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SEO対策 2025/01/16

IP分散とは?被リンク獲得やSEOにおける注意点を解説

IP分散とは?サムネイル画像です

SEOの外部対策でよく用いられる用語の中から、今回は「IP分散」の意味やSEOとの関係性、被リンク獲得でIP分散が重要な理由について解説します。Googleの特許を元に、被リンクのIPアドレスを見てどのようにスコアを決めているのか?IP分散のやり方など、専門的な内容も詳しく解説しているので是非最後までご覧ください。

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IP分散の意味は?

検索順位を上げやすくするための施策としてSEO対策をおこないますが、同一のIPアドレス(インターネット上に接続した機器に割り当てられる識別番号)を使ったサーバーからの大量の被リンクばかりが増えてしまうと、検索エンジンに不自然だと判断されて低い評価を受けるリスクが高まります。

そのため、こういった問題を回避しながらも、被リンクを効率よく集めるための手法として生まれたのが「IP分散」です。IP分散をおこなうことで、被リンク元のIPアドレスを分散させることができ、あたかも複数の別サーバーからの被リンクのように見せることができます。

特定のWEBサイトやページに対して被リンクを集めるためには、複数の別ドメインのブログサービスを使ってブログを作成するといったIP分散方法があります。複数の別サーバーなので、確実に異なるIPアドレスを持つサーバーから被リンクを貼ることができます。

しかし、IP分散という手法は1つのサーバーにIPアドレス違いの複数ドメイン(サーバー)を設置・管理して効率よく被リンクを増やせる反面、非常にリスクの高い手法であるということも覚えておかなければなりません。

そこで次に、SEOにおけるIP分散と注意点について解説します。

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SEOにおけるIP分散と注意点

WEBサイトに同じIPアドレスから不自然に大量のリンクが貼られていると、検索エンジンからマイナスの評価を受けてしまう可能性があります。そこで、同一のIPアドレスを分散することで、貼られた被リンクを複数のサーバーからのリンクとして自然な状態に見せるために利用されています。

1つのサーバーで複数のサーバーを管理できる反面、複数IPの組み合わせの管理やそれに伴うドメインの管理をする必要があり、管理コストが増大します。また、セット販売が多く、初期投資でもコストが増大するデメリットがあります。

また、IP分散で構築したサーバーは被リンクのためだけに構築した自作自演の無価値なサイトが多く、評価の低いサーバーからの被リンクはスパム判定や手動ペナルティを受ける可能性が高くなるため注意が必要です。

手動ペナルティの確認 「手動による対策」から確認

手動ペナルティは、サーチコンソールの「手動による対策」より確認ができます。

SEOの観点からみた場合、異なるIPアドレスから被リンクを多く獲得したほうが検索エンジンの評価は高くなりやすいと言われています。しかし、元々低質のドメイン(サーバー)からの大量の被リンクは、かえって検索エンジンからの評価を落とすリスクがあります。

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被リンク獲得でIP分散が重要な理由

被リンク獲得や、サテライトサイトの作成で何故IP分散が重要と言われるのでしょうか?

その答えは、2004年に公開された特許「Ranking Search Results by Reranking the Results Based on Local Inter-connectivity」にヒントがあります。

この特許では、Googleは同じホストや類似ホスト(クラスC/Dレベルで同じIPアドレスを持つリンク元)を排除することで、ランキング操作(スパム行為)を防ぐ仕組みが説明されています。

どのような内容なのか解説します。

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クラスDレベルのフィルタリング

検索エンジンは、リンク元のIPアドレスがリンク先と「全く同じ」である場合、そのリンクを無効にします。

例えば、リンク先のIPアドレスが「123.456.78.90」であり、リンク元のIPアドレスも同様の「123.456.78.90」である場合、そのリンクのスコアは切り捨てられます。

つまり、リンク元とリンク先のIPアドレスが同じ場合、被リンク効果はなくなるという事です。そのため、自社で被リンク用にWEBサイトを大量に作っても、同じサーバーで運営していた場合はSEO効果は全くありません。

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クラスCレベルのフィルタリング

検索エンジンは、リンク元のIPアドレスが検索対象と「クラスCレベル」で一致している場合も、そのリンクを無効にします。

例えば、リンク先ページのIPアドレスが「123.456.78.90」であり、リンク元ページのIPアドレスが「123.456.78.01」である場合、それらはクラスCレベルで同じIPアドレスと考慮され、切り捨てられます。

つまり、リンク元とリンク先のIPアドレスがクラスCまで同じ場合、被リンク効果はなくなるという事です。サテライトサイトなどを使った被リンク施策では、クラスC以上でIP分散が必要といわれる理由はここから来ています。

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クラスCより低いIPレベルでの対象の一致

リンク元同士がクラスCより低いレベルで同じIPアドレスの場合、オールドスコアの高いものだけを保存します。

リンク先ページのIPアドレスが123.456.75.00

上記ページにリンク元A(IPアドレス:123.456.79.00) と、リンク元B(IPアドレス:123.456.79.01)がリンクしている場合、オールドスコアの高いリンク元のみ価値が残ります。

つまり、クラスCまで同じIPアドレスを持つサイトからのリンクは、ページの評価が高いほうだけがリンクとして価値があり、それ以外のリンクの効果は除外されます。

2000年代のGoogleはこのような仕組みで、自作自演の被リンクやスパムリンクによるランキング操作を排除しようとしていました。

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IP分散のやり方

IP分散をおこなう方法を2つ紹介します。

  1. サーバーを複数契約する
  2. IP分散サーバーを利用する
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サーバーを複数契約する

IP分散をおこなうためには、異なるサーバーを個別に用意することです。ホームページごとに、各サーバーに固有のIPアドレスが割り当てられるため、IPアドレスの重複を防ぐことができます。

例えば、以下のようなケースを考えてみましょう。ある企業が5つの関連するテーマのブログを運営しており、それぞれのサイトから本体サイトへリンクを貼るとします。この場合、全てのサイトが同じサーバー上にあると、検索エンジンが「リンクが意図的に操作されたもの」と判断するリスクがあります。

しかし、それぞれ異なるサーバーにサイトを設置し、各サイトに固有のIPアドレスを持たせることで、IPアドレスが分散されリスクを軽減できます。具体例として、ブログAを「さくらインターネット」ブログBを「ロリポップ!」ブログCを「ConoHa」で運用する場合、それぞれ異なるIPアドレスが割り当てられます。

ただし、IP分散の目的がSEO対策である場合、不自然なリンク構築はかえって逆効果になる可能性があります。そのため、IP分散をおこなう際には「各サイトがそれぞれ独立して価値ある情報を発信している」ことを意識し、運営を進めることが重要です。

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IP分散サーバーを利用する

IP分散を効率的におこないたい場合、IP分散サーバーを利用する方法があります。

例えば、あるIP分散サーバーのサービスを利用すれば、1つの契約で複数のIPアドレスを選択できるプランが用意されているため、「IPアドレスAはブログサイトA用」「IPアドレスBは商品レビューサイト用」などIPアドレスをの割り振りを設定できます。

ただし、IP分散サーバーを利用する際には注意が必要です。一部のIP分散サーバーのレンタルサービスでは、見かけ上は異なるIPアドレスが割り振られているように見えても、同じネットワークレンジ内に収まっているケースや、Googleから同じIPだと特定されているケースがあります。

このようなIP分散サーバーを利用してサテライトサイトを作成した場合は、検索エンジンに不自然なパターンと判断される可能性があります。

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まとめ

IP分散について解説してきましたが、現在はIP分散をおこなってサテライトサイトを作成しても、サイト自体の価値が高くない場合は被リンクとしての効果はありません。

検索ランキングを上げるための施策としてはIP分散したサーバーからの被リンクだけはなく、価値が高く影響力のあるサイトから多くの被リンクを受けられるような「良質なコンテンツを作成し、ユーザビリティの高いWEBサイトを構築する」ことが、SEOにおける効果を高めるためには有効な施策になると言えるでしょう。

自社で被リンクを獲得するのが難しい場合は、ホワイトリンクまで気軽にご相談くださいませ。被リンク獲得代行サービスや被リンクに関するコンサルティンなどをおこなっています。

以上、「IP分散」の意味やSEOとの関係性についての解説でした。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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