ルートドメイン・サブドメイン?よくあるドメイン関連の疑問

WEBサイトを運営するうえで必ず必要になるものが「ドメイン」です。「WEBサイトが家だとすると、ドメインはネット上の住所にあたるもの」というところまでは分かるという方は多いようです。本記事では、サブドメインやサブディレクトリの違い、ドメインとSEOの関係性などドメイン関連の名称やドメインに関する疑問について解説します。
よく耳にするドメイン関連の名称まとめ
ここでは、ドメイン関連のよく耳にする名称をいくつか簡単に紹介します。
▼ 下記は、ドメインの構成例と各階層の主な名称です。
【URLにおけるドメイン構成例】
www.□□□.co.jp
- www=ホスト名
- □□□.co.jp=ドメイン
※「.」はドメインの階層を区切るために記述します。
※□□□=独自ドメイン(サードレベルドメイン)、co=セカンドレベルドメイン、jp=トップレベルドメイン

ドメイン
「ドメイン」とは、インターネットに接続している個々のコンピュータを認識するための名称です。
例:www.□□□. co.jpの場合
□□□.co.jp=ドメイン名
ホスト名
ネットワーク上のコンピュータを人間が識別するために、ネットワークに接続した機器(サーバー)につけられた名前を「ホスト名」と呼びます。尚、ホスト名とドメイン名が組み合わさった形式を「FQDN」と呼びます。
例:www.□□□. co.jpの場合
www=ホスト名
www.□□□.co.jp=FQDN
サブドメイン
「サブドメイン」は、WEBサイトの用途や目的別に分割して利用するために、任意で設定するドメインのことです。例えば、1つのドメインを目的別に分割して、新しいWEBサイトを追加する場合などに使用します。
例:www.□□□.co.jpの場合
www.△△△.□□□.co.jp=△△△がサブドメイン
www.〇〇〇.□□□.co.jp=〇〇〇がサブドメイン
▼ 実際によく目にする「Yahoo!」を例にあげてみます。
- Yahoo! JAPAN : https://www.yahoo.co.jp/
- Yahoo!ショッピング :https://shopping.yahoo.co.jp/
- Yahoo!プレミアム :https://premium.yahoo.co.jp/
- ヤフオク : https://auctions.yahoo.co.jp/
- Yahoo!ニュース :https://news.yahoo.co.jp/
WEBページを追加するごとに新たにドメインを取得する必要がないためコストや手間が省けること、あらゆるジャンルのコンテンツを扱うときにサブドメインを使用するとページの区分が容易といったメリットがあります。
トップレベルドメイン(TLD)
「トップレベルドメイン」は、ドメインの末尾にあたる部分を指す名称です。
例:www.□□□.co.jpの場合
jp=トップレベルドメイン
トップレベルドメインは、
- gTLD(Generic Top Level Domain)
- ccTLD(country code Top Level Domain)
という2つの種類があります。
世界中だれでも利用可能なドメインは「gTLD」と呼ばれ、
- 「com」
- 「net」
- 「info」
- 「biz」
- 「org」
などが有名です。
国名コードに基づいたドメインを「ccTLD」と呼び、日本であれば「jp」、イギリスでは「uk」というドメインを使います。
セカンドレベルドメイン
ドメイン名を構成している文字列のうち、トップレベルドメインより手前、末尾から2番目にある部分のことを「セカンドレベルドメイン」、あるいは「第2レベルドメイン」と呼びます。
例:www.□□□.co.jpの場合
co=セカンドレベルドメイン
独自ドメイン

「独自ドメイン」は、「サードレベルドメイン」「第3レベルドメイン」とも呼ばれ、WEBサイト運営の目的や用途に合わせてオリジナルの文字列を採用したドメインのことを指します。
世界にひとつだけのオリジナルドメインとして、他サイトとの差別化を図れること、運営管理を自社で行えること、といったメリットがあります。ただし、無料ドメインとは異なり、独自ドメインの取得には費用がかかります。
例:www.□□□.co.jpの場合
□□□=独自ドメイン
有料の独自ドメインを取得した場合、□□□の部分の文字列を自由に設定することができます。
ルートドメイン
「ルートドメイン(Root Domain)」はドメインの根っこのことであり、ドメイン構成の一番右側にある「.(ドット)」のことを指します。トップレベルドメイン(TLD)よりも上位のドメインのことで、通常はあまり入力されることはありません。
よくあるドメイン関連の疑問まとめ
さて、ここまでの解説でドメイン関連の名称について理解が深まったところで、続いては「よくあるドメイン関連の疑問」について解説します。
ドメインはSEO効果に影響する?
ドメインには、gTLDドメインとccTLDドメインという2つの種類がありますが、SEOに影響するとされているのは「ccTLDドメイン」です。国ごとに割り当てられたccTLDドメインを日本国内のWEBサイトやECサイトで用いる場合は、必ず日本の国名コードに基づいた「.jp」というドメインを使うことが大切です。
また、ドメインを取得する際は「独自ドメイン」と「無料ドメイン」のどちらかを選ぶようになりますが、この場合は「独自ドメインを強化することでSEOに有利になる」と言われています。管理の面で調整できることが限られる無料ドメインとは異なり、独自ドメインの場合は運用や管理の面でも自由に施策を工夫できるといったメリットがあります。
途中でドメインを変更した場合の影響は?
SEO効果を高めたい!WEBサイトをリニューアルする!といったときに、「ドメイン変更」を検討される方も多いのではないでしょうか。しかし、ここで注意して頂きたいのが「ドメイン変更はSEOにマイナスな影響を及ぼすリスクがある」ということです。
これまで運営してきたWEBサイトの評価は既存のドメインに蓄積されています。そのため、途中でドメイン変更をすると蓄積された評価がリセットされ、またゼロから評価を集めていかなければならなくなります。これは、既存のドメインと新しいドメインが紐づけされていないために起こる現象です。
サブドメインとサブディレクトリって何?
「サブディレクトリ」とは、ディレクトリの(ファイルを整理するためのフォルダ)階層構造において、下位の階層に作成されたディレクトリのことを指します。
例:www.□□□.co.jpの場合
www.□□□.co.jp/■■■=■■■がサブディレクトリ
www.□□□.co.jp/●●●=●●●がサブディレクトリ
実際によく目にする「価格.com」を例にあげてみます。
- トップページ : http://kakaku.com/
- 家電販売ページ : http://kakaku.com/kaden/
- パソコン販売ページ : http://kakaku.com/pc/
- カメラ販売ページ : http://kakaku.com/camera/
- 自動車販売ページ : http://kakaku.com/kuruma/
さて、ここで気になるのが「サブドメインとサブディレクトリの使い分け」に関することです。この2つは、WEBページを作成する用途によって使い分けができるのですが、SEOの観点から見るとサブドメインとサブディレクトリの間に大きな優劣はないとGoogleのジョン・ミューラー氏により公表されています。
下層ページの役割やSEOへの影響は?
「下層ページ」とは、WEBサイト構成でトップページの下位の階層に作られたページのことを指します。サブディレクトリはまさに下層ページの役割を果たしており、既存のWEBサイトと関連したコンテンツを作りたいときにはサブディレクトリを使って下層ページを増やしていきます。
階層は異なっても、同じドメインを使うことで評価が紐づけられているため、コンテンツの質の高い下層ページを増やしていくことでWEBサイトのSEO効果につながりやすくなります。
まとめ
今回は、ドメイン関連の名称や疑問について解説しました。WEBサイトの運営やSEOを実践していく中で、今後は「ドメイン」という言葉やそれに関連した用語を耳にすることになります。
どのようなドメインを選ぶかは、WEBサイト運営の目的や用途によって異なりますので、まずはドメインに関する基礎知識をしっかり理解して最適なドメインを選択しましょう。

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