強調スニペットとは|出し方と対策・非表示にする方法
本記事では、強調スニペットとは何なのか?基本的な説明はもちろん、強調スニペットに表示させることで得られるメリットや注意しなくてはならないデメリット、表示させる方法などを詳しく説明しています。強調スニペットはユーザーがサイトへ訪問するか否かを決定づける要素の1つです。しっかりと理解し有効活用していきましょう。
【強調スニペットの特徴】
特徴 | 説明 |
---|---|
定義 | Googleが特定のクエリに対して提供する要約コンテンツ |
表示場所 | 通常、検索結果ページの最上部に表示される |
表示される条件 | 質問形式のキーワードの場合に表示されやすい |
種類 | 文章、番号付きリスト、箇条書きリスト、テーブル |
表示されやすくする方法 | 質問形式のタイトルや見出しを使用し、見出し直下に回答を分かりやすく記述する |
強調スニペットとは
強調スニペットとは、Google自然検索結果の最上部にページの内容を抜粋した文章を表示する仕組みの事です。英語では、「Featured Snippets」と言います。
ユーザーが検索したクエリに対して、最も適切な回答であるとGoogleが判断したテキストをWEBサイトから抜粋してリンクの上部に表示します。
強調スニペットは、「〇〇とは」など質問形式の検索クエリに対して表示されることが多く、検索クエリに合わせて文章、リスト、手順、表、動画などを表示させます。
実際にどのように表示されるか、見た方が分かりやすいので強調スニペットの表示例を紹介します。
Google検索で質問形式のキーワード「強調スニペットとは」で検索すると、以下のように強調スニペットが表示されました。※ 画像赤枠内(2024/4/29)
このように、強調スニペットが表示される場所は、Googleの自然検索検索の最上部です。
通常の自然検索結果の1位は「サイト名」「URL」「ページタイトル」「ディスクリプション」の順でWEBページの情報が表示されますが、強調スニペットが表示されると、サイト名の上に回答となるコンテンツが表示されディスクリプションは非表示になります。
また、強調スニペットはパソコン・スマートフォンで「表示される」「表示されない」といった違いはなく、どちらも1位の上部に表示されます。
ただし、Google広告が表示される場合は、広告枠の下に出てくることになるため、強調スニペットはあくまでオーガニック検索結果(自然検索結果)の最上部に表示される仕組みとなります。
では、どのようなキーワードだと強調スニペットが表示されるのでしょうか?
次の項目で解説します。
強調スニペットが表示されるキーワード
強調スニペットはキーワードによって表示の有無が決まりますが、質問形式のキーワードの方が表示されやすい傾向があります。
例えば、ユーザーの検索したキーワードが「〇〇とは?」など回答を探している場合や、「〇〇やり方」など手順を探している場合に使用するキーワードで検索すると、強調スニペットが表示されることが多くなります。
実際に、質問形式のキーワードの方が強調スニペットが表示されやすいのか検証してみました。
検証結果は以下になります。
テスト①
■ 検索キーワード:「被リンク」
■ 結果:強調スニペットが表示された
テスト②
■ キーワード:「被リンク seo」
■ 結果:強調スニペットは表示されない
テスト③
■ キーワード:「被リンク 読み方」
■ 結果:強調スニペットが表示された(画像付き1枚)
テスト④
■ キーワード:「被リンクとは」
■ 結果:強調スニペットが表示された(画像付き2枚)
このように、「質問形式のキーワード」の方が強調スニペットが表示される確率が高くなります。
ただし、疑問形のキーワードでも強調スニペットが表示されない場合もある事や、Googleの公式ヘルプを見ても強調スニペットを表示させるかどうかの基準は公開されていないため、明確な基準は分かりません。
Google公式の説明では、以下のように解説されています。
「強調スニペットは、ユーザーの探している情報が見つけやすくなると判断された場合に表示され、実際にリンクをクリックしたときの内容やページに関する説明を見ることができます。
Google の強調スニペットの仕組み
つまり、質問系のキーワードでも強調スニペットが検索結果に必ず出てくるわけではないと言うことです。また、強調スニペットが表示された事があるキーワードでも、検索するタイミングやデバイスによって表示されない場合があります。
強調スニペットの種類
強調スニペットは、ユーザーが検索したキーワードによって異なる形式で表示されます。
強調スニペットの種類は、以下の5つになります。
- 文章(段落の強調スニペット)
- 手順(番号リストの強調スニペット)
- データ(テーブルの強調スニペット)
- リスト(箇条書きリストの強調スニペット)
- 動画(YouTubeの強調スニペット)
Googleは、上記の中からユーザーに最も回答が伝わりやすい形式を自動で選択して強調スニペットを表示させます。
それぞれどのような表示方法なのか、実際の表示画面を含めて解説します。
文章型(テキスト)
文章型(段落型)の強調スニペットは、シンプルに文章と画像が表示されるタイプです。一番よく見る強調スニペットのタイプで、「〇〇とは」という質問系のキーワードでユーザーが検索した際によく表示されます。
文章型は、画像と一緒に表示されることが多く、Googleが自動的にページ内の画像かサイトから画像を選んで表示します。ただし、画像が必ず表示されるわけではなくテキストだけの場合もあります。
また、表示される文字数はだいたい50文字〜200文字以内で表示され、質問の回答になる部分の背景がブルーになります。
リスト型(番号)
リスト型(番号)の強調スニペットは、「〇〇 やり方」「〇〇 方法」といったキーワードで検索すると表示される強調スニペットです。例えば、「テントの張り方」や「パスワードの変更方法」といった特定の問題を解決する手順や方法に関するキーワードで検索すると、解決方法がリスト形式で表示されます。
リスト型の強調スニペットは、HTMLのリストタグを使うと表示されやすくなります。また、文字数が多いと表示されづらいため、手順を番号付きでシンプルに記載してユーザーにとって分かりやすいようにしましょう。
リスト型(箇条書き)
箇条書きリスト型の強調スニペットは、「〇〇 ランキング」や「〇〇 一覧」といったキーワードで検索すると表示される強調スニペットです。
例えば、「SEO会社 一覧」など、文章で説明するよりも箇条書きで表示した方がユーザーにとって分かりやすい場合に表示されます。リスト型は最大で8つ表示され、9つ目以降は「その他のアイテム」がリンクで表示され、クリックするとサイト内で確認することが可能です。
テーブル型(表)
テーブル型(表)の強調スニペットは、「〇〇 料金」「〇〇 相場」といったキーワードで検索すると表示される強調スニペットです。
例えば、「SEO 相場」や「スマートフォンプラン料金」のような費用を調べる検索クエリに対して、サービスや商品の価格を要約したテーブル形式の強調スニペットが表示されます。
テーブル型の強調スニペットは、料金表をHTMLの「テーブルタグ」を使用してマークアップすると表示されやすくなります。ただし、テーブル型に表示されるのは横3列縦4行と決まっているため、5行以上のテーブルを作った場合はテーブルの中から並び順は関係なくランダムで4行選ばれます。
動画(YouTube)
動画(YouTube)の強調スニペットは、「曲名」などで検索すると表示される強調スニペットです。上記の画像は「last cristmas」という曲名で検索した画面ですが、テキストよりも動画の方がユーザーに分かりやすく伝わる場合に表示されます。
ただし、最近の傾向として曲名などで検索すると、強調スニペットではなくナレッジパネルに表示される事が多くなっています。
強調スニペットを表示させる対策方法(出し方)
強調スニペットに表示させる方法(出し方)は以下の手順でおこないます。
- 強調スニペットが表示されるキーワードを見つける
- SEO対策をおこない10位以内にページを表示させる
- 見出しの下に簡潔に回答を記載する
- 検索エンジンがページの内容を正確に理解出来るようにする
- 強調スニペットのポリシーに準拠する
上記手順をおこなったからといって必ず表示されるわけではありませんが、表示される確率を高める事ができます。
強調スニペットが表示されるキーワードを見つける
強調スニペットに表示させるために、まずは自社のWEBサイトに関連するキーワードで強調スニペットが表示されるキーワードをリストアップします。
強調スニペットが表示されるキーワードを見付けるには1つ1つキーワードを検索して確かめる事も出来ますが、ahrefsを利用するとすぐにリストアップする事ができます。
▼ 方法は以下になります。
- ahrefsにログイン
- オーガニックキーワードをクリック
- SERPSフィーチャーをクリックして、フィーチャースニペットにチェックして承認
- 表示結果をクリック
表示されたキーワードが、強調スニペットが検索結果に表示されているキーワードです。
検索順位が1位のキーワードであれば、既に強調スニペットが表示されています。1位以下のキーワードは競合サイトが強調スニペットに表示されているため、本記事で解説した強調スニペットを表示させる方法に取り組みましょう。
SEO対策をおこない10位以内にページを表示させる
検索結果の上位10位以内に表示されることは、強調スニペットを獲得する上で非常に重要です。Googleは通常、検索結果の上位にランクされるWEBページから強調スニペットを選出する傾向にあります。
ahrefsの調査結果によると、強調スニペットの99%は、すでに1ページ目にランクインしているページという事が発表されています。そのため、検索結果での上位表示されていない場合は、ページが強調スニペットに表示される可能性は殆どありません。
まずは、1ページ目に表示されるためにユーザーの検索意図を満たすコンテンツの作成やぺージタイトルや見出しを最適化します。また、サイト全体のE-E-A-Tを高める施策やクローラビリティを高める施策をおこない、評価を高める必要があります。
SEO対策を詳しく知りたい方は、別記事で纏めているのでこちらをご覧ください。
見出しの下に簡潔に回答を記載する
強調スニペットを獲得するための効果的な戦略は、関連する見出しの直下に簡潔な回答を記載することです。これは、特に質問型の検索クエリに対して有効で、ユーザーが検索結果ページで素早く情報を得られるようにします。
まず質問に対応するキーワードを見出し(例えばH2やH3タグ)で表現します。その下のテキストに、その質問に対する直接的で簡潔な回答を50文字~100文字程度で記載します。
SEM Plus編集部の例では、「Googleペナルティ 期間」という質問に対するコンテンツを作成する場合、該当する見出しの下に以下の画像のように簡潔な回答を提供した結果、強調スニペットに表示されています。
【見出しの下に簡潔に回答を記載】
【強調スニペットに表示】
このように、見出しと見出し直下のコンテンツにユーザーが検索する質問の回答を入れる事で、強調スニペットに表示されやすくなります。
検索エンジンがページの内容を正確に理解出来るようにする
適切なHTMLタグを使用してコンテンツをマークアップすることで、検索エンジンにコンテンツの内容を正確に理解してもらう事が出来るため、強調スニペットに表示されやすくなります。
前述したように、強調スニペットは検索エンジンにユーザーが検索した質問の回答に適したコンテンツと判断された場合にのみ表示されます。そのため、簡潔で分かりやすい回答をコンテンツに入れても、それが質問の回答である事が検索エンジンに伝わらなければ意味がありません。
例えば、以下のことに注意してページを作成します。
- コンテンツは画像ではなく、テキストで記述する
- W3C(World Wide Web Consortium)によって定義されたHTMLタグを使用する
- 見出し(hタグ)を設定する順番を守る
- Google botのクロールを許可する
特にデータ表示、手順表示、リスト表示において適切なタグを用いることが重要です。
■ データ表示(テーブルのマークアップ)
データを表示する際は、HTMLのテーブルタグを使用します。
<table>でテーブル全体を開始し、<tr>(テーブル行)と<td>(テーブルセル)タグを使用して行と列を作成します。ヘッダーがある場合は<th>タグを使ってヘッダー情報を明示します。
■ 手順表示(順序付きリストのマークアップ)
手順やプロセスを示す場合は、順序付きリスト(<ol>)とリストアイテム(<li>)を使用します。
それぞれの手順は<li>タグで囲み、自動的に番号付けされます。
■ リスト表示(箇条書きリストのマークアップ)
箇条書きのリストは、非順序付きリスト(<ul>)とリストアイテム(<li>)を使用します。
リストアイテムは点やアイコンで強調され、特定の順序は示されません。
これらのマークアップ方法は、Googleがページのコンテンツを正しく解析し、必要な情報を強調スニペットとして表示するのに役立ちます。
強調スニペットのポリシーに準拠する
ユーザーの回答を用意し、適切にHTMLタグを設定していてもGoogleが公表しているポリシーに反していると、強調スニペットに表示されません。
例えば、ユーザーにとって不快または不適切とみなされるコンテンツ、誤解を招く情報、または明らかに間違った情報を含むコンテンツが含まれます。さらに、攻撃的、差別的、または不快な言葉遣いを使ったコンテンツや、著作権で保護されたコンテンツの不正使用も対象となります。
Googleのガイドラインでは、以下に該当する場合は強調スニペットに表示されない仕組みになっていると記載されています。
・危険なコンテンツ
Google の強調スニペットの仕組み
・不正行為
・ハラスメントコンテンツ
・ヘイトコンテンツ
・操作されたメディア
・医療のコンテンツ
・露骨な性的描写を含むコンテンツ
・テロに関するコンテンツ
・暴力や残虐行為
・下品な言葉や冒とく的表現
このため、強調スニペットを目指す際には、単に適切なHTMLタグの設定やユーザーへの回答を提供するだけでなく、Googleのポリシーに準拠し、高品質で安全なコンテンツを作成することが必要です。
強調スニペットに選ばれるメリット
強調スニペットに選ばれるメリットは以下の3つです。
- 検索結果の1位に表示される
- WEBサイトのアクセス数が増加する
- 認知度が向上する
それぞれ詳しく解説します。
検索結果の1位に表示される
強調スニペットに選ばれる最大のメリットは、10位前後のページでも強調スニペットに採用されることで検索結果の1位に表示されることです。
強調スニペットに表示される文章は1位のページから選ばれるわけではなく、検索結果に表示されたページの中で最も検索クエリの回答としてふさわしい文章が記載されているページから選択されます。
通常1位にするのにはコンテンツの品質改善や被リンクの獲得など大きな労力がかかりますが、強調スニペットに選ばれれば上位サイトよりもドメインパワーが低くても一気に間の順位を飛び越えて、必ず検索ランキング1位を取ることができます。
WEBサイトのアクセス数が増加する
検索結果の1位はSERPsの中でユーザーのクリック率が一番高いため、強調スニペットに選ばれると多くのアクセスが期待できます。
また、強調スニペットにはユーザーが調べたキーワードに対する答えが表示されるため、回答を詳しく知りたいユーザーは、続きを見る為にページにアクセスします。そのため、表示される内容によっては通常の1位よりも多くクリックされアクセス数が増加する可能性があります。
ただし、強調スニペットだけで疑問や質問が解決した場合はページ内にアクセスする必要が無くなるため、アクセス数が減少する可能性があります。
認知度が向上する
強調スニペットに選ばれるメリットの3つ目は、検索結果の最上部に表示されることでユーザーの目に留まりやすくなるため認知度が向上することです。
強調スニペットは2位以下のサイトとは異なり、ユーザーの疑問や質問に回答するテキストが水色の背景付きで表示されます。また、画像も一緒に表示されることが多いため、ユーザーからの視認性が高く検索結果上でかなり目立ちます。
そのため、自社のことを覚えてもらいやすく、WEBサイトの認知向上に繋がります。また、多くのユーザーにサイト名を覚えて貰うことで指名検索の増加に繋がる可能性が高くなったり、ユーザーにとって役立つ回答がよく表示されることでブランドイメージの向上にも繋がります。
強調スニペットに自サイトが表示された場合にユーザーから覚えてもらいやすいように、サイト名の設定やファビコンの設定をしっかりとおこなっておきましょう。
強調スニペットのデメリット
一見、メリットの多い強調スニペットですが、以下のようなデメリットもあります。
- ゼロクリックサーチによってクリック率が低下する可能性がある
- 自動でスクロールによって直帰率が高くなる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
ゼロクリックサーチによってクリック率が低下する可能性がある
強調スニペットのデメリットは、キーワードによってクリック率が低下する可能性があることです。1位に表示されることでクリック率が高くなるのが強調スニペットのメリットのはずなのに、どういうことでしょうか?
その理由とは、キーワードによっては強調スニペットに表示されたテキストを見ただけで、検索ユーザーの疑問や質問が解消されることがあるからです。
例えば、来年の干支が気になり、「来年の干支は」と検索します。
すると、強調スニペットに「辰年」ということが表示されます。この場合、来年の干支はもう分かったので、これ以上サイトをクリックして情報収集する必要がないため検索行動を終了させます。つまり、WEBサイトを訪問する必要がなくなりクリック率が低下するという訳です。
このユーザー行動を「ゼロクリックサーチ」と呼び、強調スニペットを表示させる上で1番のデメリットとなります。
sistrixが2020年に行った調査では、通常の検索結果の1位に表示されているサイトのクリック率は28.5%ですが、検索結果に強調スニペットが表示さている場合、1位のサイトのクリック率は平均5.3%下がるというデータがあります。
特に、WEBサイトの主要な目的がトラフィックの獲得やサイト内での行動(商品の購入、サービスへの登録、広告の表示など)に直結している場合、強調スニペットによるゼロクリックサーチは売り上げに影響を及ぼす可能性があります。
自動でスクロールによって直帰率が高くなる可能性がある
強調スニペットに表示されるデメリットの2つ目は、自動スクロールによってページの直帰率が高くなる可能性があることです。自動スクロールとは、強調スニペットに表示されたタイトルリンクをクリックすると、ページ内のテキストを抜粋した場所に自動でスクロールする機能のことです。
自動スクロールで遷移した該当箇所がページの下部だった場合は、本来このページの中でユーザーに伝えたい部分を通り越してしまい、ユーザーはCTAボタンを設置した場所や別のページへの導線を見ることなくページから離脱する可能性があります。つまり、直帰率が高くなります。
強調スニペットによる自動スクロールはGoogleの仕様で自動的にスクロールされるため、マークアップ等で防ぐ方法はありません。
自動スクロールはユーザーにとっては、WEBサイトにアクセスした後も強調スニペットに表示された回答にすぐに辿りつく事ができるため便利な機能ですが、サイト運営者にとってはデメリットになる場合があることに注意しましょう。
強調スニペットを非表示にする方法
強調スニペットが表示されることによって、自サイトへのアクセス数が低下している場合は、WEBサイト側で強調スニペットを非表示にする設定をしましょう。
強調スニペットを検索結果画面から非表示にする方法は、以下の3つです。
- 「nosnippet」該当するページのスニペットを全て非表示にする
- 「max-snippet」でスニペットに表示される文字数に制限をかける
- 「data-nosnippet」でページ内のコンテンツの一部をスニペットに表示させないようにする
それぞれの設定方法を詳しく解説します。
「nosnippetタグ」を設定する
「nosnippetタグ」をhead内に設置することで、強調スニペットを非表示にすることが出来ます。
【nosnippetタグの設定方法】
- WEBサイトのHTMLコードを開きます。
- <head>セクション内metaタグに「nosnippetタグ」を挿入します。
例:<meta name="robots" content="nosnippet">
nosnippetタグは、ページ全体のコンテンツをスニペットに表示されないようにするタグです。そのためnosnippetタグを使用すると、強調スニペットだけではなくその他のスニペットも検索結果に一切表示されなくなります。
「max-snippetタグ」を設定する
「max-snippetタグ」とは、スニペットに表示される文字数の上限を指定するタグです。強調スニペットは約100文字〜150文字程度表示されるため、WEBサイト側の設定でスニペットに表示される文字数を30文字程度に制限する事で強調スニペットを強制的に非表示にします。
【max-snippetタグの設定方法】
- WEBサイトのHTMLコードを開きます。
- <head>セクション内metaタグに「max-snippetタグ」を挿入します。
- 「max-snippetタグ」にスニペットに表示させる最大文字数を指定します。
例:<meta name="robots" content="max-snippet:50"> ※50文字で制限
「data-nosnippet」タグを設定する
data-nosnippetとは、強調スニペットに表示させたくないコンテンツエリアを指定するタグです。
強調スニペットに表示されているコンテンツエリアをdata-nosnippetタグで囲うと、囲った部分が強調スニペットに表示されなくなります。spanタグ、divタグ、sectionタグで設定できます。
【data-nosnippetタグの設定方法】
- WEBサイトのHTMLコードを開きます。
- スニペットから除外したいコンテンツが含まれるHTML要素を見つけます。
- data-nosnippet 属性を追加します。
例:<span data-nosnippet>強調スニペットを非表示にしたいエリア</span>
強調スニペットからの正確な流入数
強調スニペットからの流入は1位のページからの流入としてカウントされるため、サーチコンソールで1位のキーワードの流入数を計測する事で、実態に近い流入数を確認する事が出来ます。
ただし、「1位のキーワード=強調スニペットが必ず表示されている」という訳ではないため、正確な流入数ではありません。
そのため、サーチコンソールやGoogleアナリティクスでは強調スニペットからの正確な流入数を計測する事が出来ません。そこでaherfsを使って計測する事を紹介します。
- aherfsのオーガニックキーワードの機能からWEBサイトが強調スニペットが表示されているキーワードをエクスポートする
※ 1位のキーワードで強調スニペットが表示されているキーワードを抽出 - サーチコンソールを開いて「検索パフォーマンス」→「検索結果」→「+新規」をクリック
- 「検索キーワード」をクリックして「正規なクエリ」を選択後、エクスポートしたキーワードを入力
これで、強調スニペットに表示されているキーワードからの正確な流入数を計測する事ができます。
強調スニペットに関するよくある質問
強調スニペットとリッチスニペットとの違い
強調スニペットとリッチスニペットの主な違いは、表示内容と目的にあります。強調スニペットはユーザーの検索クエリに最も適切な回答や要約を提供し、検索結果ページの上部に大きく表示されます。
一方、リッチスニペットは検索結果に追加情報(評価、価格、著者など)を付加し、ユーザーに特定のWEBページの内容をより詳細に伝えることを目的としています。
強調スニペットとナレッジパネルの違い
ナレッジパネルは検索結果の右側に表示され、特定の主題(例えば有名人、場所、組織)に関する詳細な情報、画像、関連リンクなどを広範囲にわたって提供します。
ナレッジパネルは一般的に、より包括的で公式的な情報を提供することに焦点を当てています。
強調スニペットに間違いが表示されている場合の対処法
強調スニペットに誤りがある場合、Google検索結果ページの下部にある「フィードバック」をクリックして報告することができます。
しかし、WEBサイト運営者としては、誤りが自分のサイトの場合、該当するコンテンツを修正して検索エンジンに再クロールをリクエストすることが重要です。直接的な修正はGoogle自身によって行われるため、WEBサイト側でのコントロールは限られます。
強調スニペットに表示される文字数
強調スニペットに表示される文字数は、一概に定められているわけではありません。Googleは検索クエリに基づいて最も適切と判断されるコンテンツの一部を抜粋し、これを強調スニペットとして表示します。そのため、表示される文字数は検索クエリや抜粋されるコンテンツの内容によって異なります。
ただ、傾向として90文字〜120文字程度表示される事が多いです。
まとめ
強調スニペットは、Google検索結果における情報提供の仕組みであり、ユーザーの疑問やクエリに対して迅速かつ簡潔な答えを提供します。
これは、テキスト(段落)、手順(番号付きリスト)、データ(テーブル)、リスト(箇条書きリスト)、動画(YouTubeビデオ)の形式で表示されることがあり、WEBページのコンテンツに基づいて自動的に生成されます。
WEBサイト運営者にとっては、適切なSEO戦略とコンテンツの最適化によって、自社のページが強調スニペットに選ばれる可能性を高めることが可能です。
ただし、強調スニペットに表示されたとしてもキーワードによってはクリック率が低下する可能性があります。そのため、強調スニペットに表示されたキーワードの流入数を計測して効果測定をおこなう事が重要です。
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