| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント名 | 着物お直し・タンス販売 A社様 |
| 業種 | 物販・小売 |
| 事業内容 | 国産総桐タンスの販売/着物のお手入れ・仕立て直し |
| 主な強み | 桐タンスと着物のお手入れ・仕立て直しを専門的に扱う複数サイトを運営 |
| 主な課題 | 複数サイトでサービス情報を発信しているものの、ユーザーの目的に応じたサービスの特徴や選ばれる理由がAIに伝わりにくい状態だった |
| 支援内容 | AI言及・参照元調査、競合企業分析、サイトごとの強み整理、サービス情報改善、第三者媒体の情報整備 |
A社様は国産総桐タンスの販売と着物のお手入れ・仕立て直しを行う複数のWebサイトを運営しています。
自社が展開する複数の事業がAI上でどのように紹介されているのかを確認するため、オルグローに調査をご依頼いただきました。
桐タンス、着物関連の両事業ともAIから参照される情報に違いがあり、各サービスの特徴が十分に拾われていないケースが確認されました。
そこで事業ごとの専門性や対応内容を整理し、ユーザーの質問に応じて適切な情報がAIに参照されるよう、サイト構成やコンテンツを中心に見直しました。」
支援前の課題
A社様は、国産総桐たんすの専門通販サイトと、着物クリーニング・染み抜き・仕立て直しを扱うサイトをそれぞれ運営していました。
桐たんす事業では、専門サイトとしての情報はあるもののAIでの言及が弱かった
桐たんす事業については、専門通販サイトとしてAIから一定の頻度で言及されており、ブランド認知そのものには大きな問題はありませんでした。
しかし、実際の回答内容まで詳しく確認すると、取扱商品、素材、産地、価格帯、対応内容などについて、
事実と異なる情報や曖昧な説明が含まれるケースが複数見つかりました。
AI上ではA社様の名前は出ているものの、ユーザーが比較・検討するために必要な情報が正しく伝わっていない状態です。
そのため、桐たんす事業では言及率をさらに高めることではなく、AIがどの情報を参照して誤った回答を生成しているのかを特定し、
Web上の情報を整理して回答精度を高めることを優先課題としました。
着物クリーニング・染み抜き事業では、全国対象から商圏を再設定する必要があった
着物クリーニングや染み抜きの事業は全国から依頼を受け付けていましたが、「着物 クリーニング おすすめ」「着物 染み抜き おすすめ」といった
全国向けのプロンプトでは競合が非常に多く、大手サービスや知名度の高い専門店が優先して紹介される傾向がありました。
そこで、全国一律で言及を狙うのではなく、AI対策上の商圏をあらためて設定しました。
そのうえで、重点エリアごとの「地域+着物クリーニング」「地域+着物染み抜き」「地域+着物仕立て直し」といったプロンプトを中心に、
競合数と実際の受注可能性のバランスが取れる領域へ対策を絞る方針としました。
成果
■桐たんす事業
| 指標 | 施策前 | 施策後 |
|---|---|---|
| 桐たんす関連回答の正答率 | 61.8% | 89.4% |
| 桐たんす関連回答で誤情報を含んだ割合 | 27.6% | 8.9% |
桐たんす事業では、もともとAIから一定の頻度で紹介されていたため、言及率ではなく回答内容の正確性を重視して改善しました。
施策前は、A社様が紹介されていても、取扱商品や素材、産地、価格帯、対応内容などについて誤った情報や曖昧な説明が含まれるケースがありましたが、
Web上の情報整理と参照元の見直しを行ったことで、正しい情報で回答される割合は61.8%から89.4%まで改善しました。
■着物クリーニング事業
| 指標 | 施策前 | 施策後 |
|---|---|---|
| 重点商圏における着物クリーニングのブランド言及率 | 18.2% | 68.4% |
| 重点商圏における着物染み抜きのブランド言及率 | 12.4% | 61.7% |
| 重点商圏における着物仕立て直しのブランド言及率 | 9.6% | 54.8% |
重点商圏における着物クリーニングのブランド言及率は18.2%から68.4%、着物染み抜きは12.4%から61.7%、着物仕立て直しは9.6%から54.8%まで増加しました。
提案・実施内容
1.桐たんす事業は誤情報が発生している項目ごとに参照元を特定
AIが誤った回答をしていた項目について、どのページや外部サイトを参照しているのかを一つずつ確認しました。
たとえば、価格、素材、産地、取扱商品の特徴などについて、公式サイトでは正しい情報が掲載されていても、
古い外部ページや別ページの記載が参照されることで回答内容にズレが生じているケースがありました。
そこで、どの情報が、どの参照元によって誤って認識されているのかを整理し、優先的に修正すべき情報を洗い出しました。
参照元URLに誤情報があれば良いですが、無い場合はGoogle検索をして誤情報の原因となっているページを探す必要があったため
地味に大変な作業でした。
2.桐たんすに関する重要情報を整理し、表現を統一
誤情報が発生しやすかった項目について、A社様にも確認しながら正しい情報を整理しました。
まずは、自サイト内の情報が間違っているものか優先的に修正を実行するため、修正指示書を作成しご対応頂きました。
自サイト内の誤情報を見つける過程で、クライアントも忘れていたページなども見つかり
サイト全体の情報を見直す機会になりました。
次に、AIが参照していた外部サイトについても掲載内容を確認し、情報に誤りがある媒体には修正依頼を行いました。
外部サイトについては、依頼後に修正してもらえる媒体もあれば、問い合わせへの返信がなく、こちらから内容を変更できない媒体もあります。
そのため、修正が難しい外部情報については、自社サイト内に正しい情報を明確に掲載し、公式情報として参照できる状態を強化しました。
3.着物クリーニングは「直接集配エリア」を明記し、地域との関連性を強化
着物クリーニング・染み抜きについては、A社様の所在地がある県を重点エリアとして設定し、地域名を含むプロンプトで言及される状態を目指しました。
ただし、A社様は全国対応のため、サービス提供エリアを県内だけに限定して記載することはできません。
そこで、宅配で全国対応していることと、A社様が直接訪問して集荷・配達できるエリアを分けて掲載しました。
具体的には、サイト内に「直接集配できるエリア」の情報を追加し、対象となる市区町村や地域名を明記しました。
また、着物クリーニング、染み抜き、仕立て直しなど各サービスページからも集配エリアの情報を確認できるようにし、サービス内容と地域情報が結び付く構成に変更しています。
この結果、全国対応しているという特徴を維持しながら、地域名を含む質問でAIが候補として認識するように施策できました。
4.重点商圏で細かなニーズまで言及されるようサービス情報を強化
重点商圏を設定した後は、地域名を含む「着物クリーニング」「染み抜き」といった一般的なプロンプトだけでなく、
ユーザーが実際に相談する内容まで細分化してAI回答内で言及されるように情報を整備しました。
具体的には、着物の種類、汚れや傷みの状態、依頼内容などを掛け合わせ、
・振袖のクリーニング
・留袖の染み抜き
・古い着物の黄ばみ
・着物のカビ取り
・汗染みのお手入れ
・サイズが合わない着物の仕立て直し
・母親の着物を娘が着るための仕立て直し
など、より詳細なニーズに対応するために、
対応できる着物の種類、汚れや状態、対応方法、依頼から返却までの流れ、宅配・直接集配それぞれの利用方法などを記載しました。
また、実際に多い相談内容についてはFAQやサービスページ内にも追加し、ユーザーが自分と近いケースを確認できるようにしました。
「地域×サービス」から「地域×着物の種類×悩み・依頼内容」まで対象を広げることで、
細かな質問に対してもA社様が候補となる状態を目指しました。
成果につながった理由
今回成果につながった理由は、A社様側で社歴の長い担当者を専任で付けていただけたことです。
AIが回答している内容をシートにまとめ、A社様の担当者に一つずつ確認していただきました。
内容が正しければ「〇」、誤っていれば「×」を付け、×の場合はあわせて正しい情報を記載してもらう形で進行しました。
長く事業に携わっている方だったため、古い商品情報や過去のサービス内容についても正誤を判断でき、確認作業がスムーズに進みました。
量が多かったので、大変だったと思います。
着物事業についても、全国対応にこだわるのではなく、重点地域を決める方針に柔軟に切り替えられたことが大きかったと考えています。
当初の目指していた全国区での集客に固執せず、対策範囲を見直せたことで、A社様が強みを発揮しやすい地域に施策を集中できました。
お客様インタビュー
――今回、LLMO対策を検討されたきっかけを教えてください。
A社様:AI検索が増えているという話を聞くようになって、自社がどう見えているのか気になったのがきっかけです。
桐たんすについては専門サイトを長く運営していましたし、着物のお手入れについても全国から依頼を受けていたので、
ある程度はAIにも認識されているだろうと思っていました。
ただ、実際に調べてみると、思っていたよりも回答の出方にばらつきがありました。
――複数社に相談された中で、オルグローの提案はどう違いましたか?
A社様:一番印象に残ったのは、着物事業について「全国ではなく地域を絞った方が良い」と言われたことです。
何社か相談しましたが、地域を絞った方が良いと提案してきたのはオルグローさんともう1社だけでした。
他の会社からは、全国対応なら全国向けで狙えますという説明が多かったです。
最初は、せっかく全国対応なのに地域を絞るのはもったいない気もしました。
でも、全国向けではどんな会社が出ているのか、地域を入れると競合がどう変わるのかまで見せてもらって、地域を絞ることに納得できました。
できると言い切るのではなく、難しい理由までデータを見せながら説明してくれたので、むしろ信頼できたというのはありましたね。
――桐たんす事業についてはいかがでしたか?
A社様:こちらは逆に、AIにはある程度出ていたんです。
なので最初は、そこまで問題はないのかなと思っていました。
ところがオルグローさんから、「名前は出ていますが、内容まで見ると間違った情報が混ざっています」と言われて。
誤情報が出ている可能性まで指摘してきたのは、相談した中ではオルグローさんだけでした。
――実際に確認してみると、誤情報はありましたか?
A社様:ありました。
完全に間違っているものもありましたし、昔は正しかったけれど今は違う、という情報もありました。
あと、文章だけ読むと一見合っているように見えるけれど、私たちからするとちょっと違う、というものも結構ありましたね。
――確認作業はかなり大変だったのではないでしょうか?
A社様:意外と楽しかったです(笑)
私は社歴が長いので、「これは昔の情報だな」とか「これはこの商品と混ざっているな」と分かるものも多くて。
昔のページや商品のことを思い出しながら確認する作業になったので、ちょっと棚卸しをしているような感覚でした。
長く会社にいるからこそ、昔のサービスや商品も含めて正しいかどうか判断できましたし、その場で正しい内容も書けました。
確認のたびに社内で何人も探し回る必要がなかったので、思ったよりスムーズに進みました。
――今回、あらためて感じたことはありますか?
A社様:オルグローさんに「しっかりとした専門サイトがあるから、最初から言及率が高いんです」と教えてもらい
桐たんすの専門サイトを作っておいて良かったと思いました。
以前はSEOのためという意識が強かったですが、AIの回答を直していく中で、
公式サイトに専門的な情報がまとまっていること自体が大事なんだと感じました。
AIが間違ったことを言っていたとしても、こちらに正しい情報の受け皿がなければ直しようがないですよね。
長年かけて作ってきた商品ページや説明ページが、こういうところでも役に立つんだなと思いました。
――着物事業では、地域を絞ったことで考え方も変わりましたか?
A社様:変わりました。
全国対応だから全国で出た方が良いと思っていましたが、実際には全国で有名な会社と全部競うことになります。
だったら、まず自分たちが直接集配できる地域でしっかり選ばれた方が現実的ですよね。
地域を絞ることは縮小ではなくて、実際に強いところから取りにいく考え方なんだと理解できました。
――今回の支援で特に良かった点を挙げるとすると?
A社様:最初から良いことばかり言わなかったところです。
全国でいけます、AIにもすぐ出ます、という話の方が聞いていて気持ちは良いと思います。
でもオルグローさんは、全国では競合が多いことや、すでにAIに出ていても内容が間違っている可能性があることまで指摘してくれました。
結果的には、その方が自分たちのサイトやサービスを見直すきっかけにもなりました。
AIで名前を出すことだけではなく、どう出ているのかまで見る必要があるんだと分かったことが一番大きかったと思います。
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オルグローでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIや、GoogleのAIによる概要に自社やサービスを正しく理解してもらい、
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