WEBマーケティングをもっと身近に。
SEO対策 2025/06/06

AI Overviewに関する利用実態レポート

1

調査概要

調査目的

Google検索結果に表示される、AI生成の要約機能(AI Overview)および関連するAI技術の利用実態と意識を把握するため。

調査期間

2025年5月15日

調査対象

日本国内に住む15歳~99歳の男女

サンプル数

1,000名(男性500名、女性500名)

調査方法

インターネットアンケート

調査委託先

アイブリッジ株式会社

2

調査結果サマリー

2-1

AI Overviewの認知・利用状況

  • AI Overviewの存在を知っており、実際に見た/利用した経験があるのは全体の24.5%
    年代別では10代が最も高く43.0%、年代が上がるにつれて低下する傾向が見られた。

  • 「機能の存在は知っているが見た/利用したことはない」が21.8%、「存在は知らなかったがAIらしき要約を見たことがある」が10.8%で、何らかの形でAIによる要約に触れた可能性のある人は半数を超える。

  • 一方で、「存在も知らず、見たこともない」という層も42.9%存在し、特に50代以上でその割合が高い。

2-2

AI Overviewの閲覧頻度

対象

Q1で「AI Overviewを実際に見た/利用したことがある」または「AIとは認識せずAIらしき要約を見たことがある」と回答した層

  • AI Overviewが表示された場合、「ほぼいつも読む」が26.63%、「内容によって時々読む」が50.71%と、表示されれば読む層が77%以上を占める。

  • 年代別では、10代が表示されれば読む割合(「ほぼいつも読む」+「内容によって時々読む」)が88.89%と最も高い。

2-3

AI Overviewの利用項目と行動喚起

対象

Q1で「AI Overviewを実際に見た/利用したことがある」または「AIとは認識せずAIらしき要約を見たことがある」と回答した層

  • AI Overviewが表示された際、最も利用された項目は「AIが生成した要約の本文を読む」(59.77%)
    次いで「引用元/参照元のWebサイトへのリンクをクリック」(28.33%)

  • AI Overviewをきっかけとした行動では、「AIが生成した要約の本文を読む」(53.54%)が最多。
    次いで「表示された情報源(Webサイト)を訪れ、さらに詳しい情報を読む」(27.76%)

  • AI Overviewを「ほぼいつも読む」層は、情報源サイトへのアクセス(43.6%)や商品・サービスの購入/予約(16.0%)など、具体的な行動への移行率が高い傾向が見られた。

2-4

AI Overviewの有用性と信頼性

対象

Q1で「AI Overviewの存在を知っている(利用有無問わず)」または「AIとは認識せずAIらしき要約を見たことがある」と回答した層

  • AI Overviewが「非常に役立つと思う」(14.36%)、「ある程度役立つと思う」(52.54%)を合わせると66.9%が有用性を感じている。

  • 実際にAI Overviewを見た/利用したことがある層では、「非常に役立つ」(22.00%)、「ある程度役立つ」(55.90%)と、有用性の評価がさらに高まる。

  • 信頼性については、「非常に信頼できる」(5.43%)、「ある程度信頼できる」(44.13%)を合わせて約半数が信頼できると回答。

2-5

AI検索に関する懸念点

対象

Q1で「AI Overviewの存在を知っている(利用有無問わず)」または「AIとは認識せずAIらしき要約を見たことがある」と回答した層

  • 最も多い懸念点は「情報が本当に正確なのかどうか」(47.64%)。次いで「情報源がどこなのか不明確な場合があること」(36.43%)、「AIの判断によって内容が偏っている可能性があること」(34.33%)。

  • AI Overviewの信頼性評価が低い層ほど、「情報が本当に正確なのか」「情報源が不明確」といった懸念を抱く割合が高い。

2-6

生成AIツールの利用状況

  • ChatGPTなどの生成AIツールを「頻繁に利用している」のは5.7%、「時々利用している」のは16.0%。10代、20代で利用経験(試したことがある以上)の割合が高い。

  • 生成AIツールを「頻繁に利用している」層は、AI Overviewの有用性を「非常に役立つ」と評価する割合が60.8%と極めて高く、信頼性についても「非常に信頼できる」が37.3%、「ある程度信頼できる」が47.1%と高い評価をしている。

3

各設問の詳細分析

3-1

Q1. Googleの検索結果ページに、AI(人工知能)が文章を生成して情報の要約や質問への回答を表示する機能(AI Overview)があることをご存知ですか。

全体
  • 「はい、機能の存在を知っており、実際に見たことがある/利用したことがある。」
    (以下「認知・利用層」)と回答したのは24.5%(245人)

  • 「はい、機能の存在は知っているが、実際に見たことはない/利用したことはない。」
    (以下「認知・未利用層」)は21.8%(218人)

  • 「いいえ、機能の存在は知らなかったが、検索結果などでAIによるものらしき要約や回答を見たことはある(それがAIだとは認識していなかった)。」
    (以下「AIとは認識せず閲覧層」)は10.8%(108人)

これら3つの層を合わせると、何らかの形でAI Overviewに接触または認知しているのは57.1%となる。一方で、「いいえ、機能の存在も知らなかったし、検索結果などでAIによるものらしき要約や回答を見たこともない。」という層も42.9%(429人)存在した。

性年代別
  • 認知・利用経験:10代が最も高く43.0%が「見たことがある/利用したことがある」と回答。20代(32.0%)、30代(30.5%)と続き、年代が上がるにつれて低下し、60代以上では11.0%となった。

  • 非認知:「機能の存在も知らなかったし、見たこともない」割合は、年代が上がるほど高くなり、60代以上では57.0%に達した。

3-2

Q2. AIによる要約や回答が検索結果に表示された場合、あなたはどのくらいの頻度でそれを読みますか。

※ Q1の認知・利用層(245人)とAIとは認識せず、閲覧層(108人)の合計353人が対象。

全体
  • 表示された場合に「ほぼいつも読む」が26.63%(94人)、「内容によって時々読む」が50.71%(179人)と、合わせて77.34%が表示内容を読む傾向にある。

  • 「あまり読まない」は17.56%、「全く読まない」は5.10%だった。

性年代別
  • 10代は「ほぼいつも読む」が35.56%と最も高く、「内容によって時々読む」(53.33%)と合わせると88.89%が表示されれば読むと回答している。

  • 「あまり読まない」「全く読まない」と回答する割合は、30代(計28.57%)や60代以上(計28.57%)でやや高い傾向が見られた。

3-3

Q3. 検索結果にAIによる要約や回答(AI Overviewなど)が表示された際、その中であなたが利用(クリック、確認、操作など)したことのある項目について、当てはまるものをすべてお選びください。

全体
  • 最も多かったのは「AIが生成した要約の本文(文章部分) を読んだことがある」(59.77%)。

  • 次いで「要約の根拠として表示された引用元/参照元のWebサイトへのリンクをクリックしたことがある」(28.33%)、「『他の質問』や『関連する質問』として表示された、フォローアップの質問をクリックしたことがある」(22.10%)と続いた。

性年代別
  • 「要約の本文を読む」は10代(68.89%)、20代(62.35%)で高い。

  • 「引用元/参照元のWebサイトへのリンクをクリック」は20代(32.94%)、30代(33.33%)で高い。

  • 「フォローアップの質問をクリック」は10代(33.33%)、30代(25.00%)、40代(25.42%)で比較的高かった。

  • 「どの項目も利用したことはない」は年代が上がるにつれて増加する傾向があり、50代(28.81%)、60代以上(33.33%)で高かった。

3-4

Q4. あなたは、検索結果に表示されたAIによる要約や回答(AI Overviewなど)をきっかけとして、以下のような行動をとったことがありますか?当てはまるものをすべてお選びください。

全体
  • 「AIが生成した要約の本文(文章部分)を読んだことがある」(53.54%)が最も多く、Q3の結果と整合している。

  • 次いで「AI Overviewに表示された情報源(Webサイト)を訪れ、さらに詳しい情報を読んだことがある」(27.76%)。

性年代別
  • 「情報源(Webサイト)を訪れ、さらに詳しい情報を読んだ」は10代(33.33%)、20代(34.12%)で高い。

  • 「具体的な行動は特にない」は年代が上がるにつれて高くなる傾向があり、60代以上では47.62%に達した。

3-5

Q5. AIによる検索結果の要約や回答は、あなたが情報を探す上で役立つと思いますか(役立ちそうだと思いますか)。

※ Q1の認知・利用層(245人)、認知・未利用層(218人)、AIとは認識せず閲覧層(108人)の合計571人が対象。

全体
  • 「非常に役立つと思う」が14.36%、「ある程度役立つと思う」が52.54%で、合わせて66.9%が有用性を肯定的に評価している。

性年代別
  • 「非常に役立つと思う」と「ある程度役立つと思う」を合わせた肯定的な評価は、10代(計75.81%)、20代(計65.84%)、40代(計68.81%)、60代以上(計72.09%)で高い傾向が見られた。

  • 30代(計65.89%)、50代(計60.18%)も過半数が肯定的に評価している。

3-6

Q6. AIが生成した検索結果の情報の信頼性について、あなたはどのように感じますか(感じそうですか)。

全体
  • 「非常に信頼できると感じる」は5.43%、「ある程度信頼できると感じる」は44.13%で、合わせて49.56%が信頼できると回答。

  • 「どちらともいえない」が31.35%と最も多く、「あまり信頼できないと感じる」(11.73%)、「全く信頼できないと感じる」(2.10%)を合わせると13.83%が信頼性に否定的な見方を示した。

性年代別
  • 「非常に信頼できる」と「ある程度信頼できる」を合わせた肯定的な評価は、40代(計58.71%)で最も高く、次いで20代(計49.16%)、60代以上(計48.84%)。

  • 「あまり信頼できない」「全く信頼できない」と感じる割合は、年代による大きな差は見られないが、30代でやや高い傾向(計16.28%)があった。

3-7

Q7. AI検索やAIによる検索結果の要約について、何か懸念する点や不安に思うことはありますか。

全体
  • 最も多かった懸念点は「情報が本当に正確なのかどうか」(47.64%)。

  • 次いで「情報源がどこなのか不明確な場合があること」(36.43%)、「AIの判断によって内容が偏っている可能性があること」(34.33%)、「要約だけを見てしまい、元の詳しい情報源を見なくなること」(28.72%)と続いた。

性年代別
  • 「情報が本当に正確なのかどうか」は10代(53.23%)、30代(51.94%)、40代(53.21%)で特に高い。

  • 「情報源がどこなのか不明確な場合があること」は10代(41.94%)、40代(44.04%)で高い。

  • 「AIの判断によって内容が偏っている可能性があること」は40代(42.20%)、60代以上(41.86%)で高い。

  • 「特に懸念や不安はない」割合は、20代(12.50%)、30代(12.40%)でやや高い。

3-8

Q8. あなたは、ChatGPT、Gemini、Claudeのような、質問応答や文章生成ができるAIツールを、検索エンジンの代わりに情報収集や疑問解決の目的で利用することはありますか。

全体
  • 「頻繁に利用している」は5.7%、「時々利用している」は16.0%で、合わせると21.7%が日常的に利用している。

  • 「試したことはあるが、現在はほとんど利用していない」も16.0%。「利用したことはないが、興味はある」が21.5%、「利用したことはなく、あまり興味もない」が40.8%と、未利用層も多い。

性年代別
  • 「頻繁に利用している」「時々利用している」を合わせた利用率は、10代(計37.0%)、20代(計26.5%)、30代(計26.0%)と若年層で高く、年代が上がるにつれて低下し、60代以上では計8.0%だった。

  • 「利用したことはなく、あまり興味もない」は年代が上がるにつれて高くなり、50代(45.5%)、60代以上(47.0%)で特に高い。

4

クロス集計分析

4-1

AI Overview認知・利用経験(Q1)と AI Overviewの有用性(Q5)

  • AI Overviewを「はい、機能の存在を知っており、実際に見たことがある/利用したことがある」層(N=245)は、「非常に役立つと思う」(22.00%)、「ある程度役立つと思う」(55.90%)と、合わせて77.9%が有用性を高く評価。これはQ5対象者全体(N=571)の肯定評価(66.9%)を大きく上回る。

  • 「はい、機能の存在は知っているが、実際に見たことはない/利用したことはない」層(N=218)でも、「非常に役立つ」(10.10%)、「ある程度役立つ」(56.00%)と、計66.1%が有用性を評価しており、期待感が見られる。

  • 「いいえ、機能の存在は知らなかったが、検索結果などでAIによるものらしき要約や回答を見たことはある」層(N=108)では、「非常に役立つ」(5.60%)、「ある程度役立つ」(38.00%)と、有用性の評価はやや下がる(計43.6%)が、「まだよくわからない」が13.9%と他層より高い。

考察

AI Overviewを実際に体験した層ほど、その有用性を高く評価する傾向が明確。未利用だが存在を知っている層も期待感を持っている。存在自体を知らなかったがAIらしきものを見た層は、有用性判断に慎重な様子がうかがえる。

4-2

AI Overviewの閲覧頻度(Q2)とAI Overviewをきっかけとした行動(Q4)(対象:Q1で1または3と回答した人 N=353)

  • AI Overviewを「表示されれば、ほぼいつも読む」層(N=94)は、「AIが生成した要約の本文を読む」(78.7%)、「情報源(Webサイト)を訪れ、さらに詳しい情報を読む」(43.6%)、「商品やサービスを購入/予約した」(16.0%)、「企業や店舗に直接問い合わせをした」(19.1%)など、具体的な行動への移行率が他の層と比較して顕著に高い。

  • 「きっかけとした具体的な行動は特にない」はわずか7.4%。

  • 「表示されれば、内容によって時々読む」層(N=179)でも、「要約本文を読む」(58.1%)、「情報源サイト訪問」(27.4%)など、行動が見られるが、「ほぼいつも読む」層よりは割合が低い。「行動は特にない」は22.3%。

  • 「表示されても、あまり読まない」層(N=62)や「全く読まない」層(N=18)は、AI Overviewをきっかけとした行動は限定的で、「行動は特にない」がそれぞれ56.5%、66.7%と高い。

考察

AI Overviewの閲覧頻度が高いほど、そこから得た情報を元に、より深い情報探索や購買・問い合わせといった具体的なアクションに繋がる可能性が高い。特に「ほぼいつも読む」層はアクティブなユーザーと言える。この傾向は、AI Overviewを実際に見た、またはAIとは認識せずにAIらしきものを見た経験のある層において見られる。

4-3

AI Overviewの情報の信頼性(Q6)と AI検索に関する懸念点(Q7)(対象:Q1で1,2,3と回答した人 N=571)

  • AI Overviewの情報を「非常に信頼できると感じる」層(N=31)でも、「情報が本当に正確なのかどうか」(54.8%)、「情報源がどこなのか不明確な場合があること」(35.5%)、「AIの判断によって内容が偏っている可能性があること」(38.7%)といった懸念を抱いている。

  • 「あまり信頼できないと感じる」層(N=67)では、「情報が本当に正確なのかどうか」(41.8%)の懸念は他層と比較してやや低いものの、「要約だけを見てしまい、元の詳しい情報源を見なくなること」(41.8%)という懸念が顕著に高い。

  • 「全く信頼できないと感じる」層(N=12)では、「情報が本当に正確なのか」(50.0%)、「AIの判断によって内容が偏っている」(41.7%)といった懸念が高い。

  • 「まだよくわからない」層(N=30)は、「特に懸念や不安はない」が46.7%と非常に高く、他の懸念項目はいずれも低い。これは、まだ評価軸が定まっていないためと考えられる。

考察

全体的に「情報の正確性」「情報源の不明確さ」「内容の偏り」が主要な懸念点。信頼度が高い層でもこれらの懸念は存在しており、AI生成情報に対する根本的な課題意識がうかがえる。「あまり信頼できない」層は、要約による情報取得の浅薄化を特に懸念している点が特徴的。

4-4

ChatGPTなど生成AIツールの利用状況(Q8)とAI Overviewの有用性評価 (Q5)(Q5対象:Q1で1,2,3と回答した人 N=571)

  • ChatGPTなどの生成AIツールを「頻繁に利用している」層(Q5対象者内のN=51)は、AI Overviewの有用性について「非常に役立つと思う」が60.8%と極めて高く、「ある程度役立つと思う」(33.3%)と合わせると94.1%が肯定的に評価。

  • 「時々利用している」層(Q5対象者内のN=140)でも、「非常に役立つ」(17.9%)、「ある程度役立つ」(69.3%)と、計87.2%が有用性を高く評価。

  • 「試したことはあるが、現在はほとんど利用していない」層(Q5対象者内のN=144)では、有用性の肯定評価は計53.5%(非常に役立つ6.3%、ある程度役立つ47.2%)と低下する。

  • 「利用したことはないが、興味はある」層(Q5対象者内のN=137)では、肯定評価は計70.1%(非常に役立つ12.4%、ある程度役立つ57.7%)。

  • 「利用したことはなく、あまり興味もない」層(Q5対象者内のN=99)では、肯定評価は計39.4%(ある程度役立つ39.4%)と最も低く、「まだよくわからない」が22.2%と高い。

考察

ChatGPTなどの生成AIツールの利用頻度が高いほど、AI Overviewの有用性を高く評価する傾向が明確。生成AIに親しんでいるユーザーは、検索におけるAI要約の価値も理解しやすいと考えられる。一方、生成AIに関心がない層は、AI Overviewの有用性に対しても懐疑的か、判断を保留している割合が高い。

4-5

ChatGPTなど生成AIツールの利用状況(Q8)と AI Overviewの信頼性評価(Q6)(Q6対象:Q1で1,2,3と回答した人 N=571)

  • 生成AIツールを「頻繁に利用している」層(Q6対象者内のN=51)は、AI Overviewの信頼性について「非常に信頼できると感じる」が37.3%、「ある程度信頼できると感じる」が47.1%と、合わせて84.4%が信頼性を高く評価。

  • 「時々利用している」層(Q6対象者内のN=140)でも、「非常に信頼できる」(4.3%)、「ある程度信頼できる」(61.4%)と、計65.7%が信頼性を評価。

  • 「試したことはあるが、現在はほとんど利用していない」層(Q6対象者内のN=144)では、信頼性の肯定評価は計43.1%(非常に信頼できる2.1%、ある程度信頼できる41.0%)まで低下し、「あまり信頼できない」(19.4%)、「全く信頼できない」(2.8%)といった否定的な評価が増える。

  • 「利用したことはないが、興味はある」層(Q6対象者内のN=137)では、信頼性の肯定評価は計45.3%(非常に信頼できる2.2%、ある程度信頼できる43.1%)。

  • 「利用したことはなく、あまり興味もない」層(Q6対象者内のN=99)では、信頼性の肯定評価は計24.2%(ある程度信頼できる24.2%)と最も低く、「どちらともいえない」(36.4%)、「まだよくわからない」(22.2%)の割合が高い。

考察

生成AIツールの利用頻度が高いほど、AI Overviewの信頼性も高く評価する傾向がある。頻繁利用層はAIの能力と限界を理解した上で信頼を置いている可能性がある。一方で、生成AIに関心がない層は、AI Overviewの信頼性に対しても懐疑的、または判断を保留している。

5

結論と考察

本調査から、Google検索のAI Overview機能は、特に若年層を中心に認知・利用が進んでいるものの、まだ全世代に浸透しているとは言えない状況が明らかになった。

AI Overviewを「実際に見た/利用したことがある」または「AIとは認識せずAIらしき要約を見たことがある」層(全体の35.3%)に限定すると、その多くが表示されれば内容を読む傾向にあり、AIが生成した本文の閲覧や、さらに詳しい情報源へのアクセスといった行動につながっている点は注目に値する。

AI Overviewの存在を何らかの形で認知している層(全体の57.1%)においては、過半数がその有用性を評価している。特に、実際にAI Overviewを体験した層ほど、有用性を高く評価する傾向が見られた。

一方で、AI生成情報に対する「情報の正確性」「情報源の不明確さ」「内容の偏り」といった懸念は根強く、信頼性評価は有用性評価ほど高くない。この点は、AI Overviewの普及と定着に向けた大きな課題と言えるだろう。

興味深いのは、ChatGPTのような他の生成AIツールを積極的に利用しているユーザー層ほど、AI Overviewに対しても有用性・信頼性共に高い評価を与えている点である。これは、AI技術全般への理解や受容度が、個別のAI機能への評価にも影響を与えている可能性を示唆している。

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

RECOMMENDED ARTICLES

ぜひ、読んで欲しい記事

  • LLMOへの関心・取り組み状況に関する市場調査レポートのサムネイル画像です
    SEO対策
    2025/06/06
    LLMOへの関心・取り組み状況に関する市場調査レポート

    2025/06/06

  • SEO対策
    2025/06/06
    AI Overviewに関する利用実態レポート

    2025/06/06

  • 工務店SEOのサムネイル画像です
    SEO対策
    2025/05/14
    工務店のSEOガイド│SEO対策で集客数を増やす方法を解説

    2025/05/14

  • LLMOとは?のサムネイル画像
    SEO対策
    2025/05/28
    LLMOとは?対策方法と最適化の手順・自分で計測するやり方を解説

    2025/05/28

  • リフォーム会社のSEOガイド│SEO対策で集客数を増やす方法を解説のサムネイル画像です
    SEO対策
    2025/05/12
    リフォーム会社のSEOガイド│SEO対策で集客数を増やす方法を解説

    2025/05/12

  • 被リンクを重要視しているWEB担当者が多数『WEBサイトの被リンクに関する市場調査』のサムネイル画像です
    SEO対策
    2025/04/22
    被リンクを重要視しているWEB担当者が多数【WEBサイトの被リンクに関する市場調査】

    2025/04/22

backtotop