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SEO提案事例

ECサイトのSEOコンサルティング事例|マリン用品サイトの致命的な不具合を発見し改善

SEO

項目 内容
クライアント名 マリンスポーツ用品 T社様
サイト種別 マリンスポーツ・アウトドア用品の自社ECサイト
業種 物販・小売
事業内容 マリンスポーツ用品・水上バイクの販売、船舶免許更新、実店舗運営
主な課題 スマートフォン対応後に順位と自然検索流入が大幅に減少
支援内容 モバイルSEO調査、技術改善、サイト間の役割整理、キーワード設計、内部対策

T社様は、水上バイクやウェイクボード、ライフジャケット、マリンスポーツ用品などを販売するECサイトを運営しています。

オンライン販売に加えて実店舗も展開し、商品の販売だけでなく、水上バイクのメンテナンスや船舶免許の更新手続きなど、幅広いサービスを提供していました。

T社様では、スマートフォンからの購入増加に対応するため、PCサイトとは別にスマートフォン専用ページを制作しました。しかし、公開後から主要キーワードの順位と自然検索流入が大きく下落。
特に売上の中心だったスマートフォン経由のアクセスが減少し、早急な原因究明が必要な状況となっていました。

そこで当社では、PCページとスマートフォンページの関係、Googleのクロール状況、端末別のリダイレクト、内部リンクなどを調査。検索エンジンがスマートフォンページを正しく取得・評価できていない原因を特定し、サイト構造の修正とキーワード戦略の見直しを行いました。

成果

指標 改善前 改善後
主要キーワードの平均順位 24.6位 7.8位
10位以内の関連キーワード数 83キーワード 276キーワード
月間自然検索流入数 約32,000件 約58,000件
スマートフォン経由の自然検索流入数 約19,000件 約41,000件
自然検索経由の月間購入・申込件数 286件 493件
モバイルページのクロールエラー数 1,240件 32件

スマートフォンページの技術的な問題を修正した結果、月間自然検索流入は約32,000件から約58,000件まで回復しました。

特に影響が大きかったスマートフォン経由の流入は、約19,000件から約41,000件へ増加。検索流入の回復に伴い、商品購入や船舶免許更新などの申し込みも改善しました。

支援前の課題

T社様では、スマートフォンから購入しやすいサイトにするため、PCサイトとは別にスマートフォン専用ページを制作しました。

ところが、公開後から複数の主要キーワードが下落し、月間の自然検索流入も数万件単位で減少しました。
スマートフォン経由の売上は自社ECサイトの主な収益源だったため、事業への影響も大きくなっていました。

スマホページを作成した制作会社に原因を聞いたところ、デザインや購入機能には目立った不具合がないため原因を特定できないと言われていました。

実際に、当社で調査したところ、PCページとスマートフォンページが別々のURLで作られていましたが、
検索エンジンへ両者の関係を正しく伝える設定に複数の問題が見つかりました。

順位下落につながっていたモバイルページの不具合

調査した結果、主に次のような問題が確認されました。

PCページとスマートフォンページの対応関係が不明確

PCページとスマートフォンページが別URLで存在していましたが、一部のページでcanonicalやalternateの設定が不足していました。

そのため、Googleが同じ商品のPC版とスマートフォン版を別ページとして認識したり、どちらを検索結果へ表示すべきか判断しにくくなったりしていました。

複数のPCページがスマートフォン版トップへ転送されていた

スマートフォンから商品ページへアクセスした際、対応する商品ページではなく、スマートフォンサイトのトップページへ転送されるURLがありました。

この状態では、Googleのスマートフォン用クローラーが商品ページの内容を取得できず、商品ごとに蓄積していた評価を失う可能性があります。

スマートフォンページの情報量がPCページより少なかった

PCページには、商品の仕様、対応機種、サイズ、使用方法などが掲載されていましたが、スマートフォンページでは説明文の一部が省略されていました。

Googleがスマートフォン版を中心に評価する環境では、モバイルページに存在しない情報は検索評価へ反映されにくくなります。

内部リンクの一部がJavaScriptに依存していた

商品カテゴリや関連商品へのリンクの一部が、JavaScriptを実行しないと表示されない作りになっていました。

検索エンジンがリンクを十分に取得できず、深い階層の商品ページへ到達しにくい状態が発生していました。

モバイルページだけ404になるURLが存在した

PCページでは正常に表示される一方、対応するスマートフォンページが作成されておらず、404エラーになる商品やカテゴリがありました。

特に旧商品や細かなカテゴリで多く発生しており、サイト内リンクをたどったGoogleがエラーページへ到達するケースが増えていました。

提案・実施内容

PC版とスマートフォン版の関係を整理し、モバイルSEOの不具合を修正

PCページとスマートフォンページのURLを一覧化し、商品・カテゴリ単位で対応関係を確認しました。

対応するページ同士に必要なcanonical・alternate設定を行い、スマートフォンからアクセスした場合も、
同じ内容のモバイルページへ正しく転送されるように修正しています。

スマートフォン版が存在しないページを一律にトップページへ転送する仕様は廃止し、必要なページを新たに用意するか、
端末を問わず同じURLで閲覧できる構成へ変更しました。

また、PC版に掲載されている商品説明、仕様、内部リンク、構造化データなどをスマートフォン版にも反映し、
端末によって取得できる情報に差が出ない状態を整えました。

成果につながった理由

成果につながった理由は、順位下落をコンテンツ不足やアルゴリズム変動として処理せず、
スマートフォンページの取得状況まで調査したことです。

見た目や購入機能が正常でも、検索エンジンがPC版とスマートフォン版の関係を理解できなければ、順位は下がる可能性があります。

今回は、端末別のURL、リダイレクト、canonical、内部リンク、情報量の差をページ単位で確認したことで、
アクセス減少の原因を発見することができました。

また、技術的な不具合を直すだけでなく、ECサイトと実店舗サイトの役割まで整理したことで、回復後も複数サイトが競合しにくい運用体制を作ることができました。

導入経緯

T社様からご相談いただいた当初は、スマートフォン対応後にアクセスが減ったことは分かっていたものの、制作したページのどこに問題があるのか判断できない状況でした。

今までの経験上、ページの品質に問題があるのではなく、技術的な問題があることは予想出来ていたため、
Googleのスマートフォン用クローラーが各ページへ到達できるか、PCページとの関係を正しく理解できるかという視点で調査をしました。

その結果、アクセス減少の時期とモバイルページの公開時期が一致していることに加え、複数の技術的な問題が順位下落に影響している可能性をご説明しました。

「スマートフォン対応をしたこと自体が問題なのではなく、検索エンジンに正しく伝わる形で実装されていないことが原因」という説明に納得いただき、原因の修正から、その後のSEO戦略までお任せいただくことになりました。

お客様インタビュー

――オルグローへ問い合わせたきっかけを教えてください。

T社様:スマートフォン用のページを公開してから、検索順位とアクセス数が大きく落ちたことがきっかけです。

もともとスマートフォン経由の売上が大きかったので、数万単位でアクセスが減った影響はかなり深刻でした。

制作会社にも相談しましたが、画面表示や購入機能には問題がなく、なぜ順位が落ちたのかまでは分かりませんでした。
社内で調べても限界があり、SEO会社を探して問い合わせました。

――最初の打ち合わせでは、どのような相談をされたのでしょうか?

T社様:「スマートフォン対応をしたのに、なぜ逆に順位が下がるのか」ということを一番に聞きました。
社内では、Googleのアルゴリズムが変わったのではないか、競合が強くなったのではないかという話も出ていました。

舟木さんからは、まず公開時期とアクセスが減った時期を照らし合わせたうえで、PC版とスマートフォン版のページ構造を調べる必要があると説明されました。

舟木:複数のキーワードが同じ時期に下落していたため、個別ページのコンテンツよりも、サイト全体に関わる技術的な問題を疑いました。
特に、PC版とスマートフォン版が別URLで作られていたので、検索エンジンが両者の関係を正しく理解できているかを重点的に確認しました。

――調査結果を聞いたとき、どのように感じましたか?

T社様:かなり驚きました。

ユーザーがスマートフォンで見たときは普通に表示されていたので、サイト自体は問題なく動いていると思っていました。

ただ、検索エンジンから見ると、PCページとスマートフォンページの対応関係が曖昧だったり、
商品ページへアクセスしてもスマートフォン版のトップページへ飛ばされたりしていると説明されました。

人が見て問題がないことと、Googleが正しく読めることは別なのだと、そこで初めて知りました。

――印象に残っている不具合はありますか?

T社様:商品ページをスマートフォンで開いたときに、対応する商品ではなくトップページへ転送されていたことです。

ユーザーとしてはトップページから探し直せばよいのですが、Googleからすると、元の商品ページの内容を確認できない状態になっていたそうです。

社内では「スマートフォン用のページを作ったのだから、SEOにも良いはずだ」と思っていたので、むしろ順位を下げる原因になっていたことは衝撃でした。

舟木:スマートフォン対応そのものが悪いわけではありません。

ただ、PCページと同じ情報へ正しく到達できない実装になっていると、これまで各商品ページに蓄積されていた評価を引き継ぎにくくなります。
今回は、見た目では発見しにくい問題が複数重なっていました。

――修正を進める際、社内で苦労したことはありましたか?

T社様:商品数が多かったので、PCページとスマートフォンページの対応を確認する作業が大変でした。

一部の商品はスマートフォン版がなく、一部は別の商品ページへ転送されているなど、ページごとに状態が違っていたんです。

最初に一覧を見たときは、「こんなに確認するのか」と正直途方に暮れました(笑)。

舟木さんに、アクセスや売上への影響が大きいページから優先順位を付けてもらい、段階的に修正しました。

――施策後、どのような変化がありましたか?

T社様:最初にスマートフォン経由のアクセスが戻り始め、その後、主要キーワードの順位も回復していきました。

アクセスが数万件落ちたときは、このまま以前の水準に戻らないのではないかとかなり不安でした。

売上も少しずつ戻り、技術的な問題を直すことでここまで変わるのかと実感しましたね。

――今回の経験を通して、サイト改修への考え方は変わりましたか?

T社様:大きく変わりました。

以前は、ユーザーにとって見やすく、購入できればサイト改修は成功だと思っていました。

今は、検索エンジンがページを正しく取得できるか、旧ページの評価を引き継げるかまで確認しなければならないと考えています。

スマートフォン対応やサイトリニューアルを行う際は、公開してからSEO会社に相談するのではなく、設計段階から確認してもらうことが重要だと学びました。

ホワイトリンクのSEOコンサルティングについて

ホワイトリンクは、改善提案だけでなく、実装まで一貫して対応できるSEOコンサルティングサービスです。

ECサイト・データベース型サイト・地域集客型サイトなど、サイト構造や集客モデルに合わせた専門的なSEOを提供しています。また、SEOに加えてLLMOにも対応し、検索エンジンと生成AIの両方を見据えた支援が可能です。

社内にSEO施策を実装できる体制がない企業や、ECサイト・ポータルサイト・地域集客型サイトなど、専門性の高いSEO支援を必要とする企業に選ばれています。

実績・体制 数値 補足
SEO取引社数 4,700社以上 14年間の累計
※2026年6月時点
平均継続期間 20か月以上 ※2023年以降の契約を対象
契約更新率 88% ※2026年6月時点
キーワード上位表示率 83% 主要対策キーワードのGoogle検索10位以内率
社内エンジニア数 84名 グループ会社を含む
※2026年6月時点
LLMO支援社数 67社 ※2026年6月時点