独自ドメインとは|取得するメリットと取得方法を解説
「独自ドメインとは何か」「共有ドメインと何が違うのか」「取得するとどのようなメリットがあるのか」など、疑問に感じているのではないでしょうか?本記事では、独自ドメインの概要から取得するメリット・デメリット、取得にかかる費用や取得方法、独自ドメイン名を決める際のポイントについて、初心者にも分かりやすく解説します。
独自ドメインとは
「独自ドメイン」とは、ドメイン名を自由に決めたオリジナルのドメインのことです。
「ドメイン」とは、WEBページのURLのうち、「https://」の次に続く文字列を指します。
例えば、URLが「https://white-link.com/」の場合、「white-link.com」がドメインです。
また、ドメインは基本的に、「トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」の3つで構成されています。
URLが「https://www.yahoo.co.jp/」の場合は、「yahoo」がサードレベルドメイン、「co」がセカンドレベルドメイン、「jp」がトップレベルドメインです。
独自ドメインを作成する場合、「トップレベルドメイン」と「セカンドレベルドメイン」は、あらかじめ決められた文字列からしか選ぶことができませんが、「サードレベルドメイン」は文字列を自身で自由に決めてドメインを作成することができます。
サードレベルドメインとして指定する文字列は、WEBサイトの目的や用途に合わせて決めるのが一般的です。弊社のWEBサイトのドメインは「white-link.com」ですが、「ホワイトリンク」というサービスを提供しているため、サードレベルドメインに「white-link」を使用しています。
独自ドメインでは自由に文字列を決めてドメインを作成できるため、自社が提供するサービスやブランド名をアピールできます。
共有ドメインとの違い
▼ 独自ドメインと、共有ドメインの違いは以下の3つです。
- ドメインの所有権
- ドメイン名の自由度
- 取得・維持費
それぞれ解説します。
ドメインの所有権
共有ドメインと、独自ドメイン1つ目の違いは、所有権の違いにあります。共有ドメインは、1つのドメインを複数のユーザーで共有する形式のドメインです。アメブロや、はてなブログなどの無料ブログを提供する会社や、レンタルサーバーを提供する企業が、無料で共有ドメインを提供しており、所有権は提供企業にあります。
例えば、「hatenablog.jp」というドメインは「はてなブログ」を運営する会社に所有権がありますが、「はてなブログ」を利用するユーザーは、ドメインを提供してもらうことで共有ドメインを無料で利用することができるようになります。
共有ドメインを利用できるのは、ユーザーが共有ドメインサービスを利用する権利がある期間だけです。つまり、退会したり、サーバーのレンタルを辞めた場合には、今まで使用していた共有ドメインは使用できなくなります。
その他、共有ドメインを提供する会社が共有ドメインサービスを停止したり、倒産したりした場合も同様です。
一方、独自ドメインの場合は取得した企業や個人に所有権があります。
ドメイン名の自由度
独自ドメインと共有ドメインでは、ドメインに使用できる文字列の自由度に大きな差があります。
共有ドメインの場合、サードレベルドメインの手前の部分(「https://●●●.hatenablog.com」であれば、「●●●」)しか自由に決めることができません。
一方、独自ドメインでは、「サードレベルドメイン」には自由な文字列を指定することができ、「トップレベルドメイン」と「セカンドレベルドメイン」には一部を除き、好きなものを選んで自由に組み合わせることができます。
ドメインの取得・維持費
独自ドメインと、共有ドメインには費用の違いもあります。
共有ドメインは、実質的に無料で利用できます。一方、独自ドメインを利用してWEBサイトを運営する場合には、独自ドメインの取得費と毎月の維持費がかかります。
法人であればWEBサイトを運営する際に必須となるSSL化に必要なSSLサーバ証明書の取得費用など、ドメインを維持や管理する際の費用が毎月発生します。
独自ドメインを取得するメリット
▼ 独自ドメインを取得するメリットは、以下の5つです。
- 企業の信頼性の向上に繋がる
- サイバースクワッティングの対策になる
- ドメインのメールアドレスが作成できる
- SEO対策で有利になる場合がある
- レンタルサーバー移行時にも引き継げる
企業の信頼性の向上に繋がる
独自ドメインを取得するメリットは、企業の信頼性の向上に繋がることです。
企業が、共有ドメインでWEBサイトを運営していると、閲覧するユーザーは誰が運営しているのかを客観的に確認することが難しく、サイトが本物であるのかが判断しづらいです。また、コーポレートサイトが無料のドメインだった場合、運営元が怪しいのではないと考えやすく、不信感に繋がる恐れもあります。
そのため、無料で利用できる共有ドメインではなく、コストをかけて独自ドメインを取得しサイトを運営することで、閲覧するユーザーに対して企業の信頼性を高めることができるでしょう。
サイバースクワッティングの対策になる
サイバースクワッティングの対策になる点も、独自ドメインを取得するメリットと言えるでしょう。
「サイバースクワッティング」とは、ドメインの転売を目的としており、企業の商標や商号に関連したドメインを、企業より先に取得してしまう行為です。
独自ドメインのサードレベルドメインには自由な文字列を使用できますが、ドメイン名は先に取得した人に優先権があるため、誰かが既に取得している文字列は使用できません。
例えば、弊社のドメインは「white-link.com」ですが、取得する段階で「white-link.com」というドメインを先に取得している人がいる場合には、別のドメイン名にしなければなりません。
上記の仕組みを悪用し、有名な企業が使いそうなドメインを先に取得し占領しておくことで、該当する企業に対して法外な料金で独自ドメインを購入させる手立てを、「サイバースクワッティング」と言います。
サイバースクワッティングの被害を防ぐためには、事業を始める際やWEBサイトを立ち上げる前の早い段階で、独自ドメインを取得しておくことをおすすめします。いざ、独自ドメインを作成しようとした場合に、本来使いたかったドメインが使用できないということを防げます。
ドメインのメールアドレスが作成できる
同じドメインを使ったメールアドレスの作成ができることも、メリットの1つです。
例えば、「white-link.com」というドメインを取得した場合、「○○○○@white-link.com」というメールアドレスを作成できます。
企業の場合、誰でも作成できるYahoo!やGoogleのフリーアドレスからメールを送ると、相手に信頼性が伝わりにくく、不安感を与える可能性があります。
しかし、独自ドメインで作成したメールアドレスであれば、送信者が独自ドメインを所有する会社の関係者であることを意味するため、安心してメールのやり取りをしてもらうことができるでしょう。
SEO対策で有利になる場合がある
独自ドメインを取得すると、共有ドメインよりもSEO対策で有利になる場合があります。なぜなら、Google検索では同一ドメインのページは2ページまでしか検索画面に表示しない仕組みだからです。
共有ドメインの場合は、サブドメインもしくはサブディレクトリとしてドメインが提供されます。
サブドメインとサブディレクトリの例は以下です。
【サブドメインの例】
「abc.seoworld.com」「def.seoworld.com」「ghi.seoworld.com」
【サブディレクトリの例】
「seoworld.com/abc」「seoworld.com/def」「seoworld.com/ghi」
Googleは上記例のURLの場合、すべて同じサイトとみなします。
そのため、「abc.seoworld.com」と「seoworld.com/def」に似た内容のページが存在していると、どちらかのページが上位表示された場合は、もう一方のページでは上位表示されづらくなります。さらに他のページにも同じような内容が記載されていると、3ページ以上は表示されません。
不特定多数のユーザーが使用する共有ドメインの場合、それぞれの共有ドメインで似た内容のページが作成されることは十分考えられるため、検索上位表示を目指す場合に不利になるということです。
独自ドメインであれば上記のような問題は発生しないので、共有ドメインに比べるとSEO対策面では有利だと言えるでしょう。また、ドメインは運用歴が長い方がGoogleからの評価が高いと言われているため、サイトの運用をする場合は早い段階で取得しておくことがおすすめです。
レンタルサーバー移行時にもドメインを引き継げる
独自ドメインを取得しておくことで、サーバーを移行する場合でも同じドメインを引き継ぐことができます。ドメインパワーを維持したまま、WEBサイトの移行ができるのです。
共有ドメインはドメインを提供している会社のサーバー内にしかWEBサイトを作成できないため、新たに自社でサーバーをレンタルしたり自社サーバーを設置したりする場合、今まで使用していた共有ドメインは使用できません。つまり、独自ドメインを新たに取得する必要があるということです。
ドメインパワーはドメインに紐づくものなので、共有ドメインから独自ドメインへ引き継ぐことはできません。
一方、独自ドメインは自社の所有物となるため、サーバーを変更する場合でも同じドメインを使用することができます。サーバーが変わってもドメインは同じなので、ドメインパワーを保ったままの運営ができるのです。
また、万が一別のドメイン名を変更したい場合にも、独自ドメインであればリダイレクト設定をする事で別の独自ドメインへ、ドメインパワーを引き継ぐことができます。
独自ドメインのデメリット
▼ 独自ドメインを取得することで上記のようなメリットが期待できる一方で、以下のようなデメリットがあります。
- 取得・継続コストが発生する
- 更新などの管理が必要になる
取得・継続コストが発生する
独自ドメインのデメリット1つ目は、取得や継続する際にコストが発生することです。共有ドメインのように無料で利用できるわけではありません。独自ドメイン取得時に発生する費用は、新規登録費用と更新費用です。新規登録に関する費用の発生は一度だけですが、更新費用は継続して支払い続ける必要があります。
ただし、自社でサーバーを用意する費用やサーバーをレンタルする費用に比べると必要な金額は少なく、大きな負担になるわけではありません。
更新などの管理が必要になる
独自ドメインのデメリット2つ目は、更新などの管理が必要になることです。独自ドメインは買切りサービスではないため、利用期間終了後には更新手続きをする必要があります。
更新期間は独自ドメインを提供する会社ごとに異なり、1年ごとの更新が必要なケースや10年分の更新料を先に支払うケースなどがあります。更新手続きをしなかった場合には、WEBサイトの更新や閲覧ができなくなったり、メールの利用ができなくなる恐れがあります。
更新猶予期間や、復旧猶予期間が過ぎてしまいドメインが失効してしまうと、今まで使用していたドメインは完全に利用できなくなります。同じドメイン名で独自ドメインを取得し直すことは難しいため、別のドメイン名で新たに独自ドメインを取得することになってしまいます。
サーバーに保存しているデータは再利用できますが、「Googleからの評価が消滅する」「ユーザーのブックマークが無効になる」など、取り返しのつかない問題が発生するため更新の手続きは忘れずに行いましょう。
独自ドメイン取得にかかる費用
独自ドメイン取得にかかる費用は、「新規登録費用」と「更新費用」の2つです。
新規登録費用は、独自ドメインを取得する際に一度だけ支払います。一方、更新費用は独自ドメインを更新するたびに支払う必要があります。
また、WEBサイトを運営するためには独自ドメインだけでなくサーバーも用意する必要があります。サーバーをレンタルしてWEBサイトを作成する場合はレンタルサーバーの料金、自社サーバーを設置する場合はサーバー購入費が必要です。
ただし、独自ドメインとレンタルサーバーは同じ会社と契約しなければいけないわけではありません。独自ドメインは「お名前.com」、レンタルサーバーは「エックスサーバー」といったように、それぞれ別の会社を利用することも可能です。
それぞれの費用の目安を紹介します。
新規登録費用の目安
新規登録費用は、ドメインを提供する会社及びトップレベルドメインごとに異なります。「.com」や「.net」などのトップレベルドメインは比較的安価ですが、「.jp」など国コードトップレベルドメインは高い傾向にあります。
また、新規登録費用を低く設定する代わりに更新費用を高く設定していたり、独自ドメインの取得と同時にサーバーをレンタルすることで独自ドメインの取得を安くしていたりする会社もあります。
▼ 主な独自ドメイン取得サービスの新規登録費用の目安(2023年7月現在)
Xserverドメイン | お名前.com | ムームードメイン | |
.com | 1円 | 0円 | 750円 |
.net | 1円 | 0円 | 1,590円 |
.biz | 1,628円 | 390円 | 370円 |
.co.jp | 4,136円 | 4,060円 | 4,378円 |
更新費用の目安
新規登録費用と同様に、更新費用もドメインを提供する会社及びトップレベルドメインごとに異なります。
新規登録費用は初回のみの支払いであるのに対し、更新費用は更新ごとに発生する費用であることから、長期的に見れば更新費用を重視した方がトータルコストを抑えられるケースもあります。
▼ 主な独自ドメイン取得サービスの更新費用の目安(2023年7月現在)
Xserverドメイン | お名前.com | ムームードメイン | |
.com | 1,298円 | 1,408円 | 1,728円 |
.net | 1,518円 | 1,628円 | 1,628円 |
.biz | 1,628円 | 1,738円 | 1,738円 |
.co.jp | 4,136円 | 7,678円 | 4,378円 |
独自ドメインの取得がおすすめなケース
独自ドメインを取得するべきケースとはどのようなケースが考えられるでしょうか。
▼ 取得がおすすめなケースを紹介します。
- 自社ホームページを運営する法人
- オーガニック検索から集客したい
- 企業としての信頼性を高めたい
- 自社ブランドの価値を高めたい
- 長期的に大量のアクセスを集めたい
- アフィリエイトやアドセンス広告による収益化を目指している
メリットでも紹介したように、企業がホームページを運営する場合や、自社ブランドの価値を高めるために長期のサイト運用を考えている場合には、ユーザーからの信頼性向上にも繋がるため取得をするのがおすすめです。
また、ブランド認知度を高めたい場合にも独自ドメインであれば、ユーザーの印象に残りやすくメリットがあると言えるでしょう。
独自ドメインの取得が必要のないケース
▼ 反対に、独自ドメインの取得が必要ないケースは以下の通りです。
- 趣味でブログを運営する個人
- 短期的に情報発信したい
- 無料でブログを運営したい
広告による収益を目指していないブログの発信や、短期間でのWEBサイトの運営などの場合は、独自ドメインを取得する費用対効果が見込めないため、あえて独自ドメインを取得する必要はないでしょう。
独自ドメインの取得方法
独自ドメインは、独自ドメインを提供する会社から取得をするほか、レンタルサーバーを扱う会社から独自ドメインを提供してもらうケースがあります。
▼ 独自ドメインを取得する手順は以下の通りです。
- トップレベルドメインを決める
- ドメイン名を決める
- ドメインの空き状況を確認する
- ドメインを契約する
- サーバー設定を行う
トップレベルドメインを決める
独自ドメインを取得する際には、複数のトップレベルドメインから1つを選択する必要があります。
「トップレベルドメイン」は、ドメインの一番後ろに位置する文字列です。
「white-link.com」の場合、「.com」がトップレベルドメインになります。
独自ドメインを提供する会社ごとに取り扱っているトップレベルドメインが異なるため、使用したいトップレベルドメインが選択できるかを事前に確認しましょう。また、トップレベルドメインは、法人や政府機関、教育機関のみしか使用できないドメインもあります。
トップレベルドメインは何を選ぶべきか
トップレベルドメインには、「.com」「.net」「.biz」「.co.jp」など、100種類以上あると言われています。「.jp」「.us」などのように該当する地域に自宅や事業所の住所がないと取得できない国別トップレベルドメインや、その他一部を除き、どのトップレベルドメインでも取得することができます。
ただし、会社の業種や業態ごとに使用されているトップレベルドメインに傾向があるため、イメージと異なるトップレベルドメインを選択すると、違和感を与える可能性があります。例えば、「 .com 」は商業系企業、「 .net 」はネット関連企業、「 .org 」は非営利団体、「.app」はWEBアプリ系企業などです。
どのトップレベルドメインを選べばよいか迷う場合は、「.com」や「.net」などの汎用トップレベルドメインか、「.jp」や「co.jp」などの国別トップレベルドメインを選ぶようにしましょう。
ドメイン名を決める
トップレベルドメインを決めたら、次はドメイン名を決めます。
ドメイン名を決める際のポイントは後述します。
ドメインの空き状況を確認する
トップレベルドメインとドメイン名を決めたら、独自ドメインを提供する会社でドメインの空き情報を確認する必要があります。トップレベルドメインと、ドメイン名の組み合わせによっては、使用できない場合があるからです。
使用できない場合には、トップレベルドメインかドメイン名のどちらかを変更する必要があります。
ドメインを契約する
使用するドメイン名が決定したら、ドメインを契約しましょう。前述したように独自ドメインを提供する会社ごとに新規登録費用と更新費用が異なるため、まずはどの会社で独自ドメインを取得するかを検討する必要があります。
例えば、
- 「新規登録費用 500円:更新費用 2,000円」の会社
- 「新規登録費用 1,000円:更新費用 1,500円」の会社
2社の会社がある場合、長期的に見れば後者の会社で取得した方が費用が抑えられます。
取得方法は、ドメイン取得を専門に扱っている会社から取得する方法と、レンタルサーバー会社経由で独自ドメインを取得する方法があります。ドメイン取得専門会社は、ドメインが比較的安く取得できます。
一方、レンタルサーバー経由のドメイン取得であれば、手間のかかるドメイン設定を任せることができたり、スムーズに手続きができるといったメリットがあります。
サーバー設定を行う
上記の流れで、独自ドメインの取得は完了していますが、WEBサイトを作成する場合には独自ドメインとサーバーを関連付ける必要があります。サーバー設定はレンタルサーバーごとに異なるので、契約したレンタルサーバー会社で確認してください。
また、ドメイン取得会社とレンタルサーバー会社が異なる場合には、設定が複雑になる場合もあるため、心配な場合は前述した通りレンタルサーバー会社経由でのドメイン取得がおすすめです。
独自ドメイン名を決める際のポイント
▼ 独自ドメイン名を決める際のポイントは以下の4つです。
- サイトの内容にあう名前を付ける
- 長すぎずシンプルなものを選ぶ
- 日本語での取得は避ける
- 取得したドメイン名は変更できない
サイトの内容にあう名前を付ける
独自ドメイン名を決める際のポイント1つ目は、サイトの内容にあう名前を付けることです。
コーポレートサイトであれば企業名やブランド名、サービスサイトであれば提供するサービス名、ECサイトであれば販売する商品のカテゴリー名をドメイン名に使用しましょう。URLを見ただけで、どの企業が運営しているサイトなのか、どのような内容のサイトなのかがイメージしやすくなります。
長すぎずシンプルなものを選ぶ
独自ドメイン名を決める際には、長すぎずシンプルなドメイン名にするようにしましょう。
独自ドメインは、3文字以上63文字以下の半角英数字と半角ハイフンの使用ができますが、あまりに長すぎる場合は覚えにくいほか、入力が必要な場合には打ち間違いが発生しやすくなります。
短くシンプルなドメインにしておくことで、ユーザーに覚えてもらいやすくなるという効果も期待できます。
ただし、現実問題としてユーザーがURLを直接入力する機会はほとんどなく、ページを閲覧する際にドメイン名を見たり意識したりするケースも少ないので、極端に長すぎなければ、そこまで意識しすぎる必要はないかもしれません。
日本語での取得は避ける
独自ドメイン名を決める際には、日本語のドメイン名を避けることをおすすめします。
なぜなら、以下のようなデメリットがあるからです。
- ブラウザ以外では意味不明な文字列に自動変換されてしまう
- 使用できないサーバーがある
- メールアドレスを作成できない
上記の理由から、ドメイン名には英語表記かローマ字表記を使用するのがおすすめです。
「ホワイト」なら「white」、「リンク」なら「link」といったように、一般的に知られている英単語を使用するようにしましょう。
ただし日本での運用の場合、以下のようにあまり知られていない英単語の場合は、ローマ字表記にした方がイメージしやすいケースもあります。
【例】
サービス内容が「資格」に関する企業の場合
・英単語表記「certification」だと意味が資格であることを認識しづらい
・ローマ字表記「shikaku」であれば客観的に認識しやすい
その他、下記のように略語を選ぶ方がイメージしやすいケースもあります。
【例】
・アプリ:英単語→「application」
・ローマ字→「app」
また、以前は日本語ドメインにすることでSEO的に有利でしたが、EMD (Exact Match Domain) アップデート実施以降、SEO効果は失われています。
日本語ドメインについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
取得したドメイン名は変更できない
独自ドメインを決める際に注意したいポイントとして、一度取得したドメイン名は変更ができないことを覚えておきましょう。どうしてもドメイン名を変更したい場合には、新たに別の独自ドメインを取得することになります。そのため、取得・更新にかかった費用が無駄になってしまいます。
また、取得したドメインでWEBサイトを長期的に運営している場合は、独自ドメインを変更するとGoogleからの評価が全くない状態から始めることになり、検索順位やアクセス数が大きく低下することになります。
ただし、どうしてもドメイン名の変更をしなければならない場合は、301リダイレクト設定することで、ドメインのSEO評価を古いサイトから新しいサイトに引き継ぐことは可能です。
301リダイレクトについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
このように、ドメイン名の変更にはデメリットも多いため、取得する際には変更する必要がないようよく考えた上で決定しましょう。
独自ドメインに関するよくある質問
独自ドメインに関するよくある質問と回答を紹介します。
独自ドメインを取得すると何ができるようになる?
独自ドメインを取得すると、WEBサイトやメールアドレスを作成できます。
独自ドメイン名はなんでもよいのでしょうか?
独自ドメイン名には英数字とハイフン、カタカナ、ひらがなが使用できます。句点や読点、コンマ、「\」や「?」などの記号は使用不可です。
使用できる文字であればどのような組み合わせでも独自ドメイン名にすることができます。ただし、全く同じ文字列が既に使用されている場合は、取得できません。
まとめ
今回は、独自ドメインの概要から取得するメリット・デメリット、取得にかかる費用、取得がおすすめなケースや、取得方法、独自ドメイン名を決める際のポイントについて解説しました。
共有ドメインと比べると独自ドメインはコストがかかりますが、長期的にWEBサイトを運用する場合は、スムーズにサーバー移転ができたり、SEOで有利になったりするメリットがあります。
ただし、独自ドメイン取得にはデメリットもあるため、サイト運営の目的を決めて用途に合ったドメインを取得することをおすすめします。
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