自作自演の被リンクとは?リスクと自演リンクに該当する手法を解説
自作自演の被リンクとは、検索エンジンの評価を上げるために、自分で意図的に作成した被リンクの事です。例えば、複数の自サイト間でリンクを張り合ったり、掲示板などでリンクを投稿したりする行為を指します。自演リンクはGoogleのガイドラインに反するため、ペナルティのリスクが伴います。今回は自作自演のリンクについて解説します。
自作自演の被リンクとは?
自作自演の被リンクとは、WEBサイト運営者が自ら作成した被リンクを指します。
通常、被リンクは他者のWEBサイトやブログから自発的に設置されるナチュラルリンクが理想的とされますが、自作自演の被リンクはナチュラルリンクとは異なり、自分で管理する複数のWEBサイトや、Q&Aサイト、無料ブログなどを使い、意図的にリンクを張る行為です。
自作自演で被リンクを設置する目的は、検索エンジンのアルゴリズムを欺き、自サイトの評価を人工的に引き上げることにあります。しかし、こうした行為はGoogleのガイドラインに反しており、ペナルティを受けるリスクが高いです。
また、Googleの検索アルゴリズムが進化するにつれて、自作自演のリンクは容易に検出されるようになっているため、現在はSEOではやってはいけない手法となります。
自作自演の被リンクのリスク
自作自演の被リンクは「Googleのガイドラインに反しておりペナルティの対象になる」と述べました。Googleは、検索順位を操作する目的で被リンクを意図的に作成する行為を厳しく規制しており、このような行為をリンクスパムとしています。
リンクスパムと判断された場合、アルゴリズムによる自動的な順位低下や手動によるペナルティを受け、検索順位が大幅に低下する可能性があります。
Googleから手動ペナルティを受けたWEBサイトは、ペナルティを解除しても元の順位に戻るまでに時間がかかるため、ビジネスに大きなダメージがあります。
WEBサイト運営者であれば誰もが短期的にランキングを上げたいと考えると思いますが、ペナルティの危険がある自作自演の被リンクを使って短期的に成果を上げるのではなく、長期的な視点でWEBサイトを育てていく事が大切です。
自作自演の被リンクに該当する施策6選
自作自演の被リンクはGoogleのガイドライン違反に該当し、意図的かどうかに関わらずペナルティの対象となります。そのため、自作自演の被リンクに該当する手法とはどのようなものなのか把握しておく必要があります。
代表的な自作自演の被リンク手法は、以下の6つです。
- Q&Aサイトを使った自演リンク
- コメントスパム
- サテライトサイト
- 中古ドメインを使った自演リンク
- 無料ブログを使った自演リンク
- ディレクトリサイトを使った自演リンク
それぞれ詳しく解説します。
Q&Aサイトを使った自演リンク
自作自演の被リンク手法の1つ目は、Q&Aサイトを使って自サイトにリンクする方法です。
Q&Aサイトとは、Yahoo知恵袋や教えてGoo!、QuoraなどのQ&Aサイトで回答としてリンクを設置するやり方で、質問者または回答者を装いながら自分のWEBサイトへのリンクを投稿します。
この手法は自己利益のために回答をおこなっているため、ユーザーが求めていた回答ではない事が多くQ&Aサイトの利用価値を下げる行為に繋がります。
また、Googleもこのような自作自演の被リンクを防止するためにnofollowタグを作り、コメント欄からの被リンクの効果を0にするように対策をおこなっています。そのため、現在はおこなっても効果が全くない自作自演の被リンク獲得方法となります。
ただし、Q&Aサイトからのリンクを過剰におこなった場合はスパムとして判断され、手動ペナルティのリスクも高くなるだけではなく、プラットフォームの運営ポリシーに違反する可能性があり、アカウント停止やリンク削除といったリスクもあります。
コメントスパム
自作自演の被リンク手法の2つ目は、ブログやニュースサイトのコメント欄にリンクを投稿するコメントスパムと呼ばれる手法です。コメントスパムは、リンクを含むコメントを投稿することで、被リンク数を増やす手法ですが、1つ1つ手動で投稿する場合もあれば、自動ツールを使って大量投稿する場合もあります。
ブログのコメント欄に自動で投稿するツールを使えば、大量に被リンクを獲得できますが、内容に関連性がないコメントやリンクは、投稿先の管理者によって削除される可能性が高いだけでなくGoogleからスパムと見なされます。
また、スパム行為と判断されると、Googleからペナルティを受ける可能性があり、検索順位の低下やインデックス削除などの厳しい措置に繋がります。
コメントスパムはQ&Aサイトのコメント欄への投稿と同じように、多くのコメント欄では「nofollowタグ」が付与されているため、SEOへの効果は現在ほとんど期待できません。
コメントスパムについては別の記事で詳しく解説しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。
サテライトサイト
自作自演の被リンク手法の3つ目は、サテライトサイトを使った被リンク獲得手法です。サテライトサイトとは、自身が運営するメインサイトとは別のドメインもしくは、サブドメインで作成されたWEBサイトのことです。
サテライトサイトは本来、メインサイトとは異なるテーマを扱う場合や、別のユーザーからの流入を増加させる目的で運営しますが、自作自演の被リンク手法として多くのスパマーが利用した方法の1つでもあります。
自作自演の被リンクとしてサテライトサイトを運営する場合は、既に一定のドメインパワーや被リンクを持つ中古ドメインを活用して構築されます。
一見SEO効果が高くメリットがありそうですが、Googleはランキングを操作するために自作自演でリンクを設置することを禁止しているため、ガイドライン違反に該当する行為となります。
そのため、自動ツールを使って大量にサテライトサイトを作成しても、同一IP上で運営されている場合や、サイトのテンプレートが同じような場合は、Googleに人工的なリンクネットワークとして検出されペナルティを与えられます。
サテライトサイトについては別の記事で詳しく解説しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。
中古ドメインを使った自演リンク
自作自演の被リンク手法の4つ目は、中古ドメインを使った被リンク獲得手法です。中古ドメインとは、過去に第三者が運営していたドメインのことです。
中古ドメインは、すでに一定の被リンクやドメインパワー(PageRank)が蓄積されていることが多いため、被リンクとして活用する場合は新規ドメインよりもSEO上のメリットを得ることができます。
ただし、中古ドメインを使って自作自演の被リンクを作成する事にはリスクがあります。まず、購入した中古ドメインが過去にスパム行為やペナルティを与えられている場合、ドメインに悪い評価が残っている可能性があり、このような中古ドメインを使った場合は自サイトのSEO評価が下がる可能性があります。
また、Googleは中古ドメインを利用したリンク構築に対してガイドラインで禁止しているため、、不自然なリンクパターンが検出された場合にはペナルティを受ける可能性があります。
なお、中古ドメインから直接リンクをせずに、301リダイレクトを使ってSEO効果を転送する手法もありますが、この方法もペナルティの対象となります。
無料ブログを使った自演リンク
自作自演の被リンク手法の5つ目は、無料ブログを使った被リンク獲得手法です。無料ブログを自演リンクの手法では、Amebaブログ、はてなブログ、FC2ブログなどの無料ブログサービスを利用し、自分のメインサイトへのリンクを含む記事を投稿します。
無料ブログは誰でも簡単に作成できるため、コストをかけずに複数のリンク元を確保できる点が特徴です。ただし、現在多くの無料ブログは、投稿されたリンクに「nofollowタグ」を自動的に付与しており、SEO効果は殆どありません。
また、仮にnofollowタグが付与されていない場合でも、1つの無料ブログから大量にリンクするなど、不自然なリンクパターンが検出されると、Googleの不自然なリンクネットワークとみなされるリスクがあります。
そのため、現在では利用しても効果のない自作自演の被リンク手法となっています。
ディレクトリサイトやリンク集を使った自演リンク
自作自演の被リンク手法の6つ目は、無料ディレクトリ登録サイトを使った被リンク獲得手法です。ディレクトリ登録を使った自演リンクとは、業種別や地域別などのWEBディレクトリサイトに自社サイトを掲載し、そこからリンクを獲得する手法です。
ディレクトリ登録サイトの本来の目的は、ユーザーが目的に合った企業を見つけやすくするためのものでしたが、被リンク目的の低品質なディレクトリサイトが登場し、リンクスパムとして利用されました。
Googleは、低品質なディレクトリから大量にリンクされている場合、不自然なリンクネットワークと見なす可能性が高くSEO効果を無効化します。また、悪質と判断された場合は手動ペナルティの対象になることがあるため登録には注意が必要です。
低品質なディレクトリサイトの多くは短期間で収益を上げることを目的に運営されるため、継続的な更新がおこなわれずに放置されるケースがあります。この場合は登録を削除する事ができず低品質なリンクとして残り続けるため、将来的に自社サイトの評価を下げる可能性もあります。
自作自演以外の被リンク獲得方法
自作自演の被リンクではなく、ナチュラルリンクを効率よく獲得するためには、以下の方法が効果的です。
種類 | 詳細 |
---|---|
寄稿 | 業界関連のブログやメディアにゲストライターとして記事を提供し、その中で自サイトへのリンクを自然に挿入する方法。 |
リンク切れ施策 | 他サイトのリンク切れ(404エラー)を見つけ、代替となる自サイトの関連コンテンツを提案してリンクを獲得する手法。 |
イベントのスポンサー | 地域や業界のイベントに協賛し、イベントページや関連するメディア記事でリンクを掲載してもらう方法。 |
事例協力 | 自社が活用した製品やサービスについての成功事例を提供し、相手企業の事例紹介ページでリンクを得る。 |
プレスリリース | 新商品やサービス、話題性のあるニュースをメディア向けに配信し、記事で取り上げられる形でリンクを獲得する。 |
上記以外の被リンク獲得手法を知りたい方は、別記事でも詳しく解説しています。
どの施策も手間はかかりますが、自然な形で様々なドメインから被リンクを獲得できるため、ガイドラインに違反することなくSEOに効果的な被リンクを増やしていくことができます。
被リンクを多く獲得しているWEBサイトは、こういった地道な活動をおこなった結果、検索エンジンから評価される良質な被リンクを増やすことに成功しています。
前述した通り、自作自演の被リンクはペンギンアップデートやリンクスパムアップデートを始めとするリンクスパムに関するアップデートの対象となるため、短期的な効果しか得る事ができません。自社のWEBサイトのドメイン評価を高めるためには、ナチュラルリンクの獲得が必要不可欠となっています。
まとめ
今回は自作自演での被リンクについて、そのリスクや該当する手法について解説しました。
自演リンクは「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」のリスクがあるため、リンクを作成したり自作自演をおこなうコストに対して見合った効果を得る事ができないばかりか、マイナス面の方が大きい施策と言えます。
短期的にランキングを上げて問い合わせや注文を増やしたい気持ちも分かりますが、SEOは長期的な視点で取り組むことが必要です。もし短期的に売上を増やしたいのであれば、Google広告やSNS広告を利用する事をオススメします。
また、本記事ではナチュラルリンクを獲得する方法を簡単に説明しましたが、被リンクの獲得方法に正解はありません。本記事を参考に、自社にマッチした被リンク獲得手法を見つけて取り組んでみて頂ければと思います。
なお、ホワイトリンクではホワイトハットな被リンク獲得代行サービスをおこなっています。社内で被リンク獲得が思うようにできない場合は、気軽にご相談くださいませ。
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