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SEO対策 2024/09/10

GoogleとYahoo!の違いとは?特徴・表示項目の違いを解説

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Yahoo!では、2010年12月1日からGoogleの検索エンジンを導入しています。そのことをご存知の方の中には「検索エンジンは同じなのに、GoogleとYahoo!では検索結果が違う」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、気になる「GoogleとYahoo!の検索結果の違い」について解説します。

1

GoogleとYahoo!の違い

GoogleとYahooは、かつて別の検索エンジンを使用していたためその仕様には明確な差がありました。当時、ディレクトリ型検索を得意としていたYahooは、Googleのクローラー型検索に比べて圧倒的に費用対効果が悪く、利益率の差は開いていきました。

というのも、ディレクトリ型というのは手動でカテゴリー分けを行うことで情報収集を行うため、ロボットが自動で巡回して情報収集するクローラー型と比べて費用がかかってしまうからです。

そのため、2010年12月1日にGoogleの検索エンジンを導入しました。しかし、検索エンジンは同じでも検索結果や表示広告等違いが見られているのも事実です。

GoogleとYahooでどんな違いがあり、その違いが生まれるのは何故なのか?
下記で徹底的に解説していきます。 

2

Google・Yahoo!検索結果の違い

Yahoo!とGoogleの検索結果画面で違うものは大きく以下の4つです。

  1. 自然検索に表示される項目の違い
  2. 検索結果における表示されるリスティング広告の違い
  3. 検索サジェストの違い
  4. 検索結果に表示される地図の違い

具体的にどのような部分に違いがあるのかそれぞれ解説します。

2-1

自然検索に表示される項目の違い

Yahoo!は、インターネット検索の事業だけでなく、幅広く事業を展開しているためGoogleの自然検索とYahoo!の自然検索に表示される項目が違います。

Yahoo!ショッピング

例えば、Googleで「美容液 通販」と検索したときに、検索結果の一番上には広告の商品が並んでおり、広告のページに誘導します。一方、Yahooで「美容液 通販」と検索した場合、自社のイーコマース事業であるYahooショッピングのおすすめ商品が表示されます。

Googleで「美容液 通販」と検索した例
Googleで「美容液 通販」と検索した例
Yahooで「美容液 通販」と検索した例
Yahooで「美容液 通販」と検索した例

Yahoo!ニュース

例えば、Googleで「インボイス制度」と検索しニュースタブをクリックした場合、検索結果上の上部には時事性の高い記事・信用性の高い記事が表示されます。

一方、Yahooで「インボイス制度」と検索し、ニュースタブをクリックした場合、自社のメディアサイトであるYahooニュースが表示され時事性の高い記事を上位表示させます。

Googleで「インボイス制度」と検索した例
Googleで「インボイス制度」と検索した例
Yahooで「インボイス制度」と検索した例
Yahooで「インボイス制度」と検索した例

Yahoo!リアルタイム検索

Googleで「ワンピース(漫画)」と検索した場合、時事系の内容を知るにはニュースの記事を読む必要があります。

一方、Yahooで「ワンピース(漫画)」と検索した場合、Yahooリアルタイム検索のタブをクリックすれば、Twitterの最新の投稿(ツイート)が分かります。YahooとTwitterで連携してるため、最新のツイート・時間ごとのツイート数・感想のネガティブ、ポジティブの割合まで把握可能です。

Googleで「ワンピース」と検索した例
Googleで「ワンピース」と検索した例
Yahooで「ワンピース」と検索した例
Yahooで「ワンピース」と検索した例

教えて!goo・Yahoo知恵袋

質問回答のコミュニティとして、YahooもGoogleも独自のプラットフォームを持っています。Googleでは教えて!goo、YahooではYahoo知恵袋を運営しています。構造上、特段大きな差はありませんが質問総数で見たときにYahoo知恵袋が圧倒的に多く差があります。Yahoo知恵袋の方が知名度も高いと言えるでしょう。

教えて!gooの「ダイエット」関連の質問例
教えて!gooの「ダイエット」関連の質問例
Yahoo知恵袋の「ダイエット」関連の質問例
Yahoo知恵袋の「ダイエット」関連の質問例

PayPayフリマ

例えば、Googleで「スマホケース ハンドメイド」と検索した場合、検索結果上の一番上には広告の商品が並んでおり、広告のページに誘導します。一方、Yahooで「スマホケース ハンドメイド」と検索した場合、傘下のPayPayフリマのおすすめ商品が表示されます。

1位表示は、ヤフーショッピングが競合となり難しいもののヤフー傘下ということもあるので、中古等のフリマ関連のキーワードであれば、PayPayフリマが上位表示されやすい傾向にあります。

Googleで「スマホケース ハンドメイド」と検索した例
Googleで「スマホケース ハンドメイド」と検索した例
Yahooで「スマホケース ハンドメイド」と検索した例
Yahooで「スマホケース ハンドメイド」と検索した例
2-2

検索結果における表示されるリスティング広告の違い

検索結果が表示されるとき、Googleでは「スポンサー」Yahoo!では「広告」と表記され下図の赤枠部分にサイトのURLとタイトルタグが表示されます。

検索キーワードによって広告が変わるリスティング広告は、YahooとGoogleで少し結果が違っていきます。何故ならば、リスティング広告出稿時のルール・制限が変わってくるからです。

Googleで「転職会社」と検索した例
Googleで「転職会社」と検索した例
Yahooで「転職会社」と検索した例
Yahooで「転職会社」と検索した例

下記表は、GoogleとYahooのリスティング広告の違いを項目ごとで表したものです。

特徴的なのは、Yahooのリスティング広告では、年齢・性別・興味関心によって出稿する広告を変えることが出来ないのに対して、Google広告では、上記項目にプラスして、半径〇㎞以内等の様々なターゲティング設定が出来ることです。

項目GoogleYahoo
年齢×
性別×
興味関心×
デバイス
都道府県市区町村
半径〇km以内×
日時指定
リターゲティング


また、Google広告・Yahoo広告の詳しい内容が知りたい方は下記URLを参照下さい。

【参考記事】
Google広告ヘルプ 
Yahoo!広告ヘルプ

2-3

検索サジェストの違い

Googleで「WEBマーケティング」と検索した例
Googleで「WEBマーケティング」と検索した例
Yahooで「WEBマーケティング」と検索した例
Yahooで「WEBマーケティング」と検索した例

Googleの検索サジェストもYahoo!の検索サジェストも、メインのキーワード(1語目のキーワード)と一緒に検索される確率が高いものが表示されるという点では同じですが、Yahooサジェストはそれに加えて、キーワードの関連度や直近の検索数もサジェスト表示に関連していきます。

2-4

検索結果に表示される地図の違い

Googleで「いちご狩り 都内」と検索した例
Googleで「いちご狩り 都内」と検索した例
Yahooで「いちご狩り 都内」と検索した例
Yahooで「いちご狩り 都内」と検索した例

例えば、Googleで「いちご狩り 都内」と検索した場合、検索結果上の一番上にはGoogleマップが表示されます。一方、Yahooで「いちご狩り 都内」と検索した場合、Yahooロコが表示されます。

3

Google・Yahoo検索結果ユーザーの違い

採用している検索アルゴリズムは同じですがGoogleとYahoo!では、利用する「ユーザー」が違います。

3-1

デバイスの違い

パソコンとスマートフォン、使うデバイスによって検索エンジンのシェア率は変わっていきますが、現状どのデバイスにおいてもシェア率トップはGoogleとなっています。

デスクトップにおいては、1位のGoogle、2位Bingに次いで、Yahoo!の順位が3位となっていますが、モバイルでは、1位のGoogleに次いで2位のシェア率を誇っています。

【2022年2月~2023年2月 デスクトップのシェア率】

2022年2月~2023年2月 デスクトップのシェア率


【2022年2月~2023年2月 モバイルのシェア率】

2022年2月~2023年2月 モバイルのシェア率
画像引用元:statcounter GlobalStats


しかし、上記はあくまで検索エンジンのシェア率であり、ユーザー数で見ると日本のインターネットユーザー数1億人の内、8400万人がYahoo!のアクティブユーザー数です。まだまだ利用者数の多いサイトであることは間違いありません。

3-2

年齢層や性別の違い

Yahoo! JAPANユーザーの特徴
引用元:Yahoo! JAPAN 媒体資料(2022年3月版)

検索エンジンの利用者をGoogle、Yahoo!それぞれ区別して見てみると、Googleでは63.5%、Yahoo!では52%が男性となります。Yahoo!に比べてGoogleの方が男性の利用率が若干高い傾向があることがわかります。

また、年齢層で見るとYahoo!のボリューム層が40代~60代という結果に対して、Googleのボリューム層が10代~20代のため、Googleは若年層が多く利用している傾向がある事が分かります。

年代別でボリュームゾーンが違う理由としては、インターネットが普及した1995年はGoogle検索が誕生する前で、殆どのユーザーがYahoo!検索を使っていたため、その世代に当たる現在の40代~60代はYahoo!を使う傾向になるのかもしれません。

3-3

利用者数の違い

Yahoo! JAPANの月間アクティブユーザー数
引用元:Yahoo! JAPAN 媒体資料(2022年3月版)

意外に思うかもしれませんが、日本国内では、インターネット検索の利用者数は、GoogleよりもYahooの方が多いです。月間アクティブユーザー数で見ると、Googleが約7000万人、Yahooが約8000万人いると言われています。

4

Google・Yahoo!のパーソナライズド検索の違い

パーソナライズド検索は、個人ユーザー向けに検索結果をカスタムで表示するための機能です。これまで利用した履歴などを考慮して、各ユーザーに合った検索結果を返すことができます。

4-1

パーソナライズド検索を無効にする方法

シークレットモード


より純粋な検索結果をみるには、パーソナライズド検索を無効にする必要があります。そこで便利な機能が、Google Chromeというブラウザにある「シークレットモード」です。

パソコンでWindowsを利用されている方はCtrl+Shift+n、Macの場合は、⌘+shift+nのキーを同時に押すと開けます。ただ、シークレットモードで検索をしてもGoogleはユーザーの位置情報を認識してしまうので、完全に無効な状態での検索は難しいようです。

5

Google・Yahooユーザーの違い

3でも記述しましたが、この章では更に深堀してユーザーの違いについて記したいと思います。

5-1

Googleをよく使う人の特徴

  • インターネット利用時間「2時間以上」が多い
  • 専門職や経営者・役員など、男性利用者の割合が高い傾向
  • SNSアプリの利用時間も長く、SNSから情報を得ている人が多い
  • Amazonとの親和性が高い

Googleをよく使う人にはこのような特徴があります。
若い男性の利用者数が多い分、ビジネスマンやSNSを多用する若者の行動特徴が反映されたのだと思われます。

【参考ページ】
検索サービスに関する調査--ヤフーとグーグル、利用者の職業構成比など異なる結果に - CNET Japan

5-2

Yahooをよく使う人の特徴

  • インターネット利用時間「1時間未満」が多い
  • 主婦や事務職・販売職など、女性かつ高齢層の利用者の割合が高い傾向
  • SNSアプリの利用時間も短く、SNSから情報を得ている人が少ない
  • 楽天やYahooショッピング等のネットショッピングの親和性が高い
  • Yahoo関連のサービスへの依存度が高い

Yahooをよく使う人にはこのような特徴があります。
高年層かつ女性の利用者数が多い分、SNS利用が少なく、オンラインショッピングを多用する行動特徴が反映されたのだと思います。

【参考ページ】
検索サービスに関する調査--ヤフーとグーグル、利用者の職業構成比など異なる結果に - CNET Japan

6

GoogleとYahooの検索結果に違いが生まれる理由

項目ごとに検索結果の違いを説明してきましたが、こちらでは何故、このような検索結果の違いが生まれるのか根本的な理由について話していきたいと思います。

6-1

GoogleとYahooで提供されるサービスが違うから

Googleの提供サービス

Googleは、経営理念として「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」を掲げています。

その経営理念通り、GoogleChromeや、Youtubeを始めとしたネットリテラシーの低い人でも使いやすいアプリの提供や、ビジネスの助けとなるツールをサービスとして提供しています。

▼ 下記がGoogleが提供しているサービス一覧になります。

Googleが提供しているサービス一覧

Yahooの提供サービス

Yahooは、経営理念として「情報技術の力で日本をもっと便利に」を掲げています。その経営理念通り、YahooショッピングやYahooトラベルを始めとしたネットから、商品購入や旅行等の行動に繋げるための助力になるようなサービスを提供しています。

▼ 下記がYahooの提供サービスです。

Yahooの提供サービス
6-2

GoogleとYahooでユーザーのアプローチが違うから

Googleは、検索するユーザーにとってどのサイトが「悩みを解決」出来るサイトかを導き出すことに重点をおいて強化していきました。

一方、Yahooは、よりPVを稼ぐために「注目されるコンテンツ・サービスの拡充」を重点に置き、強化していきました。そのため、GoogleとYahooで、検索結果・提供サービスにおいて差が生まれるようになりました。

7

GoogleとYahoo!それぞれにSEO対策は必要?

SEO対策の観点で行くと、検索エンジン毎の対策は必要ありません。

提供サービスの違いから、通販サイトやニュースサイトの上位表示の差は出ますが、サイト記事の上位表示に関わる検索エンジンは前述したように、Yahoo!では、2010年12月1日にGoogleの検索エンジンを導入して、現在も検索結果に反映させるために使用しています。

そのため、SEO対策では、いかにGoogle検索で上位表示されるように行っていくかを考え、実行していくことが大事です。

8

GoogleとYahoo!どちらを使えば良いのか?

これまで、Yahoo!とGoogleの違いについて説明してきましたが結局どちらを使えば良いのでしょうか?

結論としては、「使用目的によって異なる」といったところです。では、どういうシチュエーションでどちらを使えば良いのか、解説していきます。

8-1

Googleを使ったほうが良い場合

Googleの初期画面
Googleの初期画面

Googleが提供するアプリやツールの利用頻度が高い

Google検索ではGoogleマップやgmailなど、日常的に利用する頻度が高いGoogleアプリにすぐにアクセスすることができます。また、Googleで画像検索や動画検索を普段から仕事や趣味で使うことの多いユーザーはGoogle検索エンジンがおススメです。

シンプルな検索結果を好む

Googleの検索結果はYahoo!に比べて表示される項目がシンプルです。Yahoo!の検索結果にはYahoo!ショッピングの商品など、独自の項目が表示される為よりシンプルなUIを好むユーザーや、余計な検索結果が表示されるのを好まないユーザーにはGoogle検索がおススメです。

8-2

Yahooを使ったほうが良い場合

Yahooの初期画面
Yahooの初期画面

ソフトバンク関連のサービスを多用してる人

Yahoo!を運営するZホールディングスやLINE、PayPayは、ソフトバンクグループの傘下に置かれているため、それらサービスのお得情報や最新情報は、Yahooの画面に記載されることが多いです。
いち早くソフトバンクグループの情報を知りたい人は、Yahooの利用をオススメします。

PCでネット予約をしたい人

現代では、ネット予約をスマホで済ませる人も多くなってきましたが、文字の大きさやマルチタスク等、PCに追いつけない点は多く存在しています。

そのため、PCユーザーにとってネット予約も一緒に行いたいという方にとっては、ネットショッピングや旅行サイトの充実しているYahoo!は、Googleよりも使い勝手の良いサイトと言えるでしょう。

リアルタイムな情報が知りたい人

Googleは、情報の正確性に長けていますが、情報の速さで行くと、Twitterの方が一枚上手です。もちろん、GoogleでもTwitterの情報の確認は出来ますが、Yahoo!には、もっと分かりやすく確認出来るYahooリアルタイム検索があります。

その他、ニュースサイトでもYahoo独自のメディアを持っていることから、リアルタイムの情報を得るためにはYahoo!の利用をおススメします。

9

まとめ

Google検索もYahoo!検索も、それぞれで使い心地のよいポイントというのが存在します。

ユーザーは、時と場合に応じて、GoogleとYahooを使い分けていきましょう。

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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