モバイルSEOとは?順位改善のための対策方法を解説
WEBマーケティングやSEOでよく用いられる「モバイルSEO」を聞いたことがある方が多いと思います。2018年に「モバイルファーストインデックス」の開始がGoogleから公式に発表されました。今回は「モバイルSEO」の意味やモバイルフレンドリーの重要性、モバイルSEOの具体的な対策について解説します。
モバイルSEOの意味は?
「モバイルSEO」とは、スマートフォンなどのモバイル端末での検索を対象にしたWEBサイトの最適化を行い、モバイル検索における検索順位を改善するための取り組みのことを指します。
近年、スマートフォンやソーシャルメディア(SNS)の普及に伴い、スマートフォンからのWEBサイトの閲覧数が爆発的に普及しました。そんな時に登場したのが、Googleのウェブマスター向け公式ブログで2015年に発表された「モバイルフレンドリー」という仕組みです。
モバイルフレンドリーが実装されて以降、スマートフォンに対応しているWEBサイトはモバイルでの検索結果に優遇されて表示されるようになり、モバイルフレンドリーをはじめモバイル検索結果のアルゴリズムに対応したSEO対策を行うことがGoogleから推奨されています。
モバイルフレンドリーの重要性
モバイルフレンドリーとは、2015年にGoogleが実装したアルゴリズムで、スマートフォンでの閲覧に対応したWEBページを持つWEBサイトの検索順位をスマートフォンでの閲覧に対応していないWEBサイトよりも優遇して引き上げるという仕組みです。
実際Googleはモバイルフレンドリーにする理由についてこのように記載しています。
PC 向けのサイトは、モバイル端末では見づらくて使いにくいことがあります。モバイル フレンドリーではないサイトの場合、ユーザーはコンテンツを読むためにピンチやズームなどの操作が必要になります。こうしたことに不満を感じたユーザーは、サイトを離れてしまう可能性があります。これに対し、サイトがモバイル フレンドリーであれば、コンテンツが読みやすく、すぐに利用できます。
Google Developers
米国では、スマートフォンのユーザーの 94% が地元の情報をスマートフォンで検索しています。モバイル検索の 77% は自宅や職場で行われています。パソコンがある可能性が高いこれらの場所でモバイル検索が行われているのは興味深いことです。
お気に入りのスポーツチームに関するブログの作成、劇場のウェブサイトの運営、顧客への商品の販売など、ビジネスの種類を問わずにモバイルは重要となっており、今後もその重要性は変わらないと考えられます。サイトでは、ユーザーがモバイル端末からアクセスした場合に、優れたエクスペリエンスを確実に提供できるようにする必要があります。
上記Googleの見解を見てもモバイルフレンドリーに対応していないと、ユーザーが使用するモバイル端末によってはコンテンツが読みにくかったり、クリックしづらいなど、使いにくいことから「WEBサイトを見てもらいにくくなる」「離脱につながる」「検索エンジンからの評価が下がる」といったリスクが生じる事がわかると思います。
ユーザーにとって見やすく、使いやすい、利便性の高いモバイルフレンドリーなモバイル用WEBサイトを構築できれば、順位に対しての効果だけでは無くユーザーの離脱防止、滞在時間の延長、回遊率につながる等、さまざまな効果が期待できます。
スマートフォンの普及率が爆発的に増えた今、モバイル端末から検索を行うユーザーのニーズに応えるためにも、パソコン向けのSEO対策に加えて、このようなモバイルフレンドリーに対応したモバイルSEOを行うことが重要です。
モバイルSEOの具体的な対策について
モバイルフレンドリーが実装される以前は、スマートフォン独自の検索順位は存在せず、パソコンの検索結果とほぼ同じ内容が表示されていました。し
かし、モバイルフレンドリーが実装されてからは、スマートフォンに対応しているWEBサイトが検索結果で上位に表示されるようになり、スマートフォンページの最適化、つまりモバイルSEO対策を講じる必要性が生じました。
モバイルSEOは、基本的にはパソコン向けのSEO対策と同じ手法を用いますが、具体的には
- モバイルフレンドリーなWEBサイトであること
- モバイル用WEBページを検索エンジンに正しく認識させる
- モバイルユーザーの利便性を低下させるミスをなくす
などの施策を実施します。
モバイルフレンドリーなWEBサイトであること
モバイルに対応したモバイルフレンドリーなWEBサイトであるかどうかは、Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」という無料ツールで確認することができます。
他にも、パソコン向けWEBページに限らず、モバイル端末向けのWEBページを評価し、改善方法を提案してくれる便利なツールが色々とあるので積極的に活用しましょう。
モバイル用WEBページを検索エンジンに正しく認識させる
WEBサイト内にモバイル用のWEBページを実装したら、Googleの検索エンジンに伝えて正しく認識される必要があります。そのための方法としてGoogleに推奨されているのが、「レスポンシブデザイン」でWEBサイトを運用するということです。
レスポンシブウェブデザインとは、同一のURLに対して同じHTMLを各端末に返す方法で、端末のサイズに応じて表示内容を最適化させることができます。効率的にモバイルSEO対策を進めるための手法でレスポンシブウェブデザインは一番オススメの方法です。
※ Googleがレスポンシブデザインをオススメする理由
【参照元】Learn Responsive Design  
レスポンシブデザイン以外にも、
- 「動的な配信」
ページをリクエストするユーザー エージェントに応じて、同じ URL で異なる HTML(および CSS)がサーバーから配信させます。
方法:Vary HTTP ヘッダーを使用して、ユーザー エージェントに応じた変更を伝える。 - 「別々のURL」
パソコン用 URL ごとに同等のモバイル向けコンテンツを配信する別の URL を用意する。
方法:2 つの URL の関係を タグ、rel=”canonical” 要素、rel=”alternate” 要素を使用します。また、ユーザー エージェント文字列を検出して正しくリダイレクトさせる必要があります。
レスポンシブデザインがオススメですが、WEBサイトの状況に応じてモバイルフレンドリー化を行ってください。
モバイルユーザーの利便性を低下させるミスをなくす
些細なミスがきっかけで「動画が再生されない」、「画像が閲覧できない」ともなれば、モバイルユーザーの利便性を低下させてしまうリスクが生じます。このようなミスを回避するためにも、以下のような点には十分注意が必要です。
- Flashなどの再生できないコンテンツは使用しない
- JavaScript、CSS、画像ファイルをブロックしない
- 適切なリダイレクト設定
- WEBページの表示速度が遅い
- モバイル端末でアクセスすると生じるエラー
- 不適切な相互リンク
- 小さすぎるフォントサイズ
モバイル端末での検索を対象に取り組むモバイルSEOを実践すると、ユーザビリティの向上をはじめ、検索エンジンからの評価が高くなるといった効果が期待できます。
まとめ
今回は、モバイルSEOについて解説しました。2018年には、スマートフォン用WEBサイトを評価の主要インデックスにするという方針である「モバイルファーストインデックス」の開始がGoogleから公式に発表されたため、今後益々モバイルSEOの重要性が高まると予想されます。
そのため、まだモバイルSEOに対応していない場合は、モバイル用WEBサイトからの集客数アップ、コンバージョンアップにつなげるためにも、今回取り上げたモバイルSEO対策を積極的に実施していきましょう。
以上、「モバイルSEO」の意味やモバイルフレンドリーの重要性、モバイルSEOの具体的な対策についての解説でした。
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