| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント名 | 留学エージェント R社様 |
| 業種 | 留学・海外教育支援 |
| 事業内容 | 海外留学のカウンセリング、学校選び、渡航・留学手続きのサポート |
| 主な強み | 社会人向け留学のサポート |
| 主な課題 | 比較サイトには掲載されていたものの、掲載位置が低く、強みや実績についても抽象的な説明が多かった |
| 支援内容 | AI言及・参照元調査、比較サイト調査、掲載内容改善、第三者媒体への掲載交渉、自社の強み・実績の整理 |
R社様は、海外留学を検討するユーザーに対して、カウンセリングから学校選び、渡航準備までを支援する留学エージェントです。
LLMO対策では、「留学エージェント おすすめ」「留学エージェント 比較」といったプロンプトだけでなく、ユーザーの目的に応じた質問で候補として紹介されることを目標にしました。
留学エージェント業界のAI回答を調査したところ、公式サイトの情報だけではなく、複数のエージェントを紹介する比較サイトや留学情報メディアが頻繁に参照されていました。
また、Webサイト内の情報は充実していたため今回は、自社サイトへのコンテンツ追加を中心とするのではなく、
AIが参照している第三者媒体の中で、R社様がどのように評価・紹介されているかを改善することを中心に施策を実施しました。
特にR社様が強みを持つ「社会人向け留学」を明確にし、比較サイト上の紹介内容や実績、掲載位置を見直した結果、対象プロンプトでのAI言及率が大きく改善しました。
成果
| 指標 | 施策前 | 施策後 |
|---|---|---|
| 対象プロンプト全体の言及率 | 14.2% | 36.5% |
| 「社会人留学」関連プロンプトの言及率 | 18.6% | 52.4% |
| 「比較・おすすめ」関連プロンプトの言及率 | 12.8% | 31.7% |
| AI回答内で上位3社として紹介された割合 | 7.5% | 24.8% |
対象プロンプト全体の言及率は14.2%から36.5%へ改善しました。
特にR社様が強みを持つ「社会人留学」に関連するプロンプトでは、18.6%から52.4%まで上昇しています。
また、単に会社名が回答内に含まれるだけではなく、「社会人におすすめ」「仕事を辞めて留学したい人向け」など、R社様の特徴と結びついた形で紹介されるケースが増えました。
支援前の課題
R社様は、以前から複数の留学関連メディアや比較サイトに掲載されており、Web上にまったく情報がない状態ではありませんでした。
それでも、「留学エージェント おすすめ」「留学エージェント 比較」といったAI検索では、競合会社が優先して紹介され、R社様が候補に入る割合は低い状態でした。
そこで競合が紹介されているAI回答と、その参照元を一つずつ調査したところ、留学エージェントの選定では「おすすめの留学エージェント○選」のような比較サイトが繰り返し参照されていました。
R社様も一部の媒体には掲載されていましたが、記事内では下部に配置されているケースが多く、紹介内容も「手厚いサポート」「豊富な実績」「幅広い留学に対応」といった抽象的な表現が中心だったため、
競合と並べたときに、R社様だから選ぶ理由が分かりにくい状態でした。
また、AI回答そのものを分析すると、単純におすすめ企業を順位順に並べるだけではなく、「費用を抑えたい」「渡航前に英語力を伸ばしたい」「手厚いサポート」など、目的別に企業を選び分ける回答が多く見られました。
その目的別にマッチする強みも打ち出せていませんでした。
提案・実施内容
1.競合が言及される際の参照元を調査
最初に行ったのは、自社サイトの修正ではなく、AI回答の参照元調査です。
対策対象となるプロンプトで競合各社が紹介されている回答を集め、どの比較サイトや留学情報メディアが参照されているのかを整理しました。
その結果、複数のプロンプトで繰り返し登場する媒体が確認できたため、すべての比較サイトを対象とするのではなく、AIから参照される可能性が高い媒体を優先しました。
これにより、「とにかく露出先を増やす」のではなく、優先順位を付けて外部施策を進めています。
2.比較サイト内の掲載位置について媒体側と交渉
R社様がすでに掲載されている比較サイトについては、紹介されている位置も確認し、
比較記事で下部に掲載されている場合には、掲載位置を見直してもらえないか交渉しました。
「上位にしてください」と依頼しても中々OKしてもらえないため、媒体側にもメリットがあるように
社内で条件について調整したもらい交渉してもらいました。
比較記事そのものの品質や公平性を損なわない範囲で、R社様が適切に評価される状態を目指しました。
3.「豊富な実績」などの抽象表現を具体的な数字へ変更
「留学実績が豊富」「手厚いサポート」と書かれていても、それだけでは他社との違いを判断できません。
そこでR社様へヒアリングを行い、公開可能な範囲で、
「年間のサポート人数」
「累計相談件数」
「対応可能な国・学校数」
「社会人利用者の割合」
などを整理しました。
これらの情報を自社サイトに記載、また比較サイト運営者へ共有し、可能な媒体については紹介文を具体的な数字を含む内容へ変更してもらいました。
4.「社会人留学に強い」というポジションを明確化
AI回答を調査すると、ユーザーの目的によっておすすめ企業を選び分けているケースが多く確認できました。
そこで、幅広い留学に対応していることを全面に出すのではなく、R社様の強みである「渡航前のサポート」や「社会人留学」を明確な強みとして整理しました。
比較サイトでは「渡航前のサポート内容」「社会人の留学相談に強いエージェント」として紹介してもらえるよう情報を提供。
具体的には、社会人から寄せられる相談、仕事との調整、留学期間の選び方、帰国後を考えた留学など、社会人特有のニーズに関する情報を充実させました。
「何でもできる会社」ではなく、特定の目的であればR社様が候補になる状態を作ることを狙いました。
5.媒体ごとに異なっていたブランド情報を整理
第三者媒体を確認すると、R社様について書かれている内容がサイトごとに異なっていました。
ある媒体では「初心者向け」、別の媒体では「低価格」、また別の媒体では「幅広い国に対応」と紹介されるなど、何が強みなのかが統一されていませんでした。
そこで、R社様自身が打ち出したい強み、実績、対象ユーザーを整理したうえで、各媒体へ最新情報を共有しました。
すべての媒体で同じ文章にするのではなく、どの媒体を見てもR社様の中心的な強みが大きくズレない状態を目指しました。
成果につながった理由
留学エージェントは、ユーザー自身が複数社を比較してから相談先を決めることが多い業界です。
そのため、公式サイトで「当社がおすすめです」と発信するだけでは、比較検討時の根拠として十分とは限りません。
今回の調査でも、AIは各社の公式情報だけでなく、複数企業を横並びで評価している第三者の比較情報を利用していました。
つまり重要だったのは、ユーザーが比較するときに見る場所で、R社様が正しく評価されている状態を作ることでした。
さらに、単純な知名度勝負をするのではなく、具体的な選択理由を明確にしたことで、AIがユーザーの目的に応じて企業を選ぶ場面でも候補に入りやすくなりました。
LLMOでは、どの企業でも同じ施策を行えばよいわけではありません。
今回のような比較検討型の業界では、「自社が何を発信しているか」だけでなく、「第三者からどのような会社として評価されているか」を整えることが、AIから選ばれるための重要な要素になります。
お客様インタビュー
――今回、LLMO対策を検討したきっかけを教えてください。
R社様:社内で「今後は留学エージェントもAIで探されるようになるのではないか」という話が出たのがきっかけです。
実際にChatGPTなどで「留学エージェント おすすめ」と聞いてみると、競合ばかり出てきて、自社はほとんど紹介されませんでした。
SEOではある程度検索流入を取れていたので、正直「AIでもそのうち出るだろう」と思っていたのですが、そう単純ではなかったですね。
そこでオルグローさんに相談しました。
――清水さんは、最初にどこを問題だと考えましたか?
清水:R社様は、Web上に情報がない会社ではありませんでした。
比較サイトにも複数掲載されていましたし、自社サイトにもサービス情報はありました。
ただ、「掲載されていること」と「選ばれること」は別です。
比較サイトを見ると、R社様は記事の下の方にいたり、紹介文も「サポートが充実」「実績が豊富」といった抽象的な内容が多かったので、
これだと、AI以前にユーザーが見ても「他社と何が違うのか」が分かりにくいんです。
そのため、まずは第三者からどう見られている会社なのかを整えることが必要だと考えました。
――比較サイトの掲載位置まで交渉したそうですね。
R社様:はい。聞いた時はそれは関係ないでしょと思いました。
清水さんから、「すでに掲載されている媒体でも、記事の下の方では見られにくいので、最新情報を出して再評価してもらいましょう」と言われました。
また「上にしてください」とお願いするのではなく、実績やサービス内容を整理して、それを媒体側に渡していました。
清水:ランキング媒体なので、こちらの都合で順位を変えてもらうことはできません。
なので、「御社はこの実績がある」「社会人留学ならこういう支援ができる」という評価材料をきちんと出したり、相手のメリットを伝えた上で
内容や掲載位置を見直してもらえないか交渉しました。
結果として、いくつかの媒体では掲載位置や紹介内容を改善してもらえました。
――紹介文の修正では、どのようなことをしましたか?
R社様:かなり細かく棚卸ししました。
「留学実績が豊富」と書かれていても、何件なのか?「サポートが手厚い」と言っても、何をしているのか?
「社会人に強い」と言うなら、実際に社会人の相談がどれくらいあるのか?
そういうところを数字にしていきました。
今まで自社では当たり前だと思っていて、わざわざ言葉にしていなかったことが結構ありました。
――その作業は大変ではありませんでしたか?
R社様:大変でした(笑)。
特に過去の実績を集めるのが大変でしたね。
昔からやっている会社なので、情報がいろいろな場所に散らばっていて、「この数字はどこから出す?」という確認が何度もありました。
でも結果的には、LLMO対策というより、自社の実績をちゃんと整理する良い機会になりました。
社内でも「うちは何が強い会社なんだろう」と改めて話すきっかけになりました。
――を強みに絞ったのも特徴的ですね。
R社様:これは社内でも少し議論がありました。
弊社は社会人だけを対象にしているわけではなく、学生もワーホリも対応しています。
なので最初は、「社会人に強いと出しすぎると、他のユーザーが来なくなるのでは」と心配しました。
清水:そこは、「社会人しか対応しない」と言うわけではありません。
AIの回答を見ると、「誰におすすめか」を分けて紹介するケースがかなり多かったんです。
何でも対応できます、だけだと、逆に誰の第一候補にもなりにくい。
だから、対応範囲は広く持ちながらも、一番勝てる軸を一つ明確にする方が良いと考えました。
また、留学前のサポートが強い点も強みとして推すべきだと考えました。
――実際に言及のされ方も変わりましたか?
R社様:変わりました。
以前は、出たとしても単に「留学エージェントの一社」として名前が出るくらいでした。
今は「社会人におすすめ」「サポートが手厚いエージェント」といった形で紹介されることが増えました。
名前が出るかどうかだけでなく、どういう理由で紹介されているかが変わったのは大きいと思います。
――清水さんから見て、今回の施策で一番重要だったことは何ですか?
清水:自社が言いたい強みと、第三者が実際に評価している強みを合わせたことです。
企業側が「これが強みです」と言っていても、比較サイトで全く違う特徴として紹介されていたら、ユーザーもAIも判断しにくくなります。
逆に、公式サイトと複数の第三者媒体で「この会社は社会人留学に強い」と一貫して確認できれば、推薦する根拠になります。
今回の施策は、AI向けに情報を作ったというより、ブランドの評価をWeb全体で整理した施策だと思っています。
――今後、どのような状態を目指していますか?
R社様:今は「社会人留学ならR社」という認識をもっと強くしたいと思っています。
単にAIでの言及率を上げるだけではなく、比較サイトを見ても、検索しても、SNSを見ても、最終的に同じイメージを持ってもらえる状態が理想です。
留学エージェントは一度相談して終わりではなく、人生の大きな決断に関わるサービスなので、知名度だけでは選ばれないと思っています。
今後は、「社会人留学について相談するならまずR社」と思ってもらえるように、AI検索だけでなくSEOやPR、SNSも含めてブランド全体を強くしていきたいです。
AI検索で選ばれる状態をつくるLLMOコンサルティング
オルグローでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIや、GoogleのAIによる概要に自社やサービスを正しく理解してもらい、
比較・検討の場面で「おすすめ」として言及・紹介される状態を目指すLLMOコンサルティングを提供しています。
■特徴
・14年間・4,700社以上のSEO支援実績を活かしたLLMO
・独自ツールを活用し、AI検索での言及率・言及シェア率・参照元を調査
・競合との差分を分析し、優先施策とロードマップを設計
・サービスページ改善、コンテンツ制作、外部施策まで対応
・第三者メディア・口コミサイトでの評価強化も支援
・改善提案だけでなく、必要に応じて実装まで対応
・施策後もAI回答での言及状況や回答内容を継続的にモニタリング
■対象企業
中小企業~エンタープライズ企業
■得意なサイト・サービス
・BtoBサービス・SaaS
・EC・D2C・オンラインサービス
・店舗集客型サイト
医療・クリニック・士業・金融などのYMYL領域
■費用
・3ヶ月契約:月額40万円
・6ヶ月契約:月額30万円
※初期費用:無料
AI検索での言及状況や競合との差を把握したい方は、LLMOコンサルティングの詳細はこちらをご覧ください。