データベース型SEO代行会社おすすめ5選│選び方のポイントを解説

データベース型のサイトのSEOは通常のSEO対策に比べてテクニカルな施策が必要となります。そのため、外注でSEO対策をおこなう場合は専門知識をもったSEO会社に依頼しないと、求めている成果が出ない可能性があります。そこで、本記事ではデータベース型サイトのSEOのノウハウを持った会社の選び方とオススメの会社を紹介します。

データベース型SEOの会社比較表
会社名 | 特徴 | 費用感 |
---|---|---|
オルグロー株式会社 | ・創業から約10年間で2,500社以上のSEOコンサルティング実績 ・開発エンジニア、制作エンジニアが100名以上在籍 ・SEMメディア「SEM Plus」を運営している ・データベース型のサイトからコンテンツSEOまで幅広く対応 ・サイトの状態に合わせた料金プラン | 月額10万円~40万円 |
アユダンテ株式会社 | ・サイトリニューアルを含めたSEOコンサルティングが可能 ・グローバルSEOにも対応 ・Googleアナリティクス、広告運用のスペシャリストが在籍 ・WEBマーケティングに関する多くの書籍販売実績がある | 半年で300万円~ |
ナイル株式会社 | ・大手企業のSEO支援実績が豊富 ・2023年に上場した会社 ・サイト改善やコンテンツSEOの知見もある ・自社メディアで情報発信をおこない上位表示されている | 月額40万円~ |
株式会社 PLAN-B | ・5000社以上の支援実績がある ・SEOだけではなく、WEBマーケティング全般の支援が可能 ・独自会社したSEOツールがある ・自社メディアで情報発信をおこない上位表示されている | 月額40万円~ |
株式会社LANY | ・新しい会社だが、有名企業のコンサルティング実績が複数ある ・SNS・ブログ・YouTubeでSEOに関する有益な情報を発信している ・「データベースSEO」でコラムが1位に表示 ・SEOコンサルの採用を積極的におこなっている | 月額50万円~ |
会社名をクリックすると、記事中盤で紹介する会社の詳細説明へ遷移します。
データベース型SEOの代行会社とは
データベース型SEOを代行してくれる会社を依頼する前に、通常のSEO対策と比べて料金・施策などにどのような違いがあるのかを覚えておくことが大切です。
- データベース型SEOの施策の種類
- データベース型SEOの費用相場と料金体系
- データベース型SEOで成果が出るまでの期間目安
まずは、上記3点について理解して、依頼すべきかどうかを検討しましょう。
データベース型SEOの施策の種類
データベース型SEOをおこなう際は通常のSEOやコンテンツSEOとは異なり、よりテクニカルな施策が必要になります。
具体的な施策内容は以下になります。
【クロール・インデックスの最適化】
データベース型のサイトの場合はサイトの特性上、大量のURLが生成されます。その中で、検索クエリにマッチしたページを優先的にクロール・インデックスさせる施策をおこないます。
【動的ページに対しての内部対策】
データベース型のサイトの場合、検索結果ぺージに表示されるのは動的に生成された一覧ページのため、動的ぺージに対して内部対策をおこなう必要があります。
【不要なページの処理】
データベース型のサイトの場合、キーワード検索や絞り込み検索によって、大量のURLが生成されるため、検索結果に表示させる必要のない不要なページや、重複したページをクロール対象やインデックス大量から外すなどの処理をおこないます。
【詳細ぺージのコンテンツ品質の改善】
データベースサイトのぺージの中で多くの割合を占めるのが、詳細ぺージです。詳細ぺージの品質を向上させる事でサイト全体の評価を向上させる施策をおこないます。
【外部対策】
多くのページをインデックスさせる為には、ドメイン自体の評価を高める必要があります。そのために、被リンクの獲得など外部対策をおこないます。
データベース型SEOの費用相場と料金体系
各社が提供しているデータベース型SEOの費用相場は月額で40万円〜50万円程度となります。
ただし、サイトの規模や実装の有無によっても大きく変動し、サイト規模が小さくコンサルティングのみであれば、月額10万円程度からおこなう事もできますし、サイト規模が大きく実装もサービスに含まれる場合は月額で100万以上となる事があります。
このように、データベース型のサイトの場合は、コーポレートサイトやメディアサイトと違い、SEO対策の外注費用が、サイトの規模や状態によって大きく異なるのが特徴です。また、料金体系は基本的には月額固定となり成果報酬はやっていないケースが殆どです。
データベース型SEOで成果が出るまでの期間目安
データベース型のSEOで成果が出る期間の目安は、6ヵ月〜12ヵ月程度となります。対策開始直後は、キーワードの洗い出しや対策ページの選定、WEBサイトの仕様の理解などに多くの時間がかかります。
また、動的ページの仕様変更など、WEBサイトのプログラムの修正をおこなう場合は実装にも時間がかかるため成果が出るまでに6ヵ月程度かかります。
ただし、小規模なサイトの場合や、サイトの改修などが発生しないケースでは3ヵ月程度で成果が出る事もあります。具体的な目安についてはサイトによって異なるため、SEO会社に事前にサイトの分析をしてもらいおおよその目安を聞いておきましょう。
プロが厳選!データベース型SEOが得意な会社5選
オルグロー株式会社

【ポイント】
- 創業から約10年間で2,500社以上のSEOコンサルティング実績
- 開発エンジニア、制作エンジニアが100名以上在籍
- SEMメディア「SEM Plus」を運営している
- データベース型のサイトからコンテンツSEOまで幅広く対応
- サイトの状態に合わせた料金プラン
【詳細】
オルグロー株式会社は東京に本社を置く、SEO対策やシステム開発をおこなう企業です。大手SEO会社の事業責任者が2012年に立ち上げた会社で、SEO以外にもAIを活用したシステム開発やエンジニアの貸出しなどをおこなっています。
オルグロー株式会社が提供するデータベース型SEO代行サービスは、100名以上のエンジニアが在籍しているため、実装まで対応することができます。
過去に大規模、小規模問わず求人サイト、不動産サイト、ECサイト、予約サイトなど幅広いジャンルのデータベースSEOの支援実績があるため、どのようなサイトでも対応することができます。
また、パッケージ化されたプランを提案するのではなく、クライアントのサイト規模や状態に合わせた施策内容を、予算に合わせて提案することができます。
自社メディアSEM PlusではSEOやサーチコンソール、被リンク獲得に関する情報発信をおこなっており、内部対策から外部対策、テクニカルSEO、コンテンツSEOなど幅広い領域のSEO対策が可能です。
立ち上げたばかりのサイトや、月額50万以下でデータベースSEOの施策をおこないたい方にはオススメです。
SEOサービスサイトURL | https://white-link.com/ |
データベース型SEO代行サービスサイト | https://white-link.com/db-seo |
コーポレートサイトURL | https://www.allgrow.co.jp/ |
電話番号 | 03-5784-4330 |
住所 | 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉ビル6階 |
設立年 | 2012年 |
費用感 | 顧客の状況や予算に合わせたプラン提案を行っています (月額10万円~50万円 ※年間契約) |
アユダンテ株式会社

【ポイント】
- サイトリニューアルを含めたSEOコンサルティングが可能
- グローバルSEOにも対応
- Googleアナリティクス、広告運用のスペシャリストが在籍
- 書籍の実績がある
【詳細】
アユダンテ株式会社は東京の千代田区にある、技術者を中心としたWEB集客のコンサルティング会社です。
企業と顧客ニーズに合わせた本格的なSEOコンサルティングサービスを提供しており、エンジニア・プログラマ・コンサルがSEOやユーザーのニーズやUXを考慮したWEBサイトのリニューアルをおこなってくれます。
アユダンテには外国人コンサルタントが常駐しており、英語や中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語などのグローバルSEOに対応できます。また、アクセス解析や、広告運用のスペシャリストも揃っているためSEO対策だけではなく、サイト集客に関するコンサルティングが可能です。
SEOやGA4、リスティング広告に関する書籍を発売している事からも専門性の高さがあると言えます。サイトリニューアルからSEO、広告運用までワンストップで任せたい場合はオススメの会社です。
コーポレートサイトURL | https://ayudante.jp/ |
電話番号 | 03-3239-8441 |
住所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町2丁目2-4 麹町セントラルビル6階 |
設立年 | 2006年2月28日 |
実績詳細 | 「エアプラス株式会社」「株式会社そとあそび」 「株式会社パソナ」「株式会社ベネッセMCM」 |
費用 | リニューアル時のSEOコンサル+システムコンサルティング 半年で500万円~ リニューアル時のSEOコンサルティング 半年で300万円 |
ナイル株式会社

【ポイント】
- 大手企業のSEO支援実績が豊富
- 2023年に上場した会社
- サイト改善やコンテンツSEOの知見もある
- 自社メディアで情報発信をおこない上位表示されている
【詳細】
ナイル株式会社は、大手企業のSEO支援における豊富な実績を持ち、2023年にグロース市場に上場した企業です。
SEOコンサルティングや、サイトリニューアルサポート、コンテンツ・記事制作代行、オウンドメディア構築・運用代行、Googleアナリティクス4の導入サポートなど、総合的なWEBマーケティングの支援を大手会社を中心におこなっています。
ナイル株式会社はデータベース型のサイト改善やSEOに関する深い知見があり、自社メディアを通じて積極的に情報発信をおこなっています。
自社サービスの1つである、新車・中古車カーリースメディア「 定額カルモくん」はデータベース型のサイトのため、自社での運用ノウハウもあります。大手の企業の支援実績が豊富な会社のため、ページ数が100万を超えるような大規模サイト運営者にオススメの会社です。
サービスサイトURL | https://www.seohacks.net/ |
コーポレートサイトURL | https://nyle.co.jp/ |
電話番号 | 03-6409-6760 |
住所 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田1-24-2 JRE東五反田一丁目ビル7F |
設立年 | 2007年 |
実績詳細 | 「株式会社メディカルサポートジャパン」「三井住友会場」 「第一生命保険株式会社」「三井住友カード株式会社」「アドビ株式会社」 |
費用感 | SEOコンサルティング|月額40万円~ |
株式会社 PLAN-B

【ポイント】
- 5,000社以上の支援実績がある
- SEOだけではなく、WEBマーケティング全般の支援が可能
- 独自会社したSEOツールがある
- 自社メディアで情報発信をおこない上位表示されている
【詳細】
株式会社PLAN-Bは、5,000社以上の実績があるSEO会社です。20年以上の実績を持ち、SEO事業においては、データベース型SEOを含むSEOコンサルティングサービスとコンテンツ制作を提供しています。
SEO事業の他にも、インターネット広告の運用、Instagram、YouTube、TwitterなどのSNSを活用したインフルエンサーマーケティング事業も行っており、WEBマーケティング全般に関するコンサルティングを受ける事ができます。
また、「IT review Grid Award 2023 Winter」で「SEOツール」部門の「Leader」を6期連続受賞しているSEOツール「SEARCH WRITE」を独自開発しているため、ツール上のデータを元に戦略的な施策をおこなう事ができます。
自社で運営しているWEBマーケティングメディア「PINTO!」は多くのビッグキーワードで上位表示されている実績がある事からも、SEO対策について確かな知見がある事が分かります。
データベース型SEOの依頼だけではなく、コンテンツマーケティング、SNSの集客支援など総合的なコンサルティングを受けたい場合はオススメです。
サービスサイトURL | https://service.plan-b.co.jp/service/seo_consulting/ |
コーポレートサイトURL | https://www.plan-b.co.jp/ |
電話番号 | 03-3446-7577 |
住所 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田2-5-9 島津山PREX 3階 |
設立年 | 2003年 |
実績詳細 | 「株式会社プラスワンインターナショナル」「株式会社ネオジャパン」「株式会社dazzy」 |
費用感 | SEOコンサルティングサービス|月額40万円~ |
株式会社LANY

【ポイント】
- 新しい会社だが、有名企業のコンサルティング実績が複数ある
- SNS・ブログ・ YouTubeでSEOに関する有益な情報を発信している
- 「データベースSEO」でコラムが1位に表示
- SEOコンサルの採用を積極的におこなっている
【詳細】
株式会社LANYは、SEOをはじめ、コンテンツマーケティングや広告運用を中心に、顧客のデジタルマーケティングをあらゆる角度から統合的にサポートを行っています。
元々事業会社でデータベース型のサイトのSEO担当者だったため、データベース型SEOのノウハウも持っており、データベース型SEOについて執筆した自社コラムの記事が検索結果で1位を獲得しています。
SEO事業以外にもオウンドメディア運用代行やリスティング広告運用代行、調査リリース代行などのサービスを提供しています。2020年に設立された、まだ新しい会社ながら、積極的にSEOコンサルタントの採用活動をおこなっているため実力の高いSEO会社と言えます。
SEOでは記事作成代行、記事リライト代行などもサービス提供しているため、コンテンツSEOの支援も可能です。データベースSEO/コンテンツSEOどちらも依頼した方にはオススメの会社です。
サービスサイトURL | https://lany.co.jp/seo/ |
コーポレートサイトURL | https://lany.co.jp/ |
電話番号 | サイトに記載なし |
住所 | 〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2-8-9 渋谷UPJビル6階 |
設立年 | 2020年 |
実績詳細 | 「ビズメイツ株式会社」「株式会社オールアバウト」「マイナビ子育て」 「駅近ドットコム株式会社」「スマート家族信託」 |
費用感 | SEOコンサルティング|月額50万円~ SEOサイト診断|60万円~ |
データベース型SEO代行会社の選び方
データベース型SEOは、通所のSEO対策とは異なり実際に対応できる会社は少なくなります。また、費用も高額になるためどの会社を選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、データベース型SEOの会社選定で失敗しないための選び方を5つ紹介します。
- 社内に開発エンジニアもしくは、開発に詳しい担当者がいるかどうか
- データベース型SEOの過去の実績や成功事例が豊富
- データベース型SEOの施策や支援内容の提案が明確
- 費用感があうかどうか
- コンサルティングだけか実装まで対応可能なのか確認する
それぞれ詳しく解説していきます。
社内に開発エンジニアもしくは、開発に詳しい担当者がいるかどうか
データベース型のサイトのSEOを外注する場合は、HTMLの知識だけではなく、開発言語についての専門知識があるエンジニアが社内にいるかどうか確認しましょう。
データベース型のサイトのSEOは、静的ぺージへの対策ではなく、動的ぺージに対してSEO対策をおこなう事になります。
例えば、検索結果に表示させたい一覧ページのtitleタグを個別に設定したいのに、動的ページのtitleタグが個別に設定出来ない仕様の場合はサイトのプログラムを改修する必要があります。
そのようなケースの場合、開発言語についての専門知識が無い場合、クライアントの制作会社や社内のエンジニアに適切な指示が出せない可能性や、SEO会社側で実装が出来ない可能性があります。
これでは、施策が進まず成果を出す事ができません。そのため、必ず開発に詳しいエンジニア、もしくは担当者がいるかどうかを事前に確認しましょう。
データベース型SEOの過去の実績や成功事例が豊富
過去におこなったデータベース型サイトのSEOの支援実績や、成功事例があるかないかを事前に確認しましょう。データベース型SEOはコンテンツSEOやコーポレートサイトのSEOに比べて、依頼の数が少ないため、実績や事例が無い場合は過去に施策した経験がないかもしれません。
同じように業種・業界の実績がある場合や、同じようなサイト規模での実績がある場合は信頼できる会社と考えられます。また、実績や事例だけではなく、データーベース型SEOやテクニカルな施策、サーチコンソールについて情報発信をしている会社であれば安心です。
データベース型SEOの施策や支援内容の提案が明確
データベース型のSEOに関わらず、契約前に具体的にサイトの課題や改善案を明確に提案してくれるSEO会社を選びましょう。具体的な提案がないにも関わらず、「問合せが○○%増えた実績があります」「○○ヵ月以内に○○位になります」など、良い話だけをしてくる業者には注意が必要です。
また、担当者にどのような施策をおこなうのか質問しても、具体的な施策の内容や方針についての回答がない場合も要注意です。
優良なSEO会社であれば、事前にサイトの分析をおこなった上で、
- 施策をおこなうべきキーワード
- CVを増やすために必要なコンテンツ
- 現在上位表示出来ていない理由
- 具体的な改善案
を提示してくれます。
提案が明確かどうかを判断するためには、1社ではなく、複数社に問合せをおこない各SEO会社にそれぞれ提案をしてもらいましょう。提案内容を見比べる事で、施策や支援内容が明確かどうかを比較することができます。
費用感が合うかどうか
SEO対策は、会社によって大きく費用が異なります。また、殆どのSEO会社はプランをパッケージ化しているため、サイト規模やSEOの難易度に関わらず一律で費用が発生します。
データベース型のSEOといっても、必要となる施策は「サイトの仕様」「競合性」「サイトの規模」「サイトの状態」など様々な要素によって異なります。
そのため、前述したように複数社に見積・提案依頼をおこない、施策の提案と予算を総合的に判断し、自社のサイトにマッチする提案をしてくれるSEO会社を選択しましょう。
尚、弊社が提供しているSEOサービス「ホワイトリンク」はサイトごとに、必要な施策を事前に洗い出した上で費用を算出しているため、依頼者様の希望やサイトにマッチしたプランニングが可能です。
コンサルティングだけか実装まで対応可能なのか確認する
SEOの施策はコンサルティングだけなのか、実装までしてくれるのかを事前に確認しましょう。SEO会社によっては、SEOはコンサルティングのみで改善箇所の提案や、サイト内で修正すべき箇所に関する指示書の作成までおこない、施策の実装はやっていないという会社も多くあります。
前述したようにデータベース型サイトのSEOは、サイトの改修などをおこなうケースが多いため、社内で実装出来ない場合は「施策が進まない」もしくは「実装にかかる外注費用が別途発生する」可能性があります。
逆に、依頼者の社内に実装出来るエンジニアがいる場合は、実装まで込みの会社(実装費用もサービス料金に含まれている)に依頼してしまうと、余計なコストを支払う事になります。
そのため、依頼者は
- 社内もしくは制作会社内で実装が出来るのかどうか?
- 依頼先のSEO会社はコンサルティングたけなのか、実装まで込みなのか?
を確認した上でマッチした会社を選びましょう。
データベース型SEOで選んではいけない会社の例
データベース型SEOで選んではいけない会社の特徴は、以下の2点です。
- コンテンツSEOの提案だけしてくる
- ブラックハットなSEOの提案をしてくる
この2点どちらかに該当する会社には、データベース型SEOの依頼をしてはいけません。
理由を詳しく解説します。
コンテンツSEOの提案だけをしてくる
データベース型のサイトにも関わらず、コンテンツSEOだけを提案してくる会社には注意が必要です。
データベース型のサイトでは、一覧ぺージを上位表示させる事が成果を出すための最優先事項です。一方で、コンテンツSEOは作成した記事ページを上位表示させる施策のため、サイトの課題が潜在層の獲得でない限りミスマッチな施策となります。
それにも関わらずコンテンツSEOを提案してくるSEO会社は、
- 相手の状況を考えず自社サービスのコンテンツSEOだけをどの会社にも提案している
- 営業マンにSEOの知見が殆ど無い
- Googleのアルゴリズム、クエリごとに表示されるぺージの種類を理解していない
- テクニカルな施策の知見が会社にない
に該当する可能性があります。
サイトの内容や求める成果にマッチしていない提案をおこなうSEO会社に依頼しても、失敗するリスクが高すぎます。
ブラックハットなSEOの提案をしてくる
ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに反する行為で順位を上げるSEO対策です。ブラックハットSEOをおこなうと一時的に順位が上昇する可能性がありますが、その後順位が下落する可能性が高いです。
また、最悪Googleからペナルティを与えられた場合は、一定期間検索結果に表示されなくなります。
そのため、ブラックハットSEOは絶対におこなってはいけません。よくあるブラックハットSEOの提案は「有料リンクの購入」や「SEO目的の過度な相互リンク」などです。
これらの施策が効果的な時代もありましたが、現在はすぐにGoogleのアルゴリズムによって効果がなくなるため、費用をかけても無駄です。
SEO会社の中には、「ドメインパワーを高めることが重要です」「Googleは現在ドメインパワーを一番評価しています」といった、甘い言葉で有料リンクの営業をしてくる会社もあるため注意しましょう。
データベース型SEOでおこなう施策
データベース型SEOでおこなう施策を事前に理解することで、SEOを依頼する会社の提案内容が適切かどうかを判断することができます。
▼ データベース型SEOでおこなう主な施策は以下になります。
- キーワード選定・PLPの設定
- PLPの不一致の解消
- PLPに設定したページに対して個別のtitleタグの設定をおこなう
- PLPに設定したページをクロール・インデックスさせる
- 重複コンテンツに対してcaonicalかnoindexで対応する
- 詳細ぺージを改善して一覧ページの品質を向上させる
- 一覧ぺージの改善
- サイト全体の改善
キーワード選定・PLPの設定
まずは、上位表示を狙うキーワードとキーワードに対して検索結果に表示させたいページ(PLP:Preferred Landing Page)を選定します。例えば、「渋谷 賃貸」であれば、渋谷の賃貸物件が一覧で表示されているページをPLPに設定します。
「渋谷 賃貸 アパート」であれば、渋谷の賃貸物件の中でアパートだけを表示させているページをPLPに設定します。

尚、データベース型のサイトの場合は、一覧ページをPLPに設定するため、作成したカテゴリや絞り込み検索でキーワードにマッチする一覧ぺージがない場合、そのキーワードではSEO対策が出来ないため、WEBサイトの仕様を改修する必要があります。
PLPの不一致の解消
検索結果の上位に表示されていても、キーワードにマッチしたPLPが検索結果に表示されていない場合があります。この場合、「CVRの低下」「これ以上の上位表示が難しい」可能性があるためPLPの不一致を解消する必要があります。
▼ PLPが不一致の例とはこのような状態です。
- キーワード:渋谷 賃貸 アパート
- ヒットURL:https:○○○.com/渋谷/賃貸/アパート/ペット化
- PLP:https:○○○.com/渋谷/賃貸/アパート/
このようなケースでは、重複コンテンツや、クロールの問題でPLPの不一致を起こしているため、サーチコンソールのインデックスレポ―トなどから原因を確認して不一致を解消します。
PLPに設定したページに対して個別のtitleタグの設定をおこなう
PLPに設定したページに対して個別のtitleタグを設置し、ページの内容を検索エンジンに正しく理解してもらうようにします。よくある動的ぺージの例は、以下の例のようにtitleタグが全て共通のテキストになっているケースです。
【例】
<title>検索結果一覧│○○株式会社<title>
このようにすべてのぺージに同じtitleタグが設定されている場合、検索エンジンはそれぞれのぺージが何についてのページなのかを理解することができません。
また、上記例ではページの内容を表すキーワードも設定されていないため、上位表示を狙っているキーワードでも検索結果にはヒットしません。
これを解消するために、PLPに設定したページに対して個別のtitleタグを設定します。尚、動的にページタイトルが生成される仕様のサイトの場合は、改修が必要になります。

PLPに設定したページをクロール・インデックスさせる
Googleの検索エンジンは、全てのページに対してクロール・インデックスするわけではありません。そのため、PLPに設定したページに対して優先的にクローラーが巡回するようにして、インデックスを促進させる施策をおこないます。
特に、大規模なデータベース型のサイトはページが大量にあるため、サーチコンソール内のインデックスレポ―トに「クロール済み – インデックス未登録」や「検出 – インデックス未登録」が大量に発生します。
そこで、クロール・インデックスされていない原因を特定し、的確な改善案を実行することが重要になります。
▼ 主な改善案は以下になります。
【不要なページのクロール・インデックスの拒否】
- クロールの必要の無いページはrobots.txtのdisallowでクロールを拒否
- 検索結果に表示させる必要のないページはnoindexでインデックスを拒否
- 内部リンク先は不要なページの場合はnofollowでクローラーを辿らせない
【重要なページのクロール・インデックスの促進】
- XMLサイトマップの送信
- titleタグ,hタグを個別に設定
- 内部リンクを重要なページに集める
- レンダリングにかかる速度の改善 など

重複コンテンツに対してcaonicalかnoindexで対応する
データベース型のサイトの場合は、コンテンツの内容が重複したページ(URL)が動的にページが生成されるため、重複コンテンツが発生します。
詳細な説明は割愛しますが、例えば、
- ページネーションの2ページ目移行
- 絞り込み検索結果ぺージ
- キーワード検索結果ぺージ
などが該当します。
このような重複コンテンツは、無駄なクロールを増やすだけでなく、検索エンジンがページを評価する際に迷う原因となるため、canonicalタグを使ってURLを正規化するかnoindexでインデックス対象から除外する必要があります。

詳細ぺージを改善して一覧ページの品質を向上させる
検索結果に表示される一覧ページの評価を高めるために、詳細ページのコンテンツを改善します。
一覧ページに紐づく詳細ぺージは、一覧ぺージの評価を支えるページです。詳細ぺージの品質の向上や、ページテーマを検索エンジンに的確に伝える事で一覧ページ評価を向上させます。

具体的には、詳細ページに以下をおこないます。
- ユーザーにとって価値のあるコンテンツの追加
- titleタグ、Descriptionタグ、hタグの設定
- ユーザーが必要なぺージへの内部リンク
詳細ぺージの改善は個別におこなうのではなく、テンプレートごと改善をおこない全ページを一気に改善します。
一覧ぺージの改善
検索結果に表示される一覧ページの改善をおこないます。一覧ぺージのコンテンツは、詳細ページへのリンクがただ並んでいれば良いわけではありません。
詳細ページを見る前に、ユーザーにとって必要な情報が記載されていることがベストです。
例えば、土地に関する一覧ページであれば、並んでいる詳細ページの情報欄に
- 価格
- 写真
- 建ぺい率、容積率
- 建築条件付きの有無
- 駅からの時間
などが記載されているとユーザーは詳細ページをクリックする前に、目的のページがあるかどうかを判断することが出来ます。
このように、一覧ページに来るユーザーにとって必要な情報を充実させる事で、評価を高めます。
サイト全体の改善
サイト全体に対しての改善は、以下の施策をおこないます。
- 関連するページへ内部リンクの設置
- 一覧ページと詳細ページを内部リンクで繋ぐ
- ページの表示速度の改善
- URLの正規化
- 被リンク獲得施策
- 構造化データのマークアップ
など、一般的なサイトに対しておこなう基本的な内部対策や外部対策も有効な施策です。
データベース型SEO代行会社に依頼する前に社内で確認しておく事
データベース型のサイトの場合、SEO会社に依頼する前に以下の3点について確認しておきましょう。
- サーチコンソールの導入が済んでいて共有が可能がどうか
- 動的ページの仕様変更に社内もしくは制作会社で対応できるかどうかの確認
- 詳細ページの量が競合サイトに比べて大幅に不足していないかどうか
これらを事前に確認しておくことで、スムーズにSEO対策を行う事が出来ます。どれも成果を出す上で重要な項目になるため、必ず確認するようにしましょう。
サーチコンソールの導入が済んでいて共有が可能がどうか
データベース型SEOの施策は、ページがインデックスされていない原因の解析などをおこなうため、サーチコンソールの共有が必須となります。そのため、事前にサーチコンソール導入と外部業者に共有する許可を社内で取っておきましょう。
まだ導入していない場合は、以下の記事を参考に進めてください。
サーチコンソールを共有できない状態でSEO会社に依頼しても、クロール・インデックスの最適化の施策がスムーズに出来ないため、効果が出ない可能性があります。
動的ページの仕様変更に社内もしくは制作会社で対応できるかどうかの確認
キーワードにマッチした一覧ページが無い場合や、動的ページのtitleタグが個別に変更出来ない場合など、サイトの仕様変更が必要になります。
そのため、事前にサイトの改修を、社内やサイトの制作をおこなった制作会社で出来るかどうかを確認しておきましょう。出来ない場合は、実装まで含めたSEO会社に依頼する必要があります。
この確認をやっていない状態で進めてしまうと、追加で費用が発生したり施策が止まってしまう可能性があるため注意が必要です。
詳細ページの量が競合サイトに比べて大幅に不足していないかどうか
競合サイトと比較して詳細ページの数が大幅に少ない場合は、そもそもSEO対策をおこなっても成果が出ない可能性があります。検索結果に一覧ページが表示される理由は、そのキーワードで検索したユーザーにとって必要な情報が一覧ページに揃っているからです。
つまり、詳細ページが少ない場合、一覧ページに表示される情報も少くなるため、ユーザーのニーズを満たせないページとなります。このようなページは検索エンジンから評価されないため、上位表示をさせる事自体が難しいです。
詳細ページが大幅に少ない場合は、SEO対策を依頼する前に詳細ページを増やす事を優先的に取組みましょう。
データベース型SEOの成功事例
■ 対象サイトのジャンル:自動車関連
■ 予算:月額25万×12ヵ月
■ サイト規模:約30万ページ
■ 効果が出るまでの期間:約5ヵ月対象となるサイトは車関連のサイトです。
■ 効果:昨年対比でCV数7倍、PV数5倍
このサイトは大規模な車両情報に関するデータベースを構築していましたが、「エリア」「ボディタイプ」などに関するキーワードで検索をしても一覧ページが検索結果にヒットせず、店舗ページが2ページ目以下にヒットしている状態でした。
その原因が、絞り込み機能にエリアやボディタイプがないためだったので、PLPの設定を一覧ページにするために、クライアント、制作会社、弊社3社でサイトの仕様変更に関する打ち合わせと具体的な仕様の提出をおこない実装してもらいました。
データベースから動的に生成される各一覧ページには、適切なタイトルタグ、メタディスクリプション、hタグの実装をおこない、詳細ページのテンプレートの改修もおこないました。
また、店舗ごとに詳細ページを管理していたため、当初サーチコンソール内には重複コンテンツによってインデックスされていないページが大量に発生していましたが、詳細ページをアップする際のルール決めや重複コンテンツの統合、正規化をおこない改善しました。
技術的な側面では、サイトのクロール効率を高めるために、サイトマップの自動生成、URL構造の最適化、ページロード速度の改善が行われました。さらに、ユーザーエクスペリエンス(UX)にも焦点を当て、モバイルフレンドリーなデザインと直感的なナビゲーションを実装しました。
これらの施策により、目的のキーワードで上位表示されるようになりました。その結果、サイトへの流入量と問合せ数が大幅にアップしました。
まとめ
データベース型のSEOに対応できるSEO会社は多くありません。そのため、外注の選定で失敗しないためには正しい知識をもつ事が会社を選ぶ上で重要になります。
繰り返しになりますが、選ぶ際のポイントは以下の5点です。
- 社内に開発エンジニアがいるか
- データベース型SEOの過去の実績や成功事例が豊富
- データベース型SEOの施策や支援内容の提案が明確
- 費用感が合うかどうか
- コンサルティングだけか実装まで対応可能なのか確認する
上記以外にも「総合的にどこまで支援してくれるのか?」「サポート体制はどうなっているか?」なども確認した上で、自社にマッチした会社を選ぶようにしましょう。

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