Googleビジネスプロフィールの運用代行とは?依頼するメリットと費用を解説
今やGoogleマップに自店舗の情報を掲載する事は店舗集客では欠かせない方法になっているため、Googleビジネスプロフィールを適切に運用することが重要です。今回は「社内にリソースがない」「運用ノウハウがない」方に向けてビジネスプロフィールの運用代行を選ぶ際のポイントや依頼するメリット・デメリットなどを解説します。
Googleビジネスプロフィール運用代行とは
Googleビジネスプロフィールの運用代行とは、自社がメインのオーナー権限を所有しているビジネスプロフィールに関する、日々の管理や運用の全てを代行してくれるサービスの事です。
運用代行サービスに依頼することで、Googleビジネスプロフィールの登録やオーナー確認作業から店舗の写真や最新情報の投稿など日々の作業の代行から、店舗に来店したユーザーからGoogleマップに投稿された口コミに対して次回の来店に繋がる効果的な口コミ返信文を考えて店舗オーナーの代わりに返信をおこなってくれます。
また、Googleビジネスプロフィールに関する作業をただ代行するのではなく、Googleマップ上での露出を高めて来店するユーザーが増加するように施策をおこなってもらう事ができます。
現在、店舗集客をおこなう上でGoogleマップ上で店舗情報を露出させる事は売上に大きく影響するため、日々の業務が忙しい方や、Googleビジネスプロフィールの運用方法が分からない方にはオススメです。
Googleビジネスプロフィールの運用代行を利用するメリット
Googleビジネスプロフィールの運用を自身でおこなっているオーナーも多いと思いますが、運用代行会社に依頼することで以下のようなメリットがあります。
- 運用にかかる作業時間を削減できる
- 最新の情報を元に運用をおこなってもらえる
それぞれ詳しく解説します。
運用にかかる作業時間を削減できる
Googleビジネスプロフィールの管理画面は誰でも簡単に運用できるように設計されているため、正直1つの店舗だけであれば、そこまで大きな作業負担はないため社内で運用した方が効率が良いです。
ただし、複数の店舗を管理している場合は店舗の数だけ作業時間がかかります。Googleビジネスプロフィールは複数店舗に対して一括で写真や投稿をおこなう機能がないため、100店舗ある場合は1店舗ごとに写真や投稿、口コミを管理しないといけません。
各店舗ごとに店長やスタッフが管理している場合は、店舗ごとに作業や運用にかける時間がバラバラになってしまい店舗ごとにビジネス情報に表示される情報に差分が発生してしまう可能性があり、これをチェックするのにも膨大な時間がかかります。
Googleビジネスプロフィールの運用代行会社に全ての店舗の運営をまとめて依頼すれば、店舗ごとの品質のバラツキを発生させずに、かかっていた作業時間を削減できます。
最新の情報を元に運用をおこなってもらえる
Googleビジネスプロフィールは定期的にアップデートされ新しい機能が追加されたり、既存の機能が削除されるため、常にGoogleの公式から発表される最新情報を把握しておく事が重要です。
最近では、2024年の7月31日をもってチャット機能と通話履歴機能が使えなくなりました。
また、投稿できない単語や画像なども日々アップデートされているため、今まで投稿できていたものが、ある日投稿できなくなるといった事もおきます。
Googleビジネスプロフール運用代行の会社は、常に最新の機能やガイドラインを把握しているため、依頼することで競合店舗よりも早く最新機能を使ったプロモーションをおこなう事が可能になったり、ガイドライン違反を未然に防ぐことができます。
ただし、運用代行によってノウハウや知識レベルは大きく異なり、会社によっては決められた作業だけを繰り返しおこなっているだけの場合もあるため、事前にどのような会社なのかしっかりと見極めた上で依頼する必要があります。
運用代行会社の見極め方については、後ほど解説します。
Googleビジネスプロフィールの運用代行を利用するデメリット
Googleビジネスプロフィールの運用代行にはメリットだけではなく、デメリットもあります。
具体的には、以下のデメリットがあります。
- ビジネスの理解不足によってお店のスタンスと異なる運用になる
- リアルタイムで更新ができない
デメリットの内容を理解した上で、依頼するかどうか判断しましょう。
ビジネスの理解不足によってお店のスタンスと異なる運用になる
代行業者がお店の強みやイメージ、雰囲気などビジネスをしっかりと理解していない場合、投稿するコンテンツや口コミの返信の対応が不適切になる可能性があります。
例えば、店舗のオーナーであれば投稿された口コミの内容を見て次の来店につながるように、次回のイベントの告知や他の商品をおすすめしながらお店のイメージにマッチした言い方で感謝を伝えることができますが、運用代行業者の場合は、ビジネスライクな返信文になってしまう可能性があります。
競合他社の口コミ返信文と比べて、機械的な返信文になっている場合はユーザーから比較された際に選ばれる可能性が低くなるため注意が必要です。
また、病院や歯医者などのクリニックが運用代行を依頼する場合は、代行業者に法律に関する専門知識があるか確認しておく必要があります。過去には投稿をおこなう際にビフォーアフターを掲載してしまい、医療広告ガイドラインに違反してしまうなどトラブルが起きています。
代行業者が、どこまでビジネスのことを理解しているのかをしっかり確認しておきましょう。
リアルタイムで更新ができない
自社で直接Googleビジネスプロフィールを管理していれば、情報の更新や変更を即座に反映させることができます。
一方、運用代行に依頼している場合はすぐに更新をおこないたい場合でも、メール等で連絡をして代行会社が更新作業をおこなうのを待たないといけないため、リアルタイムで店舗の情報を更新できません。
例えば、日曜日に急な天候不良で営業を1時間早く終了することになったとします。運用代行に依頼している場合、連絡を取って更新を依頼しても業者が実際に作業をおこなうまでに時間がかかり、その間に誤った情報が顧客に伝わってしまうリスクがあります。また、日曜日は代行会社が休みで連絡が取れない可能性があります。
このように、リアルタイムでの対応が求められる場面で即対応できないことが、運用を外注するデメリットになります。
ただし、運用代行会社によっては自身でも簡単に複数の店舗情報を一括で更新することができる管理ツールを提供してくれる場合があるので、緊急を要するトラブル時の対応について事前に確認しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールの運用代行の内容
Googleビジネスプロフィールの運用代行のサービス内容は会社によって異なり、作業から集客支援までをおこなっている会社もあれば、決められた作業を代行するだけの会社もあります。
ただし、基本的な代行内容として以下5つをおこなっているのが一般的です。
- Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー確認
- クチコミへの返信
- 投稿作業の代行
- 検索順位・パフォーマンスの改善
- その他の代行内容
項目ごとに、どのような内容なのか詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー確認
Googleビジネスプロフィールは自動で作成される事もありますが、新しく店舗を作った場合は店舗名や住所だけでなく「営業時間」「予約リンク」「ビジネス情報」「開業日」「カテゴリ設定」など、自身で登録をおこなう必要があります。
また、管理画面にある全ての機能を利用するためには自身が店舗の管理者であることをGoogleに示す、「オーナー確認」が必要です。
Googleビジネスプロフィールの運用代行会社に依頼する事で、Googleアカウントの作成・ビジネス情報の登録・オーナー確認作業を代行してもらう事ができます。
Googleアカウントの紛失や、オーナーが誰か分からずログインできない場合などに必要になる、「アクセス権限リクエスト」も対応してもらう事ができます。
クチコミへの返信
ビジネスプロフィールに投稿されたクチコミに対して返信をおこなう事で、次回の来店を促進したり、返信文を見るその他のユーザーに対してお店の雰囲気などをアピールできるため、投稿された口コミに対してしっかりと返信をおこなう事が大切です。
ただし、飲食店や美容室など口コミが多く投稿される業種では、一件一件丁寧に返信をする時間を確保するのが難しいオーナーもいるのではないでしょうか。
また、評価の低い口コミが投稿された場合に、どのような返信をおこなえば良いか分からずにそのまま放置してしまうケースも多くあります。運用代行サービスを利用すれば、投稿者だけではなく、口コミを見る第三者からの印象も考慮した内容で返信文を作成し返信をおこなってもらう事ができます。
投稿作業の代行
Googleビジネスプロフィールの投稿機能を使う事で、ユーザーに向けてお店の最新情報やイベント情報、来店時に使えるクーポンコードの発行などの情報を発信できます。
Googleマップからの集客を増やすためには定期的に情報発信をおこない、来店するメリットをユーザーに伝える事が大切ですが、日々異なる内容の投稿をおこなうには労力がかかります。
運用代行サービスを利用すれば、定期的に集客に繋がる投稿やお店のイメージアップに繋がる投稿を代行しておこなってくれます。
また、最新情報だけではなく写真の投稿も代行してもらう事ができます。写真自体の提供は店舗側からおこなう必要がありますが、運用代行業者によっては写真を加工して投稿をして、店舗の魅力やイメージがよりユーザーに伝わるように工夫してくれます。
検索順位・パフォーマンスの改善
Googleビジネスプロフィールを運用する目的は、Google検索の表示されるローカルパックやGoogleマップ内での露出を高めて来店数を増やす事です。
露出を増やしていくためには、投稿や口コミの返信だけではなく、Googleマップアルゴリズムに合わせた施策をおこなう必要があります。
運用代行サービスを利用すれば、Googleマップからの集客を最大化するために作業代行だけではなく、サイテーションの獲得や口コミの獲得サポートなど検索順位に影響のある項目に対しての施策をおこなってもらう事ができます。
代行会社によっては、来店・問い合わせに繋がる可能性の高いキーワードの設定から、解析レポートの提出など幅広くサポートをおこなっています。
その他の代行内容
ここまで紹介した代行内容以外にも、業者によっては以下のような細かい設定や代行をおこなってくれる業者もあります。
運用代行メニュー | 詳細 |
---|---|
メニュー・商品の登録 | メニューや商品を登録すると、ナレッジパネルやGoogleMapの店舗情報欄に提供しているメニューや商品が表示されるようになります。 |
サービスの設定 | GoogleMapの店舗情報には設定して提供サービスが表示されます。 店舗が提供しているサービスを設定してくれます。 |
質問への回答 | Googleビジネスプロフィールは、ユーザーが店舗に質問ができます。 投稿された店舗への質問の回答を代行して返信をおこなってくれます。 |
NAP情報の統一 | Googleビジネスプロフィールに登録したNAP情報と、WEB上の他社媒体に掲載されているNAP情報を統一できます。 |
SNSとの連携 | X(旧Twitter)やFacebook、Instagramなど各種SNSと連携して投稿をおこなってもらう事ができます。 |
設定項目や代行する内容が増えれば、その分代行費用が高くなります。
Googleビジネスプロフィールの運用代行の費用相場
Googleビジネスプロフィールの運用代行を依頼する場合、月額で5,000円~30,000円程度の費用が発生します。月に数回程度投稿をするだけであれば費用は少なくなり、更新だけではなく投稿からMEOの施策やレポートの提出まで含まれる場合は、費用が高額になっていきます。
また、業者によっては初期設定費用が別途発生する場合もあります。たとえば、Googleビジネスプロフィールの作成やオーナー認証、画像のアップロード、基本情報の設定、ストリートビューの撮影などをおこなう際に、初期費用として1万円~5万円程度がかかることがあります。
運用代行の費用が高いからといってサービス品質が必ずしも良いわけではありませんが、一般的には月額のサービス費用が高い方が、投稿の回数が多かったり、専用のツール提供があったりとより細かな部分までフォローしてくれるようになります。
運用代行会社選びに失敗しないためのポイント
Googleビジネスプロフィールの運用代行会社を選ぶ際は、以下3つのポイントを確認して選ぶようにしましょう。
- 実績を確認する
- 契約内容とサポート体制を確認する
- 運用スキルを確認する
それぞれ詳しく解説します。
実績を確認する
まずは、候補となる運用代行会社の実績や評判を確認しましょう。過去にどのような業種や規模のビジネスをサポートしてきたか、また、その結果としてどのような成果を上げたかをチェックすることが大切です。
特に店舗の集客は業種によってノウハウが異なるため、自身が経営する店舗の業種や業界に近い実績があるかどうかを確認します。
例えば、ネイルやエステサロンの実績が豊富だったとしても、自身が美容クリニックであれば美容という面では近い業界かもしれませんが、顧客単価が大きく異なるため期待している成果が出ない可能性があります。
また、仮に同じ業界の実績があったとしても、店舗が置かれている様々な環境によっても集客できるかどうかが異なるため、「店舗の規模感が同じかどうか?」「都会なのか地方での実績なのか?」「全国チェーン店なのかそうじゃないか?」など、より自身の店舗の状況に近い実績があるか確認しましょう。
契約内容とサポート体制を確認する
運用代行業者によっては契約を解除すると、「設定を全て元に戻される」「ビジネスプロフィール自体を削除される」など、解約を阻止するために業者側にとって都合のよい契約内容になっていることがあります。そのため、契約内容に不明瞭な点や自身にとって不利な内容が記載されていないかしっかり確認しましょう。
また、サポート体制が充実しているかも確認すべきです。
代行会社によってはメールサポートしかない会社やサポート回数が決まっている場合があるため、契約後はどの程度の頻度でサポートしてもらえるのか確認しておきましょう。
- サポート方法とサポート回数を確認する
- 定期的なレポートや効果測定をおこなってくれるか確認する
- 運用の改善方法やその店舗集客に関するアドバイスの有無を確認する
契約前の段階で連絡のレスポンスが遅かったり、質問や要望に対しての回答が曖昧な業者には注意が必要です。
運用スキルを確認する
Googleマップからの集客アップも含めて運用代行を依頼する場合は、運用代行会社にどの程度の運用スキルがあるのか事前に確認しておきましょう。
実際に依頼してみないと実力が分からないケースが多いですが、比較検討をおこなう段階で以下を確認しておくことで運用スキルの高い会社に依頼できます。
- 自社メディアやSNSで情報発信をしているかどうか
- セミナーやウェビナーで情報発信をおこなっているかどうか
- 運用代行会社のGoogleビジネスプロフィールが適切に運用されているかどうか
- 自社でGoogleビジネスプロフィールを管理するツールを開発・提供しているかどうか
これらの項目を確認して、より多く該当する会社であれば安心して依頼しても問題はないでしょう。一方で、該当する項目がなく、簡単なホームページやPDF資料だけで営業をおこなっている運用代行会社であれば、注意が必要かもしれません。
運用代行を使わずに自社で手軽に運用するコツ
運用代行を使わずに社内でGoogleビジネスプロフィールを運用する場合は、サードパーティーツールを使う事で、複数の店舗に一括で最新情報や写真を投稿したり、営業時間を一括で変更したりできます。
そのため、Googleビジネスプロフィールの登録やオーナー認証などの初期設定を済ませてあるのであれば、一括管理ができるツールを入れることで作業コストを大幅に削減できます。
弊社が提供しているMEOアナリティクスでは、
- 口コミの一括管理、一括返信
- 一括投稿、予約投稿
- 写真の一括投稿
- Instagramとの投稿連携
- ビジネス情報の一括更新、改ざん防止
など、基本的な機能が全て揃って月額1,500円で利用できます。
まとめ
Googleビジネスプロフィールの運用代行に依頼する際は、代行を依頼することでどのようなメリットやデメリットがあるのかを理解した上で各社に連絡をおこない、代行してくれる作業と費用・実績などを把握した上で会社を選ぶようにしましょう。
また、日々の運用だけであればサードパーティーツールを利用する方が、コスト的には抑えることができます。
そのため、Googleビジネスプロフィールの運用代行に依頼する場合は、Googleマップ内での露出を増やすためにおこなうMEOを専門家におこなって欲しい場合か、どうしても社内で手が回らない場合に依頼するのが良いです。
尚、弊社ではGoogleビジネスプロフィールの管理ツールの提供から、MEOの代行サービスまでおこなっています。
ご興味がある方は、気軽にお問合せくださいませ。
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