meta refreshとは?書き方とリダイレクトで使用するデメリットを解説
meta refreshを使用することで、.htaccessファイルに記述できない場合でもページをリダイレクトさせることが可能です。ただし、ページのSEO評価が受け継がれないなどといったデメリットがあります。本記事では、meta refreshの設定方法やリダイレクトするデメリットなどについて解説します。
特徴 | 説明 |
---|---|
定義 | HTMLタグを使用して、指定した時間後にページをリロード または、別のURLにリダイレクトする機能 |
使用方法 | <meta http-equiv="refresh" content="秒数; URL=リダイレクト先URL"> |
主な利用目的 | ページの自動更新、指定ページへのリダイレクト |
SEOへの影響 | リダイレクト元ページの評価を引き継がない可能性がある |
メリット | ・設定方法が簡単 ・リダイレクトされるまでの秒数を指定できる |
デメリット | ・ユーザビリティに悪影響がでる可能性がある ・SEO評価を引き継がない可能性がある ・リダイレクト先のURLが検索結果に表示されない可能性がある |
meta refreshとは?
meta refreshとは、ページをリダイレクトさせる場合に使用するmetaタグの事で、ページにmeta refreshを使用したコードを記述しておくことで、そのページのURLにアクセスした際に別のページへユーザーを転送させることができます。
meta refreshを使ってページにリダイレクトを設定することで、ドメイン変更を伴うWEBサイトのリニューアルや、ページを新たに作り直す際に別のURLに変更する場合などに、ユーザーを古いページから新しいページへ転送させることができます。
また、meta refreshによるリダイレクトは転送されるまでの秒数を指定できます。そのため、古いぺージに移転した事や、移転先のURLを記載することで、アクセスしたユーザーにぺージが移転した事を知らせることができます。
meta refreshは、このような事態を防ぐためにユーザーを新しいページへ転送(リダイレクト)するための手法です。
meta refreshの設定方法
meta refreshの書き方
meta refreshは、htmlソースコードの中に以下のように記述します。
<meta http-equiv=”refresh” content=”秒数; URL=リダイレクト先のURL”>
秒数の部分(contentの属性値)に数値を入れることで、リダイレクト先のページに転送するまでの時間を指定できます。たとえば、数値を10とした場合、ページにアクセスした10秒後に転送先のページに自動で転送されます。
リダイレクト先のURLの部分(URLの属性値)には、リダイレクト先のページのURLを記述します。
例えば、「https://aaa.com/aaa/」にアクセスしたユーザーを5秒後に「https://bbb.com/bbb/」のURLに転送させたい場合は、以下のように記述します。
<meta http-equiv=”refresh” content=”5; URL=https://bbb.com/bbb/”>
リダイレクト元とリダイレクト先のドメインが同じ場合には相対パスで記述しても問題ありませんが、ドメインが異なる場合には絶対パスで記述する必要があります。
meta refreshを書く場所(HTMLのheadタグ内)
meta refreshは、metaタグになるためHTMLドキュメントの<head>タグ内に配置します。<head>タグ内に配置することで、ページが読み込まれると同時にリダイレクトが実行されます。
間違ってbodyタグ内にmeta refreshを記述してもリダイレクトは実行されないため、必ず<head>タグ内に記述してください。
<head>と</head>の間であればどこに記述しても問題ありませんが、一般的にはその他のmetaタグがある付近に記述することが多いです。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<meta http-equiv="refresh" content="5; url=https://aaa.com/">
<title>リダイレクトページ</title>
</head>
また、meta refreshを記述するのは、リダイレクト元のページのHTMLファイルです。間違ってリダイレクト先のHTMLファイルにコードを記述した場合、リダイレクトはおこなわれません。
meta refresh正しく実行されるか確認する
meta refreshを、htmlソースコードの<head>内に記述したら、リダイレクトが正しく実行されるか確認してみましょう。
確認する方法をいくつか紹介します。
■ meta refreshの確認方法①:直接確認する
ブラウザのアドレスバーに、meta refreshを記述したリダイレクト元のページのURLを直接入力してアクセスします。meta refreshに設定した通りの秒数でリダイレクト先のぺージに転送されていれば、meta refreshによるリダイレクト設定は正しくおこなわれているということです。
■ meta refreshの確認方法②:Google Chromeの「デベロッパーツール」で確認する
meta refreshによるリダイレクト設定が正しく設定されているか、Google Chromeの「デベロッパーツール」を使用することで確認できます。
▼ 手順は以下の通りです。
- Google Chromeでリダイレクト元のページを表示する
- F12キーを押す
- 「Network」をクリックする
- 「Preserve log」にチェックを入れる
ステータス欄に404や500番台の番号が表示されていなければ、正しく設定されています。
meta refreshを利用した場合のデメリット
meta refreshでリダイレクトするデメリットは、以下の3つです。
- SEO評価が引き継がれない
- ユーザビリティを低下させる
- リダイレクト先のURLが検索結果に表示されない可能性がある
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
SEO評価が引き継がれない
meta refreshでリダイレクトする1つ目のデメリットは、リダイレクト元のSEO評価がリダイレクト先のページへ引き継がれないことです。
meta refreshはステータスコード301を返さないため、リダイレクト元のURLとリダイレクト先のURLの関係をGoogleの検索エンジンが正しく理解できず、関係のないURLと判断するためです。
また、meta refreshを使った場合は、リンクジュースの受け渡しがおこなわれません。そのため、リダイレクト元のページで獲得していた被リンクのSEO効果は、リダイレクト先のURLへ引き継がれず検索順位が下落する可能性があります。
GoogleのJohn Mueller氏も、以前Twitterでmeta refreshについては推奨していないと投稿しています。
SEOを考慮したWEBサイトの運用をおこなっている場合は、meta refreshを使ったリダイレクトはデメリットとなります。
ユーザビリティを低下させる
meta refreshによるリダイレクトは、ユーザビリティを低下させる可能性があります。
例えば、meta refreshが2.3秒以内におこなわれる場合、ユーザーが転送先のページからブラウザの「戻るボタン」をクリックしてもリダイレクトが発生して転送されてしまうため、ユーザーが行きたいページに辿り着けなくなってしまいます。
また、リダイレクトされるまでの時間を長く設定していた場合、ユーザーがページの途中まで読み進めていたにも関わらず、数秒後にいきなり違うページに遷移してしまいます。
どちらもユーザーにとって予想外の動きであり、閲覧したページを確認できないためストレスを与える事になります。
リダイレクトの転送時間を設定できる事がmeta refreshのメリットのように思う方が多いと思いますが、ユーザビリティに悪営業が出る可能性があるためデメリットとなります。
リダイレクト先のURLが検索結果に表示されない可能性がある
meta refreshで秒数を設定した場合、Googleの検索エンジンは一時的なリダイレクトと判断するため、検索結果にはリダイレクト元にURLが表示される可能性があります。
特に、meta refreshの待機時間を30秒以上など長めに設定されている場合に起こりやすくなります。ドメイン変更を伴うサイトのリニューアル等で、リダイレクト先のURLをインデックスさせたい場合などは注意が必要です。
リダイレクト先の新しいドメインが検索結果に表示されなければ、アクセスを集める事ができないためリニューアルした事による集客効果を得る事ができません。
このように、リダイレクト先のURLが検索結果に表示されない可能性がある事が、meta refreshのデメリットです。
meta refreshを使用するケース
前述した通り、meta refreshを使用したリダイレクトはSEOの評価を引き継がない事など様々なデメリットがあるため、リダイレクトの方法としては非推奨とされています。
リダイレクトをおこなう場合にGoogleが推奨している方法は、サーバーサイドでリダイレクトをおこなう3xx系のリダイレクト方法「301リダイレクト」と、「302リダイレクト」になります。
ただし、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」をおこなうには、サーバーサイドでリダイレクトをおこなう必要があり、meta refreshのようにhtmlに記述するのではなく、サーバーに指示をおこなう「.htaccessファイル」にリダイレクト用のコードを記述しなければいけません。
例えば、サーバーサイドのアクセスが制限されている場合や、ホスティング環境が限られている場合などは.htaccessに記述できないため、他のリダイレクト方法を検討する必要があります。
meta refreshは、このような3xx系のリダイレクトができない場合の最終手段として使用します。
基本は「301・302リダイレクト」をおこなう
301リダイレクト・302リダイレクトとは、.htaccessファイルにリダイレクト先を記述することでページをリダイレクトさせるリダイレクト方法です。
サーバー側でのリダイレクトになるため、検索エンジンがURLが変更された事を認識できるため、SEO評価をリダイレクト先のページに引き継ぐ事ができます。そのため、リダイレクトの設定をおこなう際は、基本的に301リダイレクトもしくは302リダイレクトをおこないます。
301リダイレクトと302リダイレクトの違いは、以下になります。
特徴 | 301リダイレクト | 302リダイレクト |
---|---|---|
リダイレクトの種類 | 恒久的なリダイレクト | 一時的なリダイレクト |
HTTPステータスコード | 301 | 302 |
インデックス | 検索エンジンはリダイレクト先のページをインデックスします。 | 検索エンジンはリダイレクト先のページをインデックスするかどうかを判断します。 |
SEOの影響 | SEO評価がリダイレクト先のページに引き継がれます。 | 一時的なため、リダイレクト元のページのSEO評価がリダイレクト先に引き継がれない場合があります。 |
使用する場面 | URLが永久に変更された場合、古いURLを新しいURLにリダイレクトしたいとき。 | URLが一時的に変更された場合、メンテナンス中や一時的に別のページを表示したいとき。 |
301リダイレクトと302リダイレクトの設定方法については、別の記事で詳しく解説しています。
meta refreshに対してのGoogleの解釈
meta refreshに対するGoogleの解釈は、以下の2つです。
- meta refreshが0秒の場合は永久的なリダイレクトと解釈する
- meta refreshに遅延がある場合は一時的なリダイレクトと解釈する
それぞれの解釈について解説します。
meta refreshが0秒の場合は永久的なリダイレクトと解釈する
meta refreshによるリダイレクト設定でcontentの属性値を0秒に設定した場合、301リダイレクト同様にGoogleは永久的なリダイレクトと解釈します。
Googleが永久的なリダイレクトと解釈した場合、検索結果に表示されるのはリダイレクト先のページです。
例えば、サイトの移転など、リダイレクト元のページからリダイレクト先のページへ完全に移転させる場合、検索結果にリダイレクト先のページを表示させたい場合には、contentの属性値を0秒に設定するようにしましょう。
meta refreshに遅延がある場合は一時的なリダイレクトと解釈する
meta refreshによるリダイレクト設定でcontentの属性値を0秒より長い時間を設定した場合、302リダイレクト同様にGoogleは一時的なリダイレクトと解釈します。
Googleが永久的なリダイレクトと解釈した場合、検索結果に表示されるのはリダイレクト元のページです。
例えば、サイトの改修をおこなう場合など、特定のページを一時的に表示させないようにする場合や検索結果にリダイレクト先のページを表示させたくない場合には、contentの属性値を0秒より長い時間を設定するようにしましょう。
meta refreshに関するよくある質問
meta refreshに関する、よくある質問と回答をご紹介します。
meta refreshの対応ブラウザは?
各ブラウザの、meta refreshによるリダイレクトへの対応状況は以下になります。
ブラウザ | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
Google Chrome | 対応 | 標準でサポートされているが、拡張機能でブロックされる場合がある |
Mozilla Firefox | 対応 | 標準でサポートされているが、セキュリティ設定で無効化できる |
Microsoft Edge | 対応 | 標準でサポートされている |
Safari (macOS/iOS) | 対応 | 標準でサポートされているが、プライバシー設定や拡張機能で制限される場合あり |
Opera | 対応 | 標準でサポートされているが拡張機能で制限可能 |
Internet Explorer | 対応 | 古いバージョンも含めてサポートしているが、利用推奨はされていない |
Android Browser | 対応 | 多くのAndroidデバイスで標準ブラウザが対応 |
meta refreshは相対パスで指定しても大丈夫ですか?
同一ドメイン上に作成されているページ間でリダイレクトする場合、ページを相対パスで指定しても問題ありません。ただし、リダイレクト元とリダイレクト先のドメインが異なる場合には、絶対パスで記述する必要があります。
まとめ
今回は、meta refreshについて解説しました。meta refreshは、301・302リダイレクト設定がおこなえない場合に使用するmetaタグです。meta refreshによるリダイレクトではSEO評価が引き継がれないため、基本的には301・302リダイレクト設定をオススメします。
どうしてもmeta refreshによるリダイレクトをおこなう必要がある場合には、本記事で解説したmeta refreshの設定方法やデメリット、Googleの解釈を確認して設定をおこなうようにしましょう。
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