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SEO対策 2024/12/17

ペイドリンクとは?有料被リンクの危険性と該当する手法を解説

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ペイドリンクとはお金を払って購入したリンクのことです。Google検索エンジンからの評価を高めるためには被リンクの獲得が重要になり、被リンクを増やす手法としてペイドリンクが利用されています。ただし、ペイドリンクはGoogleのガイドライン違反になる行為です。今回はペイドリンクの危険性や該当する手法など詳しく解説します。

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ペイドリンクとは

ペイドリンクとは、WEBサイト運営者が自サイトへのリンクを獲得するために、他のサイトに対して金銭的な報酬を支払う行為やそのリンク自体を指します。日本語では「有料リンク」とも呼ばれます。

ペイドリンクは、検索エンジンのランキングを向上させる目的で利用されます。ペイドリンクの費用はリンクの質や関連性によって価格が変動し、SEO効果が高いとされる信頼性の高いサイトからの被リンクは、高額で取引される傾向があります。

しかし、Googleをはじめ多くの検索エンジンはリンクの購入をガイドライン違反とみなしており、ペイドリンクは、ブラックハットSEOに該当する不正なSEO対策としてペナルティの原因となります。

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ペイドリンクに関するGoogleのガイドライン

前述した通り、被リンクを購入して検索ランキングを操作する行為はGoogleのガイドラインに違反する行為です。

これについては、Googleウェブ検索のスパムに関するポリシーのリンクスパムの項目に明確にリンクの売買について記載されています。

リンクスパムの項目

そのため、ペイドリンクを利用しているとGoogleから判断された場合は手動ペナルティを受けて、WEBサイトに関連するキーワードの検索順位が大幅に下落する可能性があります。

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Googleがペイドリンクを発見する仕組み

Googleは、ペイドリンクを検出するために、様々なアルゴリズムや仕組みを採用していると言われています。

例えば、ペンギンアルゴリズムは、リンクのパターンや質を分析し、不自然なリンク構築を識別します。特定のキーワードに過度に最適化されたアンカーテキストや、短期間にリンク数が急激に増加した場合などは、ペイドリンクの兆候と見なされることがあります。

また、ペイドリンクの多くは、SEO会社やリンク販売をおこなっている業者が作成したWEBサイトからのリンクのため、以下のような共通点が多く見られます。

  • 同一のIPアドレスから大量にリンクされている
  • 運営元が不明なWEBサイトからのリンクである
  • リンク先ページのテンプレートが殆ど同じ
  • コンテンツの品質が低い

Googleは、このような不自然なリンクについてのデータを大量に所有し、アルゴリズムによって検知できるように改良を重ねています。

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ペイドリンクの危険性と問題点

ペイドリンクの危険性と問題点は、以下になります。

危険性

Googleからペナルティを受ける可能性がある

問題点

リンクを削除してもらえない

それぞれ詳しく解説します。

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ペイドリンクはGoogleからペナルティを受ける可能性がある

ペイドリンクの多くは、SEOに関連する業者が作成したり、自動化ツールを使って無料で登録できるサイトにランダムに登録しています。そのため、リンク元のWEBサイトと自サイトの関連性が低かったり、コンテンツの内容が低品質のサイトである事が多いです。

低品質なサイトからのリンクが過剰に多い場合は、検索エンジンはこれらのリンクをスパムとして無効化するだけではなく、Googleのスタッフが目視でWEBサイトの被リンクを確認し、問題がある場合は手動ペナルティを与えます。

ペイドリンクによって手動ペナルティを受けた場合は、WEBサイトに関連するキーワードの殆どが100位圏外になるため、ビジネス上の大きなダメージを受ける事になります。

現在、低品質なリンクのSEO効果はGoogleによって無効化されるようになっていますが、低品質なリンクが増えることで手動ペナルティの危険性が高まるため、リンクを購入するのは絶対にやめましょう。

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リンクを削除してもらえない

ペイドリンクの問題点は、購入したリンクを削除してもらえないことです。現時点でペナルティを受けていなくても、将来的に検索エンジンのアルゴリズム更新によって、同じリンクがペナルティの原因になる可能性は残されています。

将来的にペナルティになるリスクを排除するためには、ペイドリンクを削除する必要がありますが、被リンクを販売している業者の多くは、被リンクを削除するには手間と時間がかかるため削除を受け付けてくれません。

また、業者によっては削除するための費用を請求される場合もあります。

購入したリンクを業者が削除してくれない場合は、自分でリンク否認ツールを使ってリンクの否認申請をおこなう必要があります。

ただし、リンク否認は労力と時間がかかるだけではなく、間違ってSEO効果の高い被リンクを否認してしまった場合は、WEBサイトの評価が下がり検索順位が下落する可能性があります。

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ペイドリンクに該当する被リンク獲得手法4選

ペイドリンクに該当する手法は、以下になります。

  1. PBN(プライベートネットワーク)
  2. リンク設置サービス
  3. 有料ゲスト投稿
  4. 記事内リンク販売

それぞれ詳しく解説します。

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PBN(プライベートブログネットワーク)

プライベートブログネットワーク(PBN)は、ペイドリンクの一例として広く利用されている手法です。

PBN(プライベートブログネットワーク)とは、複数の独立したブログやWEBサイトを大量に管理・運営し、それらを用いてリンク購入者が所有するWEBサイトへのリンクを意図的に挿入する手法を指します。

PBNは、異なるドメイン名やホスティングサービスを使用して運営され、外部からは一見独立した個別のサイトのように見えるように工夫されています。

主にSEO会社や、リンク売買サービスの事業者がPBNを作成し販売しています。PBNを利用すると一気に大量の被リンクを獲得できますが、費用を払ってリンクを購入しているためペナルティの対象となります。

日本ではPBNを販売しているWEBサイトを見ることはありませんが、海外では今もまだPBNを販売している業者のWEBサイトを多く見ます。

PBN(プライベートブログネットワーク)
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リンク設置サービス

リンク設置サービスとは、PBNとほどんと同じですがこちらはココナラやクラウドワークスなどで個人が募集をしているリンクサービスです。これもお金を払って被リンクを購入しているため、ペイドリンクに該当します。

リンク設置サービスは価格を見る限り、海外のブログサービスや無料登録できるサイトを使ってリンクを設置する手法だと思われます。紹介文を見ると、ペナルティの心配は一切ないと記載されていますが、れっきとしたペイドリンクになりGoogleからペナルティを受ける可能性は0ではありません。

そのため、基本的には購入しないことをおすすめします。

リンク設置サービス
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有料ゲスト投稿

ゲスト投稿によるペイドリンクとは、他サイトに寄稿する「ゲスト投稿」手法を、金銭的な取引を伴わせることで強制的にリンクを挿入する行為を指します。

通常、ゲスト投稿は提供されるコンテンツの価値や執筆者の専門性によって掲載が決定され、結果的に自然な被リンクが獲得できるものです。一方、有料ゲスト投稿はコンテンツの品質ではなく、お金を払うことでゲスト投稿ができるようになっておりリンクを獲得できます。

当然この手法も金銭が発生しているためペイドリンクとなり、ペナルティを受ける可能性があります。ただし、リンクに「rel="sponsored"」や「rel="nofollow"」が設定されている場合は問題ありません。

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記事内リンク販売

記事内リンク販売とは、すでに公開されている記事やこれから公開する記事の中にお金を支払ってもらい、その対価として他のサイトへのリンクを挿入する手法を指します。

例えば、ある企業が「自分たちのページへのリンクを、このブログ記事の中に自然な流れで入れてほしい」と依頼し、サイト運営者がそれに応じて報酬を受け取るようなケースです。

記事内リンク販売は、大量に実施するのが難しい半面、しっかりと運営されているメディアからのリンクになるためGoogleにペイドリンクとして判断されづらい特徴があります。

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広告やアフィリエイトリンクはペイドリンクに該当するのか?

他サイトに掲載している広告やアフィリエイトリンクも金銭が発生していますが、これらのリンクには、「rel="sponsored"」や「rel="nofollow"」が設置されているため、ペイドリンクには該当しません。

「rel="sponsored"」や「rel="nofollow"」は、リンク先のページを評価しない場合に設置するタグです。これらのタグを設置するとPageRankを渡すためのリンクジュースが分配されないため、Googleからランキングを操作する目的で購入したペイドリンクとは見なされません。

ただし、リンク元のWEBサイトが「rel="sponsored"」や「rel="nofollow"」を設定していない場合もあるため、事前に確認し設定されていない場合は設定してもらうように依頼しましょう。

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ペイドリンクに関するよくある質問

相互リンク営業はペイドリンクに該当しますか?

相互リンク営業は金銭的なやり取りがないため、ペイドリンクには該当しません。

ただし、リンクする事を条件にお互いにリンクする行為は、自然に獲得したリンクと異なり過剰に相互リンクをおこなった場合は「過剰な相互リンク」に該当するため、ペナルティになる可能性があります。


過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
引用元:リンクスパム

ペイドリンクを利用すると検索順位は上がりますか?

ペイドリンクを利用することで一時的には検索順位が改善する場合もありますが、検索エンジンは不自然なリンクパターンを検出する技術を常に向上させています。

そのため、長期的にはペナルティを受けて順位が大幅に下がったり、インデックスから削除されるリスクがあり、お勧めできません。

ペイドリンクを利用せずに、リンクを増やすにはどうすればよいですか?

リンクは、そのページを誰かに紹介したいと思った時に設置されるものです。

そのため、ユーザーにとって有益で高品質なコンテンツを作成したり、そのコンテンツをSNSやメールマガジンを活用して情報を拡散して、自然と他サイトからリンクされる状態を目指しましょう。

ナチュラルリンクを増やす手法については、別の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

【参考記事】:被リンクを増やす方法52選│自分でできる被リンク獲得方法を紹介

ペイドリンクは、IPクラスCが異なる多様なドメインから設置すれば、発覚しませんか?

IPクラスCの分散は一時期有効と考えられていましたが、現在の検索エンジンは不自然な被リンクパターンを発見する能力が向上しています。

現在は、さまざまな要素を総合的に評価するため、IP分散のみでペイドリンクの不自然性を隠すことは難しいと考えるべきです。

また、そもそもペイドリンクを利用する自体がガイドライン違反なので利用しないようにしましょう。

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まとめ

ペイドリンクは手間と時間をかけずに被リンクを増やすことができるため、過去多くのWEBサイト運営者に利用されてきましたが、Googleのガイドラインに違反する行為のため、ペナルティのリスクがあります。

また、仮にペナルティにならなくてもペイドリンクの多くは、低品質な被リンクのためSEO効果は殆どありません。そのため、短期的な成果にとらわれず、品質の高いコンテンツや自然なリンク獲得を目指しましょう。

もし、思うように被リンクの獲得ができない場合は、弊社まで気軽にご相談ください。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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