専門学校のSEO対策のやり方とキーワード選定方法・対策事例
本記事は、専門学校のSEO対策における重要なポイントについてまとめた記事になります。これからGoogleの検索からの集客を強化していきたい方や、SEO対策での集客に伸び悩んでいる専門学校のWEB担当者様の参考になれば幸いです。
専門学校のSEOキーワード選定について
専門学校のSEO対策の場合、ペルソナは「専門学校への進学を考えている学生」もしくは「進学を控えた子供を持つ親」となるため、まずは学生と親子さんが検索すると考えられるキーワードを選定する必要があります。
キーワード選定は、SEO対策を始めるにあたり、ページの構成や作成するコンテンツに関わる重要な工程なので、しっかりとしたキーワード選定を行うようにしましょう。
対象エリアを選定する
専門学校を探しているユーザーの多くが、自分の住んでいる地域の近くやその周辺で専門学校を探します。
次に、自分が住んでいるエリアに専門学校が無い場合は、近隣の大きな都市で探す傾向があります。
そのため、全国展開している場合を除き、対策キーワードには必ず「エリア名」を入れましょう。
エリア名は「都道府県」と「市or区」までの検索でヒットすれば問題ありません。
具体的にな例は、
「愛知 ○○専門学校」「名古屋 ○○教室」「札幌 ○○専門学校」「鹿児島 ○○学校」
となります。
全国に学校がある場合は、学校のある都道府県と市をキーワードに入れれば問題ありません。
【エリア選定での注意点】
エリア名を入れず、全国を対象とした単体のキーワードであげたい場合もあると思いますが、Googleのベニスアップデート以降は、ユーザーが検索した地点を中心とした検索結果が表示されます。
つまり、仮に名古屋の専門学校が「専門学校」単体で上位表示を狙った場合、名古屋から検索した場合は表示されますが、東京から検索した場合は表示されないケースが多いです。
教科や資格名を選定する
対策エリアの候補が出たら、次は提供している教科や資格に関連するキーワードを選定しましょう。
学校によっては、学ぶ事で得られる成果や資格、学ぶ際の環境に具体的な名称があるケースがあります。
例えば、スポーツの専門学校の場合、ユーザー全員が「スポーツ専門学校」と検索するとは限りません。
人によっては「スポーツトレーナー学校」「スポーツ専門学校」「アスレティックトレーナー 学校」「理学療法士」のようにスポーツの中でもより専門的な教科や資格名に絞り込んで検索する可能性があります。
専門学校が提供している教科や、卒業することで得られる資格名などを洗い出してキーワードを考えましょう。
【専門学校】に関するユーザーニーズを対策キーワードに入れる
例えば、【オンライン】【夜間】【社会人】などユーザーのニーズに合わせたキーワードを入れるのも効果的です。
このようなキーワードは検索数自体は多くありませんが、ユーザーのニーズを満たすための問い合わせ率や入学する率が高いキーワードとなります。
このような特徴がある場合は、学習環境の強みを対策キーワードに入れましょう。
<キーワード例>
「○○専門学校 オンライン」
「○○学校 オンライン」
「○○専門学校 夜間」
「○○学校 社会人」
潜在層向けのキーワードを考える
専門学校の場合、「エリア+○○専門学校」のような顕在キーワード以外にも潜在的なキーワードでの対策もおすすめです。将来についてまだハッキリ決めていないユーザーは「○○トレーナー 年収」「○○ 将来性」など収入や将来性について調べる可能性があります。
自身の学校に関連する潜在的なキーワードで上位表示を狙うことで、顕在層だけではなく、潜在層からのアクセスが期待できます。
また、情報発信をしていることで
- ユーザーからの信頼性が高まりCVRが高くなる
- 検索エンジンからの評価が高くなる
といった間接的な効果も期待できます。
競合のキーワード調査
同じエリア内での競合の専門学校がどういったキーワードで流入を獲得しているかを調べることも重要です。上位サイトの流入キーワードを調べることで、意外なキーワードを発見できる可能性があります。
競合の流入キーワードを調査したい場合は、「ahrefs」などのSEO分析ツールを利用するか、SEO会社に相談してみましょう。
SEOに強い専門学校のサイトに必要なページついて
SEO対策をおこなう上で、サイトの構造・ページ構成は重要な要素です。
サイトの設計を間違えてしまうと、狙ったキーワードで上位表示されないばかりか、アクセスしたユーザーの離脱やコンバージョンの低下に繋がります。
ではどういったサイトの構造・ページ構成にすれば良いのでしょうか?詳しく解説します。
【学科】ごとにページを作成しましょう
キーワード選定で抽出した学科ごとにページを作成します。
全ての学科を1つにまとめたページを作成してしまうと、検索エンジンはどの学科についてのページなのか判断ができなくなり、SEO効果が出づらなくなります。
原則として、「1ページに設定するメインキーワードは1つ」が理想です。学科ごとにページを作成し、ユーザーが「学科+エリア」で検索した際に、該当するページが検索結果に表示されるようにしましょう。
【在校生の声・卒業生の声】のページを作成しましょう
在校生の声・卒業生の声はSEO対策だけでなく、資料請求・入学に繋げるにあたり重要な項目となります。
理由は、在校生の声・卒業生の声を作成することでページ数が増えるため、SEO効果が得られます。
また、どういった雰囲気の学校なのか?卒業生はどのような仕事についているのか?を想像することができるため、ユーザーが入学後をイメージしやすくなり資料請求や入学する動機となります。
作成する際は、1人1ページの構成で作るとページ数が増えるため効果的です。
予算に余裕がある場合は学科ごとに作成すると良いでしょう。
【資格取得 就職】についてのページを作成する
専門学校を検討しているユーザーは「入学したら、どのような資格が取得でき、どのような職業につけるのか」といった将来についても考えています。
「取得できる資格」「就職先の例」「就職実績」「就職サポート」のページをそれぞれ作ることで、「○○資格+就職」などのキーワードでも検索上位を狙うことができます。
また、この項目もユーザーに対して信頼や安心感を与えることができるため作成しましょう。
【講師・先生】紹介ページを作成しましょう
有名、もしくは実績のある講師や先生がいる場合は、講師・先生を紹介するページを作り、プロフィール情報を充実させましょう。
ユーザーに信頼や魅力を感じていただければ、ユーザーの入会への後押しになります。詳細な経歴・受賞歴やメディア実績などはあれば積極的に掲載しましょう。
【学校案内】ページを作成しましょう
校内の写真を掲載するなどして、現場の雰囲気が伝わるページを作成しましょう。
また、「年間の行事」「科目ごとに実習現場の紹介」「在校生による学校の魅力紹介」「施設・設備の紹介」ぺージをそれぞれ作成することで学校の魅力を伝えることができます。
学校に関連するぺージが増えることで、サイトの評価も高まるためSEO効果も出やすくなります。
学校の案内ページを作る際は、
- 在校生に魅力についてアンケートを取る
- 在校生にどのような紹介があるとより入学したくなるかヒアリングする
などをおこない、ユーザー目線に立って作成する項目を考えるようにしましょう。
【訪問者別】ページを作成しましょう
お問い合わせを増やすために、訪問者のカテゴリごとに案内のページを作成しましょう。
具体的には
- 保護者に向けたページ
- 再進学を考えているユーザーに向けたページ
- 企業に向けたページ
- 学校関係者に向けたページ
などが作成するべきぺ―ジとなります。
特に保護者に向けたページのコンテンツを充実させることでコンバージョンを高めることができます。
SEOに強い専門学校サイトのTOPページ構成案について
TOPページはメインのキーワードとなる「エリア+○○専門学校」で上位表示させる重要なぺージとなります。
TOPページに配置するコンテンツは、作成する下層ぺージの内容を集約した内容にする必要があります。
▼ 具体的な構成案は以下になります。
- 学科・コース紹介
- 選ばれる理由・学校の魅力紹介
- 在校生の声
- 卒業生の声
- コラム
- 入学・費用について
- イベント
などメインとなるカテゴリーを配置する必要があります。
TOPページの構成はキーワード選定をおこない、作成すべきカテゴリぺージ・詳細ぺージを洗い出した後におこないましょう。
また、TOPページをLPのように情報を多く詰め込んで作成するケースもあると思いますが、PCよりもスマートフォンからの閲覧率が高いことが多いため、モバイルデバイスでの見え方や表示速度に注意してTOPページを作成する必要があります。
専門学校の場合、長いTOPページにしてしまうと離脱率が高くなります。
コラムを活用して潜在層を獲得する
コンテンツSEOをおこなう
専門学校のSEO対策はコンテンツSEOも活用しましょう。
積極的にサイト内に記事を増やすことで潜在層へのアプローチだけでなく、インデックス数も増えSEOにも有効です。
また、コラムの記事作成時には、記事を書いた人のプロフィールやSNSを掲載しましょう。主にSEOコンテンツの評価基準であるE-A-Tの専門性を高める事ができます。
<コラム内容例>
「○○の年収」
「○○のになるには?」
「○○の資格が活かせる仕事」
「○○の就職先とは?」
「○○学になるには専門学校と大学どちらがおススメ?」
※○○にはそれぞれ学校や教室のサービスや項目に関するキーワードが入ります。
自社のサービスに関する内容について様々な角度から情報発信し、網羅的にコラムを作成する事を意識しましょう。
また、作成したコンテンツは定期的に更新をおこない最新情報を記載するようにしましょう。
積極的な情報発信は、学校の信頼を高めることに繋がります。
自社でコンテンツ作成が難しい場合は弊社コンテンツSEOサービスにお問合わせください。
https://plusword.white-link.com/
コンテンツSEOをおこなう際に注意する点
①重複・コピーコンテンツを避ける
自社ドメイン内、他のドメイン内のコンテンツと重複・コピーとなるようなコンテンツは作成しないよう注意し、オリジナルで専門性の高いコンテンツを作ることを意識しましょう。
コンテンツを作成する際は、最初に候補となるテーマを一覧で出しておくと後で重複コンテンツを防ぐことができます。
場当たり的に作るのではなく、事前に必要なコンテンツを洗い出し、計画的に進めるのがポイントとなります。
②XMLサイトマップを送信する
GoogleサーチコンソールからXMLサイトマップを送信しましょう。サイトマップを送信する事で、検索エンジンが新しいURLを発見することができるため、インデックスを早めることができます。
③スマホのUI・UXを意識する
スマホ閲覧時でのUI・UXを考慮しましょう。モバイルフレンドリーに対応するのはもちろん、スマホ端末での閲覧時に問い合わせページに辿り着きやすいか、重たくなっていないかなど利便性のある仕様になっているかを確認しアップデートしていきましょう。
コンテンツの上部や目立つ所に資料請求ページへのバナーを貼るなどユーザーにアクションさせるための動線が必要となります。
上位サイトが貼っている外部リンクの調査と獲得
SEO対策をする上で、外部リンクの調査と獲得は重要な項目となります。
狙っているキーワードにおいて、競合サイトがどのような外部リンクをどのくらいの数を獲得しているかを把握し、自社ドメインとどれくらいの差異があるのかを知ることで、戦略を立てることができます。
専門学校の場合、「教育関連のサイト」や「学校のまとめサイト」などからのリンクを獲得しているケースが多く見受けられます。
自社で登録できるサイトもあるので見つけたら登録することをおすすめします。
また、学校があるエリアの公的なサイトからのリンクを獲得することで、サイトの権威性を高めることができます。
競合サイトが獲得している外部リンクの調査は、「ahrefs」や「MOZ」などの有料のSEO分析ツールを使うことで確認できます。
【例1:専門学校Aが獲得している外部リンク例】
【例1:専門学校Aの外部リンク数の推移例】
このように専門ツールを活用することで詳細なデータを確認し、外部対策における戦略も立てていくことで、総合的なSEO対策を行うことができます。
専門学校のSEO以外の集客導線(リスティングやMEOを活用しよう)
ここまで、SEO対策について扱ってきましたが、専門学校の集客数を増やす上で、MEO対策やリスティング広告やYouTube動画なども効果的な施策となります。
MEO対策について
エリア名をつけたキーワードで検索すると高い確率でGoogleマップが表示されます。
専門学校の場合、飲食店などのサービス業では無いため、直接マップから探すことは殆ど無いと思いますが、マップ表示される口コミを参考にするケースが多くあります。
また学校名で検索した際は、ビジネス情報がナレッジパネルに表示されますが、口コミの平均点が高く、積極的に投稿されている学校はユーザーに対して良い印象を与えることができるため、重要な施策となります。
リスティング広告の活用
進学を考える時期には、リスティング広告も併用して活用することで多くのユーザーに認知してもらうことができます。
広告出稿する場合は、SEOで流入が多いキーワードを参考にキーワード広告を出稿するのと、リターゲティング広告を活用しましょう。
Youtube動画の作成
専門学校の場合、Youtube動画を作成しても直接的な集客には繋がりづらいですが、ページ内に埋め込むことでより具体的に入学後の自分をイメージすることができます。
手間のかかる施策ですが、余裕があるなら学校のプロモーション動画を作成しぺージ内に埋め込みましょう。
専門学校のSEO対策事例
弊社でSEO対策をおこなった専門学校様の事例を紹介します。
■ メインキーワード:「ダンス専門学校」
- 対策前順位:16位
- 対策後順位:5位
- 施策期間:6ヵ月
【SEO対策の課題】
- サイト構造が正しく設計されていないため、カテゴリとカテゴリーに紐づく詳細ページのディレクトリ構造がバラバラだった。
- 各ページ同一のタイトルタグとディスクリプションを設定していた。
- コンテンツページの内容が薄く検索意図を満たしていなかった。
- 講師の紹介や、在校生の声など必要なコンテンツが不足していた。
- 比較的新しいサイトのため、被リンクが競合他社よりも少なかった。
- URLの正規化が出来ていなかった。
主に、上記課題があったため、記事制作を含め全てを改善するのに半年近くかかりましたが、改善後順位は上がり1位を狙える所まで上昇しました。
まとめ
以上が専門学校に対してのSEO対策の概要となります。
本記事では概要だけ簡単に説明しましたが、実際にはより詳細な対策をおこなう必要があります。
特に専門学校のキーワード選定は顕在層と潜在層どちらもターゲットとなるため重要な項目です。
選定したキーワードに対しての検索意図を読み取ることで、ユーザーにとって価値の高いページを作成できます。これからSEO対策に取り組む際は是非本記事を参考にしてみてください。
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