スニペットとは?│SEO効果・種類・表示させる方法を解説
SEO対策に取組む上で「スニペット」は覚えておくべき用語の1つです。スニペットとは「検索結果画面に表示されるページタイトルの下に表示される説明文」「ユーザーの回答を上部に表示する強調スニペット」「ページの情報を表示する拡張機能リッチリザルト」などを総称した用語です。今回は、スニペットについて詳しく解説します。
スニペットとは
スニペットとは英語で「断片」「切れ端」の意味で、英単語snippetをカタカナ語読みしたものです。SEOにおけるスニペットとは、Google検索をした際に検索結果ページに表示されるWEBページの説明文や補足情報・ユーザーに対しての回答を表示したものです。
また、プログラミングにおけるスニペットとは再利用可能なコードの短いセクションを指し、Google広告におけるスニペットとは構造化スニペット表示オプションを設定するとWEB広告の下に表示される、商品やサービスの特徴を強調できるアセットを指します。
本記事では、SEOの文脈で使われるスニペットについて解説していきます。
SEOにおけるスニペット
SEOにおけるスニペットとは、Google検索エンジンの検索結果ページ(SERPs)に表示される、WEBページの内容を要約したテキストのことを指します。
スニペットは、WEBページの内容の一部を要約した説明文として100文字前後で表示されるため、ユーザーは検索結果ページからサイトの内容を予測することができます。
スニペットには、サイトの管理者がmeta description(メタディスクリプション)で設定した文章、もしくはGoogleがページの本文から自動で抽出したページの概要文が表示されます。
検索ユーザーの多くはスニペットに表示されたページの概要文を読んでサイトをクリックするかどうかを判断しているため、スニペットに表示される文章はサイトのCTR(クリック率)に大きく影響します。
SEOに関連するスニペットの種類
Google検索の検索画面に表示されるスニペットの種類は以下の3つです。
- 通常のスニペット(ディスクリプション)
- リッチリザルト(リッチスニペット)
- 強調スニペット
通常のスニペット(ディスクリプション)
前述したように通常のスニペットとは検索結果に表示されるサイトの説明文の事です。ページタイトルの下にサイトの説明文として100文字前後で表示されます。
メタディスクリプションについては、別の記事で詳しく解説しています。
リッチリザルト(リッチスニペット)
リッチリザルトとは、通常のスニペット(ディスクリプション)に加えて、ユーザーがサイトを選ぶ上で、参考になる情報を表示するGoogleの機能です。
以前まではリッチスニペットやリッチカードと呼ばれることもありましたが、現在では「リッチリザルト」という表記で統一されています。リッチリザルトは約30種類程度あり、画像や評価、レビュー、FAQなどどれもが検索結果上で目立つものとなっています。
リッチスニペットは視覚的に目立つ情報が表示されるため、検索結果上の画面占有率も大きくなります。
▼ リッチリザルトの代表的なものは以下の通りです。
- 写真や画像、動画
サイト内の画像や動画を検索結果に表示 - パンくずリスト
サイトの階層を示すリストです。 - カルーセル
写真付きで手順を表示 - レビュー
製品に関して投稿されたレビューを検索結果に表示 - 会社概要
WEBサイト内にある会社概要や重要なページを検索結果に表示 - 製品情報
ページ内の製品情報について価格や在庫の有無・口コミなどを検索結果に表示 - FAQ
よくある質問と回答を検索結果に表示
リッチリザルトについては、別の記事で詳しく解説します。
強調スニペット
強調スニペットとは、検索画面の上部に表示されるスニペットです。テキストだけでなく、画像やリスト、表、動画が表示されることもあります。
強調スニペットは、「○○とは?」「○○ 料金」などユーザーが何かに関する質問を検索した場合に、回答としてGoogleが最適だと判断された場合に表示されます。
WEBサイトの運営者が特定のページを強調スニペットとして設定することはできず、意図的に表示させることはできません。
強調スニペットは検索画面の最上部、あるいは広告枠とオーガニック検索枠の間に表示されるため検索ユーザーの目に止まりやすく、ページがクリックされやすくなり、アクセス数の増加が期待できます。
- 文章
一般的な強調スニペットです。アンサーをテキストで表示します。 - リスト
箇条書きでリスト表示します。 - 手順
手順についての解説を表示します。 - テーブル
費用や料金をテーブル形式で表示します。 - 動画
YouTubeの動画を表示します。 - 歌詞
「曲名+歌詞」で検索すると強調スニペットに歌詞が表示されます。
強調スニペットについては、別の記事で詳しく解説します。
検索結果にスニペットを表示させやすくする方法
Google検索の検索画面にスニペットを表示させる方法は、スニペットの種類ごとに異なります。それぞれのスニペットを表示されやすくするための方法を解説します。
通常のスニペット(ディスクリプション)を表示させやすくする方法
通常スニペットはGoogleがページ内の情報を自動で要約するため、基本的には必ず検索結果に表示されます。ただし、Googleが自動でスニペットを表示させる場合、ページ内の文章を繋ぎ合わせて説明文を作ります。
そのため、場合によっては「ページの内容が正確に伝わらない」「意図と違う内容が表示される」などクリック率が低下するテキストが表示されてしまう場合があります。
サイト管理者が任意で設定した説明文が表示されやすくするためには、メタディスクリプションタグに説明文を設定します。
【メタディスクリプションタグの記述方法】
htmlの<head>と</head>の間に下記のようなコードを入れる事で設定が可能です。
<meta name="description" content="ここにページの説明を記述します">
【メタディスクリプションに記述する場合の注意点 】
- 注意点①:全てのページで異なるディスクリプションを設定する
メタディスクリプションは「WEBページの説明文・要約」のため、各ページのディスクリプションを重複して設定すると、検索エンジンは似たような内容のページと判断してしまいSEO対策上正しく評価してくれません。 - 注意点②:ページの内容を正しく記載する
ページの内容と関係がない説明文を設定したり、SEO目的でキーワードを詰め込むのはやめましょう。ユーザーや、検索エンジンを騙してクリックさせる行為はペナルティの対象となります。
リッチリザルト(リッチスニペット)を表示させやすくする方法
リッチリザルト(リッチスニペット)を表示させるためには、検索エンジンが理解しやすい方法でWEBページに構造化データを実装する必要があります。
構造化データを追加するには、Schema.orgのマークアップを使用し、製品、レビュー、イベント、組織など、ページの内容に関連する属性を記述します。例えば、レシピのページでは、調理時間、材料、栄養情報などの詳細をマークアップできます。
リッチリザルトの種類によって構造化データのマークアップ方法が異なるため、詳しくは以下を確認の上進めてください。
【参考記事】:Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ
構造化データでマークアップをおこなったら、正しく記述できるかどうかリッチリザルトテストツールを使って確認しましょう。
利用しているCMSによっては、管理画面から直接HTMLファイルを修正出来ない場合があります。その場合は管理画面内にリッチリザルトの設定をおこなう項目がないかどうか・リッチリザルトに関するプラグインがあるかどうかを確認してください。
強調スニペットを表示させやすくする方法
強調スニペットはGoogleが検索キーワードによって表示の有無を決めているため、何かの設定をおこなう事で表示できるわけではありません。
ただし、以下をおこなう事で強調スニペットに表示されやすくなります。
- 回答に関連するタイトルタグを設定する
- 回答を見出しに入れる
- 回答を見出しの直下に簡潔に記載する
- ドメインの評価を高める
これらに取り組む事で、強調スニペットに表示される確率を高めることが出来ます。ただし、一度強調スニペットとして表示されたからと言って、継続して強調スニペットが表示され続けるとは限りません。
強調スニペットの出し方については、以下を参考に進めてみてください。
スニペットがSEOで重要な理由
スニペットがSEOで重要な理由は、クリック率の向上が期待できる点です。また、スニペットに表示されることを意識することで、ユーザーフレンドリーなサイトを目指すことに繋がるため間接的にSEO効果も期待出来ます。
クリック率が向上する
スニペットが表示される事で検索結果上のクリック率が向上する可能性が高まります。SEO対策の目的は集客数を増やす事です。そのため、せっかくSEO対策をおこない検索結果の上部にページが表示されても、クリックされなければ意味がありません。
検索結果に表示されたスニペットがユーザーの興味を引く内容であれば、ユーザーがリンクをクリックする可能性が高まります。
ただし、強調スニペットに表示されることがアクセス数アップとして有効ではないケースもあります。強調スニペットに表示された内容を読んだ検索ユーザーがそれだけで満足すれば、サイトをクリックしない可能性があるからです。
ユーザーと検索エンジンにとって分かりやすいページになる
スニペットの表示を意識することで、ユーザーと検索エンジンにとって分かりやすいページにすることができます。例えば、強調スニペットに表示させる場合は、見出しやテキストを簡潔で分かりやすいものにする必要があります。
また、リッチリザルトに表示させる場合は、構造化データを使ってページの内容を検索エンジンが分かりやすく記述する必要があります。
つまり、スニペットの表示を意識することで、分かりやすいユーザーフレンドリーなWEBサイトにすることが出来ます。Googleはユーザーフレンドリーなサイトを評価するため、これらの施策は結果的にSEOで評価されるページの作成に繋がります。
スニペットに関するよくある質問
リッチリザルト(リッチスニペット)を設定すると検索順位が上がるのか?
リッチリザルトの設定はGoogleの検索アルゴリズムには関係がないため、設定したからといって直接ランキングに影響することはありません。
メタディスクリプションを設定すると検索順位が上がるのか?
メタディスクリプションを設定しても検索順位は上がりません。Googleは検索結果のランキングに、ディスクリプションを使用しないと回答しています。
“表示するスニペットにdescriptionメタタグを使用する場合でも、Googleのランキングではdescriptionメタタグは使用されません”
強調スニペットに表示されるとクリック率が下がりますか?
強調スニペットに表示された回答によって、ユーザーが満足した場合はサイトへのクリックがなくなるためクリック率が低下する可能性があります。ただし、検索キーワードと表示される内容によってクリック率は異なります。
まとめ
Google検索におけるスニペットは、検索ユーザーに対してさまざまな情報を提供できるGoogleの機能です。サイトがクリックされる可能性が高くなり、アクセス数の増加が見込めます。
ページの表示回数やクリック率などを踏まえ、必要に応じてSEOの一つの施策としてスニペットを改善させることが大切です。ECサイトであれば、商品に関するリッチリザルトを表示させることで購買数の増加に繋がりますし、メディアサイトであれば強調スニペットが表示されることで認知度やPV数の増加に繋がります。
自社でスニペットを表示させるための施策をおこなっているが中々成果が出ない場合や、リソースが足りない場合は、是非弊社までお問合わせください。
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