする事を「内部リンク」と呼びます。これは外部リンクとは異なるものになるため覚えておきましょう。
被リンクの獲得は、Googleの検索アルゴリズムの重要な指標の一つとなっているため、知名度の高いサイトや権威性の高いサイト、関連性の高いサイトから被リンクを多く獲得するとGoogleからの評価が高まり検索順位の上昇に大きな効果があります。
ただし、「リンクを購入する」「ランキング操作目的でリンクを作る」などはGoogleのガイド違反となり、逆効果となる場合があるため注意してください。
被リンクを精査するポイント
被リンクの内容を確認する上でどういった部分に注意して調べれば良いかを解説します。大きくわけると「品質」「数」の2点となります。
「品質」とは
・運用歴の長いサイトか
・公的機関など権威性の高いサイトか
・認知度の高い有名なサイトか
・自社のサイトとの関連性が高いか
・ドメインランクが高いサイトか
などで判断されます。
Googleは特に「品質」の部分を重要視しているため、被リンクをチェックする際にどういったサイトなのかを確認するようにしましょう。
次に重要なのが数です。注意してほしいのは、Googleに評価されるために重要なのは「リンク数」ではなく「ドメインの数」という事です。
例えば1つのサイトから10本のリンクを貰うのと、10個のサイトから1本ずつリンクを貰うのではリンク数は同じ10本ですが、後者のほうがSEO効果は高くなります。
被リンクをチェックする場合は、ドメイン数を意識してチェックしましょう。
被リンクを精査する方法
Google Search Consoleを使う
被リンクのチェック方法ですが、まずは無料で使えるGoogle Search Consoleとチェック方法を解説します。
Googleサーチコンソール(Google Search Console)は、Googleが無料で提供しているツールです。WEBサイトのパフォーマンス管理や監視が出来るほか、被リンク調査も行えるツールです。
Googleサーチコンソールの【サイトへのリンク】という項目から、自社サイトに貼られている被リンクの量や内容(アンカーテキスト)などを確認できます。
自社サイトが獲得している被リンクリストは、CSVファイルやGoogleドキュメントに保存できます。被リンクの量や内容ついては正確なので、WEBサイトを運営する際は必ず設定しておきたいツールです。
注意点として、Googleサーチコンソールであっても全ての被リンクは確認できないので、ご注意ください。
チェック方法
① Googleサーチコンソールにログイン
② メニューから「リンク」をクリック
③「上位のリンク元サイト」の「詳細」をクリック
④ 被リンクの一覧が出るので調べたいURLをクリック
⑤「リンクしているサイト」をクリックで被リンクのTOPページへ
⑥ URLをクリックするとリンクしているぺージの一覧が表示
▼ 詳細な確認方法は別記事にて画像付で紹介しているので参考にしてみてください。
Ahrefs を使う
続いて有料ツールのAhrefsの解説と被リンクのチェック方法を解説します。
Ahrefs(エイチレフス)は、被リンク分析をはじめ、SEO調査に役立つさまざまな便利機能があるSEOツールです。
世界で60万人が導入しているとされるAhrefsは、対象サイトの被リンク数や増減推移、直近数ヶ月のリンク切れ状況、計測ドメインの評価、被リンクの品質分布、アンカーテキストなどを把握でき、被リンクの分析に向いています。
初期費用は無料で、人気のスタンダードプランは最大10サイトまで登録できます。被リンク調査に使える標準的な機能が充実しているので、7日間のトライアルから試せます。
チェック方法
① Ahrefsにログイン
② URLを検索窓に入力
③ 上部ナビゲーションパネルの「参照ドメイン」クリックでドメイン一覧が表示
④ 上部ナビゲーションパネルの「被リンク」クリックで被リンク一覧が表示
⑤ ダッシュボード上で獲得被リンクドメイン数の推移などが表示されます
Afrefsではより詳細な被リンクのチェックが可能です。
優良な被リンクか判断するためにダッシュボード、左側のメニュー欄の項目を説明します。
被リンク | 被リンク元のURLをページ単位で確認する事ができます |
リンク切れ | リンク先にページがリンク切れになっていてアクセスできないリンクを表示 |
参照ドメイン | 被リンク元のURLをドメイン単位で確認する事ができます |
アンカーテキスト | リンクのアンカーテキストを表示します |
参照元IP | リンク元のIPアドレスが表示されます |
Ahrefsは被リンクチェック以外にも様々な機能があります。
▼ どういった事ができるか・詳細な使い方は、別記事で紹介しているので参考にしてみてください。
被リンクを精査する際に調査する項目
被リンクチェックツールを使って被リンクの良し悪しを精査、確認するときは、以下に挙げる被リンクチェックリストをご利用ください。
被リンク元のサイトだけでなく、被リンクの増減推移や頻度などを見て、総合的に判断するのがポイントです。
▼ 被リンクの内容(品質)
項目 | チェック事項 | 重要度 |
---|---|---|
関連性の高いWEBサイト | 被リンク元のコンテンツと自社サイトのコンテンツに関連性はあるか | ★★★ |
検索ユーザーが知りたい情報が記載してある | 被リンク元のコンテンツはユーザーが求めている情報やユーザーが満足できる回答が含まれて内容になっているか | ★★★ |
E-A-Tが担保されている | 被リンク元のコンテンツは専門性・権威性・信頼性を持たせた内容であるか | ★★★ |
オーソリティ | 被リンク元は信用性や権威のあるオーソリティサイトか | ★★★ |
コンテンツの網羅性 | 被リンク元のコンテンツは対象トピックに関する網羅的な情報を提供しているか | ★★ |
コンテンツの新鮮度 | 被リンク元のコンテンツは更新頻度が高く話題性のある最新の情報か | ★ |
コンテンツの独自性 | 被リンク元は独自コンテンツや有益な情報を持つ高品質なサイトか | ★★ |
▼ ドメインランク
項目 | チェック事項 | 重要度 |
---|---|---|
ドメインエイジ(ドメイン年齢) | 運用履歴の長いドメインからのリンクを得ているか | ★★★ |
アクセス数 | ある程度アクセス数の多いドメインからリンクを得ているか | ★★ |
ドメインの質 | ペナルティを受けているドメインからのリンクに対し適切な対応をしているか | ★★★ |
ドメイン数 | 同一ドメインだけでなく複数のドメインからリンクを得ているか | ★★★ |
リンクのステータス | ドメイン内でリンク切れが起きていないか | ★★ |
インデックスされているページからの被リンク | 被リンク元のページは検索エンジンにインデックスされているか | ★★ |
異なるドメインで同じテンプレートでないか | 異なるドメインで同じテンプレートを使っていないか | ★★ |
▼ 被リンクの設置方法
項目 | チェック事項 | 重要度 |
---|---|---|
メインコンテンツからの被リンク | リンク元のメインコンテンツからリンクを得ているか | ★★★ |
TOPページからの被リンク | リンク元のTOPページからのリンクを得ているか | ★★ |
リンクの位置 | リンクの位置はリンク元のメインコンテンツ上部に設置されているか | ★★ |
nofollow | nofollow属性が設定されていないか | ★ |
▼ 被リンクの数
項目 | チェック事項 | 重要度 |
---|---|---|
被リンクのドメイン数 | 異なる複数のドメインから被リンクを獲得しているか | ★★★ |
被リンク数の増加率 | 被リンクが急激に増加していないか | ★★★ |
被リンクの増減推移 | 一定期間で新しい被リンクが増えているか | ★★★ |
同一コンテンツへの被リンク数 | 同一のコンテンツに対して不自然なほど大量のリンクが貼られていないか | ★★★ |
被リンク数とドメイン数の比率 | 大量の被リンク数に対してドメイン数が極端に少なくないか | ★★ |
まとめサイト・Q&Aサイトからの被リンク | まとめサイト・Q&Aサイトからリンクを獲得しているか | ★ |
▼ アンカーテキストの内容
項目 | チェック事項 | 重要度 |
---|---|---|
キーワードが含まれたアンカーテキスト | リンクタグのアンカーテキストにキーワードが含まれているか | ★★★ |
関連性のあるテキスト | リンク先ページの内容を想起させるテキストを使用しているか | ★★★ |
簡潔でわかりやすいテキスト | リンク先の内容に関連する情報を含めた簡潔でわかりやすいテキストを記述しているか | ★★★ |
自然な文章 | 自然な文言になっているか | ★★★ |
参照リンクや引用リンクの書き方 | 出典元が明記されているか | ★★★ |
アンカーテキストの書式 | アンカーテキストとリンクしていないテキストを簡単に識別できる書式になっているか | ★★ |
アンカーテキストの分散 | 文言や表現が重複しないようアンカーテキストを分散させてリンクを設置しているか | ★★ |
テキストを使ったアンカーテキスト | 重要なページへのリンクは画像よりテキストを使ったアンカーテキストを使っているか | ★★ |
▼ スパム性の有無
項目 | チェック事項 | 重要度 |
---|---|---|
キーワードの詰め込み | コンテンツに必要以上にキーワードが詰め込まれていないか | ★★★ |
隠しテキスト・隠しリンク | 隠しテキストや隠しリンクを用いたキーワードの詰め込みが行われていないか | ★★★ |
スパム性のある相互リンク集 | 相互リンク集を利用して意図的に不自然なリンクを獲得していないか | ★★★ |
スパム性のある有料リンク | スパム性のある有料リンクからリンクを獲得していないか | ★★★ |
関連性のない被リンク | 関連性が全くないページからリンクを貼られていないか | ★★ |
逆SEO | 検索順位を下げる目的で故意に質の低いページからにリンクを貼られていないか | ★★ |
コピーコンテンツ | 無断複製されたコピーコンテンツを掲載するページからのリンクはないか | ★★ |
ワードサラダ | 自動生成されたテキストからのリンクはないか | ★★ |
良いリンクと悪いリンクの例
下の図では、外部サイトからコスメ通販サイトに向けて被リンクが貼られています。
悪い例は、コスメ通販サイトと全く関係のない外部サイトから被リンクを獲得しているため、獲得した被リンクは評価されない可能性が高いです。
対して、良い例は、コスメメディアや化粧品口コミサイトなど、コスメ通販サイトと関連性が高い外部サイトから被リンクを獲得しています。
良い例のように関連性の高い外部サイトから被リンクを獲得しているWEBサイトは、価値のあるWEBサイトであると評価されやすくなり、検索順位が上がるなどの被リンク効果が期待できます。
▼ 被リンクについてはこちらの記事をご覧ください。
被リンク精査項目の詳細
被リンクの良し悪しを見極めるためのチェック項目を紹介します。
被リンクの内容(品質)
自社サイトに向けてリンクを貼っている被リンク元のWEBサイトの内容によって、被リンクの良し悪しを見極めます。
関連性の高いWEBサイトである
自社サイトのコンテンツと関連性の高いコンテンツを提供するWEBサイトから被リンクを獲得すると、検索エンジンから評価されやすくなります。
反対に、自社サイトのコンテンツと全く関係のない内容のコンテンツを掲載するWEBサイトからの被リンクは、検索エンジンから低品質なリンクと判断されて無視される可能性が高いです。
検索ユーザーが知りたい情報が記載してある
良質なコンテンツを持ったWEBサイトから被リンクを獲得しているWEBサイトは、同じく良質なWEBサイトであると検索エンジンに評価されやすくなります。
良質なコンテンツは、ユーザーが求めている情報やユーザーが満足できる回答がコンテンツに含まれているかどうかが重要です。
ユーザーのニーズや検索キーワードの意図を汲んでいる良質なコンテンツを提供するWEBサイトからの被リンクは、積極的に増やすべき良い被リンクといえます。
E-A-Tが担保されている
E-A-Tは、専門性・権威性・信頼性の要素の頭文字をとったGoogleの造語です。正しい情報をしっかり掘り下げ、ユーザーにわかりやすく伝えることを意識している信頼性の高いWEBサイトは、検索エンジンから高く評価されやすくなります。
被リンク元がE-A-Tを強く意識し、多くのユーザーから支持を受けているWEBサイトであれば、高い被リンク効果が期待できます。
オーソリティサイト
オーソリティサイトとは、信用性や権威のあるサイトのことを指します。提供している情報の信頼性や有用性が高く、ネット上における認知度も高いオーソリティサイト内で言及され、被リンクを受けているWEBサイトは検索エンジンから評価されやすいと言われています。
コンテンツの網羅性
被リンク元のコンテンツの網羅性をチェックします。検索ユーザーから評価されやすいコンテンツは、単に文字数が多いだけでなく、対象トピックに関連した情報や、ユーザーが求めるニーズに応える情報をまんべんなく網羅しているコンテンツのことです。
被リンク元のコンテンツをチェックして、ユーザーが求める情報を網羅的に提供しているサイトかどうかを確認し、WEBサイトの質を見極めます。
コンテンツの新鮮度
被リンク元のコンテンツの新鮮度をチェックします。新しい情報を提供するWEBサイトは、ユーザーにとって有益なWEBサイトであると検索エンジンに評価されやすくなります。
被リンク元のコンテンツがいつ更新されたものか、あるいはコンテンツの更新頻度をチェックして、被リンク元が話題性のある最新の情報を掲載しているWEBサイトであるか見極めます。
コンテンツの独自性
被リンク元コンテンツの独自性をチェックします。現在の検索アルゴリズムは、独自性の高いコンテンツなど有益な情報を提供するWEBサイトが評価されやすく、上位表示されやすい仕様になっています。
獲得している被リンクが独自の情報を掲載する高品質のWEBサイトから貼られたリンクであれば、検索エンジンに評価されやすい傾向にあります。
ドメインランク
被リンク元のドメインパワーは、被リンク効果に影響する可能性があります。
ドメインエイジ(ドメイン年齢)
被リンク元ドメインの運用期間をチェックします。ドメインを取得して検索エンジンに認識されてからの期間が長いWEBサイトは、検索エンジンに評価されやすい良質なコンテンツを多く持ち、価値のある被リンクを多く獲得している可能性が高いです。
Googleはドメインエイジそのものよりも被リンクの有無などから、そのWBEサイトの実績を評価する傾向にあります。このことから、ドメインエイジが長く古いドメインから被リンクを獲得しているWEBサイトは、そうでないサイトよりも検索エンジンから高く評価される可能性が高くなります。
アクセス数
アクセス数の多いWEBサイトは知名度が高いドメインであることが多いため、一般的にドメインの評価が高い傾向にあります。ゆえに、アクセス数の多いドメインを持つWEBサイトから被リンクを獲得すると、そうでないWEBサイトよりも検索エンジンから評価されやすくなります。
ドメインの質
被リンク元WEBサイトのページタイトルや総合的な順位を調査しましょう。
運用歴が長く、被リンクが多いにも関わらず、そのサイトのメインテーマに関連するキーワードで上位表示していない場合、主要なページのtitleタグからテキストを引用し、Google検索することを推奨します。
titleタグの半分以上のテキストを検索キーワードとして打ち込んだにもかかわらず、そのサイトが1~3位に上がっていない場合はドメインの質がよくない可能性が高いです。
ドメイン数
被リンク対策では、同一ドメインだけでなく、複数の異なるドメインから被リンクを獲得しているかが重要です。
1つのWEBサイトから多くの被リンクを獲得するよりも、ドメインの異なる複数のWEBサイトから被リンクを獲得しているWEBサイトのほうが検索エンジンに評価されやすい傾向にあるためです。
自社サイトに貼られた被リンクを調査するときは、獲得した被リンク数の増減に合わせて、いくつのドメインから被リンクを獲得しているかを確認します。
リンクのステータス
被リンクチェックツールを使って被リンク元ドメインのステータスを確認すると、ドメイン内でリンク切れが起きている場合があります。
リンク切れを放置するとユーザビリティやクローラビリティの低下につながるため、ドメイン内でリンク切れを発見した場合は被リンク元の管理者に連絡をして修正してもらう、301リダイレクトを設定するなど、適切に対処する必要があります。
インデックスされているページからの被リンク
被リンク元のドメインやページが検索エンジンにインデックスされているかどうか確認します。
ドメインがインデックスされていないWEBサイトや、インデックスされているページが全くないWEBサイトは、新規に立ち上げたばかりで被リンクが少なくて検索エンジンに認識されていない、コピーサイトである、Googleからペナルティを受けている、など原因は様々です。
このようなWEBサイトからの被リンクは、効果がないことが多く、特にペナルティを受けているサイトからの被リンクはマイナス評価を受ける可能性がとても高いです。
異なるドメインで同じテンプレートでないか
同一のドメインだけから被リンクを獲得するよりも、複数のドメインから被リンクを獲得したほうが検索エンジンから評価されやすい傾向にあります。
ただし、異なるドメインから被リンクを受けていたとしても、同じテンプレートをそのまま使っている、テンプレートの内容を少しだけ変えただけのドメインから被リンクを獲得している場合は、コピーサイトからの低品質な被リンクだと判断される可能性があるため注意が必要です。
質の悪い被リンクを意図的に貼ることで、特定のWEBサイトの評価を下げようとする悪質な手法もあります。被リンクを調査した結果、このような不自然なドメインから被リンクを貼られている場合はリンク否認など適切な対処が必要です。
被リンクの設置方法
被リンクは、自社サイトのページや被リンク元サイトの質をはじめ、どこからリンクが設置されているかにより効果が変わる可能性があります。
メインコンテンツからの被リンク
自社サイトで獲得した被リンクを抽出したら、被リンク元のサイトのどこにリンクが設置されているか確認します。被リンク元の主要なメインコンテンツから被リンクを貼ってもらうほうが、サイドバーやフッター、ナビゲーションメニューなどから被リンクを貼ってもらうよりも効果が高いとされています。
TOPページからの被リンク
被リンクが設置されているページがWEBサイト内のどのぺージなのかも重要です。
通常サイト内で一番重要で評価が高いページはTOPページになるため、下層ページからリンクされるよりもTOPページからリンクされた方がSEO効果が高くなります。
サイト内でどのページの評価が高いかを確認するには「ahrefs」のURをページごとに調査します。
リンクの位置
被リンク元のメインコンテンツからリンクを貼られていたら、次にリンクの位置を確認します。メインコンテンツ内でも特にコンテンツ上部にリンクが設置されている方が価値の高い被リンクといえます。
コンテンツ上部のようにページ内の目立つ位置にリンクが設置されているとユーザーがクリックする可能性が高いですし、リンク先ページに重要な情報が書かれていると検索エンジンに判断される可能性が高くなります。
nofollow
nofollow 属性を設置すると、リンク先ページを検索エンジンに辿らせない、リンク先ページにリンク元ページの評価(PageRank)を受け渡さないように制御できます。そのため、nofollow属性がついた被リンクをいくら獲得していても検索エンジンの評価対象になることはありませんでした。
しかし、2019年9月にGoogleはnofollow属性の扱いを変更することを公表しています。nofollow属性の扱いを変更した背景には、nofollow属性を設定することで評価対象になるべき良質なページが評価対象外になってしまう、といったマイナスな影響が存在していたためです。
nofollow属性の扱いが変更されたことで今後は、nofollow属性がついた被リンクでも評価に値する良質な被リンクとGoogleが判断したなど、場合によってはnofollow属性を無視する可能性があります。
被リンクの数
被リンクの質に限らず、被リンクの数も評価を決める要素の一つです。ただし、検索順位を作為的に操作する目的で不自然な被リンクはマイナスな影響を受けてしまう可能性があるため注意が必要です。
被リンクのドメイン数
良質な被リンクを多く獲得しているほど、WEBサイトとしての価値や重要度が増し、検索エンジンに評価されやすくなります。
また、単に同じドメインから被リンクを多く獲得するよりも、異なる複数のドメインから被リンクを獲得しているほうが検索エンジンにWEB上における人気や認知度が高いWEBサイトと判断されやすくなります。
そのため、被リンクチェックツールを使って被リンクを調査するときは、いくつのドメインから被リンクを獲得できているかも確認する必要があります。
被リンクの増加率
ドメイン数が多いほど被リンクは評価されやすい傾向にありますが、被リンクの合計数も定期的にチェックするべきです。
例えば、被リンクの合計数を見たときに、急激に被リンクの数が増えているときは注意が必要です。被リンクの合計数が急激に増えると、不自然な被リンクと検索エンジンに判断されてしまう恐れがあるためです。
被リンクの増減推移
被リンクチェックツールの中には、被リンクの増減推移を数値やグラフで可視化するツールがあります。被リンクの増減推移は、検索順位やWEBサイトの流入に変化が生じた場合に、それが検索アルゴリズムの更新によるものなのか、SEO対策によるものなのかを判断する際に役立ちます。
被リンクの数が増えたWEBサイトを検索エンジンは、人気度や話題性が高まっていると判断する傾向にあるため、WEBサイトの価値が高まる可能性があります。
逆もまた然り、被リンクの数が急激に減ってしまった場合はWEBサイトの価値が下がる可能性があります。なぜ増えたのか?なぜ減ったのか?などの分析は定期的に行いましょう。
同一コンテンツへの被リンク数
被リンクの数は多ければ良いというものではありません。例えば、自社サイト内の同じコンテンツに向けて過剰にリンクが貼られている場合は検索エンジンに不自然な被リンクと判断される可能性があるからです。
被リンクチェックツールで被リンクを抽出し、一部のコンテンツにのみ過剰なほど被リンクが貼られていないか、WEBサイト内で被リンクの数に極端な偏りがないか確認します。
但し、傾向として、TOPページや検索上位に挙がっているページは被リンクをより獲得しやすいページなのでその点は考慮しましょう。
被リンク数とドメイン数の比率
価値の高い被リンクを多く獲得しているWEBサイトは、検索エンジンに評価されやすい傾向にあります。一方で、大量の被リンク数に対し、ドメイン数が極端に少ない場合は注意が必要です。
検索エンジンは異なる複数のドメインから被リンクを受けているWEBサイトを支持される価値の高いWEBサイトと評価します。ドメイン数が1本、2本と少ない場合に大量の被リンクを獲得している場合は、不自然な被リンクと判断されてしまう可能性が高いです。
まとめサイト・Q&Aサイトからの被リンク
被リンクチェックツールは競合サイトの被リンク調査をするときにも有効なツールです。
検索結果で上位表示されている競合サイトの被リンク調査をしたときに、まとめサイトやQ&Aサイトから被リンクを多く獲得していた場合は、自社サイトでも同様にこれらのサイトから被リンクを獲得できているかを被リンクチェックツールで確認します。
被リンクの質に限らず、被リンクの数も評価を決める要素の一つです。ただし、検索順位を作為的に操作する目的で不自然な被リンクはマイナスな影響を受けてしまう可能性があるため注意が必要です。
アンカーテキストの内容
被リンクのアンカーテキストが適切に設定されているか確認します。
キーワードが含まれたアンカーテキスト
被リンクタグのアンカーテキストに対策キーワードが含まれているか確認します。対策キーワードが含まれたアンカーテキストでリンクが設置されていると、ユーザーや検索エンジンがリンク先ページの内容を予測しやすくなります。
アンカーテキストに含めるテキストは、単に対策キーワードだけを並べるのではなく、リンク先ページの内容がわかりやすい簡潔かつ自然な文章になっていることが重要です。
関連性のあるテキスト
被リンクのアンカーテキストに、自社サイトの内容と関連性のあるテキストが記述されているかチェックします。
ユーザーはアンカーテキストをもとに被リンク先ページの内容を予測するので、リンクをクリックした先にアンカーテキストの内容と全く異なるコンテンツがあれば、離脱やユーザビリティの低下につながります。
検索エンジンは、リンク先ページの内容と関連性の高いアンカーテキストが設定されている被リンクをそうでない被リンクよりも評価する傾向にあります。一方、リンク先ページの内容と全く異なるアンカーテキストが設定されている被リンクは、検索エンジンに不自然な被リンクとみなされる可能性があります。
簡潔でわかりやすいテキスト
アンカーテキストにリンク先ページの内容に関連する情報を含めた上で、簡潔でわかりやすいテキストが記述されているか確認します。簡潔な内容で書かれたわかりやすいアンカーテキストは、検索エンジンやユーザーの混乱を回避し、ユーザビリティを向上させる効果が期待できます。
自然な文章
アンカーテキストが自然な文言になっているか確認します。SEOを意識し過ぎるあまり、対策キーワードを一つのアンカーテキスト内に過剰に含める、不自然な文章になっている場合は注意が必要です。
アンカーテキストに対策キーワードを含めることは大切ですが、自然な文言でわかりやすいテキストを設定するほうが検索エンジンに評価されやすい良い被リンクといえます。
参照リンクや引用リンクの書き方
外部サイト内のコンテンツを参照、引用する場合は、必ず出典元を明記したうえで参照リンクや引用リンクを設置します。被リンクチェックツールで自社サイト内のコンテンツが参照リンクや引用リンクとして使用されていた場合は、リンクタグのアンカーテキストに出典元が明記されているか確認します。
万が一、参照リンクや引用リンクのアンカーテキストにURLしか記載されていない場合は、リンク元の運営者に連絡して、参照、引用していただいたことに感謝を述べつつ、より適切なアンカーテキストを設定してもらうよう依頼します。
アンカーテキストの書式
被リンクタグのアンカーテキストが、リンクしていない通常のテキストと簡単に識別できる書式になっているか確認します。
例えば、リンク元ページ内のコンテンツに貼られたリンクと通常のテキストが同じフォント、同じ文字色で表示されている場合、ユーザーはリンクを見逃してしまう可能性があります。
アンカーテキストの分散
文言や表現が重複しないように、アンカーテキストが分散されて被リンクが貼られているか確認します。自社サイトで獲得している被リンクのアンカーテキストに、いかにもSEOを意識した同一のアンカーテキストが設定されている場合は非常に不自然です。
自然な形で貼られた被リンクのアンカーテキストは、多様な文言が使われていることが多いため、被リンクをチェックする際はアンカーテキストの文言が分散されているかどうかを確認する必要があります。
テキストを使ったアンカーテキスト
Googleは、重要なコンテンツへのリンクは画像リンクよりも文章を使ったアンカーテキストでリンクを設定することを推奨しています。被リンクを精査するときは、重要なコンテンツへの被リンクが文章を使ったアンカーテキストが設定されているか確認しましょう。
スパム性の有無
Googleは、Googleの品質ガイドラインに背く作為的なリンク操作をしているWEBサイトの評価をゼロとしています。必要以上に過剰な被リンクの一つが、スパム性のあるリンクです。
スパム性のあるリンクとは、過剰な被リンク、低評価のWEBサイトからの被リンク、内容に乏しく・内容の薄い相互リンク集からの被リンク、ページ同士で大量のリンクを設定しているリンクファーム、不正なスパムリンクなどが該当します。
現在の検索アルゴリズムは、スパム性が疑われる被リンクを無視するとされていますが、Googleの社員などによる目視での確認により、手動で被リンクの評価を下げられることもあります。
万が一、自社サイトで獲得した被リンクの中に低品質な被リンクを見つけたときは、これまでと同様に否認ツールを使ってリンク否認の申請を行いましょう。
キーワードの詰め込み
被リンクタグのコンテンツに必要以上に対策キーワードが詰め込まれていないか確認します。SEOを意識して対策キーワードが過剰に詰め込まれている被リンクは、不自然な被リンクと検索エンジンに判断されて評価されない可能性があります。
隠しテキスト・隠しリンク
隠しテキストや隠しリンクは、隠ぺい系のスパム行為です。
昔は、ユーザーに見えないように対策キーワードを埋め込み、検索エンジンにだけリンクを辿らせる方法が有効とされていましたが、現在の検索アルゴリズムはユーザーが見える情報と検索エンジンに見える情報が一致しない場合はスパム行為と判断される恐れがあります。
スパム性のある相互リンク集
相互リンクは、2つ以上の異なるWEBサイト同士がお互いのページに向けてリンクを設置し合う状態を指します。
高品質なWEBサイトから獲得した相互リンク自体は全く問題ありませんが、検索順位を作為的に操作する目的としている過剰な相互リンク集のようなサイトから獲得した被リンクは、スパム性があると認識される可能性が高いです。
スパム性のある相互リンク集からの被リンクを発見した場合は、放置することなく、早急にリンク否認を行います。
スパム性のある有料リンク
検索結果を意図的に操作することを目的とする、スパム性のある有料リンクが自社サイトに向けて貼られていないかを確認します。
被リンクを獲得すること自体は問題ありません。ただし、スパム性のある有料リンクと見られる低品質なWEBサイトから被リンクを受けていた場合、悪い被リンクを検索エンジンが評価しないだけでなく、本来なら評価対象となる良質な被リンクまで評価されにくくなる可能性があります。
関連性のない被リンク
自社サイトの内容と関連性の高い外部サイトから獲得した被リンクの効果は高いとされています。反対に、自社サイトの内容と全く関連性のない外部サイトから獲得した被リンクの効果は低いです。
被リンクチェックツールで被リンクの状態を精査する際は、リンク元ページの内容が自社サイトの内容と関連性があるかどうか確認しましょう。
逆SEO
外部サイトから貼られた被リンクの中には、検索順位を意図的に下げる目的で故意に低品質なページからリンクを貼られたものがあります。これを逆SEOやネガティブSEOと呼びます。
関係のない言語のWEBサイトからの大量な被リンクや、まとめサイトやQ&Aサイト、掲示板サイトのコメント欄に自社の評判を落とすような書き込みがされていないか、関連性のない外部サイトから低品質なリンクが貼られていないか、コメントスパムのようなスパム行為をする外部サイトからリンクを受けていないか、しっかり確認し、状況に応じてリンク否認を行います。
コピーコンテンツ
検索エンジンは、WEBサイトの管理者の許可なく、無断複製された低品質なコピーコンテンツを掲載するページからの被リンクを評価しません。文末を少し変えただけの複製率が高いコンテンツでもコピーコンテンツとみなされます。
被リンク数は増えているのに検索順位やアクセス数が上がらないと感じるときは、このような悪質な手法を用いている外部サイトから低品質な被リンクを受けている可能性を疑ったほうがいいかもしれません。
ワードサラダ
ツールを使って自動生成されたコンテンツのことをワードサラダといいます。検索結果の操作を目的に行われるスパム行為のひとつであるワードサラダは、キーワードと文言を適当に組み合わせて作られるため、支離滅裂な文章になっています。
検索エンジンは、ユーザーにとって有益でない低品質なコンテンツを掲載するWEBサイトを価値の低いWEBサイトとみなします。価値のない低品質なコンテンツから被リンクを集めても、価値のない被リンクと判断されて効果はなく、自社サイトにマイナスな影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
▼ 被リンクの否認方法はこちらの記事をご覧ください。
被リンク精査の注意点
被リンクチェックする際の注意点ですが、全てのツールは全ての被リンクをチェックできるわけではありません。
Googleが提供しているSearch Consoleでも全ての被リンクが表示されるわけでは無いです。
また、リンクを獲得したからといってすぐにツール上に反映されるわけではありません。そのため、被リンクのチェックは定期的におこないましょう。
次に、一部の被リンクチェックツールでドメインのランクを表示してくれますが、ランクが高い=優良なリンクとは限りません。ランキングが高くてもスパム性の高いサイトの可能性もあるため、サイトの中身をみて判断しましょう。
まとめ
被リンク効果を最大化するには、良いリンクを増やし、悪い被リンクを減らすことが重要です。
被リンクは増えているけど効果があまり見られないとき、急激に検索順位が下がってしまったとき、上位表示されている競合サイトと自社サイトの違いを知りたいときは、ここで紹介した被リンクのチェック方法や、被リンクチェックリストを参考に、自社サイトに向けて貼られた被リンクや競合サイトの被リンクを精査・確認してみてください。
今回紹介したツール以外にも様々なツールがあります。
気になる方は別記事で被リンクチェックツールを紹介しているので参考にしてみてください。
以上、被リンクのチェック方法と被リンクチェックする際に確認するポイントについての解説でした。
- 被リンク完全解説
- 被リンク獲得方法
- 被リンク精査方法
- 被リンクの調べ方
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