UU数(ユニークユーザー)とは│PV数・セッション数との違いを解説
「UU(ユニークユーザー)とはどのようなユーザーなのか」「なぜUU数を調べる必要があるのか」「どうすればUU数を増やすことができるのか」など、疑問に感じているのではないでしょうか?この記事では、UU(ユニークユーザー)の概要から計測方法、調べる方法、分析方法、増やす方法まで、初心者にも分かりやすく解説します。
UU(ユニークユーザー)とは
UUとは、特定の期間にサイトを訪れたユーザーのことです。Unique Userを略してUUと表記されており、ユニークユーザーと呼ばれることもあります。
「ユーザー」ではなく「ユニークユーザー」と表現するのは、重複したユーザーをカウントしないからです。ユーザーを対象とする指標なので、UU数の単位は「人」となります。UUという指標が重要になるのは、見込み顧客の獲得といったユーザーが成果の対象となる場合です。
なぜなら、同じユーザーが毎月サイトを訪れたり特定の期間に何度もサイトを訪れたりしても、獲得できる見込み顧客は1人だけだからです。月間のPV数が100万回だったとしても、UU数が5,000人であれば、1ヶ月では最大で5,000人までしか見込み顧客を獲得できません。
UU(ユニークユーザー)の計測方法
UUは、特定の期間にWEBサイトへ訪れたユーザーの数をIPアドレスやホスト名、Cookieのデータをもとに測定することが多いです。Googleのアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスでは、CookieをもとにUU数を計測しています。
例えば、集計期間内にユーザーAが同じWEBサイトを2回訪れ、合計で6ページを閲覧した場合は、
- UU数:1
- PV数:6
となります。
このように、集計期間内であれば同じユーザーが2回WEBサイトに訪れても、UU数は1としてカウントされます。
また、同じ期間にユーザーBがWEBサイトを1回訪れ、合計で8ページを閲覧した場合は、
- UU数:1
- PV数:8
となります。
結果、ユーザーAとユーザーBの集計結果を合計すると「UU数は2」、「PV数は14」となります。
また、後述の通り、ユーザーCがPCとモバイルでそれぞれ、1回ずつ同じWEBサイトに訪れた場合、「UU数は2」となります。
CookieをもとにUU数を集計している場合、ユーザー側でCookieが拒否されている時には正確なUU数を集計することができません。また、ユーザーが2台以上のパソコンからWEBサイトにアクセスした場合や、スマホなどの端末を使ってWEBサイトにアクセスした場合には、それぞれのアクセスがUU数としてカウントされます。
このように、WEBサイトの人気や興味などを図るための重要な指標であるUU数ですが、Cookieの拒否やアクセスに使う端末の数によっては、正確なUU数を集計できない場合があります。
UU数(ユニークユーザー数)を調べる方法
自サイトのUU数は、Googleアナリティクスで調べることができます。ただし、2023年7月1日にGoogleアナリティクス(UA)のサポートが終了するため、2023年7月1日以降にUUを調べる場合は、Googleアナリティクス(GA4)で調べる必要があります。
Googleアナリティクス(GA4)でUU数を調べる手順
Googleアナリティクス(GA4)では、「ユーザー」という項目からUU数を確認できます。
【Googleアナリティクス(GA4)でサイト全体のUU数を確認する手順】
- Googleアナリティクス(GA4)にログイン
- 左側メニュー「レポート」をクリック
【Googleアナリティクス(GA4)でページ別のUU数を確認する手順】
- Googleアナリティクス(GA4)にログイン
- 左側メニュー「レポート」をクリック
- 「エンゲージメント」をクリック
- 「ページとスクリーン」をクリック
【Googleアナリティクス(GA4)で流入経路別のUU数を確認する手順】
- Googleアナリティクス(GA4)にログイン
- 左側メニュー「レポート」をクリック
- 「集客」をクリック
- 「トラフィック獲得」をクリック
【Googleアナリティクス(GA4)で期間を指定してUU数を確認する手順】
- Googleアナリティクス(GA4)にログイン
- 左側メニュー「レポート」をクリック
- 画面右上に表示されている期間を変更する
UU(ユニークユーザー)の分析と活用
サイト全体のUU数を確認しただけではほぼ何も分かりません。ページ別やセグメント別、流入経路別、期間別にUU数を確認することで、現状の分析や改善に役立てることができます。
ページ別UU数の分析
各ページのUU数を確認することで、ユーザーがサイト内でどのコンテンツに興味を持っているか把握できます。
セグメント別UU数の分析
セグメント機能を利用することで、年齢や性別、期間などを指定してUU数を調べることができます。
流入元別UU数の分析
流入経路別のUU数を確認することで、どの経路からの流入が多いのか、各経路から流入しているユーザー数の増減が分かります。例えば、UU数増加を期待してSEO対策を実施している場合、サイト全体のUU数だけを見ても実施した施策が効果を発揮しているのか掴むことができません。
Organic SearchのUU数を確認することで、オーガニック検索経由のUU数が増加しているのかを確認できます。
期間別UU数の分析
ECサイトのように不特定多数のユーザーを集客する場合は、期間(日別、週別、月別など)ごとにUU数を分析することで、週や月の中でUUが増加するタイミングでイベントやキャンペーンをおこなうなどの施策ができます。
ただし、期間別にUU数(ユーザー数)を確認した場合、他の期間にもサイトを訪問したユーザーがどのくらい含まれているのか、初めてサイトを訪問したユーザーがどのくらい増加しているのかは分かりません。
なぜなら、Googleアナリティクスでは特定の期間内ではユーザー数を重複してカウントしませんが、異なる期間では重複してカウントするからです。
3月 | 4月 | 5月 | 3月~5月計 | |
ユーザーA | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーザーB | × | 〇 | × | 〇 |
ユーザーC | 〇 | × | × | 〇 |
ユーザーD | 〇 | 〇 | × | 〇 |
ユーザーE | 〇 | × | 〇 | 〇 |
UU数 | 4 | 3 | 2 | 5 |
見込み顧客の獲得がサイトの目的の場合は、期間別のUU数だけを確認しても意味はありません。「新規ユーザー」の数値も合わせて分析しましょう。
UU数(ユニークユーザー数)を増やす方法
UU数の数値だけであれば、流入経路を増やす、プレスリリースを定期的に配信するといった方法で、PV数やセッション数と同様に増やすことができます。
ただし、サイトの回遊性を高める、サイト内の導線を見直すといった方法ではUU数を増やすことはできません。特定の期間中に同一のユーザーがサイトを繰り返し訪問してもUU数としてカウントされないからです。
また、認知度を高めることでUU数を増やすことができますが、増加したユーザーの中にはコンバージョンが見込めないユーザーが多く含まれているかもしれません。
UU数を増やす方法を検討する際には、コンバージョンが見込めるユーザーなのか、実際にユーザー数が増加するのかが重要になります。
流入経路を増やす
サイトへ流入している各径路からのユーザー数を増やすことで、UU数を増やすことができます。前述した方法で流入経路別のUU数を確認し、自社に合った経路からのユーザーを増やしましょう。
▼ UU数増加に最適な流入経路は以下の5つです。
- SNS経由(Social)
- オーガニック検索経由(Organic Search)
- 有料WEB広告経由(Paid Search)
- 外部サイトに設置されたリンク(Referral)
- ユーザーのブックマーク(Direct)
SEO対策やリスティング広告出稿、SNSアカウント運用などの方法で、各流入経路からのUU数を増やすことができます。
ただし、以下のような方法だと、UU数は増加できてもコンバージョンは期待できないでしょう。
- 見込み顧客が使用しないキーワードで上位表示を狙う
- コンバージョンから遠いキーワードで広告を出稿する
- 商材にマッチしない性別や年代層とSNSでコミュニケーションする
プレスリリースを定期的に配信する
BtoBメディアの場合は、アンケート結果や調査結果を定期的にPRタイムズ等のプレスリリースサイトで配信することで新しいユーザーからの流入が増える可能性が高くなります。
一方、BtoCメディアの場合だと、プレスリリースサイトへの配信ではコンバージョンが見込めるUU数増加は期待できません。
UU数(ユニークユーザー数)と似ている指標
UU数と似た指標として以下のようなものがあります。
- PV数
- セッション数
- AU(アクティブユーザー)数
- アクセス数
混同して使用したり間違って認識していたりすることが多いため、それぞれの指標の正確な意味とUU数との違いを説明します。
PV数との違い
UUが特定の集計期間内にWEBサイトを訪れたユーザーの数であるのに対し、PV数はページビュー数、すなわちWEBサイト内のページがユーザーにより閲覧された回数のことを指します。
▼ PVについては、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
セッション数との違い
セッション数は訪問数のことを指し、UUとは違い、同じ人が何回訪問をしてもセッション数としてカウントされます。
また、WEBサイトに訪問してからユーザーが離脱するまでの一連の行動を数値化しています。アクセス解析ツールの設定にもよりますが、基本的にはWEBサイト内で30分以上行動がない、日付が変わったときにセッションが切れ、別のセッションとしてカウントされます。
AU(アクティブユーザー)数
AU(アクティブユーザー)数とは、特定期間におけるサイト・アプリの利用者数です。UU数と同様に、期間中に何回もサイトやアプリを利用しても、重複してカウントされることはありません。
AU(アクティブユーザー)数とUU数の違いは、サイト・アプリを利用したかどうかです。UU数はサイト・アプリの閲覧だけでもカウントされますが、AU数ではサイト・アプリを実際に利用しなければカウントされません。
アクセス数
アクセス数とは、サイトを訪問したユーザーがどのくらいいるのか、各ページがどのくらい閲覧されているのかを総合的に指す用語です。
アクセス数とUU数の違いは、具体的な数値として確認できるかです。アクセス数はサイトの訪問の程度を判断する概念なので、具体的な数値として表すことはできません。一方、UU数はGoogleアナリティクスから明確な数値として確認することが可能です。
▼ アクセス数は、別記事で詳しく解説しているので興味がある方は以下ページをご確認ください。
UU(ユニークユーザー)についてよくある質問
UU(ユニークユーザー)についてよくある質問と回答をご紹介します。
ユニークユーザーとはどういう意味ですか?
ユニークユーザーとは、特定の期間にサイトを訪れたユーザーです。
ライン公式アカウントのユニークユーザーとは?
ライン公式アカウントのユニークユーザーとは、特定の期間にライン公式アカウントのプロフィールを表示したユーザーです。
楽天のユニークユーザーとは?
楽天のユニークユーザーとは、特定の期間に楽天IDを使用したサイトを訪れたユーザーです。
2022年度第1四半期における、楽天グループのユニークユーザー数は3,600万を超えています。
まとめ
今回は、UU(ユニークユーザー)の概要から調べる手順、活用法、増やす方法について解説しました。
UU数はPV数と同様にサイト運営の重要な指標です。問い合わせや資料請求などがコンバージョンの場合には、PV数よりUU数を増やす方が成果を高めることができます。
また、UU数はただ増やせば良いのではありません。コンバージョンが見込めるUU数なのかが重要になります。自社にとって最適な方法でUU数増加に取り組みましょう。
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