| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント名 | 行政書士事務所 F社様 |
| 事業内容 | 永住許可申請の相談、書類作成、申請代行 |
| 対応内容 | 就労ビザ・配偶者ビザ・高度人材からの申請、不許可後の再申請など |
| 主な課題 | サービスを直接探すユーザー以外との検索接点が少なかった |
| 支援内容 | キーワード設計、コラム企画・制作、内部リンク改善、サービスページ改善 |
F社様は、外国人の永住許可申請を支援する行政書士事務所です。
就労ビザや日本人の配偶者ビザからの永住申請、高度人材ポイントを活用した早期申請、不許可後の再申請など、申請者の在留状況に応じた支援を提供しています。書類の案内・作成から出入国在留管理局への申請、追加資料への対応まで、一貫して依頼できる点が特徴です。
永住権申請を検討するユーザーは、最初から行政書士を探すとは限りません。
まずは「永住権を申請できる条件」「必要書類」「審査期間」「年収の目安」などを自分で調べ、その過程で手続きの複雑さや、自分の状況で許可されるかどうかに不安を感じて専門家へ相談します。
そこで、行政書士を探しているユーザーだけでなく、永住権の手続きや条件について情報収集している段階のユーザーにも接点を広げるため、お役立ちコラムを中心としたSEO対策を実施しました。
成果
| 指標 | 施策前 | 施策後 |
|---|---|---|
| 10位以内の永住権関連キーワード数 | 18キーワード | 146キーワード |
| コラム経由の月間自然検索流入数 | 約320件 | 約3,100件 |
| サイト全体の月間自然検索流入数 | 約1,200件 | 約4,700件 |
| コラムから相談ページへの遷移率 | 2.1% | 6.8% |
| 月間相談・問い合わせ数 | 7件 | 24件 |
永住権の申請条件や必要書類、審査期間など、手続き方法に関するコラムを増やした結果、10位以内に表示される関連キーワードは18から146へ増加しました。
コラム経由の自然検索流入数は月約320件から約3,100件まで伸び、サイト全体の流入も約3.9倍に増加しています。
また、記事を読んだユーザーが、自分の条件に当てはめて確認できるサービスページや無料相談ページへ進める導線を整えたことで、月間問い合わせ数は7件から24件へ増加しました。
支援前の課題
F社様のサイトでは、永住権申請の代行内容、料金、申請の流れ、事例など、行政書士への依頼を検討しているユーザー向けの情報は用意されていました。
一方、自然検索から訪れるユーザーの多くは、まだ依頼先を探す段階まで進んでいません。
「自分は永住権を申請できるのか」「何年住めばよいのか」「転職歴や海外滞在は審査に影響するのか」など、まずは自分の状況を確認するために情報を探しています。
そのため、「永住権申請代行」「永住権 行政書士」などの依頼に近いキーワードだけを対策しても、接点を持てるユーザーが限られていました。
また、永住権申請は、在留資格、年収、納税状況、転職歴、出国日数、家族構成などによって確認すべき点が変わります。
一般的な説明だけでは、自分にも当てはまるのか判断できず、複数のサイトを行き来するユーザーも少なくありません。
そこで、手続き方法を調べ始めた段階から、専門家へ相談する直前までの疑問を整理し、検索ニーズに応じたコラムを用意する必要があると考えました。
提案・実施内容
1.申請までの検討段階に合わせてキーワードを整理
まず、永住権申請を検討するユーザーの疑問を、検討段階ごとに整理しました。
初期段階では、永住権のメリット、申請条件、必要な在留期間など、制度の概要を知るための検索が中心です。
検討が進むと、年収、納税、転職、出国日数、身元保証人、必要書類など、個別の審査項目について調べるようになります。
さらに申請が近づくと、理由書の書き方、申請期間、不許可になる原因、行政書士へ依頼する費用など、より具体的な情報を求めます。
こうした検索行動に合わせ、相談につながるまでの疑問を段階的にカバーするテーマを設定しました。
2.「自分の場合はどうなるか」が分かるコラムを作成
コラムでは、制度を一般的に説明するだけでなく、ユーザーが自分の状況と照らし合わせられる内容を重視しました。
たとえば、就労ビザ、日本人の配偶者、高度人材など、現在の在留資格ごとに申請条件を分けて解説。
転職歴がある場合、海外滞在が長い場合、納税に遅れがある場合など、申請時に不安を感じやすい状況についても記事を作成しました。
また、必要書類や理由書については、何を用意するかだけでなく、なぜその書類が必要なのか、どのような点を確認されるのかまで説明しています。
行政書士が実際の申請支援で受ける質問や、見落とされやすい点を反映することで、一般的なまとめ記事との差別化を図りました。
3.コラムから相談までの導線を改善
永住権申請のコラムは、情報を読んでもらうだけでは問い合わせにつながりません。
そこで、記事の内容に応じて、関連するサービスページ、申請事例、よくある質問、無料相談ページへの内部リンクを設置しました。
たとえば、高度人材ポイントに関する記事からは、高度専門職を活用した申請事例へ、不許可の原因に関する記事からは再申請のサポートページへ誘導しています。
また、記事の途中や最後には、「条件を満たしているか判断できない方」「自分の場合に必要な書類を知りたい方」など、記事を読んだ後に残る不安に合わせて相談導線を設置しました。
成果につながった理由
成果につながった理由は、コラムのテーマをSEOツールの検索データだけで決めず、実際の相談者が申請前に感じていた不安から作ったことです。
F社様には、年間を通じて多数の永住許可に関する相談へ対応してきた経験がありました。サイトでも、申請者が自分で情報を調べたものの、細かな条件や自分への当てはめ方が分からず、不安になって相談した事例が紹介されています。
こうした相談内容には、検索キーワードだけでは見えにくい疑問が含まれています。
行政書士にとっては基本的な内容でも、申請者にとっては許可・不許可を左右する重要な問題です。
その疑問を一つずつ記事にしたことで、制度の概要を説明するだけのサイトではなく、申請者の具体的な状況に答えられる情報サイトへ成長しました。
また、記事を読んで終わりにせず、関連する申請事例や無料相談へつないだことで、流入の増加を問い合わせの増加へ結びつけられました。
お客様インタビュー
SEOコンサルタント:竹田 コンテンツディレクター郡山
――最初の打ち合わせでは、どのような話から始まったのでしょうか?
F社様:最初に竹田さんから、「問い合わせを増やすために、まず過去の相談メールを見せてください」と言われました。
正直、キーワードの話から始まると思っていたので意外でしたね。実際の相談内容を見てもらうと、「この質問は記事になります」「これは検索されている言葉と相談者の言い方が違います」と次々に整理されていきました。
竹田:永住権について検索する方は、必ずしも「永住許可要件」のような専門用語を使いません。
「転職したばかりでも大丈夫か」「税金を遅れて払ったことがある」といった、自分の状況をそのまま検索します。そのため、ツール上のキーワードだけでなく、実際の相談内容からテーマを探しました。
――郡山さんが最初に原稿を作ったとき、F社様の反応はいかがでしたか?
郡山:最初の原稿は、かなり赤字が入りました(笑)。
F社様:「この言い方だと、必ず許可されるように読める」「この条件だけでは判断できない」と、何度も修正をお願いしました。
永住申請は、同じ年収や在留期間でも、ほかの状況によって判断が変わります。一般の方に分かりやすくしようとすると、どうしても言い切った表現になりやすいんです。
郡山:そこで、記事の中で「一般的な目安」と「個別の確認が必要な部分」を分けるようにしました。
難しい言葉を減らすだけではなく、どこまで自分で判断でき、どこから専門家へ確認すべきかが分かる文章にすることを意識しました。
――記事に詳しく書きすぎることへの不安はありませんでしたか?
F社様:ありました。
手続き方法を詳しく説明すると、相談せずに自分で申請する方が増えるのではないかと思っていました。
竹田さんと郡山さんからは、「情報を隠すより、正確に伝えた方が信頼につながる」と言われましたが、最初は半信半疑でしたね。
郡山:詳しく書くことと、簡単に申請できるように見せることは別です。
制度や必要書類はできるだけ分かりやすく説明しつつ、個別の事情によって判断が変わることも曖昧にせず伝えました。
F社様:実際には、記事を読んで自分で申請する方が増えたというより、「ここまでは分かったけれど、自分の場合だけ判断できない」という相談が増えました。
以前よりも、相談時点で状況が整理されている方が多くなりましたね。
――制作中に、意見が分かれたテーマはありましたか?
F社様:「永住申請と年収」の記事です。
年収だけで許可・不許可が決まるわけではないので、金額を前面に出すことには抵抗がありました。
竹田:一方で、ユーザーが非常に気にしているテーマでもあります。
そこで、「年収はいくらなら大丈夫」と単純に答えるのではなく、扶養人数、家族構成、継続性など、年収とあわせて見られる要素を説明する記事にしました。
郡山:タイトルではユーザーの疑問に正面から答えつつ、本文では誤解が生まれないように条件を丁寧に分解しました。
検索されやすさだけを優先せず、専門家として出して問題のない内容に着地させるまで、かなり話し合いました。
――竹田さんと郡山さんは、どのように役割を分けていたのでしょうか?
竹田:私は、どのテーマを優先するか、どの記事からどのサービスページへつなぐかを設計しました。
検索数が多くても相談につながりにくいテーマは後回しにし、申請条件や必要書類、転職、納税など、相談前に確認されやすいテーマから進めています。
郡山:私は、F社様への取材と原稿制作を担当しました。
ただ話を聞いて文章にするのではなく、「相談者はなぜそこを不安に感じるのか」「どこで誤解しやすいのか」を何度も確認しました。
F社様:竹田さんからは全体の方針、郡山さんからは一つひとつの表現について質問されるので、最初は宿題が多いと思いました(笑)。
ただ、役割が分かれていたので、順位のためだけの記事にならず、行政書士としても納得できる内容になったと思います。
――公開後、予想していなかった反応はありましたか?
F社様:記事の内容を印刷して、相談時に持ってこられた方がいました。
記事の気になる部分に線を引いて、「私はこのケースに当てはまりますか」と質問されたんです。
それを見たとき、単にアクセスを集める記事ではなく、相談前の説明資料として使われているのだと実感しました。
郡山:そこはうれしかったですね。
検索順位を取ることはもちろん大切ですが、読んだ方が自分の状況を整理できる記事にしたかったので、狙っていた使われ方に近いと思います。
――今回、最もこだわった部分を一つ挙げるとしたら何でしょうか?
竹田:記事数ではなく、相談につながる検索テーマを選ぶことです。
郡山:分かりやすさのために、正確性を犠牲にしないことです。
F社様:専門家には当たり前のことを、初めて申請する方の目線で説明することですね。
以前は、サービス内容を掲載して待つサイトでした。今は、ユーザーが調べ始めた段階から疑問に答え、相談する頃にはある程度の信頼関係ができているサイトになったと感じています。
ホワイトリンクのSEOコンサルティングについて
ホワイトリンクは、改善提案だけでなく、実装まで一貫して対応できるSEOコンサルティングサービスです。
ECサイト・データベース型サイト・地域集客型サイトなど、サイト構造や集客モデルに合わせた専門的なSEOを提供しています。また、SEOに加えてLLMOにも対応し、検索エンジンと生成AIの両方を見据えた支援が可能です。
社内にSEO施策を実装できる体制がない企業や、ECサイト・ポータルサイト・地域集客型サイトなど、専門性の高いSEO支援を必要とする企業に選ばれています。
| 実績・体制 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| SEO取引社数 | 4,700社以上 |
14年間の累計 ※2026年6月時点 |
| 平均継続期間 | 20か月以上 | ※2023年以降の契約を対象 |
| 契約更新率 | 88% | ※2026年6月時点 |
| キーワード上位表示率 | 83% | 主要対策キーワードのGoogle検索10位以内率 |
| 社内エンジニア数 | 84名 |
グループ会社を含む ※2026年6月時点 |
| LLMO支援社数 | 67社 | ※2026年6月時点 |