| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント名 | トレーディングカード通信販売業のT社様 |
| ショップ名 | トレーディングカードショップ自社ECサイト |
| 業種 | 物販・小売 |
| 事業内容 | トレーディングカード通信販売業 |
トレーディングカードを販売するECサイトのSEO支援事例です。
支援前は、検索ニーズのある主要キーワードの多くが検索結果の3ページ目以降にとどまっており、自然検索から十分なアクセスを獲得できていませんでした。
また、トレーディングカードは商品名、シリーズ名、レアリティ、カード番号など関連キーワードが多いため、どのキーワードを優先して対策すべきか判断しにくい状態でした。
また、ECサイト特有の課題である、新商品のインデックス漏れ、動的ページのtitleタグ重複、大量の404ページ、関連商品への導線不足など
基本的なSEO対策が出来ていない状態でした。
そこで、競合サイトの流入データをもとにしたキーワード選定から、サイトの技術的な改善、商品登録ルールの整備、関連商品への導線設計、社内担当者へのSEOレクチャーまで総合的に支援しました。
成果
| 指標 | 施策前 | 施策後 |
|---|---|---|
| 主要キーワードの順位 | すべて3ページ目以降 | すべて1ページ目以内 |
| 自然検索からのアクセス数 | ― | 約12倍 |
| CVR | ― | 改善 |
| 顧客単価 | ― | 約1.8倍 |
| 主要商品のインデックス率 | 約70% | 約98% |
| 404ページ数 | 約1,200件 | 約100件以下 |
| SEO経由の売上 | ― | 約20倍 |
| リピート購入率 | ― | 約25%改善 |
施策開始から6カ月後には、当初設定した主要キーワードがすべて検索結果の1ページ目にランクインしました。
自然検索からのアクセス数は施策前と比較して約12倍に増加し、CVRも改善しました。
さらに、商品ページに関連商品への導線を設置したことで、複数の商品を同時に購入するユーザーが増加し、顧客単価は施策前の約1.8倍になりました。
検索流入の増加だけでなく、購入率と顧客単価も改善したことで、SEO経由の約20倍になり大きく増加しました。
また、定期的なメールマガジンの配信も開始したことで、一度購入したユーザーへの再購入を促せるようになり、LTVの改善にもつながりました。
支援前の課題
クライアントは、実店舗の売り上げが大きくWebはそこまで力を入れていませんでしたが、売上拡大のためWebサイトへのアクセスや商品の露出を増やしたいと考えていました。
ただし、社内にWebマーケティングのノウハウを持っている担当者がいないため、広告やSEOを含め、どの施策に取り組むべきか判断できていませんでした。
運用状況を確認すると、技術的な改善だけでなく、新商品を登録した後の運用方法まで見直す必要がありました。
対策するキーワードを絞り込めていなかった
トレーディングカードには、商品名、シリーズ名、キャラクター名、カード番号、レアリティなど、多数の検索キーワードが存在します。
そのため、検索ボリュームの大きいキーワードを狙うべきか、購入につながりやすい商品名を狙うべきか、優先順位を判断できていませんでした。
すべてのキーワードを同時に対策することは難しく、アクセス数と購入の可能性を考慮したキーワード設計が必要な状態でした。
SEO施策を実行する社内リソースが不足していた
少人数でECサイトを運営していたため、SEOのために既存の商品ページを修正したり、競合サイトを分析したりする時間を確保できていませんでした。
SEO施策を提案しても、作業量が多ければ継続して実行できない可能性があったため、社内の負担を抑えた運用方法が求められていました。
新商品がGoogleにインデックスされていなかった
新しい商品ページを公開しても、Googleに認識されず、検索結果に表示されていないページが多数ありました。
新商品は販売開始直後に検索需要が高まりやすい一方で、インデックスされるまでに時間がかかると、需要がある期間にアクセスを獲得できません。
そのため、商品公開後にGoogleへ正しく認識される仕組みを整える必要がありました。
動的ページのtitleタグが重複していた
カテゴリーや絞り込み条件を選択した際に生成される動的ページで、同一のtitleタグが設定されていました。
そのため、検索エンジンから見ると、それぞれのページの違いが分かりにくく、重要なカテゴリーページがインデックスされない原因になっていました。
また、検索窓で入力したキーワードごとにURLが生成されるため、サイト内検索結果ページが大量にクロールされ、重要な商品ページやカテゴリーページのクロールを妨げている可能性がありました。
実際にサーチコンソールのインデックスレポートを見ると「クロール済み-インデックス未登録」が大量に発生している状態でした。
商品ページから関連商品を探しにくかった
商品ページ内に、同じシリーズや関連するカードへのリンクが設置されていませんでした。
そのため、ユーザーがほかの商品を比較したい場合、一度カテゴリー一覧や検索画面に戻る必要があり、サイト内を回遊しにくい状態でした。
購入を検討しているユーザーに関連商品を提示できていなかったため、まとめ買いや顧客単価の向上にもつながりにくくなっていました。
提案・実施内容
競合分析をもとに対策キーワードを選定
AhrefsなどのSEO分析ツールを使用し、同じジャンルの競合ECサイトが、どのようなキーワードからアクセスを獲得しているかを調査しました。
トレーディングカードは、商品名やシリーズ名、キャラクター名、レアリティなど検索キーワードが多く、すべてを同じ優先度で対策するのは現実的ではありません。
そこで、検索需要の大きさだけでなく、購入意欲の高さ、上位表示の可能性、継続的に商品を追加できるかといった点も考慮し、優先順位を整理しました。
また、キーワードごとに、カテゴリーページと商品ページのどちらで対策すべきかを明確にしました。
アクセス数だけを増やすのではなく、商品購入につながる可能性の高いキーワードを優先することで、新規顧客の獲得と売上向上の両方を目指しました。
ECサイト特有の技術的な課題を改善
クライアント、サイト制作会社、オルグローの3社でミーティングを行い、商品ページやカテゴリーページがどのように生成されているかサイトの仕様について確認しました。
そのうえで、カテゴリーや絞り込み条件によって生成される動的ページのtitleタグが重複しないよう、カテゴリー名やシリーズ名を反映する生成ルールへの変更をご提案。
また、サイト内検索によって大量に生成されるURLは内容が重複しやすいため、noindexを設定し、重要なページへクロールが集中しやすい構造に見直しました。
さらに、新商品を公開した際にGoogleへ認識されやすくなるよう、XMLサイトマップへの反映や関連カテゴリーページからの内部リンク設置も実施。
商品ページには関連商品への導線を追加し、売り切れ商品についてもすぐに削除せず、再入荷通知や関連商品へ誘導する運用に変更することで、404ページの増加とユーザーの離脱を抑えました。
少人数でも継続できるSEO運用体制を構築
社内の運用リソースが限られていたため、すべてのSEO施策をクライアント側で行うのではなく、日常業務の中で無理なく実施できる作業に絞ってルールを整備しました。
具体的には、新商品を登録する際のtitleタグ、見出し、商品説明文の作成方法や、売り切れ商品をどのように扱うかをルール化。
一方で、技術的な調整はオルグロー側と制作会社で対応し、双方の作業範囲と実施期限を明確にしました。
また、将来的に社内でもSEOの判断ができるよう、月1回の定例ミーティングを実施しました。競合サイトの流入キーワードを調べる方法、自社サイトとの差分を見つける方法、被リンクを獲得する方法などを共有し、施策を代行するだけでなく、担当者がSEOを理解しながら継続的に改善できる体制づくりを支援。
成果につながった理由
成果につながった大きな理由は、クライアント側でプロジェクト担当者を立てていただき、社内調整や制作会社との連携を迅速に進めていただけたことです。
SEOでは、改善案を出すだけでなく、サイトの仕様変更や商品登録ルールの見直しなど、複数の関係者と調整しながら施策を実行する必要があります。
今回は、担当者の方が社内の確認や制作会社への依頼を積極的に進めてくださったため、課題が長期間止まることなく、優先度の高い施策から順番に実装できました。
また、誰が何をいつまでに対応するかを明確にし、定例ミーティングで進捗や課題を共有したことも、成果が早く出た理由です。
クライアント、制作会社、オルグローの3社が同じ目標を共有し、それぞれの役割を果たせたことで、提案だけで終わらず、実際のサイト改善と成果につなげることができました。
導入経緯
クライアントは当初、アクセス数を増やすために広告を含めた施策を検討していました。
しかし、トレーディングカードは商品数や関連キーワードが多く、広告を出し続けるほど費用がかかる一方で、出稿を止めると流入も止まりやすいという課題がありました。
また、少人数でECサイトを運営していたため、継続的な広告運用や細かな入札調整に多くの工数をかけることも難しい状況でした。
そのため、短期的にアクセスを増やすだけでなく、継続的に新規顧客を獲得できるSEOを優先する方針となりました。
しかし、他社からもSEOの提案を受けていましたが、一般的な施策内容の説明が中心で、どのキーワードからどの程度の流入が見込めるのか、競合と比べて何が不足しているのかが分かりにくく、導入には至っていませんでした。
オルグローは現在の課題や狙うべきキーワード、成果を出すために絶対に実施しないといけない施策をご説明しました。
また、クライアント・制作会社・オルグローの役割と実施期限を明確にし、限られた社内リソースでも進められる計画をご提示しました。
広告費をかけ続ける施策ではなく、商品数の多さを検索流入につなげられる点と、具体的な根拠に基づく実行計画を評価いただき、SEO支援の導入を決定していただきました。